JP4685657B2 - アイアン型ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるダフリと呼ばれるミスショットを抑制しうるアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。
ロフト角が大きいいわゆるウエッジと呼ばれるアイアン型のゴルフクラブは、主としてバンカーショットの他、フェアウエイやラフといった芝生上からグリーンを直接狙うクラブとして利用される。このため、打球の距離感が重要視される。
また、ウエッジのソール面には、バンスと呼ばれる下方に突出する膨らみが設けられている。該バンスは、例えばバンカーショットの際、砂面と衝突することでヘッドを地面から適度に跳ね返らせ該ヘッドが砂中に深く潜るのを防ぐ。これにより、ヘッドは、ボールの下の砂を薄く削り取るように移動できるとともに、ヘッドによって叩かれた砂の勢いによってボールが適度な飛距離で軟らかく打ち出しされる。このようなショットは、一般にエクスプロージョンショットと呼ばれる。また、芝生上からのアプローチショット等においても、バンスは、ヘッドが地面に深く突き刺さるのを防止することができる。このようなウエッジに関連する技術としては、次のものがある。
特開平5−192425号公報 特開2001−95960号公報 特開2005−287749号公報
しかしながら、従来のウエッジでは、ボールのかなり手前にヘッドを叩きつけた場合には、ソール面が地面と干渉して飛距離を大幅にロスしてしまういわゆる”ダフリ”と称されるミスショットが生じやすい。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ソール面の面積、特に、フェースの中間位置を基準とした一定領域に含まれるソール面の面積を従来に比べて大幅に拡大させることを基本として、ダフリが生じてもヘッドを効果的に地面に対して滑ら、ひいては飛距離のロスを最小限に抑えうるアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、ボールを打球するフェース、その反対側の面であるバックフェース及びフェースとバックフェースとの間をヘッド底面側で継ぐソール面を含むフェース部を具えたアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、ヘッドを規定のライ角及びロフト角で水平面に置いた基準状態において、フェースのトウ・ヒール方向の中間位置からトウ側に25mmを隔てたトウ側基準位置と、前記フェースの中間位置からヒール側に25mmを隔てたヒール側基準位置との間の領域である第1の領域をのびる前記ソール面にバンスが形成されるとともに、前記水平面に投影された第1の領域のソール面の面積は、前記水平面に投影された前記第1の領域の面積の60〜68%であり、しかも前記第1の領域において、リーディングエッジLeからトレーリングエッジTeまでの水平方向の長さであるソール幅がヒール側からトウ側に向かって滑らかにかつ連続的に増加しかつバンス角がトウ側からヒール側に向かって滑らかに増大することを特徴とする。
また請求項記載の発明は、前記フェース部は、ヘッド重心を通りかつフェースと直交する直線がフェースと交わる点であるスイートスポットでの厚さが6.0〜15.0mmである請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
また請求項記載の発明は、前記フェース部は、ヘッド重心を通りかつフェースと直交する直線が、前記ソール面と交わる請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
本発明では、第1の領域をのびるソール面にバンスが形成される。ソール面の中でも該第1の領域をのびる部分は、ショットの際、最も頻繁に地面と接触する領域である。従って、かかる領域にバンスが与えられることによって、バンカーはもとより芝生上からのショットにおいても、ソール面が地面に深く潜り込むことが防止され、ひいてはヘッドの振り抜き性能が向上する。
また、水平面に投影された第1の領域のソール面の面積は、第1の領域の面積の60〜68%と非常に大きく形成される。このような大きな面積を持ったソール面は、ヘッドがボールよりも手前に打ち込まれた場合でも、ソール面と地面との間に大きな接触面積が得られるので、ソール面の接地圧を引き下げてヘッドを地面に潜り込み難くできる。従って、ヘッドスピードの低下が最小限に抑えられ、ひいては打球の飛距離のロスも小さく抑え得る。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は本実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1を基準状態としてフェース側から見た正面図、図2はそれをソール面側から見た底面図、図3は図1のX−X断面図、図4は図1のヘッドをフェースと平行にソール面側から見た第2の底面図である。
ここで、ヘッド1の基準状態とは、ヘッド1のシャフトの軸中心線CLを任意の垂直面VP1内に配しかつ水平面HPに対してそのライ角αで傾けるとともに、フェース2を前記垂直面VP1に対してそのロフト角(リアルロフト角であって、以下同じである。)βで傾けて水平面HPに接地させた状態とする。
そして、本明細書中で特に断りがない場合、ヘッド1は、基準状態に置かれているものとして説明される。また、ヘッド1に関して上下ないし高さ方向とは、前記基準状態のヘッド1に関しての上下ないし高さ方向を意味するものとする。同様に、ヘッド1に関して前後方向とは、基準状態のヘッド1に関してフェース2側を前側とし、バックフェース3側を後側とする。同様に、ヘッド1のトウ・ヒール方向とは、前記基準状態おけるヘッド1に関して、前記垂直面VP1及び水平面HPにともに平行な方向とする。
本実施形態のヘッド1は、全てが金属材料で構成される。前記金属材料は、特に限定されないが、好ましくは軟鉄、ステンレス鋼、マルエージング鋼、純チタン、チタン合金又はアルミニウム合金等の1種又は2種以上が好ましい。ただし、一部に繊維強化樹脂及び/又はアイオノマー樹脂等が用いられても良いのは言うまでもない。
さらに、ヘッド1は、フェース部1Aと、シャフト(図示省略)が挿入されるシャフト差込孔7を有する円筒状のホーゼル部1Bと、これらを滑らかに継ぎかつヒールHを有するネック部1Cとを含んで構成される。前記ヒールHは、ネック部1Cにおける水平面HPから0.875インチ(22.23ミリメートル)上方の位置として定められる。また、ヘッド1にシャフトが装着されていない場合、前記基準状態を得るために、前記シャフト差込孔7の軸中心線がシャフトの軸中心線CLとして用いられる。
前記フェース部1Aは、ボールを打球する面であるフェース2と、その反対側の面であるバックフェース3と、フェース2とバックフェース3との間をヘッド底面側で継ぐソール面4と、フェース2とバックフェース3との間をヘッド上面側で継ぐトップブレード面5と、フェース2とバックフェース3との間をヘッド先端側で継ぐトウ面6とを含む。このトウ面6は、最も先端側をなすトウTを含んでいる。
前記フェース2には、ボールとの摩擦を高めるためのインパクトエリアマーキングMが設けられる。前記インパクトエリアマーキングMとしては、例えば日本ゴルフ協会が定めたゴルフ規則の付則・の「5.クラブフェース」の項に記載されているように、溝及び/又は小さい点状のくぼみであるパンチマーク等が挙げられ、本実施形態ではトウ・ヒール方向にのびる溝8が複数本設けられる。本実施形態のフェース2は、前記インパクトエリアマーキングMを除いて実質的に単一の平面で形成される。つまり、フェースロールやフェースバルジは設けられていない。
前記インパクトエリアマーキングMは、その最もトウ側の位置et(この位置etは、インパクトエリアマーキングのトウ側の端の位置が異なる場合、その最もトウ側の端である。)と、最もヒール側の位置eh(この位置ehは、インパクトエリアマーキングのヒール側の端の位置が異なる場合、その最もヒール側の端である。)とを有する。そして、前記位置etから位置ehまでのトウ・ヒール方向の長さであるインパクトエリアマーキング領域長さE1は、好ましくは40mm以上、より好ましくは50mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下、さらに好ましくは70mm以下が望ましい。このインパクトエリアマーキング領域長さE1が、小さすぎるとミスショット時にボールのバックスピン量が低下するおそれがある。
また、このインパクトエリアマーキング領域長さE1は、フェース長さL1の60%以上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは75%以上が望ましく、また、好ましくは100%以下、より好ましくは95%以下、さらに好ましくは90%以下が望ましい。
前記フェース長さL1は、図1に示されるように、フェース2の平面の中で最もトウ側の位置Ft(この例ではトウT)と、フェース2とネック部1Cとの境界で最もトウ側の位置Fhとの間のトウ・ヒール方向の長さである。この長さL1が小さいとボールをネック部1Cで打ついわゆるシャンクといったミスショットが生じやすく、逆に大きすぎてもヘッド重量が大きくなり、かつ、その重量バランスが悪化しやすい。このような観点より、フェース長さL1は、好ましくは60mm以上、より好ましくは70mm以上が望ましく、また、好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下が望ましい。
また、本実施形態のヘッド1は、比較的大きなロフト角βを有するフェース2が示されている。前記ロフト角βは、好ましくは40度以上、より好ましくは40〜68度が望ましい。このようなアイアン型ゴルフクラブヘッドは、一般にウエッジと称され、ピッチングウエッジ(β=42〜48度)、アプローチウエッジ(β=48〜54度)及び/又はサンドウエッジ(β=54〜66度)を少なくとも含む。このようなクラブは、主としてバンカーショット及びグリーンを直接狙うショットの際に利用される。
前記バックフェース3は、図3に示されるように、前記トップブレード面5からソール面4に向かってのびている上側部3aと、この上側部3aにコーナ部jを介して連なりかつソール面4のトレーリングエッジTeまでのびている下側部3bとを含む。
前記上側部3aは、ほぼフェース2と平行にのびるか又はソール面4に向かうに従いフェース2から離れる向きの傾きで滑らかにのびている(本実施形態では、後者である)。また、下側部3bは、前記フェース2から離れる向きの傾きを上側部3aよりも大きくして形成されている。これにより、フェース部1Aは、その上側を薄い厚さで、かつその下側を大きい厚さでそれぞれ形成されるため、ヘッド重心Gを好ましい低い位置に設けることができる。
前記ヘッド重心Gの高さHfは、特に限定されるものではないが、最適なボールのバックスピン量を得るために、好ましくは15mm以上、より好ましくは17mm以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは23mm以下、より好ましくは21mm以下が望ましい。
さらに、図3に示されるように、ヘッド1は、フェース2とソール面4との境界をなすリーディングエッジLeと、バックフェース3とソール面4との境界をなす前記トレーリングエッジTeとを有する。言い換えると、ソール面4は、リーディングエッジLeとトレーリングエッジTeとの間の領域である。
各エッジLe及びTeは、前記垂直面VP1及び前記水平面HPにともに直交する第2の垂直面VP2でヘッド1を切断した切断面(これが図3に示されている。)において、明瞭なエッジ(稜線又は小さな曲率半径の円弧等)で定められる場合には、当該エッジによって特定される。
ただし、図5(A)、(B)に示されるように、ソール面4の前後の輪郭形状が、曲率半径の大きい円弧からなる等により明瞭なエッジが特定できない場合、前記切断面において最も前方に突出した位置をリーディングエッジLeとして、またフェース2から直角方向に最も離間する位置ZをトレーリングエッジTeとしてそれぞれ定める。
また、図3に示されるように、ソール面4には、バンスが設けられる。バンスは、リーディングエッジLeよりもトレーリングエッジTeを水平面HPに接近させるような傾きを持った膨らみである。このようなバンスは、図3に示されるように、正のバンス角θを有する。該バンス角θは、ソール幅Wの中間位置Cにあるソール面4上の点Aを通る接線Naと、水平面HPとのなす角度θであり、トレーリングエッジTeからリーディングエッジLeに向かって上向きを正とする角度である。また、前記ソール幅Wは、図3に示されるように、リーディングエッジLeからトレーリングエッジTeまでの水平方向の長さとする。
前記バンスは、上で述べた通り、エクスプロージョンショットの操作性を高めるものではあるが、そのバンス角が大きすぎると、ソール面4が地面と過度に干渉し易くなり、特に芝生上からのショットの振り抜き性が悪化しやすい。逆にバンス角θが小さすぎると、バンカーショット等においてヘッド1が砂中に深く潜り込んでしまい、エクスプロージョンショットの操作性が悪化する。このような観点より、前記バンス角θは、好ましくは2度以上、より好ましくは4度以上が望ましく、他方において、好ましくは18度以下、より好ましくは15度以下、さらに好ましくは12度以下が望ましい。
なお、アイアン型ゴルフクラブヘッドの例えばメーカーカタログ等には、各クラブヘッドのバンス角が表示されることがあり、これは、一般に「表示バンス角」と呼ばれる。しかしながら、この表示バンス角は、測定方法が一義的ではなく、また数値が丸められて表示される場合が多いので、バンス角は、上述の方法で測定されるものとする。なお、表示バンス角と本明細書で用いられる実測定バンス角とは1ないし2度程度のずれが含まれる場合が多い。
正のバンス角θを有するものであれば、図3で見られるようなバンスの断面形状は特に限定されないが、好ましくは芝生上からのショットにおいて、ソール面4と地面との引っかかりを防止しつつバンカーでの作用を十分に発揮させるために、水平面HPに向かって凸となる滑らかな円弧状の凸曲面で形成されるのが望ましい。
また、本実施形態のヘッド1は、このバンスが、ショットの際に最も良く地面と接触しやすい領域である第1の領域Yのソール面4に少なくとも形成される。つまり、第1の領域Yに含まれるソール面4は、トウ・ヒール方向に亘って正のバンス角θを有し、リーディングエッジLeがトレーリングエッジTeよりも高い位置に設けられている。
発明者らの種々の実験等により、前記第1の領域Yは、フェース2のトウ・ヒール方向の中間位置Pcからトウ側に25mmを隔てたトウ側基準位置Ptと、前記フェースの中間位置Pcからヒール側に25mmを隔てたヒール側基準位置Phとの間の領域として定められる。また、前記フェース2の中間位置Pcとは、前記インパクトエリアマーキング領域長さE1のトウ・ヒール方向の中間位置として定められる。
このように、地面との主たる接触領域である第1の領域Yのソール面の全域にバンスが設けられることにより、その効果を確実に発揮させ、ひいてはエクスプロージョンショットの操作性を向上できる。このような観点より、バンスは、前記インパクトエリアマーキング領域長さE1をのびるソール面4の全領域に形成されることが望ましい。
また、ヘッド1は、水平面HPに投影された第1の領域Yのソール面4の面積Ssが、前記水平面HPに投影された前記第1の領域Yの面積S1の60〜68%に設定されている。図2には、前記第1の領域Yの面積S1が薄いグレーで着色されて表示されている。この着色部分の中で、リーディングエッジLeとトレーリングエッジTeとで挟まれた領域が前記ソール面の面積Ssである。
このように、地面との主たる接触領域である第1の領域Yにおいて、ソール面4の占める割合を従来に比して著しく大とすることにより、ヘッド1がボールよりもやや手前に打ち込まれた場合でも、ソール面4が地面と大きな接地面積を持つことができるので、力を分散させ、ひいては接地圧を低下させ得る。また、これとバンスとの相乗作用により、ヘッド1が地面により一層潜り込み難くなり、ヘッドスピードの低下が最小限に抑えられ、ひいては打球の飛距離のロスも小さく抑えられる
他方、前記第1の領域Yのソール面4の面積Ssが大きすぎると、ヘッドの重量が大きくなって、ヘッドにおける重量配分の許容量が減少してしまい、結果としてヘッド重心Gが好ましくない位置に設けられる等の問題が発生するおそれがあるので、前記面積Ssは、前記第1の領域Yの面積S1の70%以下、より好ましくは65%以下が望ましい。
第1の領域Yは、トウ側基準位置Pt、フェース2の中間位置Pc及びヒール側基準Phにおいて、垂直面VP1と直角方向に測定される水平面HPに投影された幅をそれぞれmt、mc及びmhとするとき、これらが下記の関係を満たすように、ヒール側からトウ側に向かって滑らかに増大するものが望ましい。
mt>mc>mh
また、第1の領域Yの前記面積S1は特に限定されないが、小さすぎると有効なフェース2の面積が小さくなり、スイートエリアが減少してミスショットが生じやすくなる。逆に前記面積S1が大きすぎると、ヘッド重量が大きくなって、ヘッドの重量配分設計が困難になりやすい。このような観点より、第1の領域Yの前記面積S1は、好ましくは20.0cm2 以上、より好ましくは23.0cm2 以上が望ましく、また、好ましくは35.0cm2 以下、より好ましくは30.0cm2 以下が望ましい。
また、前記第1の領域Yに含まれるソール面4の前記面積Ssも特に限定されないが、小さすぎると上述のダフリ時のヘッドを滑らせる効果が低下しやすく、逆に大きすぎるとヘッド重量が大きくなって、ヘッドの重量配分設計が困難になりやすい。このような観点より、第1の領域Yに含まれるソール面4の前記面積Ssは、好ましくは12.0cm2 以上、より好ましくは14.0cm2 以上が望ましく、また、好ましくは16.5cm2 以下、より好ましくは16.0cm2 以下が望ましい。
また、図2に示されるように、前記ソール面4は、前記第1の領域Yにおいて、リーディングエッジLeが垂直面VP1にほぼ沿ってトウ・ヒール方向にのびるとともに、トレーリングエッジTeはヒール側からトウ側に向かって前記垂直面VP1から離間する向きに滑らかに傾斜してのびている。これにより、本実施形態のヘッド1のソール幅Wは、第1の領域Yにおいて、ヒール側からトウ側に向かって滑らかにかつ連続的に増加している。従って、トウ側基準位置Pt、フェース2の中間位置Pc及びヒール側基準Phでの各ソール幅をそれぞれWt、Wc及びWhとするとき、これらが下記の関係を満たす。
Wt>Wc>Wh
このようなソール面4は、大きな面積を有するけれども、そのヒール側部分12のソール幅Whが相対的に小さく形成されているので、フェース2を開いても、その部分のバンスが地面と干渉し難く、ひいてはリーディングエッジLeが地面から押し上げられて高く位置するのが防止される。従って、図6に示されるように、例えばヘッド1のフェース2を大きく開いて見かけ上のロフト角を大きくし、かつ、目標方向に対していわゆるアウトサイドインの軌道でスイングすることにより、高く上がってグリーン上で止まりやすいボールをいわゆるロブショット等において、いわゆるトップ打ち(ボールの赤道付近をリーディングエッジで打つこと)といったミスショットを低減させ、クラブの操作性を向上させる。他方、ソール幅Wは、トウ側に向かって増大しているので、その大きなバンスにより、バンカー等においてもソール面の潜り込みを十分に防止でき、ひいてはてエクスプロージョンショット等の操作性が維持される。
また、本実施形態のヘッド1は、上述のように、第1の領域Yにおいて大きなソール面積を有するため、図3に示されるように、ヘッド重心Gを通りかつフェース2と直交する直線Kが、前記ソール面4と交わるとともに、スイートスポットSPでのフェース部1Aの厚さtが非常に大きく形成される。なお、前記スイートスポットSPは、前記直線Kがフェース2と交わる点であり、この点は前記第1の領域Yの中に位置している。
スイートスポットSPでのフェース部1Aの前記厚さtは、好ましくは6.0mm以上、より好ましくは7.0mm以上、さらに好ましくは8.0mm以上が望ましい。このようなヘッド1は、打球時にプレーヤの手指に伝えられる振動ないし感触(以下、これらを総称して「打球感」と呼ぶ。)を柔らかくし、かつ、打球時のヘッド1のブレを小さくしうる。これにより、打球の飛距離及び方向をよりコントロールしやすくなり、ひいてはショットを安定させる。一方、スイートスポットSPでのフェース部1Aの厚さtが大きすぎると、ヘッドの重量バランスが悪化し、スイングしづらくなる傾向がある。このような観点より、前記厚さtは、好ましくは15.0mm以下、より好ましくは13.0mm以下が望ましい。
さらに、前記バンス角は、フェース2の中間位置Pc、トウ側基準位置Pt及びヒール側基準位置Phで一定であっても良いし、又異ならせても良い。好ましくは、ソール幅に関連づけてバンス角を変化させることが望ましい。具体的には、前記各位置Pt、Pc及びPhでのバンス角をそれぞれθt、θc及びθhとするとき、好ましくは、
θt<θc
より好ましくは、
θt<θc<θh
の関係を満足するように、バンス角をトウ側から中間位置Pcに向かって、さらにはトウ側からヒール側に向かって滑らかに増大させることが望ましい。これにより、フェース2を開いてショットを行うウエッジにおいて、ヒール側での大きなバンスによって効果的にエクスプロージョンショットやロブショット等を行い得るとともに、トウ側のソールの抜けを向上させ、ヘッドの振り抜き性能をも向上しうる。
また、前記フェースの中間位置Pcでのフェースの高さhfは、特に限定はされないが、小さすぎるとヘッド1の慣性モーメントが小さくなって距離や方向性のバラツキが大きくなる傾向があり、逆に大きすぎてもヘッド重量の増大を招くため好ましくない。このような観点より、該フェース高さhfは、好ましくは40mm以上、より好ましくは50mm以上が望ましく、好ましくは80mm以下、より好ましくは70mm以下が望ましい。なお、フェースの高さhfは、フェース2の平面部分において、該フェース2に沿ってトウ・ヒール方向と直角方向に測定されるものとする。
図7には、参考例の実施形態が示されている。
この実施形態においても、第1の領域Yをのびるソール面4の前記面積Ssは、第1の領域Yの前記面積S1の50%以上に形成されているが、ここでは、フェースの中間位置Pcでのソール幅Wc、前記トウ側基準位置Ptでのソール幅Wt及びヒール側基準位置Phでのソール幅Whは、下記の関係を満たすように設定されている。
Wt<Wc かつ Wh<Wc
このようなヘッド1は、ヒール側基準位置Phに小さいソール幅を有するため、芝生上からロブショット等を行った場合でも、そのヒール側のバンスが地面と干渉し難いため、振り抜き性を高めかつトップ打ちを抑制できる。また、トウ側基準位置Pt及びヒール側基準位置の各ソール幅Wt、Whがともに小さいので、トウ側とヒール側とにおいて、地面から受ける抵抗力の差異が小さく、ひいてはソール面4が芝面と接触した場合でもフェース2の向きが変わりにくい。従って、打球の方向性が安定する。さらに、フェース2の中間位置Pcには、大きなソール幅が与えられるため、バンカーからのエクスプロージョンショットの操作性を損ねることもない。
図1〜4及び表1の仕様に基づいた本発明のアイアン型ゴルフクラブについて、性能テストが行われた。各テストクラブの主な共通仕様は次の通りである。
クラブ全長:35インチ
ヘッド材料:軟鉄(S25C)の鍛造品
ヘッド重量:300g
リアルロフト角:58度
ソール面のバンス角:8度
フェース長さL1:75mm
インパクトエリアマーキング領域長さE1:52mm
シャフト:スチール(ダイナミックゴールドS400 トゥルーテンパー社製)
グリップ:ラバーグリップ(コード及びバックラインともに無し)
また、性能テストは、10名のプロゴルファが、各テストクラブでそれぞれ約10ヤード離れたグリーン上のピンを狙って、バンカー及び芝生上からショットを行った。そして、各ショットを5球ずつ行い、テスターの官能により表中記載の項目について評価した。評価は、最高点を10点、最低点を1点とした10段階とし、かつ、比較例1(図2を基調とするが、トレーリングエッジTeをリーディングエッジLeに近づけることでソール面の面積を40%としたもの。)の全ての項目を5点とする相対的なものとした。そして、各テスターの平均値が表示された。いずれも数値が大きいほど良好である。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004685657
テストの結果、実施例のヘッドは抜けが良く、かつダフリ難いことが確認できた。
本発明の実施形態を示す基準状態のヘッドの正面図である。 その底面図である。 図1のX−X断面図である。 フェースに沿った方向から見たヘッドの底面図である。 (A)、(B)はリーディングエッジ及びトレーリングエッジを説明するヘッドの要部断面図である。 ロブショットを説明するヘッドの向き及び軌道を説明する概念図である。 参考例の実施形態を示す底面図である。
符号の説明
1 アイアン型ゴルフクラブヘッド
1A フェース部
1B ネック部
1C ホーゼル部
2 フェース
3 バックフェース
4 ソール面
Y 第1の領域
Pc フェースの中間位置
Pt トウ側基準位置
Ph ヒール側基準位置
HP 水平面
Ss 水平面に投影された第1の領域をのびるソール面の面積
S1 水平面に投影された第1の領域の面積

Claims (3)

  1. ボールを打球するフェース、
    その反対側の面であるバックフェース及び
    フェースとバックフェースとの間をヘッド底面側で継ぐソール面を含むフェース部を具えたアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、
    ヘッドを規定のライ角及びロフト角で水平面に置いた基準状態において、フェースのトウ・ヒール方向の中間位置からトウ側に25mmを隔てたトウ側基準位置と、前記フェースの中間位置からヒール側に25mmを隔てたヒール側基準位置との間の領域である第1の領域をのびる前記ソール面にバンスが形成されるとともに、
    前記水平面に投影された第1の領域のソール面の面積は、前記水平面に投影された前記第1の領域の面積の60〜68%であり、
    しかも前記第1の領域において、リーディングエッジLeからトレーリングエッジTeまでの水平方向の長さであるソール幅がヒール側からトウ側に向かって滑らかにかつ連続的に増加しかつバンス角がトウ側からヒール側に向かって滑らかに増大することを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記フェース部は、ヘッド重心を通りかつフェースと直交する直線がフェースと交わる点であるスイートスポットでの厚さが6.0〜15.0mmである請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  3. 前記フェース部は、ヘッド重心を通りかつフェースと直交する直線が、前記ソール面と交わる請求項1又は2記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
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JP2005287749A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sri Sports Ltd アイアン型ゴルフクラブヘッド及びこれを備えたアイアンゴルフクラブ。

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