JP5227286B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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本発明は、残留する燃料を掃気する掃気手段を備える内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関が機関停止条件成立により停止した直後に、モータによる内燃機関のモータリングを実行し、吸気通路内に発生する空気の流れを利用し、吸気通路に付着している燃料を強制的に掃気することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この提案では、内燃機関のモータリングを行うモータが掃気手段になっている。
特開2004−144030号公報
内燃機関の停止直後に、吸気通路に残留する燃料の掃気を行うと、インジェクタにかかる燃圧が十分に低下しない状態で吸気通路が負圧化されるため、インジェクタから燃料が漏出し、掃気効果を十分に得ることができない場合があった。
そこで、本発明は、始動時のエミッションに含まれる未燃成分を低減可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の気筒毎に備えられる燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に燃料タンク内の燃料を供給する燃料供給手段と、燃焼室内を掃気する掃気手段とを備える内燃機関の制御装置において、
前記燃料噴射弁にかかる燃圧を把握する燃圧把握手段を有し、
前記燃料噴射弁による前記燃料の供給の停止および前記燃料供給手段の停止を伴う前記内燃機関の停止後で、前記燃圧が低下し前記燃料噴射弁から燃料が漏れることがない所定閾値以下であると判定したときに、前記掃気手段に掃気を実施させることを特徴としている。
これによれば、燃圧が前記所定閾値以下になり、燃料噴射弁から燃料が漏れなくなってから、掃気を実施するため、掃気後、燃料が漏れることは無いので、掃気後に行われる内燃機関の始動時のエミッションに含まれる未燃成分を低減できる。
また、本発明では、前記燃焼室からの排気を浄化する浄化装置が活性状態か否かを判定する活性状態判定手段を有し、
前記浄化装置が活性状態でないと判定されたときは、前記燃圧が前記燃料噴射弁から燃料が漏れることがない所定値以下であると判定したときであっても、前記掃気手段による掃気の実施を禁止することが好ましい。
これによれば、掃気は浄化装置が活性状態であるときに実施されるので、掃気された燃料を含む排気を浄化装置で浄化することができる。
本発明によれば、始動時のエミッションに含まれる未燃成分を低減可能な内燃機関の制御装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る制御装置を備えた内燃機関の構成図である。 本発明の実施形態に係る制御装置が実施する機関停止方法と掃気方法のフローチャートである。 (a)燃料噴射許可フラグと、(b)CAT温度と、(c)NEと、(d)燃圧と、(e)残HCのタイミングチャートである。 内燃機関の構成図であり、(a)は燃料が漏れている様子を示し、(b)は燃料が滞留している様子を示し、(c)は掃気が実施されている様子を示している。 NE−PB平面(マトリックス)に対するCAT温度マップである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る制御装置2を備えた内燃機関1の構成図を示す。内燃機関1は、シリンダ11、ピストン12、コンロッド14、クランクシャフト15、フライホイール16とNEセンサ18を有している。シリンダ11とピストン12で囲まれた空間が燃焼室13となり、燃焼室13で連続的に燃料が爆発する。この爆発でピストン12がシリンダ11内を往復運動し、この往復運動がコンロッド14を介してクランクシャフト15に伝達され、クランクシャフト15及びフライホイール16が回転運動する。フライホイール16の近傍にはNEセンサ18が設けられている。フライホイール16は、クランクシャフト15と一体となって回転するので、フライホイール16の回転速度NEをNEセンサ18で検出できる。そして、制御装置2は、NEセンサ18からクランクシャフト15の回転速度NEを取得することができる。
また、内燃機関1は、燃焼室13に連通する吸気ポート7と、この吸気ポート7を開閉する吸気バルブ9と、燃料を吸気ポート7内に噴射する燃料噴射弁5と、燃圧をかけた燃料を燃料噴射弁5に供給する燃料供給手段4とを有している。燃料供給手段4は、燃料を貯留させておく燃料タンクと、燃料に高圧の燃圧をかけて圧送する燃料ポンプと、脈動等の時間的な圧力変動が起こらないように燃料噴射弁5に供給される側の燃料の燃圧を高圧かつ一定に保持するプレッシャレギュレータとを有している。そして、燃圧を高められた燃料は燃料噴射弁5から吸気ポート7内に噴射される。吸気ポート7内に噴射された燃料は、吸気バルブ9が開いている吸気行程中に、吸気ポート7まで導かれてきた空気と共に、燃焼室13内に導入され、燃焼室13で爆発することになる。なお、燃料ポンプは、吸排気バルブ9、10用のカムシャフトの端に取り付けられたカムの回転によって稼動させてもよいし、電動の燃料ポンプを用いてもよい。
また、内燃機関1は、燃焼室13に連通する排気ポート8と、この排気ポート8を開閉する排気バルブ10と、排気ポート8に接続する排気管17と、排気管17の途中に接続される浄化装置(CAT)6と、吸気管23の近傍に設けられ吸気管23内の圧力(PB)を計測するPBセンサ19と、CAT6の近傍に設けられCAT6の温度を計測する温度センサ20を有している。燃焼室13内に導入された燃料と空気は、燃焼室13内で点火され爆発・燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気バルブ10が開いている排気行程中に排気ポート8に入り、排気管17を経てCAT6で浄化されてから外界へ排気される。
また、内燃機関1は、図1に示すように、掃気手段3と、掃気手段3の回転運動をクランクシャフト15へ伝達させるベルト21を有している。図1では、クランクシャフト15からベルト21を介して動力を伝達させ電力に変換させるACG(補機、交流発電機)を、動力源となるモータとして用い、掃気手段3として機能させている例を示している。なお、掃気手段3としては、これに限らず、フライホイール16を直に回転させるスタータモータを用いてもよく、ハイブリッド車にあっては、ハイブリッドモータを用いてもよい。すなわち、掃気手段3としては、ACG、スタータモータ、ハイブリッドモータ等のモータを用いることができる。まず、内燃機関1の始動時には、制御装置2が掃気手段(モータ、スタータ(モータ))3を制御して回転させ、いわゆる、モータリングが実施される。このモータリングによりクランクシャフト15及びフライホイール16が回転し、ピストン12が往復運動する。この始動時に吸気行程にある気筒では、吸気バルブ9が開いているので、燃料噴射弁5から燃料を噴射すると、燃焼室13内に燃料が導入される。そして、モータリングにより、吸気行程、圧縮行程を経て、燃料に点火されて、燃料が爆発(初爆、膨張行程)する。この初爆により、掃気手段(モータ、スタータ)3の回転によらなくても、クランクシャフト15及びフライホイール16は回転を維持可能になり、制御装置2は、初動時の制御から、内燃機関1の通常運転の制御に移行して行く。
一方、内燃機関1の停止時には、掃気手段(モータ、スタータ)3は、吸気通路、すなわち、吸気ポート7と燃焼室13内を掃気する。内燃機関1の停止時には、燃料噴射弁5による燃料の噴射は止まり、燃焼室13内での燃料の爆発は起こらないので、掃気手段(モータ、スタータ)3によらなければ、ピストン12の往復運動をさせることはできない。具体的に、内燃機関1の停止時には、制御装置2が掃気手段(モータ、スタータ)3を制御して回転させ、いわゆる、モータリングが実施される。このモータリングでクランクシャフト15及びフライホイール16が回転することにより、ピストン12が往復運動して燃焼室13の容積が変動すると共に、吸気バルブ9と排気バルブ10が開閉して、空気のポンピングが行われ、空気の流れが生じる。空気は、吸気ポート7、燃焼室13、排気ポート8、排気管17、CAT6を、この順に流れる。空気は、吸気ポート7と燃焼室13を流れる際に、壁面等に付着している燃料を気化させながら進む。このことで、吸気ポート7と燃焼室13に残留していた燃料を除去する、いわゆる掃気することができる。そして、空気は、燃料を含んだままCAT6まで流れ、CAT6にて空気に含まれていた燃料が除かれる。なお、図1では、1つの気筒を記載し、他の気筒の記載を省略している。すなわち、内燃機関1は複数の気筒を有し、各気筒は燃焼サイクルがずれる以外は同じ構造をしている。例えば、各気筒毎に燃料噴射弁5が備えられている。
また、内燃機関1は、制御装置2を有している。制御装置2は、内燃機関1の始動時の制御、停止時の掃気を含んだ制御、始動後から停止前までの通常運転の制御が行われている。制御装置2は、燃圧把握手段2aと、活性状態判定手段2bと、タイマ2cを有している。
燃圧把握手段2aは、燃料噴射弁5にかかっている現在の燃圧の大きさを把握し、特に、燃圧の大きさが漏れの発生しない所定(圧力)閾値以下であるか否かを判定可能な程度に、その燃圧の大きさを把握する。したがって、燃圧の把握として、燃圧センサを燃料噴射弁5の近傍に装着して燃圧を検出し、直接的にこの燃圧を把握してもよい。また、内燃機関1の停止時には、燃料噴射弁5による燃料噴射が止まるのに合わせて、燃料供給手段4の、特に、燃料ポンプの運転も止められる。このため、燃料噴射弁5にかかる燃圧は、内燃機関1の停止直後から、徐々に低下する。そして、燃圧が前記所定(圧力)閾値まで低下すれば漏れは発生しなくなる。ここで、燃圧の低下する状況は内燃機関1の停止毎に略同様であると考えられ、内燃機関1の停止から、燃圧が前記所定(圧力)閾値に低下するまでの時間は、内燃機関1の停止毎に略一定になる。そこで、内燃機関1の停止から燃圧が前記所定(圧力)閾値以下に低下するまでの一定時間を、所定時間閾値に設定できる。そして、燃圧の把握として、タイマ2cで内燃機関1の停止からの時刻(時間)を計測し、この計測時間が、漏れの発生しない所定時間閾値以上であるか否かを判定することにより、間接的に、現在の燃圧の大きさを把握する。制御装置2は、燃圧が前記所定閾値以下になり、内燃機関1の停止からの計測時間が前記所定時間閾値以上になり、燃料噴射弁5から燃料が漏らなくなってから、掃気を実施させる。掃気後に燃料が漏れることは無いので、掃気後に行われる内燃機関1の始動時のエミッションに含まれる未燃成分(燃料)を低減できる。
活性状態判定手段2bは、燃焼室13からの排気を浄化するCAT6が、活性状態か否かを判定する。CAT6は、所定温度閾値以上で、排気を浄化可能な活性状態になる。したがって、CAT6が活性状態か否かの判定では、具体的には、CAT6の温度が前記所定温度閾値以上か否かの判定を行うことになる。このため、CAT6の温度を把握することが必要になる。CAT6の温度の把握には、温度センサ20をCAT6の近傍に装着して、直接的にこのCAT6の温度を把握してもよい。また、CAT6の温度は、燃焼室13における燃料の爆発に伴う発熱により、前記所定温度閾値以上まで昇温されている。したがって、昇温されたCAT6の温度の高低は、燃焼室13における燃料の爆発の状況に依存する。具体的には、爆発の発生頻度が高ければ高いほどCAT6の温度は高くなる。そして、爆発の発生頻度はクランクシャフト15の回転速度NEに比例するので、回転速度NEが高ければ高いほどCAT6の温度は高くなる。また、CAT6の温度は、吸気管23内の圧力(PB)に基づいて把握する。内燃機関1の爆発に要する空気量が分かることにより、CAT6の温度が推定できるのであるが、内燃機関1の爆発に要する空気量は吸気管23内の圧力(PB)から推定できるので、吸気管23内の圧力(PB)からCAT6の温度が推定できるのである。そして、吸気管23内の圧力(PB)が大きいほど、内燃機関1の爆発に要する空気量を多くでき、CAT6の温度を高くすることができる。これらから、現在の回転速度NEと吸気管23内の圧力(PB)に基づいて、現在のCAT6の温度を間接的に把握することができる。すなわち、内燃機関1の停止時においては、その停止時直前の回転速度NEと吸気管23内の圧力(PB)に基づいて、その停止時のCAT6の温度を間接的に把握することができる。内燃機関1が停止すると、熱源を失い、放熱により、CAT6の温度は、内燃機関1の停止直前の温度から、徐々に低下する。この低下の程度は、前記放熱の経路によって決定され、その放熱の経路及び温度低下の程度は、内燃機関1の停止毎に略同様であると考えられる。停止時のCAT6の温度(さらには、回転速度NEと吸気管23内の圧力(PB))と停止から現在までの経過時間(計測時刻)に基づいて、現在におけるCAT6の温度を、間接的に把握することができる。この把握されたCAT6の温度が前記所定温度閾値以上か否かの判定を行うことになる。そして、制御装置2は、CAT6が活性状態か否かが判定できる。制御装置2は、CAT6が活性状態でないと判定されたときは、掃気手段3による掃気の実施を禁止できる。掃気はCAT6が活性状態であるときに実施されるので、掃気された燃料を含む排気(空気)をCAT6で浄化することができる。
図2に、本発明の実施形態に係る制御装置2が実施する機関停止方法と掃気方法のフローチャートを示す。機関停止方法は、内燃機関1の稼働中からスタートしている。まず、機関停止方法について説明し、次に掃気方法について説明する。
まず、機関停止方法のステップS10で、制御装置2が、機関停止条件が成立したか否かの判定を行う。機関停止条件としては、手動の停止では、例えば、イグニションスイッチ(IG)がオフされたことが条件となる。また、アイドルストップの成立条件も、機関停止条件となる。アイドルストップの成立条件としては、例えば、ブレーキペダルを車両が停止しても踏み続けているといった条件や、エアコン等の電気機器で消費されている電力が所定値以下であるといった条件等が設定されている。そして、機関停止条件が成立した場合(ステップS10、Yes)は、ステップS11へ進むと共に掃気方法をスタートさせる。機関停止条件が成立していない場合(ステップS10、No)は、ステップS10へ戻り、機関停止条件が成立するまでステップS10が繰り返される。
次に、ステップS11で、制御装置2は、図3(a)に示すように、ステップS10での機関停止条件の成立を受けて、燃料噴射許可フラグを、フラグを立てた状態の「1」から倒した状態の「0」にしている。燃料噴射許可フラグを立てた(燃料噴射許可フラグ=1)ことにより、制御装置2は、燃料噴射弁5が燃料を噴射するのを停止させる。これにより、燃焼室13での燃料の爆発が起きなくなり、クランクシャフト15とフライホイール16の回転速度NEは、図3(c)に示すように低下して、その回転は停止し、内燃機関1が停止する。また、図3(b)に示すように、CAT6の温度も、低下を始める。
ステップS12で、制御装置2は、燃料供給手段4による燃料噴射弁5への燃料の供給を停止させる。具体的には、燃料供給手段4における燃料ポンプの運転を停止させたり、プレッシャレギュレータの燃圧制御をオフし開弁させたりする。このことにより、図3(d)に示すように、燃料噴射弁5に印加する燃圧が低下を始める。以上で機関停止方法が終了する。
次に、掃気方法について説明する。まず、掃気方法のステップS1で、制御装置2が、燃料噴射弁5による燃料の噴射が停止したか否かの判定を行う。具体的には、燃料噴射許可フラグが倒れた状態の「0」か否かの判定を行う。そして、機関停止方法のステップS11に連動して、燃料噴射許可フラグが「0」となり、燃料の噴射が停止している場合(ステップS1、Yes)は、ステップS2へ進む。燃料噴射許可フラグが「1」のままで、燃料の噴射が停止していない場合(ステップS1、No)は、ステップS1へ戻り、燃料噴射許可フラグが「0」となり、燃料の噴射が停止するまでステップS1が繰り返される。
次に、ステップS2で、制御装置2が、タイマ2cによる時刻の計測をスタートさせる。図3(a)に示すように、タイマ2cが、燃料噴射の停止直後からの時刻を計測することにより、燃料噴射の停止直後からの経過時間を取得することができる。一方、図4(a)に示すように、燃料22が、燃料噴射弁5から吸気ポート7内に漏れ、図4(b)に示すように、燃料22が吸気ポート7内に滞留する。そして、図3(e)に示すように、漏れ燃料22分だけ内燃機関1に残っている炭化水素(HC)が上昇する。
ステップS3で、制御装置2の燃圧把握手段2aが、燃料噴射弁5に印加している燃圧を把握する。図4(a)に示すように、燃料22が吸気ポート7内に噴射されるポート噴射タイプの制御装置2では、タイマ2cによる前記経過時間(計測時刻)を取得することにより、間接的に燃圧の把握を行う。図示は省略するが、燃料22が燃焼室13内に噴射される直噴タイプの制御装置2では、燃料噴射弁5の近傍に取り付けられた燃圧センサ(図示省略)で燃料噴射弁5に印加している燃圧を検出させることにより、直接的に燃圧を把握(取得)する。
ステップS4で、制御装置2が、燃料22の吸気ポート7内へ又は燃焼室13内への漏れが発生しないか否かの判定を行う。具体的には、図3(d)に示すように、タイマ2cによる前記経過時間(計測時刻)が、漏れの止まる時間である所定時間閾値以上になったか否かを判定する。又は、燃圧センサによる燃圧が、漏れの止まる燃圧である所定圧力閾値以下になったか否かを判定する。そして、タイマ2cによる経過時間が所定時間閾値以上となり、又は、燃圧センサによる燃圧が所定圧力閾値以下となり、燃料22の吸気ポート7内へ又は燃焼室13内への漏れが発生していないと判定する場合(ステップS4、Yes)は、ステップS5へ進む。タイマ2cによる経過時間が所定時間閾値以上とならず、又は、燃圧センサによる燃圧が所定圧力閾値以下とならず、燃料22の吸気ポート7内へ又は燃焼室13内への漏れが発生していないと判定されない場合(ステップS4、No)は、ステップS3へ戻り、ステップS4で燃料22の漏れが発生していないと判定されるまで、ステップS3とS4が繰り返される。
ステップS5で、制御装置2の活性状態判定手段2bが、CAT6の温度を把握する。CAT6の温度は、CAT6の近傍に装着した温度センサ20で、直接的に把握(取得)してもよい。また、機関停止前のCAT6の温度は、図5に示すように、クランクシャフト15の回転速度NEが高ければ高いほど高くなり、吸気管23内の圧力(PB)が高ければ高いほど高くなるNE−PB平面(マトリックス)に対するCAT温度のマップにより得られる。これらから、機関停止前の回転速度NEと吸気管23内の圧力(PB)に基づいて、機関停止前及び停止時のCAT6の温度を間接的に把握することができる。内燃機関1が停止すると、図3(b)に示すように、CAT6の温度は、把握可能な内燃機関1の停止直前の温度から、徐々に低下する。タイマ2cによる内燃機関1の停止から現在までの経過時間(計測時刻)に基づいて、低下した温度分を考慮した現在におけるCAT6の温度を、間接的に把握することができる。
ステップS6で、活性状態判定手段2bは、CAT6が現在活性状態であり、排気を浄化可能か否かを判定する。具体的には、直接的又は間接的に把握したCAT6の温度が、図3(b)に示すように、モータリング許可温度となる所定温度閾値以上か否かの判定を行う。そして、CAT6の温度が所定温度閾値以上と判定され、CAT6が現在活性状態であり、排気を浄化可能であると判定する場合(ステップS6、Yes)は、ステップS7へ進みモータリングによる掃気を実施する。CAT6の温度が所定温度閾値以上と判定されず、CAT6が現在活性状態でなく、排気を浄化可能でないと判定する場合(ステップS6、No)は、ステップS7の掃気を実施することなく、掃気方法を終了する。
ステップS7で、制御装置2は、掃気手段3を駆動して、モータリングによる掃気を実施する。モータリングを行うと、図3(c)に示すように、クランクシャフト15の回転速度NEが上昇する。クランクシャフト15の回転(モータリング)により、燃料22が、吸気ポート7、燃焼室13を経由してCAT6へ送られる。燃料22は、CAT6で浄化された後に内燃機関1の外部に排気(掃気)される。この掃気により、図3(e)に示すように、残りHCは、漏れ燃料分も含めて低減することができる。また、機関始動条件が成立して内燃機関1が始動しても、掃気後に残りHCの漏れ燃料分は生じないので、残りHCのレベルが通常運転レベルより高くなることは無く、始動時のエミッションに含まれる未燃成分を低減することができる。なお、掃気は、掃気時間が所定時間(5〜10秒間)に達したときに停止してもよいし、又は、クランクシャフト15の回転数が所定回転数(15〜20回転)に達したときに停止してもよい。
なお、実施形態では、ポート噴射エンジンを例に説明したが、直噴エンジンでは、燃料22は、吸気ポート7ではなく、燃焼室13内に漏れる点が異なるだけで、直噴エンジンでも本発明が適用できることは明らかである。
1 内燃機関
2 制御装置
2a 燃圧把握手段
2b 活性状態判定手段
2c タイマ
3 掃気手段(モータ、スタータ)
4 燃料供給手段
5 燃料噴射弁
6 浄化装置(CAT)
15 クランクシャフト

Claims (2)

  1. 内燃機関の気筒毎に備えられる燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に燃料タンク内の燃料を供給する燃料供給手段と、燃焼室内を掃気する掃気手段とを備える内燃機関の制御装置において、
    前記燃料噴射弁にかかる燃圧を把握する燃圧把握手段を有し、
    前記燃料噴射弁による前記燃料の供給の停止および前記燃料供給手段の停止を伴う前記内燃機関の停止後で、前記燃圧が低下し前記燃料噴射弁から燃料が漏れることがない所定閾値以下であると判定したときに、前記掃気手段に掃気を実施させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記燃焼室からの排気を浄化する浄化装置が活性状態か否かを判定する活性状態判定手段を有し、
    前記浄化装置が活性状態でないと判定されたときは、前記燃圧が前記燃料噴射弁から燃料が漏れることがない所定値以下であると判定したときであっても、前記掃気手段による掃気の実施を禁止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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