JP2007162213A - 外壁構造材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイルが、窯業系サイディングボード表面に接着剤を用いて接着されてなる外壁構造材であって、前記接着剤が、接着剤の硬化後の伸び率がJIS K6251準拠の3号ダンベルで30〜500%であり、かつ、接着剤の硬化後のJIS K6253タイプAデュロメータで測定したゴム硬度が20〜80となる変成シリコーン系樹脂接着剤であることを特徴としている。
【選択図】 なし
Description
また、鋼板に石膏ボードを裏打ちしたようなサイディング材を用い、サイディング材の表層となる鋼板にタイルを接着した外壁構造材もある。
本発明の請求項3に記載の外壁構造材(以下、「請求項3の外壁構造材」と記す)は、請求項1または請求項2の外壁構造材において、接着剤が、シリル基含有ポリアルキレンオキサイドと、シリル基含有(メタ)アクリル酸エステル重合体とを主成分として含むことを特徴としている。
上記窯業系サイディングボードとは、主原料としてセメント質原料および繊維質原料等を用いて板状に成形し、養生・硬化させたものである。
繊維質原料としては、例えば、ガラス繊維、ロックウール、金属繊維等の無機質繊維、パルプ、木繊維、木片、ポリエチレン、ビニロン、ポリプロピレン等の有機質繊維が挙げられる。
また、シリル基含有ポリアルキレンオキサイドを構成するシリル基は、加水分解性基が珪素原子に結合した基である。
上記シリル基含有ポリアルキレンオキサイドは、重量平均分子量が、4000〜50000のものが好ましく、10000〜40000のものがより好ましい。すなわち、重量平均分子量が、4000未満の場合、硬化後の硬化体の伸び率が充分でなくなり、弾性機能が低下し、50000を超えると、粘度が高すぎて、配合工程での作業性が低下する虞がある。また、シリル基含有ポリアルキレンオキサイドの分子量分布(Mw/Mn)としては、1.6以下のものが作業性と伸びとのバランスに優れているため好ましい。
また、上記変成シリコーン系樹脂接着剤が、成分中にシリル基含有(メタ)アクリル酸エステル重合体を含むことにより、タイル間に目地埋めしない空目地仕様のときでも、接着剤の耐候性が良好となる。
CH2=CH−C(O)O−CH2CH2O−[C(O)CH2CH2CH2CH2CH2O]n−H
(n=1〜10)
[化合物2]
CH2=C(CH3)−C(O)O−CH2CH2O−[C(O)CH2CH2CH2CH2CH2O]n−H
(n=1〜10)
[化合物3]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−H
(n=1〜12)
[化合物4]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−H
(n=1〜12)
[化合物5]
CH2=CH−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−H
(n=1〜12)
[化合物6]
CH2=C(CH3)−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−H
(n=1〜12)
[化合物7]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜12)
[化合物8]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜12)
[化合物9]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−(CH2CH2CH2CH2O)mH
(m,n=1〜12)
[化合物10]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−(CH2CH2CH2CH2O)mH
(m,n=1〜12)
[化合物11]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−CH3
(n=1〜10)
[化合物12]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−CH3
(n=1〜30)
[化合物13]
CH2=CH−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−CH3
(n=1〜10)
[化合物14]
CH2=C(CH3)−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−CH3
(n=1〜10)
[化合物15]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜10)
[化合物16]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−[CH2CH(CH3)O]m−H
(m,n=1〜10)
[化合物17]
CH2=CH−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−C(O)−CH=CH2
(n=1〜20)
[化合物18]
CH2=C(CH3)−C(O)O−[CH2CH(CH3)O]n−C(O)−C(CH3)=CH2
(n=1〜20)
[化合物19]
CH2=CH−C(O)O−(CH2CH2O)n−C(O)−CH=CH2
(n=1〜20)
[化合物20]
CH2=C(CH3)−C(O)O−(CH2CH2O)n−C(O)−C(CH3)=CH2
(n=1〜20)
すなわち、共重合体成分として、メチルメタアクリレートを含むと、例えば、ポリエステル被覆鋼板のようなプラスチック材料に対しても密着性が良好になる。
シリル基含有(メタ)アクリル酸エステル重合体として、主鎖部分がブチルアクリレートと、メチルメタクリレートとの共重合体からなり、シリル基としてトリメトキシシリル基が1分子あたり1.7個で、重量平均分子量が4000である重合体Xを用意した。
この重合体X10重量部と、シリル基含有ポリアルキレンオキサイド(カネカ社製MSポリマーS−303)100重量部と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製エピコート828)20重量部と、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン10重量部と、充填材としてのコロイダル炭酸カルシウム(平均粒径0.07μm)50重量部と、ヒンダート系光安定剤としてのビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(三共社製商品名サノールLS770)1重量部と、紫外線吸収剤としてのベンゾトリアゾール(チバスペシャリティケミカルズ社製商品名チヌビン327)1重量部と、充填材としての二酸化チタン(石原産業社製商品名CR97)20重量部と、ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業社製)3重量部と、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製)4重量部と、シラノール縮合触媒(日東化成社製ジブチル錫系シラノール縮合触媒、商品名ネオスタンU−700)2重量部とを外部から湿気が入らないように密封された混合攪拌機を用いて減圧下で均一に混合して変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤1」と記す)を得た。
このサイディング材を鋼板側が上になるように水平面に置き、鋼板全面に接着剤1を塗布量0.7kg/m2で塗布した後、モザイクタイル(60mm×60mm)をくしめ鏝を用いて貼り付けて、外壁構造材サンプルを得た。なお、目地部の目地幅は5mmとした。
重合体Xの配合割合を20重量部とするとともに、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンの配合割合を5重量部およびビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合割合を10重量部とした以外は、実施例1と同様にして変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤2」と記す)を得た。
そして、実施例1と同様にして外壁構造材サンプルを得た。
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンの配合割合を25重量部およびビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合割合を50重量部とした以外は、実施例1と同様にして変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤3」と記す)を得た。
そして、実施例1と同様にして外壁構造材サンプルを得た。
N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンの配合割合を1重量部およびビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合割合を3重量部とした以外は、実施例1と同様にして変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤4」と記す)を得た。
そして、実施例1と同様にして外壁構造材サンプルを得た。
重合体X、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンおよびビスフェノールA型エポキシ樹脂を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤5」と記す)を得た。
そして、実施例1と同様にして外壁構造材サンプルを得た。
重合体X、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンおよびビスフェノールA型エポキシ樹脂を配合せず、コロイダル炭酸カルシウムの配合割合を30重量部とした以外は、実施例1と同様にして変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤6」と記す)を得た。
そして、実施例1と同様にして外壁構造材サンプルを得た。
重合体Xを配合せず、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3− (トリエトキシシリル)−1−プロパンアミンの配合割合を50重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合割合を100重量部およびコロイダル炭酸カルシクムの配合割合を80重量部とした以外は、実施例1と同様にして変成シリコーン樹脂系接着剤(以下、「接着剤7」と記す)を得た。
そして、実施例1と同様にして外壁構造材サンプルを得た。
伸び率については、接着剤を厚さ3mmになるように塗布し、23℃湿度50%で1ヶ月養生後、JIS K6251準拠の3号ダンベルに切り出し、23℃湿度50%の条件下で500mm/分の速度で引っ張り、亀裂が入ったときの標線間距離を読み取り、初期に対する変化率を伸び率とした。
Claims (4)
- タイルが、サイディング材表面に接着剤を用いて接着されてなる外壁構造材であって、前記接着剤が、接着剤の硬化後の伸び率がJIS K6251準拠の3号ダンベルで30〜500%であり、かつ、接着剤の硬化後のJIS K6253タイプAデュロメータで測定したゴム硬度が20〜80となる変成シリコーン系樹脂接着剤であることを特徴とする外壁構造材。
- サイディング材の少なくとも表層が亜鉛めっき鋼板またはアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板で形成されている請求項1に記載の外壁構造材。
- 接着剤が、シリル基含有ポリアルキレンオキサイドと、シリル基含有(メタ)アクリル酸エステル重合体とを主成分として含む請求項1または請求項2に記載の外壁構造材。
- シリル基含有(メタ)アクリル酸エステル重合体が、1分子あたり0.7〜4個のシリル基を含み、重量平均分子量が2000〜50000である請求項3に記載の外壁構造材。
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- 2005-12-09 JP JP2005355631A patent/JP2007162213A/ja active Pending
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