JP2007165661A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルに形成される薬液の析出物による基板の処理不良が十分に防止された基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
【解決手段】基板処理装置は、二重管構造の多機能ノズル50を備える。。多機能ノズル50の内流路50aは供給吸引管63を介して供給吸引系R1に接続されている。また、外流路50bは供給吸引管64を介して供給吸引系R2に接続されている。供給吸引系R1は薬液供給源R11、リンス液供給源R12、不活性ガス供給源R13およびエジェクタE1を有する。供給吸引系R2は薬液供給源R21、リンス液供給源R22、不活性ガス供給源R23およびエジェクタE2を有する。このような構成により、多機能ノズル50の内流路50aおよび外流路50bを通して薬液の供給、リンス液の供給、不活性ガスの供給および吸引を選択的に行うことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板に所定の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来より、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板等の基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
基板処理装置では、例えばBHF(バッファードフッ酸)、DHF(希フッ酸)、フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、シュウ酸またはアンモニア等の薬液を基板に供給することにより、その基板の表面処理を行う(以下、薬液処理と呼ぶ)。
薬液処理を行う基板処理装置においては、基板へ薬液を供給するノズル先端部に薬液の析出物が付着する。薬液の析出物は、ノズルによる基板への薬液供給後、ノズル先端部に付着した薬液が乾燥することにより生成される。
この現象は、特に、フッ化アンモニウムとフッ酸との混合溶液(BHF)またはフッ化アンモニウムとリン酸との混合溶液のように塩を含む薬液を用いるときに発生しやすい。
また、酸性の薬液とアルカリ性の薬液とを個別に基板へ供給する基板処理装置において、それぞれの薬液を供給するノズルが近接して配置されると、各ノズルに付着する薬液の成分が周辺の雰囲気中に拡散して互いに反応することにより塩が生成される場合がある。この場合にも、ノズル先端部に析出物が付着しやすい。
ノズル先端部に付着する析出物は、基板へ薬液を供給するごとに成長する。この場合、成長した析出物がノズルから基板に落下したり、ノズルから基板へ供給される薬液の供給条件が変化することにより基板の処理不良が発生する。
ノズル先端部に付着する析出物を除去するために、ノズル先端部を均一に洗浄することができるノズル洗浄機構付き薬液供給ノズルがある(特許文献1参照)。
このノズル洗浄機構付き薬液供給ノズルは、ノズル洗浄機構として貫通孔が形成されたノズルブロックを備える。ノズルブロックの貫通孔にノズルが挿入されることにより、ノズルの外周面とノズルブロックの内周面との間に隙間が形成される。
ノズルによる基板への薬液の供給後、そのノズルがノズルブロックに挿入され、ノズルとノズルブロックとの隙間に洗浄液が供給される。これにより、ノズルとノズルブロックとの間の隙間に流れ込む洗浄液が、ノズル先端部へ流れることにより、ノズル先端部に付着する薬液が洗い流される。その結果、ノズル先端部への析出物の付着が防止される。
実開平6−44137号公報
しかしながら、上記のように、洗浄液によりノズルを洗浄しても、薬液が僅かにノズル表面に残存する場合がある。この場合、洗浄後のノズル表面に残留する洗浄液中に薬液の一部が混入し、洗浄液の乾燥とともに薬液の結晶がノズルに析出する。その結果、基板上への析出物の落下および薬液の供給条件の変化という課題が十分に解決されない。
本発明の目的は、ノズルに形成される析出物による基板の処理不良が十分に防止された基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、第1の端部開口を有する第1の流路と第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有し、基板を処理する薬液を第1の端部開口から吐出するノズルと、第1の流路に接続され、薬液を供給する薬液供給系と、第2の流路に接続され、第2の流路内の吸引を行う吸引手段とを備えるものである。
第1の発明に係る基板処理装置においては、ノズルが第1の端部開口を有する第1の流路と第2の端部開口を有する第2の流路とを有する。第1の流路の第1の端部開口と第2の流路の第2の端部開口とは互いに隣接している。薬液供給系から第1の流路に薬液が供給され、第1の端部開口から薬液が吐出される。また、第2の流路が吸引手段により吸引される。
この場合、第1の端部開口の近傍に残留する薬液が第2の流路を通して吸引される。それにより、第1の端部開口の近傍に薬液が残留することが防止される。
また、第1の流路に薬液の析出物が生成している場合、薬液供給系から第1の流路を通して薬液を吐出し、第2の流路を吸引することにより、薬液の析出物を薬液により洗い流すとともに、第1の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。
これらにより、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。その結果、薬液の析出物による基板の処理不良が十分に防止される。
(2)薬液供給系から第1の流路を通しての薬液の吐出が完了した後に、第2の流路内が吸引手段により吸引されてもよい。
この場合、薬液供給系から第1の流路を通して薬液を吐出することにより、第1の流路内の析出物が薬液により洗い流される。また、第2の流路を吸引することにより、第1の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。
これらにより、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(3)薬液供給系から第1の流路を通して薬液が吐出されている期間に、第2の流路が吸引手段により吸引されてもよい。
この場合、第1の流路を通して薬液が吐出されつつ、薬液の少なくとも一部が第2の流路に吸引される。それにより、第1の流路内の析出物が薬液により洗い流されるとともに、第1の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(4)基板処理装置は、第1の端部開口および第2の端部開口に対向し、第1の流路を通して吐出された薬液を第2の端部開口に導く第1の案内部材をさらに備えてもよい。
この場合、第1の流路を通して吐出された薬液が、第1の案内部材により第2の端部開口に導かれる。それにより、吐出された薬液を第2の流路に吸引することが容易となる。
(5)基板処理装置は、第1の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系をさらに備えてもよい。
この場合、不活性ガス供給系から第1の流路を通して不活性ガスが吐出される。それにより、第1の流路内に残留する薬液が不活性ガスにより外部に排出される。
また、第1の流路に薬液の析出物が生成している場合、不活性ガス供給系から第1の流路を通して不活性ガスを吐出することにより、薬液の析出物を取り除くことができる。
その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(6)薬液供給系から第1の流路を通しての薬液の吐出が完了した後に、不活性ガス供給系から第1の流路を通して不活性ガスが吐出されてもよい。
この場合、薬液供給系から第1の流路を通して薬液を吐出することにより、第1の流路内の析出物が薬液により洗い流される。その後、第1の流路内に残留する薬液が不活性ガスにより外部に排出される。その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されることが防止される。
(7)不活性ガス供給系から第1の流路を通して不活性ガスが吐出されている期間に、第2の流路が吸引手段により吸引されてもよい。
この場合、第1の流路を通して不活性ガスが吐出されつつ、不活性ガスの少なくとも一部が第2の流路に吸引される。それにより、第1の流路内の析出物および薬液が不活性ガスにより外部に排出されるとともに、第2の流路が吸引される。その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。また、第2の流路が洗浄な状態に保たれる。
(8)基板処理装置は、第2の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系をさらに備えてもよい。
この場合、不活性ガス供給系から第2の流路を通して不活性ガスが吐出される。それにより、第1の端部開口の近傍に残留する薬液が不活性ガスにより外部に排出される。
また、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成している場合、不活性ガス供給系から第2の流路を通して不活性ガスを吐出することにより、薬液の析出物を取り除くことができる。
その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
また、薬液と不活性ガスとがそれぞれ別の流路を通して吐出されるので、不活性ガス中への薬液の混入が抑制される。それにより、ノズルから吐出される不活性ガスを基板の乾燥処理に用いることが可能となる。その結果、乾燥処理を行うための手段を別に設ける必要がなく、基板処理装置の構成が簡略化される。
(9)基板処理装置は、第1の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系をさらに備えてもよい。
この場合、リンス液供給系から第1の流路を通してリンス液が吐出される。それにより、第1の流路内に残留する薬液がリンス液により洗い流される。
また、第1の流路内に薬液の析出物が生成している場合、リンス液供給系から第1の流路を通してリンス液を吐出することにより、薬液の析出物を取り除くことができる。
その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(10)薬液供給系から第1の流路を通しての薬液の吐出が完了した後に、リンス液供給系から第1の流路を通してリンス液が吐出されてもよい。
この場合、薬液供給系から第1の流路を通して薬液を吐出することにより、第1の流路内の析出物が薬液により洗い流される。その後、第1の流路内に残留する薬液がリンス液により洗い流される。その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(11)リンス液供給系から第1の流路を通してリンス液が吐出されている期間に、第2の流路が吸引手段により吸引されてもよい。
この場合、第1の流路を通してリンス液が吐出されつつ、リンス液の一部が第2の流路に吸引される。それにより、第1の流路および第2の流路内の析出物および薬液がリンス液により洗い流される。
その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(12)基板処理装置は、第1の端部開口および第2の端部開口に対向し、第1の流路を通して吐出されるリンス液を第2の端部開口に導く第2の案内部材をさらに備えてもよい。
この場合、第1の流路を通して吐出されたリンス液が、第2の案内部材により第2の端部開口に導かれる。それにより、吐出されたリンス液を第2の流路に吸引することが容易となる。
(13)基板処理装置は、第2の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系をさらに備えてもよい。
この場合、リンス液供給系から第2の流路を通してリンス液が吐出される。それにより、第1の流路の第1の端部開口の近傍に残留する薬液がリンス液により洗い流される。
また、第1端部開口の近傍に薬液の析出物が生成している場合、リンス液供給系から第2の流路を通してリンス液を吐出することにより、薬液の析出物を取り除くことができる。
その結果、第1端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
また、薬液とリンス液とがそれぞれ別の流路を通して吐出されるので、リンス液中への薬液の混入が抑制される。それにより、ノズルから吐出されるリンス液を純水とすれば、そのリンス液を基板の水洗処理に用いることが可能となる。その結果、基板の水洗処理を行うための手段を別に設ける必要がなく、基板処理装置の構成が簡略化される。
(14)基板処理装置は、第1の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系と、第1の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系とをさらに備え、薬液供給系から第1の流路を通して薬液が吐出されている期間に、第2の流路が吸引手段により吸引され、リンス液供給系から第1の流路を通してリンス液が吐出されている期間に、第2の流路が吸引手段により吸引され、不活性ガス供給系から第1の流路を通して不活性ガス液が吐出されている期間に、第2の流路が吸引手段により吸引されてもよい。
この場合、第1の流路を通して薬液が吐出されつつ、薬液の一部が第2の流路に吸引される。それにより、第1の流路および第2の流路内の析出物が薬液により洗い流されるとともに、第1および第2の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。
また、第1の流路を通してリンス液が吐出されつつ、リンス液の一部が第2の流路に吸引される。それにより、第1の流路および第2の流路内に残留する薬液がリンス液により洗い流される。
さらに、第1の流路を通して不活性ガスが吐出されつつ、不活性ガスの一部が第2の流路に吸引される。それにより、第1の流路内に残留する薬液またはリンス液が不活性ガスにより外部に排出されるとともに、第2の流路内に残留する薬液またはリンス液が吸引される。
これらにより、ノズルの第1の流路および第2の流路のリンス処理および乾燥処理を行うことができる。その結果、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。
(15)第2の発明に係る基板処理装置は、第1の端部開口を有する第1の流路と第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有し、基板を処理する薬液を第1の端部開口から吐出するノズルと、第1の流路に接続され、薬液を供給する薬液供給系と、第1の流路に接続され、第1の流路内の吸引を行う吸引手段と、第2の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系とを備えるものである。
第2の発明に係る基板処理装置においては、ノズルが第1の端部開口を有する第1の流路と第2の端部開口を有する第2の流路とを有する。第1の流路の第1の端部開口と第2の流路の第2の端部開口とは互いに隣接している。薬液供給系から第1の流路に薬液が供給され、第1の端部開口から薬液が吐出される。不活性ガス供給系から第2の流路を通して不活性ガスが吐出される。また、第1の流路が吸引手段により吸引される。
この場合、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に残留する薬液が第1の流路を通して吸引される。それにより、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に薬液が残留することが防止される。
また、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成している場合、薬液供給系から第1の流路を通して薬液を吐出し、第1の流路を吸引することにより、薬液の析出物を薬液により洗い流すとともに、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。
また、不活性ガス供給系から第2の流路を通して不活性ガスが吐出される。それにより、第1の端部開口の近傍に残留する薬液が不活性ガスにより外部に排出される。
これらにより、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。その結果、薬液の析出物による基板の処理不良が十分に防止される。
また、薬液と不活性ガスとをそれぞれ別の流路を通して吐出することができるので、不活性ガス中への薬液の混入を抑制することができる。それにより、ノズルから吐出される不活性ガスを基板の乾燥処理に用いることが可能となる。その結果、乾燥処理を行うための手段を別に設ける必要がなく、基板処理装置の構成が簡略化される。
(16)基板処理装置は、第1の流路および第2の流路のうち少なくともいずれか一方の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液液供給系をさらに備えてもよい。
この場合、リンス液供給系から第1の流路および第2の流路のうち少なくともいずれか一方の流路を通してリンス液が吐出される。それにより、少なくともいずれか一方の流路内の薬液がリンス液により洗い流される。その結果、少なくともいずれか一方の流路の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されることが防止される。
また、少なくともいずれか一方の流路に薬液の析出物が生成している場合、リンス液供給系から少なくともいずれか一方の流路を通してリンス液を吐出することにより、薬液の析出物を洗い流すことができる。
(17)第3の発明に係る基板処理装置は、第1の端部開口を有する第1の流路と第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有し、基板を処理する薬液を第1の端部開口から吐出するノズルと、第1の流路に接続され、薬液を供給する薬液供給系と、第1の流路に接続され、第1の流路内の吸引を行う吸引手段と、第2の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系とを備えるものである。
第3の発明に係る基板処理装置においては、ノズルが第1の端部開口を有する第1の流路と第2の端部開口を有する第2の流路とを有する。第1の流路の第1の端部開口と第2の流路の第2の端部開口とは互いに隣接している。薬液供給系から第1の流路に薬液が供給され、第1の端部開口から薬液が吐出される。リンス液供給系から第2の流路にリンス液が供給され、第2の端部開口からリンス液が吐出される。また、第1の流路が吸引手段により吸引される。
この場合、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に残留する薬液が第1の流路を通して吸引される。それにより、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に薬液が残留することが防止される。
また、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成している場合、薬液供給系から第1の流路を通して薬液を吐出し、第1の流路を吸引することにより、薬液の析出物を薬液により洗い流すとともに、第1の流路内または第1の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。
また、リンス液供給系から第2の流路を通してリンス液が吐出される。それにより、第1の端部開口の近傍に残留する薬液がリンス液により洗い流される。
これらにより、第1の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。その結果、薬液の析出物による基板の処理不良が十分に防止される。
また、薬液とリンス液とをそれぞれ別の流路を通して吐出することができるので、リンス液中への薬液の混入を抑制することができる。それにより、ノズルから吐出されるリンス液を純水とすれば、そのリンス液を基板の水洗処理に用いることが可能となる。その結果、基板の水洗処理を行うための手段を別に設ける必要がなく、基板処理装置の構成が簡略化される。
(18)基板処理装置は、第1の流路および第2の流路のうち少なくともいずれか一方の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系をさらに備えてもよい。
この場合、不活性ガス供給系から第1の流路および第2の流路のうち少なくともいずれか一方の流路を通して不活性ガスが吐出される。それにより、少なくともいずれか一方の流路内に残留する薬液またはリンス液が不活性ガスにより取り除かれる。その結果、少なくともいずれか一方の流路の端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されることが防止される。
また、少なくともいずれか一方の流路に薬液の析出物が生成している場合、不活性ガス供給系から少なくともいずれか一方の流路を通して不活性ガスを吐出することにより、薬液の析出物を取り除くことができる。
(19)第1の端部開口および第2の端部開口のうちいずれか一方の端部開口は、もう一方の端部開口の周囲を取り囲むように設けられてもよい。
この場合、第1および第2の流路のうちの一方の流路を吸引することにより、中心に位置するいずれか一方の端部開口の近傍の薬液または析出物を確実に吸引することができる。また、第1の流路を通して吐出される薬液を第2の流路に吸引することが容易となる。
(20)第1の流路および第2の流路のうちのいずれか一方の流路は管状の第1の部材内に形成され、もう一方の流路は第1の部材の外周面を取り囲む内周面を有する管状の第2の部材と第1の部材との間に形成されてもよい。
この場合、第2の部材と第1の部材との間に形成される一方の流路を吸引することにより、第1の部材の外周面に付着した薬液または薬液の析出物を取り除くことができる。
(21)第2の部材の先端は第1の部材の先端よりも突出していてもよい。この場合、第1の流路および第2の流路のうち一方の流路を吸引することにより、中心に位置するいずれか一方の端部開口の近傍の薬液または析出物をより確実に吸い込むことができる。また、第1の流路を通して吐出される薬液を第2の流路に吸引することがより容易となる。
(22)第2の部材の先端部分の内周面は先端に向かって第1の部材の外周面に漸次近づくように形成されていてもよい。
この場合、第1の流路および第2の流路のうち一方の流路を吸引することにより、中心に位置するいずれか一方の端部開口の近傍の薬液または析出物をさらに確実に吸い込むことができる。また、第1の流路を通して吐出される薬液を第2の流路に吸引することがさらに容易となる。
(23)第4の発明に係る基板処理方法は、第1の端部開口を有する第1の流路と第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有するノズルを基板の上方に位置させる工程と、ノズルを基板の上方に位置させる工程の後に、第1の流路を通して薬液を吐出する工程と、薬液を吐出する工程の期間中に、または薬液を吐出する工程の後に、第2の流路内を吸引する工程とを備えるものである。
第4の発明に係る基板処理装置においては、ノズルが第1の端部開口を有する第1の流路と第2の端部開口を有する第2の流路とを有する。第1の流路の第1の端部開口と第2の流路の第2の端部開口とは互いに隣接している。第1の流路を通して薬液が吐出される。薬液を吐出する期間中、または薬液の吐出が完了した後に、第2の流路が吸引される。
この場合、第1端部開口の近傍に残留する薬液が第2の流路を通して吸引される。それにより、第1の端部開口の近傍に薬液が残留することが防止される。
また、第1の流路に薬液の析出物が生成している場合、第1の流路を通して薬液を吐出し、第2の流路を吸引することにより、薬液の析出物を薬液により洗い流すとともに、第1の端部開口の近傍に薬液が残留することを防止することができる。
これらにより、第1端部開口の近傍に薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。その結果、薬液の析出物による基板の処理不良が十分に防止される。
(24)基板処理方法は、薬液を吐出する工程の期間中に、または薬液を吐出する工程の後に、第1の流路および第2の流路のうちの少なくともいずれか一方の流路を通して不活性ガスを吐出する工程をさらに備えるてもよい。
この場合、第1の流路および第2の流路のうちの少なくともいずれか一方の流路を通して不活性ガスが吐出される。それにより、第1の端部開口の近傍に残留する薬液が不活性ガスにより外部に排出される。
(25)基板処理方法は、薬液を吐出する工程の期間中に、または薬液を吐出する工程の後に、第1の流路および第2の流路のうちの少なくともいずれか一方の流路を通してリンス液を吐出する工程をさらに備えてもよい。
この場合、第1の流路および第2の流路のうちの少なくとも一方の流路を通してリンス液が吐出される。それにより、第1の端部開口の近傍に残留する薬液がリンス液により洗い流される。
(26)薬液を吐出する工程は、第1の流路を通して基板に向けて薬液を吐出することで基板を処理する工程を含んでもよい。
この場合、基板に向けて薬液を吐出することにより、基板に所定の処理を施すことができる。それにより、薬液を吐出する工程内において、基板に所定の処理が施される。
(27)基板処理方法は、基板を処理する工程の後に、ノズルを基板の上方から退避させるノズル退避工程をさらに備え、薬液を吐出する工程は、ノズル退避工程の後に、第1の流路を通して薬液を吐出することで、ノズルの第1の端部開口近傍に付着した薬液の析出物を洗浄する工程をさらに含んでもよい。
この場合、ノズルから基板に薬液が吐出された後に、ノズルが基板の上方から退避する。その後、ノズルの第1の流路を通して薬液が吐出され、第1の端部開口近傍に付着した薬液の析出物が洗い流される。このように、薬液の析出物を洗い流すための薬液の吐出は、基板の外方において行われる。そのため、取り除かれた薬液の析出物が基板上に落下することが防止され、基板の処理不良が防止される。
本発明によれば、ノズルに薬液の析出物が生成されること、または生成された析出物が残留することが防止される。その結果、薬液の析出物による基板の処理不良が十分に防止される。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置について、図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。
(1) 基板処理装置の構成
図1は本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。図1に示すように、基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、制御部4、流体ボックス部2a,2b、洗浄処理部5a,5bが配置されている。
図1の流体ボックス部2a,2bは、それぞれ洗浄処理部5a,5bへの薬液および純水の供給および洗浄処理部5a,5bからの廃棄(排液)等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器、薬液貯留タンク等の流体関連機器を収納する。流体ボックス部2a,2bの具体的な構成例については後述する。
洗浄処理部5a,5bでは、薬液による洗浄処理(以下、薬液処理と呼ぶ)および純水による洗浄処理(以下、水洗処理と呼ぶ)が行われる。本実施の形態において、洗浄処理部5a,5bで用いられる薬液はBHF(バッファードフッ酸)とリン酸との混合溶液である。
処理領域Bには、流体ボックス部2c,2dおよび洗浄処理部5c,5dが配置されている。流体ボックス部2c,2dおよび洗浄処理部5c,5dの各々は、上記流体ボックス部2a,2bおよび洗浄処理部5a,5bと同様の構成を有し、洗浄処理部5c,5dは洗浄処理部5a,5bと同様の処理を行う。
以下、洗浄処理部5a,5b,5c,5dを処理ユニットと総称する。搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが設けられている。
処理領域A,Bの一端部側には、基板Wの搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されており、インデクサロボットIRはインデクサIDの内部に設けられている。インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された処理ユニットに搬送し、または、処理ユニットから受け取った基板Wを他の処理ユニットまたはインデクサロボットIRに搬送する。
本実施の形態においては、洗浄処理部5a〜5dのいずれかにおいて基板Wに薬液処理が行われた後に、基板搬送ロボットCRにより基板Wが洗浄処理部5a〜5dから搬出され、インデクサロボットIRを介してキャリア1に搬入される。
制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各処理ユニットの動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。制御部4の詳細については後述する。
(2) 洗浄処理部の構成
図2は本発明の一実施の形態に係る基板処理装置100の洗浄処理部5a〜5dの構成を説明するための図である。
図2に示すように、洗浄処理部5a〜5dは、基板Wを水平に保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック21を備える。
スピンチャック21は、チャック回転駆動機構36によって回転される回転軸25の上端に固定されている。また、スピンチャック21には吸気路(図示せず)が形成されており、スピンチャック21上に基板Wを載置した状態で吸気路内を排気することにより、基板Wの下面をスピンチャック21に真空吸着し、基板Wを水平姿勢で保持することができる。
スピンチャック21の外方には、モータ60が設けられている。モータ60には、回動軸61が接続されている。また、回動軸61には、アーム62が水平方向に延びるように連結され、アーム62の先端に多機能ノズル50が設けられている。多機能ノズル50は二重管構造を有し、内流路および外流路の2つの流路を有する。多機能ノズル50の構成の詳細については後述する。
また、スピンチャック21の外方の待機位置には、カップ上の待機ポット65が設けられている。待機ポット65には、排液処理装置(図示せず)へ純水を排出するための排液管80、および薬液を回収するための回収処理装置(図示せず)へ薬液を導くための回収管81が接続されている。
多機能ノズル50による基板Wの処理が行われないときには、多機能ノズル50は待機ポット65の上方で待機する。
モータ60により回動軸61が回転するとともにアーム62が回動し、多機能ノズル50が待機ポット65の上方とスピンチャック21により保持された基板Wの上方との間を移動する。
多機能ノズル50の内流路に連通するように供給吸引管63が設けられている。供給吸引管63の一端は多機能ノズル50に接続され、他端は流体ボックス2a〜2d(図1参照)内に設けられる供給吸引系R1に接続されている。
また、多機能ノズル50の外流路に連通するように供給吸引管64が設けられている。供給吸引管64の一端は多機能ノズル50に接続され、他端は流体ボックス2a〜2d内に設けられる供給吸引系R2に接続されている。
供給吸引管63,64は、モータ60、回動軸61およびアーム62の内部を通る。
スピンチャック21の外方には、モータ71が設けられている。モータ71には、回動軸72が接続されている。また、回動軸72には、アーム73が水平方向に延びるように連結され、アーム73の先端に水洗処理用ノズル70が設けられている。
モータ71により回動軸72が回転するとともにアーム73が回動し、水洗処理用ノズル70がスピンチャック21により保持された基板Wの上方に移動する。
モータ71、回動軸72およびアーム73の内部を通るように水洗処理用供給管74が設けられている。水洗処理用供給管74は、バルブVcを介して流体ボックス2a〜2d内に設けられる純水供給源R3に接続されている。このバルブVcの開度を制御することにより、水洗処理用供給管74に供給する純水の供給量を調整することができる。
水洗処理用ノズル70には、純水が水洗処理用供給管74を通して純水供給源R3から供給される。それにより、基板Wの表面へ純水を供給することができる。
多機能ノズル50は、基板W上に薬液を供給する際には、基板の中心部上方の処理位置に移動し、基板Wの表面へ純水を供給する際には、待機位置に退避される。
また、水洗処理用ノズル70は、基板W上に薬液を供給する際には、待機位置に退避され、基板W上に純水を供給する際には、基板Wの中心部上方の処理位置に移動する。
スピンチャック21に保持された基板Wは、処理カップ23内に収容される。処理カップ23の内側には、筒状の仕切壁63が設けられている。また、スピンチャック21の周囲を取り囲むように、基板Wの処理に用いられた純水を排液するための排液空間31が形成されている。さらに、排液空間31を取り囲むように、処理カップ23と仕切壁63の間に基板Wの処理に用いられた薬液を回収するための回収液空間32が形成されている。
排液空間31には、排液処理装置(図示せず)へ純水を排出するための排液管34が接続され、回収液空間32には、回収処理装置(図示せず)へ薬液を導くための回収管35が接続されている。
処理カップ23の上方には、基板Wからの薬液または純水が外方へ飛散することを防止するためのガード24が設けられている。このガード24は、回転軸25に対して回転対称な形状からなっている。ガード24の上端部の内面には、断面く字状の排液案内溝41が環状に形成されている。
また、ガード24の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部42が形成されている。回収液案内部42の上端付近には、処理カップ23の仕切壁63を受け入れるための仕切壁収納溝43が形成されている。
このガード24には、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構(図示せず)が設けられている。ガード昇降駆動機構は、ガード24を、回収液案内部42がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する回収位置と、排液案内溝41がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する排液位置との間で上下動させる。ガード24が回収位置(図2に示すガードの位置)にある場合には、基板Wから外方へ飛散した薬液が回収液案内部42により回収液空間32に導かれ、回収管35を通して回収される。一方、ガード24が排液位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した純水が排液案内溝41により排液空間31に導かれ、排液管34を通して排液される。以上の構成により、純水の排液および薬液の回収が行われる。
(3)多機能ノズルおよび供給吸引系の詳細な構成
次に、多機能ノズル50、供給吸引系R1および供給吸引系R2の詳細な構成について説明する。
図3は、多機能ノズル50、供給吸引系R1および供給吸引系R2の詳細な構成を示す模式図である。
図3に示すように、多機能ノズル50は、円筒状の内管50Aおよび円筒状の外管50Bからなる二重管構造を有する。内管50A内には内流路50aが形成され、内管50Aの外周面と外管50Bの内周面との間には円筒状の外流路50bが形成される。また、多機能ノズル50の先端には、内流路50aと連通する吐出口51a、および外流路50bと連通する吐出口51bが形成されている。内流路50aは供給吸引管63を介して供給吸引系R1に接続されている。また、外流路50bは供給吸引管64を介して供給吸引系R2に接続されている。
供給吸引系R1は薬液供給源R11、リンス液供給源R12、不活性ガス供給源R13およびエジェクタE1を有する。供給吸引管63は、配管63a,63b,63c,63dに分岐し、バルブVa1,Va2,Va3,Va4を介して薬液供給源R11、リンス液供給源R12、不活性ガス供給源R13およびエジェクタE1にそれぞれ接続されている。
バルブVa1,Va2,Va3,Va4の開閉を制御することにより、薬液供給源R11からの薬液の供給、リンス液供給源R12からのリンス液の供給、不活性ガス供給源R13からの不活性ガスの供給、およびエジェクタE1による多機能ノズル50の内流路50aの吸引を選択的に行うことができる。本実施の形態では、薬液としてBHF(バッファードフッ酸)を用い、リンス液として純水を用い、不活性ガスとしてN2 (窒素)ガスを用いる。
また、エジェクタE1には排出管E11が接続されている。供給吸引管63および配管63dを通してエジェクタE1に吸い込まれた薬液またはリンス液等は、排出管E11を通して排液処理装置または回収処理装置へ導かれる。
また、バルブVa1,Va2,Va3,Va4の開度を制御することにより、薬液、リンス液および不活性ガスの供給量、ならびにエジェクタE1による吸引力を調整することができる。
供給吸引系R2は薬液供給源R21、リンス液供給源R22、不活性ガス供給源R23およびエジェクタE2を有する。供給吸引管64は、配管64a,64b,64c,64dに分岐し、バルブVb1,Vb2,Vb3,Vb4を介して薬液供給源R21、リンス液供給源R22、不活性ガス供給源R23およびエジェクタE2にそれぞれ接続される
バルブVb1,Vb2,Vb3,Vb4の開閉を制御することにより、薬液供給源R21からの薬液の供給、リンス液供給源R22からのリンス液の供給、不活性ガス供給源R23からの不活性ガスの供給、およびエジェクタE2による多機能ノズル50内の吸引を選択的に行うことができる。
また、バルブVb1,Vb2,Vb3,Vb4の開度を制御することにより、薬液、リンス液および不活性ガスの供給量、ならびにエジェクタE2による吸引力を調整することができる。
また、エジェクタE2には排出管E21が接続されている。供給吸引管64および配管64dを通してエジェクタE2に吸い込まれた薬液またはリンス液等は、排出管E21を通して排液処理装置または回収処理装置へ導かれる。
このような構成により、本実施の形態では、多機能ノズル50の内流路50aおよび外流路50bを通して薬液の供給、リンス液の供給、不活性ガスの供給および吸引を選択的に行うことができる。
(4)洗浄処理部の動作
次に、図2および図3を参照して上記の構成を有する洗浄処理部5a〜5dの動作について説明する。なお、以下に説明する洗浄処理部5a〜5dの各構成要素の動作は、図1に示した制御部4により制御される。
まず、基板Wの搬入時には、ガード24が下降するとともに、基板搬送ロボットCRが基板Wをスピンチャック21上に載置する。スピンチャック21上に載置された基板Wは、スピンチャック21により吸着保持される。
次に、ガード24が上述した回収位置または廃液位置まで上昇するとともに、多機能ノズル50が待機位置から基板Wの中心部上方の処理位置に移動する。その後、回転軸25が回転し、この回転にともないスピンチャック21に保持されている基板Wが回転する。その後、多機能ノズル50から基板Wの上面に薬液が吐出される。なお、本実施の形態では、多機能ノズル50の内流路50aを通して薬液が吐出される。これにより、基板Wの薬液処理が行われる。基板Wの薬液処理終了後、多機能ノズル50が待機位置に移動する。
次いで、水洗処理用ノズル70が基板Wの中心部上方に移動する。次いで、水洗処理用ノズル70から純水が吐出される。これにより、基板W上の薬液が洗い流される。
次に、純水の供給が停止され、回転軸25の回転数が上昇する。それにより、基板W上の純水に大きな遠心力が作用し、基板W上から純水が取り除かれる。
次に、水洗処理用ノズル70が所定の位置に退避するとともに回転軸25の回転が停止する。その後、ガード24が下降するとともに図1の基板搬送ロボットCRが基板Wを洗浄処理部5a〜5dから搬出する。これにより、洗浄処理部5a〜5dにおける処理動作が終了する。
なお、基板Wの薬液処理および水洗処理中におけるガード24の位置は、薬液の回収または純水の排液の必要性に応じて適宜変更することが好ましい。
(5)多機能ノズルの洗浄動作の例
上記のように、洗浄処理部5a〜5dでは、多機能ノズル50の内流路50aを通して基板Wに薬液を吐出することにより、基板Wの薬液処理が行われる。この場合、基板Wの薬液処理後に、多機能ノズル50の内管50Aの先端部および内周面に付着している薬液が乾燥することにより、多機能ノズル50に薬液の析出物が生成される。特に、本実施の形態では薬液として酸とアルカリとの中和塩であるフッ化アンモニウムを含むBHFを用いているため、中和塩からなる析出物が生成されやすい。この析出物は、多機能ノズル50から基板W上に落下したり、多機能ノズル50から基板Wへ供給される薬液の供給条件を変化させると、基板Wの処理不良の原因となる。
本実施の形態では、多機能ノズル50を用いて以下の動作を行うことにより、析出物の生成を防止する、または、生成された析出物を取り除くことができる。
(5−1)第1の実施例
図4は、多機能ノズル50の第1の動作例を説明するための図である。
上記の基板Wの薬液処理時には、図4(a)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して基板Wに薬液が供給される。
所定時間経過後、薬液の供給が停止され、多機能ノズル50が待機位置に移動する。このとき、図4(b)に示すように、多機能ノズル50の内管50Aの先端部および内周面には薬液が付着している。
そこで、図4(c)に示すように、多機能ノズル50の外流路50bがエジェクタE2(図2および図3参照)により吸引される。これにより、内管50Aの先端部に付着した薬液が外流路50bを通してエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aの先端部に付着した薬液が取り除かれる。
あるいは、図4(d)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aおよび外流路50bがエジェクタE1およびエジェクタE2により吸引される。これにより、内管50Aの先端部に付着した薬液が内流路50aおよび外流路50bを通してエジェクタE1およびエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。また、内管50Aの内周面に付着した薬液がエジェクタE1により吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aの先端部および内周面に付着した薬液が取り除かれる。
あるいは、図4(e)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して不活性ガスが吐出されるとともに、外流路50bがエジェクタE2により吸引される。これにより、内管50Aの内周面に付着した薬液が不活性ガスにより多機能ノズル50の外部に排出される。また、内管50Aの先端部に付着する薬液が外流路50bを通してエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aの先端部および内周面に付着した薬液が取り除かれる。
このように、基板Wの薬液処理の後に、多機能ノズル50の内管50Aの先端部または内周面に付着する薬液を取り除くことにより、析出物の生成が防止される。
図4(c),(d),(e)の例において、エジェクタE1またはエジェクタE2から排出された薬液を回収処理装置を通して図3の薬液供給源R11に戻してもよい。それにより、高価な薬液の再利用が可能となる。
さらに、図4(a)の動作の後であって図4(c)〜(e)の動作に至る前に、多機能ノズル50に薬液の析出物が生成している状態で待機ポット65の上方において、内流路50aを通して薬液の吐出(以下、ポット上での薬液吐出という)を行ってもよい。この場合、析出物を薬液により洗い流すことができるとともに、析出物の再生成を防止することができる。
(5−2)第2の動作例
図5は多機能ノズル50の第2の動作例を説明するための図である。
図5(a)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して基板Wに薬液が供給されることにより基板Wの薬液処理が行われる。
所定時間経過後、薬液の供給が停止され、多機能ノズル50が待機位置に移動する。次に、図2に示す待機ポット65の上方において、図5(b)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して待機ポット65内にリンス液が吐出される。これにより、多機能ノズル50の内管50Aの先端部および内周面に付着した薬液が、リンス液により洗い流される。待機ポット65内に吐出されたリンス液は、排液管80を通して排液処理装置(図示せず)に導かれる。
続いて、図5(c)に示すように、多機能ノズル50の外流路50bがエジェクタE1により吸引される。これにより、内管50Aの先端部に付着するリンス液が、外流路50bを通してエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aの先端部に付着したリンス液が取り除かれる。
あるいは、図5(d)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aおよび外流路50bがエジェクタE1により吸引される。これにより、内管50Aの先端部に付着するリンス液が、内流路50aおよび外流路50bを通してエジェクタE1およびエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。また、内管50Aの内周面に付着したリンス液がエジェクタE1により吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aの先端部および内周面に付着したリンス液が取り除かれる。
あるいは、図5(e)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して不活性ガスが吐出されるとともに、外流路50bがエジェクタE2により吸引される。これにより、内管50Aの先端部および内周面に付着したリンス液が不活性ガスにより多機能ノズル50の外部に排出される。また、内管50Aの先端部に付着したリンス液が外流路50bを通してエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aの先端部および内周面に付着したリンス液が取り除かれる。
図5に示す例では、多機能ノズル50の内流路50aを通してリンス液が吐出される。それにより、内管50Aの先端部および内周面に付着した薬液をリンス液により洗い流すことができる。
また、リンス液により薬液を十分に洗い流すことができなかったとしても、リンス液の吐出後に、内管50Aの先端部または内周面に付着したリンス液を吸引または不活性ガスの吐出により取り除くことにより、リンス液中に残留する薬液が析出することを防止することができる。
またさらに、図5(a)の動作の後であって図5(b)の動作に至る前に、第1の動作例で説明したポット上での薬液吐出を行ってもよい。この場合、析出物を薬液によっても洗い流すことができるとともに、析出物の再生成を防止することができる。多機能ノズル50に生成している薬液の析出物が微量である場合には、このポット上での薬液の吐出を行わなくてもよい。
(5−3)第3の動作例
図6は多機能ノズル50の第3の動作例を説明するための図である。
図6(a)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して基板Wに薬液が供給されることにより基板Wの薬液処理が行われる。
所定時間経過後、薬液の供給が停止される。次いで、図6(b)に示すように、多機能ノズル50の外流路50bを通して基板Wに純水(リンス液)が供給される。これにより、基板Wの水洗処理が行われるとともに、多機能ノズル50の内管50Aの先端部に付着した薬液が純水(リンス液)により洗い流される。その後、多機能ノズル50が待機位置に移動する。
続いて、図6(c)に示すように、多機能ノズル50の外流路50bがエジェクタE2により吸引される。これにより、内管50Aおよび外管50Bの先端部ならびに内管50Aの外周面および外管50Bの内周面に付着した薬液またはリンス液が、外流路50bを通してエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aおよび外管50Bの先端部ならびに内管50Aの外周面および外管50Bの内周面に付着した薬液またはリンス液が取り除かれる。
なお、図6(c)に示す例では、多機能ノズル50の外流路50bをエジェクタE2により吸引しているが、内流路50aをエジェクタE1により吸引してもよい。この場合、内管50Aおよび外管50Bの先端部ならびに内管50Aの内周面に付着した薬液またはリンス液が取り除かれる。
あるいは、図6(d)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aおよび外流路50bがエジェクタE1およびエジェクタE2により吸引される。これにより、内管50Aおよび外管50Bの先端部に付着した薬液またはリンス液が、内流路50aおよび外流路50bを通してエジェクタE1およびエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。また、内管50Aの内周面ならびに内管50Aの外周面および外管50Bの内周面に付着した薬液またはリンス液がエジェクタE1およびエジェクタE2により吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aおよび外管50Bの先端部、内管50Aの内周面、ならびに内管50Aの外周面および外管50Bの内周面に付着した薬液またはリンス液が取り除かれる。
あるいは、図6(e)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して不活性ガスが吐出されるとともに、外流路50bがエジェクタE2により吸引される。これにより、内管50Aの先端部およびお内周面に付着した薬液またはリンス液が不活性ガスにより多機能ノズル50の外部に排出される。また、内管50Aおよび外管50Bの先端部ならびに内管50Aの外周面および外管50Bの内周面に付着した薬液またはリンス液が外流路50bを通してエジェクタE2に吸い込まれ、排出される。その結果、内管50Aおよび外管50Bの先端部、内管50Aの内周面、ならびに内管50Aの外周面および外管50Bの内周面に付着した薬液またはリンス液が取り除かれる。
図6に示す例では、多機能ノズル50の外流路50bを通してリンス液が吐出される。それにより、内管50Aの先端部に付着した薬液をリンス液により洗い流すことができる。
また、薬液とリンス液とがそれぞれ別の流路を通して吐出されるので、リンス液中への薬液の混入が抑制される。それにより、多機能ノズル50から吐出されるリンス液を純水とすれば、基板Wの水洗処理に用いることが可能となる。その結果、図2のリンス処理用ノズル70を多機能ノズル50と別個に設ける必要がなく、洗浄処理部5a〜5d内の構成が簡略化される。
また、図6(a)の動作の後であって図6(b)の動作に至る前に、第2の動作例で説明したポット上での薬液吐出を行ってもよい。この場合、析出物を薬液によっても洗い流すことができるとともに、析出物の再生成を防止することができる。多機能ノズル50に生成している薬液の析出物が微量である場合には、このポット上での薬液の吐出は行わなくてもよい。
(5−4)第4の動作例
図7は多機能ノズル50の第4の動作例を説明するための図である。図7に示す動作は、多機能ノズル50が待機ポット65内に設けられた液案内板67に近接する状態で行われる。液案内板67の詳細については、後述する。
基板Wの上方において基板Wに薬液が供給されることにより基板Wの薬液処理が行われた後、待機ポット65の上方において、図7(a)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して液案内板67上に薬液が吐出されるとともに、多機能ノズル50の外流路50bがエジェクタE2により吸引される。この場合、内流路50aを通して吐出された薬液は、液案内板67により外流路50bに導かれ、吸引される。それにより、内流路50aおよび外流路50b内に付着する析出物が薬液により洗い流される。
次に、図7(b)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して液案内板67上にリンス液が吐出されるとともに、多機能ノズル50の外流路50bがエジェクタE2により吸引される。この場合、内流路50aを通して吐出されたリンス液は、液案内板67により外流路50bに導かれ、吸引される。それにより、内流路50aおよび外流路50b内に残留する薬液がリンス液により洗い流される。
次に、図7(c)に示すように、多機能ノズル50の内流路50aを通して不活性ガスが吐出されるとともに、多機能ノズル50の外流路50bがエジェクタE2により吸引される。それにより、内流路50aおよび外流路50b内に残留するリンス液が取り除かれる。
図7(a)の例において、エジェクタE2から排出された薬液を回収処理装置を通して図3の薬液供給源R11に戻してもよい。それにより、高価な薬液の再利用が可能となる。
また、この第4の動作例において、図7(a)の薬液を吐出しつつ吸引する動作を省略し、図7(b)および(c)の動作のみとしてもよい。この場合であっても、多機能ノズル50の内流路50a内に残留する薬液を、リンス液で洗い流すとともに、残留するリンス液を不活性ガスで取り除くことができる。
(5−5)第5の動作例
第1〜3の動作例において、前述のポット上での薬液吐出を行なう場合に、この薬液吐出とともに、外流路50bをエジェクタE2により吸引してもよい。その場合、薬液による外流路50bの洗浄を同時に行うことができる。
このとき、エジェクタE1またはエジェクタE2から排出された薬液を回収処理装置を通して図3の薬液供給源R11に戻してもよい。それにより、高価な薬液の再利用が可能となる。
(5−6)第6の動作例
図5(b)および図6(b)に示す例において、多機能ノズル50の内流路50aまたは外流路50bを通してリンス液を吐出する際に、外流路50bまたは内流路50aをエジェクタE2またはエジェクタE1により吸引してもよい。その場合、リンス液による内流路50aまたは外流路50bの洗浄を同時に行うことができる。
(5−7)第7の動作例
図4(e)、図5(e)および図6(e)に示す例においては、多機能ノズル50の内流路50aを通して不活性ガスが吐出されるとともに、外流路50bがエジェクタE2により吸引されているが、多機能ノズル50の外流路50bを通して不活性ガスが吐出されるとともに、内流路50aがエジェクタE1により吸引されるようにしてもよい。また、内流路50aおよび外流路50bを通して不活性ガスが吐出されてもよい。
(5−8)第8の動作例
図4(e)、図5(e)および図6(e)に示す例において、不活性ガスの吐出とエジェクタE2による吸引とを同時に行っているが、不活性ガスを吐出した後に吸引を行ってもよく、吸引を行った後に不活性ガスを吐出してもよい。
(5−9)第9の動作例
図4〜図6に示す例において、多機能ノズル50の内流路50aでの動作と外流路50bでの動作とを互いに逆にしてもよい。例えば、図4(a)〜(c)に示す例において、多機能ノズル50の外流路50bを通して薬液を吐出した後に、内流路50aをエジェクタE1により吸引してもよい。
(6)多機能ノズルの他の例
図3に示す多機能ノズル50の代わりに図8に示す多機能ノズル50を用いてもよい。図8の多機能ノズル50においては、外管50Bの先端部が内管50Aの先端部よりも突出している。この場合、エジェクタE2(図3参照)により外流路50bを吸引することにより、内管50Aの先端部に付着する薬液またはリンス液を容易に取り除くことができる。また、内流路50aからの薬液またはリンス液の吐出と、外流路50bの吸引とを同時に行う場合には、内流路50aを通して吐出された薬液またはリンス液を外流路50bに容易に導くことができる。
また、図3に示す多機能ノズル50の代わりに図9に示す多機能ノズル50を用いてもよい。図9の多機能ノズル50においては、外管50Bの先端部に近づくにしたがって外管50Bの先端部分が漸次中心部に近づくようにテーパ状に形成されている。この場合、エジェクタE2(図3参照)により外流路50bを吸引することにより、内管50Aの先端部に付着する薬液またはリンス液をさらに容易に取り除くことができる。また、内流路50aからの薬液またはリンス液の吐出と、外流路50bの吸引とを同時に行う場合には、内流路50aを通して吐出された薬液またはリンス液を外流路50bにさらに容易に導くことができる。
(7)液案内板
図7に示した例のように、待機位置において多機能ノズル50の内流路50aを通して薬液やリンス液を吐出しつつ外流路50bを吸引する場合には、待機ポット65に液案内板67が設けられる。
図10は、待機ポット65および液案内板67の詳細を示す断面図である。
図10に示すように、液案内板67は、待機ポット65の上部開口に着脱可能に架設される。液案内板67は略長方形状の板状部材からなる。また、液案内板67の中央部の領域は凹状に折曲されており、水平面を有する液案内部67aが形成されている。
多機能ノズル50の先端部が液案内板67の液案内部67aに僅かな隙間(例えば、1mm)をおいて対向する状態で、多機能ノズル50による薬液やリンス液の吐出および吸引が行われる。それにより、多機能ノズル50から吐出される薬液やリンス液は、そのまま下方に落下せずに、液案内板67の液案内部67aにより確実に受け止められる。そのため、多機能ノズル50の内流路50aを通して吐出された薬液やリンス液を外流路50bに吸引することが容易となる。
なお、待機ポット65に液案内板67を装着した状態で、多機能ノズル50の外流路50bを通して薬液やリンス液を吐出しつつ外流路50bを吸引する場合にも、外流路50b内を通して吐出された薬液やリンス液を内流路50aに吸引することが容易となる。
なお、エジェクタE1,E2の吸引力が十分に大きい場合には、液案内板67を設けなくてもよい。
(8)他の実施の形態
(8−1)
上記実施の形態では、基板Wの水洗処理が行われた後、回転軸25の回転に伴う遠心力により、基板W上の純水を取り除き、基板Wを乾燥させているが、基板W上に不活性ガスを供給することにより、基板Wを乾燥させてもよい。この場合、不活性ガスを供給する手段を別に設けてもよいし、多機能ノズル50を用いて不活性ガス供給源R13または不活性ガス供給源R23から不活性ガスを基板Wに供給してもよい。
多機能ノズル50を用いて基板Wの乾燥処理を行う場合、乾燥処理時における不活性ガス中への薬液やリンス液の混入を防止するため、薬液およびリンス液と不活性ガスとはそれぞれ別の流路を通して吐出される。
(8−2)
上記実施の形態では、多機能ノズル50の内流路50aに薬液供給源R11、リンス液供給源R12、不活性ガス供給源R13およびエジェクタE1が接続され、外流路50bに薬液供給源R21、リンス液供給源R22、不活性ガス供給源R23およびエジェクタE2が接続されるが、薬液供給源R11,R21のうちいずれか一方のみを設けてもよく、リンス液供給源R12,R22のうちいずれか一方のみを設けてもよく、不活性ガス供給源R13,R23のうちいずれか一方のみを設けてもよく、エジェクタE1,E2のうちいずれか一方のみを設けてもよい。
例えば、図4に示す動作を行う場合には、内流路50aに接続されるリンス液供給源R12、ならびに外流路50bに接続される薬液供給源R21、リンス液供給源R22および不活性ガス供給源R23を設けなくてもよい。
また、図5に示す動作を行う場合には、外流路50bに接続される薬液供給源R21、リンス液供給源R22および不活性ガス供給源R23を設けなくてもよい。
また、図6に示す動作を行う場合には、内流路50aに接続されるリンス液供給源R12、ならびに外流路50bに接続される薬液供給源R21および不活性ガス供給源R23を設けなくてもよい。
(8−3)
上記実施の形態では、上記の多機能ノズル50を基板Wの洗浄処理を行う洗浄処理部5a〜5dに用いる場合について説明したが、これに限定されず、薬液を用いて基板に処理を行う他の処理部において多機能ノズル50を用いてもよい。
(8−4)
薬液を用いた処理としては、例えば、基板Wの現像処理、レジスト膜塗布処理、レジスト剥離処理、ポリマー除去処理等が挙げられる。基板Wの現像処理時には、薬液として、例えばTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)等のアルカリ性溶液、または酢酸ブチル等の酸性溶液が用いられる。レジスト膜塗布処理時には、薬液として、レジスト液(感光剤)が用いられる。レジスト剥離処理時には、薬液として、例えば硫酸過水またはオゾン水等が用いられる。ポリマー除去処理時には、薬液として、例えばフッ化アンモニウムおよび燐酸を含むフッ化アンモン系の溶液が用いられる。
(請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応)
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、内流路50aが第1の流路に相当し、外流路50bが第2の流路に相当し、吐出口51aが第1の端部開口に相当し、吐出口51bが第2の端部開口に相当し、多機能ノズル50がノズルに相当し、エジェクタE1,E2、供給吸引管63,64および配管63d,64dが吸引手段に相当する。
また、薬液供給源R11,R21、供給吸引管63,64および配管63a,64aが薬液供給系に相当し、リンス液供給源R12,R22、供給吸引管63,64、配管63b,64bがリンス液供給系に相当し、不活性ガス供給源R13,R23、供給吸引管63,64および配管63c,64cが不活性ガス供給系に相当し、内管50Aが第1の部材に相当し、外管50Bが第2の部材に相当する。
本発明は、種々の基板の処理等に利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の洗浄処理部の構成を説明するための図である。 多機能ノズル、供給吸引系の詳細な構成を示す模式図である。 多機能ノズルの第1の動作例を説明するための図である。 多機能ノズルの第2の動作例を説明するための図である。 多機能ノズルの第3の動作例を説明するための図である。 多機能ノズルの第4の動作例を説明するための図である。 多機能ノズルの他の例を示す図である。 多機能ノズルのさらに他の例を示す図である。 待機ポットおよび液案内板の詳細を示す断面図である。
符号の説明
100 基板処理装置
50 多機能ノズル
50a 内流路
50b 外流路
50A 内管
50B 外管
51a,51b 吐出口
64,64 供給吸引管
63a,63b,63c,63d,64a,64b,64c,64d 配管
67 液案内板
67a 液案内部
R11,R21 薬液供給源
R12,R22 リンス液供給源
R13,R23 不活性ガス供給源
E1,E2 エジェクタ

Claims (27)

  1. 第1の端部開口を有する第1の流路と前記第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有し、基板を処理する薬液を前記第1の端部開口から吐出するノズルと、
    前記第1の流路に接続され、薬液を供給する薬液供給系と、
    前記第2の流路に接続され、前記第2の流路内の吸引を行う吸引手段とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記薬液供給系から前記第1の流路を通しての薬液の吐出が完了した後に、第2の流路内が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記薬液供給系から前記第1の流路を通して薬液が吐出されている期間に、前記第2の流路が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記第1の端部開口および前記第2の端部開口に対向し、前記第1の流路を通して吐出された薬液を前記第2の端部開口に導く第1の案内部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記第1の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記薬液供給系から前記第1の流路を通しての薬液の吐出が完了した後に、前記不活性ガス供給系から前記第1の流路を通して不活性ガスが吐出されることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記不活性ガス供給系から前記第1の流路を通して不活性ガスが吐出されている期間に、前記第2の流路が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  8. 前記第2の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記第1の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 前記薬液供給系から前記第1の流路を通しての薬液の吐出が完了した後に、前記リンス液供給系から前記第1の流路を通してリンス液が吐出されることを特徴とする請求項9記載の基板処理装置。
  11. 前記リンス液供給系から前記第1の流路を通してリンス液が吐出されている期間に、前記第2の流路が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする請求項9記載の基板処理装置。
  12. 前記第1の端部開口および前記第2の端部開口に対向し、前記第1の流路を通して吐出されるリンス液を前記第2の端部開口に導く第2の案内部材をさらに備えることを特徴とする請求項11記載の基板処理装置。
  13. 前記第2の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系をさらに備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の基板処理装置。
  14. 前記第1の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系と、
    前記第1の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系とをさらに備え、
    前記薬液供給系から前記第1の流路を通して薬液が吐出されている期間に、前記第2の流路が前記吸引手段により吸引され、
    前記リンス液供給系から前記第1の流路を通してリンス液が吐出されている期間に、前記第2の流路が前記吸引手段により吸引され、
    前記不活性ガス供給系から前記第1の流路を通して不活性ガス液が吐出されている期間に、前記第2の流路が前記吸引手段により吸引されることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  15. 第1の端部開口を有する第1の流路と前記第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有し、基板を処理する薬液を前記第1の端部開口から吐出するノズルと、
    前記第1の流路に接続され、薬液を供給する薬液供給系と、
    前記第1の流路に接続され、第1の流路内の吸引を行う吸引手段と、
    前記第2の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  16. 前記第1の流路および前記第2の流路のうち少なくともいずれか一方の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液液供給系をさらに備えることを特徴とする請求項15記載の基板処理装置。
  17. 第1の端部開口を有する第1の流路と前記第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有し、基板を処理する薬液を前記第1の端部開口から吐出するノズルと、
    前記第1の流路に接続され、薬液を供給する薬液供給系と、
    前記第1の流路に接続され、第1の流路内の吸引を行う吸引手段と、
    前記第2の流路に接続され、リンス液を供給するリンス液供給系とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  18. 前記第1の流路および前記第2の流路のうち少なくともいずれか一方の流路に接続され、不活性ガスを供給する不活性ガス供給系をさらに備えることを特徴とする請求項17記載の基板処理装置。
  19. 第1の端部開口および前記第2の端部開口のうちのいずれか一方の端部開口は、もう一方の端部開口の周囲を取り囲むように設けられることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の基板処理装置。
  20. 前記第1の流路および第2の流路のうちのいずれか一方の流路は管状の第1の部材内に形成され、もう一方の流路は前記第1の部材の外周面を取り囲む内周面を有する管状の第2の部材と前記第1の部材との間に形成されることを特徴とする請求項19記載の基板処理装置。
  21. 前記第2の部材の先端は前記第1の部材の先端よりも突出していることを特徴とする請求項20記載の基板処理装置。
  22. 前記第2の部材の先端部分の内周面は先端に向かって前記第1の部材の外周面に漸次近づくように形成されていることを特徴とする請求項20または21記載の基板処理装置。
  23. 第1の端部開口を有する第1の流路と前記第1の端部開口に隣接する第2の端部開口を有する第2の流路とを有するノズルを基板の上方に位置させる工程と、
    前記ノズルを基板の上方に位置させる工程の後に、前記第1の流路を通して薬液を吐出する工程と、
    前記薬液を吐出する工程の期間中に、または前記薬液を吐出する工程の後に、前記第2の流路内を吸引する工程とを備えることを特徴とする基板処理方法。
  24. 前記薬液を吐出する工程の期間中に、または前記薬液を吐出する工程の後に、前記第1の流路および前記第2の流路のうちの少なくともいずれか一方の流路を通して不活性ガスを吐出する工程をさらに備えることを特徴とする請求項23記載の基板処理方法。
  25. 前記薬液を吐出する工程の期間中に、または前記薬液を吐出する工程の後に、前記第1の流路および前記第2の流路のうちの少なくともいずれか一方の流路を通してリンス液を吐出する工程をさらに備えることを特徴とする請求項23または24に記載の基板処理方法。
  26. 前記薬液を吐出する工程は、前記第1の流路を通して基板に向けて薬液を吐出することで基板を処理する工程を含むことを特徴とする請求項23〜25のいずれかに記載の基板処理方法。
  27. 前記基板を処理する工程の後に、前記ノズルを基板の上方から退避させるノズル退避工程をさらに備え、
    前記薬液を吐出する工程は、前記ノズル退避工程の後に、前記第1の流路を通して薬液を吐出することで、前記ノズルの第1の端部開口付近に付着した薬液の析出物を洗浄する工程をさらに含むことを特徴とする請求項26記載の基板処理方法。
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