JP2007158324A - 有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物、有機発光ダイオード基板及びそのパターン形成方法 - Google Patents

有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物、有機発光ダイオード基板及びそのパターン形成方法 Download PDF

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Juupyo Yun
ユン,ジューピョ
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クー,キヒョク
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ジョン,ウイチョル
Donmyon Kim
キム,ドンミョン
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チェ,サンガク
Donhyoku Lee
イ,ドンヒョク
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Abstract

【課題】感度、低誘電特性などのいろいろな性能に優れ、特に一つの感光性樹脂組成物でインシュレータとセパレータの2種類のパターンを同時に形成することができ、工程時間を短縮することができるだけでなく、同時にパネル上の開口率を顕著に向上させてOLED製造工程への適用に適した感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明によるOLED用感光性樹脂組成物は、a)ノボラック樹脂;b)1,2−キノンジアジド化合物;c)光酸発生剤;d)メラミン系架橋剤;およびe)溶媒を含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物、有機発光ダイオード基板及びそのパターン形成方法に関する。
最近、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diodes)、LCD、PDPなどの製造工程では工程時間を短縮させることができ、優れた開口率のためのフォトレジストおよび工程開発が要求されている。
従来のOLED製造工程に使用される絶縁体はPAC、バインダー、溶媒などの成分からなり、前記バインダーとしてはアクリル系やイミド系が主に使用され、またセパレータとしてはPAG、ノボラック樹脂、架橋剤、溶媒などの成分からなるネガティブフォトレジストを使用してきた。しかし、従来の絶縁体とセパレータとの形成時、2段階工程の進行による長い工程時間が問題になり、絶縁体上にセパレータ・アライン時、アライメントマージンの確保によって開口率の減少を招くという問題点があった。
したがって、OLED製造工程に適用される絶縁体とセパレータとの形成工程での工程時間短縮および優れた開口率確保のための研究がさらに必要なのが実情である。
前記のような従来の技術の問題点を解決するために、本発明は、一つの感光性樹脂組成物で絶縁体とセパレータとの2種類の層のパターンを同時に形成することができ、工程時間を短縮することができるとともに、同時にパネル上の開口率を顕著に向上させてOLED製造工程への適用に適したOLED用感光性樹脂組成物、前記感光性樹脂組成物の硬化体を含むOLED基板及び前記感光性樹脂組成物を用いたOLED基板のパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、感度、低誘電特性などの種々の性能に優れ、工程時間を短縮することができ、開口率の向上によってOLED製造工程への適用に適したOLED用感光性樹脂組成物、前記感光性樹脂組成物の硬化体を含むOLED基板および前記感光性樹脂組成物を用いたOLED基板のパターン形成方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、
a)ノボラック樹脂;
b)1,2−キノンジアジド化合物;
c)光酸発生剤;
d)メラミン系架橋剤;および
e)溶媒
を含むことを特徴とするOLED用感光性樹脂組成物を提供する。
好ましくは、本発明は、
a)ノボラック樹脂100重量部に対して
b)1,2−キノンジアジド化合物5〜100重量部;
c)光酸発生剤1〜20重量部;
d)メラミン系架橋剤1〜30重量部;および
e)溶媒を感光性樹脂組成物内の固形分含量が10〜50重量%になるように含む。
また、本発明は、前記感光性樹脂組成物の硬化体を含むOLED基板を提供する。
また、本発明は、前記感光性樹脂組成物を用いたOLED基板のパターン形成方法を提供する。
本発明による感光性樹脂組成物は感度、低誘電特性などの種々の性能に優れ、特に一つの感光性樹脂組成物で絶縁体とセパレータの2種類の層のパターンを同時に形成することができ、工程時間を短縮させることができるとともに、同時にパネル上の開口率を顕著に向上させてOLED製造工程への適用に適した効果がある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のOLED用感光性樹脂組成物は、a)ノボラック樹脂;b)1,2−キノンジアジド化合物;c)光酸発生剤;d)メラミン系架橋剤;およびe)溶媒を含むことを特徴とする。
本発明に使用される前記a)のノボラック樹脂は、架橋結合体の存在下で架橋結合を形成し、アルカリ性現像液に不溶性であり、架橋結合される前にはアルカリ性現像液に可溶性になってパターンを形成することができる。
前記ノボラック樹脂は、例えば、アルデヒドと置換されたフェノールとを縮合して製造することができる。また、例えば、段階重合によって製造することができる。前記アルデヒドとしてはホルムアルデヒドなどがあり、置換されたフェノールとしてはオルト−、メタ−、パラ−クレゾール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノールまたはこれらの混合物などがある。
前記ノボラック樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量は3,000〜30,000であるのが好ましく、さらに好ましくは3,000〜20,000である。前記ノボラック樹脂の重量平均分子量が3,000未満である場合には感光性樹脂組成物の現像性、残膜率などが低下したり、パターン現像、耐熱性などが低下する傾向があり、30,000を超える場合には感光性樹脂組成物の感度が低下したりパターン現像が低下する傾向がある。
本発明に使用される前記b)の1,2−キノンジアジド化合物は、感光性樹脂組成物内に感光性化合物として使用される。
前記1,2−キノンジアジド化合物は、1,2−キノンジアジド4−スルホン酸エステル、1,2−キノンジアジド5−スルホン酸エステルまたは1,2−キノンジアジド6−スルホン酸エステルなどを使用することができる。
前記のようなキノンジアジド化合物は、ナフトキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物とフェノール化合物とを弱塩基下で反応させて製造することができる。
前記フェノール化合物としては、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,2'−テトラヒドロキシ4'−メチルベンゾフェノン、2,3,4,4'−テトラヒドロキシ3'−メトキシベンゾフェノン、2,3,4,2'−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,6'−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6、3'−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6、4'−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6、5'−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、3,4,5、3'−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、3,4,5、4'−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、3,4,5、5'−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン、トリ(p−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,1−トリ(p−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,3−トリス(2,5−ジメチル4−ヒドロキシフェニル)−3−フェニルプロパン、4,4'−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール、またはビス(2,5−ジメチル4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタンなどを使用することができる。これらは単独でまたは2種以上混合して使用することができる。
前記のようなフェノール化合物とナフトキノンジアジドスルホン酸ハロゲン化合物でキノンジアジド化合物を合成する時、エステル化度は50〜90%が好ましい。前記エステル化度が50%未満である場合には残膜率が悪くなることがあり、90%を超える場合にはパターン上にスカムが発生するようになることがある。
前記1,2−キノンジアジド化合物はa)のノボラック樹脂100重量部に対して5〜100重量部で含まれるのが好ましく、さらに好ましくは10〜50重量部である。その含量が5重量部未満である場合には露光部と非露光部の溶解度差が小さくなってパターン形成が困難になる傾向があり、100重量部を超える場合には、短時間の間に光を照射する時に未反応1,2−キノンジアジド化合物が多量残存し、現像液のアルカリ水溶液に対する溶解度が過度に低くなって、現像が難しくなる傾向がある。
本発明に使用される前記c)の光酸発生剤は、露光または露光後ベークを通して酸を形成および拡散させ、a)のノボラック樹脂とd)のメラミン系架橋剤との架橋反応を起こしてパターンを形成させる作用を果たす。
前記光酸発生剤は、光によって酸を発生することができる化合物であればよく、例えば、スルホニウム塩、ヨードニウム塩などのようなイオン性光酸発生剤、スルホニジアゾメタン系、N−スルホニルオキシイミド系、ベンゾインスルホネート系、ニトロベンジルスルホネート系、スルホン系、グリオキシム系、またはトリアジン系などを使用することができる。
具体的に、前記スルホニウム塩はスルホニウム陽イオンとスルホネート(スルホ酸陰イオン)の塩であって、前記スルホニウム陽イオンにはトリフェノールスルホニウム、(4−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、ビス(4−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、4−メチルフェニルジフェニルスルホニウム、トリス(4−メチルフェニルスルホニウム)、4−tert−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム、トリス(4−tert−ブチルフェニル)スルホニウム、トリス(4−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、(3−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、ビス(3−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリス(3−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、(3,4−ジtert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、ビス(3,4−ジtert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリス(3,4−ジtert−ブトキシフェニル)スルホニウム、ジフェニル(4−チオフェノキシフェニル)スルホニウム、(4−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリス(4−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)スルホニウム、(4−tert−ブトキシフェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム、トリス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム、−2−ナフチルジフェニルスルホニウム、ジメチル−2−ナフチルスルホニウム、4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウム、4−メトキシフェニルジメチルスルホニウム、トリメチルスルホニウム、ジフェニルメチルスルホニウム、メチル−2オキソプロピルフェニルスルホニウム、2−オキソシクロヘキシルシクロヘキシルメチルスルホニウム、トリナフチルスルホニウムまたはトリベンジルスルホニウムなどがあり、前記スルホネートにはトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート、ヘプタデカフルオロオクタンスルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、ナフタレンスルホネート、カンポスルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネート、ブタンスルホネートまたはメタンスルホネートなどがある。
前記ヨードニウム塩は、ヨードニウム陽イオンとスルホネート(スルホ酸陰イオン)の塩であって、前記ヨードニウム陽イオンにはジフェニルヨードニウム、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム、4−tert−ブトキシフェニルフェニルヨードニウムまたは4−メトキシフェニルフェニルヨードニウムなどがあり、前記スルホネートにはトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタスルホネート、ヘプタデカフルオロオクタンスルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネートベンゼンスルホネート、ナフタレンスルホネート、カンポスルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネート、ブタンスルホネート、またはメタンスルホネートなどがある。
前記スルホニルジアゾメタン系光酸発生剤には、ビス(エチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1−メチルプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2−メチルプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(パーフルオロイソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(4−メチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4−ジメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2−ナフチルスルホニル)ジアゾメタン、4−メチルフェニルスルホニルベンゾイルジアゾメタン、tert−ブチルカルボニル−4−メチルフェニルスルホニルジアゾメタン、2−ナフチルスルホニルベンゾイルジアゾメタン、4−メチルフェニルスルホニル−2−ナフトイルジアゾメタン、メチルスルホニルベンゾイルジアゾメタン、またはtert−ブトキシカルボニル−4−メチルフェニルスルホニルジアゾメタンなどのビススルホニルジアゾメタンとスルホニルカルボニルジアゾメタンがある。
前記N−スルホニルオキシイミド系光酸発生剤には、コハク酸イミド、ナフタレンジカルボン酸イミド、フタル酸イミド、シクロヘキシルジカルボン酸イミド、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸イミドまたは7−オキサビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸イミドなどのイミド骨格とトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート、ヘプタデカフルオロオクタンスルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、ナフタレンスルホネート、カンポスルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネート、ブタンスルホネートまたはメタンスルホネートなどの化合物がある。
前記ベンゾインスルホネート系光酸発生剤としては、ベンゾイントシレート、ベンゾインメシレートまたはベンゾインブタンスルホネートなどを挙げることができる。
前記ニトロベンジルスルホネート系光酸発生剤には2,4−ジニトロベンジルスルホネート、2−ニトロベンジルスルホネートまたは2,6−ジニトロベンジルスルホネートなどがあり、前記スルホネートとしてはトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート、ヘプタデカフルオロオクタンスルホネート、2,2,2−トリフルオロエタンスルホネート、ペンタフルオロベンゼンスルホネート、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、ナフタレンスルホネート、カンポスルホネート、オクタンスルホネート、ドデシルベンゼンスルホネート、ブタンスルホネートまたはメタンスルホネートなどがある。また、ベンジル側のニトロ基をトリフルオロメチル基に置き換えた化合物も使用することができる。
前記スルホン系光酸発生剤には、ビス(フェニルスルホニル)メタン、ビス(4−メチルフェニルスルホニル)メタン、ビス(2−ナフチルスルホニル)メタン、2,2−ビス(フェニルスルホニル)プロパン、2,2−ビス(4−メチルフェニルスルホニル)プロパン、2,2−ビス(2−ナフチルスルホニル)プロパン、2−メチル−2−(p−トルエンスルホニル)プロピオネノン、2−(シクロヘキシルカルボニル)−2−(p−トルエンスルホニル)プロパンまたは2,4−ジメチル−2−(p−トルエンスルホニル)ペンタン−3−オンなどがある。
前記グリオキシム系光酸発生剤には、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(p−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−o−(メタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(トリフルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(1,1,1−トリフルオロエタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(tert−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(パーフルオロオクタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(シクロヘキシルスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(p−tert−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−o−(キシレンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシムまたはビス−o−(カンボスルホニル)−α−ジメチルグリオキシムなどがある。
前記トリアジン系光酸発生剤には、PDM−トリアジン(PDM−Triazine)、WS−トリアジン(WS−Triazine)、PDM−トリアジン(PDM−Triazine)、ジメトキシ−トリアジン(Dimethoxy−Triazine)、MP−トリアジン(MP−Triazine)、TFE−トリアジン(TFE−Triazine)またはTME−トリアジン(TME−Triazine)(サムファケミカル)などがある。
前記のような光酸発生剤は、a)のノボラック樹脂100重量部に対して1〜20重量部で含まれるのが好ましく、さらに好ましくは1〜10重量部である。その含量が1重量部未満である場合にはフォトスピードが低下する傾向があり、20重量部を超える場合にはガス抜け(outgassing)と保存安定性を低下させる傾向がある。
本発明に使用される前記d)のメラニン系架橋剤は、a)のノボラック樹脂と架橋構造を形成する作用を果たす。
前記メラニン系架橋剤としては、尿素とホルムアルデヒドの縮合生成物、メラミンとホルムアルデヒドの縮合生成物またはアルコールから得られたメチロール尿素アルキルエーテル類やメチロールメラミンアルキルエーテル類などを使用することができる。
具体的に、前記尿素とホルムアルデヒドの縮合生成物としてはモノメチロール尿素、ジメチロール尿素などを使用することができる。前記メラミンとホルムアルデヒドの縮合生成物としてはヘキサメチロールメラミンを使用することができ、その他にメラミンとホルムアルデヒドの部分的な縮合生成物も使用することができる。
また、前記メチロール尿素アルキルエーテル類としては、尿素とホルムアルデヒドの縮合生成物にメチロール基の部分または全部にアルコール類を反応させて得られるものである。その具体的例としては、モノメチル尿素メチルエーテル、ジメチル尿素メチルエーテルなどを使用することができる。前記メチロールメラミンアルキルエーテル類としては、メラミンとホルムアルデヒドの縮合生成物にメチロール基の部分または全部にアルコール類を反応させて得られるものである。その具体的例としては、ヘキサメチロールメラミンヘキサメチルエーテル、ヘキサメチロールメラミンヘキサブチルエーテルなどを使用することができる。また、メラミンのアミノ基の水素原子がヒドロキシメチル基およびメトキシメチル基に置き換えられた構造の化合物、メラミンのアミノ基の水素原子がブトキシメチル基およびメトキシメチル基に置き換えられた構造の化合物なども使用することができ、特に、メチロールメラミンアルキルエーテル類を使用するのが好ましい。
前記のようなメラミン系架橋剤はa)のノボラック樹脂100重量部に対して1〜30重量部で含まれるのが好ましく、さらに好ましくは1〜20重量部である。その含量が1重量部未満である場合にはフォトスピードが低下する傾向があり、30重量部を超える場合には保存安定性が低下する傾向がある。
本発明に使用される前記e)の溶媒は、絶縁体とセパレータとの平坦性と、コーティング染みを発生しないようにして均一なパターンプロファイルを形成する作用を果たす。
前記溶媒は、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、ヘキシルアルコールなどのアルコール類;エチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテートなどのエチレングリコールアルキルエーテルアセテート類;エチレングリコールメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールエチルエーテルプロピオネートなどのエチレングリコールアルキルエーテルプロピオネート類;エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテルなどのエチレングリコールモノアルキルエーテル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルなどのジエチレングリコールアルキルエーテル類;プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテートなどのプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールメチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールエチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールプロピルエーテルプロピオネートなどのプロピレングリコールアルキルエーテルプロピオネート類;プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテルなどのプロピレングリコールモノアルキルエーテル類;ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテルなどのジプロピレングリコールアルキルエーテル類;ブチレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテルなどのブチレングリコールモノメチルエーテル類;またはジブチレングリコールジメチルエーテル、ジブチレングリコールジエチルエーテルなどのジブチレングリコールアルキルエーテル類などを使用することができる。これらは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
前記溶媒は、全感光性樹脂組成物の固形分含量が10〜50重量%になるように含まれるのが好ましく、さらに好ましくは15〜40重量%である。前記全組成物の固形分含量が10重量%未満である場合にはコーティング厚さが薄くなり、コーティング平坦性が低下する傾向があり、50重量%を超える場合にはコーティング厚さが厚くなり、コーティング時にコーティング装備に無理を与える傾向がある。
前記のような成分からなる本発明の感光性樹脂組成物は、必要に応じてf)界面活性剤を追加的に含むことができる。
前記界面活性剤は、感光性組成物の塗布性や現像性を向上させる作用を果たす。
前記界面活性剤は、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、F171、F172、F173(商品名:大日本インキ化学工業株式会社)、FC430、FC431(商品名:住友スリーエム株式会社)又はKP341(商品名:信越化学工業株式会社)などを使用することができる。
前記界面活性剤は、前記a)のノボラック樹脂100重量部に対して0.0001〜2重量部で含まれるのが好ましく、その含量が前記範囲内である場合には感光性組成物の塗布性や現像性向上においてさらによい。
前記のような成分からなる本発明の感光性樹脂組成物の固形分濃度は10〜50重量部であるのが好ましく、前記範囲の固形分を有する組成物は0.1〜0.2μmのミリポアフィルターなどでろ過した後に使用するのがよい。
また、本発明は前記感光性樹脂組成物の硬化体を含むOLED基板および前記感光性樹脂組成物を用いたOLED基板のパターン形成方法を提供する。
本発明のOLED基板のパターン形成方法は、感光性樹脂組成物をインシュレータとセパレータを同時に形成してOLED基板のパターンを形成する方法において、前記感光性樹脂組成物を使用することを特徴とする。
具体的な例として、前記感光性樹脂組成物を用いてOLED基板のパターンを形成する方法は次の通りである。
まず、本発明の感光性樹脂組成物をスプレー法、ロールコーター法、回転塗布法などで基板表面に塗布し、プリベークによって溶媒を除去して、塗布膜を形成する。この時、前記プリベークは80〜120℃の温度で1〜15分間実施するのが好ましい。
その後、予め準備されたパターンによって可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線などを前記形成された塗布膜に照射し、必要に応じて露光後ベーク(PEB)と全面露光(Flood Exposure)を実施した後、現像液で現像して、不必要な部分を除去することによって所定のパターンを形成する。
前記現像液は、アルカリ水溶液を使用するのがよく、具体的に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどの無機アルカリ類;エチルアミン、n−プロピルアミンなどの1級アミン類;ジエチルアミン、n−プロピルアミンなどの2級アミン類;トリメチルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエチルアミン、トリエチルアミンなどの3級アミン類;ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルコールアミン類;またはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシドなどの4級アンモニウム塩の水溶液などを使用することができる。この時、前記現像液はアルカリ性化合物を0.1〜10重量%の濃度で溶解して使用され、メタノール、エタノールなどのような水溶性有機溶媒および界面活性剤を適量添加することもできる。
また、前記のような現像液で現像した後、超純水で30〜90秒間洗浄して不必要な部分を除去し、乾燥してパターンを形成し、パターンをオーブンなどの加熱装置によって130〜250℃の温度で30〜90分間加熱処理して最終パターンを得ることができる。
本発明による感光性樹脂組成物は感度、低誘電特性などの種々の性能に優れ、特に一つの感光性樹脂組成物で絶縁体とセパレータの2種類の層のパターンを同時に形成することができ、工程時間を短縮することができるとともに、同時にパネル上の開口率を顕著に向上させてOLED製造工程に適用するに適する。ここで、絶縁体とセパレータの2種類の層のパターンを同時に形成するとは、積層された絶縁体とセパレータとを連続的にパターニングするか、ある領域に絶縁体が形成されており、別の領域にセパレータが形成されており、それらを同時にパターニングするか、あるいはその双方を含む。
以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示するが、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲が下記の実施例に限定されるのではない。
実施例1
(ノボラック樹脂製造)
オーバーヘッド撹拌機にメタクレゾール45g、パラクレゾール55g、ホルムアルデヒド65gおよびシュウ酸0.5gを入れ、攪拌して均質混合物を製造した。前記均質混合物を95℃で加熱し、この温度を4時間維持した。還流コンデンサを蒸留装置に置き換え、均質混合物の温度を110℃で2時間蒸留させた。真空蒸留を180℃で2時間行って、残余単量体を蒸留除去し、溶融されたノボラック樹脂を室温で冷却させた。その後、GPCで重量平均分子量を測定して、重量平均分子量が3500であるノボラック樹脂を収得した。この重量平均分子量はGPCを用いて測定したポリスチレン換算平均分子量である。
(1,2−キノンジアジド化合物製造)
4,4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール1モルと1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸[クロライド]2モルを縮合反応させて、4,4‘−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルを製造した。
(感光性樹脂組成物製造)
前記ノボラック樹脂100重量部と前記製造した4,4’−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル30重量部、光酸発生剤としてトリアジン系TME−トリアジン(TME−Triazine)3重量部およびメラミン架橋剤としてヘキサメチロールメラミン5重量部を混合した。その後、前記混合物の固形分含量が20重量%になるようにジプロピレングリコールジメチルエーテルで溶解させた後、0.2μmのミリポアフィルターでろ過して感光性樹脂組成物を製造した。
実施例2
前記実施例1でノボラック樹脂重合時に単量体として、メタクレゾール45gおよびパラクレゾール55gの代わりに、メタクレゾール70gおよびキシレノール30gを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
実施例3
前記実施例1でノボラック樹脂重合時に単量体として、メタクレゾール45gおよびパラクレゾール55gの代わりに、メタクレゾール35g、パラクレゾール40g、およびキシレノール25gを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
実施例4
前記実施例1でノボラック樹脂重合時に単量体として、メタクレゾール45gおよびパラクレゾール55gの代わりに、メタクレゾール40、パラクレゾール40g、およびトリメチルフェノール20gを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
実施例5
前記実施例1で感光性樹脂組成物製造時に、光酸発生剤のトリアジン系TME−トリアジン(TME−Triazine)の代わりに、スルホニウム塩系トリフェノールスルホニウムおよび(4−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
実施例6
前記実施例1で感光性樹脂組成物製造時に、光酸発生剤のトリアジン系TME−トリアジン(TME−Triazine)の代わりに、ヨードニウム塩系ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
実施例7
前記実施例1で感光性樹脂組成物製造時に、光酸発生剤のトリアジン系TME−トリアジン(TME−Triazine)の代わりに、ビス(エチルスルホニル)ジアゾメタンを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
実施例8
前記実施例1で感光性樹脂組成物製造時に、光酸発生剤のトリアジン系TME−トリアジン(TME−Triazine)の代わりに、ニトロベンジルスルホネート系2,4−ジニトロベンジルスルホネートを使用したことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
比較例1
前記実施例1で感光性樹脂組成物製造時に光酸発生剤のトリアジン系TME−トリアジン(TME−Triazine)を使用しないことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
比較例2
前記実施例1で感光性樹脂組成物製造時に4,4‘−[1−[4−[1−[4−ヒドロキシフェニル]−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルを使用しないことを除いては、前記実施例1と同様の方法で、感光性樹脂組成物を製造した。
前記実施例1〜8および比較例1、2で製造された感光性樹脂組成物を用いて下記のような方法で物性を評価した。その結果を下記表1に示した。
イ)ポジティブ型感度−ITOの蒸着された370mm×470mmガラス基板上にスピンコーターを用いて前記実施例1〜8および比較例1、2で製造した感光性樹脂組成物を塗布した後、110℃にて、2分間ホットプレート上でプリベークして、厚さが2.0μmである膜を形成した。前記形成した膜に所定パターンマスクを用いて435nmでの強度が20mW/cm2である紫外線を50μmアイソレートパターン(Isolate Pattern)CD(critical dimension)基準ドーズツクリアー(Dose to Clear)量を照射した後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.38重量%の水溶液で、23℃で90秒間現像し、超純水で1分間洗浄した。その後、前記で現像されたパターンをオーブンの中で、140℃にて60分間加熱して硬化させ、厚さ1.5μmのパターン膜を得た。
ロ)ネガティブ型感度−ITOの蒸着された370mm×470mmガラス基板上にスピンコーターを用いて前記実施例1〜8および比較例1、2で製造した感光性樹脂組成物を塗布した後、110℃で2分間ホットプレート上でプリベークして、厚さが5.0μmである膜を形成した。形成した膜に所定パターンマスクを用いて435nmでの強度が20mW/cm2である紫外線を25μmアイソレートパターン(Isolate Pattern)CD基準ドーズ(Dose)量を照射し、110℃にて、90秒間ホットプレート上で露光後ベーク(PEB)をした。そして、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.38重量%の水溶液で23℃にて100秒間現像した後、超純水で1分間洗浄した。前記で現像されたパターンをオーブンの中で、140℃にて60分間加熱して硬化させ、厚さ4.0μmのパターン膜を得た。
ハ)ポジティブパターンの角度−前記イ)で形成されたパターンのエッジ部の角度(下記図1のθ1)が10〜30度である場合を○、10度未満または30度以上である場合を×で表示した。一般に、角度が低い場合には漏れ電流が発生することがあり、角度が高い場合には有機膜蒸着時の均一性に問題がある。
ニ)ネガティブパターンの角度−前記ロ)で形成されたパターンのエッジ部の逆テーパー角度(下記図2のθ2)が50〜70度である場合を○、50度未満または70度以上である場合を×で表示した。一般に、角度が低い場合には接着に問題が発生することがあり、角度が高い場合には有機膜蒸着時の分離に問題がある。
ホ)開口率−OLEDパネル製造時、ITOが蒸着された370×470ガラス基板上にセパレータを、25μmを基準に絶縁体とセパレータ形成時、絶縁体とセパレータを除いた残りのITO面積を開口率(%)として評価した。
まず、2−段階工程の場合、比較例1で製造した感光性樹脂組成物を用いて前記イ)の方法で絶縁体を形成し、比較例2で製造した感光性樹脂組成物を用いて前記ロ)の方法でセパレータを形成した。1−段階工程の場合、実施例1〜8で製造した感光性樹脂組成物を塗布した後、110℃で2分間ホットプレート上でプリベークして、厚さが6.0μmである膜を形成した。形成した膜に所定ポジティブパターンマスクを用いて435nmでの強度が20mW/cm2である紫外線を50μmアイソレートパターンCD基準ドーズツクリアー量を照射した後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.38重量%の水溶液で、23℃にて90秒間現像した後、超純水で1分間洗浄して、ポジティブパターンを形成した。その後、ネガティブパターンマスクをアラインした後、435nmでの強度が20mW/cm2である紫外線を25μmアイソレートパターンCD基準ドーズ量を照射した後、110℃にて、90秒間ホットプレート上で露光後ベーク(PEB)した。その後、マスクを除去し、前面露光を100mJ/sqcmし、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.38重量%の水溶液で、23℃にて100秒間現像した後、超純水で1分間洗浄した。前記で現像されたパターンをオーブンの中で、140℃にて60分間加熱して硬化させ、厚さ1.5μmのインシュレータと4.0μmのセパレータを同時に形成した。
ヘ)誘電率−前記イ)で形成されたパターンを通して誘電率を測定した。誘電率はキャパシタの静電容量を測定して、下記数式を通して求めた。まず、誘電体薄膜を一定の厚さにコーティングした後、インピーダンスアナライザを通して静電容量を測定し、下記数式を通してそれぞれの誘電定数を計算して、誘電定数が3.8以下である場合を○、3.8を超える場合を×で示した。
C(静電容量)=(ε0×εr×A)/d上記数式で、ε0は真空誘電率、εrは誘電体薄膜比誘電率、Aは有効面的、dは誘電体薄膜厚さである。
Figure 2007158324
上記表1に示したように、本発明によって製造した実施例1〜8の感光性樹脂組成物は感度、低誘電特性などが全て優れ、特に一つの感光性樹脂組成物を用いて2種類のパターンを形成することができるのを確認することができ、これから工程時間を短縮することができるのが分かった。また、開口率が比較例1、2に比べて顕著に優れていた。このような結果から本発明による感光性樹脂組成物はOLED製造工程に適用することにおいて一層優れた結果を得られるのが分かった。
これに反し、比較例1、2の場合にはそれぞれ一つの形態のパターンのみを実現することができ、工程時間が長く、セパレータ形成時に工程マージンが落ちるという短所があり、これによって開口率の低下を招くのでOLED工程に適用し難いのが分かった。
ポジティブパターンの角度を説明するための図である。 ネガティブパターンの角度を説明するための図である。

Claims (10)

  1. a)ノボラック樹脂;
    b)1,2−キノンジアジド化合物;
    c)光酸発生剤;
    d)メラミン系架橋剤;および
    e)溶媒
    を含むことを特徴とする有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  2. a)ノボラック樹脂100重量部に対して、
    b)1,2−キノンジアジド化合物5〜100重量部;
    c)光酸発生剤1〜20重量部;
    d)メラミン系架橋剤1〜30重量部;および
    e)溶媒を感光性樹脂組成物内の固形分含量が10〜50重量%になるように含む請求項1に記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  3. 前記a)のノボラック樹脂が、アルデヒドとオルト−、メタ−、パラ−クレゾール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノールおよびこれらの混合物からなる群より選択される1種以上のフェノールとを縮合して製造される請求項1又は2に記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  4. 前記a)のノボラック樹脂のポリスチレン換算重量平均分子量が3,000〜30,000である請求項1〜3のいずれか1つに記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  5. 前記b)の1,2−キノンジアジド化合物が、1,2−キノンジアジド4−スルホン酸エステル、1,2−キノンジアジド5−スルホン酸エステルおよび1,2−キノンジアジド6−スルホン酸エステルからなる群より選択される1種以上である請求項1〜4のいずれか1つに記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  6. 前記c)の光酸発生剤が、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、スルホニジアゾメタン系光酸発生剤、N−スルホニルオキシイミド系光酸発生剤、ベンゾインスルホネート系光酸発生剤、ニトロベンジルスルホネート系光酸発生剤、スルホン系光酸発生剤、グリオキシム系光酸発生剤およびトリアジン系光酸発生剤からなる群より選択される1種以上である請求項1〜5のいずれか1つに記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  7. 前記d)のメラニン系架橋剤が、尿素とホルムアルデヒドの縮合生成物、メラミンとホルムアルデヒドの縮合生成物、メチロール尿素アルキルエーテル類およびメチロールメラミンアルキルエーテル類からなる群より選択される1種以上である請求項1〜6のいずれか1つに記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  8. 前記e)の溶媒が、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、ヘキシルアルコール、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エチレングリコールメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールエチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールプロピルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ブチレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコールモノエチルエーテル、ジブチレングリコールジメチルエーテルおよびジブチレングリコールジエチルエーテルからなる群より選択される1種以上である請求項1〜7のいずれか1つに記載の有機発光ダイオード用感光性樹脂組成物。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物の硬化体を含む有機発光ダイオード基板。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物を用いた有機発光ダイオード基板のパターン形成方法。
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