JP5531217B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、電流路近傍の磁界に基づいて当該電流路に流れる電流を測定する電流センサに関する。
従来、被測定電流を通流する被測定電流路に設置され、被測定電流路を通流する被測定電流により発生する磁界を検出し、検出された磁界に基づいて当該電流路に流れる電流を検出する電流センサが知られている。このような電流センサは、例えば、それぞれの延びる方向が平行となるように並設された3本の電流路を有する三相モータ等に搭載される。このような三相モータに搭載される電流センサにおいては、隣り合う電流路(近隣電流路)を流れる電流により生じる磁界の影響を抑制して、被測定電流の測定精度の低下を防止する必要がある。近隣電流路に起因する磁界の影響を抑制する方法としては、例えば、図10のように被測定電流により発生する磁界を一対の磁電変換素子で測定し、近隣電流路を流れる電流により発生する磁界が一対の磁電変換素子に同様に加わるように配置してなる電流センサが提案されている。この電流センサでは、被測定電流が発生する磁場は、一対の磁電変換素子に逆方向に加わり、近隣電流が発生する磁場は、一対の磁電変換素子に同一方向に加わる。この為、一対の磁電変換素子の出力の差分を用いることで、近隣電流が発生する磁場を相殺することができる。尚、地磁気等の外来磁界も、一対の磁電変換素子に同一方向に加わるため、相殺できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−266290号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電流センサの場合、近隣電流路を流れる電流により発生する磁界が、被測定電流路を流れる電流により発生する磁界と同一方向に重なる。この為、各磁電変換素子は、前記双方の磁界を足し合わせた強さの磁界を測定できるようにする必要がある。よって、近隣電流路を流れる電流により発生する磁界の強さの分だけダイナミックレンジが低下する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、地磁気等の外来磁界と、近隣電流路の磁界の双方の影響を減らすと共に、ダイナミックレンジの低下を防止できる電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、被測定電流路となる第1の電流路と、前記被測定電流路に近隣する第2の電流路と、前記第1の電流路を挟んで配置される第1および第2の磁電変換素子と、を備え、前記第1の電流路および前記第2の電流路は、第1導体部と、前記第1導体部の両端からX方向に延びる第2導体部および第3導体部とを有しており、前記第1の電流路と前記第2の電流路とは前記X方向と直交するY方向に離れて隣り合っており、前記X方向と前記Y方向とに直交する方向であるZ方向に、前記第1の電流路の第2導体部と第3導体部とは離れており、記第1の電流路の第2導体部と第3導体部とは前記Y方向の位置が一致しており、前記第2の電流路の第2導体部と第3導体部とは前記Z方向に離れ、前記Y方向の位置が一致しており、前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子とは前記第1の電流路の前記第1導体部を挟んで配置され、前記第1および前記第2の磁電変換素子の感度軸の方向が前記Y方向であって、前記第1および前記第2の磁電変換素子の前記Y方向に前記第2の電流路の前記第2導体部が配置され、前記第2の電流路の前記第2導体部の中心線から前記第1の磁電変換素子までの垂線と、前記第2の電流路の前記第2導体部の中心線から前記第2の磁電変換素子までの垂線との方向および長さが等しいことを特徴とする。
この電流センサによれば、第2の電流路の第2導体部を流れる電流が発生する磁界の向きは、第1および第2の磁電変換素子の感度軸に対してほぼ直交する角度とすることができる。そのため、第2の電流路の第2導体部を流れる電流が発生する磁界は、第1および第2の磁電変換素子でほとんど測定されず、ダイナミックレンジの低下を防止できる。なお、第1の電流路および第2の電流路の双方の第2導体部のZ方向(高さ方向)の位置が一致しており、しかもZY座標上で斜めにできない場合には、第2の電流路の第2導体部を流れる電流が発生する磁界の向きが、第1および第2の磁電変換素子の感度軸に直交しないため、僅かながらも、第1および第2の磁電変換素子で測定される。しかし、僅かな量であるため、ダイナミックレンジの低下も小さくすることができる。
また、第2の電流路の第2導体部を流れる電流が発生する磁界が、第1および第2の磁電変換素子に与える影響は同一となる。よって、第1および第2の磁電変換素子の出力差を用いることで、第2の電流路の第2導体部を流れる電流が発生する磁界の影響を取り除くことができる。しかも、各電流路の第1乃至第3導体部のY方向の位置は一致した構成となっている。つまり、Z方向から見ると一直線上に配置される。この為、Y方向(横方向)の大型化を防止できる。
なお、第2の電流路の第1導体部を流れる電流と直交する位置に第1又は第2の磁電変換素子が存在する場合には、第2の電流路の第1導体部を流れる電流が発生する磁界が、第1および第2の磁電変換素子に異なる影響を与える。しかし、X方向(奥行き方向)に電流路が長く延びている場合には、第2の電流路の第1導体部の位置を第1又は第2の磁電変換素子から充分に離すことで、測定精度の悪化を防止できる。つまり、特許文献1に比較すると、X方向(奥行き方向)に長くなるものの、Y方向(横方向)の小型化を実現でき、しかもダイナミックレンジの低下を防止できる。尚、ここで言うX方向(奥行き方向)とは第2導体部および第3導体部を電流が流れる方向である。同様に、Y方向(横)とは、複数の電流路の並んでいる方向である。Z(高さ方向)方向とは、X方向とY方向に直交する方向である。使用状態において、X方向(奥行き方向)やY方向(横方向)が水平方向でなくとも構わない。同様に、Z方向(高さ方向)が鉛直方向でなくとも構わない。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第1導体部と、前記第2導体部とのなす角が直角であり、前記第1導体部と、前記第3導体部とのなす角が直角とすることができる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第1および第2の磁電変換素子は、前記第2の電流路の第1導体部を前記Y方向に拡張した面の法線方向領域外に配置される構成とすることができる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第1の電流路の前記第2導体部と、前記第1の電流路の前記第3導体部と、前記第2の電流路の前記第2導体部と、前記第2の電流路の前記第3導体部とが平行であって、前記各電流路の前記第1導体部と前記第2導体部のなす角が直角以外であり、前記各電流路の前記第1導体部と前記第3導体部のなす角が直角以外である構成とすることができる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第1の電流路の前記第2導体部には、第4導体部と第5導体部とが連なって設けられ、前記第1の電流路の前記第3導体部には、第6導体部と第7導体部とが連なって設けられ、前記第5導体部の延長線上に前記第7導体部が設けられた構成とすることができる。この電流センサでは、電流路の始点と終点が一直線上に配置されるので、前後の機器に組み付けやすくなる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第1の電流路の前記第1導体部は、前記X方向より前記Y方向が長く、前記第1の電流路の前記第2導体部と前記第3導体部は、前記Z方向より前記Y方向が長い構成とすることができる。この電流センサでは、第1の電流路を流れる電流によって発生する磁界の向きは、第1および第2の磁電変換素子部分で直線状となり、測定精度を高めることができる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子は、一枚の基板に搭載され、前記基板は、前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子との間に第1のスリットを有し、前記第1のスリットに前記第1電流路の前記第1導体部が配置される構成とすることができる。この電流センサでは、第1の電流路に第1の磁電変換素子と第2の磁電変換素子を取り付けやすくなる。
また、本発明の電流センサにおいて、前記第2の電流路の前記第1導体部を挟んで第3および第4の磁電変換素子が設けられ、前記基板上に前記第3および第4の磁電変換素子が搭載され、前記第3の磁電変換素子と前記第4の磁電変換素子との間に第2のスリットを有し、前記第2のスリットに前記第2の電流路の前記第1導体部が配置される構成とすることができる。この電流センサでは、複数の電流路に磁電変換素子を取り付けやすくなる。
本発明によれば、地磁気等の外来磁界と、近隣電流路の磁界の双方の影響を減らすと共に、ダイナミックレンジの低下を防止できる。
電流センサの測定原理を示す図である。 電流センサの構成例を示す図である。 磁気センサの構成例を示すブロック図である。 電流センサの第1の構成例を示す図である。 上記電流センサにおける屈曲部の構成例を示す模式図である。 上記屈曲部に生じる磁場を示す模式図である。 電流センサの第2の構成例を示す図である。 電流センサの他の構成例を示す図である。 電流センサの他の構成例を示す図である。 従来の電流センサの平面図である。
図1は、電流センサの測定原理を示す図である。図1は、後述するプリント基板4に対して平面視であり、電流路5aに対して断面視となっている。図1に示すように、電流センサ1は、一つの側端側から中央に向かって(図1におけるX方向)形成され、被測定電流路5aを挿通させるスリット41を有するプリント基板4を備える。プリント基板4の表面には、磁電変換素子2a,2bおよび信号処理回路3が実装されている。磁電変換素子2a,2bは、紙面上下方向(図1におけるY方向)においてスリット41を挟むようにして、被測定電流路5aからの距離が略等しくなるように配置されている。
被測定電流路5aは、銅などの導電性部材を略一定幅および略一定厚みの帯状に形成した平板型導体で構成される。被測定電流路5aは、その延在方向をプリント基板4の面内方向に対して直交するように、プリント基板4のスリット41に挿通されている。すなわち、被測定電流路5aは、表面が上方(図1におけるY方向)に向くように配置されると共に、紙面手前−紙面奥方向(図1におけるZ方向)に延在しており、被測定電流が紙面奥側から紙面手前側に向かって通流するようになっている。
磁電変換素子2a,2bは、略長方形状を有し、被測定電流路5aの電流が流れる方向(通流方向)に対して垂直方向(図1におけるX方向)に感度軸を有するように形成されている。また、磁電変換素子2a,2bは、感度軸が互いに反対方向を向くように配置される。磁電変換素子2a,2bは、磁気検出が可能な素子であれば特に限定されない。磁電変換素子2a,2bとしては、例えば、GMR(Giant Magneto Resistance)素子やTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子などの磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサ、ホール素子を用いた磁気センサなどを適用できる。
図2は、磁電変換素子2a,2bに加わる磁場を説明する図である。図2において、磁電変換素子2a,2b上の矢印は、それぞれの磁電変換素子における感度軸方向を示し、白抜きの矢印は被測定電流路5aを流れる電流(被測定電流)によって生じる磁場を示し、細線の矢印は外来磁場を示す。
外来磁場Bb’は、同じ大きさ、同じ方向で磁電変換素子2a,2bに加わっている。すなわち、外来磁場Bb’は、磁電変換素子2a,2bに対して同一ベクトルで加わっている。一方、被測定電流路5aに流れる電流によって生じる誘導磁界Baは、同じ大きさ、逆方向で磁電変換素子2a,2bに加わっている。したがって、信号処理回路3で差動演算処理すると、外来磁場Bb’の影響はキャンセルでき、誘導磁界Baの差分出力が得られる。この誘導磁界Baの差分出力に基づいて、被測定電流路5aの電流量を算出できる。
図3は、磁電変換素子2a,2bは、磁電変換素子2a,2bを含む電流センサ1の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、電流センサ1は、磁電変換素子2a,2bに加え、磁電変換素子2a,2bの制御を行う制御回路素子31a,31bと、制御回路素子31a,31bからの出力の差分をとってセンサ出力とする信号処理回路3とを有する。
図3に示すように、磁電変換素子2a,2bは、被測定電流Iによって発生する誘導磁界Baを打ち消す方向の磁界を発生可能に配置されたフィードバックコイル111a,111bと、磁電変換素子112a,112bと、を含んで構成される。
また、制御回路素子31a,31bは、磁電変換素子112a,112bの差動出力を増幅し、フィードバックコイル111a,111bのフィードバック電流を制御するオペアンプ131a,131bと、フィードバック電流を電圧に変換するI/Vアンプ132a,132bとを含んで構成される。
フィードバックコイル111a,111bは、磁電変換素子112a,112bの近傍に配置されており、被測定電流Iにより発生する誘導磁界Baを相殺するキャンセル磁界を発生する。例えば、被測定電流からの誘導磁界により抵抗値が変化するという特性を有する磁気抵抗効果素子を用いて磁電変換素子112a,112bを構成することで、高感度の電流センサ1を実現できる。
信号処理回路3は、制御回路素子31a,31bからの出力電圧(すなわち、I/Vアンプ132a,132bの出力電圧)の差をとって出力する。信号処理回路3は、例えば、差動アンプで構成される。この差動演算処理によって、地磁気などの外部磁場の影響はキャンセルされ、高精度に電流を測定できる。
なお、電流センサ1は上述した構成に限定されない。例えば、磁電変換素子2a,2bとしてフィードバックコイル等を用いない磁気比例式のセンサを用いてもよい。また、上述したように磁気抵抗素子以外に、ホール素子などの感磁素子を用いてもよい。
以下、外来磁場Bb’が、磁電変換素子2a,2bに対して同一ベクトルで加わり、被測定電流路5aに流れる電流によって生じる誘導磁界Baが、磁電変換素子2a,2bに対して異なるベクトルで加わる構成を有する本発明に係る電流センサの構成例について、詳細に説明する。
<第1の構成例>
図4Aは、本発明における電流センサの構成例を示す図である。図4Aに示すように、電流センサ108においては、被測定電流路5aと近隣電流路5bとが図4AにおけるX方向に互いに平行に延びて設けられており、被測定電流路5aに被測定電流が通流し、近隣電流路5bに近隣電流が通流している。したがって、電流路5a,5bが延びている方向が電流の通流方向となっている。すなわち、電流路5aは、電流の通流方向(第1方向)に延びており、電流路5bは、電流路5aが延びる方向を略平行にして隣り合うように配置されている。
被測定電流路5aの一部には曲げ加工が施されて、屈曲した第1導体部58aが形成されている。具体的に、第1導体部58aは、電流路の幅(磁電変換素子2a,2b搭載面において、電流の流れる向きと直交する方向における電流路の長さ)方向(Y方向)を軸として、例えば、直交する方向に屈曲して形成される。この第1導体部58aの表面は、例えば、通流方向に直交する方向を向いている。
したがって、電流路5aは、第1導体部58aの両端からX方向にそれぞれ延びる第2導体部58bおよび第3導体部58cが連接して構成されている。また、X方向とY方向とに直交するZ方向に、第2導体部58bと第3導体部58cは離れており、第2導体部58bと第3導体部58cはY方向の位置が一致している。すなわち、被測定電流路5aにおいては、第2導体部58bおよび第3導体部58cで被測定電流が図4AのX方向に通流し、第1導体部58aで被測定電流が図4AのZ方向に通流するようになっている。
近隣電流路5bは、X方向と直交するY方向に離れて隣り合っており、被測定電流路5aと同様に、近隣電流路5bの一部には曲げ加工が施されて、屈曲した第1導体部60aが形成されている。この第1導体部60aの表面は、例えば、通流方向に直交する方向を向いている。したがって、電流路5bは、第1導体部60aの両端からX方向にそれぞれ延びる第2導体部60bおよび第3導体部60cが連接して構成されている。また、X方向とY方向とに直交するZ方向に、第2導体部60bと第3導体部60cは離れており、第2導体部60bと第3導体部60cはY方向の位置が一致している。すなわち、近隣電流路5bにおいても、第2導体部60bおよび第3導体部60cで近隣電流が図4AのX方向に通流し、第1導体部60aで近隣電流が図4AのZ方向に通流するようになっている。
プリント基板4の表面には、磁電変換素子2a,2bおよび信号処理回路3が実装されている。磁電変換素子2a,2bは被測定電流路5aの第1導体部58aを挟んで配置され、磁電変換素子2a,2bの感度軸の方向がY方向となっている。また、磁電変換素子2a,2bのY方向に近隣電流路5bの第2導体部60bが配置され、近隣電流路5bの第2導体部60bの中心線から、磁電変換素子2aまでの垂線と、磁電変換素子2bまでの垂線との方向および長さが等しくなるように配置されている。
具体的に、プリント基板4には、紙面手前−奥方向(図4AにおけるZ方向)に貫通する2つのスリット41が形成されており、一方のスリット41内を被測定電流路5aの第1導体部58aが通るように配置されている。したがって、磁電変換素子2a,2bは、スリット41を挟むようにして、被測定電流路5aからの距離が略等しくなるように配置されている。同様に、他方のプリント基板4のスリット41内を近隣電流路5bの第1導体部60aが通るように配置されている。したがって、磁電変換素子21a,21bは、スリット41を挟むようにして、近隣電流路5bからの距離が略等しくなるように配置されている。
磁電変換素子2a,2bは、感度軸が通流方向に対して垂直となり、かつ、感度軸が互いに同じ方向を向くように配置される。なお、図4Aにおいて、磁電変換素子2a,2b上の矢印は、それぞれの磁電変換素子における感度軸方向を示す。ここで、感度軸方向とは、磁電変換素子2a,2bが最大の感度を得る方向をいう。図4においては、磁電変換素子2a,2bの感度軸が紙面右方向を向く場合を示しているが、反対方向(紙面左方向)を向くように配置してもよい。また、磁電変換素子2a、2bが逆方向、例えば磁電変換素子2aが右方向で、磁電変換素子2bが左方向を向くように配置してもよい。また、磁電変換素子としてホール素子を適用する場合には、感度軸は感磁面と直交する方向(例えば、図4におけるZ方向)となる。なお、第1導体部58a,60aは、互いに重ならない位置に形成されている。
また、被測定電流路5aの第1導体部58aは、X方向よりY方向が長くなるように形成され、被測定電流路5aの第2導体部58bおよび第3導体部58は、Z方向よりY方向が長くなるように形成された構造とすることができる。
このような構成の電流センサ108において、被測定電流路5aおよび近隣電流路5bに電流が流れる場合を考える。図4Bにおいては、紙面上方向(図4AにおけるX方向)に向って電流Iが流れるとする。被測定電流路5aの第1導体部58aを流れる電流によって生じる誘導磁界Baは、磁電変換素子2a近傍と、磁電変換素子2b近傍とでは、向きが反対となる。そのため、磁電変換素子2aによって検出される誘導磁界Ba1と、磁電変換素子2bによって検出される誘導磁界Ba2とは、大きさが同じで、方向が異なる。すなわち、被測定電流路5aを流れる電流によって生じる磁界は、磁電変換素子2aおよび磁電変換素子2bに対して異なるベクトルで加わる。
一方、被測定電流路5a近傍には、近隣電流路5bを流れる電流によって磁界Bbが生じている。近隣電流路5bのうち磁電変換素子2a,2bに隣り合う部分は、第1導体部60aが形成されていない直線領域である。また、近隣電流路5bの中心線から磁電変換素子2aまでの垂線と、磁電変換素子2bまでの垂線との方向および長さが概略等しく、磁電変換素子2aと磁電変換素子2bとを結ぶ線分と、線分に近隣する近隣電流路5bの直線部とが概略平行であり、磁電変換素子2aに近隣する近隣電流路5bの断面積と磁電変換素子2bとに近隣する近隣電流路5bの断面積が概略同一となっている。そのため、磁電変換素子2aによって検出される磁界Bb’と、磁電変換素子2bによって検出される磁界Bb’とは、方向が同じで、大きさも同じとなる。すなわち、近隣電流路5bを流れる電流によって生じる磁界は、磁電変換素子2aおよび磁電変換素子2bに対して同一ベクトルで加わる。また、地磁気も磁電変換素子2aおよび磁電変換素子2bに対して同一ベクトルで加わる。
そのため、磁電変換素子2a,2bによって検出された磁界を信号処理回路3によって差動演算処理することにより、同一ベクトル量である外乱磁場(近隣電流路5bによる磁場Bbおよび地磁気)の影響はキャンセルされ、異なるベクトル量である被測定電流路5aによる誘導磁界Baのみが差分出力される。このように出力された誘導磁界Baに基づいて、被測定電流路5aに流れる電流を精度よく検出できる。
以上のように、電流センサ108においては、被測定電流路5aを挟んで両側に磁電変換素子2aと2bとが配置されることにより、被測定電流路5aに流れる電流によって生じる誘導磁界Baが、磁電変換素子2a,2bに対して異なるベクトルで加わり、外乱磁場が、磁電変換素子2a,2bに対して同一ベクトルで加わる構成としている。この場合には、被測定電流路5aに生じる誘導磁界が正反対のベクトルとして磁電変換素子2a,2bに加わる構成とすることができるため、差分出力値が大きくなり、被測定電流の検出精度を高めることが可能となる。また、第2の電流路の第2導体部60bを流れる電流が発生する磁界は、磁電変換素子2a,2bでほとんど測定されない構成とすることができるため、ダイナミックレンジの低下を防止できる。また、図4に示すように、被測定電流路5aに屈曲した第1導体を設け、近隣電流路5bを配置することにより、電流路の幅方向に小型化することが可能となる。
なお、第1導体部58a,60aは、通流方向に対して垂直に設けられていてもよいし、通流方向に対して角度をもって(斜めに)設けられていてもよい。図5は、電流センサ108における被測定電流路5aを側面側からみた模式図である。図5Aに示す被測定電流路5aは、第1導体部58aが通流方向に対して垂直に設けられている。図5Bに示す被測定電流路5bは、第1導体部58aが通流方向に対して斜めに設けられている。
図6は、図5に示した被測定電流路5aにおける第1導体部58aを流れる電流によって生じる誘導磁界Baを示す模式図である。図6A,Bに示す被測定電流路5aは、それぞれ図5A,Bに示した被測定電流路5aに対応する。図6において、ハッチングで示す部分は、第1導体部58aを流れる電流によって生じる誘導磁界Baの影響を受けるエリアである。図5Aに示す第1導体部58aを通流方向に垂直な方向に対して角度をもって(斜めに)設ける(非直交領域を形成する)と(図6B参照)、近隣電流路5bの誘導磁界Baによって影響を受ける範囲が限定される。したがって、第1導体部58aを斜めに設け非直交領域を形成すると、磁電変換素子21a,21bが、ほとんど近隣電流路5bの誘導磁界Baの影響を受けないようにすることができる。このように、磁電変換素子21a、21bを、第1の電流路5aの第1導体部58aをY方向に拡張した面の法線方向の領域外に配置することにより、電流センサ108を大型化させずに、測定精度を向上できるという利点がある。
<第2の構成例>
図7は、本発明における電流センサの構成例を示す図である。図7に示すように、電流センサ109においては、被測定電流路5aと近隣電流路5bとが図7におけるX方向に互いに平行に延在しており、被測定電流路5aに被測定電流が通流し、近隣電流路5bに近隣電流が通流している。したがって、電流路5a,5bが延びる方向が電流の通流方向となっている。すなわち、電流路5aは、電流の通流方向(第1方向)に延在しており、電流路5bは、電流路5aに延びる方向を略平行にして隣り合うように配置されている。
被測定電流路5aの一部には曲げ加工が施され、屈曲した複数の導体部が形成されている。具体的に、図7に示す構成においては、電流路5aが略S字状に構成されている。屈曲した第1導体部59a、第4導体部59d、第6導体部59fの表面は、例えば、通流方向に直交する方向を向いている。したがって、電流路5aは、第1導体部59aの両端からX方向にそれぞれ延びる第2導体部59bと第3導体部59cが連接して構成されている。さらに、第2導体部59bには、第4導体部59dと第5導体部59eが連接して設けられている。また、第3導体部59cには、第6導体部59fと第7導体部59gが連接して設けられている。第5導体部59eの延長線上に第7導体部59gが配置するように設けられている。
同様に、近隣電流路5bの一部には曲げ加工が施され、屈曲した複数の導体部が形成されている。具体的に、図7に示す構成においては、電流路5bが略S字状(クランク形状)に構成されている。屈曲した第1導体部61a、第4導体部61d、第6導体部61fの表面は、例えば、通流方向に直交する方向を向いている。したがって、電流路5bは、第1導体部61aの両端からX方向にそれぞれ延びる第2導体部61bと第3導体部61cが連接して構成されている。さらに第2導体部61bには、第4導体部61dと第5導体部61eが連接して設けられている。また、第3導体部61cには、第6導体部61fと第7導体部61gが連接して設けられている。第5導体部61eの延長線上には第7導体部61gが配置するように設けられている。
プリント基板4の表面には、磁電変換素子2a,2bおよび信号処理回路3が実装されている。磁電変換素子2a,2bは被測定電流路5aの第1導体部59aを挟んで配置される。また、磁場変換素子2aは第1導体部59aと第4導体部59dに挟まれて配置され、磁場変換素子2aは第1導体部59aと第6導体部59fに挟まれて配置される。なお、磁電変換素子2a,2bの感度軸の方向がY方向となっている。
また、磁電変換素子2a,2bのY方向に近隣電流路5bの第7導体部61gが配置され、近隣電流路5bの第7導体部61gの中心線から、磁電変換素子2aまでの垂線と、磁電変換素子2bまでの垂線との方向および長さが等しくなるように配置されている。
具体的には、プリント基板4には、紙面手前−奥方向方向(図7におけるZ方向)に貫通するスリット41が形成されており、そのスリット41内を被測定電流路5aの第1導体部59aが通るように配置されている。したがって、磁電変換素子2a,2bは、スリット41を挟むようにして配置されている。同様に、プリント基板4のスリット41内を近隣電流路5bの第1導体部61aが通るように配置されている。したがって、磁電変換素子21a,21bは、スリット41を挟むようにして、近隣電流路5bからの距離が略等しくなるように配置されている。
磁電変換素子2a,2bは、感度軸が通流方向に対して垂直となり、かつ、感度軸が互いに同じ方向を向くように配置される。なお、図7において、磁電変換素子2a,2b上の矢印は、それぞれの磁電変換素子における感度軸方向を示す。なお、第1導体部59a,61aは、互いに重ならない位置に形成されている(図7におけるX方向において第1導体部が互いに異なる位置にある)。
このような構成の電流センサ109において、被測定電流路5aおよび近隣電流路5bに電流が流れる場合を考える。図7においては、紙面上方向(図7におけるX方向)に向って電流Iが流れるとする。被測定電流路5aの第1導体部59aのうちスリット41に挿入された部分を流れる電流によって生じる誘導磁界Ba(第4導体部59d、第6導体部59fを流れる電流によって生じる誘導磁界)は、磁電変換素子2a近傍と、磁電変換素子2b近傍とでは、向きが反対となる。そのため、磁電変換素子2aによって検出される誘導磁界Ba1と、磁電変換素子2bによって検出される誘導磁界Ba2とは、大きさが同じで、方向が異なる。すなわち、被測定電流路5aを流れる電流によって生じる磁場は、磁電変換素子2aおよび磁電変換素子2bに対して異なるベクトルで加わる。
一方、被測定電流路5a近傍には、近隣電流路5bを流れる電流によって磁界Bbが生じている。近隣電流路5bのうち磁電変換素子2a,2bに隣り合う部分は、第1導体部59bが形成されていない直線領域である。そのため、磁電変換素子2aによって検出される磁界Bb’と、磁電変換素子2bによって検出される磁界Bb’とは、方向が同じで、大きさも同じとなる。すなわち、近隣電流路5bを流れる電流によって生じる磁界は、磁電変換素子2aおよび磁電変換素子2bに対して同一ベクトルで加わる。また、地磁気も磁電変換素子2aおよび磁電変換素子2bに対して同一ベクトルで加わる。
そのため、磁電変換素子2a,2bによって検出された磁界を信号処理回路3によって差動演算処理することにより、同一ベクトル量である外乱磁場(近隣電流路5bによる磁場Bbおよび地磁気)の影響はキャンセルされ、異なるベクトル量である被測定電流路5aによる誘導磁界Baのみが差分出力される。このように出力された誘導磁界Baに基づいて、被測定電流路5aに流れる電流を精度よく検出できる。
以上のように、電流センサ109においては、被測定電流路5aを挟んで両側に磁電変換素子2aと2bとが配置されることにより、被測定電流路5aに流れる電流によって生じる誘導磁界Baが、磁電変換素子2a,2bに対して異なるベクトルで加わり、外乱磁場が、磁電変換素子2a,2bに対して同一ベクトルで加わる構成としている。この場合には、被測定電流路5aに生じる磁界が正反対のベクトルとして磁電変換素子2a,2bに加わる構成とすることができるため、差分出力値が大きくなり、被測定電流の検出精度を高めることが可能となる。また、第2の電流路5bの第7導体部61gを流れる電流が発生する磁界は、磁電変換素子2a,2bでほとんど測定されない構成とすることができるため、ダイナミックレンジの低下を防止できる。
なお、第1導体部59a,61aは、通流方向に対して垂直に設けられていてもよいし、通流方向に対して角度をもって(斜めに)設けられていてもよい。上記第1の構成例と同様に、第1導体部59aを通流方向に対して斜めに設けると、垂直に設けた場合より、近隣電流路5bが誘導磁界Baによって影響を受ける範囲を縮小できる。
<他の構成例>
なお、本実施の形態に係る電流センサは、上記第1、2の構成例で示した構成に限定されない。例えば、図8、図9に示す構成とすることもできる。
図8は、上記図4bに示した構成において、被測定電流路5aと近隣電流路5bの高さ方向(Z方向)の位置をずらして配置した場合を示している。図8の構成では、被測定電流路5aの誘導磁界と、近隣電流路5bの誘導磁界を直交させることができるため、磁電変換素子2a、2bにおいて、近隣電流路5bの誘導磁界の影響を排除することができる。
図9は、被測定電流路5aおよび近隣電流路5bを折り返し形状(U字型)とした構成を示している。このように、本実施の形態の電流センサは、電流路の形状を適宜変更することができる。
以上説明したように、電流センサの各構成例によれば、被測定電流路5aと近隣電流路5bとが通流方向に対して平行に並んで設けられた場合に、近隣電流路5bに流れる電流によって生じる磁場Bbは被測定電流路5aに設けられた磁電変換素子2a,2bに対して同一ベクトルで加わり、被測定電流路5aに流れる電流によって生じる磁場Baは磁電変換素子2a,2bに異なるベクトルで加わる構成となるため、磁電変換素子2a,2bの位置精度や取り付け精度を要求することなく、近隣電流路5bの磁場Bbの影響による被測定電流の測定精度の低下を防止できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
本発明の電流センサは、例えば、電気自動車やハイブリッドカーのモータ駆動用の電流の大きさを検知するために用いることが可能である。
本出願は、2011年7月4日出願の特願2011−148152に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (8)

  1. 被測定電流路となる第1の電流路と、前記被測定電流路の近隣に設けられた第2の電流路と、前記第1の電流路を挟んで配置される第1および第2の磁電変換素子と、を備え、
    前記第1の電流路および前記第2の電流路は、第1導体部と、前記第1導体部の両端からX方向に延びる第2導体部および第3導体部とを有しており、
    前記第1の電流路と前記第2の電流路とは前記X方向と直交するY方向に離れて隣り合っており、
    前記X方向と前記Y方向とに直交する方向であるZ方向に、前記第1の電流路の第2導体部と第3導体部とは離れており、記第1の電流路の第2導体部と第3導体部とは前記Y方向の位置が一致しており、
    前記第2の電流路の第2導体部と第3導体部とは前記Z方向に離れ、前記Y方向の位置が一致しており、
    前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子とは前記第1の電流路の前記第1導体部を挟んで配置され、
    前記第1および前記第2の磁電変換素子の感度軸の方向が前記Y方向であって、
    前記第1および前記第2の磁電変換素子の前記Y方向に前記第2の電流路の前記第2導体部が配置され、
    前記第2の電流路の前記第2導体部の中心線から前記第1の磁電変換素子までの垂線と、前記第2の電流路の前記第2導体部の中心線から前記第2の磁電変換素子までの垂線との方向および長さが等しいことを特徴とする電流センサ。
  2. 前記第1導体部と、前記第2導体部とのなす角が直角であり、
    前記第1導体部と、前記第3導体部とのなす角が直角であることを特徴とする請求項1記載の電流センサ。
  3. 前記第1および第2の磁電変換素子は、前記第2の電流路の第1導体部を前記Y方向に拡張した面の法線方向領域外に配置されることを特徴とする請求項1記載の電流センサ。
  4. 前記第1の電流路の前記第2導体部と、前記第1の電流路の前記第3導体部と、前記第2の電流路の前記第2導体部と、前記第2の電流路の前記第3導体部とが平行であって、
    前記各電流路の前記第1導体部と前記第2導体部のなす角が直角以外であり、
    前記各電流路の前記第1導体部と前記第3導体部のなす角が直角以外であることを特徴とする請求項3記載の電流センサ。
  5. 前記第1の電流路の前記第2導体部には、第4導体部と第5導体部とが連なって設けられ、前記第1の電流路の前記第3導体部には、第6導体部と第7導体部とが連なって設けられ、
    前記第5導体部の延長線上に前記第7導体部が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電流センサ。
  6. 前記第1の電流路の前記第1導体部は、前記X方向より前記Y方向が長く、
    前記第1の電流路の前記第2導体部と前記第3導体部は、前記Z方向より前記Y方向が長いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電流センサ。
  7. 前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子は、一枚の基板に搭載され、前記基板は、前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子との間に第1のスリットを有し、前記第1のスリットに前記第1電流路の前記第1導体部が配置されることを特徴とする請求項6に記載の電流センサ。
  8. 前記第2の電流路の前記第1導体部を挟んで第3および第4の磁電変換素子が設けられ、
    前記基板上に前記第3および第4の磁電変換素子が搭載され、
    前記第3の磁電変換素子と前記第4の磁電変換素子との間に第2のスリットを有し、前記第2のスリットに前記第2の電流路の前記第1導体部が配置されることを特徴とする請求項7に記載の電流センサ。
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