JP2007155399A - 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電流の大きさを検知するのに用いられる小型化された電流センサ、及び、それを有する電流値算出システムを提供することを課題とする。
【解決手段】電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサ10は、バスバー12の近傍に設けられた2つのマグネット14A、14Bと、バスバー12に流れる電流によって発生する磁場とマグネット14A、14Bによる磁場との合成磁場ベクトルVAのベクトル方向DAを検知する磁気抵抗素子センサ16と、を備えている。磁気抵抗素子センサ16は、マグネット14Aとマグネット14Bとの中間位置に配置されている。合成磁場ベクトルVAのベクトル方向DAにより、電流による磁場の磁場ベクトルVEの大きさを求めることができ、電流の大きさを算出することができる。従って、従来のようなコアを必要としない。
【選択図】図3
【解決手段】電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサ10は、バスバー12の近傍に設けられた2つのマグネット14A、14Bと、バスバー12に流れる電流によって発生する磁場とマグネット14A、14Bによる磁場との合成磁場ベクトルVAのベクトル方向DAを検知する磁気抵抗素子センサ16と、を備えている。磁気抵抗素子センサ16は、マグネット14Aとマグネット14Bとの中間位置に配置されている。合成磁場ベクトルVAのベクトル方向DAにより、電流による磁場の磁場ベクトルVEの大きさを求めることができ、電流の大きさを算出することができる。従って、従来のようなコアを必要としない。
【選択図】図3
Description
本発明は、電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサ、及び、それを有する電流値算出システムに関する。
モータなどに流れる電流の大きさを、電流の周囲に発生する磁場の強さを測定することによって検知する電流センサが多用されている(例えば特許文献1参照)。以下、例を挙げ、添付図面を用いて従来の電流センサを説明する。
図5に示すように、従来の電流センサ80では、リング状で一部が欠損しているコア84と、この欠損位置に配置されたホールIC86と、を備えている。なお、2重系の電流センサとするために、ホールIC86がコア84の厚み方向に2つ並べられていることが多い。
しかし、従来の電流センサでは、特にコアの寸法が大きいため、嵩張るという問題があった。
特開2005−308526号公報
本発明は、上記事実を考慮して、電流の大きさを検知するのに用いられる小型化された電流センサ、及び、それを有する電流値算出システムを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサであって、電流が流れる導電体の近傍に設けられた少なくとも1つのマグネットと、所定位置に配置され、前記導電体に流れる電流によって発生する磁場と前記マグネットによる磁場との合成磁場の磁場方向を検知する磁場方向検知部と、を備えたことを特徴とする。
所定位置とは、上記合成磁場の磁場方向を計測する位置のことである。また、導電体の近傍とは、電流によって発生する磁場が計測可能なゾーンのことである。なお、マグネットと導電体とが接触していてもよい。
請求項1に記載の発明では、上記所定位置でマグネットによって発生する磁場ベクトル(すなわち磁場強度及び磁場方向)と、上記磁場方向検知部で検知された磁場方向とにより、導電体に流れる電流によって上記所定位置に発生する磁場強度を算出することが可能になる。そして、算出した磁場強度に基づいて、導電体に流れる電流の大きさを算出することが可能になる。
これにより、電流センサに従来のようなコアを設ける必要がなくなるので、小型化された電流センサとすることができる。
請求項2に記載の発明は、前記所定位置では前記マグネットによって発生する磁場の方向が前記導電体に流れる電流の方向と同一方向又は逆方向となるように、前記マグネットが2つ配置されていることを特徴とする。
これにより、上記所定位置では、電流によって発生する磁場の方向が、マグネットによって発生する磁場の方向に直交するので、使い勝手が良い電流センサとすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記磁場方向検知部として磁気抵抗素子センサが設けられていることを特徴とする。
これにより、磁場方向検知部の構成をより簡素で小型にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載の電流センサと、前記マグネットによって発生する前記所定位置における磁場強度が予め入力されていて、前記電流センサで検知された前記合成磁場の磁場方向に基づいて前記導電体に流れる電流の大きさを算出する演算手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、システム構成が小型化された電流値算出システムを実現させることができる。
本発明は上記構成としたので、以下の効果を奏することができる。
請求項1に記載の発明によれば、電流センサに従来のようなコアを設ける必要がなくなるので、小型化された電流センサとすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、使い勝手が良い電流センサとすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、磁場方向検知部の構成をより簡素で小型にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、システム構成が小型化された電流値算出システムを実現させることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。図1、図2に示すように、本発明の一実施形態に係る電流センサ10は、自動車のモータに流れる電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサであり、電流が流れるバスバー(金属板)12の近くに配置された2つのマグネット14A、14Bと、マグネット14Aとマグネット14Bとの中間位置に配置されたMREセンサ(磁気抵抗素子センサ)16と、を備えている。また、電流センサ10は、マグネット14A、14BとMREセンサ16とを保持する非導電性の保持部17を備えている。保持部17には、MREセンサ16からの信号を伝達するための端子19が形成されている。
バスバー12に電流が流れると、図3に示すように、マグネット14A、14Bの近傍では、バスバー12に流れる電流によって発生する磁場(電流磁場)と、マグネット14A、14Bによって発生する磁場(マグネット磁場)との合成磁場が形成される。
なお、2つのマグネット14A、14Bの配置位置は、バスバー12に流れる電流の方向(電流方向)Uに沿う位置にされており、この結果、MREセンサ16が配置されている位置におけるマグネット磁場の方向が電流方向Uと逆向きになっている。
ここで、MREセンサ16は、電流磁場の磁場ベクトルVEとマグネット磁場の磁場ベクトルVMとによる合成磁場ベクトルVAのベクトル方向(合成磁場方向)DAを検知する。MREセンサ16の磁場方向計測位置では、合成磁場ベクトルVAは電流方向Uに対してθの角度をなす。
また、本実施形態では、MREセンサ16からの検出信号を受ける演算処理部18が設けられている。演算処理部18には、MREセンサ16の磁場方向計測位置においてマグネット14A、14Bによって発生する磁場強度が予め入力されており、演算処理部18は、MREセンサ16に生じた電圧に基づいて合成磁場方向DAを求め、合成磁場ベクトルVEの大きさを算出し、更に電流磁場による磁場ベクトルVEを算出し、バスバー12に流れる電流の大きさを算出するようになっている。
以上説明したように、本実施形態では、バイアスマグネットとして作用する2つのマグネット14A、14Bを設け、マグネット14Aとマグネット14Bとの中間位置にMREセンサ16を配置している。そして、MREセンサ16によって合成磁場方向DAを検知しており、この合成磁場方向DAによって合成磁場ベクトルVEの大きさ、更には電流磁場の磁場ベクトルVEの大きさを算出でき、電流の大きさが算出され得る。これにより、従来のようなコアを設けなくても済む電流センサ10とすることができるので、性能を落とすことなく、小型化、軽量化された電流センサ10とすることができる。
また、MREセンサ16の磁場方向計測位置では上記マグネット磁場の方向が電流方向Uと逆向きになるようにマグネット14A、14Bが配置されているので、MREセンサ16の磁場方向計測位置では、電流によって発生する磁場(電流磁場)の方向が、マグネットによって発生する磁場(マグネット磁場)の方向に直交する。従って、MREセンサ16の磁場方向計測位置に発生する合成磁場方向DAを計測し易い。
更に、電流センサ10には、磁場方向検知部としてMREセンサ16が設けられているので、これにより、電流センサ10の構成をより簡素で小型にすることができる。
また、上記のように演算処理部18を設け、バスバー12に流れる電流を算出できるようにしており、これにより、システム構成が小型化された電流値算出システム20を実現させている。
なお、本実施形態では、電流センサ10は、自動車のモータに流れる電流の大きさを検知するのに用いられるとして説明したが、モータ以外であっても用いることは当然に可能である。また、バスバー12に代えて、他の導電体(例えば被覆された電線)が設けられていてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 電流センサ
12 バスバー(導電体)
14A マグネット
14B マグネット
16 MREセンサ(磁気方向検知部、磁気抵抗素子センサ)
18 演算処理部
20 電流値算出システム
80 電流センサ
82 導電体
12 バスバー(導電体)
14A マグネット
14B マグネット
16 MREセンサ(磁気方向検知部、磁気抵抗素子センサ)
18 演算処理部
20 電流値算出システム
80 電流センサ
82 導電体
Claims (4)
- 電流の大きさを検知するのに用いられる電流センサであって、
電流が流れる導電体の近傍に設けられた少なくとも1つのマグネットと、
所定位置に配置され、前記導電体に流れる電流によって発生する磁場と前記マグネットによる磁場との合成磁場の磁場方向を検知する磁場方向検知部と、
を備えたことを特徴とする電流センサ。 - 前記所定位置では前記マグネットによって発生する磁場の方向が前記導電体に流れる電流の方向と同一方向又は逆方向となるように、前記マグネットが2つ配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
- 前記磁場方向検知部として磁気抵抗素子センサが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電流センサ。
- 請求項1〜3のうち何れか1項に記載の電流センサと、
前記マグネットによって発生する前記所定位置における磁場強度が予め入力されていて、前記電流センサで検知された前記合成磁場の磁場方向に基づいて前記導電体に流れる電流の大きさを算出する演算手段と、
を備えたことを特徴とする電流値算出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005348189A JP2007155399A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005348189A JP2007155399A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム |
Publications (1)
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JP2007155399A true JP2007155399A (ja) | 2007-06-21 |
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ID=38239984
Family Applications (1)
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JP2005348189A Pending JP2007155399A (ja) | 2005-12-01 | 2005-12-01 | 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム |
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-
2005
- 2005-12-01 JP JP2005348189A patent/JP2007155399A/ja active Pending
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