JP2007163332A - センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】金属端子部材の欠陥に至る可能性を低減し、かつ、検出精度の低下を抑制するセンサを提供する。
【解決手段】センサは検出素子1と、本体部11及び第1〜3折り返し部12〜14からなる金属端子部材10とを備える。自然状態では本体部11は軸線方向に延びる。第1折り返し部12は本体部11の第1折り返し位置P1から第1角度θ1で折り返され、第2折り返し部13は第1折り返し部12の第2折り返し位置P2から本体部11側に第2角度θ2で折り返され、第3折り返し部14は第2折り返し部13の第3折り返し位置P3から第1折り返し部12側に第3角度θ3で折り返される。金属端子部材10は、組付け状態では第1折り返し部12と電極端子部1aとが接触し、第2折り返し部13と本体部11とが交点S1よりも第1折り返し位置P1側で接触し、第3折り返し部14と第1折り返し部12とが交点S2よりも第2折り返し位置P2側で接触する。
【選択図】図4

Description

本発明は金属端子部材を備えたセンサに関する。
特許文献1に従来のセンサが開示されている。このセンサは、検出素子と金属端子部材とを備えている。
検出素子は、軸線方向に延びる板状をなし、先端側が測定対象物に向けられ、後端側に電極端子部が形成されている。
金属端子部材は、金属製の板状部材が折り曲げられて形成され、検出素子の電極端子部に摺動接触することで電気的に接続されて電流経路を形成するものである。
より具体的には、図11に示すように、例えば特許文献1の第6図に示されている金属端子部材90は、同(a)図に示すように、検出素子80の電極端子部81に摺動接触する前の自然状態では、軸線方向に延びる本体部91と、本体部91の先端(図面上、下端)の折り返し位置A1から内角が鋭角の角度θ1で折り返された折り返し部92とを有している。折り返し位置A1は、本体部91と折り返し部92の境界のうち、最も外側にある仮想の点である。
本体部91は、軸線方向(図11の上下方向)に直線状に延びる第1本体部91aと、この第1本体部91aの先端から一体に形成され、第1本体部91aに対して傾斜して延びる第2本体部91bと、第2本体部91bの先端から一体に形成され、第1本体部91aと略平行に延びる第3本体部91cとからなる。第1本体部91aの後端(図面上、上端)には、リード線70の芯線71が接続されるかしめ部91dが形成されている。また、第3本体部91cの先端側には、図示しないセパレータに係止されて金属端子部材90の位置を規定する係止片91eが形成されている。
折り返し部92は、本体部91から離れた後、再び本体部91に近づくようにC状に曲げられたC字部92aと、C字部92aの先端で第1、3本体部91a、91cとほぼ平行に形成された当接部92bとからなる。
センサの組付けの際には、この金属端子部材90と検出素子80とが軸線方向に相対的に移動し、金属端子部材90と電極端子部81とが摺動接触する。そして、同(b)図に示すように、電極端子部81に摺動接触した後の組付け状態では、金属端子部材90は、折り返し部92のC字部92aが電極端子部81に接触し、折り返し部92の当接部92bが本体部91の第2本体部91bに接触する。
この種のセンサは、全領域空燃費センサ、λ(ラムダ)センサ、酸素センサ、NOxセンサ等のガス検出を行うガスセンサや、温度検出を行う温度センサ等として具体化される。これらのセンサは自動車等に取り付けられて各種物性の検出に供される。
WO2005/29058号公報
しかし、上記従来のセンサでは、検出素子80の電極端子部81と金属端子部材90との接触圧力が充分ではない場合があった。この場合、そのセンサは、使用時の振動等によって電極端子部81と金属端子部材90との接触が途切れ、電極端子部81と金属端子部材90との電流経路が安定しないものとなってしまい易いことから、センサの検出精度が低下するおそれがある。
また、従来のセンサでは、電極端子部81と金属端子部材91との接触圧力を十分なものとするため、不用意に金属端子部材90のバネ力を高めると、金属端子部材90の折り返し部分92のC字部92aに応力が大きくなり、最悪の場合には、C字部92aの電極端子部81と当接する面とは反対側の面に欠陥が生じるおそれがあった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、金属端子部材の欠陥に至る可能性を低減し、かつ、検出精度の低下を抑制するセンサを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のセンサは、軸線方向に延びる板状をなし、先端側が測定対象物に向けられ、後端側に電極端子部が形成された検出素子と、金属製の板状部材が折り曲げられて形成され、該電極端子部に摺動接触することで電気的に接続されて電流経路を形成する金属端子部材とを備えたセンサにおいて、
前記金属端子部材は、前記電極端子部に摺動接触する前の自然状態では、前記軸線方向に延びる本体部と、該本体部の先端に形成される第1折り返し位置から内角が鋭角となるように折り返された第1折り返し部と、該第1折り返し部の前記第1折り返し位置とは反対側の端部に形成される第2折り返し位置から該本体部側に向かって内角が鋭角となるように折り返された第2折り返し部と、該第2折り返し部の前記第2折り返し位置とは反対側の端部に形成される第3折り返し位置から該第1折り返し部側に向かって内角が鋭角となるように折り返された第3折り返し部とを有し、
前記電極端子部に摺動接触した後の組付け状態では、該第1折り返し部と該電極端子部とが接触し、該第2折り返し部と該本体部とが該第2折り返し位置から該本体部に下ろした垂線の交点よりも該第1折り返し位置側で接触し、該第3折り返し部と該第1折り返し部とが該第3折り返し位置から該第1折り返し部に下ろした垂線の交点よりも該第2折り返し位置側で接触していることを特徴とする。
本発明のセンサは、金属端子部材が電極端子部に摺動接触する前の自然状態で上記のように形成されているため、組付けの際に金属端子部材と検出素子とを相対的に移動させると、金属端子部材が以下のような挙動を示す。
すなわち、金属端子部材は、第1折り返し部が検出素子の電極端子部と接触しながら摺動し、第1折り返し部が第1折り返し位置を支点として本体部側に近づくように弾性変形する。同時に、第2折り返し部も第1折り返し位置を支点として本体部側に近づく。
この際、第2折り返し部が本体部と接触すれば、第2折り返し部は、本体部と摺動しながら本体部との接触位置を第1折り返し部側に変位させつつ、第2折り返し位置をも支点として弾性変形する。
また、第3折り返し部が第1折り返し部と接触すれば、第3折り返し部は、第1折り返し部と摺動しながら第1折り返し部との接触位置を第2折り返し部側に変位させつつ、第3折り返し位置をも支点として弾性変形する。
こうして、このセンサは、電極端子部に摺動接触した後の組付け状態において、第1折り返し部と電極端子部とが第1弾性力によって接触し、第2折り返し部と本体部とが第2弾性力によって接触し、第3折り返し部と第1折り返し部とが第3弾性力によって接触し、かつ、第2折り返し部と本体部との接触位置が第2折り返し位置から本体部に下ろした垂線の交点よりも第1折り返し位置側であり、第3折り返し部と第1折り返し部との接触位置が第3折り返し位置から第1折り返し部に下ろした垂線の交点よりも第2折り返し位置側であることから、第1折り返し部と電極端子部とは、第1〜3弾性力の合力によって接触することとなる。
このため、このセンサでは、検出素子の電極端子部と金属端子部材との接触圧力が充分なものとなり、使用時の振動等によって電極端子部と金属端子部材との接触が途切れ難い。このため、このセンサは、電極端子部と金属端子部材との電流経路が安定し、検出精度の低下を抑制することができる。
また、このセンサは、組付けの際において、第1折り返し部が電極端子部に対して摺動し、第2折り返し部が本体部に対して摺動し、第3折り返し部が第1折り返し部に対して摺動する。このため、金属端子部材の電極端子部と当接する面とは反対側の面に発生する最大応力が小さく、欠陥に至る可能性をより低くすることができる。
したがって、本発明のセンサは、金属端子部材の欠陥に至る可能性を低減し、かつ、検出精度の低下を抑制することができる。
金属端子部材は、電極端子部に接触しない自然状態において、第2折り返し部が本体部と接触していることが好ましい。この場合、検出素子の挿入初期から第2折り返し部と本体部とが接触していることから、第1弾性力が大きく、合力も大きくなるため、電極端子部と金属端子部材との接触圧力がより充分なものとなる。
また、金属端子部材は、電極端子部に接触しない自然状態において、第3折り返し部が第1折り返し部と接触していることが好ましい。この場合、検出素子の挿入初期から第3折り返し部と第1折り返し部とが接触していることから、第2弾性力が大きく、合力も大きくなるため、電極端子部と金属端子部材との接触圧力がより充分なものとなる。
本発明のセンサでは、金属端子部材は、電極端子部に接触しない自然状態では、前記第3折り返し部の前記第3折り返し位置とは反対側の端部に形成される第4折り返し位置から前記第2折り返し部側に向かって内角が鋭角となるように折り返された第4折り返し部を有し、組付け状態では、第4折り返し部と第2折り返し部とが第4折り返し位置から第2折り返し部に下ろした垂線の交点よりも第3折り返し位置側で接触していることが好ましい。
この場合、本発明のセンサは、組付けの際、金属端子部材が上記挙動とともに以下の挙動を示す。すなわち、第4折り返し部が第2折り返し部と接触すれば、第4折り返し部は、第2折り返し部と摺動しながら第2折り返し部との接触位置を第3折り返し位置側に変位させつつ、第4折り返し位置をも支点として弾性変形する。このため、このセンサは、組付け状態において、第4折り返し部と第2折り返し部とが第4弾性力によって接触することとなる。第4折り返し部と第2折り返し部との接触位置は第4折り返し位置から第2折り返し部に下ろした垂線の交点よりも第3折り返し位置側であるため、第1〜4弾性力の合力はさらに大きくなる。このため、このセンサでは、検出素子の電極端子部と金属端子部材との接触圧力がより充分なものとなる。また、第4折り返し部が第2折り返し部に対して摺動することから、金属端子部材の欠陥回避は維持されている。こうして、この場合には、本発明の効果をより奏することができる。
金属端子部材は、電極端子部に接触しない自然状態において、第4折り返し部が第2折り返し部と接触していることが好ましい。この場合、検出素子の挿入初期から第4折り返し部と第2折り返し部とが接触していることから、第3弾性力が大きく、合力も大きくなるため、電極端子部と金属端子部材との接触圧力がより充分なものとなる。
本発明のセンサでは、金属端子部材は、第1折り返し部に本体部から離れる方向に突出する凸部が形成され、第3折り返し部と第1折り返し部とが凸部よりも第1折り返し位置側で接触していることが好ましい。
この場合、検出素子の電極端子部と金属端子部材とが凸部によって接触することとなるため、面圧が上がり、電極端子部と金属端子部材との接触圧力がより充分なものとなる。また、第3折り返し部が第1折り返し部に対して凸部よりも第1折り返し位置側で摺動するため、金属端子部材の凸部のうち電極端子部と当接する面とは反対側の面に発生する最大応力が小さく、欠陥に至る可能性をより低くすることができる。こうして、この場合には、本発明の効果をより確実に奏することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
実施例1のセンサは、図1に示すように、検出素子1、主体金具2、プロテクタ3、外筒4、セパレータ5、金属端子部材10等を備えるガスセンサである。このガスセンサは、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御を行うためにそれらの排気管に装着されて使用に供され、測定対象物である排ガス中の特定ガスを検出する。
検出素子1は、軸線方向に延びる板状をなし、先端側(図面上、下側)が測定対象物に向けられ、後端側(図面上、上側)に電極端子部1a(図4参照)が形成されている。
検出素子1は、ジルコニア(ZrO2)、アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)等からなり得る。
また、検出素子1の電極端子部1aは、白金、ロジウム、パラジウム等の白金族元素で形成され得る。これらはその一種を単独で使用することもできるし、又二種以上を併用することもできる。
主体金具2は金属製の筒状をなすものである。主体金具2には、径方向内側に向かって突出する金具側段部2cが設けられている。また、主体金具2の内側には、検出素子1が先端側から順に素子ホルダ31、セラミックスホルダ32、滑石リング33、第2滑石リング34、セラミックススリーブ35及び加締めパッキン36を介して挿通されている。素子ホルダ31は金具側段部2cと当接している。さらに、主体金具2の後端側は径方向内側に加締められており、これにより検出素子1は自身の先端側が主体金具2の先端側に露出するように絶縁状態で保持されている。
主体金具2の先端側には円筒状のボス部2aが形成されており、このボス部2aには後述する金属製のプロテクタ3の後端側が固着されている。主体金具2の後端側には円筒状のボス部2bが形成されており、このボス部2bには後述する外筒4の先端側が固着されている。なお、主体金具2はフランジ2dを有し、フランジ2dとボス部2aとの間に雄ねじ2eが形成されており、フランジ2dと雄ねじ2eとの間にはガスケットGが取り付けられている。
プロテクタ3は、第1プロテクタ3aと第2プロテクタ3bとからなる2重のものである。第1プロテクタ3aは、内部に第2プロテクタ3bが挿入されており、先端から第2プロテクタ3bの先端部を突出させて第2プロテクタ3bと一体とされている。また、プロテクタ3には、測定対象物を検出素子1の先端側と接触させて検出するための開口3dが形成されている。
外筒4は筒状をなし、後端側には径方向内側に向かって突出する凹部4aを有している。外筒4には、中央側に後述するセラミックス製のセパレータ5と保持部材6とが内装され、後端側にセパレータ5と隣接するゴム製のグロメット41が内装されている。グロメット41には5つの貫通孔41aが軸線方向に貫設されている。
セパレータ5はフランジ5aを有しており、このフランジ5aの先端側が保持部材6に当接し、かつ保持部材6が外筒4の凹部4aの後端側に当接することにより外筒4内で支持されている。セパレータ5には5つの金属端子部材10が内装されている。
金属端子部材10は、金属製の板状部材が折り曲げられて形成され、検出素子1の電極端子部1aに接触することで電気的に接続されて電流経路を形成するものである。
金属端子部材10としては、ステンレス、インコネル、ベリリウム銅合金、銅チタン合金、銅ニッケル錫合金等からなる種々のものが採用され得る。特に、耐熱性が要求される場合にはインコネルを採用することが好ましい。図2に示すように、金属端子部材10は、本体部11、第1折り返し部12、第2折り返し部13及び第3折り返し部14からなる。
本体部11は、直線状に延びる第1本体部11aと、この第1本体部11aの先端(図面上、下端)から一体に形成され、第1本体部11aに対して傾斜して延びる第2本体部11bと、第2本体部11bの先端から一体に形成され、第1本体部11aと略平行に延びる第3本体部11cとからなる。
第1本体部11aには、図1に示す5本のリード線38a、38b、38c(図1では3本のみ表示)等の芯線39が接続されるかしめ部11dが形成されている。また、図3にも示すように、第3本体部11cの先端側には、セパレータ5に係止されて金属端子部材10の位置を規定する係止片11eが形成されている。
第1折り返し部12は、本体部11の先端の第1折り返し位置P1から内角が鋭角の第1角度θ1で折り返されている。第1折り返し位置P1は、本体部11と第1折り返し部12の境界のうち、最も外側にある仮想の点である。第1折り返し部12には本体部11から離れる方向に屈曲されて突出する凸部Bが形成されている。
第2折り返し部13は、第1折り返し部12の先端の第2折り返し位置P2から本体部11側に内角が鋭角の第2角度θ2で折り返されている。第2折り返し位置P2は、第1折り返し部12と第2折り返し部13の境界のうち、最も外側にある仮想の点である。この第2折り返し部13は、電極端子部1aに接触しない自然状態で本体部11と接触している。
第3折り返し部14は、第2折り返し部13の先端の第3折り返し位置P3から第1折り返し部12側に内角が鋭角の第3角度θ3で折り返されている。第3折り返し位置P3は、第2折り返し部13と第3折り返し部14の境界のうち、最も外側にある仮想の点である。この第3折り返し部14は、自然状態で第1折り返し部12と接触している。
このガスセンサは、金属端子部材10が自然状態で上記のように形成されているため、組付けの際に金属端子部材10に検出素子1を挿入すると、金属端子部材10が以下のような挙動を示す。
すなわち、金属端子部材10は、図4に示すように、第1折り返し部12が検出素子1の電極端子部1aと接触しながら摺動し、第1折り返し部12が第1折り返し位置P1を支点として本体部11側に近づくように弾性変形する。同時に、第2折り返し部13も第1折り返し位置P1を支点として本体部11側に近づく。
この際、第2折り返し部13が本体部11と接触しているため、第2折り返し部13は、本体部11と摺動しながら本体部11との接触位置を第1折り返し部P1側に変位させつつ、第2折り返し位置P2をも支点として弾性変形する。
また、第3折り返し部14が第1折り返し部12と接触しているため、第3折り返し部14は、第1折り返し部12と摺動しながら第1折り返し部12との接触位置を第2折り返し部P2側に変位させつつ、第3折り返し位置P3をも支点として弾性変形する。
こうして、このガスセンサは、電極端子部1aに摺動接触した後の組付け状態において、第1折り返し部12と電極端子部1aとが第1弾性力F1によって接触し、第2折り返し部13と本体部11とが第2弾性力F2によって接触し、第3折り返し部14と第1折り返し部12とが第3弾性力F3によって接触し、かつ、第2折り返し部13と本体部11との接触位置が第2折り返し位置P2から本体部11に下ろした垂線L1の交点S1よりも第1折り返し位置P1側であり、第3折り返し部14と第1折り返し部12との接触位置が第3折り返し位置P3から第1折り返し部12に下ろした垂線L2の交点S2よりも第2折り返し位置P2側であることから、第1折り返し部12と電極端子部1aとは、第1、3弾性力F1、F3の合力によって接触することとなる。なお、第2弾性力F2は、第1弾性力F1の反力であり、第1弾性力F1と第2弾性力F2とはつり合っている。
このため、このガスセンサでは、検出素子1の電極端子部1aと金属端子部材10との接触圧力が充分なものとなり、使用時の振動等によって電極端子部1aと金属端子部材10との接触が途切れ難い。このため、このガスセンサは、電極端子部1aと金属端子部材10との電流経路が安定し、検出精度を維持することができる。
特にこのガスセンサでは、金属端子部材10は、第1折り返し部12に凸部Bが形成され、第3折り返し部P3と第1折り返し部12とが凸部Bよりも第1折り返し位置P1側で接触している。このため、検出素子1の電極端子部1aと金属端子部材10とが凸部Bによって接触するため、面圧が上がり、電極端子部1aと金属端子部材10との接触圧力がより充分なものとなっている。
また、このガスセンサは、組付けの際において、第1折り返し部12が電極端子部1aに対して摺動し、第2折り返し部13が本体部11に対して摺動し、第3折り返し部14が第1折り返し部12に対して摺動する。また、第3折り返し部14が第1折り返し部12に対して凸部Bよりも第1折り返し位置P1側で摺動するため、金属端子部材10の凸部Bのうち電極端子部1aと当接する面とは反対側の面に発生する最大応力が小さく、欠陥に至る可能性を低くすることができる。
したがって、このガスセンサは、金属端子部材の欠陥に至る可能性を低減し、かつ、検出精度の低下を抑制することができる。
実施例2のセンサは、図5に示す金属端子部材20を備えるガスセンサである。他の構成は実施例1と同様であるため、同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
金属端子部材20も、金属製の板状部材が折り曲げられて形成され、検出素子1の電極端子部1aに接触することで電気的に接続されて電流経路を形成するものである。図6に示すように、金属端子部材20は、本体部11、第1折り返し部12、第2折り返し部13、第3折り返し部14及び第4折り返し部25からなる。
本体部11、第1折り返し部12、第2折り返し部13及び第3折り返し部14は実施例1の金属端子部材10と同様である。
第4折り返し部25は、第3折り返し部14の先端の第4折り返し位置P4から第2折り返し部13側に内角が鋭角の第4角度θ4で折り返されている。第4折り返し位置P4は、第3折り返し部14と第4折り返し部25の境界のうち、最も外側にある仮想の点である。自然状態では、この第4折り返し部25は第2折り返し部13と接触している。
このガスセンサは、金属端子部材20が自然状態で上記のように形成されているため、組付けの際に金属端子部材20に検出素子1を挿入すると、金属端子部材20が以下のような挙動を示す。
すなわち、このガスセンサでは、図7に示すように、電極端子部1aに摺動接触した後の組付け状態において、第1折り返し部12と電極端子部1aとが第1弾性力F1によって接触し、第2折り返し部13と本体部11とが第2弾性力F2によって接触し、第3折り返し部14と第1折り返し部12とが第3弾性力F3によって接触し、第4折り返し部25と第2折り返し部13とが第4弾性力F4によって接触し、かつ、第2折り返し部13と本体部11との接触位置が第2折り返し位置P2から本体部11に下ろした垂線L1の交点S1よりも第1折り返し位置P1側であり、第3折り返し部14と第1折り返し部12との接触位置が第3折り返し位置P3から第1折り返し部12に下ろした垂線L2の交点S2よりも第2折り返し位置P2側であり、第4折り返し部25と第2折り返し部13との接触位置が第4折り返し位置P4から第2折り返し部13に下ろした垂線L3の交点S3よりも第3折り返し位置P3側であることから、第1折り返し部12と電極端子部1aとは、第1、3弾性力F1、F3の合力によって接触することとなる。なお、第2弾性力F2は第1弾性力F1の反力であり、第1弾性力F1と第2弾性力F2とはつり合っている。また、第4弾性力F4は第3弾性力F3の反力であり、第3弾性力F3と第4弾性力F4とはつり合っている。
このため、このガスセンサでは、検出素子1の電極端子部1aと金属端子部材20との接触圧力がより充分なものとなる。また、第4折り返し部25が第2折り返し部13に対して摺動することから、金属端子部材20の欠陥回避は維持されている。こうして、この場合には、本発明の効果をより奏することができる。
(評価)
本発明の効果を以下の試験によって確認した。
まず、実施例1の金属端子部材10と実施例2の金属端子部材20とを用意した。金属端子部材10を用いるガスセンサを実施品1とし、金属端子部材20を用いるガスセンサを実施品2とした。
また、図11に示す従来の金属端子部材90に実施品1、2と同様の凸部Cが形成された図8に示される金属端子部材99を用意し、この金属端子部材99を用いるガスセンサを比較品とした。
実施品1、2及び比較品のガスセンサにおいて、凸部B、Cの裏面の応力(MPa)を求めた。この結果を図9に示す。また、これらにおいて、電極端子部1aと金属端子部材10、20、99との接触圧力に相当する押付け荷重(N)の最大値を求めた。この結果を図10に示す。なお、金属端子部材10、20は、インコネル718、板厚0.25mmとし、自然状態と組付け状態の凸部の変化量は1.4mmとする。
図9より、実施品1、2のガスセンサは比較品のガスセンサよりも応力が小さいことがわかる。また、図10より、実施品1、2のガスセンサは比較品のガスセンサよりも押付け荷重が大きいこともわかる。
したがって、実施品1、2のガスセンサは、比較品である従来のガスセンサと比べ、金属端子部材の欠陥に至る可能性を低減し、かつ、検出精度の低下を抑制することができることがわかる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、全領域空燃費センサ、λ(ラムダ)センサ、酸素センサ、NOxセンサ等のガスセンサや、温度検出を行う温度センサ等の各種センサに利用可能である。
実施例1のセンサの断面図である。 実施例1に係り、自然状態における金属端子部材を示す正面図である。 実施例1に係り、自然状態における金属端子部材を示す要部正面図である。 実施例1に係り、組付け状態における金属端子部材等を示す要部正面図である。 実施例2に係り、自然状態における金属端子部材を示す正面図である。 実施例2に係り、自然状態における金属端子部材を示す要部正面図である。 実施例2に係り、組付け状態における金属端子部材等を示す要部正面図である。 評価に係り、自然状態における比較品の金属端子部材を示す正面図である。 評価に係り、凸部の裏面の応力を示すグラフである。 評価に係り、押付け荷重を示すグラフである。 図(a)は自然状態における従来の金属端子部材等を示し、図(b)は組付け状態における従来の金属端子部材等を示す。
符号の説明
1a…電極端子部
1…検出素子
10、20、90、99…金属端子部材
11…本体部
P1…第1折り返し位置
θ1…第1角度
12…第1折り返し部
P2…第2折り返し位置
θ2…第2角度
13…第2折り返し部
P3…第3折り返し位置
θ3…第3角度
14…第3折り返し部
L1、L2、L3…垂線
S1、S2、S3…交点
P4…第4折り返し位置
θ4…第4角度
25…第4折り返し部
B、C…凸部

Claims (6)

  1. 軸線方向に延びる板状をなし、先端側が測定対象物に向けられ、後端側に電極端子部が形成された検出素子と、金属製の板状部材が折り曲げられて形成され、該電極端子部に摺動接触することで電気的に接続されて電流経路を形成する金属端子部材とを備えたセンサにおいて、
    前記金属端子部材は、前記電極端子部に摺動接触する前の自然状態では、前記軸線方向に延びる本体部と、該本体部の先端に形成される第1折り返し位置から内角が鋭角となるように折り返された第1折り返し部と、該第1折り返し部の前記第1折り返し位置とは反対側の端部に形成される第2折り返し位置から該本体部側に向かって内角が鋭角となるように折り返された第2折り返し部と、該第2折り返し部の前記第2折り返し位置とは反対側の端部に形成される第3折り返し位置から該第1折り返し部側に向かって内角が鋭角となるように折り返された第3折り返し部とを有し、
    前記電極端子部に摺動接触した後の組付け状態では、該第1折り返し部と該電極端子部とが接触し、該第2折り返し部と該本体部とが該第2折り返し位置から該本体部に下ろした垂線の交点よりも該第1折り返し位置側で接触し、該第3折り返し部と該第1折り返し部とが該第3折り返し位置から該第1折り返し部に下ろした垂線の交点よりも該第2折り返し位置側で接触していることを特徴とするセンサ。
  2. 前記金属端子部材は、前記自然状態において、前記第2折り返し部が前記本体部と接触している請求項1記載のセンサ。
  3. 前記金属端子部材は、前記自然状態において、前記第3折り返し部が前記第1折り返し部と接触している請求項1又は2記載のセンサ。
  4. 前記金属端子部材は、前記自然状態では、前記第3折り返し部の前記第3折り返し位置とは反対側の端部に形成される第4折り返し位置から前記第2折り返し部側に向かって内角が鋭角となるように折り返された第4折り返し部を有し、
    組付け状態では、該第4折り返し部と該第2折り返し部とが該第4折り返し位置から該第2折り返し部に下ろした垂線の交点よりも該第3折り返し位置側で接触している請求項1乃至3のいずれか1項記載のセンサ。
  5. 前記金属端子部材は、前記自然状態において、前記第4折り返し部が前記第2折り返し部と接触している請求項4記載のセンサ。
  6. 前記金属端子部材は、前記第1折り返し部に前記本体部から離れる方向に突出する凸部が形成され、前記第3折り返し部と該第1折り返し部とが該凸部よりも前記第1折り返し位置側で接触している請求項1乃至5のいずれか1項記載のセンサ。
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