JP2021107788A - 検査装置、検査方法及びプログラム - Google Patents

検査装置、検査方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】検査装置において検査を実施する際、必要な基準の検査を安定して実施することが困難であった。【解決手段】入力した基準画像に含まれたオブジェクトの種類を特定する。特定した前記オブジェクトの種類に応じて、前記オブジェクトの範囲と前記基準画像とオブジェクトの種類ごとに指定された検査基準とを関連付けて検査基準情報として保存する。保存した前記検査基準情報に基づいて、入力した対象画像を検査する。【選択図】図6

Description

本発明は、印刷装置における印刷物の品位を検査する検査装置の制御に関する。
印刷装置で印刷した印刷物を読み取り、品位を検査する検査装置が知られている。検査装置は、汚れや印刷抜けなどの画像欠陥、文字の誤り、バーコード品位などを検出可能である。これら不良が検出された成果物は、例えば排紙先を変更することで、不良のない印刷物と分別される。
ユーザの業務形態や印刷物によって要求品質は異なるため、検査要求に対して必要十分な検査を実施することが重要である。検査基準が緩すぎると不良を含む印刷物を出荷してしまうことになる。しかし、検査基準が厳しすぎると本来不良品としなくても良い印刷物が不良品になってしまい、廃棄枚数が増えたり、不良の中からユーザが目視で不良がないか改めて確認する手間が生じたりする。
このような検査基準の設定に係る課題を解決するため、バリアブルデータ印刷において固定領域と可変領域に対してそれぞれ異なる検査基準を適用する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005−217931号公報
しかしながら、従来技術では検査対象の特定の印刷データ以外の多様な印刷データの各々に対して、最適な検査基準を定義して適用することは困難である。また、バリアブルデータ印刷の固定領域と可変領域という区別以外の領域区分でユーザの所望の検査基準を適用することも困難であった。従って、ユーザの所望の印刷データの所望の領域に、適切な検査基準を適用して検査を行うのが困難であるという課題がある。
さらに、ある印刷データにおいて手作業で領域を定義して適切な検査基準を適用しようとすると、作業するユーザによって異なる検査基準を印刷データ内の異なる領域に適用してしまう可能性があり、検査の一貫性が保たれない場合がある。
そこで本発明では、印刷データに依らず印刷データの適切な領域に適切な検査基準を適用し、作業するユーザに依らず検査の精度が保たれる制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明は以下の構成を有する。すなわち本発明の一側面によれば、画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力した基準画像に含まれたオブジェクトの種類を特定する手段と、
特定した前記オブジェクトの種類に応じて、前記オブジェクトの範囲と前記基準画像とオブジェクトの種類ごとに指定された検査基準とを関連付けて検査基準情報として保存する保存手段と、
前記保存手段により保存した前記検査基準情報に基づいて、前記入力手段により入力した対象画像を検査する検査手段と
を有することを特徴とする検査装置が提供される。
本発明によれば、検査装置は、印刷データを解析してデータオブジェクト毎に異なる検査基準を自動的に適用することができる。これにより、印刷データや検査作業を実施するユーザに依らず印刷データの適切な領域に適切な検査基準を適用し、検査精度を保つことができる。
実施形態における情報処理装置と検査装置と印刷装置の構成を表す模式図。 実施形態における情報処理装置と検査装置と印刷装置の構成を示すブロック図。 実施形態における情報処理装置と検査ユニットと印刷装置と大容量スタッカの内部構成を示す図。 実施形態におけるデータオブジェクトと検査基準の適用のデータ例を示す図。 実施形態における印刷データと検査基準の設定画面を示す図。 実施形態における検査装置の基準画像登録時の動作フローチャート。 実施形態における検査装置の検査時の動作フローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、特に断らない限り、本発明に係る機能が実現されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなる検査装置であっても、本発明を適用できることは言うまでもない。また特に断らない限り、本発明は、その機能が実現されるのであれば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続がなされ、処理が行われる検査装置であっても適用できる。すなわち、以下の実施例で説明する各種端末が接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
[第1実施形態]
●画像形成システム
図1は、本実施形態における情報処理装置と検査装置と印刷装置とを含む画像形成システムの構成を表す模式図である。なお、本実施形態の印刷装置は電子写真方式の印刷装置を用いて説明するが、インクジェット方式、オフセット方式など、異なる画像形成方式の印刷装置であっても良い。
印刷装置0101は、ケーブル0112を介して情報処理装置0109と接続されている。情報処理装置0109は、ネットワーク0113を介してクライアントコンピュータ0110、検査装置0108と接続されている。
印刷装置0101は、UIパネル0102、給紙デッキ0103および給紙デッキ0104を備える。さらに、3段の給紙デッキからなるオプションデッキ0105が接続される。印刷装置0101は、例えば電子写真方式の印刷装置である。また、UIパネル0102は、例えば静電容量方式のタッチパネルを備えたユーザインターフェースを提供する。
さらに印刷装置0101は、検査ユニット0106、大容量スタッカ0107を備える。検査ユニットは、ケーブル0114を介して検査装置0108と接続されている。大容量スタッカ0107はメイントレイとトップトレイを備え、メイントレイには一度に数千枚の用紙を積載することができる。
印刷ジョブはクライアントコンピュータ0110で生成され、ネットワーク0113を介して情報処理装置0109に送信され、情報処理装置0109で管理される。そして、印刷ジョブは情報処理装置0109からケーブル0112を通じて印刷装置0101に送信され、印刷装置0101が用紙に印字する処理を行う。なお、印刷ジョブは、情報処理装置0109において生成・管理され、ケーブル0112を介して印刷装置0101に送信され、印刷装置0101で管理される形態をとっても良い。
なお、クライアントコンピュータ0110、情報処理装置0109、検査装置0108はケーブル0112に接続されて印刷装置0101と通信できる形態をとっても良い。即ち、本実施形態に示す印刷装置0101、情報処理装置0109、クライアントコンピュータ0110の接続形態は一例であり、他にも様々な接続形態があることは言うまでもない。
図2は、本実施形態の印刷装置0101と検査装置0108と大容量スタッカ0107と情報処理装置0109とクライアントコンピュータ0110の制御構成を示すブロック図である。
●印刷装置0101
印刷装置0101において、CPU(Central Processing Unit/中央演算装置)0201は、システムバス0212を介して印刷装置0101内の各部における制御や演算を司る。CPU0201は、記憶部0205に格納され、RAM(Ramdom Access Memory)0202にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0202は、CPU0201から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0201のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0205は、印刷装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。
エンジンI/F0209は、プリンタエンジン0210との通信、制御を司る。給紙デッキI/F0204は、給紙デッキ0211との通信、制御を司る。給紙デッキ0211は、給紙デッキ0103、0104、オプションデッキ0105をハード構成として総称するものである。UIパネル0203は、UIパネル0102のハード構成であり、印刷装置0101の操作全般を行うためのユーザインターフェースである。本実施形態では、UIパネル0203は静電容量方式のタッチパネルを備えたものとする。
ネットワークインターフェース(以下、NW I/F)0207は、ケーブル0213を介して情報処理装置0109のNW I/F0238と接続され、情報処理装置0109と印刷装置0101の通信を司る。なお、この例ではシステムバス0212、0239に接続されたインターフェース同士が直接接続されている形式であるが、情報処理装置0109と印刷装置0101は例えばネットワーク等で接続されている形式でもよく、その接続形式を限定しない。ビデオI/F0206は、ビデオケーブル0241を介してビデオI/F0233と接続され、情報処理装置0109と印刷装置0101の間の画像データの通信を司る。
なお、情報処理装置0109における印刷装置0101との接続インターフェースは、NW I/F0238とビデオI/F0233の機能を統合した形式をとっても良い。また、印刷装置0101における情報処理装置0109との接続インターフェースは、NW I/F0207とビデオI/F0206の機能を統合した形式をとっても良い。
アクセサリI/F0208は、ケーブル0225を介してアクセサリI/F0214、アクセサリI/F0220と接続する。即ち、印刷装置0101はアクセサリI/F0208、0214、0220を介して検査ユニット0106、大容量スタッカ0107と互いに通信を行う。
●検査ユニット0106
検査ユニット0106において、CPU0216は、システムバス0219を介して検査ユニット0106内の各部における制御や演算、記憶部0247に格納され、RAM0217にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0217は、CPU0216から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0216のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0247は、検査ユニット0106の動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。検査装置I/F0215は、ケーブルを介して検査ユニットI/F0231と接続する。即ち、検査ユニット0106は、検査装置I/F0215と検査ユニットI/F0231とを介して検査装置0108と通信を行う。
撮影部0218は、例えばコンダクトイメージセンサ(以下、CIS)を搭載した撮影機能を備える。撮影部0218は、検査ユニット0106内を通過する用紙(より一般的にはシートとも呼ぶ)の表面に形成された画像を撮影し、撮影した画像を検査装置I/F0215を介して検査装置0108に送信する。なお、撮影部0218に対するCISはセンサの一例であり、CCDイメージセンサなど他の種類のセンサであっても良く、その撮影方式を限定しない。
●大容量スタッカ0107
大容量スタッカ0107において、CPU0221は、システムバス0224を介して大容量スタッカ0107内の各部における制御や演算、記憶部0248に格納され、RAM0222にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0222は、CPU0221から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0221のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0248は、検査装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。排紙部0223は、メイントレイとトップトレイへの排紙動作や、メイントレイとトップトレイ各々の積載状況の監視や制御を司る。
●検査装置0108
検査装置0108において、CPU0226は、システムバス0230を介して検査装置0108内の各部における制御や演算、記憶部0228に格納され、RAM0227にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0227は、CPU0226から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0226のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0228は、検査装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。PDL解析部0229は、クライアントコンピュータ0110や情報処理装置0109から受信した例えばPDF、PostScript、PCLなどのPDLデータを読み込み、解釈処理を実行する。表示部0245は例えば検査装置に接続される液晶ディスプレイであり、検査装置へのユーザの入力を受け付けたり、検査装置の状態を表示したりする。
ここで、PDL解析部0229の解釈処理について、PostScript(登録商標、以下省略)の場合を例に挙げて説明する。
PostScriptで描画するとき、線を描く場合、文字を書く場合、イメージを描く場合でそれぞれ記述形式が異なる。例えば座標(100,100)から(500,700)まで線を描く場合は次のような記述となる。
%!PS−Adobe−3.0
newpath
100 100 moveto
500 700 lineto
stroke
showpage
この記述内容から、座標(100,100)から(500,700)まで線を描くことがわかる。
また、例えばTimes−Roman、フォントサイズ64で、座標(100,600)から"I am a string."と書くときは次のような記述となる。
%!PS−Adobe−3.0
0 0.6 0.4 setrgbcolor
/Times−Roman findfont 64 scalefont setfont
100 600 moveto
(I am a string.) show
showpage
この記述内容から、座標(100,600)から文字列を書くことがわかる。
さらに、座標(300,400)から、倍率、ピクセルサイズ、ビット深度、CTM、データを決めてイメージを描く場合は下記のような記述となる。
%!PS−Adobe−3.0
300 400 translate
144 144 scale
8 8 1 [8 0 0 8 0 0] {<(c)936>} image
showpage
この記述内容から、座標(300,400)からイメージを描画することがわかる。
上記のように、描画オブジェクト毎の座標情報で、描画オブジェクトが描画される位置がわかる。また、記述形式により、当該オブジェクトが例えば線なのか、文字なのか、イメージなのかを知ることができる。このような規則はPostScriptを解釈して生成されたPDFデータに対しても同様である。描画オブジェクト毎に、座標情報により描画位置を判別し、オブジェクトの記述内容から、グラフィックス、テキスト、イメージのどのオブジェクトであるかを判別することが可能である。
●情報処理装置0109
情報処理装置0109において、CPU0234は、システムバス0239を介して情報処理装置0109内の各部における制御や演算、記憶部0236に格納され、RAM0235にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0235は、CPU0234から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0234のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0236は、情報処理装置動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。ネットワークインターフェース(以下、NW I/F)0237は、ネットワークを介してNW I/F0232、0240と接続される。情報処理装置0109は、NW I/F0237、NW I/F0232を介して検査装置0108と通信を行う。また、情報処理装置0109は、NW I/F0237、NW I/F0240を介してクライアントコンピュータ0110と通信を行う。
●クライアントコンピュータ0110
クライアントコンピュータ0110において、CPU0243は、システムバス0246を介してクライアントコンピュータ0110内の各部における制御や演算、記憶部0244に格納され、RAM0242にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0242は、CPU0243から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0243のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。記憶部0244は、クライアントコンピュータ動作時の一時記憶領域およびワークメモリとして機能する。
●印刷システム
図3は、印刷装置0101と検査ユニット0106と大容量スタッカ0107の内部構成を示す図である。これらをまとめて印刷システムあるいは印刷物作成システムと呼ぶことがある。印刷装置0101は、UIパネル0102を介してユーザの入力を受け付けたり、印刷や機器の状態を表示したりする。給紙デッキ0103及び0104には、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス0305へ搬送することが可能である。現像ステーション0301〜0304は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト0306に一次転写される。中間転写ベルト0306は図を時計回りに回転し、0307の二次転写位置で用紙搬送パス0305から搬送されてきた用紙へとトナー像が転写される。
定着ユニット0308は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット0308を抜けた用紙は用紙搬送パス0309を通って搬送パス0312へと搬送される。用紙の種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット0308を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第二定着ユニット0310へと搬送される。第二定着ユニット0310で追加の溶融・圧着が施された後、用紙搬送パス0311を通って搬送パス0312へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙反転パス0313へと用紙を搬送し、用紙反転パス0313で反転した後、両面搬送パス0314へと用紙が搬送され、二次転写位置0307で二面目の画像転写が行われる。
検査ユニット0106内には画像センサであるコンタクトイメージセンサ(CIS)0315、0316が対向する形で配置される。CIS0315は用紙の上面を、CIS0316は用紙の下面を読み取るためのセンサである。検査ユニット0106は、用紙搬送パス0317に搬送された用紙が所定の位置に到達したタイミングで、CIS0315、0316を用いて用紙の両面をスキャンする。スキャンされた画像は、検査装置I/F0215、検査ユニットI/F0231を介して検査装置0108に送信される。検査装置0108のCPU0226は、当該受信した画像に欠陥があるかどうか判定し、判定した結果を再び検査ユニットI/F0231、検査装置I/F0215を介して検査ユニット0106に通知する。検査ユニット0106のCPU0216は、当該受信した判定結果を、アクセサリI/F0214、0220を介して大容量スタッカ0107に通知する。
大容量スタッカ0107は大容量の用紙を積載することが可能なスタッカである。大容量スタッカ0107は、用紙を積載するトレイとしてメイントレイ0324を有する。検査ユニット0106を通過した用紙は用紙搬送パス0319を通して大容量スタッカ0107に入る。用紙は用紙搬送パス0319からシート搬送パス0322を経由して、メイントレイ0324に積載される。さらに大容量スタッカ0107は、排紙トレイとしてトップトレイ0320を有する。大容量スタッカ0107のCPU0221は、検査装置0108によって欠陥が検出された用紙をトップトレイ0320に排出する。トップトレイ0320に出力する場合は、用紙搬送パス0319から用紙搬送パス0321を経由してトップトレイ0320へと用紙が搬送される。反転部0323はシートを反転するための反転部である。この反転部0323は、用紙をメイントレイ0324に積載する場合に使用される。入ってきた用紙の向きと積載時の用紙の向きが同一となるように、メイントレイ0324に積載する場合には反転部0323で一度用紙を反転させる。トップトレイ0320へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのままシートを排出するため、反転部0323での反転動作は行わない。
●検査基準
図4は、検査対象となる印刷ジョブを生成するデータに含まれたオブジェクトと、そのオブジェクトへの検査基準の設定の例を示す図である。
検査基準表0401は、検査装置0108の記憶部0228に保存されている検査設定の組み合わせである。本実施形態では、検査対象となる印刷ジョブを生成するデータはPDFで作成されているものとする。なお、検査対象となる印刷ジョブを生成するデータは例えばPostScriptやPCLなど他のPDLで記述されていても良く、その形態を限定しない。
検査基準表0401では、PDFにおけるオブジェクトの種類はテキスト、グラフィックス、イメージと定義されている。この三種類のどのオブジェクトも定義されていない領域はオブジェクトなしの背景として扱う。検査基準表0401においては、各種オブジェクトに対して適用する検査基準の組み合わせが定められている。なお、本実施形態では、検査基準として、「厳しい」「普通」「緩い」の三段階と、その対象を検査しない「除外」を定義する。これら検査基準の違いは、例えば検出される欠陥の大きさ、濃度を変更することにより設定可能である。
検査基準表0401においては、検査基準の組み合わせが3種類定義されている。例えば組み合わせ「1」であると、テキストに対しては「厳しい」、グラフィックスに対しては「普通」、イメージに対しては「厳しい」の検査基準が適用される。このような異なる検査基準の組み合わせを複数用意することで、多様な画像に対し、各々に適切な検査基準を適用することができる。例えば検査対象のデータに含まれたテキストがフォントの小さいテキストであれば、テキストに円状や筋状の欠陥が検出される可能性は低いので検査基準を「緩い」と設定することができる。また、イメージやグラフィックスが多く含まれるデータについては、イメージとグラフィックスに対して検査基準を「厳しい」に設定して、テキストが含まれなければ検査基準を「除外」と設定することもできる。このような検査基準は、たとえばページごとに設定してよい。
なお、本実施形態においては、検査基準は「汚れ」1種類としているが、例えば円状欠陥、筋状欠陥を異なる画像処理フィルタによって異なる欠陥として検出しても良い。即ち、本実施形態における欠陥の種類と検査基準の数、また欠陥の種類と検査基準の組み合わせは一例であり、これと異なる形態でも本発明を実施できることは言うまでもない。汚れとは、たとえば画像形成時にトナーが飛散して本来付着すべきでない場所に付着することなどによって生じる。
●検査パラメータの設定
図5(a)は、本実施形態における検査装置0108上で動作する検査アプリケーションによる検査のための検査パラメータ設定画面(あるいは検査パラメータ確認画面)である。検査アプリケーションでは、予め基準画像を印刷し、それをスキャンして保存しておく。その後で検査対象の画像を順次印刷し、それをスキャンして保存された基準画像と比較し、欠陥の有無を判定する。図5(a)に示した検査パラメータ設定画面0513は、欠陥の有無を判定するための基準画像と検査領域、検査レベル等のパラメータをオペレータが確認し、設定するためのユーザインターフェースである。この画面は後述する図6の手順のS0615において検査装置0108の表示部0245に表示される。
検査パラメータ設定画面0513は、検査画像表示部0501と検査領域設定部0502とを備える。検査画像表示部0501には、検査用に登録された基準画像が表示される。検査領域設定部0502は、矩形か円形かを選択して検査領域の描画(あるいは設定)を受け付けるボタンを備える。検査領域設定部0502はさらに、検査領域の移動・複製・削除を受け付けるボタンを備える。検査領域設定部0502はさらに、検査画像表示部0501に表示されている検査対象画像の拡大・縮小を受け付けるボタンを備える。検査領域設定部0502はさらに、検査画像表示部0501に表示されている画像を検査画像表示部0501のサイズにフィット表示するためのボタンを備える。
検査パラメータ設定画面0513はさらに、検査設定部0512を備える。検査設定部0512は、位置ずれ設定と検査パラメータ設定の設定値を表示する。位置ずれ設定における位置ずれは、位置ずれの許容値であり、この許容値はユーザが設定可能である。図5(a)は、用紙搬送方向の位置ずれを「位置ずれ(縦)」として1mmまで、主走査方向の位置ずれを「位置ずれ(横)」として2mmまで許容する設定を示す。印刷装置0101では用紙搬送時に生じる搬送ずれや、各用紙に対しての画像の印字位置の微小なずれが生じる場合がある。このような位置ずれが生じて検査精度が下がるのを避けるため、位置ずれの許容値を定義する。
さらに、検査パラメータ設定では、複数の段階で指定された各検査基準(「厳しい」、「普通」、「緩い」、「除外」)に対しての汚れの検出レベルを閲覧したり、コンボボックスにおいて検出レベルを変更したりすることが可能である。本実施形態では、検査が厳しい順に検出レベル7、6、5、4、3、2、1と定義するため、「厳しい」「普通」「緩い」は、検出レベルが逆転しないように設定されるものとする。これは、例えば、「普通」で検出レベル5を選択した場合は「厳しい」では検出レベル7か6しか選択できないように表示を変更することで実現可能である。
検査画像表示部0501に表示されている画像において、検査領域0503、0504、0505、0506、0507、0508、0509はそれぞれ検査領域であり、表示部0245がユーザの選択や各種設定を受け付ける。図5(a)においては、検査領域0503が選択された状態であり、当該検査領域に設定されている検査基準が「厳しい」であることが、検査設定部0512に表示された検査基準「厳しい」の選択肢を反転表示することで示されている。なお、検査領域0508、0509のように検査領域同士が重なっている場合は、検査除外、検出レベル7、6、5、4、3、2、1の順に優先して検査基準を適用するものとする。すなわち複数の検査基準が設定された領域については、前述した順序で最も先頭に近い検査基準が、最も優先度が高い検査基準として適用される。これは、例えば検査時に画像の着目画素の座標から、当該画素をどの検査基準で検査するかを決定してから検査することで実現可能である。または、各検査領域の検出レベルで各検査領域に含まれた全画素を検査し、同じ画素が重複して異なる検出レベルで検査されていたら、前述の優先順位に基づき検査結果を選択しても良い。
検査パラメータ設定画面0513はさらに、設定を中止する「キャンセル」ボタン0510と設定を終了する「完了」ボタン0511を備える。
●検査基準設定処理
以下、フローチャートを用いて本実施形態の特徴となる処理について説明する。なお、本フローに係る印刷装置のプログラムは、印刷装置0101の記憶部0205に記憶されており、RAM0202に読み出され、CPU0201によって実行される。また、本フローに係る検査装置のプログラムは、検査装置0108の記憶部0228に記憶されており、RAM0227に読み出され、CPU0226によって実行される。本フローに係る検査装置のプログラムが図5(a)で説明した検査アプリケーションに相当する。また、本フローに係る情報処理装置のプログラムは、情報処理装置0109の記憶部0236に記憶されており、RAM0235に読み出され、CPU0234によって実行される。また、本フローに係るクライアントコンピュータのプログラムは、クライアントコンピュータ0110の記憶部0244に記憶されており、RAM0242に読み出され、CPU0243よって実行される。この処理は例えば、クライアントコンピュータ0110において、オペレータによる検査基準設定を開始するための操作をきっかけとして実行されてよい。
S0601にて、検査装置0108のCPU0226は、NW I/F0232とNW I/F0240を介してクライアントコンピュータ0110からPDFデータを受信する。このPDFは、検査対象の印刷ジョブとなる画像データである。
次にS0602にて、検査装置0108のCPU0226は検査ジョブを作成する。この検査ジョブは、印刷とは別に、検査における基準検査設定などの情報を保持するためのレコードである。さらにS0603にて、CPU0226は、基準画像読み込みを開始する。この時、検査ユニットI/F0231は検査装置I/F0215に基準画像読み込み開始を通知する。すると、検査ユニット0106のCPU0216は撮影部0218に基準画像読み込みの準備をするよう通知し、準備が完了したらその旨を検査装置I/F0215、検査ユニットI/F0231を介して検査装置0108のCPU0226に通知する。
次にS0604にて、クライアントコンピュータ0110はNW I/F0240とNW I/F0237を介して情報処理装置0109にPDFデータを送信する。このPDFデータは、S0601で検査装置0108がクライアントコンピュータ0110から受信したPDFデータと同じものである。なおS0604はS0602やS0603に同期していなくともよく、クライアントコンピュータ0110は、S0601における送信に引き続いてS0604を行ってよい。さらに、情報処理装置0109のCPU0234がNW I/F0238とNW I/F0207、ビデオI/F0233とビデオI/F0206を介して印刷装置0101にPDFデータを送信する。印刷装置0101のCPU0201はこのPDFデータを印刷する。すると、用紙搬送パス0317を通過する際にCIS0315、0316が印刷された画像をスキャンする。検査装置0108のCPU0226は、当該スキャンした画像を検査装置I/F0215、検査ユニットI/F0231を介して検査ユニット0106から受信する。
なお、S0601とS0604で扱うPDFデータは同一のものであれば、予め情報処理装置0109にインポートしておき、S0604では情報処理装置0109のCPU0234が記憶部0236から読み出す形式をとっても良い。また、当該PDFデータが印刷装置0101の記憶部0205に記憶されており、印刷装置0101のCPU0201が記憶部0205から読み出す形式をとっても良い。即ち、PDFデータが印刷装置0101にて印刷されれば良く、その形態を限定しない。
S0605において、検査装置0108のCPU0226は、S0604にて受信した画像を、RAM0227に基準画像として登録する。この時、複数枚の基準画像を読み込んでおいてユーザに選択させたり、複数枚を合成したり、基準画像を複数登録できたりしても良い。
次に、S0606において、検査装置0108のPDL解析部0229はPDFデータを解析して、オブジェクトを解釈する。S0607において、PDL解析部0229はまだ解析していない描画オブジェクトがあるか判定し、解析していない描画オブジェクトがある限り、S0608からS0613を繰り返し実行する。S0608にて、対象のオブジェクトの種類がグラフィックスオブジェクトか判定する。グラフィックスオブジェクトであった場合、S0609に進む。S0609にて、CPU0226は、対象のオブジェクトに対しグラフィックス用の検査基準を設定する。この検査パラメータは、本実施形態においては、検査装置0108の表示部0245において、検査基準表0401に示すオブジェクトと検査基準との組み合わせの中からユーザの選択を予め受け付けておくものとする。ここでは、予め検査基準表0401の「1」の検査基準の組が選択されているものとする。即ち、グラフィックス用の検査基準はこの例では「普通」となる。S0609において、検査装置0108のPDL解析部0229は当該グラフィックスオブジェクトの座標情報をCPU0226に通知し、CPU0226は当該座標情報と、検査基準「普通」をRAM0227に保存する。
ここでオブジェクトの座標情報とは、そのオブジェクトを含む例えば最小の矩形領域の頂点の座標や、円領域あるいは楕円領域の位置の座標であってよい。これら領域を総称して領域あるいは範囲と呼んでもよい。なお矩形領域の辺が画像全体の辺に平行であるなら、頂点の座標は1組の対角点の座標であってよい。また円領域はその中心と半径とで表してよく、楕円領域はその焦点位置と長径などで表してよい。そしてオブジェクトの範囲と検査基準とが関連付けられ、さらにそれらは基準画像に関連付けられて検査基準データあるいは検査基準情報として保存される。
S0608にて、対象のオブジェクトがグラフィックスオブジェクトではないと判定した場合、S0610に進む。S0610にて、対象のオブジェクトがイメージオブジェクトか判定し、イメージオブジェクトであった場合、S0611に進む。S0611にて、検査装置0108のCPU0226は、対象のオブジェクトに対しイメージ用の検査基準、たとえば「厳しい」を設定する。S0611において、PDL解析部0229は当該イメージオブジェクトの座標情報をCPU0226に通知し、CPU0226は当該座標情報と、検査基準「厳しい」をRAM0227に保存する。
S0610にて、対象のオブジェクトがイメージオブジェクトではないと判定した場合、対象のオブジェクトはグラフィックスでもイメージでもないのでテキストオブジェクトと判断され、S0612に進む。S0612にて、検査装置0108のCPU0226は、対象のオブジェクトにテキスト用の検査基準、たとえば「厳しい」を設定する。S0612において、PDL解析部0229は当該テキストオブジェクトの座標情報をCPU0226に通知し、CPU0226は当該座標情報と、検査基準「厳しい」をRAM0227に保存する。
S0613にて、全ての描画オブジェクトに対して検査基準の設定が完了したら、S0614に進む。S0613にて、まだ検査設定が完了していない描画オブジェクトがあれば、S0608に戻る。
S0614にて、S0607〜S0613で検査基準が設定されなかった部分、即ちPDFデータ中で描画オブジェクトがない部分に対しては、CPU0226は背景部として検査基準「普通」を設定する。なお、背景部分に自動的に設定される検査基準は、例えば表示部0245が検査パラメータ設定画面0513を介してユーザの選択を受け付ける形式をとっても良い。
次にS0615に進み、検査装置0108のCPU0226は検査パラメータ設定画面0513を表示部0245に表示する。この時、検査画像表示部0501には、S0604にて登録した基準画像を表示する。さらに、CPU0226は検査画像表示部0501に表示される基準画像には、S0609、0611、0612においてRAM0227に保存された検査領域座標と検査基準を読み込み、S0604にて登録した基準画像に適用する。
なお、S0609、0611、0612にてCPU0226が検査基準を設定するのはラスタデータ生成前のPDFデータに対してである。それに対し、検査パラメータ設定画面0513の検査画像表示部0501に表示されるのはラスタデータ生成と印刷後にCIS0315、0316にて撮影された画像であり、用紙左上を原点として同じ座標情報を適用すると、ずれが生じる可能性がある。これを考慮し、表示部0245が検査パラメータ設定画面0513において、ユーザによるずれの修正を受け付ける。また、検査パラメータ設定画面0513は、位置ずれ設定、検査領域の追加や削除など各種設定も受け付ける。さらに、表示部0245が検査パラメータ設定画面0513において「完了」ボタン0511の押下を受け付け、フローを終了する。このとき検査領域や検査基準が変更されていれば、それを保存された検査領域や検査基準に反映する。
以上により、印刷・検査対象のPDFデータに対してオブジェクト毎に自動で検査設定を行うことができる。また図5(a)のユーザインターフェース上ではオペレータが手動操作により設定レベルや検査対象領域を変更したり、削除したり、或いは追加したりすることができる。
●検査処理
次に、図7のフローチャートを用いて、検査設定に応じた検査の実施方法について説明する。
S0701において、表示部0245は検査開始画面(不図示)においてユーザからの検査開始の入力を受け付ける。次にS0702において、検査装置0108のCPU0226は、検査対象画像読み込みを開始する。この時、検査ユニットI/F0231は検査装置I/F0215に検査対象画像読み込み開始を通知する。すると、検査ユニット0106のCPU0216は撮影部0218に検査対象画像読み込みの準備をするよう通知し、準備が完了したらその旨を検査装置I/F0215、検査ユニットI/F0231を介して検査装置0108のCPU0226に通知する。
S0702にて、クライアントコンピュータ0110はNW I/F0240とNW I/F0237を介して情報処理装置0109にPDFデータを送信する。このPDFデータは、S0601で検査装置0108がクライアントコンピュータ0110から受信したPDFデータと同じものである。さらに、情報処理装置0109のCPU0234がNW I/F0238とNW I/F0207、ビデオI/F0233とビデオI/F0206を介して印刷装置0101にPDFデータを送信する。印刷装置0101のCPU0201はこのPDFデータを印刷する。すると、用紙搬送パス0317を通過する際にCIS0315、0316が印刷された画像をスキャンする。検査装置0108のCPU0226は、当該スキャンした画像を検査装置I/F0215、検査ユニットI/F0231を介して検査ユニット0106から受信する。なお、S0601とS0702で扱うPDFデータは同一のものであれば、予め情報処理装置0109にインポートしておき、S0702ではCPU0234が記憶部0236から読み出す形式をとっても良い。また、当該PDFデータが印刷装置0101の記憶部0205に記憶されており、CPU0201が記憶部0205から読み出す形式をとっても良い。即ち、PDFデータが印刷装置0101にて印刷されれば良く、その形態を限定しない。
次にS0703に進み、検査装置0108のCPU0226は、S0605にて登録された基準画像を記憶部0228より読み出して、S0702にて受信した検査対象画像と比較する。CPU0226は、基準画像における用紙と印刷された画像の位置関係と、S0702にて受信した検査対象画像における用紙と印刷された画像の位置関係と、を比較する。位置関係の比較は、例えば用紙の四隅と、印刷された画像のエッジ検出により抽出した画像の特徴点のアフィン変換の値によって計算する。検査対象画像において、用紙に対して印刷された画像の位置がS0615にて設定された位置ずれの許容値よりもずれているとき、S0714に進む。
S0714にて、検査装置0108のCPU0226は検査ユニットI/F0231、検査装置I/F0215を介して検査ユニット0106のCPU0216に検査結果NGであることを通知する。すると、検査ユニット0106のCPU0216はアクセサリI/F0214、0220を介して大容量スタッカ0107のCPU0221に検査結果NGであることを通知する。そして、CPU0221は排紙部0223にトップトレイへの排紙を指示し、フローを終了する。
S0703にて、検対象画像における、用紙に対しての印刷画像のずれが位置ずれの許容値の範囲内である場合、S0704に進む。なおS0704に進む場合にはS0703において特定された位置ずれを修正しておいてもよい。対象画像と基準画像のどちらを修正してもよい。位置ずれの修正は、ずれを修正する分のオフセットを縦横それぞれの方法について設定すればよい。オフセットはたとえばドッと単位で設定してよい。
S0704において、検査対象画像の画素を一画素ずつ検査開始する。そのためにS0704では着目画素を順次変えつつ、検査対象画像の全画素についてS0704〜S0711を繰り返し実行する。S0705において、CPU0226はS0615における検査設定を参照し、当該画素に検査基準「検査除外」が設定されているか確認する。検査基準「検査除外」が設定されている場合、当該画素には検査を実施せず、S0711に進む。
当該画素に検査基準「検査除外」が設定されているか判定する(S0705)。設定されていなかった場合はS0706に進む。S0706にて、検査基準「厳しい」が設定されていた場合はS0707に進み、検査装置0108のCPU0226は当該画素に検査基準「厳しい」を用いて検査を実施してS0711に進む。S0706にて、検査基準「厳しい」が設定されていなかった場合はS0708に進む。S0708にて、検査基準「緩い」が設定されているか判定する。設定されていた場合はS0709に進み、CPU0226は当該画素に検査基準「緩い」を用いて検査を実施してS0711に進む。S0708にて、検査基準「緩い」が設定されていなかった場合はS0710に進み、CPU0226は当該画素に検査基準「普通」を用いて検査を実施してS0711に進む。
なお前述したように、複数の検査基準が設定された画素については所定の優先順位に従って1つの検査基準を選択すればよい。なおS0707、S0709、S0710で実行される検査は、たとえば検査対象画像の着目画素の濃度と、着目画素に対応する位置の基準画像の画素の濃度とを比較することで行ってよい。対応する位置とは、着目画素と同じ座標を持つ画素であってよいし、位置を補正している場合には、補正後の位置が同じ座標であればよい。このように検査が画素の比較により行われる場合には、検査基準は、その濃度差に対する許容値であってよい。また検査においては、濃度に代えて基準画像と対象画像の対応画素間の色差を基準値と比較してもよい。色差は例えば色空間における距離で表してよく、検査基準に応じた具体的な距離が合格(OK)か否(NG)かの判定基準となる。検査基準が厳しくなるほど判定基準となる距離は小さくなる。検査の結果については、たとえば不合格(NG)画素の数を累積して記憶しておいてよい。
S0711にて、全ての画素に対して検査が終了していなければS0704に戻り、全ての画素に対して検査が終了するまで検査を実施する。全画素に対して検査が終了したらS0712に進み、検査装置0108のCPU0226はS0707、0709、0710において検査結果NGの画素があるか判定する。検査結果NGの画素がある場合はS0714に進み、以降位置ずれNGの場合と同様に処理してフローを終了する。S0712にて検査結果NGの画素がない場合はS0713に進み、S0702における印刷指示通り、用紙をメイントレイ0324に排紙する指示のままS0715に進む。S0715において、表示部0245における検査画面(不図示)がユーザからの検査終了を受け付けるとフローを終了する。なおS0712ではNG画素があればその画素を含む画像が印刷されたシートは不良品としてトップトレイに排出される。これを、NG画素の数についても基準となる閾値を良いし、NG画素数が基準値よりも多ければ不良品と判定してもよい。その際の基準値は0を既定値とし、オペレータにより、あるいは検査の厳しさを表す検査基準に応じた数に設定してもよい。この場合検査基準が厳しくなるほど、許容されるNG画素数は少なくなる。
なお、本実施形態においては先に位置ずれの検査を行い、その後汚れの検査を行う形式を説明したが、並行処理を行ったり、先に汚れの検査を行ったりしても良く、その形態を限定しない。また、検査対象画像が1枚の時の処理を説明したが、複数枚の検査対象画像においても連続して検査できることは言うまでもない。また検査の内容も画像の位置と画素ごとの汚れの検査を例としたが、これら以外の検査を含めてもよいし、これら以外の検査に置き換えてもよい。
なお、本実施形態においてはPostScriptにより生成されたPDFデータを印刷・検査の対象として説明したが、オブジェクトの差異に着目した検査の自動設定ができる方法はこの限りではない。即ち、PDLの種類やオブジェクトの種別は一例であり、本発明の検査設定の自動設定を実現できる方法について、その形態を限定しない。
以上の手順により、本実施例によると、検査装置で検査する際に、検査対象の画像の印刷データを解析して領域ごとに自動的に検査基準を適用することができ、ユーザの利便性の向上とユーザに依らない検査の精度維持を実現することができる。
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、検査基準表0401における検査基準の組み合わせのうち一つが、検査設定を行う時に内部的に選択されている例を説明した。しかし、この実施の形態は一例であり、例えば図5(b)のように検査基準の組み合わせを検査パラメータ設定画面0513において選択する形態をとっても良く、その選択の形式やタイミングを限定しない。図5(b)の形態においては、選択されている検査基準の組み合わせに応じてテキスト、グラフィックス、イメージの各オブジェクトに対して適用する検査基準が変更される。
また、その他の実施形態として、例えば次のようなものがある。即ち、検査パラメータ設置画において検査基準「厳しい」が図5(b)のように選択されている時、検査基準の組み合わせに基づき検査基準「厳しい」が適用されるオブジェクトのみが検査パラメータ設定画面0513に表示される形態をとっても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
0101:印刷装置、0106:検査ユニット、0108:検査装置、0109:情報処理装置、0110:クライアントコンピュータ

Claims (11)

  1. 画像を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した基準画像に含まれたオブジェクトの種類を特定する手段と、
    特定した前記オブジェクトの種類に応じて、前記オブジェクトの範囲と前記基準画像とオブジェクトの種類ごとの検査基準とを関連付けて検査基準情報として保存する保存手段と、
    前記保存手段により保存した前記検査基準情報に基づいて、前記入力手段により入力した対象画像を検査する検査手段と
    を有することを特徴とする検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置であって、
    前記オブジェクトの種類は、グラフィックスとイメージとテキストとを含み、前記検査基準はグラフィックスとイメージとテキストのそれぞれのオブジェクトの種類ごとに、当該オブジェクトの範囲に関連付けて保存される
    ことを特徴とする検査装置。
  3. 請求項1または2に記載の検査装置であって、
    前記検査基準は、前記検査手段による検査の厳しさまたは緩さを複数の段階で示す情報を含む
    ことを特徴とする検査装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検査装置であって、
    前記検査基準は、前記オブジェクトの種類ごとに予め関連付けられた複数の設定から1つを選択するための選択手段をさらに有する
    ことを特徴とする検査装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検査装置であって、
    前記基準画像と、前記基準画像に含まれた前記オブジェクトごとの範囲と、前記オブジェクトの種類ごとの前記検査基準とを表示する表示手段をさらに有する
    ことを特徴とする検査装置。
  6. 請求項5に記載の検査装置であって、
    前記表示手段により表示した前記オブジェクトの種類ごとの前記検査基準を変更するための操作手段をさらに有する
    ことを特徴とする検査装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の検査装置であって、
    前記入力手段は、前記対象画像として、画像形成装置によりシートの表面に形成された画像を読み取った画像を入力する
    ことを特徴とする検査装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の検査装置と、
    画像形成装置と、
    前記画像形成装置によりシートの表面に形成された画像を読み取って前記検査装置に入力するための読み取り手段と
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項8に記載の画像形成システムであって、
    前記読み取り手段は、前記画像形成装置により搬送されるシートの両面を読み取る
    ことを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の検査装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. 入力した基準画像に含まれたオブジェクトの種類を特定し、
    特定した前記オブジェクトの種類に応じて、前記オブジェクトの範囲と前記基準画像とオブジェクトの種類ごとに指定された検査基準とを関連付けて検査基準情報として保存手段により保存し、
    前記保存手段により保存した前記検査基準情報に基づいて、入力した対象画像を検査する
    ることを特徴とする検査方法。
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