JP2007159660A - 連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法 - Google Patents

連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】悪臭の発生を抑制する連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法を提供する。
【解決手段】下記(A)〜(F)の装置を備えた連続式洗濯システムにおいて、(E)及び(F)のラインに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有させる連続式洗濯システムにおける防臭方法。
(A)内外胴(二重ドラム)をもつ独立した複数のモジュールで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式の連続式洗濯機
(B)新水を供給する新水供給ライン
(C)洗浄剤を含有する洗浄液を供給する洗浄液供給ライン
(D)洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ライン
(E)排出される再利用水を「再利用水分配タンク」を経て洗浄部へ戻す第1の再利用水リサイクルライン
(F)該再利用水を該「再利用水分配タンク」から、新水補充ラインを有する「フラッシュタンク」を経て洗浄部へ戻す第2の再利用水リサイクルライン
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯水を再利用する連続式洗濯システムにおいて、悪臭の発生を抑制する連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法に関する。
従来より、ホテルや病院のシーツ、包布、タオル、レストランのクロスといったリネンの洗浄を行う際には特に連続洗濯機といった連続式洗濯システムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
この連続式洗濯システムは、大量の被洗物を短時間に洗浄可能であることから、近年リネンサプライの分野では幅広く使用されるようになってきている。
また、近年は、使用する水の量を更に削減するために、連続式洗濯機から排出される水を洗濯水等として再利用する連続式洗濯システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記排出される水を洗濯水等として再利用する連続式洗濯システムでは、悪臭の発生があり、リネンへの移行、洗浄作業環境の向上が課題となっている。
一方、洗濯衣料を室内干しのような常温の高湿度下で長時間かけて乾燥した場合であっても、悪臭の発生を効果的に防ぐことができる洗剤組成物等として、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び溶菌活性値が80%以上であり、かつ、カゼイン分解比活性が90%以上である酵素とを含有してなる洗浄剤組成物(特許文献3参照)や、キレート剤耐性を有する溶菌酵素を含有し、リン酸塩を含まない除菌洗浄剤組成物であって、この除菌洗浄剤組成物又はその水希釈液が、前記溶菌酵素を溶菌活性が2.5U/mL以上となる濃度で含有し、カルシウムイオン濃度がCaO換算で10ppm及びpHが8を超え12以下の溶液であることを特徴とする除菌洗浄剤組成物(特許文献4参照)が知られている。
しかしながら、これらの洗浄剤組成物は、一般の家庭用の洗濯等を対象としており、大量の被洗物を短時間に洗浄可能とする連続式洗濯システムにはそのまま適用できるものではないのが現状である。また、連続式洗濯システムにおいて、どの工程で悪臭を抑制する成分を添加するのが最適であるのか否かは、実際に試験等してみないと分からないのが現状であった。
特開平5−98556号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2001−137590号公報(請求の範囲、実施例等) 特開2003−119663号公報(特許請求の範囲、実施例等) WO2003/073859号公報(請求の範囲、実施例等)
本発明者らは、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、洗濯水を再利用する連続式洗濯システムにおいて、悪臭の発生を効果的に抑制することができる連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等について鋭意検討した結果、(A)内外胴(二重ドラム)をもつ独立した複数のモジュールで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式または洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯機、(B)該連続式洗濯機に新水を供給する新水供給ライン、(C)該連続式洗濯機に洗浄剤を含有する洗浄液を供給する洗浄液供給ライン、(D)該連続式洗濯機から洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ライン、(E)該連続式洗濯機から排出される再利用水を「再利用水分配タンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第1の再利用水リサイクルライン、(F)該再利用水を該「再利用水分配タンク」から、新水補充ラインを有する「フラッシュタンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第2の再利用水リサイクルラインの各装置を含む連続式洗濯システムにおいて、上記(E)及び(F)のラインに流れる洗濯水または再利用水に悪臭の発生を防止する特定成分を含有せしめることにより、上記連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(6)に存する。
(1) 下記(A)〜(F)の装置を備えた連続式洗濯システムにおいて、(E)及び(F)のラインに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有させることを特徴とする連続式洗濯システムにおける防臭方法。
(A)内外胴(二重ドラム)をもつ独立した複数のモジュールで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式または洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯機
(B)該連続式洗濯機に新水を供給する新水供給ライン
(C)該連続式洗濯機に洗浄剤を含有する洗浄液を供給する洗浄液供給ライン
(D)該連続式洗濯機から洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ライン
(E)該連続式洗濯機から排出される再利用水を「再利用水分配タンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第1の再利用水リサイクルライン
(F)該再利用水を該「再利用水分配タンク」から、新水補充ラインを有する「フラッシュタンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第2の再利用水リサイクルライン
(2) 下記(A)〜(F)の装置を備えた連続式洗濯システムにおいて、(E)および(F)のラインに、溶菌酵素を含有する再利用水を使用することを特徴とする連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法。
(A)内外胴(二重ドラム)をもつ独立した複数のモジュールで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式または洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯機
(B)該連続式洗濯機に新水を供給する新水供給ライン
(C)該連続式洗濯機に洗浄剤を含有する洗浄液を供給する洗浄液供給ライン
(D)該連続式洗濯機から洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ライン
(E)該連続式洗濯機から排出される再利用水を「再利用水分配タンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第1の再利用水リサイクルライン
(F)該再利用水を該「再利用水分配タンク」から、新水補充ラインを有する「フラッシュタンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第2の再利用水リサイクルライン
(3) 更に、(G)再利用水に溶菌酵素を供給する溶菌酵素供給ラインを備え、再利用水中の溶菌酵素含有量及び連続洗濯機の運転条件がコンピュータにより制御される上記(1)に記載の連続式洗濯システムにおける防臭方法。
(4) 更に、(G)再利用水に溶菌酵素を供給する溶菌酵素供給ラインを備え、再利用水中の溶菌酵素含有量及び連続洗濯機の運転条件がコンピュータにより制御される上記(2)に記載の連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法。
(5) 上記溶菌酵素がプロテアーゼであり、再利用水のプロテアーゼ含有量が100mU/mL以上である上記(1)又は(3)に記載の連続式洗濯システムにおける防臭方法。
(6) 上記溶菌酵素がプロテアーゼであり、再利用水のプロテアーゼ含有量が100mU/mL以上である上記(2)又は(4)に記載の連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法。
なお、本発明で規定する「溶菌酵素」とは、以下の試験法で、10U/g蛋白以上の溶菌活性(U)を有する酵素をいう。
〔ユニット(U)の測定法〕
滅菌水(蒸留水を121℃、20分間加熱滅菌処理したもの)に、EDTA・4ナトリウム111ppm、重炭酸ナトリウム278ppm、酵素を溶解し、水酸化ナトリウムでpH8.5に調整した溶液9mLを、25℃の水浴中に5分間保温する。この溶液に、OD660nmの濁度(分光光度計における波長660nmでの濁度)で約3.3となるエッシェリシアコリ(Eschericha coli ATCC8739:大腸菌)の加熱菌体(下記試験菌液に示す)1mLを添加して撹拌し、30秒以内にOD660nmの濁度が0.3±0.03になることを確認し、U試験液を得る。U試験液を25℃の水浴中で10分間保温し、加熱菌体添加10分後に撹拌してOD660nmの濁度を測定する。U試験液OD660nmの濁度を10分間に0.05減少させるのに必要な蛋白量を10単位(ユニット、U)とする。
(試験菌液の調製)
ブレーンハートインヒュージョン培地(ディフコ社製)を規定量(37g/L)精製水に溶解して、500mL容の坂口フラスコに50mL入れて滅菌する。その後、エッシェリシアコリ(Eschericha coli ATCC8739:大腸菌)を1白金耳植菌して37℃で18時間振とう培養する。遠心分離(3,000rpm(約1800G)、5分間)により菌体を集めて滅菌水にけん濁し、再度遠心分離を行ない、菌体を集めて滅菌水にけん濁し、滅菌水にけん濁した菌体を90℃で20分加熱して、遠心分離を行ない、加熱菌体を集めて滅菌水にけん濁して、OD660nmの濁度が3.3の菌体けん濁液を得る。
本発明によれば、洗濯水を再利用する連続式洗濯システムにおいて、悪臭の発生を効果的に抑制することができる連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法が提供される。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式の連続洗濯機システムの実施形態の一例を示す概略図面である。
本実施形態の連続洗濯機システムは、図1に示すように、内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部〔予備洗浄(予洗)、本洗浄(本洗)、すすぎ部〕からなる複数のモジュール(第1槽〜第12槽)10a〜10lで構成される連続式洗濯機Aと、該連続式洗濯機Aのすすぎ部10k、10lの少なくとも一つに新水を供給する新水供給ラインBと、該連続式洗濯機Aの洗浄部(予洗)10a,洗浄部(本洗)10dに洗浄剤を含有する洗浄液を洗剤タンク11から供給する洗浄液供給ラインCと、該連続式洗濯機Aから洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ラインDと、該連続式洗濯機Aの洗浄部10iから排出される排水を再利用する再利用水を「再利用水分配タンク12」、ポンプ部13を経て該連続式洗濯機Aの洗浄部10hへ戻す第1の再利用水リサイクルラインEと、該再利用水を該「再利用水分配タンク12」から、ポンプ部14を経て、新水補充ライン15を有する「フラッシュタンク16」、ポンプ部17を経て該連続式洗濯機Aの洗浄部10aへ戻す第2の再利用水リサイクルラインFとを備えたものである。
また、本実施形態の連続洗濯機システムには、連続式洗濯機Aの洗浄部10eに漂白剤である過酸化水素を供給するライン18、すすぎ部10lに糊付け成分、中和成分等からなる仕上剤を供給するライン19、すすぎ部10lに連結する脱水機20を有し、更に、すすぎ部10lの排水(再利用水)、及び脱水機20の排水(再利用水)を回収ピット21で回収し、ポンプ部22を経て、フラッシュタンク16に供給するライン23を備えている。
被洗物30は、連続洗濯機Aの洗浄部10aの投下口部10a1に投下されて連続式洗濯システムにより洗濯される。
内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部、すすぎ部からなる複数のモジュール10a〜10lは、図2(a)に示すように、内胴10mが毎分11回転300度の揺動運動を行い、ドラム内の4本の大きな突起部(桟)10nが被洗物を強く叩き、掻き上げ、落下を繰り返し、その間、洗濯水の中で被洗物は強く攪拌され洗いの効果またはすすぎの効果を高める機能を有するものである。なお、内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部〔予備洗浄(予洗)、本洗浄(本洗)、すすぎ部〕からなる複数のモジュール(第1槽〜第12槽)10a〜10lは、各槽で加熱機構により各設定温度に調節することができる。
また、各モジュール10a〜10l間は、図2(b)に示すように、各モジュール10a〜10l内に備える孔10Oを有するスクープ10pですくい上げて、汚れた洗濯水等が次の槽に移るのを最小限に抑えて移送する構成となっている。なお、スライド移送式であってもよい。
更に、各モジュール10a〜10lの外胴10qには、図2(c)に示すように、洗濯水の流れを制御し、洗・助剤を有効に働かさせるために、洗濯水が、出口側の槽から流れ込むとき、必ずドラム10m内の被洗物と接触してから手前の槽に流れ込むために、2分割底部10rが設けられている。
また、洗剤ストックタンク11内の洗浄液を構成する洗浄剤成分としては、被洗物30の種類、量等により好適な洗浄剤成分が選択されるものであり、特に限定されないが、界面活性剤、ビルダーなどから構成される。
本発明は、第1発明として、上記構成の第1の再利用水リサイクルラインE及び第2の再利用水リサイクルラインFの各ラインに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有させる連続式洗濯システムにおける防臭方法であり、また、第2発明として上記記第1の再利用水リサイクルラインE及び第2の再利用水リサイクルラインFの各ラインに溶菌酵素を含有する再利用水を使用する連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法である。
第1発明の第1及び第2の再利用水リサイクルラインE、Fの各ラインに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有させる手段としては、例えば、フラッシュタンク16、または、再利用タンク12,21に直接酵素を投入する方法により行うことができる。
また、第2発明の第1及び第2の再利用水リサイクルラインE、Fの各ラインに溶菌酵素を含有する再利用水を使用する手段としては、例えば、1)洗剤ストックタンクに多量の酵素を配合しておき、カウンターフロー方式の場合、被洗物の含水により次槽へ持ち込むことでタンク12に本発明範囲の濃度を確保する、2)仕上げ剤タンクに酵素を含有させておく、3)すすぎ工程10h〜10kに酵素を投入することにより行うことができる。
本発明において、上記第1発明と、第2発明との差異は、直接再利用タンクに酵素を投入するか、洗浄・すすぎ工程中に酵素を投入し、その被洗物への効果も同時に達成するとした点で区別化されるものである。
本発明において、用いる溶菌酵素は、上述の如く、10U/g蛋白以上の溶菌活性(U)を有する酵素をいい、この範囲に含まれる溶菌酵素であれば特に限定されず、例えば、プロテアーゼ、リゾチーム、キチナーゼ、キトサナーゼなどが使用できるが、洗浄力に寄与する点から、特に、溶菌活性を有するプロテアーゼが好ましい。
上記溶菌活性を有する溶菌酵素として、具体的には、サビナーゼ12T、サビナーゼ16L、エスペラーゼ4T、エバラーゼ8T、カンナーゼ24TK、アルカラーゼ2T(ノボザイムズ社製)、Bacillus sp.P(微工研菌寄第8090号)より生産されるP酵素、Bacillus sp.K(微工研菌寄第8091号)より生産されるK酵素、Bacillus sp.X(微工研菌寄第8092号)より生産されるX酵素、Bacillus sp.Y(微工研菌寄第8088号)より生産されるY酵素等が挙げられる。これらの中で好ましい酵素としては、サビナーゼ12T、サビナーゼ16L、エスペラーゼ4T、エバラーゼ8T、カンナーゼ24TK、アルカラーゼ2T、デオザイム、Y酵素等である。
洗濯水中又は再利用水中における溶菌酵素の含有量は、上記測定法で測定した溶菌活性が100mU/mL以上、好ましくは、110〜2000mU/mL、更に好ましくは150〜1500mU/mLであることが望ましい。
この溶菌酵素の含有量を100mU/mL以上とすることにより、連続式洗濯システムにおける防臭方法、防臭洗浄方法の効果を更に向上させることができることとなる。
また、上記E及びFの各ラインに流れる洗濯水の組成としては、洗浄剤(界面活性剤、ビルダーなど)濃度が10〜1000ppm、温度が30〜60℃、pHが6〜10であることが好ましく、また、洗浄部10a〜10hの洗浄剤(界面活性剤、ビルダーなど)濃度が100〜10000ppm、温度が40〜90℃、pHが9〜12であることが好ましく、更にすすぎ部10i〜10lの洗浄剤(界面活性剤、ビルダーなど)濃度が1〜100ppm、温度が30〜70℃、pHが4〜10であることが望ましい。
各洗浄部10a〜10hの洗浄部又はすすぎ部10i〜10lでの被洗物と洗浄又はすすぎ液の配合比は、本発明の効果の更なる向上の点から、質量比で1/3〜1/15とすることが好ましい。
このように構成される図1の洗濯水が被洗物30の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式の連続洗濯機システムでは、各ラインE,Fに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有することにより、または、各ラインE,Fに溶菌酵素を含有する再利用水を用いることにより、悪臭の発生を効果的に抑制することができる連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法が提供されることとなる。
特に、上記溶菌酵素をプロテアーゼとし、再利用水のプロテアーゼ含有量を100mU/mL以上とすることにより、更に悪臭の発生を効果的に抑制することができるものとなる。
図3は、上記実施形態(図1)の連続式洗濯システムにおいて、更に、再利用水に溶菌酵素を供給する溶菌酵素供給ラインGを備え、再利用水中の溶菌酵素含有量及び連続洗濯機の運転条件(各洗浄部、すすぎ部での洗濯時間、洗・助剤の種類と供給量、洗濯温度等)がコンピュータにより制御される制御部40を設けた点でのみ、上記実施形態と相違するものである。なお、上記実施形態と同じ機能を有する部材、ライン等は同一符号を付けてその説明を省略する(以下の実施形態においても同様)。
また、制御部40は、図1では、点線で溶菌酵素含有量を調整することを示しているが、図示しないが、当該制御部40は、洗浄部〔予備洗浄(予洗)、本洗浄(本洗)、すすぎ部〕からなる複数のモジュール(第1槽〜第12槽)10a〜10l、洗剤タンク11、脱水機20、各ラインB〜Fなどの本実施形態の連続式洗濯システムを自動的に制御できる構成となっている。
この実施形態では、溶菌酵素含有量及び連続洗濯機の運転条件が制御部40のコンピュータで制御できるので、洗濯効率が向上すると共に、悪臭度合いにより、溶菌酵素含有量を調整することができるので、悪臭の発生を更に効率的に抑制することができる。
図4は、内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部〔予備洗浄(予洗)、本洗浄(本洗)、すすぎ部〕からなる複数のモジュール(第1槽〜第10槽)10a〜10jで構成され、洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯機を用いた点、洗剤タンク11を分割して2つの洗剤タンク11a、11bとした点、フラッシュタンク16からの第2の再利用水リサイクルラインFを二ラインとして洗浄部10a、10bに供給する点、回収ピット21を設けていない点で、上記図1、図3に示す実施形態の連続式洗濯システムとは異なるものである。
本実施形態の洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯システムにおいても、各ラインE,Fに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有することにより、または、各ラインE,Fに溶菌酵素を含有する再利用水を用いることにより、悪臭の発生を効果的に抑制することができる連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法が提供されることとなる。
図5は、内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部〔予備洗浄(予洗)、本洗浄(本洗)、すすぎ部〕からなる複数のモジュール(第1槽〜第10槽)10a〜10iで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向へ流れるカウンターフロー方式の連続式洗濯機を用いた点、新水ラインBが第1槽〜第10槽)10a〜10i、フラッシュタンク16に供給している点で、上記図1、図3に示す実施形態の連続式洗濯システムとは異なるものであり、各ラインE,Fに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有することにより、または、各ラインE,Fに溶菌酵素を含有する再利用水を用いることにより、悪臭の発生を効果的に抑制することができる連続式洗濯システムにおける防臭方法及び防臭洗浄方法が提供されることとなる。
本発明の連続式洗濯システムにおける防臭方法、防臭洗浄方法は、上述の如く構成されるものであるが、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の形態に変更することができるものである。
例えば、内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部〔予備洗浄(予洗)、本洗浄(本洗)、すすぎ部〕からなる複数のモジュールは、被洗物の種類、量により、5槽、8槽、9槽、13槽以上としても良く、また、1)洗浄温度を調節、2)新水流量の変更、3)再利用水の10hへの投入量の調整等を適宜行ってもよいものである。
次に、実施例及び比較例によって本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記実施例に限定されものでない。
〔実施例1〜4及び比較例1〕
下記に示す構成等となる連続式洗濯機及び運転条件、洗剤投入位置及び投入量、各槽設定温度、新水投入量、被洗物、(E)及び(F)のラインに流れる洗濯水の組成を用いて行った。
〔連続式洗濯機〕 LCBW−12(東京洗染機械製作所製、図1準拠)
〔運転条件〕 ストックタンク洗剤処方:下記表1に示す実施例及び比較例に示す洗剤40kg/700L
・洗剤投入位置及び投入量
第1槽(予洗、10a) 1,000mL
第3槽(本洗,10d) 3,000mL
・各槽設定温度 第1槽(10a)加熱せず、第2槽(10b)60℃、第3槽(10c)80℃、第4槽(10d)80℃、第5槽(10d)60℃、第6槽(10e)以下加熱なし
・新水投入量 第11槽(10k) 11t/時間
・被洗物:白色バスタオル77枚(50kg)
・(E)および(F)のラインに流れる洗濯水の組成
洗浄剤(界面活性剤、ビルダーなど)濃度:30ppm
温度:50℃、pH:8.9
・洗浄液(洗濯槽の洗浄部)
洗浄剤(界面活性剤、ビルダーなど)濃度:890ppm
温度:80℃、pH:10.3
・すすぎ液(洗濯槽のすすぎ部)
洗浄剤(界面活性剤、ビルダーなど)濃度:5ppm
温度:35℃、pH:8.3
・溶菌酵素の供給方法
再利用水分配タンク12に、酵素配合タンクからポンプを用いて供給した。
上記条件などにより、各実施例及び各比較例に示すそれぞれの洗剤組成物を、上記運転条件に従い洗浄試験に供した。2日間運転後、3日目に無作為に乾燥後でのバスタオルを抽出し、下記評価基準にてパネラー5名による下記評価基準で官能評価を行った。その点数の平均を算出し、5点を××、4点〜3点を×、2点を△、1点を○、0点を◎とした。これらの結果を下記表1に示す。
評価基準:
0点:無臭
1点:やっと感知できる臭い
2点:何の臭いか分かる臭い
3点:楽に感知できる臭い
4点:強い臭い
5点:強烈な臭い
Figure 2007159660
上記表1の結果から明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜4は、本発明範囲外となる比較例1に較べ、防臭効果に優れていることが判明した。
本発明の実施形態の一例を示す連続式洗濯システムの概略図である。 (a)は、内外胴(二重ドラム)をもつ独立した洗浄部、すすぎ部からなる複数のモジュール10a〜10lの内胴の機能を説明する概略図面、(b)は、各モジュール10a〜10l内に備えるスクープの機能を説明する概略図、(c)は、外胴に設けられる2分割底部の機能を説明する概略図である。 本発明の実施形態の他例を示す連続式洗濯システムの概略図である。 本発明の実施形態の他例を示す連続式洗濯システムの概略図である。 本発明の実施形態の他例を示す連続式洗濯システムの概略図である。
符号の説明
A カウンターフロー方式の連続式洗濯機
B 新水供給ライン
C 洗浄液供給ライン
D 洗濯水排水ライン
E 第1の再利用水リサイクルライン
F 第2の再利用水リサイクルライン

Claims (6)

  1. 下記(A)〜(F)の装置を備えた連続式洗濯システムにおいて、(E)及び(F)のラインに流れる洗濯水に溶菌酵素を含有させることを特徴とする連続式洗濯システムにおける防臭方法。
    (A)内外胴(二重ドラム)をもつ独立した複数のモジュールで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式または洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯機
    (B)該連続式洗濯機に新水を供給する新水供給ライン
    (C)該連続式洗濯機に洗浄剤を含有する洗浄液を供給する洗浄液供給ライン
    (D)該連続式洗濯機から洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ライン
    (E)該連続式洗濯機から排出される再利用水を「再利用水分配タンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第1の再利用水リサイクルライン
    (F)該再利用水を該「再利用水分配タンク」から、新水補充ラインを有する「フラッシュタンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第2の再利用水リサイクルライン
  2. 下記(A)〜(F)の装置を備えた連続式洗濯システムにおいて、(E)および(F)のラインに、溶菌酵素を含有する再利用水を使用することを特徴とする連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法。
    (A)内外胴(二重ドラム)をもつ独立した複数のモジュールで構成され、洗濯水が被洗物の動きと反対方向から流れるカウンターフロー方式または洗濯水が被洗物と同じ方向へ流れるコフロー方式の連続式洗濯機
    (B)該連続式洗濯機に新水を供給する新水供給ライン
    (C)該連続式洗濯機に洗浄剤を含有する洗浄液を供給する洗浄液供給ライン
    (D)該連続式洗濯機から洗浄済みの洗濯水を排出する洗濯水排水ライン
    (E)該連続式洗濯機から排出される再利用水を「再利用水分配タンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第1の再利用水リサイクルライン
    (F)該再利用水を該「再利用水分配タンク」から、新水補充ラインを有する「フラッシュタンク」を経て該連続式洗濯機の洗浄部へ戻す第2の再利用水リサイクルライン
  3. 更に、(G)再利用水に溶菌酵素を供給する溶菌酵素供給ラインを備え、再利用水中の溶菌酵素含有量及び連続洗濯機の運転条件がコンピュータにより制御される請求項1に記載の連続式洗濯システムにおける防臭方法。
  4. 更に、(G)再利用水に溶菌酵素を供給する溶菌酵素供給ラインを備え、再利用水中の溶菌酵素含有量及び連続洗濯機の運転条件がコンピュータにより制御される請求項2に記載の連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法。
  5. 上記溶菌酵素がプロテアーゼであり、再利用水のプロテアーゼ含有量が100mU/mL以上である請求項1又は3に記載の連続式洗濯システムにおける防臭方法。
  6. 上記溶菌酵素がプロテアーゼであり、再利用水のプロテアーゼ含有量が100mU/mL以上である請求項2又は4に記載の連続式洗濯システムにおける防臭洗浄方法。
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