JP2007155400A - 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電流の大きさを検知するのに用いられる小型化された電流センサ、及び、それを有する電流値算出システムを提供することを課題とする。
【解決手段】電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサ10は、導電体12の周囲に設けられたコア14と、コア14に発生する磁場の強さを検知する2個のホールIC16A、16Bと、を備えている。電流センサ10は、導電体12に流れる電流によって発生する磁場を強めるように配置されている。そして、この2個のホールIC16A、16Bは、コア14に発生する磁力線の方向に重なって配置されている。これにより、コア14の厚みを従来よりも大幅に薄くしても、コア14に発生する磁力線をこの2個のホールIC16A、16Bに通過させることができる
【選択図】図1
【解決手段】電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサ10は、導電体12の周囲に設けられたコア14と、コア14に発生する磁場の強さを検知する2個のホールIC16A、16Bと、を備えている。電流センサ10は、導電体12に流れる電流によって発生する磁場を強めるように配置されている。そして、この2個のホールIC16A、16Bは、コア14に発生する磁力線の方向に重なって配置されている。これにより、コア14の厚みを従来よりも大幅に薄くしても、コア14に発生する磁力線をこの2個のホールIC16A、16Bに通過させることができる
【選択図】図1
Description
本発明は、電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサ、及び、それを有する電流値算出システムに関する。
モータなどに流れる電流の大きさを、電流の周囲に発生する磁場の強さを測定することによって検知する電流センサが多用されている(例えば特許文献1参照)。以下、例を挙げ、添付図面を用いて従来の電流センサを説明する。
図3、図4に示すように、従来の電流センサ80では、リング状で一部が欠損しているコア84と、この欠損位置に配置された2個のホールIC86A、86Bと、を備えている。なお、ホールICとは、磁気センサであるホール素子と、増幅、判別などの信号処理回路とをワンチップ化したものである。
ところで、図3、図4に示したように、従来の電流センサ80では、2個のホールIC86A、86Bをコア84の厚み方向に並べた2重系にされている。一方、電流センサ80の検出性能を落とさないようにするには、導電体82に流れる電流によってコアに発生する磁力線を、この2個のホールIC86A、86Bの両者にホール素子全面にわたって通過させる必要がある。このため、コア84の厚みが大きくなり、コア84の大型化を引き起こしているという問題があった。
特開2005−308526号公報
本発明は、上記事実を考慮して、電流の大きさを検知するのに用いられる小型化された電流センサ、及び、それを有する電流値算出システムを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサであって、導電体に流れる電流によって発生する磁場を強めるように前記導電体の周囲に設けられたコアと、前記コアに発生する磁場の強さを検知する2個のホールICと、を備え、前記2個のホールICは、前記コアに発生する磁力線の方向に重なって配置されていることを特徴とする。
このように、請求項1に記載の発明では、コアに発生する磁力線の方向に重なるように2個のホールICが配置されている。これにより、コアの厚みを従来よりも大幅に薄くしても、コアに発生する磁力線をこの2個のホールICに通過させることができる。従って、性能を落とすことなく小型化された電流センサとすることができる。
なお、ホールICを3個以上重ねて配置してもよい。
請求項2に記載の発明は、前記ホールICは背面側で互いに当接して配置されていることを特徴とする。
これにより、更に小型化された電流センサとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電流センサと、前記電流センサで検知された磁場方向によって前記導電体を流れる電流の大きさを算出する演算手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、システム構成が小型化された電流値算出システムを実現させることができる。
本発明は上記構成としたので、以下の効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、コアの厚みを従来よりも大幅に薄くしても、コアに発生する磁力線をこの2個のホールICに通過させることができるので、性能を落とすことなく小型化された電流センサとすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、更に小型化された電流センサとすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、システム構成が小型化された電流値算出システムを実現させることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。図1、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電流センサ10は、自動車のモータに流れる電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサであり、導電体12の周囲に設けられたコア14と、コア14に発生する磁場の強さを検知する2個のホールIC16A、16Bと、を備えている。なお、図1では、導電体12は紙面に直交する方向に延びており、電流が紙面に直交する方向に流れるようになっている。
コア14は、導電体12に流れる電流によって発生する磁場を強めるように導電体12の周囲に配置されている。
ホールIC16A、16Bは、接着剤などによって背面側で互いに貼り合わせられている。また、コア14は、リング状で一部が欠損しており、欠損されている位置に、この2個のホールIC16A、16Bが設けられている。従って、コアに発生する磁力線の方向に重なって配置されており、ホールIC16A、16Bのホール素子全面にわたって磁力線が通過するようになっている。
また、本実施形態では、ホールIC16A、16Bからの検出信号を受ける演算処理部18が設けられている。演算処理部18は、演算処理を行って、導電体12に流れる電流の大きさを算出するようにされている。
以上説明したように、本実施形態では、コア14に発生する磁力線の方向に重なるように2個のホールIC16が配置されている。これにより、コア14の厚みを従来よりも大幅に薄くしても(例えば、従来では1cmであった厚みを0.5cm以下にまで薄くしても)、この2個のホールIC16A、16Bのホール素子全面にわたって、コア14に発生する磁力線を通過させることができる。従って、性能を落とすことなく小型化された電流センサ10とすることができる。
また、上記のように演算処理部18を設け、導電体12に流れる電流を算出できるようにしており、これにより、システム構成が小型化された電流値算出システム20を実現させている。
更に、ホールIC16A、16Bは背面側で互いに当接しているので、これにより、電流センサ10は更に小型化されている。
なお、本実施形態では、ホールIC16A、16Bの背面側同士を接着剤などで貼り合わせる形態で説明したが、ハウジング材などでホールIC16A、16Bを位置決めする形態であってもよい。また、電流センサ10は、自動車のモータに流れる電流の大きさを検知するのに用いられるとして説明したが、モータ以外であっても用いることは当然に可能である。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 電流センサ
12 導電体
14 コア
16A ホールIC
16B ホールIC
18 演算処理部
20 電流値算出システム
80 電流センサ
82 導電体
84 コア
86A ホールIC
86B ホールIC
12 導電体
14 コア
16A ホールIC
16B ホールIC
18 演算処理部
20 電流値算出システム
80 電流センサ
82 導電体
84 コア
86A ホールIC
86B ホールIC
Claims (3)
- 電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサであって、
導電体に流れる電流によって発生する磁場を強めるように前記導電体の周囲に設けられたコアと、
前記コアに発生する磁場の強さを検知する2個のホールICと、
を備え、
前記2個のホールICは、前記コアに発生する磁力線の方向に重なって配置されていることを特徴とする電流センサ。 - 前記ホールICは背面側で互いに当接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
- 請求項1又は2に記載の電流センサと、
前記電流センサで検知された磁場方向によって前記導電体を流れる電流の大きさを算出する演算手段と、
を備えたことを特徴とする電流値算出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005348192A JP2007155400A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005348192A JP2007155400A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007155400A true JP2007155400A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38239985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005348192A Pending JP2007155400A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007155400A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009270910A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-11-19 | Toyota Motor Corp | 電流検出装置 |
WO2011136328A1 (ja) | 2010-04-28 | 2011-11-03 | 矢崎総業株式会社 | 電流検出装置 |
CN103364612A (zh) * | 2013-07-05 | 2013-10-23 | 华中科技大学 | 一种双霍尔元件电流传感器 |
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-
2005
- 2005-12-01 JP JP2005348192A patent/JP2007155400A/ja active Pending
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