JP2007154788A - 動力出力装置、それを搭載した自動車及び動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置、それを搭載した自動車及び動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。
【解決手段】自動車20は、燃圧センサ69が設けられたデリバリパイプ66に接続され、燃料ポンプ62により供給された燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁25を備えたエンジン22を備えている。この自動車20は、エンジン22の始動時に、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがないと判定したときには高圧ポンプ64の駆動前に燃料ポンプ62を駆動して燃料を高圧ポンプ64へ供給する事前供給処理を行い、エンジン22の始動性を高める。一方、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがあると判定されたときにはこの事前供給処理を行わずに、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力出力装置、それを搭載した自動車及び動力出力装置の制御方法に関する。
従来、動力出力装置としては、筒内に直接燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する筒内噴射式エンジンを備え、このエンジンを自動で始動・停止するアイドルストップ制御を実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された装置は、エンジンを再始動する前に筒内用燃料噴射弁に供給される燃料の圧力(燃圧)を予め目標燃圧に高めておき、再始動条件が成立するとエンジンの再始動を行う。このため、始動性がよい。
特開2004−197589号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された動力出力装置では、エンジンが自動停止したあと再始動されるまで、筒内用燃料噴射弁では燃圧を高めた状態となるため、例えば筒内用燃料噴射弁から燃料が漏れるような場合には、内燃機関を始動させる際に、エンジンの筒内へ燃料が過剰に供給されてしまうことがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる動力出力装置、それを搭載した自動車及び動力出力装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
前記駆動軸に動力を出力可能であり筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関と、
前記燃料を加圧して前記筒内用燃料噴射弁に供給する燃料加圧器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、
前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを検出又は推定する検出推定手段と、
前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されないときには前記燃料加圧器の駆動前に前記燃料加圧器に前記燃料を供給する事前供給処理を行うよう前記燃料供給手段を制御し前記内燃機関を始動させ、前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されたときには前記事前供給処理を行わずに前記内燃機関を始動させる始動時制御手段と、
を備えたものである。
この動力出力装置では、内燃機関の始動時に、筒内用燃料噴射弁の燃料漏れが検出又は推定されないときには燃料加圧器の駆動前に燃料加圧器に燃料を供給する事前供給処理を行うよう燃料供給手段を制御し内燃機関を始動させ、筒内用燃料噴射弁の燃料漏れが検出又は推定されたときにはこの事前供給処理を行わずに内燃機関を始動させる。このように、筒内用燃料噴射弁から燃料漏れが生じないときには事前に燃料を燃料加圧器に送ることにより内燃機関の始動性を高め、筒内用燃料噴射弁から燃料漏れが生じ得るときには事前に燃料を送らずに筒内用燃料噴射弁から燃料が漏れてしまうのを抑制する。したがって、筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。
本発明の動力出力装置において、前記検出推定手段は、前記筒内用燃料噴射弁と前記燃料加圧器とに接続された供給管内の燃料の圧力保持状態を検出することにより前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを検出する手段としてもよい。筒内用燃料噴射弁から燃料漏れがあるときには供給管内の燃料の圧力変化が通常よりも大きく低下することから、供給管内の燃料の圧力保持状態と筒内用燃料噴射弁の密閉性とは相関関係があるため、供給管内の燃料の圧力保持状態に基づいて筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを比較的容易に検出することができる。また、前記検出推定手段は、前記筒内用燃料噴射弁の温度、外気温及び前記燃料の温度のうち少なくとも1つの温度に基づいて前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを推定する手段としてもよい。筒内用燃料噴射弁の温度、外気温及び燃料の温度は、筒内用燃料噴射弁からの漏れやすさに関係がある燃料の粘度に影響を与える。このように、筒内用燃料噴射弁からの漏れやすさに相関関係があるこれらの温度のうち少なくとも1つの温度に基づいて筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを比較的容易に推定することができる。
あるいは、本発明の動力出力装置において、前記検出推定手段は、前記筒内用燃料噴射弁の密閉部分のすり合わせに関するパラメータを測定することにより前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを推定する手段としてもよい。筒内用燃料噴射弁は、初期にはその密閉部分のすりあわせが不十分で燃料漏れが生じることがあり、使用の経過に伴ってその密閉部分のすり合わせが十分なものになることがある。このように、筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れと相関関係がある筒内用燃料噴射弁の密閉部分のすり合わせに関するパラメータに基づいて筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを比較的容易に推定することができる。この「筒内用燃料噴射弁の密閉部分のすり合わせに関するパラメータ」としては、例えば筒内用燃料噴射弁の使用経過時間などが挙げられる。
本発明の動力出力装置は、前記内燃機関は、更に吸気系に燃料を噴射するポート用燃料噴射弁を備え、前記始動時制御手段は、前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されたときには、前記ポート用燃料噴射弁に前記燃料を噴射させて前記内燃機関を始動させてもよい。こうすれば、筒内用燃料噴射弁から燃料漏れが生じうるときにはポート用燃料噴射弁から燃料噴射することによって内燃機関を始動することができる。
本発明の動力出力装置において、前記始動時制御手段は、所定の自動停止条件が成立し前記内燃機関を停止したあと所定の再始動条件が成立したときに前記内燃機関を始動させる手段としてもよい。内燃機関の自動停止及び再始動が行われると、走行中に何度も内燃機関の始動が行われるため、本発明を適用する意義が大きい。
本発明の自動車は、上述したいずれかに記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなるものである。この動力出力装置は、上述したように筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができるものであるから、これを備えた自動車も同様の効果が得られる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
駆動軸に動力を出力可能であり筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関と、前記燃料を加圧して前記筒内用燃料噴射弁に供給する燃料加圧器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを検出又は推定する検出推定手段と、を備え、前記駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置の制御方法であって、
前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されないときには前記燃料加圧器の駆動前に前記燃料加圧器に前記燃料を供給する事前供給処理を行うよう前記燃料供給手段を制御し前記内燃機関を始動させ、前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されたときには前記事前供給処理を行わずに前記内燃機関を始動させる、ことを含むものである。
この動力出力装置の制御方法では、内燃機関の始動時に、筒内用燃料噴射弁の燃料漏れが検出又は推定されないときには燃料加圧器の駆動前に燃料加圧器に燃料を供給する事前供給処理を行うよう燃料供給手段を制御し内燃機関を始動させ、筒内用燃料噴射弁の燃料漏れが検出又は推定されたときにはこの事前供給処理を行わずに内燃機関を始動させる。このように、筒内用燃料噴射弁から燃料漏れが生じないときには事前に燃料を燃料加圧器に送ることにより内燃機関の始動性を高め、筒内用燃料噴射弁から燃料漏れが生じ得るときには事前に燃料を送らずに筒内用燃料噴射弁から燃料が漏れてしまうのを抑制する。したがって、筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。なお、この動力出力装置の制御方法において、上述した動力出力装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した動力出力装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載したアイドルストップ制御を行う自動車20の構成の概略を示す構成図である。この自動車20は、図示するように、燃圧センサ69が設けられたデリバリパイプ66に接続され燃料ポンプ62により供給された燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁25を備えたエンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト45に接続されたトランスミッション21と、エンジン22をコントロールするエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)50とを備える。トランスミッション21は、エンジン22からクランクシャフト45に出力された動力を変速してデファレンシャルギヤ47及び駆動軸48を介して駆動輪49,49に伝達する。このトランスミッション21は、マニュアル式やオート式であってもよく、オート式の場合、有段変速であってもよいし無段変速であってもよい。なお、燃料ポンプ62が本発明の燃料供給手段であり、燃圧センサ69が検出推定手段であり、エンジンECU50が始動時制御手段に相当する。
エンジン22は、筒内に直接ガソリンや軽油などの炭化水素系の燃料を噴射する筒内用燃料噴射バルブ25と、吸気ポート27に燃料を噴射するポート用燃料噴射バルブ26とを備える内燃機関として構成されている。エンジン22は、こうした二種類の燃料噴射バルブ25,26を備えることにより、エアクリーナ23により清浄された空気をスロットルバルブ24を介して吸入すると共にポート用燃料噴射バルブ26からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ28を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ30による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト45の回転運動に変換するポート噴射駆動モードと、同様にして空気を燃焼室に吸入し吸気行程の途中あるいは圧縮行程に至ってから筒内用燃料噴射バルブ25から燃料を噴射し点火プラグ30による電気火花によって爆発燃焼させてクランクシャフト45の回転運動を得る筒内噴射駆動モードと、空気を燃焼室に吸入する際にポート用燃料噴射バルブ26から燃料噴射すると共に吸気行程や圧縮行程で筒内用燃料噴射バルブ25から燃料噴射してクランクシャフト45の回転運動を得る共用噴射駆動モードと、のいずれかの駆動モードにより運転制御される。これらの駆動モードは、エンジン22の運転状態やエンジン22に要求される運転状態などに基づいて切り替えられる。なお、排気バルブ29から排出される排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)34を介して外気へ排出される。
ポート用燃料噴射バルブ26には、燃料ポンプ62により燃料タンク60の燃料が供給されている。この燃料ポンプ62のアクチュエータとしての電動機62aには、図示しないバッテリからの電力が供給されている。筒内用燃料噴射バルブ25には、燃料タンク60から燃料ポンプ62により供給され、燃料加圧器としての高圧ポンプ64により加圧された燃料が供給管としてのデリバリパイプ66から供給されている。この高圧ポンプ64は、カム軸39の回転を利用して燃料ポンプ62から供給された燃料をデリバリパイプ66内で更に加圧(例えば数MPa〜十数MPa)するポンプである。この高圧ポンプ64には、燃料が供給される側に燃料の加圧時に開閉する電磁バルブ64aが設けられており、吐出側に燃料の逆流を防止すると共にデリバリパイプ66内の燃料の圧力(燃圧)を保持するチェックバルブ65が取り付けられている。この高圧ポンプ64は、電磁バルブ64aを開き燃料ポンプ62から送られた燃料を高圧ポンプ64内部に導いたのち、電磁バルブ64aを閉じてカム軸39の回転に伴って作動する図示しないプランジャによりポンプ内部で圧縮した燃料をチェックバルブ65を介してデリバリパイプ66に断続的に送り込むことによりデリバリパイプ66内で燃料を加圧する。このように、高圧ポンプ64は、電磁バルブ64aの開閉制御を実行したときにデリバリパイプ66で燃料を加圧可能である。デリバリパイプ66には、燃圧が過剰となるのを防止する電磁式のリリーフバルブ67を介して燃料を燃料タンク60に戻すリリーフパイプ68が取り付けられている。
エンジンECU50は、エンジン22の運転を制御するものであり、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM54と、バッテリバックアップされデータを記憶するRAM56と、所定の時間を計時するタイマ58と、入出力ポート(図示せず)とを備える。エンジンECU50には、エンジン22の状態などを検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジンECU50には、クランクシャフト45の回転位置を検出するクランクポジションセンサ40からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ42からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ28や排気バルブ29を開閉するカム軸39の回転位置を検出するカムポジションセンサ44からのカムポジション,スロットルバルブ24のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ46からのスロットルポジション,エンジン22の負荷としての吸入空気量を検出するバキュームセンサ41からの吸入空気量,筒内用燃料噴射弁25に燃料を供給するデリバリパイプ66に取り付けられた燃圧センサ69からの燃圧Pfなどが入力ポートを介して入力されている。また、運転者の操作に基づく要求動力をエンジン20から出力するために、エンジンECU50には、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP及び車速センサ88からの車速Vなどの信号も入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU50からは、エンジン22を駆動するための種々の信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。例えば、エンジンECU50からは、筒内用燃料噴射弁25やポート用燃料噴射弁26への駆動信号やスロットルバルブ24のポジションを調節するスロットルモータ36への駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイル38への制御信号,吸気バルブ28の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構43への制御信号,燃料ポンプ62の電動機62aへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された実施例の自動車20の動作、特にアイドルストップ制御に伴うエンジン22の始動の動作について説明する。実施例の自動車20は、例えば、車速Vがゼロでありアクセル開度Accがゼロでありブレーキペダル85が踏み込まれているなどの所定の自動停止条件が成立したときにはエンジン20を自動停止し、その後、ブレーキペダル85の踏み込みが解除されアクセルペダル83が踏み込まれるなどの所定の再始動条件が成立したときにはエンジン20を再始動するアイドルストップ制御を行う。図2は、イグニッションスイッチ80がオンされたエンジン22の始動時又は所定の再始動条件が成立したときに実施例のエンジンECU50により実行される始動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
始動時制御ルーチンが実行されると、エンジンECU50は、まず、RAM56の所定領域に記憶された筒内用燃料噴射弁25の燃圧保持情報を入力する(ステップS100)。この燃圧保持情報は、前回のエンジン22を停止する停止時制御ルーチンで、デリバリパイプ66内の燃圧変化を燃圧センサ69で検出することにより求めた筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れの有無に関する情報である。
ここで、始動時制御ルーチンの説明を中断し、停止時制御ルーチンについて説明する。図3は、所定の自動停止条件が成立したときにエンジンECU50により実行される停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、燃圧保持情報をRAM56に記憶すると共にエンジン22を停止する処理であり、ROM54に記憶されている。このルーチンが開始されると、燃圧センサ69から燃圧Pfを入力し(ステップS300)、燃圧Pfが閾値Pref2以上であるか否かを判定する(ステップS310)。この閾値Pref2は、筒内用燃料噴射弁25が筒内に燃料を十分噴射可能な圧力(数MPa〜十数MPa)として定められている。燃圧Pfが閾値Pref2未満であると判定されたときには、燃料ポンプ62を駆動すると共に高圧ポンプ64を駆動して燃料をデリバリパイプ66内で加圧する(ステップS320)。高圧ポンプ64の駆動は、カム軸39を回転させるようクランクシャフト45を回転駆動することにより行う。このとき、高圧ポンプ64の電磁バルブ64aを所定のタイミングで開閉制御する。
そして、燃圧Pfが閾値Pref2以上となるまでステップS300〜S320の処理を繰り返したあと、または、このルーチンが開始された直後にステップS310で燃圧Pfが閾値Pref2以上であると判定されたときにはエンジン22を停止する(ステップS330)。エンジン22の停止は、筒内用燃料噴射弁25及びポート用燃料噴射弁26の燃料噴射を停止することにより行う。エンジン22を停止したあと、所定時間t2が経過したか否かを判定する(ステップS340)。この所定時間t2は、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを把握可能な時間(例えば数十秒や数分など)に設定されている。ステップS340で所定時間t2が経過していないと判定されたときにはそのまま待機し、所定時間t2が経過したと判定されたときには燃圧Pfを入力し(ステップS350)、燃圧Pfが閾値Pthr以上であるか否かを判定する(ステップS360)。この閾値Pthrは、閾値Pref2以上の燃圧Pfから所定時間t2が経過したときに燃圧Pfの変化が許容され得る値として定められている。つまり、燃圧Pfが閾値Pthr未満であるときには筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがあると判定することができる。ステップS360で燃圧Pfが閾値Pthr以上であるときには、RAM56の所定領域に筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがないという燃圧保持情報を記憶し(ステップS370)、一方、燃圧Pfが閾値Pthr未満であるときには、RAM56の所定領域に筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがあるという燃圧保持情報を記憶し(ステップS380)、リリーフバルブ67を開放し(ステップS390)、このルーチンを終了する。リリーフバルブ67が開放されるとデリバリパイプ66内の燃料が燃料タンク60へ戻る。
さて、図2に示す始動時制御ルーチンの説明に戻る。ステップS100で燃圧保持情報を入力したあと、燃圧保持情報の内容に基づいて筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがあるか否かを判定し(ステップS110)、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがないと判定されたときには、高圧ポンプ64の駆動前に燃料ポンプ62を駆動して燃料を高圧ポンプ64へ供給する事前供給処理を行う。具体的には、高圧ポンプ64の駆動前に燃料ポンプ62を駆動し(ステップS120)、所定時間t1が経過したか否かを判定する(ステップS130)。この所定時間t1は、燃圧Pfが十分上昇して高圧ポンプ64へ供給されるよう経験的に求められた時間である。所定時間t1が経過していないときにはステップS120で燃料ポンプ62を駆動し、所定時間t1が経過したときには、燃料ポンプ62を一旦停止して一定時間待機する(ステップS140)。ステップS140のあと、または、ステップS110で筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがあると判定されたときには、エンジン22のクランキングを実行する(ステップS150)。エンジン22のクランキングは、図示しないクランキングモータを回転駆動し、クランクシャフト45を回転させることにより行う。このとき、電磁バルブ64aを所定のタイミングで開閉制御し、高圧ポンプ64がクランクシャフト45に連動したカム軸39の回転に伴って駆動されることによりデリバリパイプ66内の燃料を加圧する。ここで、ステップS110で筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがあると判定されたときには、燃料ポンプ62による事前供給処理を実行しない。
エンジン22のクランキングを実行したあと、エンジン回転数Neと燃圧Pfとを入力し(ステップS160)、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上であるか否かを判定し(ステップS170)、エンジン22の回転数Neが閾値Nref以上であるときには燃圧Pfが閾値Pref1以上であるか否かを判定する(ステップS180)。ここで、閾値Nrefは燃料噴射可能な回転数として設定されており、例えば共振周波数を超えた回転数としてもよい。また、閾値Pref1は、筒内用燃料噴射弁25が筒内に燃料を十分噴射可能な圧力(数MPa〜十数MPa)として定められている。ステップS170でエンジン22の回転数Neが閾値Nref以上でないとき、または、ステップS180で燃圧Pfが閾値Pref1以上でないときには、ステップS150〜S180の処理を実行する。
そして、ステップS170でエンジン回転数Neが閾値Nref以上でありステップS180で燃圧Pfが閾値Pref1以上であるときには筒内用燃料噴射弁25から燃料噴射を実行し(ステップS190)、筒内用燃料噴射弁25から噴射した燃料がイグニッションコイル38の点火で完爆したか否かを判定し(ステップS200)、エンジン22が完爆していないときには、ステップS150〜S200の処理を実行する。一方、ステップS200でエンジン22が完爆したときにはこのルーチンを終了する。
図4は、始動時制御ルーチンの時間経過の一例を示す説明図であり、エンジン22を始動する際のエンジン22の始動指令や燃料ポンプ62の駆動指令、エンジン回転数Ne、燃圧Pf、筒内用燃料噴射弁25の燃料噴射の時間変化の説明図である。図中、実線は図2の始動時制御ルーチンで筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがなく事前供給処理を実行したときを示し、一点鎖線は筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがあり事前供給処理を実行しなかったときを示す。筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがないとき(図中実線)には、エンジン22の始動指令があると、燃料ポンプ62を駆動し(時刻t1)、一旦燃料ポンプ62を停止する(時刻t2)。この事前供給処理を実行すると、燃圧Pfが所定圧P1まで昇圧される。その後、燃料ポンプ62を駆動すると共にクランクシャフト45をクランキングすることにより高圧ポンプ64を駆動し燃料を加圧する(時刻t3)。すると、デリバリパイプ66内(図1参照)の燃圧Pfが上昇する。そして、エンジン回転数Neが閾値Nref以上となり(時刻t5)、燃圧Pfが閾値Pref1以上となると筒内用燃料噴射弁25からの燃料噴射を実行してエンジン22を始動する(時刻t6)。一方、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがあるとき(図中一点鎖線)には、エンジン22の始動指令があると、燃料ポンプ62による事前供給処理を実行せずに燃料ポンプ62を駆動すると共にクランクシャフト45をクランキングすることにより高圧ポンプ64を駆動し燃料を加圧する(時刻t1)。すると、事前供給処理を実行するものと比べて緩やかにデリバリパイプ66内(図1参照)の燃圧Pfが上昇する。このため、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れが抑制される。そして、エンジン回転数Neが閾値Nref以上となり(時刻t4)、燃圧Pfが閾値Pref1以上となると筒内用燃料噴射弁25からの燃料噴射を実行してエンジン22を始動する(時刻t7)。
以上説明した実施例の自動車20によれば、エンジン22の始動時に、筒内用燃料噴射弁25の燃料漏れが検出されないときには高圧ポンプ64の駆動前に高圧ポンプ64に燃料を供給する事前供給処理を行うよう燃料ポンプ62を制御しエンジン22を始動させ、筒内用燃料噴射弁25の燃料漏れが検出されたときにはこの事前供給処理を行わずにエンジン22を始動させる。このように、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れが生じないときには事前に燃料を高圧ポンプ64に送ることによりエンジン22の始動性を高め、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れが生じ得るときには事前に燃料を送らずに筒内用燃料噴射弁25から燃料が漏れてしまうのを抑制する。したがって、エンジン22の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。このため、浄化装置34を介して排出される排気に燃料成分などが含まれてしまうのを十分抑制することができる。
また、筒内用燃料噴射弁25と高圧ポンプ64とに接続されたデリバリパイプ66内の燃料の圧力保持状態を燃圧センサ69で検出することにより筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを検出するため、デリバリパイプ66内の燃料の圧力保持状態に基づいて筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを比較的容易に検出することができる。なお、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れがあるときにはデリバリパイプ66内の燃料の圧力変化が通常よりも大きく低下することから、デリバリパイプ66内の燃料の圧力保持状態と筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れとには相関関係がある。更に、所定の自動停止条件が成立しエンジン22の運転を停止したあと所定の再始動条件が成立したときにエンジン22を始動させるため、走行中に何度もエンジン22の始動が行われることから、本発明を適用する意義が大きい。
なお、本発明は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施例では、図2に示す始動時制御ルーチンのステップS110で筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがあると判定されたあと筒内用燃料噴射弁25から燃料を噴射してエンジン22を始動するとしたが、ステップS110で筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れがあると判定されたときにはポート用燃料噴射弁26から燃料を噴射させてエンジン22を始動させてもよい。こうすれば、筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れが生じうるときにはポート用燃料噴射弁26から燃料を噴射することによってエンジン22を始動することができる。
上述した実施例では、停止時制御ルーチンで、筒内用燃料噴射弁25によって筒内に燃料を十分噴射可能な圧力である閾値Pref2(数MPa〜十数MPa)としたあとの燃圧保持状態に基づいて筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを把握するものとしたが、この閾値Pref2をこれより低い圧力に設定して筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを把握するものとしてもよい。
上述した実施例では、停止時制御ルーチンを実行するたびに筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを把握するものとしたが、例えば一定期間ごと(例えば1か月ごとなど)や1トリップ(イグニッションオンからオフの間)ごとに筒内用燃料噴射弁25の燃料漏れを把握するものとしてもよい。
上述した実施例では、図3の停止時制御ルーチンでデリバリパイプ66内の燃圧保持状態を燃圧センサ69により検出することにより筒内用燃料噴射弁25の燃料漏れを検出するものとしたが、筒内用燃料噴射弁25の温度、外気温及び燃料温度のうち少なくとも1つの温度に基づいて筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを推定するものとしてもよい。筒内用燃料噴射弁25の温度、外気温及び燃料温度は、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れの生じやすさに関係がある燃料の粘度に影響を与える。このため、例えば筒内用燃料噴射弁25から燃料漏れが生じてしまう筒内用燃料噴射弁25の温度を経験的に求めて閾値としてROM54に記憶しておく。そして、温度センサなどにより検出した筒内用燃料噴射弁25の温度が上記閾値以上であるときには筒内用燃料噴射弁25に燃料漏れが生じるものと推定し事前供給処理を実行せずにエンジン22を始動し、筒内用燃料噴射弁25の温度が上記閾値未満であるときには筒内用燃料噴射弁25に燃料漏れが生じないものと推定し事前供給処理を実行してエンジン22を始動する。ここで、外気温や燃料温度も同様である。なお、外気温は、直接外気の温度を検出してもよいし、エンジン22に供給する空気の温度(吸入空気温度)を外気温とみなしてもよい。こうすれば、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れの生じやすさに相関関係があるこれらの温度のうち少なくとも1つの温度に基づいて筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを比較的容易に推定することができる。なお、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れの推定にこれらの温度を単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。また、これら温度による筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れの推定を上述した燃圧保持状態から燃料漏れを検出するものと併用してもよい。具体的には、アイドルストップ制御で再始動するときには燃圧保持状態を用いて筒内用燃料噴射弁25の燃料漏れを検出し、エンジン22を停止したのち長時間(例えば数時間や数日など)始動しないときには、筒内用燃料噴射弁25の温度、外気温及び燃料温度などから筒内用燃料噴射弁25の燃料漏れを推定してもよい。こうすれば、エンジン22の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを一層抑制することができる。
あるいは、筒内用燃料噴射弁25の密閉部分のすり合わせに関するパラメータとしての、筒内用燃料噴射弁25の使用経過時間をタイマ58により計時することにより筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを推定してもよい。ここで、筒内用燃料噴射弁25は、初期にはその密閉部分のすりあわせが不十分で燃料漏れが生じることがあり、使用の経過に伴ってその密閉部分のすり合わせが十分なものになることがある。このため、筒内用燃料噴射弁25の噴射部などの密閉部分のすりあわせが十分となるような時間を閾値trefとして経験的に求めてROM54に記憶しておく。そして、エンジン22が起動しているときに、タイマ58によって計時した筒内用燃料噴射弁25の使用時間を積算しこの積算した使用経過時間tuをRAM56に記憶し、使用経過時間tuが閾値tref以下であるときには筒内用燃料噴射弁25に燃料漏れが生じるものと推定し事前供給処理を実行せずにエンジン22を始動し、使用経過時間tuが閾値trefを超えたときには筒内用燃料噴射弁25に燃料漏れが生じないものと推定し事前供給処理を実行してエンジン22を始動する。なお、筒内用燃料噴射弁25が新しいものと交換されたときには、使用経過時間tuをクリアする。こうすれば、筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れと相関関係がある筒内用燃料噴射弁25の使用経過時間に基づいて筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れを比較的容易に推定することができる。なお、上述した筒内用燃料噴射弁25からの燃料漏れの検出(燃圧保持状態から検出)や燃料漏れの推定(各温度から推定)と併用してもかまわない。
上述した実施例では、筒内用燃料噴射弁25とポート用燃料噴射弁26とを備えたエンジン22としたが、ポート用燃料噴射弁26を備えていないものとしてもよい。こうしても、エンジン22の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。
上述した実施例では、図2の始動時制御ルーチンで事前供給処理で燃料ポンプ62を一旦停止するものとしたが(ステップS140)、このステップS140を省略することにより燃料ポンプ62の駆動を継続しその後高圧ポンプ64を駆動するものとしてもよい。
上述した実施例では、燃料ポンプ62が電動機62aにより駆動されるものとしたが、燃料ポンプ62がクランクシャフト45(カム軸39でもよい)の回転に連動して駆動されるものとしてもよい。このとき、燃料ポンプ62に電磁バルブを設け、この電磁バルブの開閉により高圧ポンプ64へ燃料を供給可能としてもよい。また、上述した実施例では、高圧ポンプ64がカム軸39の回転により駆動されるものとしたが、高圧ポンプ64が電動機によって駆動されるものとしてもよい。なお、これらの燃料ポンプ62及び高圧ポンプ64の構成を適宜組み合わせてもかまわない。
上述した実施例では、アイドルストップ制御を実行する自動車20として説明したが、図5に示すように、エンジン及びモータジェネレータの動力を車両駆動軸に伝達させる構成のハイブリッド自動車120に本発明を適用してもよい。具体的には、筒内用燃料噴射弁25とポート用燃料噴射弁26とを有するエンジン22の出力軸としてのクランクシャフト45と駆動軸48と回転軸91との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する動力分配統合機構90と、回転軸91に動力を入出力するモータMG1と、駆動軸48に動力を入出力するモータMG2と、モータMG1,MG2と電力の入出力が可能なバッテリ92とを備えるものとしてもよい。このとき、上述の実施例に加えて、エンジン22の自動停止条件を、車両の要求動力が所定値未満でありバッテリ92の残容量SOCが所定範囲を超えているときとしてもよいし、エンジン22の再始動条件を、車両の要求動力が所定値以上でありバッテリ92の残容量SOCが所定範囲を下回っているときなどとしてもよい。こうしても、エンジン22の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。あるいは、上述した実施例では、アイドルストップ制御を実行する自動車20として説明したが、アイドルストップ制御を実行しない自動車としてもよい。こうしても、エンジン22の始動時に燃料が過剰に供給されてしまうのを抑制することができる。
上述した実施例では、エンジン22とトランスミッション41とを備えた動力出力装置を搭載する自動車20の形態で説明したが、動力出力装置は自動車に搭載されるものに限定されず、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載してもよい。また、動力出力装置の形態や動力出力装置の制御方法の形態としても構わない。
本発明の一実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図である。 始動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 始動時制御ルーチンの時間経過の一例を示す説明図である。 ハイブリッド自動車120の説明図である。
符号の説明
20 自動車、21 トランスミッション、22 エンジン、23 エアクリーナ、24 スロットルバルブ、25 筒内用燃料噴射弁、26 ポート用燃料噴射弁、27 吸気ポート、28 吸気バルブ、29 排気バルブ、30 点火プラグ、32 ピストン、34 浄化装置、36 スロットルモータ、38 イグニッションコイル、40 クランクポジションセンサ、41 バキュームセンサ、42 水温センサ、43 可変バルブタイミング機構、44 カムポジションセンサ、45 クランクシャフト、46 スロットルバルブポジションセンサ、47 デファレンシャルギヤ、48 駆動軸、49 駆動輪、50 エンジンECU、52 CPU、54 ROM、56 RAM、58 タイマ、60 燃料タンク、62 燃料ポンプ、62a 電動機、64 高圧燃料ポンプ、64a 電磁バルブ、65 チェックバルブ、66 デリバリパイプ、67 リリーフバルブ、68 リリーフパイプ、69 燃圧センサ、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 動力分配統合機構、91 回転軸、92 バッテリ、120 ハイブリッド自動車、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
    前記駆動軸に動力を出力可能であり筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関と、
    前記燃料を加圧して前記筒内用燃料噴射弁に供給する燃料加圧器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、
    前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを検出又は推定する検出推定手段と、
    前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されないときには前記燃料加圧器の駆動前に前記燃料加圧器に前記燃料を供給する事前供給処理を行うよう前記燃料供給手段を制御し前記内燃機関を始動させ、前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されたときには前記事前供給処理を行わずに前記内燃機関を始動させる始動時制御手段と、
    を備えた動力出力装置。
  2. 前記検出推定手段は、前記筒内用燃料噴射弁と前記燃料加圧器とに接続された供給管内の燃料の圧力保持状態を検出することにより前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを検出する手段である、
    請求項1に記載の動力出力装置。
  3. 前記検出推定手段は、前記筒内用燃料噴射弁の温度、外気温及び前記燃料の温度のうち少なくとも1つの温度に基づいて前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを推定する手段である、
    請求項1又は2に記載の動力出力装置。
  4. 前記検出推定手段は、前記筒内用燃料噴射弁の密閉部分のすり合わせに関するパラメータを測定することにより前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを推定する手段である、
    請求項1〜3のいずれかに記載の動力出力装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関は、更に吸気系に燃料を噴射するポート用燃料噴射弁を備え、
    前記始動時制御手段は、前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されたときには、前記ポート用燃料噴射弁に前記燃料を噴射させて前記内燃機関を始動させる、
    動力出力装置。
  6. 前記始動時制御手段は、所定の自動停止条件が成立し前記内燃機関を停止したあと所定の再始動条件が成立したときに前記内燃機関を始動させる手段である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の動力出力装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる自動車。
  8. 駆動軸に動力を出力可能であり筒内に燃料を噴射する筒内用燃料噴射弁を有する内燃機関と、前記燃料を加圧して前記筒内用燃料噴射弁に供給する燃料加圧器に前記燃料を供給する燃料供給手段と、前記筒内用燃料噴射弁からの燃料漏れを検出又は推定する検出推定手段と、を備え、前記駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置の制御方法であって、
    前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されないときには前記燃料加圧器の駆動前に前記燃料加圧器に前記燃料を供給する事前供給処理を行うよう前記燃料供給手段を制御し前記内燃機関を始動させ、前記検出推定手段によって前記燃料漏れが検出又は推定されたときには前記事前供給処理を行わずに前記内燃機関を始動させる、
    動力出力装置の制御方法。
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