JP2007162107A - ハンダ膜及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハンダ膜の融解時間を短縮することにより、ハンダ工程の高速化を実現し、かつ半導体素子等に対する熱影響を確実に回避するとともに、融解温度及び融解時間の安定化による膜品質及び均質性の向上に貢献する。
【解決手段】 Au−Sn合金10を基板20に蒸着してハンダ膜1を形成するに際し、Au−Sn合金10を構成するAuを50〜80〔重量%〕含むとともに、AuとSnを二つの蒸発源31x,31yからそれぞれ同時に蒸発させて蒸着を行うことによりAu−Sn合金10を形成し、Au−Sn合金10を構成するAuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有するハンダ膜1を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子等を実装する基板に蒸着するAu−Sn合金によるハンダ膜及びその形成方法に関する。
従来、実装基板に蒸着するAu−Sn合金によるハンダ膜としては、特開2001−57468号公報に開示される回路装置に用いるハンダ膜が知られている。
このハンダ膜は、回路素子を接続する基板表面に形成されているメタライズ層の上に、平均組成のSnが45〔アトミック%〕以上、55〔アトミック%〕以下となり、かつ残部がAuとなるAu−Sn合金を含む金属材料によりバリア層を形成し、このバリア層の上に、平均組成のSnが29〔アトミック%〕以上、45〔アトミック%〕以下となり、かつ残部がAuとなるAu−Sn合金のはんだ層(ハンダ膜)を形成したものであり、このはんだ層には、AuとSnとの合金の結晶構造の異なる2種類の結晶成分が含まれている。
特開2001−57468号
しかし、上述した従来の回路装置に用いるハンダ膜(及びその形成方法)は、次のような問題点があった。
即ち、基板表面に蒸着するはんだ層には、Au−Sn合金が用いられるが、このAu−Sn合金は、Au(金)とSn(錫)の組成比によって融点が異なり、通常、融点の低い共晶点付近の組成が用いられる。なお、Au−Sn合金の共晶点は、Auが80〔重量%〕付近と10〔重量%〕付近の二カ所が存在する。融点のみを問題にする場合、合金の組成が重要な要因となり、図9に示すAu−Sn合金の合金状態図によれば、Auが80〔重量%〕のAu−Sn合金は、AuとSnとの結晶構造の異なる2種類の結晶成分であるAu5Sn(=ζ´)とAuSn(=δ)により構成される。各結晶成分には、共晶点(Q1,Q2)よりも高い融点があり、共晶点温度が280〔℃〕に達した場合でも、各結晶成分が徐々に融解しながら全体と混合し、その後、最終的に全体が完全に融解する。
したがって、従来のハンダ膜は、融解時間が遅くなる傾向があるため、ハンダ工程の高速化を図るにも限界があり、しかも半導体素子等に対する熱影響を無視できないとともに、融解温度及び融解時間にバラツキを生じ易く、膜品質及び均質性の低下要因となるなど、特に、近時における高速加熱及び高速処理の要求されるボンディング工程等に対して十分に対応できない。なお、図9中、ζ´,ζ,δ,ε,ηは金属間化合物、(Au)は結晶構造を変えないでAuにSnが固溶した状態、Lはリキッド状態、Aは(Au)とLの混合した状態、Bはζ´とδの混合した状態、Cはεと金属Snの混合した状態、Dはδとεの混合した状態をそれぞれ示している。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したハンダ膜及びその形成方法の提供を目的とするものである。
本発明に係るハンダ膜1は、上述した課題を解決するため、Au−Sn合金10を基板20に蒸着して形成したハンダ膜であって、Au−Sn合金10を構成するAuを50〜80〔重量%〕含み、かつAu−Sn合金10を構成するAuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有することを特徴とする。したがって、本発明に係るハンダ膜1の形成方法は、Au−Sn合金10を基板20に蒸着してハンダ膜1を形成するに際し、Au−Sn合金10を構成するAuを50〜80〔重量%〕含むとともに、AuとSnを二つの蒸発源31x,31yからそれぞれ同時に蒸発させて蒸着を行うことによりAu−Sn合金10を形成し、Au−Sn合金10を構成するAuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有するハンダ膜1を形成するようにしたことを特徴とする。
本発明は、Au−Sn合金10を構成するAuとSnの結晶成分に特徴を有し、ハンダ膜1を構成するAu−Sn合金10には、結晶成分として、少なくとも、Au5Sn及びAuSnに加えて、第三の結晶成分であるAuSn2が含有する。一般に、この種のハンダ膜を構成するAuが80〔重量%〕のAu−Sn合金は、図9に示す合金状態図のように、二種類の結晶成分であるAu5SnとAuSnを含有する。したがって、それぞれの結晶成分には、共晶点よりも高い融点があり、共晶点温度が280〔℃〕に達した場合でも、各結晶成分が徐々に融解しながら全体と混合し、その後、最終的に全体が完全に融解するため、融解時間Trが遅くなる。本発明は、融解時間Trをより短縮させるため、Au−Sn合金10に、少なくとも三種以上の結晶成分、即ち、少なくとも、Au5Sn(=ζ´),AuSn(=δ)及びAuSn2(=ε)の三種の結晶成分を含ませることを企図したものであり、Au−Sn合金10を構成するAuを50〜80〔重量%〕含ませるとともに、少なくとも、三種の結晶成分は、AuとSnを基板20に蒸着する際の物理的挙動に大きく依存することに着目した。
この場合、発明の好適な態様により、AuとSnを基板20に蒸着する際の物理的条件は、少なくとも、基板20の温度(制限温度)Tbを所定温度以下、望ましくは90〔℃〕以下に制限するとともに、AuとSnの蒸着速度Vjは所定速度範囲、望ましくはそれぞれ1〜10〔Å/sec〕の範囲に設定することができる。また、基板20を、基板回転ドーム32に取付けるとともに、この基板回転ドーム32を回転させる回転速度Vdは、所定回転速度範囲、望ましくは10〜100〔rpm〕の範囲に設定することができる。一方、Au−Sn合金10は、複数回に分けた蒸着を行うことにより、複数の薄膜層10a…を積層して形成できる。この際、各薄膜層10a…は、厚みを0.5〔μm〕以下に選定するとともに、Au−Sn合金10の最上層10u及び/又は一部の中間層(薄膜層10a…)には、Au層を設けることができる。
このような構成及び手法による本発明に係るハンダ膜1及びその形成方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) ハンダ膜1は、AuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有するため、ハンダ膜1の融解時間Trを飛躍的に短縮できる。この結果、ハンダ工程の高速化を実現し、また、半導体素子等に対する熱影響を確実に回避できるとともに、融解温度及び融解時間Trの安定化による膜品質及び均質性の向上に貢献でき、特に、近時における高速加熱及び高速処理の要求されるボンディング工程等にも十分に対応することができる。
(2) 好適な態様により、複数の薄膜層10a…を積層してAu−Sn合金10の全体を形成すれば、各薄膜層10a…の一つに微妙な組成の偏りを生じた場合であっても薄膜層10a…全体によりバラツキが平均化されるため、ハンダ膜1の融解特性をより安定化させることができる。
(3) 好適な態様により、各薄膜層10a…の厚みLdを、0.5〔μm〕以下にすれば、成長が抑制される微細な結晶による緻密なハンダ膜1が得られるため、高速で融点以上に加熱した際における完全融解までの時間を短縮できる。
(4) 好適な態様により、Au−Sn合金10の最上層10uに、Au層を設ければ、使用時に融解特性を不安定化させるハンダ膜1の酸化を防止することができる。
(5) 好適な態様により、Au−Sn合金10の複数の薄膜層10a…における一部の中間層にAu層を設ければ、融解性(溶け具合)をより高めることができる。
(6) 好適な態様により、AuとSnを基板20に蒸着する際の物理的条件を、少なくとも、基板20の温度Tbを所定温度以下、望ましくは90〔℃〕以下に制限するとともに、AuとSnの蒸着速度Vjを所定速度範囲、望ましくはそれぞれ1〜10〔Å/sec〕の範囲に設定すれば、本発明に係るハンダ膜1の形成方法を、より確実に実施できる。
(7) 好適な態様により、基板20を、基板回転ドーム32に取付けるとともに、この基板回転ドーム32を回転させる回転速度Vdを、所定回転速度範囲、望ましくは10〜100〔rpm〕の範囲に設定すれば、本発明に係るハンダ膜1の形成方法を、より確実に実施できるとともに、ハンダ膜1の膜品質及び均質性の向上に寄与できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るハンダ膜1及びこのハンダ膜1を形成することができる真空蒸着装置30の構成について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、基板20の表面に形成した本実施形態に係るハンダ膜1を示す。なお、このハンダ膜1の基本的な形成手法は、本出願人が既に提案した特願2005−179333号の製造方法を利用できる。
この場合、基板20は、窒化アルミニウム(AlN)を用いた基板本体21の表裏面に、薄膜電極となるTi/Pt/Au層22,23を有する。なお、Tiは基板本体21との密着性を確保し、Ptは基板本体21へのハンダ浸食を防止し、Auはハンダに対する密着性及び濡れ性を確保する。
ハンダ膜1は、Au−Sn合金10を基板20に蒸着して形成する。Au−Sn合金10は、後述するように、Au(金)を50〜80〔重量%〕含み、かつAu−Sn合金10を構成するAuとSn(錫)の結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有する。また、ハンダ膜1を構成するAu−Sn合金10は、複数回に分けた蒸着を行うことにより、複数の薄膜層(合金層)10a,10b,10c…を積層して形成し、各薄膜層10a…は、厚みLdを0.5〔μm〕以下に選定するとともに、Au−Sn合金10の最上層10uには、Au層を設ける。なお、図3は、五つの薄膜層10a,10b,10c,10d,10eを例示するが、この層数は任意である。例示の場合、薄膜層10eが最上層10uとなるため、この薄膜層10eを他の薄膜層(合金層)10a…と異なるAu層により形成する。
このように、複数の薄膜層10a…を積層してAu−Sn合金10の全体を形成すれば、各薄膜層10a…の一つに微妙な組成の偏りを生じた場合であっても薄膜層10a…全体によりバラツキが平均化されるため、ハンダ膜1の融解特性をより安定化させることができる。また、各薄膜層10a…は、厚みLdを0.5〔μm〕以下にすれば、成長が抑制される微細な結晶による緻密なハンダ膜1が得られるため、高速で融点以上に加熱した際における完全融解までの時間を短縮することができる。特に、各薄膜層10a…の厚みLdが0.5〜0.2〔μm〕では、高速加熱により融点到達後、1〜2〔秒〕程度で融解し、かつバラツキも小さくなり、半導体素子等を高速で実装する工程において有利になるとともに、各薄膜層10a…の厚みLdが0.2〔μm〕以下では、結晶の粒径も0.2〔μm〕以下に抑制されるため、高速加熱により融点到達後、1〔秒〕以下の瞬時に融解し、半導体素子等を高速で実装する工程の更なる高速化に寄与できる。さらに、Au−Sn合金10の最上層10uに、Au層を設ければ、使用時に融解特性を不安定化させるハンダ膜1の酸化を防止できる利点がある。
一方、図4は、ハンダ膜1を形成する真空蒸着装置30を示す。この真空蒸着装置30は、二源蒸発法により、AuとSnを二つの蒸発源からそれぞれ同時に蒸発させて同時蒸着を行うことができる。真空蒸着装置30は蒸発源31x,31yを備える。一方の蒸発源31xには、複数のハースを備え、各ハースには各薄膜層10a…の膜厚に必要な量のAu材料を収容する。また、他方の蒸発源31yにも、複数のハースを備え、各ハースには各薄膜層10a…の膜厚に必要な量のSn材料を収容する。したがって、各ハースは、各薄膜層10a…を形成する毎に、例えば、ハースライナーにより各ハースを回転させて切換える。なお、積層数に対応させたハースを準備する場合を例示したが、その他、単一のハースとし、一層の薄膜層10a…の成膜が終了する毎に、ハースの近傍に設置した材料補給機構から各材料を各ハースに補給し、順次所望の層数まで積層することも可能である。なお、この場合、一層当たりの厚みは、補給する各材料の供給量により制御すればよい。
さらに、各蒸発源31x,31yの近傍には、各蒸発源31x,31yに対してそれぞれ電子ビームを投射する電子ビーム投射部34x,34yを設置するとともに、各蒸発源31x,31yの上方には、多数(例えば、20〜40枚)の基板20…を取付ける基板回転ドーム32を配設する。この基板回転ドーム32は、回転駆動部32dにより回転する。また、基板回転ドーム32(基板20)の近傍には、蒸着速度及び蒸着量のモニターを行う水晶センサ35x,35yを配設する。36は、真空蒸着装置30の全体の制御を司るコントローラであり、上述した電子ビーム投射部34x,34y,回転駆動部32d及び水晶センサ35x,35yを接続する。この場合、コントローラ36は、電子ビーム投射部34x,34yを、それぞれ独立制御することにより合金組成を調整することができる。なお、材料を加熱する方式としては、例示の電子ビーム方式の他、抵抗加熱方式も利用可能である。抵抗加熱方式には、ボートタイプを用いた直接加熱方式及びセラミック製坩堝の周囲にタングステンワイヤヒータを巻いた間接加熱方式等が存在するが、いずれの方式も選択可能である。
次に、真空蒸着装置30を用いた本実施形態に係るハンダ膜1の形成方法について、図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態に係るハンダ膜1の形成方法では、AuとSnを基板20に蒸着する際の物理的条件(物理的挙動)が重要となる。このため、予め、実験により、基板20の温度(制限温度)Tb,AuとSnの蒸着速度Vj,基板回転ドーム32の回転速度Vdに対するそれぞれの条件出しを行った。具体的には、これらの各物理的条件の変化に対応するAu−Sn合金を構成するAuとSnの結晶成分及びAu−Sn合金の融解時間の変化を検証した。
図5が検証のための実験データ、図6が実験の処理手順を示す工程図である。検証に用いる試料は、図5に示すように、物理的条件を異ならせた十種類の試料M1〜M10を用いるとともに、各種類毎に三つのサンプル(1〜3)を用意した。試料のうち、M2〜M5及びM7〜M10は、本実施形態に係る形成方法により製作したハンダ膜のサンプルであり、M1とM6は、従来一般的に用いられている一源蒸着法により製作したハンダ膜のサンプルである。なお、一源蒸着法は、予め蒸着材料として、Au−Sn合金を用意し、このAu−Sn合金を一つの蒸発源から蒸発させて蒸着を行う方法である。
まず、試料には、狙い組成(AuとSnの重量比率)として、Auを75,70〔重量%〕に選定したAu−Sn合金を用いる。なお、Au−Sn合金の組成は、共晶点の一つであるAuが80〔重量%〕付近を用いるか、好ましくは、Auが50〜80〔重量%〕の範囲を用いることが望ましい。
Auを50〜80〔重量%〕とする理由は次のとおりである。即ち、Au−Sn合金のハンダ膜の結晶成分がAu5Sn,AuSn及びAuSn2の三成分の場合、Auの組成範囲は、45〜89〔重量%〕となり、この範囲は、Au5Sn及びAuSnの二成分の場合と大きく異なる。三成分を含有することによって、Auの組成範囲は、図9に示す合金状態図において、ζ´〜ε(AuSn2)までの範囲となる。したがって、Auが55〔重量%〕の場合、二成分であれば、AuSn及びAuSn2の結晶成分により構成され、Au5Snは含まれないが、三成分であれば、Au5Snも含まれる。また、Auが75〔重量%〕の場合、二成分であれば、Au5SnとAuSnの比率は一つの組合わせとなるが、三成分であれば、Au5Snが47〜67〔重量%〕の範囲で組合わせ可能となり、一成分の比率が決まれば、他の二成分の比率も決まることになる。
そして、同一組成の場合、三成分は、二成分よりもAu5Snの比率が高く、かつAuSnの比率が低い値になるとともに、二成分の合金状態図における融点よりも低い温度で融解する傾向が見られる。即ち、Auが65〔重量%〕以下の場合、二成分では、400〔℃〕付近の融点となるが、三成分では、400〔℃〕よりも融点は低くなる。したがって、Auが45〔重量%〕付近(合金状態図のε付近)までは、融解性が良好となる。ただし、この付近では、AuSn2の結晶成分の特性が支配的になり、ハンダ膜の強度や信頼性の面で実用的ではないため、有効な範囲は50〔重量%〕以上となる。一方、Auが80〔重量%〕以上では、融点の上昇カーブが急となり、実装時の下地膜Auや半導体側Auの影響を受けて融点がより高い方へシフトすることから実用的でない。よって、Auは50〜80〔重量%〕の範囲が望ましい。
また、基板20の制限温度Tbを選定した。基板20は、最初の常温状態から蒸着の進行に伴う加熱により温度が上昇する。制限温度Tbは、基板20の温度が制限温度Tbを超えないように制御するための温度である。したがって、基板20の温度が制限温度Tbに達した場合には、一時的に蒸着処理を停止させたり、或いは窒素やアルゴン等の不活性ガスを導入するなどにより基板20の冷却を速め、基板20の温度が制限温度Tbを超えないように制御する。冷却用に不活性ガスを導入した場合には、所定の真空度に真空引きした後、蒸着を再開すればよい。なお、真空蒸着装置30には、基板回転ドーム32に対してユニットクーラから冷却液を循環させる不図示の基板冷却機構を備えている。設定する制限温度Tbとしては、従来より一般的に用いられる90〔℃〕に加え、70,50〔℃〕を選定し、これにより、ハンダ膜に与える基板温度の影響を検証した。
さらに、Auを75,70〔重量%〕を選定したため、Au,Snの各蒸着速度Vjを図5に示すように選定した。この場合、試料M1及びM6を一源蒸着法で用いる一般的な蒸着速度である4.0〔Å/sec〕に設定し、他の試料M2…及びM7…に対しては1〜10〔Å/sec〕間における任意の蒸着速度Vjを選定することにより、ハンダ膜に与える蒸着速度Vjの影響を検証した。
一方、基板回転ドーム32の回転速度Vdは、低速の場合、Au−Sn合金を構成するAu,Snの含有量(含有率)に偏りを生じ、かつ均質性を確保できないため、ある程度の回転速度を確保するとともに、従来より一般的に用いられている回転速度50〔rpm〕を、試料M1及びM6に適用し、他の試料M2…及びM7…に対しては100〔rpm〕以下の任意の回転速度Vdを選定することにより、ハンダ膜に与える回転速度Vdの影響を検証した。
次に、検証を行うための試料(サンプル)の製作方法について説明する。なお、予め真空蒸着装置30の基板回転ドーム32には、ハンダ膜が未形成の基板20…を試料種毎に取付けるとともに、蒸発源31xのハースにはAu材料を収容し、蒸発源31yのハースにはSn材料を収容する(ステップS1)。形成するハンダ膜は単層とし、膜厚の目安は4〜5〔μm〕程度を選定する。このため、各蒸発源31x,31yのハースには、形成する膜厚に対応した量の材料を収容する。
また、試料種に対応する基板回転ドーム32の回転速度Vd、基板20に対する制限温度Tb、AuとSnの蒸着速度Vjをそれぞれ設定する(ステップS2,S3,S4)。なお、蒸着真空室33の真空度は10-4〔Pa〕に設定する。
そして、真空蒸着装置30を作動させ、基板20…にAu−Sn合金を蒸着させる(ステップS5)。この場合、コントローラ36は、基板回転ドーム32を設定した回転速度Vdで回転制御するとともに、予め設定した条件により電子ビーム投射装置34x,34yを制御する。これにより、電子ビーム投射装置34x,34yから各蒸発源31x,31yに対して電子ビームが投射され、ハース内のAu,Snが同時に加熱される。加熱されたAu,Snは同時に蒸発し、AuとSnは合金となって基板20…に蒸着し、二源蒸着法によるハンダ膜が形成される。
なお、ハンダ膜が形成されたなら、蒸着条件の確認(調整)を行う(ステップS6)。具体的には、基板20に成膜される膜厚(蒸着速度)と水晶センサ35x…によりモニターする膜厚(蒸着速度)にズレを生じるため、両者の比率が正確か否かを確認し、比率の調整(再設定)を行う。また、基板20にAu−Sn合金を蒸着させた際における膜厚を実測して補正を行う(ステップS7)。具体的には、水晶センサ35x,35yから得られるAuとSnの各積算膜厚を読取るとともに、基板20に形成されたAu−Sn合金の膜厚を測定する。この場合、実際の膜厚のほうが数〔%〕程度薄くなるため、その補正を行う。
これらの調整及び補正を行い、目的とする正規のハンダ膜が得られたなら、検証用の試料とする(ステップS8)。そして、同様の製作手順により、前述した八種類の試料M2〜M5,M7〜M10(三枚ずつ計二十四枚)の試料を製作する(ステップS9)。なお、同様に一源蒸着法を用いた二種類の試料M1とM6を製作する。
次いで、試料の製作が終了したなら、各試料M1〜M10におけるハンダ膜の結晶成分を測定する(ステップS10)。図5に示す結晶成分の数値〔重量%〕は、X線回折装置を利用して解析し、得られたデータから推定して求めたものである。図7に、試料M4をX線回折装置により解析した解析データを示す。また、図8には従来の一源蒸着法により製作した試料M1をX線回折装置により解析した解析データを示す。なお、X線回折は、試料にX線をあてる角度(2θ)を変えながら、反射されるX線をカウントするものであり、結晶方向によって特定の面方向のピークが幾つか観察される。この場合、面方向によってピーク強度の大きさが異なるため、必ずしも大きなピークの方向に結晶成分があるとは限らない。このため、結晶成分の数値は、検出されるピークの種類と各材料及び各結晶のデータベース(標準試料)を参考にして求めた。
図7及び図8から明らかなように、従来の一源蒸着法により製作したハンダ膜からは、結晶成分Au5SnとAuSnのピークのみ検出され、AuSn2の結晶成分は検出されない。一源蒸着法の場合、Au−Sn合金を蒸着材料として一つの蒸発源から蒸発させるため、一方の成分(Au又はSn)に偏った蒸発とはならない。したがって、Auが70及び75〔重量%〕の場合、Au5SnとAuSnのみの結晶成分となる通常のAu−Sn合金に対する合金状態図に従った結晶成分の配分比率になると推測されることから、試料M1の条件及び合金状態図から結晶成分Au5SnとAuSnの比率を求めた。
これに対して、本実施形態により製作したハンダ膜からは、結晶成分Au5SnとAuSnに加えて、第三のピークであるAuSn2の結晶成分が検出された。したがって、Auの成分比率が既知でも、通常の合金状態図では解析が困難となることから、Auを75〔重量%〕とした複数の試料についてピーク値分布を集計するとともに、それぞれの結晶が取り得る比率の範囲内で正規分布しているものと仮定して検量線を作成し、各ピーク値から成分比率を定量推定して求めた。
さらに、各試料M1〜M10におけるハンダ膜の融解時間Trを測定する(ステップS11)。融解時間Trは、各試料を380〔℃〕付近まで約7秒間で高速昇温し、ハンダ膜が融解を開始し、完全に融解するまでの時間を測定した。Auが75〔重量%〕のAu−Sn合金は、合金状態図によれば、340〔℃〕付近であるが、実際に融点まで正確に高速加熱し、正確に融点温度を保持するのは困難であるため、融点よりもやや高い380〔℃〕付近まで加熱して保持した。融解の開始時点は、上面からの観察画像において、Au−Sn合金のハンダ膜の表面に形状変化が生じた時点を融解開始時とし、表面が滑らかな完全な液体として確認できた時点を融解の終了とした。なお、実験時の酸化を防止するため、窒素雰囲気の中で行った。
図5に、測定した結晶成分の数値〔重量%〕及び融解時間Tr〔秒〕を示す。また、図1にAuの組成を75〔重量%〕に設定した試料M1〜M5の融解時間Tr〔秒〕,結晶成分の数値〔重量%〕及び各物理的条件の設定した数値をグラフで示すとともに、図2にAuの組成を70〔重量%〕に設定した試料M6〜M10の融解時間Tr〔秒〕,結晶成分の数値〔重量%〕及び各物理的条件の設定した数値をグラフで示す。
実験結果において、試料M1とM6は、従来の一般的な手法である、一源蒸着法によるものであるが、この場合、Auの組成が75,70〔重量%〕共に、融解時間Trは5〜8〔秒〕と長く、また、結晶成分は、Au5SnとAuSnの二種類のみであり、AuSn2の結晶成分は存在しない。
これに対して、試料M2〜M5,M7〜M10は、Auの組成が75及び70〔重量%〕の双方共に、融解時間Trは1〜2〔秒〕と短く、また、結晶成分は、Au5SnとAuSnの二種類に加え、第三の結晶成分であるAuSn2(第三結晶)が存在し、Au−Sn合金のハンダ膜には、三種類の結晶成分を包含する。なお、図9の合金状態図に、AuSn2(=ε)を示す。
特に、実験結果によれば、図1及び図2に示すように、Au−Sn合金により構成するハンダ膜においては、第三結晶の有無が、融解時間Trの長さを決定し、第三結晶が有る場合の融解時間Trは、無い場合の融解時間Trに比べ、1/5〜1/4に短縮される。一方、第三結晶の有無は、蒸着する際における物理的挙動(物理的条件)により大きく影響され、第三結晶を含有させるには、基板回転ドーム32を回転させる回転速度Vdを、所定回転速度範囲に設定するとともに、AuとSnの蒸着速度Vjを所定速度範囲に設定し、さらに基板20の温度Tbを所定温度以下に設定する必要がある。
この場合、実験結果から、基板回転ドーム32の回転速度Vdは、遅くするほど、第三結晶が増える傾向にある。しかし、基板回転ドーム32の回転速度Vdは、低速の場合、Au−Sn合金を構成するAu,Snの含有量(含有率)に偏りを生じ、かつ均質性を確保できないため、ある程度の回転速度を確保する必要があり、基板回転ドーム32の回転速度Vdは、所定回転速度範囲、例示の場合には、10〜100〔rpm〕の範囲に設定する必要がある。また、Au,Snの蒸着速度Vjは、速くするほど、第三結晶が増える傾向にある。したがって、Au,Snの蒸着速度Vjは、所定速度以上に設定する必要があり、例示の場合には、それぞれ1〜10〔Å/sec〕の範囲に設定する必要がある。さらに、基板20の制限温度Tbは、低くするほど、第三結晶が増える傾向にある。したがって、基板20の制限温度Tbは、所定温度以下に設定する必要があり、例示の場合には、90〔℃〕以下に設定する必要がある。
よって、蒸着する際におけるこのような物理的条件の条件出しを行い、本実施形態による成形方法、即ち、Au−Sn合金10を構成するAuを75或いは70〔重量%〕含み、かつAuとSnを基板20に蒸着する際の物理的条件を、少なくとも、基板温度を所定の制限温度Tb以下に制限するとともに、AuとSnの蒸着速度Vjを所定速度範囲に設定し、Au−Sn合金10を構成するAuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有するハンダ膜1を形成するようにすれば、ハンダ膜1の融解時間Trを飛躍的に短縮できる。この結果、ハンダ工程の高速化を実現し、また、半導体素子等に対する熱影響を確実に回避できるとともに、融解温度及び融解時間の安定化による膜品質及び均質性の向上に貢献でき、特に、近時における高速加熱及び高速処理の要求されるボンディング工程等にも十分に対応することができる。
また、このような成形方法に加え、前述した図3に示すハンダ膜1、即ち、複数回に分けた蒸着を行うことにより、複数の薄膜層(合金層)10a,10b,10c…を積層した積層構造のAu−Sn合金10を形成すれば、積層構造による前述した利点との相乗効果を得ることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,手法,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、Au−Sn合金10は、複数の薄膜層10a…を積層して形成する場合を示したが、単層により形成する場合を排除するものではない。また、Au−Sn合金10の最上層10uにAu層を設けた場合を例示したが、最上層10uの代わりに一部の中間層(薄膜層10a…)に設けてもよいし、最上層10uと一部の中間層の双方に設けてもよい。中間層に設けることにより融解性(溶け具合)をより高めることができる。なお、本発明は、AuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2の三種類の結晶成分を含有することを条件とする。したがって、四種類以上の結晶成分の含有を排除するものではない。実際、物理的条件によっては、四種類目の結晶成分(ζ´(Au5Sn)〜η(AuSn4):図9参照)の可能性がある。しかし、結晶成分が三種類の場合は、ハンダ膜の特性で下限とした50〔重量%〕以下でも良好なハンダ特性を得ることができる。さらに、本発明に係るハンダ膜1は、半導体素子等を実装する基板20に形成する場合を例示したが、各種用途の基板に形成することができる。
本発明の最良の実施形態に係るハンダ膜を検証するAuが75重量%の実験データグラフ、 同ハンダ膜を検証するAuが70重量%の実験データグラフ、 同ハンダ膜を示す模式的断面構成図、 同ハンダ膜の形成方法を実施できる真空蒸着装置の模式的構成図、 同ハンダ膜を検証する実験データ表、 同ハンダ膜を検証する実験の処理手順を示す工程図、 同ハンダ膜をX線回析装置により解析した解析データ図、 従来の一源蒸着法により形成したハンダ膜をX線回析装置により解析した解析データ図、 同ハンダ膜の結晶成分等を説明するAu−Sn合金の合金状態図、
符号の説明
1 ハンダ膜
10 Au−Sn合金
20 基板
31x… 蒸発源
32 基板回転ドーム
10a… 薄膜層
10u 最上層
Tb 温度(制限温度)
Vj 蒸着速度
Vd 回転速度

Claims (13)

  1. Au−Sn合金を基板に蒸着して形成したハンダ膜において、前記Au−Sn合金を構成するAuを50〜80〔重量%〕含み、かつ前記Au−Sn合金を構成するAuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有することを特徴とするハンダ膜。
  2. 前記Au−Sn合金は、複数の薄膜層を積層して形成することを特徴とする請求項1記載のハンダ膜。
  3. 前記薄膜層は、厚みを0.5〔μm〕以下に選定することを特徴とする請求項2記載のハンダ膜。
  4. 前記Au−Sn合金は、最上層にAu層を設けることを特徴とする請求項2記載のハンダ膜。
  5. 前記Au−Sn合金は、前記複数の薄膜層における一部の中間層にAu層を設けることを特徴とする請求項2記載のハンダ膜。
  6. Au−Sn合金を基板に蒸着してハンダ膜を形成するハンダ膜の形成方法において、前記Au−Sn合金を構成するAuを50〜80〔重量%〕含むとともに、AuとSnを二つの蒸発源からそれぞれ同時に蒸発させて蒸着を行うことにより前記Au−Sn合金を形成し、前記Au−Sn合金を構成するAuとSnの結晶成分として、少なくとも、Au5Sn,AuSn及びAuSn2を含有するハンダ膜を形成することを特徴とするハンダ膜の形成方法。
  7. AuとSnを基板に蒸着する際の物理的条件を、少なくとも、前記基板の温度を所定温度以下に制限するとともに、AuとSnの蒸着速度を所定速度範囲に設定することを特徴とする請求項6記載のハンダ膜の形成方法。
  8. 前記基板の温度は、90〔℃〕以下に制限することを特徴とする請求項7記載のハンダ膜の形成方法。
  9. 前記蒸着速度は、1〜10〔Å/sec〕の範囲に設定することを特徴とする請求項7記載のハンダ膜の形成方法。
  10. 前記基板を、基板回転ドームに取付けるとともに、この基板回転ドームを回転させる回転速度を、所定回転速度範囲に設定することを特徴とする請求項6記載のハンダ膜の形成方法。
  11. 前記回転速度は、10〜100〔rpm〕の範囲に設定することを特徴とする請求項10記載のハンダ膜の形成方法。
  12. 前記Au−Sn合金は、複数回に分けた蒸着を行うことにより、複数の薄膜層を積層して形成することを特徴とする請求項5記載のハンダ膜の形成方法。
  13. 前記薄膜層は、厚みを0.5〔μm〕以下に選定することを特徴とする請求項12記載のハンダ膜の形成方法。
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