JP2007152700A5 - - Google Patents

Description

印刷品質検査装置及び印刷品質検査方法

本発明は、印刷された印刷物の品質を検査する印刷品質検査装置及び印刷品質検査方法に関する。

一般に、この種の印刷検査システムでは、印刷の工程において印刷された印刷物の中から印刷オペレータが目で確認して「ＯＫである」と判断した最適の印刷物（以下、ＯＫシートともいう）を作成しておき、検査工程では、そのＯＫシートを基準にして印刷物の検査を行い、ＯＫシートから外れたものを不良品として分別することが行われている。そして、従来、上記ＯＫシートを作成する場合、例えば特許文献１に示されるように、オペレータが印刷物の中からＯＫシートを適宜選択するようにしている。
特開２００４−１９５７３９号公報（特に段落００６２、図４）

しかし、上記従来の特許文献１に示されるように、オペレータが印刷物の中からＯＫシートを選択する場合、そのＯＫシートはオペレータによって印刷物の中から成り行きで選択されるものであり、適正な印刷がなされているかどうかの判断が元の原稿データとは関係なく行われており、オペレータの技能に頼らざるを得ないのが現状である。

また、印刷物の中から基準となる印刷物を選定する方法では、印刷の条件や印刷機の状態により基準が変わってしまい、一貫した印刷品質の管理が困難であった。

特に、印刷された印刷物を読み取り手段によりスキャンすることでＯＫシートデータを作成する場合には、その読み取り手段でのスキャンに起因して、印刷物にキズや汚れの付着があると、誤ったＯＫシートデータになってしまい、適正な印刷ができなくなる可能性がある。

本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、印刷品質の検査基準を印刷条件や印刷機の状態とは関係なく一定として、一貫した適正な印刷品質検査を行い得るようにすることにある。

上記の目的を達成するために、この発明では、印刷物を印刷するために使用する印刷版を作成する際に使用する印刷版作成用データ、又は印刷版作成用データを作成する元となる印刷データ（原稿データ）等の印刷前工程（プリプレス）で使用又は作成されるデータを利用し、これを基にして検査基準画像データ（ＯＫシートデータ）を作成するようにした。

具体的に、第１の発明では、印刷手段により印刷された印刷物をスキャンして読み取り画像データを得る読み取り手段と、この読み取り手段で得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する比較検査手段とを備えた印刷品質検査装置において、上記比較検査手段で用いる検査基準画像データを、印刷の前工程で上記印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成される画像データに基づいて構成したことを特徴とする。

上記の構成によると、印刷の前工程で印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成される画像データに基づき、検査基準画像データが作成される。そして、比較検査手段による印刷品質検査では、この検査基準画像データと、読み取り手段が印刷物を読み取って得られた読み取り画像データとが比較される。このように印刷された印刷物に基づいて検査基準画像データを作成するのではなく、その前工程での画像データに基づいて検査基準画像データを作成するので、印刷物を読み取り手段で読み取って検査基準データを作成する場合のような傷や汚れの付着のない適正な検査基準データが得られるとともに、検査基準画像データが印刷を行うことなく得られ、印刷品質の検査基準が印刷条件や印刷機の状態とは関係なく一定になり、一貫した印刷品質検査を行うことができる。

また、上記検査基準画像データは、印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成されたものであるので、印刷手段の印刷特性及び読み取り手段の読み取り特性を考慮し、印刷検査の工程で印刷物をスキャンして読み取った際に得られると思われるイメージデータを予測して、適正な検査基準画像データが作成され、印刷品質検査の精度を上げることができる。

第２の発明では、上記比較検査手段は、印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して、読み取り画像データと検査基準画像データとを比較検査するように構成されているものとする。このことで、印刷物を読み取って得られる読み取り入力画像データと検査基準画像データとを比較して印刷物の品質を検査する際に、印刷手段の特性及び読み取り手段の特性が考慮されるので、印刷品質検査の精度を上げることができる。

第３の発明では、印刷の前工程で作成される画像データと、印刷物の読み取り画像データとがそれぞれ共通の印刷作業指示情報により管理されており、比較検査手段は、その印刷作業指示情報により、読み取り画像データに対応する、上記印刷の前工程で作成される画像データに基づいた画像データを印刷物の検査基準画像データとして選択するように構成されているものとする。

この発明によると、印刷の前工程で作成される画像データと、印刷物の読み取り画像データとが共通の印刷作業指示情報により管理され、その印刷作業指示情報により、読み取り画像データに対応する、印刷前工程で作成される画像データを基にした画像データが印刷物の検査基準画像データとして選択される。このことで、印刷の前工程で作成される画像データもしくは画像データを基にしたデータが印刷作業指示情報に関連付けて保管され、印刷作業も印刷作業指示情報に関連付けて行うことで、印刷物の検査基準画像データが自動的に選択されて、印刷品質検査までが自動で行われる。

第４の発明では、比較検査手段は、印刷物のキズ及び汚れを検査対象とする。このことで、キズ及び汚れの付着のない適正な印刷が可能となる。

第５の発明では、印刷手段により印刷された印刷物を読み取り手段によりスキャンして得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する印刷品質検査方法において、上記検査基準画像データを、印刷の前工程で上記印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成される画像データとする。この発明でも第１の発明と同様の作用効果が得られる。

第６の発明では、印刷手段により印刷された印刷物を読み取り手段によりスキャンして得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する印刷品質検査方法において、上記検査基準画像データを、印刷の前工程で作成される画像データに基づいて構成し、上記印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して、読み取り画像データと検査基準画像データとを比較検査する。この発明でも、第２の発明と同様の作用効果が得られる。

以上説明のように、第１及び第５の発明によると、印刷手段により印刷された印刷物を読み取り手段でスキャンして得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する場合において、検査基準画像データを印刷の前工程で印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成される画像データを基に構成したことにより、印刷品質の検査基準を印刷条件や印刷機の状態とは関係なく一定にして、一貫した印刷品質検査を行うことができるとともに、印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮した適正な検査基準画像データが得られ、印刷品質検査の向上を図ることができる。

第２及び第６の発明によると、印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して、読み取り画像データを検査基準画像データと比較検査するようにしたことにより、印刷手段及び読み取り手段の各特性を考慮して印刷物の品質を検査でき、印刷品質検査の向上を図ることができる。

第３の発明によると、印刷の前工程で作成される画像データと、印刷物の読み取り画像データとをそれぞれ共通の印刷作業指示情報により管理し、その印刷作業指示情報により、読み取り画像データに対応する、印刷前工程での画像データを印刷物の検査基準画像データとして選択するようにしたことにより、印刷物の検査基準画像データを自動的に選択して、印刷品質検査までを自動で確実に行うことができる。

第４の発明によると、検査対象を印刷物のキズ及び汚れとしたことにより、キズ及び汚れの付着のない適正な印刷が可能となる。

以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。

（実施形態１）
図１は本発明の実施形態１に係る印刷品質検査装置Ａを示す。この印刷品質検査装置Ａは、印刷装置内に設けられたインライン検査装置として使用されているもので、印刷版データ作成手段１、印刷版出力手段３、印刷手段５、読み取り手段７、デジタルＯＫシート作成手段９、及び比較検査手段１１を備えている。

上記印刷版データ作成手段１は、図外の経営情報システムから印刷ＪＯＢ情報を基にして印刷物の原稿データ（例えばＰＤＦフォーマット等からなる）から印刷版データを作成するものである。この印刷版データ作成手段１は例えばＲＩＰ装置（Raster Image Processor）等からなり、原稿データの多値データを網点化された２値データに変換する。この２値データはデジタルＯＫシート作成手段９のソフトにより再び読み取り手段により読み込まれる画像データと同じ解像度の多値データに変換される。上記ＲＩＰ装置は、数式等で記述されたＰＤＬ（ページ記述言語）をビットマップ（ラスタイメージ）にラスタライズ（展開）するハードウェアであり、印刷版を作成する場合は、通常、ソフトウェア的にPost ScriptファイルをラスタライズするソフトＲＩＰが用いられる。

尚、上記経営情報システムは必要な経営情報を適切に提供するＭＩＳ（Management Information System）と呼ばれるものであり、この経営情報システムから印刷ＪＯＢ情報がＪＤＦ（Job Definition Format）等のフォーマットで発行される。このＪＤＦは、ＣＩＰ４（The International Cooperation for the Intergration of Process in Prepress,Press and Postpress：製版・印刷・印刷後加工における工程の統合のための国際的な規格制定団体）が作成した仕様のフォーマットで、人間も機械も読める印刷向けの業界標準の電子伝票フォーマットであり、ＭＩＳや工程管理等の管理システムと生産機器の情報伝達を双方向で行うことによって、生産工程での省人処理・自動処理等、工場のＣＩＭ化を行うもので、ＸＭＬが使用されている。

また、上記印刷版出力手段３は、上記印刷版データ作成手段１によって作成された印刷版データから印刷版を出力するもので、例えばＣＴＰエンジン等からなる。このＣＴＰ（Computer To Plate）は、デジタルデータの印刷情報をイメージセッタで印画紙やフィルムに出力する代わりに、刷版材料へ直接露光するシステムであって、ダイレクト刷版（Direct to Plate）ともいう。

印刷手段５は、上記経営情報システムから発行された印刷ＪＯＢ情報を基に印刷作業を行う。その際、上記印刷版出力手段３から送られて来た印刷版に対するインク量を算出して印刷を行う。

さらに、上記読み取り手段７はインラインのラインスキャナであり、上記印刷手段５により印刷された印刷物をスキャンして読み取り、その読み取り画像データを入力する。

また、デジタルＯＫシート作成手段９は、印刷の前工程（プリプレス）において、印刷物の品質を検査するための検査基準となる検査基準画像データとしてのデジタルＯＫシートデータを作成する。このデジタルＯＫシート作成手段９には、上記印刷版データ作成手段１によって作成された印刷版データが入力されるとともに、印刷手段５の印刷特性が印刷手段プロファイルとして、また読み取り手段７（スキャナ）の読み取り特性が読み取り手段プロファイルとしてそれぞれ入力されるようになっており、デジタルＯＫシート作成手段９において、印刷物毎に、印刷版データ作成手段１によって作成された印刷版データを使用し、印刷手段プロファイル及び読み取り手段プロファイルを考慮し、印刷物をスキャンした後に得られるイメージデータを予測して、デジタルＯＫシートデータを作成し保管する。上記印刷手段プロファイル及び読み取り手段プロファイルは、印刷手段５で一度印刷したプロファイル作成用の印刷物（シート）を読み取り手段７によりスキャンして読み取り、その結果から、印刷手段５及び読み取り手段７の各特性を演算してデータを採って作成される。これらプロファイルについては、例えば特開２００３−２７４２０５号や特開２００４−２９１２７８号の各公報によって示されているものであり、ここでは説明を省略する。

そして、比較検査手段１１は、印刷工程（プレス）において、上記印刷手段５により印刷された印刷物が上記読み取り手段７においてスキャンされて、読み取り画像データが入力されるのに伴い、その読み取り画像データを上記デジタルＯＫシート作成手段９において作成された検査基準としてのデジタルＯＫシートデータ（検査基準画像データ）と比較して、当該印刷物の品質を比較検査し、ＯＫの印刷物とＮＧの印刷物とに判別するものである。ＮＧの印刷物とは、上記デジタルＯＫシートに対して印刷の濃度値や測色値が規定範囲より外れたものや、キズ及び汚れの付いた印刷物のことである。

図示しないが、印刷装置には印刷物を排出するためのシート排出部が２箇所設けられて良品排出部と不良品排出部とに分けられており、上記比較検査手段１１においてＯＫとなった印刷物は良品排出部へ、またＮＧとなった印刷物は不良品排出部へそれぞれ分別されて排出される。尚、排出部を１つとして、公知である、不良品へのテープインサートやインクジェットマーキングをするように構成してもよい。

次に、上記実施形態の作用（本発明の印刷品質検査方法の実施形態）について説明する。まず、印刷の前工程（プリプレス）で、デジタルＯＫシート作成手段９により、印刷版データ作成手段１で作成された印刷版データに基づきデジタルＯＫシートデータが印刷物毎にと作成されて保管される。

そのとき、印刷手段５の特性及び読み取り手段７（スキャナ）の特性がそれぞれ印刷手段プロファイル及び読み取り手段プロファイルとして考慮されて、印刷物を読み取り手段７によってスキャンした後に得られるイメージデータが予測される。

その後の印刷工程では、印刷手段５において印刷物が印刷され、この印刷物が読み取り手段７においてスキャンされて、その読み取り画像データが入力される。そして、この読み取り画像データは比較検査手段１１において、デジタルＯＫシート作成手段９により作成保管されているデジタルＯＫシートデータと比較されて、印刷物の品質、具体的には印刷の濃度値や測色値が規定範囲より外れたものや、キズ及び汚れの有無が検査される。そして、上記比較検査手段１１においてＯＫとなった印刷物は良品排出部へ排出されるが、ＮＧとなった印刷物は不良品排出部へ分別されて排出される。上記デジタルＯＫシート作成手段９により作成保管されているデジタルＯＫシートデータの選択はオペレータが行う。

したがって、この実施形態においては、比較検査手段１１で、印刷物を読み取り手段７によりスキャンして読み取った読み取り画像データを検査基準画像データとしてのＯＫシートデータと比較して印刷物の品質を検査するに当たり、そのＯＫシートデータとして印刷の前工程（プリプレス）の印刷版データに基づいて作成されたデジタルＯＫシートデータを用いるので、印刷品質の検査基準が印刷条件や印刷機の状態とは関係なく一定になり、一貫した印刷品質検査を行うことができる。

また、上記デジタルＯＫシートデータは、印刷手段５の特性及び読み取り手段７の特性を考慮し、印刷手段５により印刷した印刷物を印刷検査の工程で読み取り手段７によりスキャンした際に得られると思われるイメージデータを予測して作成されているので、印刷手段５及び読み取り手段７の各特性に対応した適正なＯＫシートデータが得られることとなり、印刷品質検査の精度を上げて印刷品質の向上を図ることができる。

さらに、印刷の前工程（プリプレス）での印刷版データに基づいたデジタルＯＫシートデータを検査基準に用いるので、印刷物を印刷することなくＯＫシートデータが得られ、印刷物を一旦印刷した後に読み取り手段７で読み取ったものをＯＫシートデータにする場合のようにＯＫシートデータに読み取りに伴う傷や汚れが含まれることを回避でき、キズ及び汚れのない適正なＯＫシートデータが得られ、それを基準としてキズ及び汚れのない印刷が可能となる。

（実施形態２）
図２は本発明の実施形態２を示し（尚、以下の各実施形態では、図１と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する）、上記実施形態１では、印刷版データ作成手段１によって作成された印刷版データからデジタルＯＫシートデータを作成するようにしているのに対し、その印刷版データ作成手段１に入力される原稿データからデジタルＯＫシートデータを作成するようにしたものである。

すなわち、この実施形態では、印刷版データ作成手段１に入力される原稿データがデジタルＯＫシート作成手段９にも入力されており、デジタルＯＫシート作成手段９は、この原稿データに基づいてデジタルＯＫシートデータを作成するようになっている。この原稿データは多値データであるので、実施形態１と異なり、本実施形態ではデジタルＯＫシート作成手段９にて、２値データを多値データに変換する必要がない。

また、上記実施形態１のように、デジタルＯＫシート作成手段９においてデジタルＯＫシートデータを作成する際に印刷手段５及び読み取り手段７の各特性を考慮するようにしているのとは異なり、比較検査手段１１に、印刷手段５の特性及び読み取り手段７（スキャナ）の特性がそれぞれ印刷手段プロファイル及び読み取り手段プロファイルとして入力されるようになっており、この比較検査手段１１において、読み取り手段７でスキャンした印刷物の入力画像データと、デジタルＯＫシート作成手段９で作成された検査基準としてデジタルＯＫシートデータとを比較する際に印刷手段５及び読み取り手段７の各特性を考慮するようにしている。

その他の構成は実施形態１と同じである。従って、この実施形態でも実施形態１と同様の作用効果を奏することができる。

（実施形態３）
図３は実施形態３を示し、比較検査手段１１において、デジタルＯＫシート作成手段９により作成されたデジタルＯＫシートデータを経営情報システムからの印刷ＪＯＢ情報によって自動的に選択するようにしたものである。

この実施形態では、上記実施形態１の構成（図１参照）において、各データに印刷物毎の印刷ＪＯＢ情報が付与されており、印刷版データ作成手段１からデジタルＯＫシート作成手段９に印刷版データと共に上記印刷物毎の印刷ＪＯＢ情報が出力される。また、印刷手段５にも印刷ＪＯＢ情報が入力され、読み取り手段７でスキャンした入力画像データにも印刷ＪＯＢ情報が付与される。そして、比較検査手段１１では、デジタルＯＫシート作成手段９で印刷物毎に作成された複数のデジタルＯＫシートの中から、印刷品質検査に使用するデジタルＯＫシートのイメージデータを、印刷中のＪＯＢ情報を基にして自動選択するようにしている。具体的にはそれぞれのデータにはＪＯＢ識別情報が付与されており、このＪＯＢ識別情報にて印刷中のＪＯＢ、ＯＫシートのＪＯＢが判別できる。その他の構成は実施形態１と同じである。

したがって、この実施形態においても、実施形態１と同様の作用効果が得られる。また、この実施形態では、比較検査手段１１で使用するデジタルＯＫシートデータとして、印刷物のＪＯＢ情報が一致するものが自動選択される。このため、デジタルＯＫシートデータをオペレータが印刷物に応じてその都度選択する必要がなくなり、印刷作業の効率化を図ることができる。尚、ＪＯＢ情報の中に印刷条件（印刷用紙、インキ等）の情報が入っている場合、この条件に対応したプロファイルを自動で選定しデジタルＯＫシートを作成することもできる。

本発明は、印刷物をスキャンして得られた読み取り画像データを検査基準画像データと比較して印刷物の品質を検査する装置及び方法において極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。

図１は、本発明の実施形態１に係る印刷品質検査装置の構成を示すブロック図である。 図２は、実施形態２を示す図１相当図である。 図３は、実施形態３を示す図１相当図である。

符号の説明

Ａ 印刷品質検査装置
５ 印刷手段
７ 読み取り手段
９ デジタルＯＫシート作成手段
１１ 比較検査手段

Claims (6)

1. 印刷手段により印刷された印刷物をスキャンして読み取り画像データを得る読み取り手段と、
   上記読み取り手段で得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する比較検査手段とを備えた印刷品質検査装置において、
   上記比較検査手段で用いる検査基準画像データを、印刷の前工程で上記印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成される画像データに基づいて構成したことを特徴とする印刷品質検査装置。
2. 請求項１の印刷品質検査装置において、
   比較検査手段は、印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して、読み取り画像データと検査基準画像データとを比較検査するように構成されていることを特徴とする印刷品質検査装置。
3. 請求項１の印刷品質検査装置において、
   印刷の前工程で作成される画像データと、印刷物の読み取り画像データとがそれぞれ共通の印刷作業指示情報により管理されており、
   比較検査手段は、上記印刷作業指示情報により、読み取り画像データに対応する、上記印刷の前工程で作成される画像データに基づいて構成されたデータを検査基準画像データとして選択するように構成されていることを特徴とする印刷品質検査装置。
4. 請求項１〜３のいずれか１つの印刷品質検査装置において、
   比較検査手段は、印刷物のキズ及び汚れを検査対象とするものであることを特徴とする印刷品質検査装置。
5. 印刷手段により印刷された印刷物を読み取り手段によりスキャンして得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する印刷品質検査方法において、
   上記検査基準画像データを、印刷の前工程で上記印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して作成される画像データに基づいて構成したことを特徴とする印刷品質検査方法。
6. 印刷手段により印刷された印刷物を読み取り手段によりスキャンして得られた読み取り画像データを、検査基準となる検査基準画像データと比較して、印刷物の品質を検査する印刷品質検査方法において、
   上記検査基準画像データを、印刷の前工程で作成される画像データに基づいて構成し、
   上記印刷手段の特性及び読み取り手段の特性を考慮して、読み取り画像データと検査基準画像データとを比較検査することを特徴とする印刷品質検査方法。