JP6958903B2 - 既設シリコーン系シーリング材上の塗装方法および該方法に使用する下地調整材 - Google Patents
既設シリコーン系シーリング材上の塗装方法および該方法に使用する下地調整材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6958903B2 JP6958903B2 JP2017245433A JP2017245433A JP6958903B2 JP 6958903 B2 JP6958903 B2 JP 6958903B2 JP 2017245433 A JP2017245433 A JP 2017245433A JP 2017245433 A JP2017245433 A JP 2017245433A JP 6958903 B2 JP6958903 B2 JP 6958903B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- silicone
- adjusting material
- sealing material
- silyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Description
本発明はそのような、シリコーン系シーリング材で既にシーリングされている箇所および該箇所の周辺部に適用するものである。
−SiR2(OR1)2 (I)
既にシリコーン系シーリング材でシーリングされている箇所および該箇所の周辺部に、少なくとも加水分解性シリル基含有ポリマーおよび硬化触媒を含む下地調整材を塗付し、その後に、シーリング施工を施すことを特徴とする、施工方法。
下地調整材の引張応力の測定は、以下のように行い、50%引張応力を測定した。
1)各種下地調整材を150mm×50mm×2mmとなるシート状に打設して、23℃50%RH雰囲気にて7日間養生した。
2)JIS K 6251に規定される3号形ダンベル状に打抜き、標線間距離20mmをマークしたものを試験片とした。
3)引張速度500mm/min.で試験片を引張り、標線間距離が30mmになった時点の応力を記録し50%引張応力とした。
既設シリコーン系シーリング材の上に各種下地調整材(バインダー)を介して仕上げ塗料を塗布し、塗料の密着性を確認した。
1)各種シリコーン系シーリング材を厚み5mmとなるようにシート状に施工して、6カ月間屋外暴露場に静置した。
2)6か月後、シリコーン系シーリング材の表面に付着した粉塵を刷毛で払い取り、各種下地調整材(バインダー)を厚み約1mmになるように施工した。ただし比較例のペインター20は粘度が低く100μm以上の厚みは出せなかった
3)下地調整材(バインダー)の表面が乾燥した後、仕上げ塗料を塗布し、23℃50%RHで7日間硬化養生した。
4)仕上げ塗料塗布翌日、ハジキの有無を確認した。
5)仕上げ塗料塗布7日後に、JIS−K5600−5−6に基づくクロスカット法により密着性を確認し、以下の基準で評価した。
○:密着性良好(どの格子目にも剥がれが無い若しくは、カットの交差点における塗膜の小さな剥がれが全体の5%未満)
△s:既設シリコーン系シーリング材と後打ち下地調整材(バインダー)間の部分的な剥離
(カットの交差点における塗膜の小さな剥がれがあり、全体の15%未満)
△p:後打ち下地調整材(バインダー)と仕上げ塗料間の部分的な剥離
(カットの交差点における塗膜の小さな剥がれがあり、全体の15%未満)
×s:既設シリコーン系シーリング材と後打ち下地調整材(バインダー)間の界面剥離
(カットの交差点における塗膜に大きな剥がれがある)
×p:後打ち下地調整材(バインダー)と仕上げ塗料間の界面剥離
(カットの交差点における塗膜に大きな剥がれがある)
結果を表1A及び表1Bに示す。
既設シーリング材
シリコーン系シーリング材A:シーラント45(信越化学製)
シリコーン系シーリング材B:TOSSEAL381(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)
シリコーン系シーリング材C:XIAMETER SLT−7070(東レダウコーニング製)
MS:変成シリコーン樹脂組成物
PU:ウレタン樹脂組成物
MS/EPX:変成シリコーン樹脂とエポキシ樹脂の混合物
ペインター20:信越化学工業株式会社製(変成シリコーン樹脂を使用していない)
粘度は、B型回転粘度計を用い、ローターNo.7、10rpmにより測定した23℃における粘度である。たたし、ペインター20は、粘度が低いためローターNo.2、12rpmにより測定した23℃における粘度である。
仕上げ塗料A:コスモレタン(関西ペイント製、水性反応硬化形アクリルウレタン樹脂塗料)
仕上げ塗料B:コスモシリコン(関西ペイント製、水性反応硬化形アクリルシリコン樹脂塗料)
仕上げ塗料C:1液ファインウレタンU100(日本ペイント製、ターペン可溶1液反応硬化形ウレタン樹脂塗料)
仕上げ塗料D:1液ファインシリコンセラUV(日本ペイント製、ターペン可溶1液反応硬化形セラミック変性シリコーン樹脂塗料)
下地調整材(バインダー)の引張応力は、50%引張応力であり、厚み2mmのJIS K 6251に準拠した3号形ダンベル状試験片を用いて、500mm/min.で引張ることにより、測定した。
結果を表1A及び表1Bに示す。
(関西ペイント製、水性反応硬化形アクリルウレタン樹脂塗料)
仕上げ塗料B:コスモシリコン
(関西ペイント製、水性反応硬化形アクリルシリコン樹脂塗料)
仕上げ塗料C:1液ファインウレタンU100
(日本ペイント製、ターペン可溶1液反応硬化形ウレタン樹脂塗料)
仕上げ塗料D:1液ファインシリコンセラUV
(日本ペイント製、ターペン可溶1液反応硬化形セラミック変性シリコン樹脂塗料)
シリコーン系シーリング材A:シーラント45(信越化学製)
シリコーン系シーリング材B:TOSSEAL381
(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製)
シリコーン系シーリング材C:XIAMETER SLT−7070
(東レダウコーニング製)
Claims (8)
- 既にシリコーン系シーリング材でシーリングされている箇所および該箇所の周辺部に、少なくとも加水分解性シリル基含有ポリマーおよび硬化触媒を含む下地調整材を塗付し、その後に、仕上げ塗装を施すことを特徴とする、施工方法であって、前記下地調整材が、50%引張応力が0.2〜0.8N/mm 2 のゴム物性を呈する、該施工方法。
- 該下地調整材が、23℃における粘度が100〜600Pa・sであることを特徴とする、請求項1に記載の施工方法。
- 該下地調整材の塗布が、乾燥後の膜厚が少なくとも5μmを有するように行われる、請求項1〜2いずれかに記載の施工方法。
- 既にシリコーン系シーリング材でシーリングされている箇所および該箇所の周辺部に仕上げ塗装を施すのに用いる下地調整材であって、該下地調整材が、少なくとも加水分解性シリル基含有ポリマーおよび硬化触媒を含み、50%引張応力が0.2〜0.8N/mm 2 のゴム物性を呈することを特徴とする、該下地調整材。
- 少なくとも加水分解性シリル基含有ポリマーおよび硬化触媒を含む下地調整材を、仕上げ塗装を施す前に使用することを特徴とする、請求項4に記載の下地調整材の使用方法。
- 請求項1に記載の下地調整材が充填されたスティック状の3方シール袋。
- 既にシリコーン系シーリング材でシーリングされている箇所および該箇所の周辺部に、少なくとも加水分解性シリル基含有ポリマーおよび硬化触媒を含む下地調整材を塗付し、その後に、シーリング施工を施すことを特徴とする、施工方法であって、前記下地調整材が、50%引張応力が0.2〜0.8N/mm 2 のゴム物性を呈する、該施工方法。
- 既にシリコーン系シーリング材でシーリングされている箇所および該箇所の周辺部に、少なくとも加水分解性シリル基含有ポリマーおよび硬化触媒を含む下地調整材を塗付し、接着前仕上を施すことを特徴とする、施工方法であって、前記下地調整材が、50%引張応力が0.2〜0.8N/mm 2 のゴム物性を呈する、該施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017245433A JP6958903B2 (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 既設シリコーン系シーリング材上の塗装方法および該方法に使用する下地調整材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017245433A JP6958903B2 (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 既設シリコーン系シーリング材上の塗装方法および該方法に使用する下地調整材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019111472A JP2019111472A (ja) | 2019-07-11 |
JP6958903B2 true JP6958903B2 (ja) | 2021-11-02 |
Family
ID=67221057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017245433A Active JP6958903B2 (ja) | 2017-12-21 | 2017-12-21 | 既設シリコーン系シーリング材上の塗装方法および該方法に使用する下地調整材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6958903B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4264147B2 (ja) * | 1998-08-25 | 2009-05-13 | 関西ペイント株式会社 | シ−ラント用プライマ− |
JP4704545B2 (ja) * | 2000-05-22 | 2011-06-15 | サンスター技研株式会社 | ポリイソブチレン系シーリング材用プライマー組成物 |
JP4920911B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2012-04-18 | 株式会社カネカ | 塗装仕上げ方法 |
JP4899372B2 (ja) * | 2005-08-03 | 2012-03-21 | 横浜ゴム株式会社 | シリコーン系シーリング材用塗布材およびその施工方法 |
-
2017
- 2017-12-21 JP JP2017245433A patent/JP6958903B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019111472A (ja) | 2019-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5036312B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
WO2004031300A1 (ja) | 硬化性組成物 | |
WO2005121255A1 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2014227427A (ja) | 硬化性組成物 | |
WO2004096887A1 (ja) | 反応性珪素基含有有機重合体 | |
WO2014038656A1 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP5178116B2 (ja) | 接着剤セット及びそれを用いた接着方法 | |
WO2005059000A1 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP6770378B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2006143985A (ja) | 接着剤組成物及び接着方法 | |
JP6958903B2 (ja) | 既設シリコーン系シーリング材上の塗装方法および該方法に使用する下地調整材 | |
JP2019218466A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2001011190A (ja) | 加水分解性ケイ素基含有有機重合体、その製造方法および硬化性組成物 | |
JP5335507B2 (ja) | 接着方法 | |
JP4286172B2 (ja) | 接着性組成物 | |
JP5605906B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2003097022A (ja) | 外壁構造体 | |
JP2004091770A (ja) | 硬化性組成物 | |
JPH0762205A (ja) | 硬化性の組成物 | |
JP6763160B2 (ja) | 目地構造を有する壁、目地施工方法、及び一液常温湿気硬化型シーリング材組成物 | |
JP5999463B1 (ja) | 目地構造を有する壁、目地施工方法、及び一液常温湿気硬化型シーリング材組成物 | |
JP2004091771A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP6883379B2 (ja) | 内外装工法 | |
JP5588119B2 (ja) | 2液型硬化性目地組成物 | |
JP2017089258A (ja) | 下地調整方法及び内外装工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210629 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210818 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210914 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210930 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6958903 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |