JP2007163674A - 表示装置 - Google Patents

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正徳 柏木
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Abstract

【課題】複数の利用者に異なる情報を同時に提示すると共に、利便性を向上させることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、第1プロジェクタ20によって第1の情報を有する光をスクリーン30に投射する。また、第2プロジェクタ40によって第2の情報を有する光をスクリーン30に投射する。スクリーン30には、第1の情報を有する光と第2の情報を有する光との合成された像が投影されて第3の情報として利用者H2に認識される。また、色眼鏡50は第1の情報を有する光のみを透過するため、色眼鏡50を用いた利用者H1がスクリーン30を視認すると第1の情報のみが認識されることとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来、複数の観察者に対し異なる情報を同時に提示する表示装置が知られている。この表示装置によれば、一方の画像と他方の画像とを時分割に表示し、一方の観察者には一方の画像を遮断する眼鏡を着用させ、他方の観察者には他方の画像を遮断する眼鏡を着用させることで、複数の観察者に異なる情報を同時に提示するようにしている。また、この表示装置では、視点位置に応じて異なる情報を視認可能に構成することにより、複数の観察者に異なる情報を同時に提示できるようにもしている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−105909号公報(第4図,第8〜11図)
しかし、従来の表示装置では、観察者の各人が眼鏡を着用したり、特定の位置から情報を視認するようにしたりしなければならず、利便性の面で向上の余地を残すものであった。
本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、複数の利用者に異なる情報を同時に提示すると共に、利便性を向上させることが可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明の表示装置は、第1投射手段と、スクリーンと、第2投射手段と、可視手段とを備えている。第1投射手段は第1の情報を有する光を投射するものであり、スクリーンは第1投射手段からの光が投影されるものである。第2投射手段は、スクリーンのうち第1投射手段からの光が投影される箇所に、第2の情報を有する光を投射することにより利用者に第3の情報を視認させるものである。可視手段は、第1投射手段からの光と第2投射手段からの光とが投影される箇所からの光のうち、第2の情報を有する光を遮断することにより利用者に第1の情報を視認させるものである。
本発明によれば、第1の情報を有する光と第2の情報を有する光とをスクリーンに投射するため、スクリーンには第1の情報を有する光と第2の情報を有する光との合成光が投影されることとなり、この合成光によって、スクリーンを視認した利用者には第3の情報が認識されることとなる。さらに、スクリーンからの光のうち第2の情報を有する光を遮断する可視手段を備えるため、可視手段を通してスクリーンを視認した利用者には第1の情報が認識されることとなる。このように、可視手段を通して視認するか否かによって各利用者に異なる情報を同時に提供することができる。
しかも、第3の情報を視認したい場合、利用者は可視手段を通すことなく、スクリーンを視認すればよい。すなわち、第3の情報を視認したい利用者は可視手段を用いず例えば裸眼によってスクリーンを視認すればよいこととなり、眼鏡等の着用が不要となるため、利便性の向上を図ることができる。さらに、一方の利用者は可視手段を通してスクリーンを視認し、他方の利用者は可視手段を通すことなくスクリーンを視認すればよいだけであるため、視点位置が限定されることがない。
従って、複数の利用者に異なる情報を同時に提示すると共に、利便性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成図である。図1に示すように、表示装置1は、利用者に各種情報を提供するものであって、映像ソース部10と、第1プロジェクタ(第1投射手段)20と、スクリーン30と、第2プロジェクタ(第2投射手段)40と、色眼鏡(可視手段)50とを備えている。
第1プロジェクタ20は第1の情報を有する光を投射するものであり、スクリーン30は第1プロジェクタ20からの光が投影されるものである。第2プロジェクタ40は、スクリーン30のうち第1プロジェクタ20からの光が投影される箇所に、第2の情報を有する光を投射することにより利用者H2に第3の情報を視認させるものである。色眼鏡50は、第1プロジェクタ20からの光と第2プロジェクタ40からの光とが投影される箇所からの光(反射光)のうち、第2の情報を有する光を遮断することにより利用者H1に第1の情報を視認させるものである。以下、映像ソース部10および色眼鏡50について詳細に説明する。
映像ソース部10は、スクリーン30に映し出すべき画像や映像の情報を格納等しておく部分であり、映像データ部11と、投射光生成部12とを備えている。映像データ部11は、スクリーン30に映し出すべき画像や映像のデータを格納しておくものである。なお、映像ソース部10は、映像データ部11のように予め画像や映像のデータを格納しておくものでなくともよく、例えばDVD(Digital Versatile Disk)などの外部記録媒体からの情報を読み取る装置などであってもよい。
投射光生成部12は、映像データ部11からの情報に従って、第1プロジェクタ20および第2プロジェクタ40に投射させる投射光を生成するものである。ここで、投射光生成部12は、第1プロジェクタ20により第1の情報を有する光を投射させるように投射光を生成し、第2プロジェクタ40により第2の情報を有する光を投射させるように投射光を生成する。また、投射光生成部12は、第1の情報を有する光と第2の情報を有する光とがスクリーン30に投影されることによって利用者H2が第3の情報を視認できるように、第1プロジェクタ20および第2プロジェクタ40に投射させる投射光を生成する。
詳しく説明すると、投射光生成部12は補完化処理部12aを有している。この補完化処理部12aは、第1の情報を有する光がどのような光であるかを検出し、利用者H2に視認させる第3の情報が得られるように、第1の情報を有する光をもとに第2の情報を有する光を生成するものである。
例えば投射光生成部12が第1の情報を有する光を青色(第1の色)の光として生成し、且つ、利用者H2には第3の情報としてシアン色の光を認識させたいとする。このとき、補完化処理部12aは、第1の色の光が青色の光であることから、第3の情報としてのシアン色が得られるように、第2の情報を有する光を緑色(第2の色)の光として生成する。このように、投射光生成部12の補完化処理部12aは、第1の情報を有する光との関係から、第2の情報を有する光を生成する構成となっている。なお、上記では、青、緑およびシアン色を例に説明したが、第1〜第3の情報はこれに限られるものではない。
また、投射光生成部12は、第1補正部12bと第2補正部12cとを備えている。第1プロジェクタ20および第2プロジェクタ40からの光をスクリーン30に対して斜め方向から投射する場合、スクリーン30には歪んだ画像・映像が表示されることとなってしまう。第1補正部12bと第2補正部12cとは、この歪みを解消するように投射光を補正するようになっている。
色眼鏡50は、第1プロジェクタ20からの光と第2プロジェクタ40からの光とが投影される箇所から反射される光のうち、第2の情報を有する光を遮断することにより利用者H1に第1の情報のみを視認させるものである。すなわち、上記の例によると、スクリーン30にはシアン色が表示されているが、色眼鏡50を通してスクリーン30を視認することにより、緑色の光が遮断され、青色の光のみが利用者H1に視認されることとなる。
なお、上記実施形態では、青、緑およびシアン色の例を挙げているが、各種の色を用いてもよいし、これを利用して第1および第3の情報を文字や絵として利用者H1,H2に視認させるようにしてもよい。これにより、例えば、フランス映画などを上映しつつ、色眼鏡50を装着した利用者H1には英語字幕を提供し、裸眼の利用者H2には日本語字幕を提供することなどができる。
また、表示装置1を室内で用いる場合、第3の情報を白色光などにして利用者H2には間接照明として認識させるようにし、色眼鏡50を着用した利用者H1のみに第1の情報である文字や絵などを視認させるように構成してもよい。この場合、第3の情報が白色光となるものの色むらが生じる可能性がある。このため、色むらが生じないように第1補正部12bおよび第2補正部12cは色むら防止の補正を行うことが望ましい。
さらに、表示装置1を室内で用いる場合、第3の情報を木目調や壁紙などの模様として表現して利用者H2に認識させるようにし、色眼鏡50を着用した利用者H1のみに第1の情報である文字や絵などを視認させるように構成してもよい。
図2は、本実施形態に係る情報表示の一例を示す図である。色眼鏡50を通さずスクリーン30を視認する利用者H2には、例えば図2に示すように白色光の情報として認識させて、第3の情報を間接照明として利用するようにする。このとき、図2に示すように、色眼鏡50を通してスクリーン30を視認する利用者H1には、星型などの絵や文字などを認識させる。
図3は、本実施形態に係る色眼鏡50による光の遮断の様子を示す図であり、(a)は遮断前の光のスペクトルを示し、(b)は遮断後の光のスペクトルを示している。例えば第1プロジェクタ20は、第1の情報を有する光として、図3(a)に示すR1,G1,B1の光を投射する。また、第2プロジェクタ40は、第2の情報を有する光として、例えば図3(a)に示すR2,G2,B2の光を投射する。これにより、第1プロジェクタ20と第2プロジェクタ40とから単色でない光を投射し、多彩な情報表示を行うこととする。そして、利用者H2には、スクリーン30に投射されるR1,G1,B1,R2,G2,B2の光によって表現される第3の情報を提供することとなる。
一方、利用者H1には、図3(b)に示すように、色眼鏡50によって第2プロジェクタ40からのR2,G2,B2の光が遮断されるため、R1,G1,B1の光によって表現される第1の情報を視認させる。
これにより、本実施形態に係る表示装置1では、各利用者H1,H2に異なる情報を同時に提供することとしている。しかも、一方の利用者H2については色眼鏡50を着用することなく、スクリーン30を裸眼で視認すれば、第3の情報を認識することができる。このため、一方の利用者H2について色眼鏡50の着用が不要となり、利便性の向上が図られている。さらに、この表示装置1では、情報を認識するために視点位置が限定されることがない。
図4は、本実施形態に係る表示装置1の使用状態を示す図である。本実施形態に係る表示装置1を室内において用いた場合、例えば図4に示すような配置とするとよい。図4に示す例では、室内の天井自体がスクリーン30として構成されている。また、第1プロジェクタ20および第2プロジェクタ40がそれぞれ2つずつあり、プロジェクタ20,40が室内の四隅に各1つずつ備え付けられている。また、映像ソース部10は、床面に設置されている。なお、図4に示す例において、スクリーン30を天井自体とせず、天井面に貼り付けるようにしてもよい。
図5は、本実施形態に係る表示装置1の第2の使用状態を示す図である。本実施形態に係る表示装置1を室内において用いた場合、図5に示すように配置することが望ましい。図5に示すように、第1プロジェクタ20および第2プロジェクタ40がそれぞれ2つずつ天井裏に設置されている。また、映像ソース部10についても天井裏に設置されている。さらに、図5に示す例において、スクリーン30は、投影された光を透過して室内に居る利用者に情報を視認させる透過型スクリーンである。このように構成すると、映像ソース部10やプロジェクタ20,40が室外に設置されるため、室内景観を損なうことなく、表示装置1を設置することができる。なお、図5に示す例では、映像ソース部10等を天井裏に設置したが、これに限らず、室外に設置するようにすれば他の箇所に設置してもよい。
ここで、図4および図5に示す例では、4つのプロジェクタ20,40を設置することとしているが、プロジェクタ20,40の台数は4つに限るものではない。また、設置個所についても四隅に限られるものではない。
次に、本実施形態に係る表示装置1の動作の一例を説明する。図6は、本実施形態に係る表示装置1の動作の一例を示すフローチャートである。同図に示すように、投射光生成部12は、まず、映像ソース部10から第1の情報を読み込む(ST1)。次に、投射光生成部12は、第1の情報を有する投射光を生成する(ST2)。次いで、投射光生成部12は、映像ソース部10から第3の情報を読み込む(ST3)。次に、投射光生成部12の補完化処理部12aは補完化処理を行う(ST4)。すなわち、補完化処理部12aは、色眼鏡50を用いない利用者H2によって第3の情報が視認できるように、第1の情報をもとに第2の情報を有する投射光を生成する。
これらによって、第1プロジェクタ20からは第1の情報を有する光が投射され、第2プロジェクタ40からは第2の情報を有する光が投射され、スクリーン30には第1の情報を有する光と第2の情報を有する光と合成されて第3の情報として投影されることとなる。色眼鏡50は、この合成された光のうち、第1の情報を有する光のみを透過する。このため、色眼鏡50を用いた利用者H1にとっては、第3の情報としてでなく、第1の情報として視認されることとなる。
その後、映像ソース部10は、電源がオフされたか否かを判断する(ST5)。電源がオフされていないと判断した場合(ST5:NO)、処理はステップST1に移行する。一方、電源がオフされていないと判断した場合(ST5:NO)、処理は終了することとなる。
このようにして、第1実施形態に係る表示装置1によれば、第1の情報を有する光と第2の情報を有する光とをスクリーン30に投射するため、スクリーン30には第1の情報を有する光と第2の情報を有する光との合成光が投影されることとなり、この合成光によって、スクリーン30を視認した利用者H2には第3の情報が認識されることとなる。さらに、スクリーン30からの光(反射光又は透過光)のうち第2の情報を有する光を遮断する色眼鏡50を備えるため、色眼鏡50を通してスクリーン30を視認した利用者H1には第1の情報が認識されることとなる。このように、色眼鏡50を通して視認するか否かによって各利用者H1,H2に異なる情報を同時に提供することができる。
しかも、第3の情報を視認したい場合、利用者H2は色眼鏡50を通すことなく、スクリーン30を視認すればよい。すなわち、第3の情報を視認したい利用者H2は色眼鏡50を用いずにスクリーン30を視認すればよいこととなり、眼鏡等の着用が不要となるため、利便性の向上を図ることができる。さらに、一方の利用者H1は色眼鏡50を通してスクリーンを視認し、他方の利用者H2は色眼鏡50を通すことなくスクリーン30を視認すればよいだけであるため、視点位置が限定されることがない。
従って、複数の利用者に異なる情報を同時に提示すると共に、利便性を向上させることができる。
また、第3の情報は間接照明として利用されるため、一方の利用者H2には通常の照明とし、他方の利用者H1には映像等を提供できることとなり、室内環境に適した表示装置1を提供することができる。
また、スクリーン30は、室内天井面に貼り付けられ、または室内天井自体となっているため、室内において邪魔になり難い箇所にスクリーン30が存在することとなり、室内環境を損なわないようにすることができる。特に、第3の情報が間接照明として利用される場合には、天井から室内のほぼ全体を照らせるため、天井に設けられる既存の室内照明を省略することができ、しかも既存の室内照明を省略できることから照明器具が邪魔にならず天井全体をスクリーンとして有効利用することができる。
また、スクリーン30は、投影された光を透過して利用者に情報を視認させる透過型スクリーンであり、プロジェクタ20,40は、室外空間に設置され、室外空間からスクリーンに光を投射して室内の利用者に情報を視認させる。このため、室内景観を損なうことなく表示装置1を設置することができる。
また、第1プロジェクタ20は第1の情報を有する光を第1の色の光として投射し、第2プロジェクタ40は第2の情報を有する光を第2の色の光として投射し、可視手段として第1の色の光のみを透過する色眼鏡50を用いている。このため、色眼鏡50(例えばサングラスなど)という比較的入手が容易なものを利用者H1に使用させることとなり、より一層利便性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る表示装置は第1実施形態のものとほぼ同様であるが、投射光、スクリーン30および可視手段が第1実施形態のものと異なっている。以下、第1実施形態との相違点を図1を参照して説明する。
まず、第1実施形態において、第1プロジェクタ20は第1の情報を有する光を第1の色の光として投射し、第2プロジェクタ40は第2の情報を有する光を第2の色の光として投射していた。これに対し、第2実施形態において、第1プロジェクタ20は、第1の偏光成分のみで第1の情報を有する光を投射する。また、第2プロジェクタ40は、第2の偏光成分(望ましくは第1の偏光成分と直交する成分)のみで第2の情報を有する光を投射する。
また、第1実施形態においてスクリーン30は単に光を反射又は透過させるものであったが、第2実施形態のスクリーン30は光反射層が偏光を保つ正反射タイプの反射面を有するもの(いわゆる偏光対応のシルバースクリーン)が用いられる。
さらに、第1実施形態では色眼鏡50を用いていたが第2実施形態では色眼鏡50を用いず偏光眼鏡(可視手段)60を用いる。偏光眼鏡60は、第1の偏光成分のみの光を透過する偏光フィルタをレンズ部に備える眼鏡である。
このように構成されるため、スクリーン30には、第1の偏光成分のみの光と第2の偏光成分のみの光が投影され、第3の情報が偏光眼鏡60を着用しない利用者H2に認識される。また、スクリーン30は偏光を保つ正反射タイプのものであるから、第1の偏光成分の光と第2の偏光成分の光は、偏光が乱されることなくスクリーン30によって反射される。このため、偏光眼鏡60を着用した利用者H1には、第2の偏光成分の光が遮断され、第1の偏光成分のみの光が視認されることとなり、第1の情報のみが認識されることとなる。
なお、偏光は円偏光であることが望ましい。直線偏光である場合、偏光眼鏡60を着用した利用者H1の顔の向きによっては第2の偏光成分のみの光が視認されることとなってしまうためである。例えば図4に示す例において、利用者H1が頭部の向きを変えて他方の利用者H2の方へ頭部を向けると(すなわち室内の奥行き方向に頭部を向けると)、利用者H1には第2の偏光成分のみの光が視認されることとなってしまう。
このため、第1プロジェクタ20は、右回りまたは左回りの円偏光成分を第1の偏光成分として光を投射し、第2プロジェクタ40は、第1プロジェクタ20が投射する光と逆回りの円偏光成分を第2の偏光成分として光を投射することが望ましい。これにより、偏光眼鏡60を着用している利用者H1の顔の向きによる影響を受けにくくなるためである。
このようにして、第2実施形態に係る表示装置2によれば、第1実施形態と同様に、複数の利用者に異なる情報を同時に提示すると共に、利便性を向上させることができ、室内環境に適した表示装置1を提供することができる。また、室内環境を損なわないようにすることができ、既存の室内照明を省略することができる。また、室内景観を損なうことなく表示装置1を設置することができる。
さらに、第2実施形態によれば、第1の偏光成分のみで第1の情報を有する光を投射し、第2の偏光成分のみで第2の情報を有する光を投射し、スクリーン30は光反射層が偏光を保つ正反射タイプの反射面を有するものであり、第1の偏光成分のみの光を透過する偏光フィルタをレンズ部に備える偏光眼鏡60を用いる。これにより、第1実施形態のようにプロジェクタ20,40からの光を色によって区別する必要がなく、両プロジェクタ20,40から投射する光の色の自由度を高めることができる。
また、第1プロジェクタ20は、右回りまたは左回りの円偏光成分を第1の偏光成分として光を投射し、第2プロジェクタ40は、第1プロジェクタ20が投射する光と逆回りの円偏光成分を第2の偏光成分として光を投射する。このため、偏光眼鏡60を着用している利用者H1の顔の向きによる影響を受け難くすることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態を組み合わせるようにしてもよい。
例えば、本実施形態では、第1プロジェクタ20と第2プロジェクタ40との2種類の投射手段によって表示装置1,2を実現しているが、3種の投射手段によって表示装置1,2を構成してもよい。
この場合、表示装置1,2は、第1〜第3投射手段と、スクリーンと、第1可視手段と、第2可視手段とを有することとなる。そして、第1投射手段は第1の情報を有する光を投射し、第2投射手段は第2の情報を有する光を投射する。スクリーンは、第1投射手段および第2投射手段からの光が投影される。
さらに、第3投射手段は、スクリーンのうち第1投射手段からの光および第2投射手段からの光が投影される箇所に、第3の情報を有する光を投射することにより利用者に第4の情報を視認させる構成となる。また、第1可視手段は、第1投射手段、第2投射手段および第3投射手段からの光が投影される箇所からの光(反射光又は透過光)のうち、第2の情報を有する光および第3の情報を有する光を遮断することにより利用者に第1の情報を視認させ、第2可視手段は、同箇所からの光(反射光又は透過光)のうち、第1の情報を有する光および第3の情報を有する光を遮断することにより利用者に第2の情報を視認させることとなる。
このように構成することにより、上記実施形態と同様に複数の利用者に異なる情報を同時に提示すると共に、利便性を向上させることができる。さらには、利用者に同時に提供する情報数を増やすことができる。
また、本実施形態では光の投射手段として、第1プロジェクタ20と第2プロジェクタ40とを用いたが、これに限らず、例えばLED(Light Emitting Diode)パネルや、広角のスポットライトにフィルターを装着したものなどを用いるようにしてもよい。
また、本実施形態において第1補正部12bおよび第2補正部12cは、スクリーン30に対して斜め方向から光を投射する場合に画像歪みを補正する構成となっているが、これに加えて、例えば第3の情報を間接照明として利用する場合、天井面を均一に照らせるように明るさの補正を行ってもよい。すなわち、各プロジェクタ20,40からの光が重なる箇所のみが明るくなり過ぎてしまうことを防止するため、各補正部12b,12cは光が重ならない箇所について投射光の光量を高めるように補正する。なお、光の投射手段がプロジェクタ20,40である場合には、映像データ部11のデータを加工することによって投射光の光量を補正することができる。また、光の投射手段がLEDパネルである場合は発光パターンで光量を補正し、スポットライトにフィルターを装着したものの場合、フィルターに光量の調整加工を施しておくことで光量を補正することができる。
また、本実施形態において補完化処理部12aは、映像データ部11から第1の情報を入力して第3の情報が得られるように第2の情報を有する投射光を生成しているが、第1の情報を映像データ部11から入力せず例えば以下のように構成してもよい。すなわち、表示装置1,2は、カメラ等の撮像素子をさらに備え、第1プロジェクタ20により第1の情報を有する光を投射し、スクリーン30に投影される像を撮像素子により撮像し、得られた撮像データを補完化処理部12aに提供するようにしてもよい。これによっても、補完化処理部12aは、第2の情報を有する光を適切に生成することができるだけでなく、第1の情報を有する光に色むらが生じるような場合であっても、その色むらを消すように第2の情報を有する光を生成することができる。また、補完化処理部12aは、第1の情報が映画などの予め撮影されたものである場合、事前に第2の情報を有する投射光を生成しておくこともできる。
さらに、本実施形態に係る表示装置1,2において、緊急時(地震時や建築物の火災時など)には第2の情報を有する投射光の投射を中止し、第1の情報を有する光により緊急時の情報をスクリーン30に投影させるようにしてもよい。
さらには、本実施形態に係る表示装置1,2では、色眼鏡50や偏光眼鏡60のように眼鏡を可視手段として用いているが、これ限らず、例えば単なる着色ガラスや偏光板などの板状の素材を用いるようにしてもよい。特に窓ガラスに着色ガラスが用いられている場合には、そのまま窓ガラスを可視手段として利用できる。
本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成図である。 本実施形態に係る情報表示の一例を示す図である。 本実施形態に係る色眼鏡による光の遮断の様子を示す図であり、(a)は遮断前の光のスペクトルを示し、(b)は遮断後の光のスペクトルを示している。 本実施形態に係る表示装置の使用状態を示す図である。 本実施形態に係る表示装置の第2の使用状態を示す図である。 本実施形態に係る表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2…表示装置
10…映像ソース部
11…映像データ部
12…投射光生成部
12a…補完化処理部
12b…第1補正部
12c…第2補正部
20…第1プロジェクタ(第1投射手段)
30…スクリーン
40…第2プロジェクタ(第2投射手段)
50…色眼鏡(可視手段)
60…偏光眼鏡(可視手段)
H1,H2…利用者

Claims (8)

  1. 第1の情報を有する光を投射する第1投射手段と、
    前記第1投射手段からの光が投影されるスクリーンと、
    前記スクリーンのうち前記第1投射手段からの光が投影される箇所に、第2の情報を有する光を投射することにより利用者に第3の情報を視認させる第2投射手段と、
    前記第1投射手段からの光と前記第2投射手段からの光とが投影される箇所からの光のうち、前記第2の情報を有する光を遮断することにより利用者に第1の情報を視認させる可視手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第3の情報は間接照明として利用されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記スクリーンは、室内天井面に貼り付けられ、または室内天井自体となっていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の表示装置。
  4. 前記スクリーンは、投影された光を透過して利用者に情報を視認させる構成であり、
    前記第1投射手段および前記第2投射手段は、室外空間に設置され、室外空間からスクリーンに光を投射して室内の利用者に情報を視認させる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記第1投射手段は、第1の情報を有する光を第1の色の光として投射し、
    前記第2投射手段は、第2の情報を有する光を第2の色の光として投射し、
    前記可視手段は、前記第1の色の光のみを透過する色眼鏡である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記第1投射手段は、第1の偏光成分のみで第1の情報を有する光を投射し、
    前記第2投射手段は、第2の偏光成分のみで第2の情報を有する光を投射し、
    前記スクリーンは、光反射層が偏光を保つ正反射タイプの反射面を有するものであり、
    前記可視手段は、第1の偏光成分のみの光を透過する偏光フィルタをレンズ部に備える偏光眼鏡である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記第1投射手段は、右回りまたは左回りの円偏光成分を前記第1の偏光成分として光を投射し、
    前記第2投射手段は、前記第1投射手段が投射する光と逆回りの円偏光成分を前記第2の偏光成分として光を投射する
    ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 第1の情報を有する光を投射する第1投射手段と、
    第2の情報を有する光を投射する第2投射手段と、
    前記第1投射手段および前記第2投射手段からの光が投影されるスクリーンと、
    前記スクリーンのうち前記第1投射手段からの光および前記第2投射手段からの光が投影される箇所に、第3の情報を有する光を投射することにより利用者に第4の情報を視認させる第3投射手段と、
    前記第1投射手段、前記第2投射手段および第3投射手段からの光が投影される箇所からの光のうち、前記第2の情報を有する光および第3の情報を有する光を遮断することにより利用者に第1の情報を視認させる第1可視手段と、
    前記第1投射手段、前記第2投射手段および第3投射手段からの光が投影される箇所からの光のうち、前記第1の情報を有する光および第3の情報を有する光を遮断することにより利用者に第2の情報を視認させる第2可視手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
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