JP2004120377A - 画像表示装置および画像表示システムの利用方法 - Google Patents

画像表示装置および画像表示システムの利用方法 Download PDF

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Isao Sugaya
菅谷 功
Kunio Yamazaki
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Abstract

【課題】主に利用者の顔面や頭髪の画像を表示する画像表示装置と、該画像表示装置を備えた画像表示システムの利用方法とに関し、忠実性を考慮しつつ画像を表示したり、用途に応じた多様な機能を実現することが可能な画像表示装置を提供することと、このような画像表示装置を備えた画像表示システムに適した利用方法を提供することを目的とする。
【解決手段】利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、撮像手段によって生成された画像を表示する表示手段と、利用者と撮像手段との間に配置され、利用者の光学像を撮像手段の方向へ透過し、かつ、表示手段によって表示される画像を利用者の方向へ反射する光学部材とを備え、撮像手段と表示手段とは、光学部材を介して光学的に共役な位置に配置されていることを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に利用者の顔面や頭髪の画像を表示する画像表示装置と、該画像表示装置を備えた画像表示システムの利用方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、鏡は、様々な用途に利用されており、特に、顔の表情、髪型や化粧の状態等を本人自身が確認するために重要な役割を果たしている。
近年、画像処理技術の発達に伴い、人間の顔面や頭髪を撮影して得られる画像に画像処理を施して表示する画像表示装置が実用化されており、このような画像表示装置を用いて顔面や頭髪の状態等を確認することが可能となった。
【0003】
例えば、対面撮影が可能な電子カメラに備えられたLCDでは、構図確認用の画像を鏡像に変換して表示することができるため、撮影者自身が、撮影時の自らの表情等を確認することができる。
また、顔面と頭髪とを含む画像から頭髪部分を削除し、所定のデータ群から選択された髪型の画像と合成して表示する装置(特許文献1参照)では、利用者が髪型を実際に変えることなく、その髪型が似合うか否かを確認することが可能である。すなわち、画像処理技術を導入した画像表示装置によれば、鏡では不可能であった様々な用途に応じた機能を実現することが可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−67721号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像表示装置(電子カメラに備えられたLCDを含む)では、利用者(電子カメラによる対面撮影では撮影者に相当する)の視線と表示される画像の視線とを一致させることが困難であったり、画像を得るための撮像素子や画像表示装置自体の分解能に限界があるため、表示する画像の忠実性が低く、鏡として利用するには無理があった。
【0006】
そこで、本発明は、忠実性を考慮しつつ画像を表示することができる画像表示装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、用途に応じた多様な機能を実現することが可能な画像表示装置を提供することである。
さらに、本発明は、このような画像表示装置を備えた画像表示システムに適した利用方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像表示装置は、利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、前記撮像手段によって生成された画像を表示する表示手段と、前記利用者と前記撮像手段との間に配置され、該利用者の光学像を該撮像手段の方向へ透過し、かつ、前記表示手段によって表示される画像を該利用者の方向へ反射する光学部材とを備え、前記撮像手段と前記表示手段とは、前記光学部材を介して光学的に共役な位置に配置されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の画像表示装置は、利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、前記利用者と前記撮像手段との間に配置され、該利用者の光学像を該撮像手段に導き、かつ、該撮像手段によって生成された画像を該利用者に向けて表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の画像表示装置は、利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、前記撮像手段によって生成された画像を表示する表示手段と、前記利用者の実像を映す実像用光学部材と、前記表示手段によって表示される画像の全体または一部を、前記実像用光学部材によって映される実像に重ね合わせるか否かの切り換えを行う切り換え手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の画像表示装置は、請求項3に記載の画像表示装置において、前記切り換え手段と前記撮像手段との間に配置され、該切り換え手段を介して前記利用者の光学像が導かれ、該光学像を該撮像手段の方向へ透過し、かつ、前記表示手段によって表示される画像を該切り換え手段の方向へ反射する光学部材を備え、前記撮像手段と前記表示手段とは、前記光学部材を介して光学的に共役な位置に配置され、前記実像用光学部材は、前記利用者と前記切り換え手段との間に配置され、該利用者の実像を映すと共に、該切り換え手段を介して導かれる画像を該利用者の方向へ透過することが可能であり、前記切り換え手段は、前記光学部材によって反射される画像の全体または一部を前記実像用光学部材の方向へ導くか否かによって、前記切り換えを実現することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の画像表示装置は、請求項3に記載の画像表示装置において、前記撮像手段には、前記実像用光学部材と前記切り換え手段と前記表示手段とを介して前記利用者の光学像が導かれ、前記実像用光学部材は、前記利用者と前記切り換え手段との間に配置され、該利用者の実像を映すと共に、該切り換え手段を介して導かれる画像を該利用者の方向へ透過することが可能であり、前記切り換え手段は、前記実像用光学部材と前記表示手段との間に配置され、該表示手段によって表示される画像の全体または一部を前記実像用光学部材の方向へ導くか否かによって、前記切り換えを実現することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の画像表示装置は、請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の画像表示装置において、前記撮像手段によって生成された画像に所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、前記表示手段は、前記画像処理手段による画像処理済みの画像を表示することを特徴とする。
請求項7に記載の画像表示装置は、請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の画像表示装置において、前記利用者の身体的な状態を示す生体情報を検出する生体情報検出手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の画像表示装置は、請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の画像表示装置において、前記利用者に照明光を照射する照明手段と、前記照明光の角度、照度、波長の少なくとも1つを変更する照明制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の画像表示システムの利用方法は、請求項1、請求項2、請求項6の何れか1項に記載の画像表示装置と、ネットワークを介して該画像表示装置と相互に接続された情報処理装置とを備えた画像表示システムの利用方法であって、前記画像表示装置に備えられている前記撮像手段によって生成された画像を含み該画像表示装置の利用者に関わる利用者情報を、該画像表示装置から前記情報処理装置へ送信する手順と、前記情報処理装置に予め記録されている複数の情報のうち、前記画像表示装置から送信された前記利用者情報に対応する情報を、該情報処理装置から該画像表示装置へ送信する手順と、前記情報処理装置から送信された前記情報を、前記画像表示装置に備えられている前記表示手段に表示する手順とを含むことを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の画像表示システムの利用方法は、請求項1または請求項2に記載の画像表示装置と、ネットワークを介して該画像表示装置と相互に接続された情報処理装置とを備えた画像表示システムの利用方法であって、前記画像表示装置に備えられている前記撮像手段によって生成された画像を含み該画像表示装置の利用者に関わる利用者情報を、該画像表示装置から前記情報処理装置へ送信する手順と、前記画像表示装置から送信された前記利用者情報に含まれる前記画像に所定の画像処理を行い、該画像処理済みの画像を、前記情報処理装置から該画像表示装置へ送信する手順と、前記情報処理装置から送信された前記画像処理済みの画像を、前記画像表示装置に備えられている前記表示手段に表示する手順とを含むことを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の画像表示システムの利用方法は、請求項1または請求項2に記載の画像表示装置と、ネットワークを介して該画像表示装置と相互に接続された情報処理装置とを備えた画像表示システムの利用方法であって、前記情報処理装置から前記画像表示装置へ広告を送信する手順と、前記情報処理装置から送信された前記広告を、前記画像表示装置に備えられている前記表示手段に表示する手順とを含むことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
《第1の実施形態》
図1は、本発明の第1の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【0017】
図1において、画像表示装置10は、ハーフミラー11、撮像部12、情報処理部13、LCD14、照明制御部15、光源16、フィルタ17を備えている。
撮像部12は、ハーフミラー11の透過光路上に配置され、LCD14は、ハーフミラー11の反射光路上に配置され、撮像部12とLCD14とは、撮像部12の撮像面とLCD14の表示面とがハーフミラー11を介して共役な位置となるように配置されている。
【0018】
撮像部12の出力は、情報処理部13に接続され、情報処理部13の出力は、LCD14と照明制御部15とに接続され、照明制御部15の出力は、光源16とフィルタ17とに接続されている。
このような構成の画像表示装置10において、撮像部12は、ハーフミラー11を透過する光学像を撮像して、画像表示装置10の利用者の顔面や頭髪の画像を生成する。そして、その画像を情報処理部13へ供給する。
【0019】
情報処理部13は、撮像部12から供給される画像に対し、鏡像に変換するための画像処理を行い、画像処理済みの画像をLCD14に供給する。
LCD14は、情報処理部13から供給される画像処理済みの画像を表示する。
このようにして表示される画像は、ハーフミラー11によって反射されて利用者に見られることになるが、画像表示装置10では、撮像部12とLCD14とが前述したような共役な位置に配置されているため、利用者自身が表示される画像に合わせて目の位置を調整することによって、利用者の視線と画像の視線とを容易に一致させることができる。
【0020】
したがって、第1の実施形態によれば、鏡のように視線が一致した忠実性の高い画像を利用者に見せることが可能である。そのため、第1の実施形態に対応する画像表示装置10は、鏡に慣れ親しんだ人でも、違和感なく鏡として利用することが可能である。
また、画像表示装置10において、光源16は、利用者に照明光を照射し、フィルタ17は、照明光の照度や波長等を変更し、照明制御部15は、光源16による照明角度と、フィルタ17による照明光の照度や波長等の変更とを制御する。
【0021】
ただし、画像表示装置10において、このような制御は、情報処理部13からの指示に応じて行われる。
例えば、情報処理部13は、撮像部12から供給される画像に対して陰影のパターンを検出するための画像処理を行い、その結果に応じて、利用者の顔面全体が均等に照明できるように照明角度の変更内容を決定する。また、情報処理部13は、不図示の操作部を介して指示される利用者の要求に応じて、蛍光灯、白熱灯、室外における天候(例えば、晴れ、曇り、雨等)に応じた自然光等と同様の照明が再現できるように、照明光の照度や波長等の変更内容を決定したり、一般的な日本人の肌が最も映えるように、照明光の照度や波長等の変更内容を決定する。
【0022】
すなわち、第1の実施形態では、利用者の顔面全体を均等に照明したり、利用者の要求に応じて照明光の照度や波長を変更することによって、情報処理部13による画像処理では実現することが難しい画像(顔面全体が均等に照明された画像、照明光の照度や波長等が変更された画像)を利用者に見せることが可能である。そのため、第1の実施形態に対応する画像表示装置10によれば、鏡では不可能であった、出先の環境下で最も見栄えが良くなるような化粧を行いたいという要求に応じることが可能である。
【0023】
なお、第1の実施形態では、鏡像に変換された画像がLCD14に表示されるが、LCD14に表示される画像は、必ずしも鏡像にする必要はなく、情報処理部13によって鏡像に変換するための画像処理を行うか否かは、不図示の操作部を介し、利用者が選択するようにしても良い。
また、第1の実施形態では、情報処理部13からの指示に応じて照明角度が変更されているが、このような照明角度の変更は、不図示の操作部による利用者の指示に応じて実現しても良い。
【0024】
さらに、第1の実施形態では、利用者自身が画像に合わせて目の位置を調整することによって、利用者の視線と画像の視線とを一致させているが、このような視線の一致は、不図示の操作部を介し、利用者が、撮像部12およびLCD14の位置を調整することによって実現しても良い。
《第2の実施形態》
図2は、本発明の第2の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【0025】
ただし、図2では、図1の画像表示装置10と構成および機能が同じものについては同じ符号を付与し、以下では、これらのものに対する詳細な説明は省略する。
【0026】
図2において、画像表示装置20は、LCD21、撮像部22、情報処理部23を備えている他、図1と同様に、照明制御部15、光源16、フィルタ17を備えている。
LCD21は、表示面が画像表示装置20の開口部(透明な板状の素材で塞がれて画像表示装置20の利用者に見られる部分)に向くように配置されている。また、LCD21の所定の位置には、利用者が気にならない程度の大きさのピンホール的な穴が開けられており、このような穴には、広角レンズとして機能する光学系(図示省略)が設けられている。ここで、所定の位置とは、利用者が見つめる確率の高い位置であり、例えば、LCD21の中央部である。
【0027】
撮像部22は、LCD21の穴に設けられた光学系を介して得られる光学像が撮像面に結像するような位置に配置されている。
撮像部22の出力は、情報処理部23に接続され、情報処理部23の出力は、LCD21と照明制御部15とに接続され、照明制御部15の出力は、光源16とフィルタ17とに接続されている。
【0028】
このような構成の画像表示装置20において、撮像部22は、LCD21の穴に設けられた光学系を介して得られる光学像を撮像して、利用者の顔面や頭髪の画像を生成する。そして、その画像を情報処理部23へ供給する。
情報処理部23は、撮像部22から供給される画像に対し、鏡像に変換するための画像処理と、LCD21の穴に設けられた光学系によって生じる歪曲(収差)を補正するための画像処理とを行い、画像処理済みの画像をLCD21に供給する。
【0029】
LCD21は、情報処理部23から供給される画像処理済みの画像を表示する。
このようにして表示される画像は、利用者に見られることになるが、画像表示装置20では、撮像部22が、前述したような位置(LCD21の穴に設けられた光学系を介して得られる光学像が撮像面に結像するような位置)に配置されているため、利用者がLCD21の穴に目の位置を合わせることによって、利用者の視線と表示される画像の視線とを容易に一致させることができる。
【0030】
また、画像表示装置20では、LCD21の穴に設けられた光学系によって生じる歪曲(収差)を情報処理部23によって補正することができるため、画像表示装置20の開口部から撮像部22までの距離を必要最小限に抑えることができ、装置全体の薄型化が可能である。
すなわち、第2の実施形態によれば、装置の薄型化を実現しつつ、第1の実施形態と同様に、鏡のように視線が一致した忠実性の高い画像を利用者に見せることが可能である。
【0031】
また、第2の実施形態に対応する画像表示装置20では、第1の実施形態に対応する画像表示装置10と同様に、照明制御部15、光源16、フィルタ17が備えられているため、顔面全体が均等に照明されたり照明光の照度や波長等が変更された画像を利用者に見せることが可能である。
《第3の実施形態》
図3は、本発明の第3の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【0032】
ただし、図3では、図1の画像表示装置10と構成および機能が同じものについては同じ符号を付与し、以下では、これらのものに対する詳細な説明は省略する。
図3において、画像表示装置30は、ハーフミラー31、液晶シャッター32、撮像部33、情報処理部34を備えている他、図1と同様に、ハーフミラー11、LCD14、照明制御部15、光源16、フィルタ17を備えている。
【0033】
ハーフミラー31は、画像表示装置30の開口部(透明な板状の素材で塞がれて画像表示装置30の利用者に見られる部分)に平行するように配置されている。
液晶シャッター32、ハーフミラー11、撮像部33は、ハーフミラー31の透過光路上に配置されており、LCD14は、ハーフミラー11の反射光路上に配置されている。特に、撮像部33は、撮像面がハーフミラー31とLCD14の表示面とに対して共役な位置となるように、ハーフミラー11の透過光路上に配置されている。
【0034】
撮像部33の出力は、情報処理部34に接続され、情報処理部34の出力は、LCD14と液晶シャッター32と照明制御部15とに接続され、照明制御部15の出力は、光源16とフィルタ17とに接続されている。
このような構成の画像表示装置30において、ハーフミラー31には、利用者の顔面や頭髪の実像が映される。また、液晶シャッター32が透明な状態では、利用者の顔面や頭髪に対応する光学像は、ハーフミラー31、液晶シャッター32、ハーフミラー11を透過し、撮像部33の撮像面に結像される。
【0035】
撮像部33は、このようにして結像される光学像を撮像して、利用者の顔面や頭髪の画像を生成する。そして、その画像を情報処理部34へ供給する。
情報処理部34は、撮像部33から供給される画像に対し、鏡像に変換するための画像処理を行い、画像処理済みの画像をLCD14に供給する。
LCD14は、情報処理部34から供給される画像処理済みの画像を表示する。
【0036】
このようにして表示される画像は、ハーフミラー11によって反射されて液晶シャッター32を透過し、ハーフミラー31に映される実像に融合されて、利用者に見られることになる。ただし、このような融合に際しては、ハーフミラー31に映される実像とLCD14に表示される画像との大きさや位置を完全に一致させる必要がある。そのため、例えば、撮像部33に測距センサを設け、その測定結果に応じて画像の大きさを変更する画像処理を情報処理部34で行ったり、利用者に頭頂部や顎の位置を合わせてもらうための指標を表示する等の対策を講じると良い。そして、ハーフミラー31に映される実像とLCD14に表示される画像との左右を一致させるためには、情報処理部34で鏡像への変換を行わないようにする必要がある。
【0037】
また、画像表示装置30では、前述したように、撮像面がハーフミラー31とLCD14の表示面とに対して共役な位置となるように撮像部33が配置されているため、利用者自身が画像に合わせて目の位置を調整することによって、利用者の視線と表示される画像の視線とを容易に一致させることができる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、鏡のように視線を一致させることができるばかりでなく、ハーフミラー31に映される実像とLCD14に表示される画像とを融合することができるため、撮像部33やLCD14の画素によって生じる画像の粒状性が緩和され、実像に近く忠実性の高い画像を利用者に見せることができる。
【0038】
また、画像表示装置30において、情報処理部34では、鏡像に変換するための画像処理に限らず、様々な画像処理を行うことが可能であり、如何なる画像処理を行うかは、不図示の操作部による利用者の指示に応じて選択可能である。
そのため、第3の実施形態によれば、例えば、利用者の顔面や頭髪の画像から唇の部分だけを抽出して色を変更する画像処理を情報処理部34で行い、色が変更された唇の部分画像にハーフミラー31に映される実像を融合させることによって、疑似的な化粧後の状態を実像に近い状態で利用者に見せる等、用途に応じた多様な画像を実像に近い状態で利用者に見せることが可能である。
【0039】
さらに、画像表示装置30において、液晶シャッター32は、電圧のON/OFFによって透明/不透明の切り換えが行える。そのため、ハーフミラー31に映される実像とLCD14に表示される画像との融合は、液晶シャッター32への電圧がONされ、液晶シャッター32が透明になった状態でのみ実現されることになる。また、液晶シャッター32への電圧がOFFされ、液晶シャッター32が不透明になった状態では、ハーフミラー31に映される実像のみが利用者に見せられることになる。
【0040】
画像表示装置30では、このような液晶シャッター32に対する電圧のON/OFFは、情報処理部34によって制御される。また、このような制御は、不図示の操作部による利用者の指示に応じて実現することが可能である。
すなわち、第3の実施形態によれば、ハーフミラー31に映される実像に対してLCD14に表示される画像を融合させるか否かを、利用者が用途に応じて適宜選択することが可能である。
【0041】
また、第3の実施形態に対応する画像表示装置30では、第1の実施形態に対応する画像表示装置10と同様に、照明制御部15、光源16、フィルタ17が備えられているため、顔面全体が均等に照明されたり照明光の照度や波長等が変更された画像を利用者に見せることが可能である。
《第4の実施形態》
図4は、本発明の第4の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【0042】
ただし、図4では、図2の画像表示装置20と構成および機能が同じものについては同じ符号を付与し、以下では、これらのものに対する詳細な説明は省略する。
図4において、画像表示装置40は、ハーフミラー41、液晶シャッター42、撮像部43、情報処理部44を備えている他、図2と同様に、LCD21、照明制御部15、光源16、フィルタ17を備えている。
【0043】
ハーフミラー41は、画像表示装置40の開口部(透明な板状の素材で塞がれて画像表示装置40の利用者に見られる部分)に平行するように配置されており、液晶シャッター42、LCD21、撮像部43は、ハーフミラー41の透過光路上に配置されている。
また、ハーフミラー41、液晶シャッター42、LCD21の所定の位置(例えば、中央部等)には、画像表示装置40の利用者が気にならない程度の大きさのピンホール的な穴が開けられており、このような穴には、広角レンズとして機能する光ファイバ等の微小光学系(図示省略)が設けられている。
【0044】
撮像部43は、このような微小光学系を介して得られる光学像が撮像面に結像するような位置に配置されている。
撮像部43の出力は、情報処理部44に接続され、情報処理部44の出力は、LCD21と液晶シャッター42と照明制御部15とに接続され、照明制御部15の出力は、光源16とフィルタ17とに接続されている。
【0045】
このような構成の画像表示装置40において、ハーフミラー41には、利用者の顔面や頭髪の実像が映される。また、利用者の顔面や頭髪に対応する光学像は、前述した微小光学系を介して、撮像部43の撮像面に結像される。
撮像部43は、このようにして結像される光学像を撮像して、利用者の顔面や頭髪の画像を生成する。そして、その画像を情報処理部44へ供給する。
【0046】
情報処理部44は、撮像部43から供給される画像に対し、鏡像に変換するための画像処理と、前述した微小光学系によって生じる歪曲(収差)を補正するための画像処理とを行い、画像処理済みの画像をLCD21に供給する。
LCD21は、情報処理部44から供給される画像処理済みの画像を表示する。
このようにして表示される画像は、液晶シャッター42が透明な状態では、液晶シャッター42を透過し、ハーフミラー41に映される実像に融合されて、利用者に見られることになる。ただし、このような融合に際しては、ハーフミラー41に映される実像とLCD21に表示される画像との大きさや位置を完全に一致させる必要があるため、第3の実施形態と同様に、撮像部43に測距センサを設け、その測定結果に応じて、情報処理部44により画像の大きさを変更する画像処理を行ったり、利用者に頭頂部や顎の位置を合わせてもらうための指標を表示する等の対策を講じると良い。
【0047】
また、画像表示装置40では、前述した微小光学系を介して得られる光学像が撮像面に結像するような位置に撮像部43が配置されているため、微小光学系が設けられているハーフミラー41の穴に、利用者が目の位置を合わせることによって、利用者の視線と表示される画像の視線とを容易に一致させることができる。
【0048】
以上説明したように、第4の実施形態では、第2の実施形態と同様に、鏡のように視線を一致させることができるばかりでなく、第3の実施形態と同様に、ハーフミラー41に映される実像とLCD21に表示される画像とを融合することにより、撮像部43やLCD21の画素によって生じる画像の粒状性を緩和することができる。
【0049】
また、第4の実施形態では、前述した微小光学系によって生じる歪曲(収差)を情報処理部44によって補正することができるため、第2の実施形態と同様に、画像表示装置40の開口部から撮像部43までの距離を必要最小限に抑えることができ、装置全体の薄型化が可能である。
したがって、第4の実施形態によれば、装置の薄型化を実現しつつ、実像に近く忠実性の高い画像を利用者に見せることができる。
【0050】
また、第4の実施形態では、第3の実施形態と同様に、情報処理部44により様々な画像処理を行うことが可能であり、如何なる画像処理を行うかは、不図示の操作部による利用者の指示に応じて選択可能である。そのため、用途に応じた多様な画像を実像に近い状態で利用者に見せることが可能である。
さらに、第4の実施形態では、第3の実施形態と同様に、情報処理部44によって液晶シャッター42に対する電圧のON/OFFが制御され、このような制御は、不図示の操作部による利用者の指示に応じて実現することが可能である。そのため、ハーフミラー41に映される実像に対してLCD21に表示される画像を融合させるか否かを、利用者が用途に応じて適宜選択することが可能である。
【0051】
また、第4の実施形態に対応する画像表示装置40では、第1の実施形態に対応する画像表示装置10と同様に、照明制御部15、光源16、フィルタ17が備えられているため、顔面全体が均等に照明されたり照明光の照度や波長等が変更された画像を利用者に見せることが可能である。
【0052】
なお、第3の実施形態や第4の実施形態では、LCD14,21に表示される画像のみを利用者に見せることはできないが、例えば、液晶シャッター32,42への電圧をONして液晶シャッター32,42を透明にした状態で、LCD14,21の光量を多くすれば、外光を暗くすることによって、LCD14,21に表示される画像を実像よりも優勢にすることは可能である。
【0053】
また、第3の実施形態や第4の実施形態では、図3や図4に示すような構成の画像表示装置によって実像と画像とを融合することにより、実像の加工(例えば、唇の部分の色の変更)を実現しているが、このような実像の加工は、図5に示すような構成の画像表示装置100によって実現することも可能である。
図5において、画像表示装置100は、光ファイバ等の微小光学系101と、微小光学系101を介して得られる光学像を撮像して利用者の顔面や頭髪の画像を生成する撮像部102と、照射する光の色が変更可能な照明部103と、透明/不透明の切り換えが可能なポリマーネットワーク液晶104と、利用者の顔面や頭髪の実像を映す鏡105と、不図示の操作部による利用者の指示に応じて照明部103から照射すべき光の色を制御したり、撮像部102によって生成される画像に基づいてポリマーネットワーク液晶104における透明/不透明の切り換えを制御する情報処理部106とを備えている。
【0054】
このような構成の画像表示装置100では、情報処理部106によって、ポリマーネットワーク液晶104の全面が透明状態に制御されると、鏡105に映された実像は加工されずに利用者に見せられることになる。また、情報処理部106は、撮像部102によって生成される画像に基づいて、鏡105に映される実像の各部に対応するポリマーネットワーク液晶104の位置を検出することができるため、例えば、実像の唇に対応する部分のみを不透明にすることが可能である。このように情報処理部106の制御によって不透明にされた部分では、照明部103から照射される光(利用者の指示に応じて情報処理部106を介して色が変えられた光)が反射され、その光は、鏡105に映されてポリマーネットワーク液晶104を透過する実像と合成される。
【0055】
すなわち、画像表示装置100によれば、画像処理済みの利用者の顔面や頭髪の画像が照明部103およびポリマーネットワーク液晶104によって表示されて、実像と合成されることになり、鏡105に映される実像の唇の部分の色を変更する等、実像の加工を実現することができる。
《第5の実施形態》
図6は、本発明の第5の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【0056】
ただし、図6では、図1の画像表示装置10と構成および機能が同じものについては同じ符号を付与し、以下では、これらのものに対する詳細な説明は省略する。
図6において、画像表示装置50は、操作部51、センサ部52、情報処理部53を備えている他、図1と同様に、ハーフミラー11、撮像部12、LCD14、照明制御部15、光源16、フィルタ17を備えており、撮像部12、操作部51、センサ部52の出力は、情報処理部53に接続され、情報処理部53の出力は、LCD14と照明制御部15とに接続され、照明制御部15の出力は、光源16とフィルタ17とに接続されている。
【0057】
このような構成の画像表示装置50において、操作部51は、利用者によって操作され、利用者の要求を受け付ける。なお、操作部51は、ボタン、スイッチ、キーボード、タッチスクリーン等、如何なる形態でも良いが、後述する情報処理部53によって行われる画像処理に適応した形態を採用することが望ましい。センサ部52は、利用者の身体的な状態を示す生体情報(例えば、肌の水分量や脂肪率、血圧、血糖値、体重、体温等)を検出する。なお、このような生体情報の検出は、既存の技術を用いることによって実現可能であるため、ここでは、センサ部52の詳細な説明は省略する。
【0058】
情報処理部53には、第1の実施形態と同様に、撮像部12によって生成される利用者の顔面や頭髪の画像が供給される他、操作部51を介して指示される利用者の要求や、センサ部52によって検出される利用者の生体情報が供給される。
情報処理部53は、操作部51を介して受け付けられる利用者の要求に応じて、撮像部12から供給される画像に種々の画像処理を行う。
【0059】
例えば、情報処理部53によって行われる画像処理としては、既存の技術を用いることによって実現可能な以下の(1)〜(4)のようなものが挙げられる。
(1):利用者の唇や頭髪の画像を所定のデータ群から選択された画像に入れ替える画像処理。
(2):背景の画像を所定のデータ群から選択された画像に入れ替える画像処理。
【0060】
(3):利用者の顔面の画像から皺などの細かい凹凸を目立たなくする画像処理。
(4):利用者の顔面や頭髪の画像の縦横比を変えることによって、顔痩せした状態を利用者に体感してもらうための画像処理。
また、情報処理部53は、撮像部12から供給される利用者の顔面や頭髪の画像に基づき、利用者の顔色を判定し、その判定結果とセンサ部52から供給される利用者の生体情報とを、撮像部12から供給される画像に重ね合わせるための画像処理を行っても良い。
【0061】
以上説明したような画像処理が施された画像は、LCD14に供給されて表示される。そして、このようにして表示される画像は、ハーフミラー11によって反射されて利用者に見られることになるが、画像表示装置50では、第1の実施形態と同様に、撮像部12とLCD14とが配置されているため、利用者自身が表示される画像に合わせて目の位置を調整することによって、利用者の視線と画像の視線とを容易に一致させることができる。
【0062】
すなわち、第5の実施形態によれば、利用者の要求に応じて画像処理を施した画像を、鏡のように視線を一致させた状態で利用者に見せることができる。
以上説明したように、第5の実施形態に対応する画像表示装置50は、利用者の視線と画像の視線とを一致させることにより鏡として利用できるばかりでなく、前述したように画像処理を施した画像の表示によるシミュレーションや、肌の状態や健康状態の把握等、従来の鏡では実現することが不可能であった多様な付加的な機能を容易に実現することが可能である。
【0063】
なお、第5の実施形態では、利用者の顔色の判定結果や利用者の生体情報を顔面や頭髪の画像と共に表示することが可能であるが、例えば、顔色の判定結果や生体情報から利用者の健康状態を総合的に示す評価値を算出して表示しても良い。
また、複数のBGMを予め記録しておき、前述した評価値に応じて選択したBGMを再生したり、芳香性オイル用の複数の原料を予め用意しておき、前述した評価値に応じて選択した原料を混合し、熱的に活性化して放出することによって、癒し効果を実現するようにしても良い。
【0064】
さらに、前述したように画像処理を施した画像を記録しておき、利用者からの要求に応じて再生するようにしても良い。
また、第5の実施形態に対応する画像表示装置50は、第1の実施形態に対応する画像表示装置10の情報処理部13に代えて情報処理部53を備え、操作部51およびセンサ部52を備えた構成であるが、第2の実施形態に対応する画像表示装置20に、情報処理部53の機能や操作部51およびセンサ部52を付加した構成であっても良い。
【0065】
さらに、情報処理部53による画像処理済みの画像と実像との融合が有効である場合には、第5の実施形態に対応する画像表示装置50を、第3の実施形態に対応する画像表示装置30や第4の実施形態に対応する画像表示装置40に、情報処理部53の機能や操作部51およびセンサ部52を付加した構成にしても良い。
【0066】
《第6の実施形態》
図7は、本発明の第6の実施形態に対応する画像表示システムの機能ブロック図である。
図7において、画像表示システム60は、所定のネットワーク上に形成され、画像表示装置70と情報処理装置80とを備えている。
【0067】
画像表示装置70は、情報処理部71を備えている他、図6の画像表示装置50と同様に、操作部51、センサ部52、ハーフミラー11、撮像部12、LCD14、照明制御部15、光源16、フィルタ17を備えており、情報処理部71は、ネットワークを介して情報処理装置80に接続されている。
情報処理装置80は、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ等の基本的な入出力機器が接続されているパーソナルコンピュータであり、ネットワークを介して画像表示装置70に接続されている。
【0068】
第6の実施形態では、このような構成の画像表示システム60の利用方法について説明する。
特に、以下では、画像表示装置70が一般家庭に設けられ、情報処理装置80が化粧品メーカに設けられている状態において、化粧品メーカ側が、利用者に関わる利用者情報(ここでは、利用者の顔面や頭髪の画像を含み、利用者の化粧に対する趣味嗜好や肌の状態等を把握するために必要な情報)を収集し、化粧に関するアドバイス等を利用者側に提供する方法について説明する。
【0069】
なお、前述した利用者情報は、化粧に関するアドバイスに限らず、新製品の方向性を判断するためにも重要な役割を果たす。第6の実施形態に対応する画像表示システム60の利用方法では、化粧品メーカが利用者情報を新製品の方向性の判断に利用することは、利用者との間で交わされた契約によって予め許可されているものとする。
【0070】
図8は、第6の実施形態に対応する画像表示システム60の利用方法を実現するための画像表示装置70および情報処理装置80の動作の概略を示すフローチャートである。
【0071】
画像表示装置70の利用者は、通常、第5の実施形態に対応する画像表示装置50と同様に画像表示装置70を鏡として利用しているが、化粧に関するアドバイスが必要になると、予め決められた手順に従って操作部51を操作して、化粧に関するアドバイスの依頼を画像表示装置70に指示する。
画像表示装置70内の情報処理部71は、このような指示を受け付けると、情報処理装置80に対して、化粧に関するアドバイスを依頼する(図8S1)。
【0072】
情報処理装置80は、このような依頼を受け付けると、画像表示装置70に対して、前述した利用者情報を収集するための質問票を送信する(図8S2)。
画像表示装置70内の情報処理部71は、このような質問票を受信すると、その質問票をLCD14に表示する(図8S3)。
ただし、画像表示装置70では、このような質問票の表示に先行し、利用者の顔面や頭髪の画像が撮像部12によって生成されて、情報処理部71に記録される。また、利用者の生体情報のうち、特に、肌の水分量や脂肪率等がセンサ部52によって測定されて、情報処理部71に記録される。なお、利用者が出先の環境下で最も見栄えが良くなるような化粧のアドバイスを希望する場合には、その環境と同様の照明が再現できるように照明光の照度や波長等が照明制御部15によって変更されて、利用者の顔面や頭髪の画像が生成される。
【0073】
前述したように質問票がLCD14に表示された状態で、その質問票の回答が利用者によって操作部51を介して入力されると、画像表示装置70内の情報処理部71は、質問票に対する回答結果、利用者の顔面や頭髪の画像、肌の水分量や脂肪率等の測定結果を利用者情報として、情報処理装置80に送信する(図8S4)。
【0074】
情報処理装置80は、利用者情報を受信すると、利用者情報に基づき、利用者の趣味嗜好や肌の状態(色や水分量や脂肪率)を分析し、予め記録されている様々な化粧品に関する情報(商品名、特徴、利用方法等)から、利用者の趣味嗜好や肌の状態に適応した化粧品に関する情報(以下、単に、「化粧品情報」と称する)を検索する(図8S5)。なお、利用者の趣味嗜好や肌の状態の分析や化粧品情報の検索は、既存の技術を用いることによって実現可能であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0075】
次に、情報処理装置80は、前述したように検索した化粧品情報に基づいて、利用者の顔面や頭髪の画像に画像処理を施し、疑似的な化粧後の画像を生成する(図8S6)。なお、疑似的な化粧後の画像の生成は、既存の技術を用いることによって実現可能であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
そして、情報処理装置80は、化粧品情報および疑似的な化粧後の画像と共に広告を、画像表示装置70に送信する(図8S7)。
【0076】
画像表示装置70内の情報処理部71は、化粧品情報、疑似的な化粧後の画像、広告を受信すると、これらをLCD14に表示する(図8S8)。
このようにして表示される化粧品情報、疑似的な化粧後の画像、広告は、ハーフミラー11によって反射されて利用者に提供される。すなわち、利用者は、自らの趣味嗜好や肌の状態に適応した化粧品や化粧の仕方等のアドバイスを受けることができる。一方、化粧品メーカは、新製品の方向性の判断に重要な役割を果たす利用者情報を収集することができる。
【0077】
特に、第6の実施形態に対応する画像表示システム60では、鏡としての利用が可能な画像表示装置70が利用者側に設けられているため、単に顔面の画像を取得する機能を備えた装置が設けられている画像表示システムと比べて、利用者は、鏡を見るような気軽さで、化粧に関するアドバイスを受けることができる。その結果、利用者からのアドバイスの依頼頻度が高くなるため、利用者情報の収集率が高められる。また、第6の実施形態に対応する画像表示システム60において収集される利用者情報は、利用者から直接収集されるため、信頼性や即時性に優れている。
【0078】
すなわち、第6の実施形態に対応する画像表示システム60の利用方法によれば、化粧品メーカは、信頼性や即時性に優れた利用者情報を容易に収集することが可能である。
ところで、利用者情報を新製品の方向性の判断に利用する場合、化粧に関するアドバイスを受ける利用者側のメリットよりも、利用者情報の収集に多額の費用を注ぎ込んでいる化粧品メーカ側のメリットの方が大きい。また、利用者情報は、画像表示装置70の普及率を高めることによって、利用価値の向上が期待できる。そのため、第6の実施形態に対応する画像表示システム60の利用方法では、画像表示装置70は、化粧品メーカから一般家庭の利用者に無償で貸与されたり、安価に販売されることが望ましい。
【0079】
また、第6の実施形態に対応する画像表示システム60では、画像表示装置70において、化粧品情報および疑似的な化粧後の画像の他に広告を表示することができ、疑似的な化粧を実際に行うために必要な化粧品や広告対象の化粧品は、ネットワークを介して実現される既存の販売システムと同様に販売することが可能である。そのため、第6の実施形態に対応する画像表示システム60の利用方法によれば、化粧品メーカは、販売網の獲得等の多大な労力を費やすことなく、化粧品の販売促進を実現することが可能である。
【0080】
なお、第6の実施形態では、化粧品メーカにとって有効な画像表示システム60の利用方法について説明したが、例えば、利用者情報が収集された際や広告が表示された際に課金を行う機能を画像表示システム60に付加し、その課金の結果に相当する金額を、画像表示装置70のメーカから化粧品メーカに請求できるようにすれば、画像表示装置70のメーカでは、画像表示装置70を販売するだけよりも多くの収益が期待できるので、画像表示システム60を画像表示装置70のメーカにとって有効に利用することが可能である。
【0081】
また、第6の実施形態では、化粧品情報や疑似的な化粧後の画像と共に広告が表示されるが、情報処理装置80からの広告の送信は、化粧品情報や疑似的な化粧後の画像の送信に関係なく、如何なるタイミングであっても実現可能であるため、例えば、利用者が画像表示装置70を鏡として利用している際に、情報処理装置80から送信される広告を、利用者の顔面や頭髪の画像に重ね合わせて表示することも可能である。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像表示装置によれば、忠実性を考慮しつつ画像を表示したり、用途に応じた多様な機能を実現することができる。
また、本発明の画像表示システムの利用方法によれば、画像表示システムに備えられた画像表示装置に適した利用方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【図2】第2の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【図3】第3の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【図4】第4の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【図5】他の画像表示装置の機能ブロック図である。
【図6】第5の実施形態に対応する画像表示装置の機能ブロック図である。
【図7】第6の実施形態に対応する画像表示システムの機能ブロック図である。
【図8】第6の実施形態に対応する画像表示システムの利用方法を実現するための画像表示装置および情報処理装置の動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、70、100 画像表示装置
11、31、41 ハーフミラー
12、22、33、43、102 撮像部
13、23、34、44、53、71、106 情報処理部
14、21 LCD
15 照明制御部
16 光源
17 フィルタ
32、42 液晶シャッター
51 操作部
52 センサ部
60 画像表示システム
80 情報処理装置
101 微小光学系
103 照明部
104 ポリマーネットワーク液晶
105 鏡

Claims (11)

  1. 利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像手段によって生成された画像を表示する表示手段と、
    前記利用者と前記撮像手段との間に配置され、該利用者の光学像を該撮像手段の方向へ透過し、かつ、前記表示手段によって表示される画像を該利用者の方向へ反射する光学部材と
    を備え、
    前記撮像手段と前記表示手段とは、
    前記光学部材を介して光学的に共役な位置に配置されている
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、
    前記利用者と前記撮像手段との間に配置され、該利用者の光学像を該撮像手段に導き、かつ、該撮像手段によって生成された画像を該利用者に向けて表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  3. 利用者の光学像に応じて画像を生成する撮像手段と、
    前記撮像手段によって生成された画像を表示する表示手段と、
    前記利用者の実像を映す実像用光学部材と、
    前記表示手段によって表示される画像の全体または一部を、前記実像用光学部材によって映される実像に重ね合わせるか否かの切り換えを行う切り換え手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項3に記載の画像表示装置において、
    前記切り換え手段と前記撮像手段との間に配置され、該切り換え手段を介して前記利用者の光学像が導かれ、該光学像を該撮像手段の方向へ透過し、かつ、前記表示手段によって表示される画像を該切り換え手段の方向へ反射する光学部材を備え、
    前記撮像手段と前記表示手段とは、
    前記光学部材を介して光学的に共役な位置に配置され、
    前記実像用光学部材は、
    前記利用者と前記切り換え手段との間に配置され、該利用者の実像を映すと共に、該切り換え手段を介して導かれる画像を該利用者の方向へ透過することが可能であり、
    前記切り換え手段は、
    前記光学部材によって反射される画像の全体または一部を前記実像用光学部材の方向へ導くか否かによって、前記切り換えを実現する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項3に記載の画像表示装置において、
    前記撮像手段には、
    前記実像用光学部材と前記切り換え手段と前記表示手段とを介して前記利用者の光学像が導かれ、
    前記実像用光学部材は、
    前記利用者と前記切り換え手段との間に配置され、該利用者の実像を映すと共に、該切り換え手段を介して導かれる画像を該利用者の方向へ透過することが可能であり、
    前記切り換え手段は、
    前記実像用光学部材と前記表示手段との間に配置され、該表示手段によって表示される画像の全体または一部を前記実像用光学部材の方向へ導くか否かによって、前記切り換えを実現する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    前記撮像手段によって生成された画像に所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、
    前記表示手段は、
    前記画像処理手段による画像処理済みの画像を表示する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    前記利用者の身体的な状態を示す生体情報を検出する生体情報検出手段
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の画像表示装置において、
    前記利用者に照明光を照射する照明手段と、
    前記照明光の角度、照度、波長の少なくとも1つを変更する照明制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  9. 請求項1、請求項2、請求項6の何れか1項に記載の画像表示装置と、ネットワークを介して該画像表示装置と相互に接続された情報処理装置とを備えた画像表示システムの利用方法であって、
    前記画像表示装置に備えられている前記撮像手段によって生成された画像を含み該画像表示装置の利用者に関わる利用者情報を、該画像表示装置から前記情報処理装置へ送信する手順と、
    前記情報処理装置に予め記録されている複数の情報のうち、前記画像表示装置から送信された前記利用者情報に対応する情報を、該情報処理装置から該画像表示装置へ送信する手順と、
    前記情報処理装置から送信された前記情報を、前記画像表示装置に備えられている前記表示手段に表示する手順と
    を含むことを特徴とする画像表示システムの利用方法。
  10. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置と、ネットワークを介して該画像表示装置と相互に接続された情報処理装置とを備えた画像表示システムの利用方法であって、
    前記画像表示装置に備えられている前記撮像手段によって生成された画像を含み該画像表示装置の利用者に関わる利用者情報を、該画像表示装置から前記情報処理装置へ送信する手順と、
    前記画像表示装置から送信された前記利用者情報に含まれる前記画像に所定の画像処理を行い、該画像処理済みの画像を、前記情報処理装置から該画像表示装置へ送信する手順と、
    前記情報処理装置から送信された前記画像処理済みの画像を、前記画像表示装置に備えられている前記表示手段に表示する手順と
    を含むことを特徴とする画像表示システムの利用方法。
  11. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置と、ネットワークを介して該画像表示装置と相互に接続された情報処理装置とを備えた画像表示システムの利用方法であって、
    前記情報処理装置から前記画像表示装置へ広告を送信する手順と、
    前記情報処理装置から送信された前記広告を、前記画像表示装置に備えられている前記表示手段に表示する手順と
    を含むことを特徴とする画像表示システムの利用方法。
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