JP2003000772A - ゴルフクラブヘッド及びその設計方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッド及びその設計方法Info
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- JP2003000772A JP2003000772A JP2001182996A JP2001182996A JP2003000772A JP 2003000772 A JP2003000772 A JP 2003000772A JP 2001182996 A JP2001182996 A JP 2001182996A JP 2001182996 A JP2001182996 A JP 2001182996A JP 2003000772 A JP2003000772 A JP 2003000772A
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- head
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- gravity
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴルファーの適性に応じて反発特性を改善す
ることを可能にしたゴルフクラブヘッド及びその設計方
法を提供する。 【解決手段】 ヘッド本体２に設けたフェース面１の最
大撓み位置Ｆと、該フェース面１に投影されるヘッド本
体２の重心位置Ｓとの相対的な位置関係に基づいて、フ
ェース面１の反発特性を設定する。例えば、ヘッド本体
２に設けたフェース面１の最大撓み位置Ｆと、該フェー
ス面１に投影されるヘッド本体２の重心位置Ｓとを相対
的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲にする。
ることを可能にしたゴルフクラブヘッド及びその設計方
法を提供する。 【解決手段】 ヘッド本体２に設けたフェース面１の最
大撓み位置Ｆと、該フェース面１に投影されるヘッド本
体２の重心位置Ｓとの相対的な位置関係に基づいて、フ
ェース面１の反発特性を設定する。例えば、ヘッド本体
２に設けたフェース面１の最大撓み位置Ｆと、該フェー
ス面１に投影されるヘッド本体２の重心位置Ｓとを相対
的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブヘッ
ド及びそれを設計する方法に関し、更に詳しくは、ゴル
ファーの適性に応じて反発特性を改善するようにしたゴ
ルフクラブヘッド及びその設計方法に関する。
ド及びそれを設計する方法に関し、更に詳しくは、ゴル
ファーの適性に応じて反発特性を改善するようにしたゴ
ルフクラブヘッド及びその設計方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ゴルフクラブヘッドの設計において、フ
ェース面の反発を大きくするためにフェース部を薄くし
たり、フェース面の面積を大きくすることにより、フェ
ース面の剛性を低下させることが行われている。
ェース面の反発を大きくするためにフェース部を薄くし
たり、フェース面の面積を大きくすることにより、フェ
ース面の剛性を低下させることが行われている。
【０００３】これに対して、主に上級ゴルファーは打点
位置が安定しているためフェース面のスイートスポット
での反発力を大きくすることを望み、一方、主に初級ゴ
ルファーは打点位置が不安定であるためフェース面の広
い領域で安定した反発特性が得られることを望んでい
る。
位置が安定しているためフェース面のスイートスポット
での反発力を大きくすることを望み、一方、主に初級ゴ
ルファーは打点位置が不安定であるためフェース面の広
い領域で安定した反発特性が得られることを望んでい
る。
【０００４】しかしながら、上述のようにフェース部の
厚さやフェース面の面積に基づいてフェース面の剛性を
調整する手法では、上級ゴルファーや初級ゴルファーを
含む種々多様なゴルファーの要求を十分に満足させるこ
とができず、ゴルファーの適性に応じて反発特性を改善
することは極めて困難であった。
厚さやフェース面の面積に基づいてフェース面の剛性を
調整する手法では、上級ゴルファーや初級ゴルファーを
含む種々多様なゴルファーの要求を十分に満足させるこ
とができず、ゴルファーの適性に応じて反発特性を改善
することは極めて困難であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ゴル
ファーの適性に応じて反発特性を改善することを可能に
したゴルフクラブヘッド及びその設計方法を提供するこ
とにある。
ファーの適性に応じて反発特性を改善することを可能に
したゴルフクラブヘッド及びその設計方法を提供するこ
とにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のゴルフクラブヘッドの設計方法は、ヘッド本
体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フェース面
に投影されるヘッド本体の重心位置との相対的な位置関
係に基づいて、前記フェース面の反発特性を設定するこ
とを特徴とするものである。
の本発明のゴルフクラブヘッドの設計方法は、ヘッド本
体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フェース面
に投影されるヘッド本体の重心位置との相対的な位置関
係に基づいて、前記フェース面の反発特性を設定するこ
とを特徴とするものである。
【０００７】一般にフェース面の剛性（撓み量）と反発
力との間には明確な相関が見られる。このことから、フ
ェース面の最大撓み位置が純粋な反発力としては最大値
を示すものと考えられる。しかしながら、フェース面に
投影されるヘッド本体の重心位置を外して打球すると回
転モーメントが生じてヘッドが回転し、この回転による
エネルギー損失のため実際の反発値は小さくなる。そこ
で、本発明では上記２つの要素を組み合わせることで、
フェース面の反発特性を調整するのである。
力との間には明確な相関が見られる。このことから、フ
ェース面の最大撓み位置が純粋な反発力としては最大値
を示すものと考えられる。しかしながら、フェース面に
投影されるヘッド本体の重心位置を外して打球すると回
転モーメントが生じてヘッドが回転し、この回転による
エネルギー損失のため実際の反発値は小さくなる。そこ
で、本発明では上記２つの要素を組み合わせることで、
フェース面の反発特性を調整するのである。
【０００８】このようにフェース面の最大撓み位置と、
フェース面に投影されるヘッド本体の重心位置との相対
的な位置関係に基づいて、フェース面の反発特性を設定
することにより、ゴルファーの適性に応じて反発特性を
改善することができる。
フェース面に投影されるヘッド本体の重心位置との相対
的な位置関係に基づいて、フェース面の反発特性を設定
することにより、ゴルファーの適性に応じて反発特性を
改善することができる。
【０００９】即ち、ヘッド本体に設けたフェース面の最
大撓み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の
重心位置とを相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍ
ｍの範囲にすれば、反発力の最大値は下がるものの、高
反発エリアが広くなり、打点位置が不安定なゴルファー
にとって平均飛距離が増加するように設定することがで
きる。
大撓み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の
重心位置とを相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍ
ｍの範囲にすれば、反発力の最大値は下がるものの、高
反発エリアが広くなり、打点位置が不安定なゴルファー
にとって平均飛距離が増加するように設定することがで
きる。
【００１０】つまり、本発明のゴルフクラブヘッドは、
ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フ
ェース面に投影されるヘッド本体の重心位置とを相対的
にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲にしたこと
を特徴とするものである。前記のようなゴルフクラブヘ
ッドは、主に打点位置が不安定な初級ゴルファーに好適
である。
ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フ
ェース面に投影されるヘッド本体の重心位置とを相対的
にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲にしたこと
を特徴とするものである。前記のようなゴルフクラブヘ
ッドは、主に打点位置が不安定な初級ゴルファーに好適
である。
【００１１】一方、ヘッド本体に設けたフェース面の最
大撓み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の
重心位置とを互いに一致させれば、その位置での反発力
が可及的に大きくなり、打点位置が安定しているゴルフ
ァーにとって更に飛距離が増大するように設定すること
ができる。
大撓み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の
重心位置とを互いに一致させれば、その位置での反発力
が可及的に大きくなり、打点位置が安定しているゴルフ
ァーにとって更に飛距離が増大するように設定すること
ができる。
【００１２】つまり、本発明のゴルフクラブヘッドは、
ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フ
ェース面に投影されるヘッド本体の重心位置とを互いに
一致させたことを特徴とするものである。前記のような
ゴルフクラブヘッドは、主に打点位置が安定している上
級ゴルファーに好適である。
ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フ
ェース面に投影されるヘッド本体の重心位置とを互いに
一致させたことを特徴とするものである。前記のような
ゴルフクラブヘッドは、主に打点位置が安定している上
級ゴルファーに好適である。
【００１３】そして、本発明のゴルフクラブヘッドは、
ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フ
ェース面に投影されるヘッド本体の重心位置とを相対的
にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲にしたヘッ
ド、及び、ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位
置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心位置
とを互いに一致させたヘッドを含む複数のヘッドを用意
し、これら複数のヘッドからゴルファーの適性に応じて
選択したことを特徴とするものである。
ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フ
ェース面に投影されるヘッド本体の重心位置とを相対的
にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲にしたヘッ
ド、及び、ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位
置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心位置
とを互いに一致させたヘッドを含む複数のヘッドを用意
し、これら複数のヘッドからゴルファーの適性に応じて
選択したことを特徴とするものである。
【００１４】本発明において、フェース面の最大撓み位
置とは、フェース面において最も撓みが大きくなる位置
である。また、フェース面に投影されるヘッド本体の重
心位置とは、打球時に慣性力によるヘッド本体の動きが
最も小さくなる位置であり、より具体的には、ヘッド本
体の重心からフェース面に向けて下ろした垂線と該フェ
ース面とが交差するフェース面上での重心位置である。
置とは、フェース面において最も撓みが大きくなる位置
である。また、フェース面に投影されるヘッド本体の重
心位置とは、打球時に慣性力によるヘッド本体の動きが
最も小さくなる位置であり、より具体的には、ヘッド本
体の重心からフェース面に向けて下ろした垂線と該フェ
ース面とが交差するフェース面上での重心位置である。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１６】図１は本発明におけるゴルフクラブヘッド
の一例を示し、図２はその断面図を示すものである。一
方、図３は本発明におけるゴルフクラブヘッドの他の例
を示し、図４はその断面図を示すものである。
の一例を示し、図２はその断面図を示すものである。一
方、図３は本発明におけるゴルフクラブヘッドの他の例
を示し、図４はその断面図を示すものである。
【００１７】図１〜図４に示すように、本実施形態のゴ
ルフクラブヘッドは、ボールをヒットするためのフェー
ス面１を有する中空構造のヘッド本体２から構成されて
いる。このヘッド本体２はヒール側にシャフト装着用の
ホーゼル部３を備えている。各図において、Ｆはフェー
ス面１の最大撓み位置であり、Ｓはヘッド本体２の重心
Ｇからフェース面１に向けて下ろした垂線と該フェース
面１とが交差するフェース面上での重心位置である。
ルフクラブヘッドは、ボールをヒットするためのフェー
ス面１を有する中空構造のヘッド本体２から構成されて
いる。このヘッド本体２はヒール側にシャフト装着用の
ホーゼル部３を備えている。各図において、Ｆはフェー
ス面１の最大撓み位置であり、Ｓはヘッド本体２の重心
Ｇからフェース面１に向けて下ろした垂線と該フェース
面１とが交差するフェース面上での重心位置である。
【００１８】本発明では、ヘッド本体２に設けたフェー
ス面１の最大撓み位置Ｆと、該フェース面１上での重心
位置Ｓとの相対的な位置関係に基づいて、フェース面１
の反発特性を設定するのである。
ス面１の最大撓み位置Ｆと、該フェース面１上での重心
位置Ｓとの相対的な位置関係に基づいて、フェース面１
の反発特性を設定するのである。
【００１９】即ち、図１及び図２に示すゴルフクラブヘ
ッドについては、ヘッド本体２に設けたフェース面１の
最大撓み位置Ｆと、該フェース面１上での重心位置Ｓと
を相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲に
することで、反発力の最大値を低下させながら高反発エ
リアＥ1 を拡大するのである。
ッドについては、ヘッド本体２に設けたフェース面１の
最大撓み位置Ｆと、該フェース面１上での重心位置Ｓと
を相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの範囲に
することで、反発力の最大値を低下させながら高反発エ
リアＥ1 を拡大するのである。
【００２０】このように反発力の最大値の低下を伴いな
がら高反発エリアＥ1 を拡大した場合、スイートスポッ
トで打球した際の飛距離を保ちながら、フェース面の広
い領域で均一な反発特性が得られるので、例えば初級者
のように打点位置が安定しないゴルファーであっても飛
距離を安定させることができる。但し、最大撓み位置Ｆ
と重心位置Ｓとのずれ量が上記範囲から外れると高反発
エリアＥ1 を拡大する効果が得られなくなる。上記ずれ
量は５〜１０ｍｍの範囲にすることが好ましい。なお、
最大撓み位置Ｆと重心位置Ｓとは上記実施形態のように
互いにヘッド上下方向にずれていることが好ましいが、
ヘッドのトウ・ヒール方向にずれていても良い。
がら高反発エリアＥ1 を拡大した場合、スイートスポッ
トで打球した際の飛距離を保ちながら、フェース面の広
い領域で均一な反発特性が得られるので、例えば初級者
のように打点位置が安定しないゴルファーであっても飛
距離を安定させることができる。但し、最大撓み位置Ｆ
と重心位置Ｓとのずれ量が上記範囲から外れると高反発
エリアＥ1 を拡大する効果が得られなくなる。上記ずれ
量は５〜１０ｍｍの範囲にすることが好ましい。なお、
最大撓み位置Ｆと重心位置Ｓとは上記実施形態のように
互いにヘッド上下方向にずれていることが好ましいが、
ヘッドのトウ・ヒール方向にずれていても良い。
【００２１】一方、図３及び図４に示すゴルフクラブヘ
ッドについては、ヘッド本体２に設けたフェース面１の
最大撓み位置Ｆと、該フェース面１上での重心位置Ｓと
を互いに一致させることで、その位置に形成される超高
反発エリアＥ2 での反発力を可及的に大きくするのであ
る。
ッドについては、ヘッド本体２に設けたフェース面１の
最大撓み位置Ｆと、該フェース面１上での重心位置Ｓと
を互いに一致させることで、その位置に形成される超高
反発エリアＥ2 での反発力を可及的に大きくするのであ
る。
【００２２】このように超高反発エリアＥ2 での反発力
を可及的に大きくした場合、例えば上級者のように打点
位置が安定したゴルファーはスイートスポットで打球し
た際の飛距離を更に延ばすことができる。なお、最大撓
み位置Ｆと重心位置Ｓとを互いに一致させるとは、両者
の距離を３ｍｍ未満にすることである。
を可及的に大きくした場合、例えば上級者のように打点
位置が安定したゴルファーはスイートスポットで打球し
た際の飛距離を更に延ばすことができる。なお、最大撓
み位置Ｆと重心位置Ｓとを互いに一致させるとは、両者
の距離を３ｍｍ未満にすることである。
【００２３】本発明によれば、上記の如くフェース面の
最大撓み位置Ｆと該フェース面上での重心位置Ｓとを相
対的にずらしたヘッド、及び、上記の如くフェース面の
最大撓み位置Ｆと該フェース面上での重心位置Ｓとを互
いに一致させたヘッドを含む複数のヘッドを予め用意し
ておき、これら複数のヘッドからゴルファーの適性に応
じてゴルフクラブヘッドを選択する手法を採ることによ
り、上級者や初級者を含む種々多様なゴルファーの要望
を満足させることが可能になる。
最大撓み位置Ｆと該フェース面上での重心位置Ｓとを相
対的にずらしたヘッド、及び、上記の如くフェース面の
最大撓み位置Ｆと該フェース面上での重心位置Ｓとを互
いに一致させたヘッドを含む複数のヘッドを予め用意し
ておき、これら複数のヘッドからゴルファーの適性に応
じてゴルフクラブヘッドを選択する手法を採ることによ
り、上級者や初級者を含む種々多様なゴルファーの要望
を満足させることが可能になる。
【００２４】本発明において、フェース面の最大撓み位
置は、フェース面の平面視形状やフェース部の肉厚に基
づいて任意の位置に設定することが可能である。この最
大撓み位置は、例えば、フェース面の縁部に加速度検出
器を取り付けた状態で、インパルスハンマにてフェース
面上の多数の測定点を打撃し、インパルスハンマの加振
力（Ｆ）に対する振動加速度（Ａ）の比、つまりＡ／Ｆ
を測定する。この比が最も大きい点が最大撓み位置に相
当する。
置は、フェース面の平面視形状やフェース部の肉厚に基
づいて任意の位置に設定することが可能である。この最
大撓み位置は、例えば、フェース面の縁部に加速度検出
器を取り付けた状態で、インパルスハンマにてフェース
面上の多数の測定点を打撃し、インパルスハンマの加振
力（Ｆ）に対する振動加速度（Ａ）の比、つまりＡ／Ｆ
を測定する。この比が最も大きい点が最大撓み位置に相
当する。
【００２５】また、フェース面に投影されるヘッド本体
の重心位置は、ヘッド本体の重量配分やフェース面の断
面形状に基づいて任意の位置に設定することが可能であ
る。このフェース面上での重心位置は、例えば、小面積
の支点上にフェース面を接触させながらヘッド本体を載
せたときに均衡が保たれる位置を測定することにより求
めることができる。
の重心位置は、ヘッド本体の重量配分やフェース面の断
面形状に基づいて任意の位置に設定することが可能であ
る。このフェース面上での重心位置は、例えば、小面積
の支点上にフェース面を接触させながらヘッド本体を載
せたときに均衡が保たれる位置を測定することにより求
めることができる。
【００２６】
【実施例】ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓み位
置Ｆと、フェース面に垂直に投影されるヘッド本体の重
心位置Ｓとを調整することにより、図１及び図２に示す
ゴルフクラブヘッドと、図３及び図４に示すゴルフクラ
ブヘッドとをそれぞれ作製した。
置Ｆと、フェース面に垂直に投影されるヘッド本体の重
心位置Ｓとを調整することにより、図１及び図２に示す
ゴルフクラブヘッドと、図３及び図４に示すゴルフクラ
ブヘッドとをそれぞれ作製した。
【００２７】これらゴルフクラブヘッドについて、エア
キャノンを用いて、フェース面の多数の測定点に対して
ゴルフボールを垂直方向から当て、各測定点につきゴル
フボールの入射速度（Ｖin）に対する反射速度
（Ｖout ）の比を求め、ヘッド質量（Ｍ）とボール質量
（ｍ）も加味して下記計算式から反発係数ｅを求めた。
キャノンを用いて、フェース面の多数の測定点に対して
ゴルフボールを垂直方向から当て、各測定点につきゴル
フボールの入射速度（Ｖin）に対する反射速度
（Ｖout ）の比を求め、ヘッド質量（Ｍ）とボール質量
（ｍ）も加味して下記計算式から反発係数ｅを求めた。
【００２８】
Ｖout ／Ｖin＝（ｅＭ−ｍ）／（Ｍ＋ｍ）
そして、各ゴルフクラブヘッドについて、上記反発係数
を測定点毎にプロットし、ａ〜ｋまでの多段階の領域で
区分した反発力の分布をそれぞれ図５及び図６に示し
た。なお、ａは最も反発力が高い領域を示し、ｋは最も
反発力が低い領域を示す。
を測定点毎にプロットし、ａ〜ｋまでの多段階の領域で
区分した反発力の分布をそれぞれ図５及び図６に示し
た。なお、ａは最も反発力が高い領域を示し、ｋは最も
反発力が低い領域を示す。
【００２９】図５から判るように、図１及び図２に示す
ゴルフクラブヘッドでは、反発力が均等な大きな高反発
エリアを形成していた。一方、図６から判るように、図
３及び図４に示すゴルフクラブヘッドでは、反発力の最
大値が可及的に大きくなっていた。
ゴルフクラブヘッドでは、反発力が均等な大きな高反発
エリアを形成していた。一方、図６から判るように、図
３及び図４に示すゴルフクラブヘッドでは、反発力の最
大値が可及的に大きくなっていた。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フェ
ース面に投影されるヘッド本体の重心位置との相対的な
位置関係に基づいて、フェース面の反発特性を設定する
から、ゴルファーの適性に応じて反発特性を改善するこ
とができる。その結果、上級者向けから初級者向け、或
いは飛距離タイプからアベレージタイプといったコンセ
プト毎のクラブ設計が可能になる。
ッド本体に設けたフェース面の最大撓み位置と、該フェ
ース面に投影されるヘッド本体の重心位置との相対的な
位置関係に基づいて、フェース面の反発特性を設定する
から、ゴルファーの適性に応じて反発特性を改善するこ
とができる。その結果、上級者向けから初級者向け、或
いは飛距離タイプからアベレージタイプといったコンセ
プト毎のクラブ設計が可能になる。
【図１】本発明におけるゴルフクラブヘッドの一例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図２】図１のＸ−Ｘ矢視断面図である。
【図３】本発明におけるゴルフクラブヘッドの他の例を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図４】図３のＹ−Ｙ矢視断面図である。
【図５】図１及び図２に示すゴルフクラブヘッドの反発
力分布を示す図である。
力分布を示す図である。
【図６】図３及び図４に示すゴルフクラブヘッドの反発
力分布を示す図である。
力分布を示す図である。
１ フェース面
２ ヘッド本体
３ ホーゼル部
Ｆ フェース面の最大撓み位置
Ｓ フェース面に投影されるヘッド本体の重心位置
Ｇ ヘッド本体の重心
Claims (6)
- 【請求項１】 ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓
み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心
位置との相対的な位置関係に基づいて、前記フェース面
の反発特性を設定するゴルフクラブヘッドの設計方法。 - 【請求項２】 ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓
み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心
位置とを相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの
範囲に設定するゴルフクラブヘッドの設計方法。 - 【請求項３】 ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓
み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心
位置とを互いに一致させるゴルフクラブヘッドの設計方
法。 - 【請求項４】 ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓
み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心
位置とを相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの
範囲にしたヘッド、及び、ヘッド本体に設けたフェース
面の最大撓み位置と、該フェース面に投影されるヘッド
本体の重心位置とを互いに一致させたヘッドを含む複数
のヘッドを用意し、これら複数のヘッドからゴルファー
の適性に応じて選択したゴルフクラブヘッド。 - 【請求項５】 ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓
み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心
位置とを相対的にずらし、そのずれ量を３〜２０ｍｍの
範囲にしたゴルフクラブヘッド。 - 【請求項６】 ヘッド本体に設けたフェース面の最大撓
み位置と、該フェース面に投影されるヘッド本体の重心
位置とを互いに一致させたゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001182996A JP2003000772A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | ゴルフクラブヘッド及びその設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001182996A JP2003000772A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | ゴルフクラブヘッド及びその設計方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003000772A true JP2003000772A (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=19023005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001182996A Pending JP2003000772A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | ゴルフクラブヘッド及びその設計方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003000772A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004358225A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-12-24 | Acushnet Co | 改良された打撃フェースを具備するメタルウッドクラブ |
| JP2005013711A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Acushnet Co | 複合材コアを具備する中空ゴルフクラブ |
| JP2011059996A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフクラブヘッドの設計方法 |
| JP2011229903A (ja) * | 2010-04-06 | 2011-11-17 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフクラブヘッド |
| JP2012161417A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブヘッドの設計方法 |
-
2001
- 2001-06-18 JP JP2001182996A patent/JP2003000772A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004358225A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-12-24 | Acushnet Co | 改良された打撃フェースを具備するメタルウッドクラブ |
| JP4563062B2 (ja) * | 2003-05-01 | 2010-10-13 | アクシュネット カンパニー | 改良された打撃フェースを具備するメタルウッドクラブ |
| JP2005013711A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-01-20 | Acushnet Co | 複合材コアを具備する中空ゴルフクラブ |
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