JP2003097022A - 外壁構造体 - Google Patents
外壁構造体Info
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Abstract
こることがなく、意匠性にも優れた、アルミニウムの化
粧外壁構造体を比較的安価に提供する。 【解決手段】 石膏ボード、アルミニウム板、及び外壁
化粧材としての複数の窯業材料片からなる外壁構造体で
あって、石膏ボードとアルミニウム板、及びアルミニウ
ム板と外壁化粧材との間が、変成シリコーン系接着剤に
より接着されてなるとともに、アルミニウム板表面の全
面が実質的に変成シリコーン系接着剤によって被覆され
てなる外壁構造体。
Description
表面にタイルや石材等の窯業材料片が貼り付けられてな
る、いわゆるアルミニウムの化粧外壁構造体に関する。
からなる外壁構造体においては、各構成体間の接合は、
従来、機械的接合手段やエポキシ樹脂のような硬い樹脂
による接着によりなされることが多かったが、このよう
な場合、各構成体の線膨張率の違いに起因して応力の発
生や集中が起こり、各構成体に亀裂や破壊が起こるとい
う問題があった。そこで、かかる問題を解決すべく、例
えば特開平6−136907号公報には、スレート等か
らなる外壁基礎や外壁化粧材等の各構成体を変成シリコ
ーン系接着剤により接着することにより、亀裂や破壊の
発生を防止した外壁構造体が提案されている。
される窯業材料片が貼り付けられてなる住宅用の化粧外
壁の需要が増加しつつあり、近年、従来の無機サイディ
ング材やALCに対してではなく金属外壁にタイル貼り
した化粧外壁の出現が望まれている。しかし、金属外壁
にタイルを貼り付けると、タイルの自重で外壁パネルが
破損したり、タイルと金属との線膨張率の違いによりタ
イルが剥離するという問題点が指摘されており、上記特
開平6−136907号公報には金属外壁にタイル等を
貼り付けるとの発想は全く開示されていない。即ち、実
用に供し得る、タイル貼りアルミニウム外壁構造体は報
告されていないのが現状である。
住宅やユニット住宅等に用いられるタイル貼り外壁につ
いて検討を重ね、タイル貼りアルミニウム外壁構造体に
関して、アルミニウム板を石膏ボードで裏打ちした構造
とするとともに各構成材料を変成シリコーン系接着剤に
より接着することにより本発明を完成するに至ったもの
で、本発明の目的は、耐久性を有し、各構成材料に亀裂
や破壊が起こることがなく、意匠性にも優れた、アルミ
ニウムの化粧外壁構造体を比較的安価に提供することに
ある。
に、請求項1記載の発明は、石膏ボード、アルミニウム
板、及び外壁化粧材としての複数の窯業材料片からなる
外壁構造体であって、石膏ボードとアルミニウム板、及
びアルミニウム板と外壁化粧材との間が、変成シリコー
ン系接着剤により接着されてなるとともに、アルミニウ
ム板表面の全面が実質的に変成シリコーン系接着剤によ
って被覆されてなる外壁構造体を提供する。
材料片の間に目地材が充填されることなくそのまま目地
部が形成されてなる請求項1記載の外壁構造体を提供す
る。更に請求項3記載の発明は、目地部の目地幅が約4
〜10mmである請求項2記載の外壁構造体を提供す
る。以下、本発明を更に詳細に説明する。
ニウム板の補強のための裏打ち材として用いられるもの
で、外壁構造体に使用可能なものであれば特に限定され
ず、例えば、一般の石膏ボードの他、繊維強化石膏ボー
ドや無機繊維強化石膏ボード等が用いられる。
陽極酸化処理、化成処理したものが好ましく用いられ、
板厚は特に限定されないが、上記石膏ボードによって裏
打ちすることにより0.3〜1.0mmの薄膜の使用が
可能となり、このことと上記変成シリコーン系接着剤の
使用とが相俟って、外壁構造体の比較的安価な提供を可
能とする。
変成シリコーン系接着剤により接着される外壁化粧材と
して用いられるもので、例えばタイル、煉瓦、陶磁器等
の無機質固体高温加工材料片や石材等が挙げられる。
とは、変成シリコーンポリマーに、後述する各種の添加
剤が必要により加えられて硬化により接着強度が発現さ
れるようになされた接着剤をいう。かかる変成シリコー
ン系接着剤は、ゴム弾性系接着剤であるため、石膏ボー
ド、アルミニウム板、及び窯業材料片からなる本発明外
壁構造体の各構成材料の線膨張率差による応力の発生を
防ぐと共に、良好な接着性を有し、耐熱性、耐水性等の
耐久性にも優れており、上記各構成材料の接着剤として
好ましいものである。
ポリアルキレンオキサイドであり、末端に架橋可能な加
水分解性シリル基を有する重合体である。主鎖であるポ
リアルキレンオキサイドとしては、例えば、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリブチレ
ンオキサイド等が挙げられるが、硬化物の耐水性や弾性
等の物性バランスの点から、ポリプロピレンオキサイド
が好ましく用いられる。上記架橋可能な加水分解性シリ
ル基としては、メトキシシリル基及びエトキシシリル基
等のアルコキシシリル基が、反応後に有害な副生成物を
生成しない点で好ましい。
は、小さすぎると硬化物の伸びが十分ではなくなり、目
地面に対する追従性が低下し、大きすぎると硬化前の粘
度が高すぎて、各種添加剤を配合して接着剤を調製する
際の作業性が低下する。そのため、数平均分子量が10
000〜30000の範囲で、分子量分布Mw/Mn
(重量平均分子量/数平均分子量)が1.6以下のもの
が、上記硬化物の伸びと取扱作業性のバランスが優れて
いる点で好ましい。
に複数の窯業材料片が変成シリコーン系接着剤により接
着されてなるもので、この場合、複数の窯業材料片の間
に耐候性を備えた目地材を充填したものであっても良い
が、生産効率上は、目地材を充填することなくそのまま
目地部を形成してなるものが好ましい。
シリコーン系接着剤が直接風雨に曝され、通常の接着剤
よりも高耐候性が要求される。一般に、接着剤の耐候性
を発現させるためには、紫外線、吸収剤、熱安定剤をは
じめ耐候性向上のための添加剤を配合するが、より高い
耐候性を発現させるため、上記変成シリコーンポリマー
に、後述する各種の添加剤とは別に、主鎖が本質的に
(メタ)アクリル酸エステル共重合体であり、架橋可能
な加水分解性シリル基を少なくとも1個有するアクリル
系共重合体を配合してもよい。
ば、次の(1)〜(4)に示した方法により得られる。 (1)アリル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系
重合体を、VIII 族遷移金属の存在下で、下記一般式で
表されるヒドロシリコン化合物と反応させる方法(特開
昭54−36395号公報に記載)。
水素基、aは0〜2の整数、Xはハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルオキシ基及びケトキシメート基より選択
される原子または基を示す)
アルコキシシリル基を含有するアルキル(メタ)アクリ
レート、及びメルカプト基を含有する連鎖移動剤の存在
下で共重合させる方法(特開昭57−179210号公
報に記載)。 (3)アルキル(メタ)アクリレートを、2官能ラジカ
ル重合性化合物及び連鎖移動剤としてアルコキシシリル
基を含有するメルカプタンの存在下で共重合させる方法
(特開昭59−78222号公報に記載)。 (4)アルキル(メタ)アクリレートを、重合開始剤と
してアルコキシシリル基を含有するアゾビスニトリル化
合物を使用して重合する方法(特開昭60−23405
号公報に記載)。
主鎖がアクリル酸とアルキル基の炭素数が1〜12のア
ルキル(メタ)アクリレートとからなる共重合体が、硬
化物の柔軟性が優れているため好ましく、上記アルキル
(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数が2〜8で
あれば、さらに好ましい。
ては、例えば、鐘淵化学工業社製の、商品名「MSポリ
マーS−203」、「MSポリマーS−303」等のM
Sポリマーや、鐘淵化学工業社製の、商品名「サイリル
SAT−200」、「サイリルSAT−350」、「サ
イリルSAT−400」等のサイリルポリマーの他、旭
硝子社製の、商品名「エクセスターESS−362
0」、「エクセスターESS−3430」、「エクセス
ターESS−2420」、「エクセスターESS−24
10」などの「エクセスター」が挙げられ、これらは単
独で、または2種以上混合して使用されてもよい。
アクリル系共重合体の混合物も市販されている。例えば
鐘淵化学社製の商品名MSポリマーとしては、MSポリ
マーS−903、MSX−908、MSX−911、M
SX−943等が挙げられ、同社製の商品名サイリルポ
リマーとしては、サイリルMA−430、MAX−44
7等が挙げられる。
特に限定されるものではないが、メトキシシリル基、エ
トキシシリル基等のアルコキシシリル基が、反応後有害
な副生成物を生成しないので好適である。
は、小さ過ぎると硬化物のタック性(べた付き)が悪化
し、大き過ぎると、変成シリコーンポリマーとの混和性
の低下によって接着性が不十分となるので、6000〜
30000であることが好ましい。さらに好ましくは8
000〜20000である。アクリル系共重合体の変成
シリコーンポリマーに対する配合量は、少な過ぎると耐
候性向上の効果が不十分となり、多過ぎると硬化物の伸
びが低下するので、変成シリコーンポリマー100重量
部に対して0.1〜100重量部が好ましく、さらに好
ましくは0.5〜80重量部である。
系接着剤は、例えば、変成シリコーンポリマー及び必要
により上記アクリル系共重合体に、1分子中にアミノ基
及びアルコキシシリル基を有する化合物、シラノール縮
合触媒、脱水剤、及び充填剤、更に必要に応じて、可塑
剤、タレ防止剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料、香料、溶剤等を所定量配合し、ロール、プラ
ネタリーミキサー等により混練することによって得られ
る。
シシリル基を有する化合物は、接着性付与剤として添加
されるものであり、例えば、3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,
N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕
エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリエト
キシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−
ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エ
チレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリメトキ
シシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,
N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕
ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メ
チルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジア
ミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プ
ロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(メ
チルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、
N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメ
トキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、
N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロ
ピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−
(トリエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジア
ミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プ
ロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシ
シリル)プロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(メ
チルジメトキシシリル)プロピル〕アミン等が挙げら
れ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
変成シリコーンポリマーの湿気硬化反応を促進するため
に使用されているものが好適であり、例えば、ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジ
アセテート、ジブチル錫フタレート、ビス(ジブチル錫
ラウリン酸)オキサイド、ジブチル錫ビスアセチルアセ
トナート、ジブチル錫ビス(モノエステルマレート)、
オクチル酸錫、ジブチル錫オクトエート、ジオクチル錫
オキサイド等の錫化合物;テトラ−n−ブトキシチタネ
ート、テトライソプロポキシチタネート等のチタネート
系化合物;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等
のアミン塩;及び、その他の酸性触媒や塩基性触媒が挙
げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよい。
保存時における侵入水分を除去するために使用されるも
のであり、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラ
メトキシシラン、フェニルトリメチルシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン等のシラン化合物類;オルトギ酸メ
チル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢
酸エチル等の加水分解性エステル化合物類が挙げられ、
これらは単独又は2種以上併用してもよい。
接着剤層の補強を目的として使用されるものであり、例
えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、含水ケイ
酸、無水ケイ酸、微粉末シリカ、ケイ酸カルシウム、二
酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラック、ガラ
スバルーンなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上
併用してもよい。
剤のタレ防止のために使用されるものであり、例えば、
水添ひまし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカ
等が挙げられる。
硬化物の伸びを高めたり、低モジュラス化するため使用
されるものであり、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリ
クレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジオクチル等の
フタル酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エステ
ル等の脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブチ
ル、アジピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル
類;及びポリプロピレングリコール類などが挙げられ、
これらは単独又は2種以上併用してもよい。
系接着剤には、更に、耐久性を高めるために、弾性率向
上の目的で、変成シリコーンポリマーにエポキシ樹脂が
配合されたものであってもよい。
ン−ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポクロルヒド
リン−ビスフェノールF型エポキシ樹脂、テトラブロモ
ビスフェノールAのグリシジルエーテルなどの難燃型エ
ポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、水添ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAプロピレン
オキシド付加物のグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
p−オキシ安息香酸グリシジルエーテルエステル型エポ
キシ樹脂、m−アミノフエノール系エポキシ樹脂、ジア
ミノジフエニルメタン系エポキシ樹脂、ウレタン変性エ
ポキシ樹脂、各種脂環式エポキシ樹脂、N、N−ジグリ
シジルアニリン、N、N−ジグリシジル−o−トルイジ
ントリグリシジルイソシアヌレート、ポリアルキレング
リコールジグリシジルエーテル、グリセリンなどの如き
多価アルコールのグリシジルエーテル、ヒダントイン型
エポキシ樹脂、石油樹脂などの如き不飽和重合体のエポ
キシ化物等が例示されるが、これらに限定されるもので
はなく、一般に使用されているエポキシ樹脂が使用され
得る。
コーン系接着剤には、エポキシ樹脂と共にエポキシ硬化
剤が用いられてもよい。エポキシ硬化剤の例としては、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトレミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチ
レンヘキサミン、ベンジルシジエチルアミン、ジメチル
アミノメチルフェノール、トリメチルアミノメチルフェ
ノール、ピリジン、ピペリジン、メタフェニレンジアミ
ン、3−フッ化ホウ素モノエチルアミン、他アミン類、
イミダゾール類、フエノール樹脂、メラミン樹脂、ジシ
アンジアミド、ポリサルファイド、ポリメルカプタン、
グアニジン、ケチミン、シラミンなどが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
先ず、アルミニウム板1に変成シリコーン系接着剤2を
用いて石膏ボード3を裏打ちしたものを用意して、図1
の如く、水平面に平行に載置し、アルミニウム板1に変
成シリコーン系接着剤2を塗布する。接着剤は、例え
ば、ヘラ、コテ、ハンドロール等を用いてアルミニウム
板1上にのばして塗布するが、ロールを用いて塗布する
ことにより工数を著しく削減することができる。このと
き用いられるロールは金属製、ゴム製等の2本ロール、
3本ロール等が挙げられる。
等の窯業材料片4を所定の間隔を置いて貼り付ける。通
常、目地5が形成されるが、接着剤2の可使時間内に目
地5に接着剤3を更に充填したり他のシーリング剤を充
填したりすると外観不良となり易く、可使時間後に同様
の作業を行うと作業時間が大幅に遅れ、何れにせよ極め
て作業性が悪いので、目地施工をしない状態で、例え
ば、保管場所に移送して養生するのがよい。
幅は、意匠性の面から約4〜10mmが好ましく、約4
mm未満では意匠面でアクセントに乏しく、約10mm
を越えると意匠性の面で実用に供し得ない。
り、本発明を具体的に説明する。なお、本発明は下記実
施例のみに限定されるものではない。 (実施例1) 〔接着剤組成物の調製〕変成シリコーンポリマーとし
て、旭硝子社製の、商品名「エクセスターESS−24
20」(数平均分子量17000)100重量部、充填
剤としてコロイダル炭酸カルシウム(白石工業社製、
「CCR」)100重量部、脱水剤としてビニルトリメ
トキシシラン(チッソ社製、「サイラエースS21
0」)4重量部、接着性付与剤としてN−(2−アミノ
エチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信
越化学社製、「KBM−603」)2重量部、シラノー
ル縮合触媒としてジブチル錫ジラウレート1重量部、ベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チバスペシャリティ
ーケミカルズ社製、「チヌビン327」)1重量部、及
びヒンダードアミン系光安定剤(三共社製、「サノール
LS770」)を配合し、プラネタリーミキサーで60
分真空混練して、変成シリコーン系接着剤(接着剤A)
を得た。
きさ1000mm×1000mmのアルマイト処理アル
ミニウム板と、厚み5mm、大きさ1000mm×10
00mmの石膏ボードとを、上記接着剤Aで塗布厚み
0.3mmとなるように接着した。この石膏ボード裏打
ちアルミニウム板を23℃55%の雰囲気下で1週間養
生後、水平面に平行に載置し、アルミニウム板表面全面
に、上記接着剤Aを塗布量0.7kg/m2 で塗布した
後モザイクタイル(60mm×60mm)をクシメ鏝を
用いて貼り付けた。目地部の目地幅は5mmとした。
その直後に、23℃55%の雰囲気下で2週間養生後、
積水化学工業株式会社、堺工場(住所、大阪府堺市築港
新町3−5−1)において、南側に向け水平面に対する
角度60度にて3ケ月間、屋外暴露し、全体を目視観察
した。その結果は表1に記載の通り、異常はなかった。
ルジョン、積水化学工業社製「エスダイン#168」以
下、接着剤Bと記す)を用いてアルミニウム板と石膏ボ
ードを接着し、エポキシ系接着剤(積水化学工業社製
「エスロタイト」、以下接着剤Cと記す)を用いてアル
ミニウム板とタイルを接着した以外は、実施例1と同様
にして外壁構造体を得て、評価し、その結果を表1に記
載した。
ム板と石膏ボードを接着し、接着剤Cを用いてアルミニ
ウム板とタイルを接着した以外は、実施例1と同様にし
て外壁構造体を得て、評価し、その結果を表1に記載し
た。 (比較例3)接着剤Bを用いてアルミニウム板と石膏ボ
ードを接着し、接着剤Aを用いてアルミニウム板とタイ
ルを接着した以外は、実施例1と同様にして外壁構造体
を得て、評価し、その結果を表1に記載した。
ルミニウム板、及び外壁化粧材としての複数の窯業材料
片からなる外壁構造体であって、石膏ボードとアルミニ
ウム板、及びアルミニウム板と外壁化粧材との間が、変
成シリコーン系接着剤により接着されてなるとともに、
アルミニウム板表面の全面が実質的に変成シリコーン系
接着剤によって被覆されてなるので、窯業材料片とアル
ミニウム板との線膨張率の違いによりタイルが剥離する
ということがなく、耐久性を有し、従来、知られていな
かったアルミニウムの化粧外壁構造体を提供し得る。上
記複数の窯業材料片の間に目地材が充填されることなく
そのまま目地部が形成されてなる場合は、高い生産性を
もって、製造することが可能で、従って、比較的安価に
提供し得るという利点を有する。また、目地部の目地幅
が約4〜10mmである場合は、意匠性にも優れた外壁
構造体を提供し得る。
として示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 石膏ボード、アルミニウム板、及び外壁
化粧材としての複数の窯業材料片からなる外壁構造体で
あって、石膏ボードとアルミニウム板、及びアルミニウ
ム板と外壁化粧材との間が、変成シリコーン系接着剤に
より接着されてなるとともに、アルミニウム板表面の全
面が実質的に変成シリコーン系接着剤によって被覆され
てなることを特徴とする外壁構造体。 - 【請求項2】 複数の窯業材料片の間に目地材が充填さ
れることなくそのまま目地部が形成されてなることを特
徴とする請求項1記載の外壁構造体。 - 【請求項3】 目地部の目地幅が約4〜10mmである
ことを特徴とする請求項2記載の外壁構造体。
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