JP6537025B2 - エンジンの自動停止制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの自動停止制御装置に係り、特に、車両の走行中に所定の低車速以下になるとエンジンを自動停止させ、再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるエンジン自動停止制御を行うエンジンの自動停止制御装置に関する。
従来から、特許文献1等に記載されているように、燃料の消費や排気ガスの排出を抑制するために、停車後に、所定の自動停止条件が成立したときにエンジンを自動で停止させ、所定のエンジンの再始動条件が成立したときにエンジンを再始動させる、いわゆる停車アイドルストップ制御が知られている。停車アイドルストップ制御は、例えば、停車後に、運転者がブレーキペダルを所定量以上踏み込むことを自動停止条件として、エンジンを自動で停止させている。
一方、車両が走行中に、エンジンを自動で停止させる、いわゆる有車速アイドルストップ制御が知られている。有車速アイドルストップ制御は、例えば、走行中に、所定の低車速以下になることを自動停止条件として、エンジンを自動で停止させている。有車速アイドルストップ制御は、停車アイドルストップ制御と比べてエンジンを自動停止させるタイミングが早いため燃費を向上させることができる。
特開2010−84659号公報
しかしながら、有車速アイドルストップ制御においては、エンジン自動停止後の走行中に運転者がエンジンの再始動を要求した場合、停車状態から再始動する場合と比べて、より応答性良くエンジンを瞬時に起動させて再始動することが要求される。エンジンを瞬時に起動させるためには、エンジンが自動停止して再始動する前に、スロットル弁を開弁して燃焼室内を新たな空気で充満させておくことが効果的である。しかしながら、スロットル弁の開度を大きくすると、多量の空気が燃焼室内へ流入し、再始動時の圧縮工程においてピストンに対する圧縮抵抗となり、エンジンを瞬時に起動させることができないという問題がある。
一方、特許文献1に記載されたように、エンジンが自動停止した後に、再始動時のトルクが最小になるように、モータジェネレータによってピストンを膨張行程であるシリンダの中央位置に移動させるピストン停止位置制御を行っている場合がある。しかしながら、上述のようにスロットル弁の開度を大きくすると、多量の空気が燃焼室内へ流入するので、ピストンの停止位置が変動することがある。このため、ピストン停止位置制御によってピストンを所定位置に停止させることが困難になるという問題がある。
従って、本発明は、車両の走行中に、エンジンを自動停止して再始動させる場合、エンジンを瞬時に起動させることができるエンジンの自動停止制御装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、車両の走行中に所定の低車速以下になるとエンジンを自動停止させ、再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるエンジン自動停止制御を行うエンジンの自動停止制御装置であって、エンジン内へ流入する空気量を調整するスロットル弁の開度を制御するスロットル弁制御手段を備え、スロットル弁制御手段は、エンジン自動停止制御が開始するとスロットル弁を初期開度で開弁し、エンジンの回転数が第1の回転数に低下するとスロットル弁を閉弁して、その後、第1の回転数より低い第2の回転数に低下すると、車速が第1の車速のときはスロットル弁を第1の開度で開弁し、第1の車速より大きい第2の車速のときはスロットル弁を第1の開度より大きい第2の開度で開弁する、ことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、スロットル弁制御手段により、エンジン自動停止制御中に、車速が小さいときは小さな開度でスロットル弁を開弁して、車速が大きいときは大きな開度でスロットル弁を開弁するので、エンジン再始動前にエンジン内へ新たな空気を流入させることができ、ピストンに対する圧縮抵抗の発生を抑制することができる。したがって、車両の走行中に、エンジンを自動停止して再始動させる場合であっても、エンジンを瞬時に起動させることができる。
また、エンジン自動停止制御が開始するとスロットル弁を初期開度で開弁するので、エンジン内の既燃ガスを減らすことができる。その後に、エンジン回転数が第1の回転数に低下するとスロットル弁を閉弁するので、エンジン回転数の変動によるエンジン等の振動が発生することを抑制することができる。さらに、その後に、エンジン回転数が第2の回転数に低下するとスロットル弁を第1の開度又は第2の開度に開弁するので、車速に応じてエンジン再始動前にエンジン内へ新たな空気を流入させることができる。
本発明において、第1の開度又は第2の開度は、エンジン自動停止制御中にエンジンのピストンを膨張行程であるシリンダ内の所定位置に停止させるような開度に設定されている。このように構成された本発明においては、スロットル弁の開度がピストンの停止位置を膨張行程であるシリンダ内の所定位置とするような開度に設定されているので、スロットル弁を開弁することにより、ピストンを所定位置に停止させることができる。
また、本発明において、好ましくは、エンジン内のピストンの停止位置を制御する電動駆動手段を備え、この電動駆動手段は、エンジン自動停止制御中にピストンを膨張行程であるシリンダ内の所定位置に停止させる。このように構成された本発明においては、電動駆動手段によりピストンを所定位置に停止させるので、ピストンが所定位置からずれても所定位置に停止させることができる。
本発明において、好ましくは、第1の開度又は第2の開度は、スロットル弁を通過する空気量がスロットル弁の開度の影響を受けない所定領域において、この所定領域のうち最小の開度に設定されている。このように構成された本発明においては、スロットル弁の開度は、所定領域のうち最小の開度に設定されているので、スロットル弁を最小の開度で開弁させて必要な空気量をエンジン内に流入させることができる。
本発明のエンジンの自動停止制御装置によれば、車両の走行中に、エンジンを自動停止して再始動させる場合、エンジンを瞬時に起動させることができる。
本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置が適用されるエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置により実行される制御フローを示すフローチャートである。 図3に示すフローチャートの制御内容を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置における空気量とスロットル弁の開度との関係を示す線図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置が適用されるエンジンの概略を説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置が適用されるエンジンの概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、燃焼室2aを形成するシリンダ2と、このシリンダ2内で往復運動するピストン4と、このピストン4に一端が連結されたコネクティングロッド6と、このコネクティングロッド6の他端が連結されたクランクシャフト8とを備えている。エンジン1は、さらに、クランクシャフト8の回転角(ピストン位置)及び回転数(エンジン回転数)を検出するクランク角センサ9と、燃焼室2aに燃料を供給する燃料供給装置10とを備えている。
上述したエンジン1は、燃焼室2aに空気を供給する吸気系統には、吸入された空気を浄化するエアクリーナ12と、このエアクリーナ12から吸気ポート20まで延びる吸気通路13とが設けられ、吸気通路13には、エアクリーナ12を介して吸入された空気の温度及び流量を検出する吸気温/流量センサ14と、吸入空気量を変化させるスロットル弁16と、このスロットル弁16の開度を検出するスロットル弁センサ18とが設けられている。これらの吸気系統を介して吸入された空気は、燃焼室2aの吸気開口に連通した吸気ポート20及びその吸気開口を開閉する吸気弁22を介して、燃焼室2a内に流入する。また、エンジン1は、燃焼室2a内に流入した空気に燃料を噴射することによって得られる混合気を燃焼させる点火プラグ23を有する。
燃焼室2a内で燃焼された排気ガスは、燃焼室2aの排気開口に連通した排気ポート24及び排気開口を開閉する排気弁26を介して、エンジン1の排気系統に排出される。排気ガスを排気する排気系統の下流側(図示せず)には、排気ガスを浄化する各触媒や排気ガスの状態を検出する各センサ等が設けられている。
次に、図1に示すように、燃料供給装置10は、燃料を貯留する燃料タンク40と、この燃料タンク40内の燃料を圧送する低圧燃料ポンプ42と、低圧燃料ポンプ42から圧送された燃料を加圧する高圧燃料ポンプ44と、高圧燃料ポンプ44によって加圧された燃料の圧力を検出する燃料圧力センサ46と、高圧燃料ポンプ44によって加圧された燃料を燃焼室2a内に噴射する燃料噴射弁であるインジェクタ48とを備えている。
また、エンジン1は、クランクシャフト8に連結して電力を発電するモータジェネレータ78(電気駆動手段)を備えている。モータジェネレータ78は、クランクシャフト8と共に回転するモータ(図示せず)と接続して、モータの回転により発電することができるようになっている。そのときに、モータジェネレータ78は、クランクシャフト8に対して回転抵抗を与えると共に、発電電流を制御することにより回転抵抗を増減してクランクシャフト8の回転角を制御できるようになっている。また、モータジェネレータ78は、バッテリ(図示せず)と接続して、発電した電力をバッテリに貯蔵すると共に、エンジン始動時にバッテリから電力が供給され、電気的にクランクシャフト8を駆動させることができるようになっている。即ち、モータジェネレータ78は、クランクシャフト8を駆動させるエンジンのスタータとして動作し、且つ、クランクシャフト8の回転抵抗を増減してクランクシャフト8の回転角を制御するピストン停止位置制御装置として動作する。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置を説明する。図2は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70は、各種センサと、各種センサの検出信号に基づいてエンジン1を制御するエンジン制御部72と、エンジン制御部72からの要求信号に基づいて作動されるスロットル弁16、吸気弁22、排気弁26、インジェクタ48、点火プラグ23及びモータジェネレータ78とを備えている。各種センサは、車速(車両の絶対速度)を検出する車速センサ73、アクセルペダルのオン/オフ及びストローク量(踏み込み量)を検出するアクセルセンサ74、ブレーキペダルのオン/オフ及びストローク量を検出するブレーキセンサ76、クランク角センサ9及びスロットル弁センサ18である。
エンジン制御部72は、各機器からの信号を統合、計算、記憶し、各機器に要求処理を行うECU(Electronic Control Unit)である。エンジン制御部72は、各種センサからの信号を入力するための入力インターフェイス回路、各機器へ要求信号を出力するための出力インターフェイス回路、入力された信号を処理するためのCPU、メモリ及びこれらを作動させるためのプログラム(以上、図示せず)から構成されている。エンジン制御部72は、車両の走行中に所定の低車速以下になるとエンジン1を自動停止させて、再始動条件が成立するとエンジン1を再始動させる、いわゆる有車速アイドルストップ制御(エンジン自動停止制御)を実行する。また、エンジン制御部72は、エンジン1が再始動する前にスロットル弁16の開度を制御するスロットル弁制御手段80としても動作する。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置による制御フローについて説明する。図3は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置により実行される制御フローを示すフローチャートである。図3において、Sは各ステップを示す。
まず、図3に示すように、S1において、エンジン制御部72は、車速センサ73から現在の車速を読み込み、その車速に基づいて、エンジン自動停止制御の開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、開始条件は、車両の走行中において、現在の車速が時速12km(所定の低車速)以下になったか否か、及び、アクセルセンサ74がアクセルペダルのオフを検出したか否かに設定されている。なお、本実施形態においては、開始条件として、2つの条件を設定しているが、これに代えて、例えば、現在の車速の条件だけにしても良い。また、本実施形態においては、所定車速を時速12kmに設定したが、これに代えて、例えば、時速18km以下で時速0kmより大きい値に適時変更するようにしても良い。
先ず、S1において、アクセルセンサ74がオンを検知している又は現在の車速が時速12kmより大きい場合には、S2に進み、通常運転モードを継続して、運転者の操作に応じて、エンジン制御部72は、インジェクタ48やスロットル弁16等を作動させる。
次に、S1において、アクセルセンサ74がオフを検知しており且つ現在の車速が時速12km以下である場合には、車両は停車すると予想されるので、S3に進み、エンジン制御部72は、エンジン自動停止制御を実行する。具体的に、エンジン制御部72は、インジェクタ48から燃焼室2a内への燃料噴射を停止(燃料カット)させ、エンジン1を自動停止させる。なお、エンジン制御部72(スロットル弁制御手段80)は、排気弁26を開弁させると共に、吸気弁22を開弁させ、スロットル弁16を全開状態に対して5%の開度(初期開度)で開弁させる。これにより、燃焼室2aから既燃ガスが排出され新たな空気が燃焼室2a内に流入するので、燃焼室2a内の新たな空気の濃度を高めて燃焼力を向上させることができる。なお、本実施形態においては、スロットル弁16の開弁制御を燃料カットと同時に実行しているが、これに代えて、例えば、燃料カットを実行してから所定時間経過した後にスロットル弁16の開弁制御を実行しても良い。
ここで、スロットル弁16の開度とは、スロットル弁16が最大限に開いた状態(全開状態)における流路断面積に対して、スロットル弁16の各開弁状態における流路断面積の割合である。
次に、S4に進み、エンジン制御部72は、クランク角センサ9から現在のエンジン回転数を読み込み、そのエンジン回転数が300rpm(Ne1:第1の回転数)より小さいか否かを判定する。
S4において、現在のエンジン回転数が300rpm以上である場合には、エンジン制御部72は、クランク角センサ9からの現在のエンジン回転数を読み込み続ける。
S4において、現在のエンジン回転数が300rpmより小さい場合には、S5に進み、エンジン制御部72は、スロットル弁16を閉弁させる。なお、エンジン制御部72は、排気弁26及び吸気弁22も閉弁させる。これにより、燃料室2aの開放によりエンジン回転数が変動して、エンジンや車体のフロアが振動することを抑制することができる。
次に、S6に進み、エンジン制御部72は、クランク角センサ9から現在のエンジン回転数を読み込み、そのエンジン回転数が200rpm(Ne2:第2の回転数)より小さいか否かを判定する。
S6において、現在のエンジン回転数が200rpm以上である場合には、エンジン制御部72は、クランク角センサ9から現在のエンジン回転数を読み込み続ける。
S6において、現在のエンジン回転数が200rpmより小さい場合には、S7に進み、エンジン制御部72は、車速センサ73から現在の車速を読み込み、現在の車速に基づきスロットル弁16を所定開度で開弁させる。
具体的に、S7において、エンジン制御部72は、現在の車速が時速0〜2km(第1の車速)である場合(車速が小さい場合)、スロットル弁16を全開状態に対して5%の開度(第1の開度)で開弁させる。また、エンジン制御部72は、現在の車速が時速3km以上の車速(第2の車速)である場合(車速が大きい場合)は、スロットル弁16を全開状態に対して15%の開度(第2の開度)で開弁させる。
S7において、車速が小さい場合、車両はほぼ停車状態にあり、運転者はエンジン再始動時の応答遅れを意識しているため、再始動操作に対する高い応答性は要求されない。そのため、スロットル弁16の5%の開度は、燃焼室2a内へ新たな空気を流入させることによってピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央付近(所定位置)に停止させることを目的として設定されている。即ち、スロットル弁16の5%の開度は、当該目的を達成でき且つ可能な限り小さな開度で設定されている。
これにより、エンジン制御部72は、車速が小さい場合には、スロットル弁16を5%の開度で開弁するので、新たな空気が燃焼室2a内へ過剰に流入せず、再始動時の圧縮工程においてピストンに対する圧縮抵抗が発生することを抑制することができる。また、スロットル弁16を通過して燃料室2aに流入した空気は、ピストン4を移動させて、ピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央付近に停止させることができる。
一方、S7において、車速が大きい場合、車両は走行状態にあり、運転者には走行を継続したい意志があるため、再始動操作に対する高い応答性が要求される。そのため、スロットル弁16の15%の開度は、燃焼室2a内を新たな空気で充満させることを目的として設定されている。即ち、スロットル弁16の15%の開度は、当該目的を達成でき且つ可能な限り小さな開度で設定されている。
これにより、車速が大きい場合に、スロットル弁16を15%の開度で開弁するので、エンジン再始動前に燃焼室2a内へ新たな空気を流入させ、充満させることができる。また、新たな空気が燃焼室2a内へ過剰に流入せず、再始動時の圧縮工程においてピストンに対する圧縮抵抗が発生することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1の車速を時速0〜2kmとして、第2の車速を時速3km以上としたが、これに代えて、例えば、第1の車速を時速0km(停車状態)として、第2の車速を時速0kmより大きい車速(走行状態)としても良い。
S7で車速が大きい場合の制御をした後は、S8に進み、モータジェネレータ78は、発電電流を制御することにより回転抵抗を増減してクランクシャフト8の回転角を制御する(ピストン停止位置制御)。これにより、モータジェネレータ78は、ピストン4をシリンダ2内の所定位置に停止させる。具体的に、モータジェネレータ78は、発電電流を増加させることによってクランクシャフト8に対する回転抵抗を増加させて、ピストン4を膨張行程におけるシリンダ2の中央付近に停止させる。スロットル弁16を15%の開度で開弁すると多量の空気が流入するのでピストン4が所定位置からずれるが、ピストン停止位置制御によってピストン4をシリンダ2内の所定位置に停止させることができる。
S7で車速が小さい場合の制御をした後は、S8に進み、スロットル弁16の5%の開度によりピストン4がシリンダ2内の所定位置に既に停止しているため、モータジェネレータ78は作動しない。なお、本実施形態においては、S8でモータジェネレータ78を作動させないが、これに代えて、クランクシャフト角センサ9によりピストン4が所定位置からずれていることを検知した場合には、モータジェネレータ78を作動させてピストン停止位置制御を行っても良い。
次に、S9に進み、エンジン制御部72は、ピストン4の停止位置であるクランクシャフト8の回転角度をクランク角センサ9により検知して記憶する。この記憶したデータは、次回のモータジェネレータによるピストン停止位置制御に用いられる。これでエンジンの自動停止制御装置70の制御フローを完了する。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置による制御内容を説明する。図4は、図3に示すフローチャートの制御内容を示すタイムチャートである。図4において、Tは各時間を示す。
T1以前に、運転者がアクセルペダルの操作を解除してブレーキペダルを操作しているので、車速は減速されている。T1において、アクセルセンサ74がオフを検知しており且つ車速が時速12kmまで減速しているので、エンジン制御部72は、エンジン自動停止制御を実行する。即ち、エンジン制御部72は、燃料カットを実行してエンジン5を自動で停止させる。また、T1において、エンジン制御部72は、スロットル弁16の開度を5%の開度で開弁させる。そのときに、エンジン制御部72は、排気弁26及び吸気弁22も開弁させる。
T1〜T2の間では、エンジン制御部72は、スロットル弁16を5%の開度で開弁し続ける。そのときに、エンジン制御部72は、排気弁26及び吸気弁22も開弁し続ける。これにより、燃焼室2aから既燃ガスを排出して新たな空気を流入させることができる。
T2において、エンジン回転数が低下して300rpmに達すると、エンジン制御部72は、スロットル弁16を閉弁させる。そのときに、エンジン制御部72は、排気弁26及び吸気弁22も閉弁させる。
T2〜T3の間では、エンジン制御部72は、スロットル弁16を閉弁し続ける。そのときに、エンジン制御部72は、排気弁26及び吸気弁22も閉弁し続ける。これにより、エンジン回転数が変動することによってエンジンや車体のフロアが振動することを抑制することができる。
T3において、エンジン回転数がさらに低下して200rpmに達する。エンジン制御部72は、T3時点の車速が時速0〜2km(第1の車速)である場合、スロットル弁16を5%の開度(第1の開度)で開弁させる(図4の実線)。そのときに、エンジン制御部72は、吸気弁22も開弁させる。エンジン制御部72は、T3以降で再始動条件が成立してエンジンが再始動されるまで、スロットル弁16を5%の開度で開弁し続ける。これにより、スロットル弁16を通過して燃料室2aに流入した新たな空気は、ピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央付近に停止させることができる。
一方、T3において、エンジン制御部72は、T3時点の車速が時速3km以上(第2の車速)である場合、スロットル弁16を15%の開度(第2の開度)で開弁させる(図4の破線)。そのときに、エンジン制御部72は、吸気弁22も開弁させる。エンジン制御部72は、T3以降で再始動条件が成立してエンジンが再始動されるまで、スロットル弁16を15%の開度で開弁し続ける。これにより、エンジン再始動前に燃焼室2a内へ新たな空気を流入させ、充満させることができる。即ち、燃焼室2aにおける燃焼力を向上させることができる。
T3〜T4では、モータジェネレータ78は、発電電流を徐々に上昇させる。これにより、クランクシャフト8に対する回転抵抗が徐々に増加し、T4で、モータジェネレータ78は、ピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央付近に停止させる。T4以降は、モータジェネレータ78は、一定の発電電流を印可して、クランクシャフト8に一定の回転抵抗を付与し続ける。これにより、ピストン4が膨張行程であるシリンダ2内の中央付近に停止し続ける。
なお、自動停止制御中に、再始動条件が成立した場合は、エンジン制御部72は、エンジン1を再始動させる。再始動条件としては、アクセルセンサ74がアクセルペダルのオンを検知したか否かに設定されている。エンジン制御部72が、アクセルセンサ74のオンを検知した場合は、エンジンが再始動される。一方、エンジン制御部72がアクセルセンサ74のオフを検知している場合は、自動停止制御が継続して実行される。
次に、スロットル弁の開度(第2の開度)の設定方法について説明する。図5は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置における空気量とスロットル弁の開度との関係を示す線図であり、本発明者らにより、実験的に求められたものである。
第2の開度は、図4のT3時点のエンジンの回転数に応じて、スロットル弁を通過する空気量とスロットル弁の開度の関係図に基づいて設定されている。図5から明らかなように、各エンジン回転数(R1又はR2)において、スロットル弁を通過する空気量は、スロットル弁の開度に応じて変動する。しかし、スロットル弁を通過する空気量は、スロットル弁の開度が所定開度(A%又はB%)以上になると空気量は増えずに略一定となる(所定領域S)。スロットル弁の第2の開度は、例えば、エンジン回転数R1に対応する所定領域Sのうち最も小さい開度A%に設定される。これにより、スロットル弁を最小の開度で開弁させて必要な空気量を流入させることができる。
次に、本発明の本実施形態によるエンジンの自動停止制御装置の(作用)効果について説明する。本実施形態のエンジンの自動停止制御装置70のエンジン制御部72は、車両の走行中に、アクセルセンサ74がオフを検知し且つ時速12km以下になると、燃料カットを行ってエンジン1を自動停止させる(エンジン自動停止制御)。また、エンジン制御部72は、自動停止制御中に、アクセルセンサ74がオンを検知するとエンジンを再始動させる。エンジン制御部72は、エンジン内へ流入する空気量を調整するスロットル弁の開度を制御するスロットル弁制御手段80を備えている。エンジン制御部72(スロットル弁制御手段80)は、エンジン自動停止制御中に、車速が時速0〜2kmのときはスロットル弁を全開状態に対して5%の開度で開弁させる。一方、エンジン制御部72は、車速が時速3km以上のときはスロットル弁を全開状態に対して15%の開度で開弁させる。
このような本実施形態においては、エンジン制御部72(スロットル弁制御手段80)は、エンジン自動停止制御中に車速が小さい(ほぼ停車状態)とき、小さな開度でスロットル弁16を開弁させるので、ピストン4に対する圧縮抵抗の発生を抑制することができる。エンジン制御部72は、車速が大きい(走行状態)とき、大きな開度でスロットル弁を開弁させるので、エンジン再始動前に燃料室2a内へ新たな空気を流入させることができる。したがって、車両の走行中に、エンジンを自動停止して再始動させる場合であっても、エンジンを瞬時に起動させることができる。
また、本実施形態において、エンジン制御部72は、エンジン自動停止制御が開始するとスロットル弁を全開状態に対して5%で開弁し、エンジン回転数が300rpmより低下するとスロットル弁16を閉弁して、その後、エンジン回転数が200rpmより低下するとそのときの車速に応じてスロットル弁16を全開状態に対して5%又は15%の開度で開弁する。
このような本実施形態においては、エンジン自動停止制御が開始するとスロットル弁16を5%で開弁するので、燃焼室2a内の既燃ガスを排出させることができる。また、その後に、エンジン回転数が300rpmより低下するとスロットル弁16を閉弁するので、エンジン回転数の変動によるエンジン1等の振動が発生することを抑制することができる。さらに、その後に、エンジン回転数が200rpmより低下するとスロットル弁16を5%又は15%の開度に開弁するので、車速に応じて、エンジン再始動前に燃焼室2a内へ新たな空気を流入させることができる。
本実施形態において、5%又は15%の開度は、エンジン自動停止制御中に、エンジン1のピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央位置付近に停止させるような開度に設定されている。このような本実施形態においては、スロットル弁16を当該開度で開弁させることにより、ピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央位置付近に停止させることができる。
また、本実施形態において、シリンダ2内のピストン4の停止位置を制御するモータジェネレータ78を備え、エンジン制御部72がスロットル弁16を15%で開弁した場合に、モータジェネレータ78は、エンジン自動停止制御中に、ピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の所定位置に停止させるように発電電流(クランクシャフト8に対する回転抵抗)を制御する(ピストン停止位置制御)。このような本実施形態においては、スロットル弁16を15%で開弁させた場合にピストン4が所定位置からずれても、モータジェネレータ78によりピストン4を膨張行程であるシリンダ2内の中央位置付近に停止させることができる。
本実施形態において、15%の開度は、スロットル弁16を通過する空気量がスロットル弁16の開度の影響を受けない所定領域Sにおいて、所定領域Sのうち最小の開度に設定されている。このような本実施形態においては、スロットル弁16の開度は、所定領域Sのうち最小の開度に設定されているので、スロットル弁16を最小の開度で開弁させて必要な空気量をエンジンへ流入させることができる。即ち、スロットル弁16を開閉させるために使用する電力を抑えることができる。
1 エンジン
2 シリンダ
2a 燃焼室
4 ピストン
8 クランクシャフト
9 クランク角センサ
16 スロットル弁
22 吸気弁
26 排気弁
70 エンジンの自動停止制御装置
73 車速センサ
78 モータジェネレータ
80 スロットル弁制御手段
S 所定領域

Claims (4)

  1. 車両の走行中に所定の低車速以下になるとエンジンを自動停止させ、再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるエンジン自動停止制御を行うエンジンの自動停止制御装置であって、
    上記エンジン内へ流入する空気量を調整するスロットル弁の開度を制御するスロットル弁制御手段を備え、
    上記スロットル弁制御手段は、上記エンジン自動停止制御が開始すると上記スロットル弁を初期開度で開弁し、上記エンジンの回転数が第1の回転数に低下すると上記スロットル弁を閉弁して、その後、上記第1の回転数より低い第2の回転数に低下すると、車速が第1の車速のときは上記スロットル弁を第1の開度で開弁し、上記第1の車速より大きい第2の車速のときは上記スロットル弁を上記第1の開度より大きい第2の開度で開弁する、エンジンの自動停止制御装置。
  2. 上記第1の開度又は上記第2の開度は、上記エンジン自動停止制御中に上記エンジンのピストンを膨張行程であるシリンダ内の所定位置に停止させるような開度に設定されている、請求項1に記載のエンジンの自動停止制御装置。
  3. 更に、上記エンジン内のピストンの停止位置を制御する電動駆動手段を備え、この電動駆動手段は、上記エンジン自動停止制御中に上記ピストンを膨張行程であるシリンダ内の所定位置に停止させる、請求項1又は2に記載のエンジンの自動停止制御装置。
  4. 上記第1の開度又は上記第2の開度は、上記スロットル弁を通過する空気量が上記スロットル弁の開度の影響を受けない所定領域において、この所定領域のうち最小の開度に設定されている、請求項1乃至の何れか1項に記載のエンジンの自動停止制御装置。
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