JP2007155156A - 加熱装置 - Google Patents

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Toshihisa Ikeda
俊久 池田
Yasuo Yoshimura
康男 吉村
Yasuyuki Kanazawa
靖之 金澤
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Abstract

【課題】加熱調理の電磁波によって、無線ICタグの読取部の破壊を防ぐこと。
【解決手段】加熱調理の電磁波を放射するときには読取部3は遮断部5Aにより保護されている。放射しないときには遮断を解除するので無線ICタグの情報を読み取り可能になっている。
【選択図】図16

Description

本発明は、加熱調理に用いる電子レンジなどの加熱装置に関する。
無線ICタグ(以下、ICタグ)に情報を書き込み、これを読込むことによって非接触で情報を通信する技術の応用が進んでいる。この一環として、内容物、調理方法などの情報を含むICタグを食品容器やパッケージに貼付することが検討されている。そしてICタグの情報を読み取り、食品を最適な条件で調理する加熱装置が例えば特許文献1に開示されている。この加熱装置にはICタグから情報を読み込む読取部が設けられている。
特開2001−317741号公報
しかしながら、このICタグの読取部は強烈な加熱用電磁波を照射されると破壊される可能性が高い。
すなわち、無線ICタグの通信周波数は2.4GHz帯等であり、これは電子レンジ(加熱装置)の加熱用電磁波の周波数と近いので、無線ICタグの読取部はこの周波数に極めて敏感である。ICタグの通信の電力よりもはるかに大きな電子レンジのパワー(たとえば1000W)を放射すると電子レンジ内に備えたICタグの読取部は破壊される。
本発明の加熱装置は、開口部を設けられた本体と、加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、前記発生部から前記電磁波を照射するときには、前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断するとともに、前記発生部から前記電磁波を照射しないときに前記読取部の遮断を解除する遮断部とを備えた。この構成で、強力な加熱用電磁波により読取部が破壊されるトラブルが回避できる。
本発明の加熱装置によれば、ICタグの読取部に電磁波の遮断部を備え、加熱調理時に電磁波を照射するときには、前記遮断部によって電磁波から読取部を遮断するとともに、前記電磁波を照射しないときに読取部の遮断を解除するので、強力な加熱用電磁波により読取部が破壊されるトラブルが回避できる。
第1の発明は、開口部を設けられた本体と、加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、前記発生部から前記電磁波を照射するときには、前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断するとともに、前記発生部から前記電磁波を照射しないときに前記読取部の遮断を解除する遮断部と、を備えた加熱装置である。
これによって、ICタグの読取部に電磁波の遮断部を備え、加熱調理時に電磁波を照射するときには、前記遮断部によって電磁波から読取部を遮断するとともに、前記電磁波を照射しないときに読取部の遮断を解除するので、強力な加熱用電磁波により読取部が破壊されるトラブルが回避できる。
第2の発明は、開口部を設けられた本体と、加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、被加熱物の重量を検知する重量センサと、前記被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断する遮断部とを備え、前記重量センサにおいて被加熱物を検知したときは、前記発生部から前記電磁波を照射する前に前記読取部の遮断を解除して前記無線ICタグに含まれる情報を読取る加熱装置である。
これによって、ICタグの読取部に電磁波の遮断部を備え、重量センサによって被加熱物を検知したときに読取部の遮断を解除するので、強力な加熱用電磁波により読取部が破壊されるトラブルが回避できる。
第3の発明は、開口部を設けられた本体と、加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、被加熱物の温度を検知する温度センサと、前記被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断する遮断部とを備え、前記温度センサにおいて被加熱物を検知したときは、前記発生部から前記電磁波を照射する前に前記読取部の遮断を解除して前記無線ICタグに含まれる情報を読取る加熱装置である。
これによって、ICタグの読取部に電磁波の遮断部を備え、温度センサによって被加熱物を検知したときに読取部の遮断を解除するので、強力な加熱用電磁波により読取部が破壊されるトラブルが回避できる。
第4の発明は、第2または第3の発明において、被加熱物を出し入れするためのドアの開閉を検知する開閉センサと、前記ドアを開いたのちに前記重量センサまたは前記温度センサに通電して被加熱物を検知させる制御部と、をさらに備えた加熱装置である。
これによって、ドアを開閉したときのみ重量センサまたは温度センサを通電して、被加熱物の存在を検知したときに読取部に通電する。これにより必要な時にだけ読取部が動作するので常時読取部を作動させておく必要がなくなり消費エネルギが少なくなる。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態による加熱装置である電子レンジの構成を示す機能構成ブロック図である。図2は本発明の実施の形態1における電子レンジの構成を示す斜視図であり、図3はドアの構成を示す平面図である。
本体1には開口部8が設けられ、接続部12を介して開口部8を覆うドア2が取り付けられている。接続部12はドア2の一辺に沿って設けられ、ドア2を本体1に対して開閉可能なように接続している。加熱用の電磁波を発生する発生部7は本体1に組み込まれ、本体1内の調理空間15に電磁波を照射する。ユーザは、ドア2を開けて開口部8から調理空間15へ加熱調理すべき食品等の被加熱物9を挿入する。被加熱物9には無線ICタグ(以下、ICタグ)10が貼り付けられている。
ドア2の外周部分にはICタグ10に含まれる情報を読取る読取部3が設けられている。すなわち、ドア2の外周部分は読取部3の配設部である。遮断部5は、ドア2の外周部分の、読取部3の内側になる位置に設けられている。制御部6は、読取部3の読み取った情報に基づいて発生部7のON/OFF、出力の大きさや稼動時間等を制御する。また、制御部6は、開口部8近傍に設けられた開閉センサ(以下、センサ)4の検知結果を受信
する。
本体1やドア2はステンレスや塗装された鋼板などの金属からなり、接続部12は蝶番等の機構部品で構成されている。発生部7は例えば2.45GHzの周波数の電磁波を発生するマグネトロン等を有する。
ICタグ10は、ICチップとそれに接続されたアンテナから構成されている。ICタグ10は、読取部3が発生する電波領域内に入るとこの電波により給電されるため電池等の電源を有していない。アンテナは例えば、アクリル等の樹脂薄板に銅箔を貼り付けた構造を有している。ICチップとしては、ROMや非揮発性のRAMが用いられる。読取部3からの電波にはコマンドが含まれているので、そのコマンドに応じてICタグ10は個別IDを含むデータをアンテナから読取部3に返送する。
本実施の形態のように電子レンジに用いる場合、ICチップには予め加熱時間、加熱電磁波出力等の調理方法の情報が書き込まれており、ICタグ10はこれらの情報を個別IDとともに送信する。
読取部3は、アンテナと、ICタグ10と電波を送受信するための送受信回路であるRF部、RF制御部、ホストインターフェイス等の処理回路とから構成されている。一般的な無線ICタグ用読取装置には発信出力やアンテナの大きさによって決まる交信距離の大小により、種々のものがある。この中で本実施の形態のような用途では数cmから数十cm程度の交信距離のタイプが適している。
なお読取部3をアンテナだけで構成しておき別途処理回路が独立して存在していてもよい。また、図2、図3では読取部3のアンテナを一列状に描写しているが、ドア2の外周に沿って「C」の字、「L」の字、四角などの形状であっても構わない。ICタグ10や読取部3の一例は例えば特開2001−317741号公報に開示されている。
遮断部5は例えばステンレス等の金属板を折り曲げ、ドア2と本体1との隙間にチョーク空洞を形成したチョーク構造部分である。これ以外に、遮断部5は金属製の凸部として設け、ドア2を閉じたときにこの凸部に嵌合する溝を本体1の開口部8周囲に設けることにより構成してもよい。あるいは、スポンジメタルやメタルウールのように、空隙が小さい材料を用いてもよい。発生部7からの電磁波の周波数が2.45GHzの場合には、空隙が1.4mm以下であればよい。
このいずれかの構成による遮断部5は、発生部7からの加熱用電磁波から読取部3を遮断する。なお、遮断部5に用いる金属の種類は特に限定されない。
センサ4はたとえばプッシュスイッチや、ランプと赤外線センサとの組み合わせなどで構成される。制御部6は専用のハードウェアで構成してもよく、また一般的なマイクロコンピュータに制御ソフトを読み込ませて構成してもよい。
この構成において、被加熱物9を加熱調理するときの電子レンジの動作について説明する。
まず、ユーザがドア2を開け、開口部8から被加熱物9を調理空間15に挿入する。このとき読取部3はICタグ10に書き込まれている情報を読み込み、制御部6に送る。遮断部5は、ドア2の外周部分の、読取部3の内側になる位置に設けられているのでドア2を開けた時には読取部3の遮断が解除される。そのため、遮断部5は読取部3がICタグ10に含まれる情報を読取るのを妨げない。制御部6はこの情報に基づき、発生部7の加
熱条件を設定する。そしてセンサ4からの出力によりドア2が閉じた状態にあることを検知すると、制御部6は設定した加熱条件で被加熱物9を加熱する。
このとき遮断部5は、ドア2の外周部分の、読取部3の内側になる位置に設けられている。すなわち、ドア2を閉じた状態で、遮断部5は発生部7による電磁波から読取部3を遮断する。このようにドア2が閉じられた時には遮断部5の外側には加熱調理のための強烈な電磁波は届かない。このようにして遮断部5は読取部3が破壊されるのを防ぐ。
一般的な電子レンジでは、ドア2に設けられた窓の視認性を確保しつつ外部への電磁波漏洩を防ぐためにパンチングメタルが埋め込まれている。またその周囲には外部への電磁波漏洩を防ぐためにチョーク構造が形成されている。このような構成は例えば、特開2001−267060号公報に開示されている。
したがって図2、図3に示す構成は一般的な電子レンジの構成において読取部3をこのチョーク構造の外側に設ければよい。またこのようなチョーク構造とは別に遮断部5を設ける場合には図3のようにドア2の全周に設ける必要はない。ドア2を閉じた状態で少なくとも開口部8と読取部3との間に遮断部5が設けられていればよい。
なお、読取部3をドア2に設置する場合、設置部分は金属製である場合が多く、一般的に金属は読取部3の性能を著しく劣化させることがある。そのため、図4に示すように、読取部3と、読取部3を取り付けられたドア2との間に、読取部3とICタグ10との通信に影響しない材料からなる取付部11が設けられていることが好ましい。取付部11は例えばエポキシやポリウレタン等の樹脂やセラミック等で構成される。取付部11を金属部品と読取部3との間に挟みこむことにより、電磁波通信には好影響が期待できる。
これにより、一般的に使われている金属製のドアからの影響を受けにくくなるため、読取部3がより安定して動作する。
すなわち、取付部11は読取部3の配設部であるドア2が金属で構成される場合に、読取部3と配設部との間に設けられ、配設部が読取部3とICタグ10との通信を阻害することを防ぐ。
なお、後述するように読取部3を本体1に配置する場合のように本体1の開口部8周辺が読取部3の配設部となる場合にも同様に、金属製の本体1と読取部3との間に取付部11を設けることが好ましい。
図2、図3ではドア2に読取部3、遮断部5が配置されているが、この位置に限定する必要はなく、読取部3が遮断部5によって調理加熱のための電磁波を受けないように配置されていればよい。以下、読取部3と遮断部5との他の配置について説明する。
図5は本実施の形態における電子レンジの他の構成を示す斜視図、図6は図5に示す電子レンジのドアを閉めた状態におけるドアと開口部周辺との構成を示す透視平面図である。
図5、図6に示す構造が図2、図3に示す構造と異なる点は、遮断部5の配置である。すなわち、読取部3はドア2の外周部分に設けられ、遮断部5はドア2を閉じたとき、読取部3の内側になる位置であって、本体1の開口部8周辺に設けられている。このような構成でも遮断部5は、ドア2が閉じられた時には、発生部7による電磁波から読取部3を遮断するとともに、ドア2が開いている時には読取部3の遮断が解除される。
なお、遮断部5は図5、図6に示すように開口部8を囲むように設けることが好ましい。このようにすることで発生部7からの電磁波が読取部3へ回り込むことが防止される。
図7は本実施の形態における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図、図8は図7に示す電子レンジのドアを閉めた状態におけるドアと開口部周辺との構成を示す透視平面図である。
図7、図8に示す構造が図2、図3に示す構造と異なる点は、読取部3の配置である。すなわち読取部3は本体1の開口部8周辺に設けられ、遮断部5はドア2を閉じたとき、読取部3の内側になる位置であって、ドア2の外周部分に設けられている。すなわちこの構成では、開口部8周辺部分は読取部3の配設部である。このような構成でも遮断部5は、ドア2が閉じられた時には、発生部7による電磁波から読取部3を遮断するとともに、ドア2が開いている時には読取部3の遮断が解除される。
図9は本実施の形態における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図、図10は図9に示す電子レンジのドアを閉めた状態におけるドアと開口部周辺との構成を示す透視平面図である。
図9、図10に示す構造が図7、図8に示す構造と異なる点は、読取部3の形状である。すなわち読取部3は本体1の開口部8を囲むように設けられている。遮断部5はドア2を閉じたとき、読取部3の内側になる位置であって、ドア2の外周部分に設けられている。
このような構成でも遮断部5は、ドア2が閉じられた時には、発生部7による電磁波から読取部3を遮断するとともに、ドア2が開いている時には読取部3の遮断が解除される。さらに、読取部3が開口部8を囲むように設けられているので、被加熱物9がどの位置から本体1内に挿入されても、読取部3はより確実にICタグ10の情報を読取ることができる。
図11は本実施の形態における電子レンジの別の構成を示す斜視図、図12は図11に示す電子レンジの開口部の構成を示す平面図である。
図11、図12に示す構造が図2、図3に示す構造と異なる点は、読取部3、遮断部5の配置である。すなわち読取部3は本体1の開口部8周辺に設けられ、遮断部5は開口部8における読取部3の内側に設けられている。このような構成でも遮断部5は、ドア2が閉じられた時には、発生部7による電磁波から読取部3を遮断するとともに、ドア2が開いている時には読取部3の遮断が解除される。
なお、図9、図10に示す構造と同様に、読取部3を本体1の開口部8を囲むように設けてもよい。
図13は本実施の形態における電子レンジのさらに別の構成における本体開口部周辺の平面図である。図13に示す構造が図12に示す構造と異なる点は、遮断部5の形状と配置である。すなわち読取部3は本体1の開口部8周辺に設けられ、遮断部5は開口部8における読取部3の内側を含み、読取部3を囲むように設けられている。
このような構成でも遮断部5は、ドア2が閉じられた時には、発生部7による電磁波から読取部3を遮断するとともに、ドア2が開いている時には読取部3の遮断が解除される。
なお、読取部3は図2、図5、図7、図11に示すように接続部12の近傍に設けられていることが好ましい。接続部12の近傍は被加熱物9の出し入れには必ず直近を通過せざる得ない部位である。このような部位に読取部3を設置することで、読取部3はより確実にICタグ10の情報を読取ることができる。
またこれらの図では接続部12が開口部8の下側に設けられ、ドア2は上下方向に開閉するが、これに限定されない。接続部12は開口部8の上側や、上下方向に伸びる左右の辺のいずれか側に設けられていてもよい。
一方、ドア2が横開きの場合には、被加熱物9はドア2と反対側から本体1内に挿入される。例えば、接続部12が開口部8の左側の辺に沿って設けられている場合、ユーザは左手でドア2を開けて右手で被加熱物9を本体1内に挿入する。このような場合、読取部3を接続部12の設けられた辺に対向する辺側の開口部8周辺に設けることが好ましい。これによってICタグ10を添付された被加熱物9が読取部3の近くを通りやすくなり、読取部3はICタグ10の情報を確実に読取ることができる。
また、読取部3は図2、図5、図7、図11に示すようにドア2の中央付近に読取部3を設置することが好ましい。すなわち、接続部12により本体1とドア2とが接続されている場合、ドア2の接続部12に最も近い辺の中央付近に読取部3を設置することが好ましい。これにより読取部3は、被加熱物9に貼付されたICタグ10以外の無線ICタグから最も離れた位置になる。そのため、関係のない周囲の無線ICタグを間違えて読取ってしまうことが防止される。
(実施の形態2)
図14は本発明の実施の形態2による加熱装置である電子レンジの構成を示す斜視図である。図15、図16はそれぞれ、図14に示す電子レンジのドアが開いている状態、ドアが閉じた状態での断面図である。機能ブロック構成は実施の形態1における図1と同様である。すなわち、本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、読取部の配置と遮断部の構成とである。それ以外の構成は実施の形態1と同様であるので詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、読取部3は本体1の内部に設けられている。具体的には、調理空間15とは窓16を設けられた仕切り板14によって隔てられた位置に設けられている。仕切り板14は加熱用電磁波を遮断する。
遮断部5Aは、ドア2が開いて発生部7から電磁波を照射しない状態では図14、図15に示すように、遮断部5Aがバネ13の付勢力により本体1から飛び出している。この状態で読取部3は、窓16から調理空間15に露出して、本体1の中の調理空間15に入れられた無線ICタグ(以下、ICタグ)10と通信可能で、情報を読取る。
一方、図16に示すように、ドア2を閉じた後、使用者によって加熱装置のキー操作が行われ発生部7から電磁波を照射する状態では遮断部5Aはドア2に押されバネ13が伸び、読取部3を調理空間15から遮断する位置に移動し、窓16を完全に塞ぐ。
すなわち、遮断部5Aは電磁波を照射する状態では本体1内の、発生部2と読取部3とを遮断する位置に移動する。この結果、読取部3は調理空間15から電磁的に隔離されるので、加熱用電磁波が読取部3に照射されず、読取部3は破壊されない。このように遮断部5Aを移動させる電磁波遮断位置に移動させる移動機構を構成している。
遮断部5Aは金属に代表される導電性の優れた物質、または導電性カーボンや導電性樹脂等を表面に層形成した樹脂などの絶縁性材料で構成されている。ドア2に用いられてい
るのと同様のパンチングメタルでもよい。このような材料で構成することにより遮断部5Aは発生部7からの電磁波から読取部3を遮断する。なお、仕切り板14にも遮断部5Aと同様な材料を用いれば、読取部3がより確実に保護されるので好ましい。
なお、図14〜図16では本体1の天井部分に読取部3を配置してあるが、必ずしもこの位置でなくてもよく、側面のいずれか、あるいは底部であっても構わない。確実にICタグ10の情報を読取部3が読取るために、窓16は開口部8側から本体1の奥行き方向の中央付近までの間に設けられていることが好ましい。
また、本実施の形態では、電磁波を照射するときはドア2を閉じることに着目してドア2とバネ13とを用いて遮断部5Aを移動させている。すなわち、ドア2自体が遮断部5Aを移動させる移動機構を構成する。これ以外の移動機構で遮断部5Aを移動させてもよい。この場合の機能ブロック構成を図17に示す。この構成では、図1に示す構成に加え、遮断部5Aを移動させる移動機構18が追加されている。
移動機構18は例えば、本体1に具備され、遮断部5Aを操作するモータなどのアクチュエータである。制御部6は、発生部7から電磁波を照射するときに移動機構18を制御して遮断部5Aを動作させる。
したがって、電磁波で加熱調理するときは遮断部5Aにより読取部3を保護するが、他の調理(例えばオーブン調理やスチーム調理)を行うときは遮断部を動作させる必要がないので遮断部の操作回数が減り信頼性が高くできる(故障が減る)。
これを図21のフローチャートで詳細説明する。
通常は遮断部5Aを解除して読取部3を露出しておく(S2101)。そして、被加熱物が調理空間15にいれられた後、読取部3によって無線ICタグ10から情報を読み取る(S2102)。
その後、使用者からの操作などによって制御部6からの制御信号によって発生部7から電磁波が照射されることを判断して(S2103)、遮断部5Aで読取部3を遮断した後(S2104)、電磁波を照射して(S2105)、被加熱物を調理する(S2107)。
また図15では、スライド式の遮断部5Aを示しているが、これに限定されず、例えば図18の断面図に示すように折りたたみ式の遮断部5Bでもよい。あるいは図19Aの平面図に示すように、回転スライド式のハッチのような構成の遮断部5Cでもよい。図19Bは遮断部5Cを用いた場合の読取部3周辺の断面図を示している。遮断部5B、5Cは移動機構18により駆動される。
以上の実施の形態1、2において、制御部6は開閉センサ4によってドア2が開いているのか閉じているのかを検知し、ドア2が開かれている時にだけ読取部3に通電することが好ましい。これにより必要な時にだけ読取部3が動作するので常時読取部3を作動させておく必要がなくなり消費エネルギが少なくなる。
(実施の形態3)
また図20に示すように、加熱装置に備える重量センサまたは温度センサ19を利用しても良い。
実施の形態1、2とは逆の発想をして、通常はICタグの読取部3を遮断部5で遮断し
ておく。そして、重量センサ19によって、加熱装置1の庫内に被加熱物が入れられたことを検知したときのみ、遮断部5による遮断を解除し読取部3によって被加熱物のICタグから情報を読取る。このようにすれば、必要なときのみ読取部3を遮断から解除するので、常時遮断をして読取部3を保護すると伴に、遮断部5の動作回数が減り信頼性を高くできる(故障が減る)。
これを図22のフローチャートで詳細説明する。
通常は遮断部5Aで読取部3を遮断しておく(S2201)。そして、被加熱物が調理空間15にいれられたことを重量センサ19で検知し(S2202)、遮断部5Aを解除して(S2203)、読取部3によって無線ICタグ10から情報を読み取る(S2204)。読み取りが完了すると再び遮断部5Aで読取部3を遮断する(S2205)。
その後、使用者からの操作などによって電磁波を照射して(S2206)、被加熱物を調理する(S2207)。
同様にして、重量センサの代わりに温度センサを用いても良い。例えば冷凍食品や冷蔵保温した被加熱物を庫内に入れると、庫内の雰囲気温度とは大きく異なるので温度センサでそれを検知することができる。そして、温度センサによって、加熱装置1の庫内に被加熱物が入れられたことを検知したときのみ、遮断部5を解除し読取部3によって被加熱物のICタグから情報を読取る。このようにすれば、必要なときのみ読取部3を遮断から解除するので、常時遮断をして読取部3を保護すると伴に、遮断部5の動作回数が減り信頼性を高くできる(故障が減る)。
これを図23のフローチャートで詳細説明する。
通常は遮断部5Aで読取部3を遮断しておく(S2301)。そして、被加熱物が調理空間15にいれられたことを温度センサで検知し(S2302)、遮断部5Aを解除して(S2303)、読取部3によって無線ICタグ10から情報を読み取る(S2304)。読み取りが完了すると再び遮断部5Aで読取部3を遮断する(S2305)。
その後、使用者からの操作などによって電磁波を照射して(S2306)、被加熱物を調理する(S2207)。
もちろん、重量センサと温度センサの両方を備えて、両方のセンサを用いて被加熱物の検知を行えば、軽量な被加熱物にも、常温で保存された被加熱物にも対応でき検知精度が高くなる。
重量センサや温度センサ(赤外線センサなど)の具体的構成については、例えば特開平5−322188号公報などに記載があるが、これに限らない。
以上の実施の形態3において、制御部6は開閉センサ4によってドア2が開いているのか閉じているのかを検知し、ドア2が開かれた時にだけ重量センサまたは温度センサ19に通電して、被加熱物の存在を検知したときに読取部3に通電することが好ましい。これにより常時通電することなく必要な時にだけ読取部3が動作するので常時読取部3を作動させておく必要がなくなり消費エネルギが少なくなる。
なお、以上の実施の形態において、加熱装置として電子レンジを例に説明したがこれに限定されない。電磁波によって被加熱物を加熱するのであれば、被加熱物を食品に限定する必要はなく、化学実験用の加熱装置等でもよい。また、これらの実施の形態によって本
発明が限定されるものではない。
本発明の加熱装置では、加熱調理の電磁波を放射するときには読取部は遮断部により保護されている。放射しないときには遮断を解除して無線ICタグの情報を読み取り可能になっている。そのため、読取部は無線ICタグの情報を読取ることができるとともに、加熱調理のための電磁波によって破壊されることがない。すなわち利便性が高く信頼性の高い加熱装置が得られる。
本発明の実施の形態における電子レンジの機能構成ブロック図 本発明の実施の形態1における電子レンジの構成を示す斜視図 図2に示す電子レンジのドアの構成を示す平面図 図2に示す電子レンジの読取部周辺の拡大図 本発明の実施の形態1における電子レンジの他の構成を示す斜視図 図5に示す電子レンジのドアと本体開口部周辺との構成を示す透視平面図 本発明の実施の形態1における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図 図7に示す電子レンジのドアと本体開口部周辺との構成を示す透視平面図 本発明の実施の形態1における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図 図9に示す電子レンジのドアと本体開口部周辺との構成を示す透視平面図 本発明の実施の形態1における電子レンジの別の構成を示す斜視図 図11に示す電子レンジの本体開口部周辺の構成を示す平面図 本発明の実施の形態1における電子レンジのさらに別の構成における本体開口部周辺の平面図 本発明の実施の形態2による電子レンジの斜視図 図14に示す電子レンジのドアが開いた状態を示す断面図 図14に示す電子レンジのドアが閉じた状態を示す断面図 本発明の実施の形態2による電子レンジの機能ブロック図 本発明の実施の形態2による電子レンジの遮断部の他の構成を示す要部断面図 (A)本発明の実施の形態2による電子レンジの遮断部のさらに他の構成を示す要部平面図(B)図19(A)に示す遮断部の他の構成を示す要部断面図 本発明の実施の形態3による電子レンジの機能ブロック図 本発明の実施の形態2による遮断部の動作フローチャート 本発明の実施の形態3による遮断部の動作フローチャート 本発明の実施の形態3による遮断部の動作フローチャート
符号の説明
1 本体
2 ドア
3 読取部
4 開閉センサ
5,5A,5B,5C 遮断部
6 制御部
7 発生部
8 開口部
9 被加熱物
10 無線ICタグ
11 取付部
12 接続部
13 バネ
14 仕切り板
15 調理空間
16 窓
17 スライド部
18 移動機構
19 重量センサまたは温度センサ

Claims (4)

  1. 開口部を設けられた本体と、
    加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、
    被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、
    前記発生部から前記電磁波を照射するときには、前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断するとともに、前記発生部から前記電磁波を照射しないときに前記読取部の遮断を解除する遮断部と、を備えた、
    加熱装置。
  2. 開口部を設けられた本体と、
    加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、
    被加熱物の重量を検知する重量センサと、
    前記被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、
    前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断する遮断部とを備え、
    前記重量センサにおいて被加熱物を検知したときは、前記発生部から前記電磁波を照射する前に前記読取部の遮断を解除して前記無線ICタグに含まれる情報を読取る
    加熱装置。
  3. 開口部を設けられた本体と、
    加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、
    被加熱物の温度を検知する温度センサと、
    前記被加熱物に貼り付けられた無線ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、
    前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断する遮断部とを備え、
    前記温度センサにおいて被加熱物を検知したときは、前記発生部から前記電磁波を照射する前に前記読取部の遮断を解除して前記無線ICタグに含まれる情報を読取る
    加熱装置。
  4. 被加熱物を出し入れするためのドアの開閉を検知する開閉センサと、
    前記ドアを開いたのちに前記重量センサまたは前記温度センサに通電して被加熱物を検知させる制御部と、をさらに備えた、
    請求項2または3記載の加熱装置。
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