JP6219350B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

この技術は全般的にはゴルフクラブに関し、より具体的には、ゴルフクラブヘッドの幾何中心の回りに集められた改善されたスイートスポットを具備するゴルフクラブヘッドに関する。
関連技術の説明
ゴルフクラブデザインの競争の激しい業界において、距離および精度は、メタルウッド型のゴルフクラブの要請を規定するのに役立つ最も重要な性能要素のうちの2つである。いくらかの人は、ゴルフクラブの外見、感覚、および音響(ルック、フィール、およびサウンド)がゴルフクラブに関する見解に影響を与えると議論するかもしれないけれども、性能要素がゴルフクラブの望ましい条件を決定する上で重要な役割を担う点に反論はない。距離を最大化し、それでいて精度を維持するという性能要素はメタルウッド型のゴルフクラブヘッドにおいて一層支配的にさえなっている。ゴルフショットの正確性がどのような具体的なゴルフクラブにより得られる距離の利点をも凌駕するアイアン型ゴルフクラブヘッドと異なって、メタルウッド型ゴルフクラブヘッドは、ゴルファーがゴルフボールをできるだけより遠く、かつより真っ直ぐに打撃することができるように設計される。
メタルウッド型ゴルフクラブヘッドの正確性を維持しつつ距離を最大化するために、ゴルフクラブヘッドの幾何中心の近くでゴルフクラブヘッドにより打撃されたゴルフボールの距離を最大化するという目標を伴ってメタルウッド型ゴルフクラブは設計されてきた。ゴルフクラブヘッドの幾何中心は、固有の物理法則によれば、ゴルフボールおよびゴルフクラブヘッドの間のエネルギ損失を減少させて距離を最大化するゴルフショットを全般的に実現できるであろう。この値を定量化するために、合衆国ゴルフ協会(USGA)は、ゴルフ業界と協力して、反発係数(COR)の計算、または特性時間(CT)の計算のような種々の方法を、ゴルフクラブと衝突した後のゴルフボールのリバウンド特性を定量化する手法として用意してきた。
米国特許第6,390,933号(Galloway等、'933特許)は、反発係数が0.845より大きく、110マイル/時でゴルフボールに2000回だけ衝突させた場合に耐えるゴルフクラブヘッドであって、3つの部品、フェース、ソール、およびクラウンから構成されて良いクラブヘッドを開示することによって、ゴルフクラブヘッドのCORを増加させる方法の1つを検討している。より具体的には、'933特許は、チタン材料から構成されて良く、体積が175立方センチメートルから400立方センチメートルの範囲で、重量が165グラムから300グラムの範囲で、打撃プレート表面面積が4.00平方インチから7.50平方インチの範囲であって良いゴルフクラブヘッドを開示する。
距離に代わって精度に焦点を当てると、米国特許公開第2004/0116202号(Lin、'202特許公開)が、ゴルフクラブヘッドの回りに複数の穴を具備して、クラブヘッドがゴルフボールに当たったときに、生成された振動波および音響波のほとんどが、これらの穴から消散し、もって打撃ゴルフボールの方向の精度を向上させるようにした、ゴルフクラブヘッドを開示することにより、ゴルフクラブヘッドの精度を向上させる方法を検討している。
しかしながら、より厳密に検討すると、メタルウッド型ゴルフクラブヘッドの精度を維持しつつ距離を最大化させる上での開発は、ゴルファーがゴルフボールをスイートスポットに打撃させることができるという事実を前提としている。平均的なゴルファーにとってゴルフボールをスイートスポットで一貫して打撃することは困難であろう。したがって、上述の性能要素に加えて、スイートスポットのサイズおよび位置を最適化し、もって、平均的なゴルファーがゴルフクラブヘッドの精度および距離を最大化する設計上の利点を享受できるようにすることも望まれるであろう。
米国特許第6,390,933号明細書 米国特許公開第2004/0116202号明細書
ここで説明されるシステム、方法、および装置は革新的な複数の側面を伴い、これら側面のいずれか1つが、これら所望の属性を実現する上で不可欠というわけではなく、唯一それに帰結されるわけではない。有益な特徴のいくつかがここでまとめられる。ただし、特許請求の範囲を制約するものではない。
この技術の1つの側面は、いくつかのゴルフクラブヘッド構造が打撃フェースの幾何中心からずれたスイートスポットを生成するという認識である。したがって、スイートスポットを打撃フェースの幾何中心の周りに集中させながら革新的な特徴を採用できる改善されたゴルフクラブヘッド構造に対する要望がある。ここに開示される実施例は、ゴルフクラブヘッドの性能を改善するゴルフクラブヘッド構造を提供する。
この技術の1つの非制約的な実施例は、ゴルフクラブヘッドであって;打撃フェースと;クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し;上記打撃フェースは;ヒール側およびトウ側と;上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と;上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と;可変厚さプロフィールとを有し;上記可変厚さプロフィールは;厚い中央部分と;遷移部分と;薄い周囲部分とを有し;上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し;上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し;上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ;上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心からずれている上記ゴルフクラブヘッドを含む。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも2mmずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも4mm、かつ6mm未満だけずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記中央部分の上記中心から上記遷移部分の最もヒール側の部分までの距離Hは、上記中央部分の上記中心から上記遷移部分の最もトウ側の部分までの距離Gより少なくとも1mmだけ長く、上記距離Hおよび上記距離Gはそれぞれ上記主軸と平行な軸に沿って測定される。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記打撃フェースはスイートスポットを有し、上記スイートスポットは、ゴルフボールが上記打撃フェースを打撃したときに達成される最大達成ボール速度の少なくとも99.7%の速度を形成できる、上記打撃フェースの部分として定義され、上記スイートスポットは上記打撃フェースの上記幾何中心の回りに実質的に中心付けられる。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられる。
この技術の1つの非制約的な実施例は、ゴルフクラブヘッドであって;打撃フェースと;クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し;上記打撃フェースは;ヒール側およびトウ側と;上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と;上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と;可変厚さプロフィールとを有し;上記可変厚さプロフィールは;厚い中央部分と;遷移部分と;薄い周囲部分とを有し;上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し;上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し;上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ;上記ソール部分は上記打撃フェースから離間している屈曲部をさらに有し、上記屈曲部は前面壁、頂部、および背面壁を有し、上記前面壁および上記背面壁の双方は上記ゴルフクラブヘッドの内部に伸び、上記前面壁および上記背面壁は上記頂部で連結され;上記屈曲部は、上記主軸に平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心からずれ;上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心から、上記屈曲部と実質的に同一の方向に、ずれている上記ゴルフクラブヘッドを含む。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記屈曲部は中心を有し、上記屈曲部の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記屈曲部の最もヒール側の部分および上記屈曲部の最もトウ側の部分から等距離に位置づけられ、上記屈曲部の上記中心は上記打撃フェースの上記幾何中心から少なくとも2mmだけずれ、上記打撃フェースの上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記幾何中心から少なくとも2mmだけずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記屈曲部の上記中心は上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれ、かつ、上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記屈曲部の上記中心および上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記幾何中心から実質的に同一な方向にずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記屈曲部および上記厚い中央部分の双方は上記打撃フェースの上記トウ側の方向へずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記打撃フェースはスイートスポットを有し、上記スイートスポットは、ゴルフボールが上記打撃フェースを打撃したときに達成される最大達成ボール速度の少なくとも99.7%の速度を形成できる、上記打撃フェースの部分として定義され、上記スイートスポットは上記打撃フェースの上記幾何中心の回りに実質的に中心付けられる。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられる。
この技術の1つの非制約的な実施例は、ゴルフクラブヘッドであって;打撃フェースと;クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し;上記打撃フェースは;ヒール側およびトウ側と;上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と;上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と;可変厚さプロフィールとを有し;上記可変厚さプロフィールは;厚い中央部分と;遷移部分と;薄い周囲部分とを有し;上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し;上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し;上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ;上記ソール部分は上記打撃フェースから離間している屈曲部をさらに有し、上記屈曲部は前面壁、頂部、および背面壁を有し、上記前面壁および上記背面壁の双方は上記ゴルフクラブヘッドの内部に伸び、上記前面壁および上記背面壁は上記頂部で連結され;上記屈曲部は、上記打撃フェースの幾何中心からトウ方向のトウ部分と、上記幾何中心からヒール方向のヒール部分とを有し;上記屈曲部の上記トウ部分および上記屈曲部の上記ヒール部分はいずれかが反対の部分より柔軟であり;上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記屈曲部のより柔軟な部分の方向に、ずれている上記ゴルフクラブヘッドを含む。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも2mmずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも4mm、かつ6mm未満だけずれている。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記打撃フェースはスイートスポットを有し、上記スイートスポットは、ゴルフボールが上記打撃フェースを打撃したときに達成される最大達成ボール速度の少なくとも99.7%の速度を形成できる、上記打撃フェースの部分として定義され、上記スイートスポットは上記打撃フェースの上記幾何中心の回りに実質的に中心付けられる。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である。
この技術の付加的な非制約的な実施例において、上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられ、上記厚い中央部分は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に、上記幾何中心からずれている。
添付図面は明細書の一部を構成しこれとともに理解されるべきである。しかしながら、図説の実施例は、単に、例であり、制約的であることを意図していない。種々の図面において類似の参照番号は類似の要素を示す。
この発明の1実施例のゴルフクラブヘッドの斜視図を示す。 ゴルフクラブヘッドの正面図を示す。 ゴルフクラブおよびゴルフボールの間のグラフィック表示を示す。 打撃フェースの幾何中心の近くに位置づけられたスイートスポットを具備するゴルフクラブヘッドの正面図を示す。 屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの1実施例の側面図を示す。 屈曲部を含み、打撃フェースの幾何中心から離れたスイートスポットを含むゴルフクラブヘッドの正面図を示す。 可変厚さプロフィールを伴う打撃フェース、および屈曲部を含むゴルフクラブヘッドの1実施例の側面図を示す。 図7のゴルフクラブヘッドの内部幾何の正面図を示す。 打撃フェースの幾何中心に対する、可変フェース厚さプロフィールの各部の位置および屈曲部の位置に関して複数の関係を含む、図7のゴルフクラブの内部幾何の正面図を示す。
以下の詳細な説明において、添付図面が参照され、これはここでの開示の一部を構成する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲において説明される図説の実施例は、制限的なものを意味しない。ここで提示されるサブジェクトマターの趣旨または範囲から逸脱しない範囲で、他の実施例を採用して良く、他の変更をなして良い。この開示内容の側面は、全般的にここで説明され、各図において図説されるように、広く種々の異なる構成において、採用され、置換され、組み合わされ、また設計されて良く、これらは明瞭にこの開示の一部を構成すると理解される。例えば、システムまたは装置、または方法は、ここに開示された任意の数の側面を用いて実装され、または実施されて良い。さらに、そのようなシステム、または装置やそのような方法は、他の構成、機能を利用して実施されて良く、さらに、ここに開示された1または複数の側面に加えてそれ以外の構成、機能を利用して実施されて良い。ここで説明される、この発明の特徴の変更例および他の修正、並びに、ここで説明される、この発明の原理をさらなる応用は、この開示内容を元に当業者にもたらされ、この発明の範囲内であると考えられる。
実施例の外に、または、とくにことわらない限りは、すべての数の範囲、量、値およびパーセンテージ例えば明細書中の材料の量、慣性モーメント、重心位置、ロフトおよびドラフト角度、その他に関するそのようなものは、値、量、または範囲とともに明瞭に「約」の用語が表示されていなくてもそのような用語「約」があるものとして認識することができる。したがって、そうでないと示されない限り、明細書および特許請求の範囲の数字のパラメータは近似であり、これはこの発明により実現されることがのぞまれる所望の特性に応じて変化する。特許請求の範囲の均等理論の適応を排除する意図はないが、少なくとも、各数量のパラメータは報告された実行桁数の下で理解され、通常の丸め手法により把握すべきである。
この発明の広い範囲を示す数量の範囲およびパラメータは近似であるけれども、明細書の例に示された数量の値はできる限り正確に報告されている。ただし、いずれの数量の値も、各実験の測定に見いだされる標準偏差に起因する必然的な誤差を内在する。さらに、種々のことがらについて数量の範囲が示される場合には、指摘した値の範囲で、それらを組み合わせたものが利用できることを理解されたい。
この技術を説明するにあたって、以下の用語が用いられて良い。単数形(「a」、「an」、および「the」)は、文脈において明瞭にそうでないと表示されない限り、複数形態を含む。そのため、例えば、1つの事項に関する説明は、1または複数の事項に関する説明を含む。用語「複数」(「plurality」)は2またはそれ以上の事項を含む。用語「実質的」(「substantially」)は、指摘された、特徴、パラメータ、または値がちょうどである必要がなく、偏差または変動はこの特徴が実現しようと意図していた効果を排除しない範囲で起こって良いことを意味し、これら偏差または変動は、例えば、許容誤差、測定誤差、測定精度制約および当業者に知られている他の要素を含む。複数の事項は簡便のために共通のリストに提示されて良い。ただし、これらのリストでは、リストの構成要素の各々は別のユニークな要素として個別に特定されていると認識されるべきである。したがって、そのようなリストの個別の要素は、当該同一のリストの任意の他の要素の事実上の等価物と解釈すべきであり、これは、反対の表示がなされていないかぎり、共通のグループにおいてそれらが表示されていることのみから由来する。さらに、用語「および」(「and」)、および「または」(「or」)が要素のリストと関連して使用される場合、これらは広く解釈されるべきであり、リストされた要素の任意の1つまたは複数が単独でまたは他のリストされた要素と組合わさって使用されて良いことを意味する。用語「代替的には」(「altrnatively」)は2またはそれ以上の代替物から1つを選択することを意味し、それらリストされた要素の選択が一時にそれらリストさレア代替物のうちの唯一の1つに限定されることを意図しない。
この開示の特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲から、添付の図面を参照して、より充分で明瞭なものになる。ここでの検討を考慮したのち、とくに「詳細な説明」のセクションを読んだ後、これら図説された特徴が、この開示のこれら所定の原理を説明するにあたりどのように役立つかを理解するであろう。
ここで説明される実施例は全般的には改善されたスイートスポットを具備するゴルフクラブに関する。より具体的には、いくつかの実施例はスイートスポットをゴルフクラブヘッドの幾何中心のまわりに集約するゴルフクラブヘッドの関する。
図1は、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド100の俯瞰図を示す。図1に示されるゴルフクラブヘッド100は、一般的には、打撃フェース102、後方本体部分104、およびホーゼル105を具備して良い。後方本体部分104は一般的にはさらにクラウン部分106、ソール部分(図示しない)、およびスカート部分110からなっていて良い。クラウン部分106は一般的には打撃フェース102の上方部分に結合され、他方、ソール部分(図示しない)は一般的には打撃フェース102の下方部分に結合されて良い。スカート部分110は、現行の事例的な実施例において示されるように、一般的には、クラウン部分106およびソール部分(図示しない)の間に配されて、後方本体部分104を完成させて良い。
ゴルフクラブヘッド100は、図1により図示する現行の事例的な実施例において示されるように、一般的には、R付けられた(radiused)遷移部分116を具備して良く、これは打撃フェース102の周囲を少なくとも包囲する。より具体的には、図1から理解できるように、R付けられた遷移部分112はさらにトウ側R付け遷移部分114およびヒール側R付け遷移部分116からなって良く、これらがそれぞれ打撃フェース102のトウおよびヒール部分の近くで打撃フェース102を包囲する。図1に示される現行の事例的な実施例はゴルフクラブヘッド100のトウおよびヒール部分をカバーするR付け遷移部分112のみを示すけれども、R付け遷移部分112は、この発明の範囲および内容から逸脱しない範囲で、打撃フェース102の周囲を完全に包囲しても良いことに留意されたい。
図1において、打撃フェース102の表面面積は一般的には約3600mmより大きく、より好ましくは3700mmより大きく、最も好ましくは約3750mmより大きくてよいことに留意されたい。さらに、R付け遷移部分112の表面面積は一般的には約850mmより小さく、より好ましくは825mmより小さく、最も好ましくは約810mmより小さくてよい。最後に、ゴルフクラブヘッド100の全体の表面面積は約32000mmと約35000mmの間である。上述の表面面積の値に関連して、打撃フェース102の表面面積のゴルフクラブヘッド100の全体の総合面積に対する比を決定することが重要である。この打撃フェース表面面積比は一般的には約9%より大きく、より好ましくは約10%より大きく、最も好ましくは約11%より大きくて良い。代替的には、上述の表面面積はR付け遷移部分表面面積比をも決定する。このR付け遷移部分表面面積は一般的には約3.0%より小さく、より好ましくは、約2.75%より小さく、最も好ましくは約2.5%より小さくて良い。
図2は、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド200の正面図を示す。このゴルフクラブヘッド200の正面図は、打撃フェース202をより直接に示すことができ、これは打撃フェース202が顕著に楕円形であり、主軸220が顕著にヒールからトウの方向に走り、短軸が顕著にクラウンからソールに走ることを示す。この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド200の打撃フェース202は一般的には約0.33より大きく、より好ましくは約0.41より大きく、最も好ましくは約0.50の楕円ファクタを伴って良い。上に検討した楕円ファクタは下記の式1で定義されて良い。
楕円ファクタ=短軸222の長さ/主軸220の長さ 式(1)
長軸の長さ220は一般的には打撃フェース202上に描くことができる最も長い線の距離として定義して良い。ここで図2に示す現行の事例的な実施例では、主軸220は顕著にはヒールからトウへの方向に伸びるけれど、主軸220は現行の配向から逸脱した任意の他の方向に方向づけられていても良い。ただし、それは、この発明の範囲および内容から逸脱することなく、打撃フェース202上に引くことができる最長の線を表す。短軸222は、現行の事例的な実施例において示されるように、一般的には、主軸220と直交して走り打撃フェース202を横切る線として定義されて良いが、打撃フェース202の幾何中心201を通る。いくつかの実施例において、打撃フェース202の幾何中心201は、短軸222の中点に位置づけられる。他の実施例において、打撃フェース202の幾何中心201は、ゴルフクラブヘッドの柔軟性を測定する手順、合衆国ゴルフ協会による、USGA−TPX3004、バージョン1.0.0、2008年5月1日によって概要が説明される衝突位置テンプレートによって決定される衝突スポットの中心によって定義される。
主軸220の長さは、現行の事例的な実施例において示されるように、一般的には、約120mm(ミリメータ)より短く、より好ましくは約110mmより短く、最も好ましくは約100mmより短くて良い。他方、短軸222の長さは、現行の事例的な実施例において示されるように、一般的には、約40mmより長く、より好ましくは約45mmより長く、最も好ましくは約50mmより長くて良い。したがって、短軸222の長さを主軸220の長さで割ったときに、その結果としての楕円ファクタは先に検討した範囲となってよい。
図2に示すゴルフクラブヘッド200の正面図は、ゴルフクラブヘッド200の打撃フェース202が、ゴルフクラブヘッド200を比較的フラットな位置に維持していても、どれくらい、より直立位置に傾いているかを示すのに役立つ。換言すれば、打撃フェース202の垂直短軸222は、一般的には、地面225に対して垂直な垂直軸223と比較したときに、角度θだけ傾斜して良い。角度θは、現行の事例的な実施例に示されるように、一般的には、約3.0度より大きく約16.0度より小さく、より好ましくは、約3.0度より大きく約12.0度より小さく、最も好ましくは、約3.0度より大きく約8.0度より小さくてよい。図2から理解できるように、ゴルフクラブヘッド200の打撃フェース202の地面225に対する傾斜は、主軸220および短軸222を同一の程度だけ同一の方向に傾斜させる。他の見方をすれば、打撃フェース202の傾斜は、主軸220および短軸222を高トウから低ヒールの方向に、約3.0度より大きく約16.0度より小さく、より好ましくは、約3.0度より大きく約12.0度より小さく、最も好ましくは、約3.0度より大きく約8.0度より小さい角度だけ傾斜させることとしても定義できる。
ゴルフクラブヘッド200の打撃フェース202の傾斜の背後にある理屈を理解するために図3を見ることは有益であり、これは、打撃フェース202に対するゴルファーの典型的衝突パターンを示し、グラフ上の点はゴルファーがゴルフクラブでゴルフボールを打撃するときの典型的な打撃位置を示す。F.Werner and R.Greg、How Golf Clubs Really Work and How to Optimize Their Desins、Ch. 4、pp.17−21(2000)において報告されているように、ドライバークラブのフェース上のゴルフボール打撃の典型的な分散は、長軸が高トウから低ヒールの方向に方向づけられた楕円パターンに従い、これは図3に示される楕円パターンに合致する。図3に示される衝突パターンをより近くで調べると、衝撃パターンの主軸320が水平軸323に対して角度αを形成することがわかる。この角度αは一般的には図2に示されるゴルフクラブヘッド200の打撃フェース202の傾斜角θに合致して良い。より具体的には、αは一般的には約3.0度より大きく約16.0度より小さく、より好ましくは、約3.0度より大きく約12.0度より小さく、最も好ましくは、約3.0度より大きく約8.0度より小さい。
図2に戻ると、図3に示される打撃パターンから、ゴルフクラブヘッド200の打撃フェースを、衝撃パターンの傾斜角αに相当する角度θだけ傾斜させることが好ましいことがわかる。ゴルフクラブヘッド200の打撃フェース202を傾斜させることより、主軸220および短軸222を傾斜させることになることがより重要である。上述の軸を傾斜させることにより、打撃フェース202が図3に示す典型的な打撃パターンとより整合するようにできるからである。
図4を参照すると、これは、この発明の実施例に従うゴルフクラブヘッドの他の正面図を示しており、ゴルフクラブヘッド400が当該ゴルフクラブヘッド400の打撃フェース402の幾何中心401の近くに配置されたスイートスポット430を具備するように示されていることがわかる。より具体的には、スイートスポット430は一般的にはゴルフクラブヘッド400の打撃フェース402の幾何中心401と同心であってよい。この出願の内容において、スイートスポット430は、一般的には、ゴルフクラブヘッド400により実現可能な最大ボール速度の少なくとも99.7%を実現できる、すべての打撃フェース402のうちの領域として定義して良い。99.7%の値は、スイートスポット430のサイズを決定する際に用いて妥当であろう。なぜならば、最大ボール速度の99.7%を実現できるゴルフボールは、ゴルフクラブヘッド400により実現できる最大ボール速度の100%を実現する直接的な中央の打撃と比較したときに、約1/2マイル・パー・時間しか失わないからである。現行の事例的な実施例において示されるようにゴルフクラブヘッド400により実現できる最大ボール速度は、一般的には、ゴルフクラブヘッド400がどこでゴルフボールを打撃するかにかかわらず、ゴルフクラブヘッドにより実現できる最も大きなボール速度と関連するであろう。
いくつかの実施例において、ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドの打撃フェースの幾何中心に対するスイートスポットの位置に影響を与える種々の特徴を含んで良い。このような特徴の例は、本出願人の出願に係る2013年11月25日提出のGolden等の米国特許出願第14/089,574号の「屈曲部を具備するゴルフクラブ」に見いだすことができ、その内容は参照してここに組み入れる。図5に示すように、屈曲部536、538は、スイートスポットを打撃フェースの幾何中心から遠ざかるように移動させることができる特徴の例である。屈曲部536、538は一般的にはクラウン、ソール、および/またはスカートの前方部分に形成される。屈曲部536は、全般的にはヒールからトウ方向に伸びソールの前方部分に形成される長尺の波形状である。屈曲部538は、クラウンの前方部分に形成される。屈曲部536、538は、全般的には、前後方向に柔軟であり、打撃フェース502から離間してクラブヘッド500の柔軟部分を実現して、打撃フェースがゴルフボールと衝突するときに、衝突点に近い位置での屈曲に加えて、打撃フェース502の一部がユニットとして往復動し回転するようにしている。屈曲部536、538は、打撃フェース502およびゴルフボールの間の中心からずれた衝突のみでなく、中心フェースのゴルフボールとの衝突に対する改善した性能を実現できる。
図6は、ソール部分608の前方部分に形成されて屈曲部636を図説する。屈曲部636は、全般的には、打撃フェース602の幾何中心からトウ方向に伸び、これはヒール方向より伸びている。トウにバイアスされた屈曲部636のようなゴルフクラブヘッドの特徴は、ゴルフクラブヘッドの剛性に非対称的に影響を与え、これによって打撃フェース上のスイートスポット630の位置に影響を与えることができる。図6は、屈曲部636がどのようにスイートスポット630を打撃フェース602の幾何中心601からトウ方向に移動させるかを説明する。ゴルフクラブヘッドのデザインにおける他の構造、特徴、または非対称性も、スイートスポット630を、ゴルフクラブヘッド600の幾何中心601から移動させることができる。
先に検討したように、スイートスポットを打撃フェースの幾何中心に位置づけることが好ましく、これは図4に図説するとおりである。図7は、この発明の事例的な実施例に従うゴルフクラブヘッド700を示し、これは可変フェース厚さプロフィール740を伴う打撃フェース702を具備する。ゴルフクラブヘッド700は、図7に図説されるように、打撃フェース702の背後に可変フェース厚さプロフィール740を伴う打撃フェース702を具備して良い。より具体的には、可変フェース厚さプロフィール740は、事例的な実施例に示すように、全般的には、遷移部分743によって包囲された厚い中央部分742を有してよく、そして、この遷移部分743が薄い周囲部分744に包囲される。ゴルフクラブヘッド700の打撃フェース702は、ゴルフボールを打撃するときにトランポリンのように変形するので、可変フェース厚さプロフィールを伴うと、打撃フェース702の薄い周囲部分744を、トランポリン効果を実現するのに充分な程度に薄くでき、それでいて、可変フェース厚さプロフィール740の厚い中央部分742はゴルフボールとの衝突に関連する応力に耐えるのに充分な厚さを実現できる。アール面取りされた(radiused)遷移部分112(図1に示す)はゴルフクラブヘッド700の打撃フェース702に付加的な構造剛性を付与できるので、ゴルフクラブヘッドの打撃フェース702をより薄くでき、さらに大きなスイートスポットを形成する。より具体的には、構造上の剛性が増大したので、薄い周囲部分744の厚さを約3.00mmの厚さより小さくでき、より好ましくは約2.9mmの厚さより小さく、最も好ましくは約2.8mmの厚さより小さくできる。可変フェース厚さを採用してゴルフクラブヘッドの性能を改善することについては米国特許第7,029,403号(Rice等)においてより詳細な開示を見い出すことができ、その内容は参照してここに組み入れる。
図7も屈曲部736を図説する。屈曲部736は、打撃フェース702から離間している。屈曲部736は前面壁771、背面壁772、および頂部773を含む。前面壁771および背面壁772は双方ともゴルフクラブヘッド700の内側に伸びる。前面壁771および背面壁772は頂部773で結合される。
図8は可変フェース厚さプロフィール740を伴う図7のゴルフクラブヘッドの内部幾何の正面図を示す。図8は、厚い中央部分742、遷移部分743、および薄い周囲部分744の相対的な寸法および位置を示す。より具体的には、図8は、打撃フェース702の幾何中心701からずれた厚い中央部分742を示す。図6において先に検討し図説したように、屈曲部636のような種々のゴルフクラブヘッド構造または特徴が、打撃フェースの幾何中心601に中心合わせされていないスイートスポット630を形成できる。図8に図説されるように、打撃フェース702が、厚い中央部分742がゴルフクラブヘッド700のトウ方向にずれている可変フェース厚さプロフィール740を組み込んでいるので、スイートスポットを打撃フェース702の幾何中心701の回りに集中させることができる。他の実施例において、厚い中央部分742はゴルフクラブヘッド700のヒール方向にずれて良い。いくつかの実施例において、厚い中央部分742は屈曲部736と同じ方向にずれており、これは図8に図説するとおりである。厚い中央部分742を打撃フェース702の幾何中心701からずれた位置に位置づけることにより、スイートスポットを、図6に図説するようなあまり理想的でない位置から図4に図説するような打撃フェース702の幾何中心701の回りに集中させられたより理想的な位置に移動させることができ、これは、ゴルフクラブヘッド700が、屈曲部736のような、そうでなければスイートスポットを幾何中心701からずらしてしまう場合もそうであり、これは図7および図8に図説するとおりである。
図9は、ゴルフクラブヘッド700の内部幾何の正面図を図9から模写したものであり、可変フェース厚さプロフィール740の各部分および屈曲部736の打撃フェース702の幾何中心701に対する位置に関する複数の関係を含んでこの発明の種々の実施例をさらに説明する。図6において先に検討し図説するように、屈曲部のような、種々のゴルフクラブヘッド構造または特徴が打撃フェース602の屈曲特性を修正でき、打撃フェースの幾何中心に中心合わせされていないスイートスポット630を形成できる。図9は、1実施例において、屈曲部736または他のゴルフクラブヘッド特徴が、ゴルフクラブヘッド700のヒールではなくトウの方向にさらに伸びることが可能であることを示す。
図9に図説するように、屈曲部736の中心737はXで表示され、距離Aだけゴルフクラブヘッドのトウ方向に幾何中心701からずれている。距離Aは、以下に説明する距離B〜Hとともに、図2に図説され先に検討した主軸220に平行な軸に沿って測定される。屈曲部736の中心737は、屈曲部736の最もトウ側の部分と屈曲部736の最もヒール側の部分と実質的に等距離に位置づけられる。したがって、屈曲部736の中心737は距離Bと、これに等しい距離Cとによって定義され、ここで、距離Bは中心737と屈曲部736の最もトウ側の部分との間の距離であり、距離Cは中心737と屈曲部736の最もヒール側の部分との間の距離である。いくつかの実施例において、図9に図説するように、屈曲部736の中心737はクラブヘッドの幾何中心から距離Aだけずれている。
いくつかの実施例において、距離Aは0.25mmおよび15mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Aは1mmおよび10mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Aは2mmおよび8mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Aは3mmおよび7mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Aは4mmおよび6mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Aは1mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Aは2mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Aは3mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Aは4mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Aは5mmより大きくてよい。
図8および図9との関係でさきに検討したように、厚い中央部分742は打撃フェース702の幾何中心701からずれていて良い。図9は、厚い中央部分742の中心741を図説し、これをXで示し、これはゴルフクラブヘッド700のトウの方向に打撃フェース702の幾何中心701から距離Dだけずれている。厚い中央部分742の中心741は、厚い中央部分742の最もトウ側の部分と厚い中央部分742の最もヒール側の部分と実質的に等距離に位置づけられる。したがって、厚い中央部分742の中心741は距離Eと、これに等しい距離Fとによって定義され、ここで、距離Eは中心741と厚い中央部分742の最もトウ側の部分との間の距離であり、距離Fは中心741と厚い中央部分742の最もヒール側の部分との間の距離である。いくつかの実施例において、図8および図9に図説するように、ゴルフクラブヘッドは、中心737をトウ方向にずらした屈曲部736、並びに、中心741をトウ方向にずらした厚い中央部分742を有して良い。いくつかの実施例において、厚い中央部分742の中心741は幾何中心701から距離Dだけずれて良く、これは実質的距離Aと類似であり、距離Aは屈曲部736の中心737が幾何中心701からずれている距離である。
いくつかの実施例において、距離Dは0.25mmおよび15mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Dは1mmおよび10mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Dは2mmおよび8mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Dは3mmおよび7mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Dは4mmおよび6mmの間であってよい。いくつかの実施例において、距離Dは1mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Dは2mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Dは3mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Dは4mmより大きくてよい。いくつかの実施例において、距離Dは5mmより大きくてよい。
図9において先に検討し図説したように、可変厚さプロフィール740は、厚い中央部分742に加えて、遷移部分743、および薄い周囲部分744も含む。いくつかの実施例において、遷移部分743は、実質的に、厚い中央部分742に関して中心付けられ、ここで、距離Gは、遷移部分の最もトウ側の部分から厚い中央部分742の中心741までの距離を表し、距離Hは、遷移部分の最もヒール側の部分から厚い中央部分742の中心741までの距離を表し、ここで、距離Gは距離Hと実質的に等しい。いくつかの実施例において、距離Gおよび距離Hは各々約15mmおよび30mmの間である。いくつかの実施例において、距離Gおよび距離Hは各々約20mmおよび25mmの間である。いくつかの実施例において、距離Gおよび距離Hは各々約22mmおよび24mmの間である。他の実施例において、遷移部分743は厚い中央部分742に対して中心付けられていなくて良く、距離Gは距離Hと等しくなくて良い。いくつかの実施例において、遷移部分743は厚い中央部分742からヒール方向にずれて良く、この場合、距離Hは距離Gより大きい。いくつかの実施例において、距離Hは少なくとも1mmだけ距離Gより大きい。いくつかの実施例において、距離Hは少なくとも2mmだけ距離Gより大きい。いくつかの実施例において、距離Gは少なくとも1mmだけ距離Hより大きい。いくつかの実施例において、距離Gは少なくとも2mmだけ距離Hより大きい。
いくつかの実施例において、屈曲部736の中心737は打撃フェース702の幾何中心からずれていなくて良いけれども、依然として非対称な剛性特性を実現してスイートスポットを幾何中心701から移動させる。非対称な剛性特性は、複数の構造により達成でき、これは、例えば、非対称なサイズ比率、非対称な厚さ、非対称な曲率、ホーゼル構造、非対称なリブ等を含む。したがって、いくつかの実施例において、ゴルフクラブヘッド701は、中心741を幾何中心701からずらしていない屈曲部736、並びに、中心741を幾何中心701からずらした厚い中央部分742を含んで良い。他の実施例において、厚い中央部分742の中心741がヒール方向にずれて良い。いくつかの実施例において、厚い中央部分742の中心741は、屈曲部736や他のゴルフクラブン特徴のより柔軟な部分を含む、ゴルフクラブヘッドの部分へとずれて良い。
打撃フェースの特性を測定する1つの方法は特性時間(CT)である。CTの測定は、合衆国ゴルフ協会による、ゴルフクラブヘッドの柔軟性を測定する手順、USGA−TPX3004、改訂1.0.0、2008年5月1日において概要が説明されている。CTは、ゴルフクラブヘッド700の打撃フェース702上の種々の位置で測定できる。CTは打撃フェース702の幾何中心701で測定できる(CTCenter)。CTは打撃フェース702の幾何中心701からずれた位置、例えば、主軸に平行な軸に沿って幾何中心702からトウ方向に0.5インチずれた点(CTToe−0.5")、または、主軸に平行な軸に沿って幾何中心702からトウ方向に0.5インチずれた点(CTHeel−0.5")で測定できる。いくつかの実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06のCT関係を有して良い。いくつかの実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06のCT関係を有して良い。
例えば、ゴルフクラブヘッドの1実施例では、CTCenterは235で、CTToe−0.5"は247で、CTHeel−0.5"は234である。(CTToe−0.5"/CTCenter)−1の絶対値は0.051064と等しく、これは|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06を満たす。また、(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1の絶対値は0.012766と等しく、これは|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06を満たす。他の実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.05のCT関係を有して良い。他の実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.05のCT関係を有して良い。他の実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.04のCT関係を有して良い。他の実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.04のCT関係を有して良い。他の実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.03のCT関係を有して良い。他の実施例において、ゴルフクラブヘッド700は|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.03のCT関係を有して良い。
屈曲部は、ゴルフクラブヘッドがゴルフボールに衝突するときのゴルフクラブヘッドの屈曲特性を変更する唯一のゴルフクラブ特徴ではないことに留意することは重要である。他の特徴は、例え、壁厚さ、曲率、リブ、ウエイトポート、ホーゼル構造等を含んで良く、これがゴルフクラブヘッドの剛性に非対称な影響を与え、ゴルフクラブヘッドの打撃フェース上のスイートスポットの位置に影響を与えることができる。ここで検討した、可変厚さプロフィール並びに移動された厚い中央部分の種々の実施例は、ここで検討した屈曲部の加えて、複数のゴルフクラブヘッド特徴と組み合わせて採用して良い。
他の実施例において、ゴルフクラブヘッドは一体に組み合わされてゴルフクラブヘッドを形成する複数の部品から形成されて良い。いくつかの実施例において、ソール部分および打撃フェースは1つの一体の部品から、スーパープラスチックフォーミング(超塑性成形加工)と呼ばれる手法を採用して形成できる。スーパープラスチックフォーミングは、高温で実施され、ときどき真空で実施され、フォーミングプロセスで材料を慣用的な場合に較べて大きく伸長させることができる。このプロセスは治乱材料を処理する上の特に魅力的である。いくつかの実施例において、変形の間、材料の表面に物理的な金型を接触させるのでなく、雌金型に代えて圧縮ガスを採用して部品を形成する。圧縮ガスはより均一な力を印加でき、それでいて、材料に穴を形成する局所摩擦を最小化できる。スーパープラスチックフォーミングによってより複雑な幾何形状を形成できる。また、スーパープラスチックフォーミングによって、スプリングバックが少なくでき、またはなくすことができ、より正確な製造を支援できる。さらに、成型された材料と異なり、スーパープラスチックフォーミングにより形成されたソールおよび打撃フェースは、表面にアルファケースすなわち酸素が存在せず、表面欠陥を最小化し、平滑な表面を形成し、応力クラックの連鎖を最小化できる。いくつかの実施例において、先に検討した、屈曲部のような種々の特徴、並びに、可変厚さプロフィールはスーパープラスチックフォーミングを用いて製造でき、これは例えば打撃フェース、ソール、屈曲部、および可変厚さプロフィールを含む。
この技術を説明するにあたり、別々の実施例の文脈で説明される所定の複数の特徴は、単一の実施例においてコンビネーションとしても実装できる。逆に、単一の実施例の文脈で説明される種々の特徴が、複数の実施例で個別に実装でき、また任意の適切なサブコンビネーションで実装できる。さらに、複数の特徴は所定のコンビネーションにおいて実施するように先に説明したかもしれず、またそのように、当初、特許請求の範囲に記載したかもしれないが、そのように記載されたコンビネーションから、1または複数の特徴をある場合にはそのコンビネーションから除去して良く、そのようなクレームのコンビネーションはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に向けられて良い。
この開示において説明した実施態様の種々の変形が当業者には明らかであり、ここに定義される包括的な原理はこの開示の趣旨または範囲から逸脱することなしに他の実施態様に適応されて良い。特許請求の範囲は、ここに示される実施態様に限定されることを意図せず、この開示、ならびにここに開示された原理および新規な特徴と合致する最も広い範囲のものに準拠すべきである。
以下、ここで開示した技術的特徴を列挙する。
[技術的特徴1]
ゴルフクラブヘッドであって、
打撃フェースと、
クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し、
上記打撃フェースは、
ヒール側およびトウ側と、
上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と、
上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と、
可変厚さプロフィールとを有し、
上記可変厚さプロフィールは、
厚い中央部分と、
遷移部分と、
薄い周囲部分とを有し、
上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し、
上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し、
上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ、
上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心からずれていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴2]
上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも2mmずれている技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴3]
上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれている技術的特徴2記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴4]
上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも4mm、かつ6mm未満だけずれている技術的特徴3記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴5]
上記中央部分の上記中心から上記遷移部分の最もヒール側の部分までの距離Hは、上記中央部分の上記中心から上記遷移部分の最もトウ側の部分までの距離Gより少なくとも1mmだけ長く、上記距離Hおよび上記距離Gはそれぞれ上記主軸と平行な軸に沿って測定される技術的特徴2記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴6]
上記打撃フェースはスイートスポットを有し、上記スイートスポットは、ゴルフボールが上記打撃フェースを打撃したときに達成される最大達成ボール速度の少なくとも99.7%の速度を形成できる、上記打撃フェースの部分として定義され、上記スイートスポットは上記打撃フェースの上記幾何中心の回りに実質的に中心付けられる技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴7]
|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴8]
上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられる技術的特徴1記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴9]
ゴルフクラブヘッドであって、
打撃フェースと、
クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し、
上記打撃フェースは、
ヒール側およびトウ側と、
上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と、
上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と、
可変厚さプロフィールとを有し、
上記可変厚さプロフィールは、
厚い中央部分と、
遷移部分と、
薄い周囲部分とを有し、
上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し、
上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し、
上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ、
上記ソール部分は上記打撃フェースから離間している屈曲部をさらに有し、上記屈曲部は前面壁、頂部、および背面壁を有し、上記前面壁および上記背面壁の双方は上記ゴルフクラブヘッドの内部に伸び、上記前面壁および上記背面壁は上記頂部で連結され、
上記屈曲部は、上記主軸に平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心からずれ、
上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心から、上記屈曲部と実質的に同一の方向に、ずれていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴10]
上記屈曲部は中心を有し、上記屈曲部の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記屈曲部の最もヒール側の部分および上記屈曲部の最もトウ側の部分から等距離に位置づけられ、上記屈曲部の上記中心は上記打撃フェースの上記幾何中心から少なくとも2mmだけずれ、上記打撃フェースの上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記幾何中心から少なくとも2mmだけずれている技術的特徴9記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴11]
上記屈曲部の上記中心は上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれ、かつ、上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれている技術的特徴10記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴12]
上記屈曲部の上記中心および上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記幾何中心から実質的に同一な方向にずれている技術的特徴10記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴13]
上記屈曲部および上記厚い中央部分の双方は上記打撃フェースの上記トウ側の方向へずれている技術的特徴9記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴14]
上記打撃フェースはスイートスポットを有し、上記スイートスポットは、ゴルフボールが上記打撃フェースを打撃したときに達成される最大達成ボール速度の少なくとも99.7%の速度を形成できる、上記打撃フェースの部分として定義され、上記スイートスポットは上記打撃フェースの上記幾何中心の回りに実質的に中心付けられる技術的特徴9記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴15]
|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である技術的特徴9記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴16]
上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられる技術的特徴9記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴17]
ゴルフクラブヘッドであって、
打撃フェースと、
クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し、
上記打撃フェースは、
ヒール側およびトウ側と、
上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と、
上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と、
可変厚さプロフィールとを有し、
上記可変厚さプロフィールは、
厚い中央部分と、
遷移部分と、
薄い周囲部分とを有し、
上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し、
上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し、
上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ、
上記ソール部分は上記打撃フェースから離間している屈曲部をさらに有し、上記屈曲部は前面壁、頂部、および背面壁を有し、上記前面壁および上記背面壁の双方は上記ゴルフクラブヘッドの内部に伸び、上記前面壁および上記背面壁は上記頂部で連結され、
上記屈曲部は、上記打撃フェースの幾何中心からトウ方向のトウ部分と、上記幾何中心からヒール方向のヒール部分とを有し、
上記屈曲部の上記トウ部分および上記屈曲部の上記ヒール部分はいずれかが反対の部分より柔軟であり、
上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記屈曲部のより柔軟な部分の方向に、ずれていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴18]
上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも2mmずれている技術的特徴17記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴19]
上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも3mm、かつ7mm未満だけずれている技術的特徴18記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴20]
上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも4mm、かつ6mm未満だけずれている技術的特徴19記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴21]
上記打撃フェースはスイートスポットを有し、上記スイートスポットは、ゴルフボールが上記打撃フェースを打撃したときに達成される最大達成ボール速度の少なくとも99.7%の速度を形成できる、上記打撃フェースの部分として定義され、上記スイートスポットは上記打撃フェースの上記幾何中心の回りに実質的に中心付けられる技術的特徴17記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴22]
|(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である技術的特徴17記載のゴルフクラブヘッド。
[技術的特徴23]
上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられ、上記厚い中央部分は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に、上記幾何中心からずれている技術的特徴17記載のゴルフクラブヘッド。
700 ゴルフクラブヘッド
701 幾何中心
702 打撃フェース
736 屈曲部
737 屈曲部の中心
740 可変フェース厚さプロフィール
741 中央部分の中心
742 中央部分
743 遷移部分
744 周囲部分

Claims (12)

  1. ゴルフクラブヘッドであって、
    打撃フェースと、
    クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し、
    上記打撃フェースは、
    ヒール側およびトウ側と、
    上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と、
    上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と、
    可変厚さプロフィールとを有し、
    上記可変厚さプロフィールは、
    厚い中央部分と、
    遷移部分と、
    薄い周囲部分とを有し、
    上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し、
    上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し、
    上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ、
    上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心からずれており、
    上記幾何中心は上記短軸の中点に位置づけられ、
    上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に上記幾何中心から少なくとも2mmずれており、
    上記中央部分の上記中心から上記遷移部分の最もヒール側の部分までの距離Hは、上記中央部分の上記中心から上記遷移部分の最もトウ側の部分までの距離Gより少なくとも1mmだけ長く、上記距離Hおよび上記距離Gはそれぞれ上記主軸と平行な軸に沿って測定されることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. |(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられる請求項1〜のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  4. ゴルフクラブヘッドであって、
    打撃フェースと、
    クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し、
    上記打撃フェースは、
    ヒール側およびトウ側と、
    上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と、
    上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と、
    可変厚さプロフィールとを有し、
    上記可変厚さプロフィールは、
    厚い中央部分と、
    遷移部分と、
    薄い周囲部分とを有し、
    上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し、
    上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し、
    上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ、
    上記ソール部分は上記打撃フェースから離間している屈曲部をさらに有し、上記屈曲部は前面壁、頂部、および背面壁を有し、上記前面壁および上記背面壁の双方は上記ゴルフクラブヘッドの内部に伸び、上記前面壁および上記背面壁は上記頂部で連結され、
    上記屈曲部は、上記主軸に平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心からずれ、
    上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記打撃フェースの幾何中心から、上記屈曲部と実質的に同一の方向に、ずれており、
    上記幾何中心は上記短軸の中点に位置づけられ、
    上記屈曲部は中心を有し、上記屈曲部の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記屈曲部の最もヒール側の部分および上記屈曲部の最もトウ側の部分から等距離に位置づけられ、上記屈曲部の上記中心は上記打撃フェースの上記幾何中心から少なくとも2mmだけずれ、上記打撃フェースの上記厚い中央部分の上記中心は上記打撃フェースの上記幾何中心から少なくとも2mmだけずれていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  5. 上記屈曲部の上記中心および上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記幾何中心から実質的に同一な方向にずれている請求項記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 上記屈曲部および上記厚い中央部分の双方は上記打撃フェースの上記トウ側の方向へずれている請求項記載のゴルフクラブヘッド。
  7. |(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である請求項記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられる請求項4〜7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  9. ゴルフクラブヘッドであって、
    打撃フェースと、
    クラウン部分およびソール部分を有する後方本体であって、上記クラウン部分が上記打撃フェースの上側部分に結合され、上記ソール部分が上記打撃フェースの下側部分に結合される、上記後方本体とを有し、
    上記打撃フェースは、
    ヒール側およびトウ側と、
    上記打撃フェースの表面に位置づけられた主軸であって、上記ヒール側から上記トウ側へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた最も長い線である、上記主軸と、
    上記打撃フェースの表面に位置づけられ短軸であって、上記クラウン部分から上記ソール部分へ実質的に配向させられ、上記打撃フェース上に引かれた、上記主軸と直角で、最も長い線である、上記短軸と、
    可変厚さプロフィールとを有し、
    上記可変厚さプロフィールは、
    厚い中央部分と、
    遷移部分と、
    薄い周囲部分とを有し、
    上記遷移部分は上記厚い中央部分を包囲し、
    上記薄い周囲部分は上記遷移部分を包囲し、
    上記厚い中央部分は、中心を有し、上記厚い中央部分の上記中心は、上記主軸と平行な軸に沿って、上記厚い中央部分の最もヒール側の部分と上記厚い中央部分の最もトウ側の部分と等距離に位置づけられ、
    上記ソール部分は上記打撃フェースから離間している屈曲部をさらに有し、上記屈曲部は前面壁、頂部、および背面壁を有し、上記前面壁および上記背面壁の双方は上記ゴルフクラブヘッドの内部に伸び、上記前面壁および上記背面壁は上記頂部で連結され、
    上記屈曲部は、上記打撃フェースの幾何中心からトウ方向のトウ部分と、上記幾何中心からヒール方向のヒール部分とを有し、
    上記幾何中心は上記短軸の中点に位置づけられ、
    上記屈曲部の上記トウ部分および上記屈曲部の上記ヒール部分はいずれかが反対の部分より柔軟であり、
    上記厚い中央部分の上記中心は上記主軸と平行な軸に沿って上記屈曲部のより柔軟な部分の方向に、ずれていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  10. 上記厚い中央部分の上記中心は上記幾何中心から少なくとも2mmずれている請求項記載のゴルフクラブヘッド。
  11. |(CTToe−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06、および、|(CTHeel−0.5"/CTCenter)−1|<=0.06であり、CTCenterは、上記打撃フェースの上記幾何中心のCT測定値であり、CTToe−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記トウ側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値であり、CTHeel−0.5"は、上記主軸に平行な軸に沿って上記幾何中心から上記ヒール側の方向に0.5インチずれた点でのCT測定値である請求項記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 上記厚い中央部分は実質的に楕円形状であり、実質的に一定の厚さを有し、上記打撃フェースの上記幾何中心は上記主軸の中点に位置づけられ、上記厚い中央部分は上記打撃フェースの上記トウ側の方向に、上記幾何中心からずれている請求項9〜11のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
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