JP2007160033A - 錯覚誤差が無く精度が高いボールを打てるパター、及びスピンを制御する事で曲がらず、飛距離の出せるゴルフクラブ。 - Google Patents

錯覚誤差が無く精度が高いボールを打てるパター、及びスピンを制御する事で曲がらず、飛距離の出せるゴルフクラブ。 Download PDF

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Abstract

【課題】錯覚誤差が無く、精度が高いボールを打てるパタークラブを提供する。
【解決手段】打撃のミスにより発生するボールの水平方向のスピンを極小化するため、パター打撃面5に水平方向のみに作用するニードルベアリングまたは、オイルレスベアリングを使用した。また、クラブで構えたときの錯覚を錯覚軌跡方程式、かぎ型振り子2、および長スリットの採光用側壁窓4等により解決した。
【選択図】図1

Description

この発明は、パター、アイアン、ウッド等のゴルフクラブに関するものである。
[請求項1]について。
従来は、パター打撃面にウレタンエラストマーの高分子樹脂を取り付けている等、多種のものがある。これらは打撃時の打感を軟らかくて距離に対するフイーリングを出すのを目的とするものであり、本発明のごとくミスの補正には機能しない。
パターや他のクラブにおいて、意図した場合を除き、サイドスピンが発生してしまう事はミスの中でも重要な要素の一つである。
サイドスピンを加えられたボールは実際、どのような動的状態になるのか、これに関しての風洞を使用した実験データー及び、論文が開示されいる。これを以下に引用する。
『「ゴルフボールの空気力測定と3次元飛翔軌道解析」(鳴尾丈司、溝田武人 5April、2004)状況を定式化するため2つの仮定を設ける。
(1)バックスピンで回転する回転軸が飛び出し方向に直行する水平軸Zに対して傾き角θを持つことによって、ボールが曲がる。
(2)飛翔中、ボール回転方向は、ボールの回転慣性により地上の静止座標系に対して不変である。
(1)の仮定は打撃時に加えられたサイドスピンによりボールは水平軸Zと角度θだけ傾いた軸Ztを回転軸として回るとする。回転軸の傾き方向はボールがクラブを離れた時に決定され、与えられたサイドスピンが多いゝ程、回転軸傾き角度θが大きくなる。スライスの場合は右に傾いている。ボールには進行方向に、打ち出し角方向力及びバックスピンによる揚力との合成力Lが働く。Lは回転軸に対して、直角であるため、鉛直方向に対してθ右に傾いていることになる。そのため、飛球線方向に対して直角方向、右への横ぶれ方向にLsinθの力が働く。この力がボールを右に曲げる原動力になる。よって、回転軸の傾きは飛球方向に対して、常に直角の断面内で傾いていると考えられる。
(2)の仮定は、打ち出された直後のゴルフボール回転軸の傾きθは着地まで保たれることにある。ゴルフボールは回転しているため、回転慣性により回転軸の方向を保とうとする。
その回転軸の方向を変えるためには、回転軸に対して直角方向成分のモーメントとが必要になる。
しかし、飛翔中には回転を減衰させる空力モーメントのみで、回転軸を変える方向には働かず、この回転軸の傾きθを維持されると考えられる。又、実際にはボール発射時点の回転軸の傾きと着地点の回転軸をハイスピードビデオで観察し回転軸の角度が一致する事は確認されている。』
パターの場合、当然揚力の要素は無く、バックスピンはオーバースピンに置き換えられるが、サイドスピンが回転軸を傾ける要因である事は同一であると判断できる。又、揚力が発生しないため軸の傾きは進行方向のX−Y平面でX軸とθだけ傾いたX軸になると考察される。図9の進行方向平面図による。進行方向合成分力Lは回転軸Xと直角であるため、横にぶれ方向に働く力はLsinθとなる。回転は芝の抵抗により減衰させられるが、上記引用論文の通り、サイドスピンによる回転軸の傾きθは最後まで維持されると考察できる。
[請求項2]について。
パターを構えた時、自分の目線を目標点とボールが作るライン上にセットするが、この位置がラインと鉛直になっているかの確認は出来ない。練習時には目の真上からボールを落とし、落下点で目の位置の誤差確認が出来るが、プレー中は当然出来ない。確認できない上に、グリーンのうねり、傾斜及び周囲の地形による錯覚が目を鉛直に保持するのを妨げる。
これに対応するため、従来は、目標に対して方向性を取り易くする手段として、パターの打撃面中心と直角をなすラインと重なる様に▲1▼一、二本の線を描く▲2▼ボールを二つ並べるデザインをする▲3▼貫通する丸穴を一つ開け、真上から底の芝を見える様にする、等が工夫されている。
[請求項3]について。
従来、ボールのスピン発生量について、止まりやすいスピン系ボール、距離の出るディスタンス系、等ボールだけにに求められた性能である。当然、左右の曲がり具合はスピン系ボールの方が多いい。
サイドスピン発生量、及びこれによる大幅に曲がるトラブルはプレーの技量の問題とされ、クラブに求められたことは無かった。
[請求項4]について。
従来、飛距離を出すための主な設計としてはクラブの反発効率を上げ、打ち出し時速度を高める方向にある。そのために、クラブ打撃面を薄した「トランポリン効果」、クラブの一部分を撓ませそれにより復元力を増加させる等、の方法がとられている。これらの場合で、スピン量は止めるボールを打つためにショートアイアンにとっては重要な要素あるが、飛距離を求められるクラブ対しは特に重要視はされなかった。
最近、解析が進むことにより、スピン量を如何に少なく出来るか、打出し角を如何に大きく取れるか、これらが飛距離を伸ばすための重要な要素である事が分かってきた。
しかし、打撃時の打出し角を大きくすると、減少させたいスピン量は増大してしまう。打出し角とスピン発生量は背反関係にあり、従来通りのクラブとボール性能だけでは解決できない問題である。
これの解決する手段として、打撃時の衝撃荷重で構造的にクラブ上部のクラウン部を易く弾性変形させる事で、スピン量を増加させずに打ち出し角を大きめに出来るドライバーが実用化している。
[請求項1]及び[請求項2]について述べる。
パターにとって重需要なのはいかに目標点に対して方向誤差を少なく取り、打ち出し直後の無回転によるスリップを無くし、最初からオーバースピン(前進回転)をかけ転がす事が出来るかにある。
いわゆる、転がりの良いオーバースピンをかけるにはハンドファースト(グリップ先行)に構える。これにより手首を先行させ、遅れたヘットで球を引くようにして、アッパーブロー状態でボールの赤道下を打つ事が出来て、初めて可能となる。
構えた時、ハンドファーストにする事でパターに付ける約4度のロフトが1〜0度となりオーバースピンをかけられる。これがロフト角をつけたままアッパーブローに打っても、斜め上向きの衝撃力が球の重心より下を抜けてしまい、ボールは持ち上るがオーバースピンはかからず、始めは滑って無回転で進み、そのうち、芝の抵抗により回転が始まる。ボールは距離と方向の正確性に欠ける不安定な転がりとなる。
上記の如く、転がりの良い球を打つにはハンドファーストの構えが重要な条件となる。
後で記述する通り、構えの時に、打ち出しラインの方向を確認のため上からパターを見るが単独の穴が開いている場合、ハンドファーストの構えのため穴を左斜上めから見ることになる。短穴の加工を施したパターでは方向性、鉛直面に対し機能は出来ない。
本発明の長スリットは目標点へのラインに合わせる役目と、パターが斜め状態となっても下の芝を長スリットの間隙から見る事が出来ることで、鉛直面の確認が可能となる(図1,及び7)。
プレーヤーによってはグリーンの傾斜によるフック、スライスのラインに対して、逆向きの水平回転を意識してボールに与え、ストレートラインに変えて打つ人もいる。しかし、普通、水平のサイドスピン発生はミス動作の結果であり方向、距離ともに狂いが生ずる原因であり、この様には打たない。
常時プレーをする上級プレーヤーはともかく、一般ゴルファーにとってプレッシャーの中でいかに錯覚から逃られるか、又、体が早く開くことによるボールの押し出しミス、ヒットの結果を瞬時に見たいがためのヘットアップによる引っ掛けミスの発生を補正できる道具は必要である。
又、パター打撃時において過度な緊張により、ヘッドがイメージ通りに動かず、軌道がずれてしまう事はプロを含め一般プレーヤーに起こる。このミスを無くし、目標に対し精度の高いボールを打ち出す様にするには、次にあげる各項の問題点解決が必要となる。
▲1▼軌道のずれから水平方向で微少な左右への、押し出し、又は引っ掛けミスがおこり、ボールにサイドスピンが生じる(図5)。
この様に、ミスヒットした場合でもこれを補正する事。
▲2▼目光軸A,ボール中心B、グリーン上の前目標点(スパッツ)M、目標点Mの4点を通る面が鉛直面になる様にセット出来る機能をパターに持たせる事で錯覚誤差を極限までゼロに近くさせる事(図8)。
[請求項3]について述べる。
ボールをコントロールする技術を持っている上級者を除き、サイドスピンにより生じる大スライス、フックはゴルフプレーを破壊的なものにしてしまうミスである。又、ボールの大きな曲がりは、ストレートに飛ぶために使われるエネルギーが曲がる方向に使用されてしまい飛距離をもロスする。
クラブヘッドの軌道がインサイド若しくはアウトサイドのどちらの軌道でボールをヒットした場合でもサイドスピンの発生を最小限に抑える事で、曲がりを極小にし、目標に向かいずれが少なく飛ぶクラブが求められる。
[請求項4]について述べる。
実用されているクラブで、打撃時、上側クラウン部が弾性変形する事でスピン量を増加させず打出し角度をやや大き出来るクラブについ述べた。
このクラブ設計の解析結果が開示されている。『シュミレーション「飛距離マップ」(ヘットスピード40m/s条件)によるとスピン量800〜1300(rpm)、打ち出し角22〜25度の条件時に260ヤードの飛距離が可能とされる』。
しかし、クラウン部変形方法でもバックスピン量を理論値まで減少させる事が出来ていない。実際にこのクラブを使用したコンピューター解析試打マシンによるデターは次の通りである。
Figure 2007160033
数値のばらつきは人による打撃のため生じているものである。
今回の試験クラブにはクラウン部変形を設計考慮しない他の1社製のものも使用した。おのおのロフト角12度のもである。
打撃時クラウンが弾性変形するクラブの打ち出し角が他社製と比べると、設計意図の通り打ち出し角が17%大きくなっている。
しかし、飛距離は打つ人の癖、最適軌道からのずれ、ボールとの相性の違い、ミートポイントのずれ位置、シャフト性能、等の多くの要因に影響されるが、本試打では、減らしたい所のスピン量が逆に他社製品よりも平均値で約50%も大きい数値結果が出ている。これによりヘッドスピードがほぼ同一にもかかわらず、他社製より飛距離が20ヤード少なくなっている。因果関係は不明であるが、期待理論値には十分満足していない。
既に述べた通り、飛距離を伸ばすためには打出し角を大きくとり、尚且つ、スピン量を減少させることが必要であるが、従来品ではこの時スピン量が減少しきれない問題がある。スピン量を減少させる事を可能とし、この背反する2条件を満足させるのが本発明である。
発明が解決するための手段
[請求項1]について。
ボール打撃面に水平方向のみに作用するベアリング機構を持たせた事により、押出し、引掛けの打撃ミスから発生する水平方向スピンを無くす事で、ずれを極小化させ、ミスを補正できるパターが実現した。
[請求項2]
クラブで構えの姿勢をとった時、目線をボールから逐次、目標点に向い移動させると、目線錯覚軌跡方程式(第3式)の曲線上をなぞる。しかし、体感ではこの曲線を両肩と平行な直線と判断してしまう錯覚が生じ、目標方向をずれて認識するミスの原因となる。
以下の要素から構成されるシステムにより錯覚の問題を解決し、精度の高いボールを打つ事が可能となったパターが実現した。
▲1▼錯覚軌跡方程式、及び錯覚が消滅する特異点の無限大発散条件。
▲2▼かぎ型振り子機構。
▲3▼長スリット及び採光用側壁窓。
[請求項3]
ボールの打撃面に水平方向のみに作用するベアリング機構を持たせる事でサイドスピンを抑えられる。これによりスライス、フックの曲がり発生を極小化させ、目標に対しストレート系ボールを打つ事が可能なアイアン及びウッドクラブが実現した。
[請求項4]
ボールの打撃面に垂直方向に機能するベアリング機構を持たせる事で、背反条件を満足させ打出角を大きくしてもスピン量を減少させ、理論上の最適値にする事が可能となった。これによりヘッドスピードが同一であっても飛距離が伸びる事が可能となったクラブが実現した。
発明の効果
[請求項1]について述べる。
ボール打撃面に水平方向のみに作用する、ニードルベアリング(針状のころ平板軸受)若しくは、オイルレスベアリング(すべり平板軸受け)のベアリング機構を持たせた事により水平方向スピン量を抑えることで押出し、引掛けのミス発生に対して補正出来るパターを実現した。
パターの打撃時に、フェースが開くミスをおかした時、ボールの飛び出し方向は図5平面図のごとくなり、ボールには時計回りのサイドスピンが発生する。これは右に曲がるスライスとなる。このスライスを発生させる分力はスピン発生力Fは次式で表される。
Figure 2007160033
実際のボール飛び出し方向は、打撃ミスによりフェースが開いた所のロフト方向COとヘット方向OBとのベクトル合成力となる。COとOBがなす角度をγ°とすると、ボール飛び出
Figure 2007160033
又、ボール飛び出し方向は打撃ミスの結果によりヘット方向と(γ−α)度だけ、右側にずれが生じた事になる。ここで△OBC及び△ODCの関係から
Figure 2007160033
の関係が成り立つ。
例として、打撃面(ロフト方向=反発方向)がヘッド方向と2°開くミスをおかした場合、γ=2°を(2)式に代入するとSinα=0.0174の値となる。これからα=1.0°が導きされる。すなわちヘッド方向とボール飛び出し方向とは(2°−1°)=1°のずれが生じる。これは、開いてしまったミス角度の約半分しかボール飛び出し方向には出ない事を意味する。仮に、カップまで2mの距離があるショートパットであった場合、この値は34.9mmのずれとなる。これはカップ径108mmφの約1/3にあたり、カップの中心を狙うラインであった場合、外径42.7mmのボールはカップ中心の右半分側から外れることなく入る。角度のずれだけで言えば、打撃面の2°開くミスは許容できる範囲のものと言える。
しかし、このミスは同時に上記(1)式による分力のサイドスピンを発生させる。このスピンが第二の、右側へボールをずらす原動力となってしまう。
パターのサイドスピンに関しては既に、[背景技術][0003]図9で述べた通り、一度加えられたサイドスピンはボールが停止するまで傾き軸θとして保持されるので、これの発生を打撃時に抑える事がミスを補正する為には必要条件である。
上記の(1)式のごとく、μの値、及びヘット方向の力F、の要因とサイドスピン発生力Fとは比例関係にある。
ヘッド方向Fは打撃時によってそのつど変化し、サイドスピン発生力Fを変える。しかし、μの値はクラブ性能による一定値であり、これを限りなくゼロに近ずければ図9に表す、サイドスピン発生による傾き軸Xの角度θをゼロに近く出来る。
これが実現できることにより、上記例のごとく、フェースがヘット方向と2度開いてしまった打撃ミスの場合では、角度を補正出来ないが、μの値を限りなく小さくする事でサイドスピン発生力Fを大幅に減じられる。
傾き軸Xの角度θをゼロに近いものにして曲がりの影響を無くせる本発明のパターにより、従来のパターでは外れていたものが入るように補正が可能になったと言える。
ベアリングのとして▲1▼ニードルベアリング(針状のころ平板軸受)又は▲2▼オイルレスベアリング(すべり平板軸受け)を使用し、それらのμの値は以下の通りである。
Figure 2007160033
ニードルベアリングの値はオイルレスベアリングの値の約1/3.9であるがこらは構造上の転がり摩擦とすべり摩擦の差である。従来品でステンレス製のものとウレタンエラストマーを打撃面に圧入したものとでの差は無く、ほぼ同じで値である。ステンレス製とオイルレスベアリングを使用した場合の比較では約1/4.4倍(=22.5%)、ニードルベアリングの場合は約1/17倍(=5.7%)にまでサイドスピン発生量が減少する。
使用する無給油のベアリングについて説明する。
1)オイルレスベアリング
(イ)「樹脂系」;厚み1.5〜2mm前後の金属プレートの上に銅微粒子、鉛粉末などと共にアセテート、ナイロン、フッ素等の樹脂を含浸させた状態の樹脂ベアリングである。許容面圧は約100N/mmを使用。
(ロ)「焼結金属系」;厚み1.5〜2mm前後の金属プレートの上に燐青銅合金や鉛青銅合金等の金属粉末を固体拡散で母材に強固に付着させた多孔質焼結層を生成させる。多孔質焼結層に含浸させる摺動材としてはポリアミドなどの樹脂と二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤を使用する。
焼結は融着した摺動材が多孔質焼結層に投錨状態となり衝撃荷重に十分耐えられるだけの強度となる。許容面圧は約4900N/mmを使用。図3、11,13、による。
2)ニードルベアリング
使用材料は標準的に浸炭焼入れしたベアリング鋼(SUJ2)の他に、バネ鋼(SUP−9),精密バネ用ピアノ線(SWP−A)、チタンバネ(βTi)、ステンレスバネ(SUS304−WPB)等を使用し衝撃荷重及び曲げモーメントに耐えられる仕様としている。
又、ニードルコロ受け(平板保持器部)はクロムモリブデン鋼浸炭焼入れを使用し、表面硬度と靭性を高めている。図2、10,12、による。
高分子樹脂ライニング、ニードルベアリングニードルベアリングにソフトな打感を得るため、転がりの機能はそのままで高分子樹脂をライニングしたものである。耐摩耗性、低温脆性、耐衝撃荷重等の性能を持ったもので対応する。 図2の(ロ)による。
次に、ニードルベアリングを使用した場合、ボール打撃面が従来品のように平板形状への接触ではないので方向性の問題を吟味する必要がある。
一般のボールの表面は約3.5mmφのディンプルが隣と1mmの間隔を置いて配置されている。直径1.5mmφのニードルベアリングを緩く接触させた状態で並列配置し打撃面に使用した場合、ベアリングピッチは約1.5mmである。静止状態でボールと接触する状態は、ほぼ次の2通りといえる。
1) 隣り合うディンプルの間の箇所での接触。
ここでのボール表面形状は球体そのものである。平面との静止接触場合は単純に点接触となるが、ニードルベアリングの場合、
▲1▼ 1本だけ、ベアリング中心で接触。
▲2▼ 2本同時にベアリング中間で接触。
▲3▼ 1本のベアリング中心からずれて接触、2本目にかからない箇所。
これらの3通りが考えられる。
問題は▲3▼の場合で、他は最小限2本との接触となり、平面との接触と何ら変わることはないと言える。
打撃面のベアリング機能は、21mm幅のスペースに、1.5mmφのニードルベアリングを14本配置してある。隣との間隔は塵対策と緩い接触が可能のように0.05mmのクリアランスを設けている。これにより、負荷を掛けた箇所での隣同との最大間隔は0.05×15=0.75mmとなる。一方、▲3▼の接触の場合、このニードルベアリングは隣と接触するまで回転が加わりながら逃げる。最終的に、最大クリアランス間隔0.75mmができた状態で、▲2▼の2本同時接触となる。
2) ディンプルの正面が接触(結果的にベアリング二本がボールと接触する)
約3.5mmφの平面と接触するのと同じ条件となる。多少の角度のずれにもよるが2本から最大3本同時接触となる。の二つ目はディンプルが正面に来た時で、ベアリングは3本接触する。これが多少ずれた場合でも2本は接触していることになる。
基本的の問題として、ゴルフボールの重さ45.93gに対してニードルベアリングは0.41gであり、慣性質量の比は112対1である。この様に、一方を無視できるほど差のある慣性質量比はニードルベアリングとボールが接触した時点で、ベアリングは瞬時に横に回転が加わり逃げる。結果的に、衝撃荷重がかかる打撃時には常時2本以上接している安定接触となる。
この様にベアリングをこの程度まで細くする事により、平面接触とほとんど変わらない条件となる。又、衝撃時にボール接触部は潰されて、大小は有るが円盤形に歪むため、負荷圏には数本のベアリングがあり、分散して衝撃荷重を支える事になる。これにより、方向性に関して、ボールは平板形状の打撃面で打ち出されたのと同一状態にあるといえる。
ニードルベアリングは構造上、縦方向には動く事はなく、この方向でのボールとのすべり摩擦係数は従来品のステンレス製のものとほぼ同一であるため、打ち出し時のオーバースピンの発生が減少し、支障をきたす事はない。
オイルレスベアリングに関し、図3のごとく水平方向に縦方向スピン発生用のV字もしくはU字形状の細溝を加工する。これにより従来品と同じようにオーバースピンをかける事が出来る。
特に、起こりがちなのは、入れたいという気持ちが強いショートパットで、視線や体でボールを追いやすく、体が開き、結果としてフェースが左を向いてしまう。このミスをカバー出来ることになる。
尚、パター打撃面は平板状になっている為、ここに曲率(バルジ)を付けているウッドクラブとは違いボールに逆スピンのギヤ効果は発生しない。
[請求項2]について述べる。
この発明はパターにおいて、ボールと目標点が作る鉛直面と両目光軸が一致させるシステムにより錯覚を除くことで、方向精度の高い構えを可能とした。
パターを含め他のクラブにおいてもプレヤーが目標に向かいスタンスを取ったときに必ず目標が右側(左打ちの人は左側に)にずれて見える錯覚に陥る。「アマチュアのはぼ8割は右を向いて構える」と言われる。実際これをプロに聞いても的を得た答えは無い。なぜか、理屈が分からなくとも経験的にプロ及び上級者達はそれを体感として捉えており補正している。
理由はともあれ、ドライバーを構える時の技術説明で、多くの教科書では以下の動作順序でボールをヒットするようにと書かれている。
『打つ前に▲1▼目標とボールの延長線上の後ろに立って目標を見る。▲2▼ボールのすぐ前の延長線上にある塵などの目印を見つける。▲3▼構えに入り、両肩のラインをボールとこの塵とで作るライン(=延長線)と平行に合わせる。▲4▼目標を確認のため見るが、動かすのは顔だけで、他の箇所は動かさない』とある。
多くの初心者は▲4▼の所で、肩と左足の向き動かしてしまい、右に向くように姿勢に直す。何故か、最後に目標を確認した時、目標が右側寄りに見えるから体の向きを右側に向け直し構えを訂正したのである。結果的には、あえて間違いの方向に訂正したことになる。
この現象は距離の短いパターにおいても同様に起こる動作である。
次に、この錯覚が生まれる原因について述べる。
図4及び図8において、Bはボールの位置。Mは目標点。Mはボールを後方から見た時、目標とボールとを結ぶ線上の塵などの目印。Aはプレーヤーの目光軸と体回転軸との交点。
は体の回転軸が地面と交わった点。θはボールを見る目光軸A(長さ=H)と体の回転軸Aが作る角度。αは体の回転軸Aと水平面か作る角度。γは体の回転軸Aが回る角度(0≦γ<90度)。等それぞれの記号である。
塵の目印Mは上記教科書▲2▼の動作で確認されているように、目標とボールとを結ぶ線上に有る。プレーヤーがスタンスを取った時の状態は、目光軸はAにあり、肩のラインAはボールと目印ラインBと平行になっている。ここでボールを即座にヒットするならば錯覚が生じることは無い。
しかし、全てのプレーヤーが自然に行うのであるが、方向の再確認をこの状態でする。目標点Oに向け、目光軸Aを体回転軸A中心にして回わす。この動作が錯覚を生むことになる。
のボールを見た時の目光軸Aと、体の回転軸Aがなす角度θを不変のまま、眼球を固定し、頭を目標方向に回転させるとボール上にあった目光軸端点BはB、B、B、B、B、B、B、B、、、、、、、の軌跡で地面上をたどりOに達する。何回見直しても、このOが肩のラインと平行なラインB、Mの延長線上に有る様に見える。
これは、実際の延長線上の目標点Oより距離Lだけ左側に位置している点Oが正しい延長線上の目標点であるかの様な錯覚認識に陥ったのが原因である。
しかし、構えに入る前に目標点Oを立ち木などで確認しておいたにも拘らず、目標点OはLだけ右に見えてしまうのが現実である。この時、体が左向きにLだけずれてしまっていると誤認識してしまう。
実際には正しい状態にあるのだが、体感したこのずれを補正すべく、Lだけ体の向きを右側にずらして、目光軸の行っている誤った目標点Oを正しい目標Oに向けて肩のラインを移動し、OをOに合致させてしまう。
この錯覚の誤補正により、正しいショットをしたのにもかかわらず、体の向きはLだけ右に向いている分けであるから、結果的にボールはOに飛ぶ。体の向きを誤補正しなければ、最初ボールの後ろから確認したごとくの目標Oに飛ぶはずだっのである。
この現象はビリヤード球技では起こりえない。ボールの真後ろからキューと指で銃の照準ごとく目標を狙いヒットするのである。目光軸の回転による錯覚のごとく要素は何も発生しない。
以上で述べたごとく、初心者が大幅に右にボールを打つトラブルに陥り易いのは、切れが悪くスライスが出やすい上に、錯覚により体の向きを予め右に向けてしまった構えを取ることにある。
パターの構え時の様に、体の回転軸Aと目線軸A作る角度θが90度に近く、尚且つ、体の回転軸Aと地面のなす角αがゼロに近い状態であるほど、この錯覚は本人にとって認識できにくいものとなる。
この場合、目標点までの距離が短いだけ、当然、図4でのLの値が小さくなるが、錯覚により発生する誤差の要因は同一である。パターにはクラブ中最高の方向精度を求められる。なおかつ最終打である。これにより生じたミスはフォローの手段が残されておらず、致命的なものとなる。
目光軸Aが地面にたどる軌跡の式を「錯覚軌跡方程式」とする。これは次のごとく式で表される。
Figure 2007160033
又は,次式で表される.(楕円方程式)
Figure 2007160033
具体例として、パターを構えた時の錯覚により発生する誤差がどの程度になるかを以下に記す。図4による。
=1500mmの高さ人で、Y(目標点までの距離)=4000mmの時。
例1)
α=3°、θ=88°の仮定条件
X=186.8mmの誤差発生。
例2)
α=2°、θ=89°の仮定条件
X=93.0mmの誤差発生。
目標点が108mmφの内径であるカップとした場合、例2)は許容誤差範囲に収まりカップインし成功するが、例1)では外れてしまったミスパットとなる。
(3)式において、α=0°,θ=90°の条件の時、B座標(0,0)は特異点となりYの値はY=±∞に発散する。すなわちこの特異点において、目光軸がたどる錯覚軌跡方程式は図4の曲線Bから直線Bの軌跡に変わる。この事は、B特異点において、α=0°,θ=90°の条件が整う時のみ、目光軸の回転動作により発生してしまう錯覚を排除でき、誤差の発生しないパターが可能になると言える。
これから次のごとく、錯覚誤差の発生しないパターのシステム条件が導き出せる。(図4,8)。
▲1▼ 水平面と体の回転軸Aからなる角度α°が,α=0°となる条件。
▲2▼ ボールを見る目光軸Aと体の回転軸Aが作る角度θ=90°となる条件。
▲3▼ 図8で、目光軸A作る鉛直面がグリーン上目標点M、ボールBの2点を通る鉛直面内からずれることなく収まっている条件。
この3条件を満足させる必要がある。これにより目光軸を目標点に向けγ°(0≦γ<90)回転しても錯覚によるずれ認識が生じることはない。
▲1▼の水平面と体の回転軸Aは後頭部と首筋が作るライン、又は、後頭部から腰までのストレートのラインとするやり方があるが、どちらでも回転軸α=0°とする事では同じである。
誤差の発生しないパターシステムの具体的な方法は以下のごとくである。
[手順]
イ)目光軸Aを顔面と直角に保持する。左右上下方向に意図した角度を固定するのは難しいが、姿勢を正して正面を見すえる事で身体の構造上、目光軸は自然に顔面(=後頭部、首筋を通る回転軸)と直角になる。この状態に保持されているのを確認するには、立ち木等に自分の目線と同じ高さの印をする。次に、後ずさりし、身長ほど離れ場所からこの印を見る事により、目光軸が直角状態に保持されているのを再確認できる。
ロ)この目光軸の状態を保ちながら、体の回転軸を前に倒す動作を意識し、これを水平する。
次に、目光軸をボールBに合わせる。
ハ)パターをハンドファースト(手首先行)に構え、目標点M、ボールB、▲1▼パター本体の▲3▼スリットセンター、これらが一直線になるように狙いを定め、パター打撃面中心を合わせる(図1、7及び8)。
ニ)パター本体を鉛直面内にセットするため、▲2▼かぎ型振り子の▲16▼振り子針部中心線と▲3▼長スリットの中心線を合到させる(図6、7)。
水平、鉛直方向での▲4▼かぎ型振り子中心線で作られ▲18▼かぎ型振り子中心面は、常時、▲15▼自由ピンを支点とした鉛直面を保持している。
一方、上側と底側との▲3▼長スリット中心線から作られる▲19▼長スリット中心面は、当初、▲15▼自由ピンの支点のみを共有しているだけで、▲18▼かぎ型振り子中心面とは同一面にはなっていない。
次に、上側の▲3▼長スリットの中心線を▲16▼振り子針部の中心線に合わせるため▲1▼パター本体をλ°だけ傾け、相互の中心線を合致させる。これにより、この2面は同一面となり、▲1▼パター本体が鉛直面内に保持されたことになる。
尚、パターがハンドファーストにより斜め状態になった場合でも、間隙のある▲17▼オイルレスメタルワッシャーにより両サイドから規制されている為、▲18▼かぎ型振り子面は常時鉛直面を保持出来る。
ホ)▲20▼目光軸が回転軸と角度90°を保ったまま▲3▼長スリットを上から見た場合、図7の(A)のごとく▲3▼長スリットの下部壁両側が見える事がなく、下の芝だけが見える状態の時、錯覚誤差の生じない正しい構えが出来ている。この状態で図8のごとく▲20▼目光軸Aがボール中心B、スパッツM、目標点Mの各点を通るストレートラインを確認できたのちに、打つパットは、錯覚誤差が生じない正確なものとなる。
図7で(C)の状態は▲3▼長スリットの下部壁の一部が見えている。目標点Mに対してのストレーとラインと▲1▼パター本体との直角度にずれが生じた状態となっている。
既にセットされているパターの鉛直面を保ったまま(A)の状態の如く▲20▼長スリットには下の芝だけしか見えなくなるよう直角度の微調整をしラインに合わせる。
(B)の状態は▲20▼目光軸が図8で表す所の鉛直面より手前に外れている時の状態である。
▲20▼目光軸を距離Xだけ水平奥側(体と反対側)に微移動させることで鉛直面に合致させられる。
これらのことにより錯覚の生じない精度の良いパター方向の設定が完了したことになる。
図7で上記(ホ)項目の実際に発生する誤差について述べる。
記号の説明は以下の通り。
Figure 2007160033
これに以下の仮定値を入れる。(単位;mm)
h=25、w=3、H=1500とすると
δ=6度50分、X=178.5mm、の値となる。
これは▲20▼目光軸と鉛直面との角度が6度50分まで付いてしまうと▲3▼長スリットで下の芝を全く見ることが出来ず、スリット側壁が見えるだけとなってしまう。これを図7(イ)の(A)状態とするには目光軸を178.5mmだけ体と反対側(奥側)に水平移動させることで、目光軸は▲3▼長スリット中心に来る。これにより誤差角度δが0度となり、目光軸を既に設定されれいる▲1▼パター本体の鉛直面と合致させられる。
精度はスリット幅wに比例するが、細いままで雨天、夕方など周りの光量条件が悪くなるとスリット底部に上からの光は届かず、パターを上部から見た時に正しい位置にあっても、底部の芝生を見ることが出来ない。
これを解決するためにスリット側壁に▲4▼採光用側壁窓を設ける。これにより目光軸の最大ずれ角δが設定数値(上記例;6度50分)より外れた場合でも、底部に壁幅Lがあるため、底の芝が見えることがなく、判断を誤らなくて済む。
このようにして雨天時などの光量不足の状態であっても、底部の芝を上部から見ることが出来る事で、鉛直確認機能を失うことがない細いスリットが可能となった。
尚、▲4▼採光用側壁窓の開口大きさhは大きいほど明るくなるが、正しい構え以外で底の芝が見えないためにhは図7の(ロ)で次の(5)式の数値条件を満足する必要がある。
Figure 2007160033
グリーン上は戦略性の設計、水はけの問題で、うねり、傾斜が有り平坦な部分は皆無と言ってよい。最近は難易度を上げるために2グリーンから大きな1グリーンに変わって来ており、ますます錯覚が生じやすくなっている。本発明のパターは、上記の手順とうりに行えばこれら錯覚のかなりの部分を排除できる機能を備えることが可能となる。
尚、ここで述べている目標点とは必ずしもカップとは限らず、ストレートに打つラインの最終点のことを言う。左右に曲がるラインであっても、この目標点から先のボールの転がりは、傾斜なりにボールにかゝる重力の分力と、芝抵抗値により影響を受ける自由落下と同一と言える。
又、ここではパターでの錯覚軌跡方程式を重点に置いて述べたが、これ以外のクラブにおいては目標点までの距離は100〜240ヤードと大幅に遠方となる。
構えた時の角度条件は選定クラブ及び個人によりそれぞれ異なるが、実側によると図4、Lの横方向錯覚誤差は直線距離の約10%程度になる。これは正しい目標点が錯覚により約10〜24ヤード横にずれて認識してしまう事となる。
[請求項3]について述べる。
ウッド、アイアンクラブにおいてサイドスピン発生量を極小化させる事によりボールが左右に曲ることを抑えられる。同時にサイドスピンの発生に使われるエネルギーを減少させる事で、クラブヘットの持っている打撃直前のエネルギーをボールが前方への打ち出しエネルギーに振り向けられる。特に飛距離を必要とするクラブであるドライバーにとってこの効用は大きい。
ボールのバックスピン量はクラブなりに設計された飛距離を出すこと及びグリーンに落ちた時に芝を噛み、止まるボールとなるため重要な要素である。
一方サイドスピンは上級者が意識してこれを発生させてボールを左右に曲げる、所謂インテンショナルフック、又はスライスボールを打つ事がある。しかし、中級クラス以下のプレーヤーにとって、このサイドスピンが大きく加えられたボールは曲がりが大きく、プレーを破壊的なものにしてしまう要因の一つとなる。
表2、及び
の(1)式で述べたように、サイドスピン発生量はボールと打撃面との摩擦係数と比例している。
打撃面の摩擦係数を従来品のステンレス面のものと比較すると、すべり摩擦機能のオイルレスベアリングを使用した場合は約1/4.4倍(=22.5%)、転がり摩擦機能のニードルベアリング(1.5φ)の場合は約1/17倍(=5.7%)となる。この数値に比例して各々サイドスピン発生量が減少し、曲がりが抑えられる。
ここでサイドスピンの減少は達成されたが、バックスピンも同じ様に減少してしまう問題が生じる。。
この場合、グリーン上で止まらないボールとなるだけでなく、所謂、揚力が不足して失速したドロップボールとなり、大幅に飛距離が少なくなってしまう事が起りえる。これを避けるため打撃面にバックスピン発生用に個人差のあるヘッドスピードに対応させて、最適数のU、またはV字断面の平行溝の加工を施す。
図10はニードルベアリングの場合で、水平方向だけに作用するベアリング機能を打撃面に持たせている。▲9▼ニードルベアリングの隣合うピッチの間の▲11▼ニードルコロ受け台にバックスピン発生用並行溝を設ける事で、不足するバックスピンを発生させる。又、スピンをさらに多くしたいクラブによっては▲9▼ニードルベアリング本体に微細くびれ溝加工を施す事で解決する。
尚、微細な塵対策として▲9▼ニードルベアリング本体を▲11▼ニードルコロ受け台から▲6▼ワンタッチロックピンを押すことにより▲7▼兆番を支点として180度開くことが出来る。これにより、水洗い、エアーブローなどにより清掃が瞬時に易く行うことが可能となる。
図11はオイルレスベアリングを使用した場合で▲14▼オイルレスベアリングにはニードルと同様バックスピン発生のために最適数のU、またはV字断面の平行溝の加工を施してある。
以上で述べたように、打撃面にベアリング機構を対応させる事で、エネルギー損失を最小限に抑えながらサイドスピン量を減少させる事が可能となった。これによりスライス、フックの発生は抑えられ、目標に対しストレート系ボールを常時打ち出せる、アイアン及びウッドクラブが実現した。
[請求項4]について述べる。
上記で既に述べた通り、ドライバーの飛距離を伸ばすためは、打出し角を大きくとり、尚且つ、スピン量を最適量まで減少させる必要がある。ボールはインパクト時にクラブフェースとの間に摩擦力が生じる。その力はフェースに沿って下向きに働き、ボールのスピン量と打ち出し角はそのベクトル分力により決まる。
従来品の、打撃時にクラウン部を撓わせて、打出し角を大きくし、背反する条件のスピン量を減少させる手段は前記
表1のデターのごとく、目標数値に達する結果を得ていない。
スピン量と打ち出し角を切り離して考えるなら、打ち出し角を既に開示されているデター『クラブ設計の解析結果シュミレーション値;22〜25度』とするにはロフト角を#3スプーンクラブ程度の約13〜16度とすれば良い。
この時のスピン量を同シュミレーションの数値800〜1300(rpm)とすると飛距離は260ヤードとされる。バックスピンを大幅に減らすため、クラブ打撃面に図12のごとく縦方向にのみ作用するニードルベアリング構造とする。同様の目的のためオイルレスベアリングを対応させたのが図13である。
打撃時ボールは接触し飛び出すまでの間、打撃面に潰れて張り付くように変形する。この「潰れ変形量」はボールのコンプレッション、コアー等の条件により異なるが、一般プレヤーの平均的ヘッドスピードである40m/sで、約20〜24φmmの円形接触面となる。
クラブ打撃面に
(イ)オイルレスベアリングを対応させた場合。図13。
ボールと打撃面との摩擦係数が従来のものよりはるかに小さいためスピン量がシュミレーションの数値800(rpm)を下回り過ぎてしまいう事が生じる。前でも述べたが、極端なバックスピンの減少により揚力が不足してしまい、ドロップボールとなり、逆に距離が出なくなる現象が生じる事がある。又、プレーヤーにより当然ヘッドスピードが異るが、この場合、最大飛距離のための最適スピン量値が変わる。
これらの問題解決にはフェースに▲13▼バックスピン用水平溝を設け、これらの条件に対応する。溝の幅、深さ及び作用させる負荷圏の本数でスピン発生量は異なった値となるが、最適値にコントロールする事は出来る。
具体的に述べると、ヘッドスピード40m/sのとき、水平方向に幅0.8mm、深さ0.4mmのUまたはV字溝をピッチ8mmで入れる。これによりヒットポイントがばらついても円形接触面部に対して溝が絶えずヘッドスピードに対応させて2本以上噛むことになりスピン発生量に作用を及ぼす。そしてスピン発生量を最適値にすることが出来る。
(ロ)ニードルベアリングを対応させた場合。図12.。
ボールとの接触面はバランスから常時2本の▲9▼ニードルベアリングが20〜24φmmの円形接触打撃面に作用すべく水平に配置する。打撃面へのニードルの組み込み取り付けピッチ間隔を変えることで打撃面の摩擦係数を変化させバックスピン量を最適なものにする。しかしバランスを理由に常時2本の▲9▼ニードルベアオイルレスベアリングを使用した場合、ヘッドスピードが平均より遅い時、上記のドロップボールが発生してしまう。この対策としてオイルレスベアリングと同様に▲13▼バックスピン用平行溝を▲9▼ニードルベアリングの間に設け解決した。
又、
請求項3
と同様に微細な塵対策として▲9▼ニードルベアリング本体を▲11▼ニードルコロ受け台から▲6▼ワンタッチロックピンを押すことにより▲7▼兆番を支点として180度開くことが出来る構造としている。これにより、水洗い、エアーブローなどにより清掃が瞬時に易く行うことが可能である。
この様にして、打出角とスピン量との背反条件を同時に満足さられ、ヘッドスピードが同じであっても飛距離を伸ばす事が可能なクラブが実現した。
発明の実施例
[請求項1]について述べる。
図1の如く▲1▼パター本体に方向性を持った▲5▼ベアリング機能を打撃面に備する事で、引っ掛け、押し出しミスを補正する。
又、この図は撃面のベアリング機構にニードルベアリングを使用した例である。既に述べたように、微粒砂等の清掃のため、▲6▼ワンタッチロックボタンを押すことにより▲7▼兆番を支点として、▲12▼ニードル押さえ枠ごと180度開けられる構造になっている。これにより、瞬時にベアリング部の清掃を可能とする。
図2の(イ)はパタークラブに▲5▼ベアリング機構の打撃面に▲9▼ニードルベアリングを対応させた場合の詳細図である。
▲9▼ニードルベアリング本体に加えられたボールからの衝撃荷重は負荷圏にある複数のベアリングで分散されて受ける。この荷重は即▲11▼ニードルコロ受け台で回転力が加わった状態で受け止められる。▲9▼ニードルベアリング本体への軸方向に掛かる荷重は▲12▼ニードル押さえ枠により受け止められる。この軸方向への力はボールにオーバースピンを与えるものとなるが、回転しない▲9▼ニードルベアリングとボールとのすべり摩擦係数は通常のステンレス製クラブ表面とほぼ同一である(表2,μ=0.315)。この理由により、必ずしも▲13▼水平溝を必要としないが、多目のオーバースピン発生のをパター設計とするために各▲9▼ニードルベアリングにくびれ溝を施す事もある。
図2の(ロ)の如く、パター打感にソフト感を出す目的と耐摩耗性を求めるために▲9▼ニードルベアリング本体にウレタンエラストマー等の▲8▼高分子樹脂ライニングを施す場合もある。
図3は▲5▼ベアリング機構の打撃面に▲14▼オイルレスベアリングを対応させたものである。そのままではサイドスピンが無くなると同時にオーバースピンも発生しなくなる。転がりの良いボールを出すためにオーバースピンは不可欠である。これの対応としてオーバースピン用▲13▼水平溝の加工を▲14▼オイルレスベアリングに施し解決した。
[請求項2]について述べる。
従来、パターにおいて、プレーヤーの気が付かない内にしている錯覚によるミスは▲2▼かぎ型振り子と▲3▼長スリットの機能により発生を抑える事が可能となった。
▲4▼採光用側壁窓により雨天時、夕方などの環境が悪い時であっても、上記の機能が発揮できる。
図6、において、▲2▼かぎ型振り子は▲15▼自由ピンを支点として▲16▼振り子針部中心線を含む、鉛直面を常に保っている。▲17▼オイルレスメタルワッシャーは支点部での摩擦抵抗を極小にする事で、雨天、微砂塵、などの環境中での使用においても▲2▼かぎ型振り子の動きを滑らかにさせる役目を持つ。又、パターをハンドファーストに構えた傾斜状態の時も、滑らかな動きにより▲2▼かぎ型振り子が作る▲19▼かぎ型振り子中心面が常時、鉛直面を保持出来るように考慮したものである。
図7は構える状態で▲3▼長スリットの機能説明図であり、これを上から見た時、スリット内壁の見え方で、方向、鉛直面等のずれの再確認が可能となる機能を持つ。
[請求項3]
図10はパターを除く他のクラブにおいて打撃面に縦方向の▲9▼ニードルベアリングを配置した図である。▲9▼ニードルベアリングが水平方向に機能する事で、サイドスピンを押さえ、曲がりを極小化させられる。[請求項1]のニードルベアリングを使用したパターと同様、▲7▼兆番を支点として▲12▼ニードル押さえ枠ごと▲9▼ニードルベアリング本体を180度開ける構造である。これにより瞬時にベアリングの清掃は済ます事が出来る。
又、負荷圏にあるニードルベアリングに加えられた衝撃荷重は▲11▼ニードルコロ受け台で、多少の撓みが生じながら支えられる。この材質には靭性を重点とした、バネ鋼、りん青銅、等を使用する。
図11はこれに▲14▼オイルレスベアリングを使用した図である。バックスピンが少なすぎて発生するドロップボールの発生を避けるために、バックスピン発生用の▲13▼水平溝の加工を施してある。
[請求項4]について。
図12はドライバー及びウットクラブにおいて、飛距離を伸ばすため、ロフト角を大きとり、尚且つ、バックスピン量を減少させる目的で、打撃面に横方向に配置した▲9▼ニードルベアリングを使用している。衝撃荷重を受け止める▲11▼ニードルコロ受け台仕様、及び清掃のための機能は
請求項3
と同一である。
打撃の瞬間、ボールとの接触面に2本以上の▲9▼ニードルベアリングが作用するのがバランス的によい。しかし、遅いヘッドスピードのプレヤーによっては、バックスピンが減少し過ぎてドロップボールとなることがある。これを避けるためにヘッドスピードに対応させてバックスピン発生用▲13▼水平溝の加工を施す。
図13は打撃面に▲14▼オイルレスベアリングを対応させた図である。
上記のニードルベアリング仕様と同じく、使用する人によって異なるヘッドスピードに対応させてバックスピン発生用▲13▼水平溝の加工を施す。
パター全体図 パターのニードルベアリング仕様詳細図 パターのオイルレスベアリング仕様詳細図 錯覚軌跡方程式図(特異点座標) ボール飛び出し方向ベクトル平面図 かぎ型振り子及び長スリット詳細図 目光軸、鉛直面の合致図及び長スリット機能図 鉛直面、目光軸、目標点の合致図 サイド スピンによる軸傾き平面図 サイドスピン量極小クラブ(ニードル仕様)図 サイドスピン量極小クラブ(オイルレス仕様)図 飛距離を伸ばすクラブ(ニードル仕様)図 飛距離を伸ばすクラブ(オイルレス仕様)図
符号の説明
▲1▼ パター本体 ▲11▼ニードルコロ受け
▲2▼ かぎ型振り子 ▲12▼ニードル押さえ枠
▲3▼ 長スリット ▲13▼水平溝
▲4▼ 採光用側壁窓 ▲14▼オイルレスベアリング
▲5▼パター打撃面 ▲15▼自由ピン
▲6▼ワンタッチロックピン ▲16▼振り子針部
▲7▼兆番 ▲17▼オイルレスメタルワッシャー
▲8▼高分子ライニング ▲18▼かぎ型振り子中心面
▲9▼ニードルベアリング本体 ▲19▼長スリット中心面
▲10▼高分子ライニングニードルベアリング ▲20▼目光軸

Claims (4)

  1. ボール打撃面に水平方向のみに作用するベアリング機構を持たせた事により、押出し、引掛けのミスから発生する水平方向スピンを無くす事で、目標との誤差を極小化させ、ミスの補正を可能とするパター。
  2. クラブで構えの姿勢をとった時、目線をボールから逐次、目標点に向い移動させると、目線錯覚軌跡方程式(第3式)の曲線上をなぞる。しかし、体感ではこの曲線を両肩と平行な直線と判断してしまう錯覚が生じ、目標方向をずれて認識するミスの原因となる。
    次の要素から構成されるシステムにより錯覚発生の問題を解決し、精度の高いボールを打つ事が可能となったパター。
    ▲1▼錯覚軌跡方程式、及び錯覚が消滅する特異点の無限大発散条件。
    ▲2▼かぎ型振り子機構。
    ▲3▼長スリット及び採光用側壁窓。
  3. ボールの打撃面に水平方向のみに作用するベアリング機構を持たせる事でサイドスピンを抑えられる。これによりスライス、フックの曲がり発生を極小化させ、目標に対しストレート系ボールを打つ事が可能なアイアン及びウッドクラブ。
  4. ボールの打撃面に垂直方向のみに機能するベアリング機構を持たせる事で、打出角の増加とスピン量の減少との背反条件を同時に満足させられる。これにより、打出角を大きくした場合でもスピン量の減少を可能とし、ヘッドスピードが同一であっても飛距離の伸びを実現させたクラブ。
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