JP4597797B2 - トロリ線電流検出装置 - Google Patents

トロリ線電流検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4597797B2
JP4597797B2 JP2005197443A JP2005197443A JP4597797B2 JP 4597797 B2 JP4597797 B2 JP 4597797B2 JP 2005197443 A JP2005197443 A JP 2005197443A JP 2005197443 A JP2005197443 A JP 2005197443A JP 4597797 B2 JP4597797 B2 JP 4597797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
trolley wire
iron core
current
flowing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005197443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007017226A (ja
Inventor
均 林屋
市郎 出野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2005197443A priority Critical patent/JP4597797B2/ja
Publication of JP2007017226A publication Critical patent/JP2007017226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597797B2 publication Critical patent/JP4597797B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Description

本発明は、直流電気車のトロリ線を流れる電流を検出するトロリ線電流検出装置に関するものである。
従来、直流電気車のトロリ線を流れる電流を検出しようとする場合、まず考え付くのは、図6のようにトロリ線に発生する水平磁界を検出する方法である。図6において、測定対象のトロリ線1の近傍に一対の鉄芯2を空隙部3を介して配し、この空隙部3にホール素子等の磁界センサ4を設け、この磁界センサ4により、測定対象のトロリ線1に流れる電流が作る周回方向の磁界5のうち、空隙部3における水平方向磁界5aの磁束密度を検出し、その検出値を電流値に変換する方法である。尚、従来より、逆向きの電流が流れる2つの平行な測定対象導体の近傍に水平磁界を検知し垂直磁界は検知しない磁気センサをそれぞれ設け、各磁気センサの出力信号を減算することにより、各測定対象導体を流れる電流を外部磁界の影響を排除して高精度に測定するようにした電流センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−90850号公報
しかしながら上記の水平磁界を検出する上記の方法では、測定対象のトロリ線の周辺2〜5m以内には隣りのトロリ線やき電線等の測定対象のトロリ線電流と同じ方向の電流が流れる複数の電線が存在し、これらの電線が作る磁界が外乱となって測定精度を低下させるという可能性がある。このような問題は前記特許文献1の技術では解決することはできない。また、新規な構成のトロリ線電流検出装置を設計開発する場合、既存の設備を大幅に変更することなく使用できることが必要である。
従って、本発明は上記外乱磁界の影響を軽減できるトロリ線電流検出装置を提供することを課題とする。
本発明によるトロリ線電流検出装置は、直流電気車のトロリ線を流れる電流が作る周回磁界のうち互いに逆方向の垂直磁界を検出する二つの磁界検出手段を共通の鉄芯表面に近接して設け、一方の磁界検出手段は、自身の下部に直接に流入し、自身の上部から流出して前記鉄芯に流入する前記周回磁界を検出し、他方の磁界検出手段は、前記鉄芯から流出し、自身の上部へ流入して自身の下部から直接に流出する前記周回磁界を検出し、前記二つの磁界検出手段の検出出力を減算し、減算結果に基づいて電磁変換式により前記トロリ線を流れる電流を求める演算手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、他のトロリ線やき電線等の外乱源による外乱磁界の影響を軽減でき、測定対象のトロリ線を流れる電流を高精度に測定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1は本発明の実施の形態によるトロリ線電流検出装置の構成及び測定対象磁界と垂直外乱磁界との関係を示す構成図である。尚、この図1及び後述する図2、図4等は模式的な構成を示すもので、各部の大きさ、寸法は必ずしも実際の比率を表していない。
図1において、測定対象のトロリ線11に流れる電流により周回方向の測定対象磁界12が作られている。この磁界12中に鉄芯13が配され、この鉄芯13に近接してホール素子等からなる二つの磁界センサ14,15が設けられている。二つの磁界センサ14,15は、磁界12のうち互いに逆方向の垂直方向の磁界12a,12bを検出するように配されている。磁界センサ14,15の検出出力は磁界―電流変換部16に供給され、磁界―電流変換部16は2つの検出出力に基づいてトロリ線11を流れる電流値を示す電流値信号17を出力する。
ここで、測定対象のトロリ線11の横に隣りのトロリ線等による外乱源18が存在するものとする。磁界センサ14,15はこの外乱源18からの外乱磁界のうち垂直外乱磁界19を検出する。この垂直外乱磁界19は図示のように磁界センサ14,15に対して同じ方向となっている。トロリ線11の測定対象磁界12における垂直方向の磁界12a,12bをB、垂直外乱磁界19をbとすると、磁界センサ14はB−bを検出し、磁界センサ15は−B−bを検出する。磁界―電流変換部16において
(B−b)−(−B−b)=2B…(1)
の減算を行うことにより、垂直外乱磁界19がキャンセルされた測定対象磁界12のみを得ることができる。この減算結果に基づいて所定の電磁変換式による演算を行うことにより、外乱源18の垂直外乱磁界19による影響が除去された電流値を求めることができる。
図1は垂直外乱磁界の影響を除去できることについて説明したが、図2に水平外乱磁界の影響を軽減できることを示す。
図2において、測定対象のトロリ線11の上方にき電線等の外乱源20が存在する場合、
鉄芯13には外乱源20による外乱磁界のうち水平外乱磁界21が通る。鉄芯13は磁界センサ14,15に対する磁束密度を高くするため及び磁束密度を平滑するために用いられるが、水平外乱磁界21は鉄芯13の周辺で歪められるため、図示のように磁界センサ14に流入する方向の垂直成分21aと、磁界センサ15から流出する方向の垂直成分21bが僅かながら生じる。即ち、磁界センサ14,15で検出される外乱磁界は互いに逆方向になり、測定対象磁界12との区別がつかない。
図3は水平外乱磁界21の影響を示すもので、横軸は磁界センサ14,15の位置(図2におけるx軸方向の位置)を示し、縦軸は磁界センサ14,15に対する磁束密度[mT]を示す。図3において、センサ位置をx=±10mmとすると、トロリ線11を流れる1[kA]の電流が作る磁束密度は20[mT]であり、実際に流れる電流が5[kA]とすれば、水平外乱磁界21による影響は1.5%となり、これは図6の水平磁界を検出する場合に比べて外乱磁界の影響を大幅に軽減することができる。
図4(a)(b)は鉄芯13の他の実施の形態を示すもので、図示のように鉄芯13の両端部に突部22を設けたものである。磁界センサ14,15はこの突部22の内側に設けられている。このように構成することにより、突部22により外乱磁界を迂回させる高透磁率の磁路が形成され、この磁路により磁気シールド効果が得られる。これによって外乱磁界が磁界センサ14,15を配した側面から鉄芯13に出入りすることが回避され、外乱磁界の影響をさらになくして高精度の測定を行うことができる。突部22の形状としては(a)のような鉤型や、(b)のような台形のほか種々の形であってよい。
尚、鉄心13は磁界センサ14,15に対する磁束密度を強めて磁界を検出しやすくするために用いられるが、磁界センサ14,15の感度が十分高い場合は鉄心13を省略することができる。
図4は上述した本発明の実施の形態によるトロリ線電流検出装置をトロリ線に取り付けるための保持具の実施の形態を示す。
図4において、実際のトロリ線11は同図(a)のように円形の両側に切欠き23をもつ断面形状を有している。保持具24はトロリ線を例えば100m毎に保持し、その保持部を吊架線に吊り下げるものである。図示の保持具24は従来より使用されているトロリ線と補助吊架線を接続する金具を利用したものである。
保持具24は2枚の保持板25,26からなり、この保持板25,26の下端部にはトロリ線11の切欠き23に係合してトロリ線11を挟持する係合部27,28が設けられている。2枚の保持板25,26はボルト29、ネジ30あるいはリベット等により締結されている。トロリ線電流検出装置を構成する鉄芯13と磁界センサ14,15は、2枚の保持板25,26に内蔵されている。
上記構成によれば、従来より用いられている保持具を有効に利用し、この保持具に本発明によるトロリ線電流検出装置を内蔵させたので、本発明によるトロリ線電流検出装置を取り付けるための特別な装置を用いる必要がなく、既存の設備を大幅に改良する必要がない。
以上説明した本実施の形態によるトロリ線電流検出装置によれば、測定対象のトロリ線を流れる電流を測定するためにトロリ線が作る磁界を検出する場合、他のトロリ線やき電線等の外乱源による垂直外乱磁界の影響をなくすことができると共に、水平外乱磁界の影響を軽減できるので、トロリ線電流を高精度に測定することができる。また、既存の設備を大幅に改良することなく実現できる。
本発明の実施の形態によるトロリ線電流検出装置の構成及び垂直外乱磁界と測定対象磁界との関係を示す構成図である。 水平外乱磁界と測定対象磁界との関係を示す構成図である。 水平外乱磁界の影響を示すグラフである。 鉄芯の他の実施の形態を示す構成図である。 本発明によるトロリ線電流検出装置を内蔵するトロリ線保持具を示す斜視図である。 従来のトロリ線電流検出装置を示す構成図である。
符号の説明
1 トロリ線
2 鉄芯
3 空隙部
4 磁界センサ
5 磁界
5a 水平磁界
11 測定対象のトロリ線
12 測定対象磁界
12a,12b 測定対象磁界の垂直方向磁界
13 鉄芯
14,15 磁界センサ
16 磁界−電流変換部
17 電流値信号
18,20 外乱源
19 垂直外乱磁界
21 水平外乱磁界
21a,21b 水平外乱磁界の垂直成分
22 突部
23 切欠き
24 保持具
25,26 保持板
27,28 係合部
29 ボルト
30 ネジ


Claims (3)

  1. 直流電気車のトロリ線を流れる電流が作る周回磁界のうち互いに逆方向の垂直磁界を検出する二つの磁界検出手段を共通の鉄芯表面に近接して設け、
    一方の磁界検出手段は、自身の下部に直接に流入し、自身の上部から流出して前記鉄芯に流入する前記周回磁界を検出し、
    他方の磁界検出手段は、前記鉄芯から流出し、自身の上部へ流入して自身の下部から直接に流出する前記周回磁界を検出し、
    前記二つの磁界検出手段の検出出力を減算し、減算結果に基づいて電磁変換式により前記トロリ線を流れる電流を求める演算手段を設けたことを特徴とするトロリ線電流検出装置。
  2. 前記鉄芯の両端部に突部が設けられ、前記二つの磁界検出手段は前記突部の内側に配されていることを特徴とする請求項記載のトロリ線電流検出装置。
  3. 前記鉄芯及び二つの磁界検出手段を前記トロリ線を保持する保持具に内蔵したことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載のトロリ線電流検出装置。
JP2005197443A 2005-07-06 2005-07-06 トロリ線電流検出装置 Expired - Fee Related JP4597797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197443A JP4597797B2 (ja) 2005-07-06 2005-07-06 トロリ線電流検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197443A JP4597797B2 (ja) 2005-07-06 2005-07-06 トロリ線電流検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007017226A JP2007017226A (ja) 2007-01-25
JP4597797B2 true JP4597797B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=37754521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005197443A Expired - Fee Related JP4597797B2 (ja) 2005-07-06 2005-07-06 トロリ線電流検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4597797B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013201534A1 (de) * 2013-01-30 2014-07-31 Siemens Aktiengesellschaft Elektrisch getriebenes Fahrzeug mit einem Stromabnehmer
CN113533825A (zh) * 2021-07-14 2021-10-22 郑州信工智能化系统有限公司 一种基于磁阻传感器可消除共模干扰的电流测量方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296304A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Stanley Electric Co Ltd 磁気センサを用いた電流センサ
JP2003090850A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Asahi Kasei Corp 電流センサ
WO2004074860A1 (en) * 2003-02-21 2004-09-02 Liaisons Electroniques-Mecaniques Lem S.A. Magnetic field sensor and electrical current sensor therewith
JP2005121471A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 電流センサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296304A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Stanley Electric Co Ltd 磁気センサを用いた電流センサ
JP2003090850A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Asahi Kasei Corp 電流センサ
WO2004074860A1 (en) * 2003-02-21 2004-09-02 Liaisons Electroniques-Mecaniques Lem S.A. Magnetic field sensor and electrical current sensor therewith
JP2006518850A (ja) * 2003-02-21 2006-08-17 リエゾン、エレクトロニク−メカニク、エルウエム、ソシエテ、アノニム 磁界センサーと電流センサー
JP2005121471A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 電流センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007017226A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9069016B2 (en) Current sensor
JP5385996B2 (ja) 電流測定装置
JP5732679B2 (ja) 電流センサ
US6459255B1 (en) Current detector
US10060953B2 (en) Current sensor
EP2770333B1 (en) Current sensor
WO2016194240A1 (ja) 電流センサ
JP2006184269A (ja) 電流センサ
JP2007183221A (ja) 電流センサ
EP2860535B1 (en) Hall effect sensor core with multiple air gaps
JP2008275566A (ja) 電流センサ
JP2006038518A (ja) 電流計測装置
JP2015137892A (ja) 電流検出構造
JP2005321206A (ja) 電流検出装置
JP2015148470A (ja) 電流検出構造
JP4597797B2 (ja) トロリ線電流検出装置
JP2007155399A (ja) 電流センサ、及び、それを有する電流値算出システム
JP2008128915A (ja) 電流測定装置および電流測定機能を備える半導体モジュール
JP2016200438A (ja) 電流センサ
JP6598040B2 (ja) 電流検出構造
JP2013113631A (ja) 電流検出装置
JP2013113630A (ja) 電流検出装置
JP5960403B2 (ja) 電流センサ
JP2017044548A (ja) 電流センサ
JP2012184925A (ja) 電気伝導率計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees