JP2005271331A - 画像検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿データと、これに基づき印刷された画像を撮影して得られた検査画像データとを照合して印刷の良否の検査を行う画像検査装置の演算処理負荷を軽減する。
【解決手段】原稿データ16に基づき印刷部14で印刷された画像をCCDカメラ22で撮影して検査画像データ24を取得する。一つの原稿データ16から複数枚の印刷を行う場合には、まだ正常に印刷されたと判定された検査画像データ24が取得されていない場合には、検査画像データ24および原稿データ16同士を比較、照合可能とするために、これらのデータの補正を行い、検査部32にて検査を行う。すでに正常に印刷されたと判定された検査画像データ24がある場合、これを参照画像データとして格納部30に格納し、参照画像データと今回撮影されて取得された検査画像データ24とを照合して検査を行う。正常印刷の検査画像データを取得した後は、画像の補正の必要がなくなる。
【選択図】図1
【解決手段】原稿データ16に基づき印刷部14で印刷された画像をCCDカメラ22で撮影して検査画像データ24を取得する。一つの原稿データ16から複数枚の印刷を行う場合には、まだ正常に印刷されたと判定された検査画像データ24が取得されていない場合には、検査画像データ24および原稿データ16同士を比較、照合可能とするために、これらのデータの補正を行い、検査部32にて検査を行う。すでに正常に印刷されたと判定された検査画像データ24がある場合、これを参照画像データとして格納部30に格納し、参照画像データと今回撮影されて取得された検査画像データ24とを照合して検査を行う。正常印刷の検査画像データを取得した後は、画像の補正の必要がなくなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷された画像が、元となった原稿データどおりに印刷されているかを検査する画像検査装置に関する。
原稿データに基づき印刷された画像が、元の原稿データどおりであるかを検査する装置が知られている。下記特許文献1には、画像形成装置の排出トレイに出力された用紙上の画像をCCD(電荷結合素子)カメラで撮影し、得られた画像データと元の原稿データを照合して印刷された画像の検査を行う画像検査装置が開示されている。CCDカメラで撮影した画像は、例えば、用紙に対して斜めの方向から撮影しているために、幾何学的に変形しており、これと、元の原稿データを直接比較することはできない。前記の文献に記載された装置においては、比較を行うためには、撮影して得られた画像データと原稿データの少なくとも一方を、撮影に係る変形などに対応して補正し、その後照合して検査を行っている。
前述の公報に記載された検査装置においては、撮影して取得した画像データと原稿データを比較するたびに、照合可能となるように所定の補正を実行する必要がある。しかしながら、一つの原稿データから複数枚の印刷を行う場合にも、比較のたびに画像の補正が行われ、このために多くの時間を要するという問題があった。
本発明は、検査に係る演算処理の負担を軽減するのに有利である。
本発明にかかる画像検査は、一つの原稿データを元にして複数枚の印刷を行う場合に適用される。すでに正常に、すなわち原稿データどおりに印刷された画像の検査画像データが取得されている場合は、このデータと今回新たに印刷された画像を撮影して得た検査画像データとを照合して、良否の判定を行う。
一旦、正常に印刷された画像の検査画像データが得られれば、これに基づき新しく印刷された画像を検査することにより、撮影により検査画像データを得ていることによりしなえければならない補正を省略することができる。よって、演算処理の負担を軽減することができる。
撮影に起因して補正を行わなければならない内容は、例えば明度のずれがある。原稿データでは「白」であっても、印刷結果を撮影する際の照明などの影響で、明度がシフトする場合がある。また、例えば、カメラなどの撮影手段の光学系の光学歪みに起因するものがある。さらに、例えば、カメラなどの撮影手段から用紙の各部までの距離に起因するものがある。これは、用紙を斜めの方向から撮影した場合、用紙が全体として変形し、実際には長方形であるものが台形になってしまうような幾何学的な歪みである。
以下、本発明の実施形態を、図面に従って説明する。図1には、本実施形態の画像検査装置10とこれを含む画像形成装置12の概略構成を示す図である。印刷部14は、原稿データ16に基づき電子写真方式など所定の印刷方式によって用紙上に画像形成を行う。なお、ここで「用紙」という用語はいわゆるコピー紙のみならず厚紙、葉書、さらに樹脂フィルムなどの印刷対象物全般を含む。表面に画像が印刷された用紙18が印刷部14の排出トレイ20に出力される。排出トレイ20の上方には、CCDカメラ22が配置され、出力された用紙上の画像を撮影し、検査画像データ24を得る。
図2は、排出された用紙18およびCCDカメラ22の関係を示す斜視図である。図示するように、CCDカメラ22は、用紙18の斜め上方より撮影を行っており、このため撮影された用紙は、元の用紙が長方形であっても台形となる。当然、用紙18上に印刷されている画像も、これに対応した変形を受けている。たとえ用紙18の中央の鉛直上方にCCDカメラを配置しても、用紙18との距離を大きく取れないため、中央が大きく、用紙の辺に近いほど小さくなるような歪みが生じる。なお、排出トレイ20の用紙18が載置される面は、用紙と異なる色とされており、用紙とトレイが容易に区別できるようになっている。このような歪みに対応した補正が必要となるが、これについては後述する。
検査画像データ24は、上記した斜視による歪みの他、光学系の歪みなどの影響を受けており、検査画像データ補正部26にて、これらの歪みなどを補正する。一方、原稿データ16についても、原稿データ補正部28にて、CCDカメラの解像度に対応した補正を行う。これらの補正については、後で詳述する。補正された原稿データは、参照画像データとして、参照画像データ格納部30に格納される。補正された検査画像データと、参照画像データ(補正された原稿画像データ)が、検査部32で照合され、原稿データどおりの印刷が行われているか判定される。
一つの原稿データに対して複数枚の印刷を行う場合は、原稿データに基づく参照画像データとの照合によって、正常な画像であると判定された場合は、それ以後は、正常と判定された補正前の検査画像データと、新たに取得された検査画像データを照合して良否の判定を行う。すなわち、正常と判定された画像の検査画像データを参照画像データとして格納部30に格納し、次に取得された検査画像データ24は補正せずに、新たに格納された参照画像データと照合する。また、複数ページを複数部印刷する場合、各ページごとに上記のごとく参照データを管理する。
図3には、画像形成装置の印刷処理システムの具体的な構成が示されている。なお、このシステムは、レーザプリンタ(以下、「プリンタ」という)を想定して構成されるが、他のシステムに適用することは当業者には容易に可能である。印刷処理システム40は、CPU42、RAM44、ハードディスク46、PDLなどで記述された印刷用データなどを入力するための外部とのインタフェース回路(I/F)48、レーザダイオードによる光ビームを利用して静電潜像により用紙に画像を印刷して出力する画像出力部とのインタフェース回路である印刷コントローラ50、撮影手段としてのCCDカメラ22とのインタフェース回路52がデータバス54によって相互に接続されている。
CPU42にはプログラム格納用のROM56が接続されており、CPU42はこのROM56から適宜プログラムを読み出して実行することで、制御手段、画像処理手段及び検出手段として機能し、後述する印刷制御処理や画像検査可否判定処理や画像検査処理を制御する。また、データバス54を介して、他のハードウェアとプリント処理や画像検査処理のための画像データを送受信する。
インタフェース回路52のインタフェース部には、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のプリンタポートと接続するパラレルポートであったり、イーサネット(登録商標)インタフェースを用いることができる。ハードディスク46は、外部からインタフェース回路52を介して入力された印刷用データを格納する領域と、印刷用データをビットマップに展開(ラスタライズ)して生成された印刷処理後の画像データを1枚分格納する領域を備えている。
RAM44は、プリント処理に必要な領域、すなわちプリント処理用のワーク領域と、印刷コントローラ50へ送る画像データ(プリント用データをビットマップ展開した画像データ)のバッファ領域とを含み、さらに画像検査処理用に必要な領域、すなわち出力検査用に画像処理を行うワーク領域と、撮像画像データを格納する領域を含んでいる。
印刷コントローラ50は、画像データを画像形成装置による処理順に並び替えて当該装置を制御してレーザーダイオードの信号を生成する。
CCDカメラ22とのインタフェース回路52は、CCDカメラ22の出力データをアナログ−デジタル変換してRAM44へ格納する。排出トレイ20の色は前述のように、用紙と異なる色とされており、前述のRAM44には、このCCDカメラ22によって、排出トレイ上に用紙がない状態を撮影して取得した画像データ(トレイの画像データ)が予め記憶されている。
次に、上記構成のシステムにおける画像欠陥を検出する検査の一例を説明する。
まず、単一のページの原稿をN部数印刷出力した場合における撮像画像データの画像検査処理について説明する。以降、単一のページの原稿N部数について、単にN部と表現する。図4にCPU42によって実行される印刷処理システム40の制御ルーチンを示す。
まず、CPU42がCCDカメラインタフェース52を介して外部から入力された印刷用データをプリントジョブとして受信すると(S101−Yes)、ステップS101からステップS102に進み、待機状態から印刷状態に移行し、受信したプリントジョブに基づいて、図5に示すように1部目のプリント処理(S201)と画像検査処理を行う(S202)。印刷部数が2部以上で、現在のN部目のプリント処理が印刷部数以下の場合(S103−Yes)は、図6に示すようにN部目のプリント処理(S301)と画像検査処理(S302)を行い、Nに1を加算する(S105)。現在のN部目のプリント処理がプリント部数を超えた場合(S103−No)は、処理を終了する。
ここで、1部目のプリント処理と画像検査処理S102は、まず、1部目の展開後の画像データを印刷コントローラ50へ送出すると共に、この画像データをハードディスク46に格納し、印刷コントローラ50に1部目だけを印刷するように指示送出することで1部目のプリント処理を行う(S201)。その後、図7に示すように1部目の画像検査処理(S202)を行う。
1部目の画像検査処理S202では、ステップS401で、印刷コントローラ50から1部目のプリント処理完了の信号を待ち、該信号を受信したら、ステップS402に進み、所定時間(プリント処理後の用紙が排出トレイ20に排出されるまでの時間が予め設定されている)後に、CCDカメラ22へ撮影指示を送出する。この指示によりCCDカメラ22は、排出トレイ20上に用紙が排出された直後の状態を撮影する。CCDカメラ22によって撮影された画像データは、CCDカメラのインタフェース回路52においてデジタル信号に変換されて、RAM44に格納される。
次のステップS403では、このRAM44に格納された画像データ(以下、「検査画像データ」という)に対して、保守時に管理者が白紙を撮影するなどにより予め作成してRAM44又はハードディスク46に格納しておいた補正データに基づいて明暗補正(シェーディング補正)を施した後、ステップS404で光学歪みの補正、ステップS405で台形状から矩形への形状補正(透視変換処理)を施す。
なお、光学歪みの補正とは、CCDカメラのレンズの歪曲収差を補正するものであり、一般にレンズへの入射角θでの収差dは、レンズから結像面までの距離をc、結像面における結像位置の光軸からの距離をrとすると、次式で表される。
d=r−ctanθ
このレンズの収差dの特性に基づいて光学歪みの補正を行う。あるいは、収差dは、一般にrの3乗に比例するので、レンズ特性に基づいて比例定数を求めて光学歪みの補正を行うこともできる。
また、台形状から長方形への形状補正とは、検査画像データに含まれる幾何学的な歪みを補正するための処理である。CCDカメラ22で撮影して得られた検査画像データは、3次元空間を2次元平面に投影したものであり、図2に示したように設置したCCDカメラ22では排出トレイ20を斜視して撮影するので、CCDカメラ22からその視線方向に距離が離れるほど、2次元平面では視線方向と直交する水平方向の寸法が長く投影され、幾何学的な歪みが生じる。この幾何学的な歪みのため、排出トレイ20上の用紙は台形状に投影されるので、形状補正によってこれを本来の用紙の形状である長方形に変換する。これにより、撮影画像データの用紙領域と元画像データとの対応付けが可能になる。
次のステップS406では、ハードディスク46に格納した1部目のプリント処理に用いた画像データ(以下、「原稿データ」という)の解像度を、線形補完法などを用いて、CCDカメラ22の解像度に応じて変換する解像度変換処理を施した結果を比較用の原稿データとしてRAM44に格納する。場合によっては、解像度変換後の原稿データに対して、CCDカメラの光学系に起因するボケと、光学歪みの補正及び形状補正に起因するボケとを故意に加えるための画像の鮮明度を劣化させるぼかし処理(ガウスフィルタ処理)を施して、その結果を比較用の原稿データとしてRAM44に格納してもよい。
なお、原稿データは、印刷コントローラ50へ送出したときのものを用いており、画像形成装置による印刷(画像出力)の際の特性については既に加味されているので、ここでは、CCDカメラ22による撮影の際の特性のみを考慮して原稿データに画像処理を施す場合を示しているが、展開前の画像データを原稿データとして用い、画像出力の際の特性と撮影の際の特性を考慮した画像処理を施すようにしてもよい。ただし、展開前の画像データを原稿データとして用いる場合は、CPUは、印刷コントローラへの送出時の展開と、比較用の原稿データを生成するための画像処理時にも展開を行う必要があり、処理時間の短縮のためには、この例のように、印刷コントローラへ送出したときの展開後の画像データを原稿データとして用いるのが好ましい。
このように、撮影画像データ及び原稿データに対して画像処理を施すことによって、両者の画像特性、すなわち解像度、形状、鮮明度が、照射を照合可能とするように補正される。言いかえると、互いに略同等の画像特性を有する比較用の検査画像データと比較用の原稿データとが生成される。
そして、次のステップS407では、生成した比較用検査画像データと比較用原稿データとの差分処理を行う。撮像された検査画像と元となる原稿画像でパターンマッチング手法による相関係数を算出し、相関係数が最も高い値になった位置関係で差分処理を行う。
これにより、プリント出力すなわち検査画像データ側に黒点などの欠陥パターンがあると、差分結果に黒点が残り、次のステップS408では、この差分結果を適当な濃度の閾値を設定して2値化することで黒点などの画像欠陥を検出することができる。欠陥検出処理S408が終了すると、1部目の画像検査処理が終了する。
画像欠陥が検出された場合には、画像形成装置12に設けられている表示パネルなどのユーザインタフェース(図示省略)上で警告を発したり、インタフェース回路52を介して外部へ、例えば、ケーブルやネットワークを介して該画像形成装置12に接続された、プリント管理ソフトウエアなどを利用してプリントを実行しようとしているPCへ警告を発したり、リモート保守システムなどを介してネットワークを通してプリンタの保守業者へ通知することも可能である。
なお、上記では、黒点などの局所的な画像欠陥の検出について述べたが、全体的な濃度のむらや濃度シフトなどの画質不良も検出できる。
また、上記では、画像検査処理において、まず、検査画像データに対して画像処理を施し、比較用検査画像データを生成した後、原稿データに対して画像処理を施して、比較用原稿データを生成したが、検査画像データと原稿データに対する処理を並列処理するようにしてもよい。
印刷部数が2部以上の場合、図6に示すようにN部目のプリント処理と画像検査処理S104を行う。N部目のプリント処理と画像検査処理S104は、N部目のプリント処理を行う(S301)。その後、図8に示すようにN部目の画像検査処理を行う(S302)。
N部目の画像検査処理S302では、検査対象の検査画像データに対して、参照する画像が元の原稿データか前回までに得られた正常な検査画像データかをステップS501でチェックする。参照する画像が原稿データであれば、REFフラグはOFF、正常な検査画像データであればREFフラグはONに設定する。
まず、N=2である2部目の場合、1部目の画像検査処理の結果に関わらず、ステップS501の時点ではREFフラグはOFFになっているため、ステップS502に進む。ステップS502では、1部前(N−1)部目である1部目のプリント処理について欠陥がないかどうかを判定する。
(N−1)部目である1部目のプリント処理欠陥がない場合(S502−Yes)、REFフラグをONに設定し(S503)、(N−1)部目である1部目の検査画像データを参照画像データに設定する(S504)。その後、N部目である2部目の検査画像データと参照画像データ{(N−1)部目である1部目の検査画像データ}との間で差分処理を施す(S505)。
また、欠陥がある場合(S502−No)は、N部目である2部目の検査画像データと原稿データの間で画像検査処理を施す(S506)。N部目の撮像画像と元画像処理S506は、1部目の画像検査処理S202と同様の処理を行う。そのため、N部目の検査画像データと原稿データの検査処理S506についての説明は省略する。
次に、N=3である3部目の場合、2部目の画像検査処理の結果、欠陥なしであれば、REFフラグはONとなっているため(S501−Yes)、ステップS507に進み、N部目である3部目の検査画像データと参照画像データの間で差分処理を施す(S507)。
N=2のときと同様に、(N−1)部目である2部目のプリント処理欠陥がない場合(S502−Yes)、REFフラグをONに設定し(S503)、(N−1)部目である2部目の検査画像データを参照画像に設定する(S504)。その後、N部目である3部目の検査画像データと参照画像{(N−1)部目である2部目の検査画像データ}との間で差分処理を施す(S505)。
N≧4である4部目以降の場合においても、図8のフローチャートに従って画像検査処理を行う。また、N≧3である3部目以降の画像検査処理において、複数の検査画像データが正常だと判定された場合、複数の検査画像データを参照画像データに設定する、複数の検査画像データの平均値を参照画像データに設定するといった処理を付加してもよい。
以上のプリント処理の例により、同じ印刷内容で複数枚の原稿を出力する場合において、N部目の撮像画像が欠陥なしと判定された時点で、(N+1)部目以降の検査画像データの画像検査処理は、欠陥がない検査画像データを参照画像データに設定するため、原稿データに比べて、画像特性の差が少ない。そのため、参照画像データとの差分処理の際に、画像補正処理に必要なステップを少なくすることが可能となり、画像検査処理にかかる時間を短くすることが可能となる。
次に、複数(M)ページの原稿を複数(N)部印刷する場合の検査に係る処理について説明する。ここでは、1部目の1、2、3、・・・、Mページ、2部目の1、2、3、・・・、Mページ、3部目の1、2、3、・・・、Mページの順番で、Mページ、N部数の原稿をプリント出力する場合について述べる。図9にCPU42によって実行される印刷処理システム40の制御ルーチンを示す。
まず、CPU42がインタフェース回路52を介して外部から入力された印刷用データをプリントジョブとして受信すると(S601−Yes)、ステップS601からステップS602に進み、待機状態からプリント状態に移行し、受信したプリントジョブに基づいて、図10に示すように1部目の1〜Mページプリント処理と画像検査処理を行う。プリント部数が2部以上で、現在のN部目のプリント処理がプリント部数以下の場合(S603−Yes)は、図10に示すようにN部目の1〜Mページプリント処理と画像検査処理を行い(S604)、Nに1を加算する(S605)。現在のN部目のプリント処理がプリント部数を超えた場合(S603−No)は、処理を終了する。
ここで、1部目の1〜Mページプリント処理と画像検査処理S602は、まず、Mを初期値に設定し(S701)、Mがページ数よりも小さい場合に(S702−Yes)、1部目Mページ目の展開後の画像データを印刷コントローラ50へ送出すると共に、この画像データをハードディスク46に格納し、印刷コントローラ50に1部目Mページ目だけをプリントするように指示送出することで1部目Mページ目のプリント処理を行う(S703)。その後、1部目Mページ目の画像検査処理(S704)を行う。1部目Mページ目の画像検査処理S704は、前述の1ページを複数枚印刷する例において、図7で説明した1部目画像検査処理と同じ処理を行う。そのため、1部目Mページ目の画像検査処理S704についての説明は省略する。1部目Mページ目の画像検査処理S704の後に、Mを1加算し(S705)、Mがページ数より大きくなるまでステップS703〜S705の処理を繰り返し行う。Mがページ数より大きくなった場合(S702−No)、1部目の1〜Mページプリント処理と画像検査処理を終了する。
プリント部数が2部以上の場合、図11に示すように、まず、Mを初期値に設定し(S801)、Mがページ数よりも小さい場合に(S802−Yes)、N部目Mページ目の展開後の画像データを印刷コントローラ50へ送出すると共に、この画像データをハードディスク46に格納し、印刷コントローラ50にN部目Mページ目だけを印刷するように指示送出することでN部目Mページ目のプリント処理を行う(S803)。その後、N部目Mページ目の画像検査処理(S804)を行う。N部目Mページ目の画像検査処理S804の後に、Mを1加算し(S705)、Mがページ数より大きくなるまでS803〜S805の処理を繰り返し行う。Mがページ数より大きくなった場合(S802−No)、N部目の1〜Mページプリント処理と画像検査処理を終了する。
N部目Mページ目の画像検査処理S804では、検査対象の検査画像データに対して、参照する画像が元画像か正常な検査画像データかをステップS901でチェックする。参照する画像が原稿データであれば、REFフラグはOFF、正常な検査画像データであればREFフラグはONに設定する。
まず、N=2である2部目Mページ目の場合、図12に示すように、1部目の画像検査処理の結果に関わらず、S901の時点ではMページ目のREFフラグはOFFになっているため、ステップS902に進む。ステップS902では、1部前{(N−1)部目}である1部目Mページ目のプリント処理について欠陥がないかどうかを判定する。
(N−1)部目である1部目、Mページ目のプリント処理欠陥がない場合(S902−Yes)、Mページ目のREFフラグをONに設定し(S503)、(N−1)部目である1部目Mページ目の検査画像データをMページ目の参照画像データに設定する(S504)。その後、N部目である2部目Mページ目の検査画像データとMページ目の参照画像データ{(N−1)部目である1部目の検査画像データ}との間で差分処理を施す(S505)。
また、欠陥がある場合(S902−No)は、N部目Mページ目である2部目の検査画像データと原稿データの間で画像検査処理を施す(S906)。N部目の撮像画像と元画像処理S906は、1部目の画像検査処理S704と同様の処理を行う。そのため、N部目Mページ目の検査画像データと原稿データの検査処理S906についての説明は省略する。
次に、N=3である3部目Mページ目の場合、2部目Mページ目の画像検査処理の結果、欠陥なしであれば、Mページ目のREFフラグはONとなっているため(S901−Yes)、S907に進み、N部目である3部目Mページ目の検査画像データとMページ目の参照画像データの間で差分処理を施す(S507)。
N=2のときと同様に、(N−1)部目である2部目Mページ目のプリント処理欠陥がない場合(S902−Yes)、Mページ目のREFフラグをONに設定し(S903)、(N−1)部目である2部目Mページ目の検査画像データをMページ目の参照画像に設定する(S904)。その後、N部目である3部目Mページ目の検査画像データとMページ目の参照画像{(N−1)部目である2部目Mページ目の検査画像データ}との間で差分処理を施す(S905)。
N≧4である4部目以降の場合においても、図12のフローチャートに従って画像検査処理を行う。また、1ページ、複数枚の印刷例と同様、N≧3である3部目以降の画像検査処理において、複数の検査画像データが正常だと判定された場合、複数の検査画像データを参照画像データに設定する、複数の検査画像データの平均値を参照画像データに設定するといった処理を付加してもよい。
以上の例により、複数ページの原稿が複数部数出力する場合においても、N部目Mページ目の撮像画像が欠陥なしと判定された時点で、(N+1)部目Mページ目以降の検査画像データの画像検査処理は、欠陥がない検査画像データを参照画像データと設定するため、原稿データに比べて、画像特性の差が少ない。そのため、参照画像データとの差分処理の際に、画像補正処理に必要なステップを少なくすることが可能となり、第1の実施例と同様、画像検査処理にかかる時間を短くすることが可能となる。
10 画像検査装置、12 画像形成装置、14 印刷部、16 原稿データ、18 用紙、20 排出トレイ、22 CCDカメラ、24 検査画像データ、26 検査画像データ補正部、28 原稿データ補正部、30 参照画像データ格納部、32 検査部。
Claims (7)
- 一つの原稿データに基づき複数枚の用紙に印刷された画像を検査する画像検査装置であって、
画像形成された用紙上の画像を撮影して検査画像データを取得する検査画像データ取得手段と、
前記検査画像データの前記撮影に伴う歪みを補正する検査画像データ補正手段と、
前記原稿データを参照画像データとしてこれと前記補正された検査画像データを照合して正常に印刷されたかを検査し、正常に印刷された画像の検査画像データを取得した後には、正常画像の検査画像データを参照画像データとして取得した検査画像データと照合し、印刷された画像の検査を行う検査手段と、
を有する画像検査装置。 - 請求項1に記載の画像検査装置において、前記の撮影に伴う歪みは、撮影を斜めから行うのに伴う歪みである、画像検査装置。
- 請求項2に記載の画像検査装置において、前記の撮影に伴う歪みは、さらに前記撮影の光学系の光学歪みに起因する歪みである、画像検査装置。
- 請求項2または3に記載の画像検査装置において、前記検査画像データ補正手段は、更に、前記撮影された検査画像データの明度の補正を行う、画像検査装置。
- 請求項1から4のいずれかに記載の画像検査装置であって、さらに原稿データを、前記撮影の解像度に対応させて補正する原稿データ補正手段を有する、画像検査装置。
- 一つの原稿データを元に印刷された複数枚の画像をそれぞれ撮影して検査画像データを取得し、画像が原稿データのとおりに印刷されているかを検査する画像検査方法であって、
前記検査画像データの前記撮影に伴う歪みを補正後、これと前記原稿データとを照合して正常に印刷されたかを検査し、正常に印刷された画像の検査画像データを取得した後には、正常画像の検査画像データと取得した検査画像データとを照合して、印刷された画像の検査を行う、
画像検査方法。 - 一つの原稿データに基づき複数枚の用紙に印刷された画像を撮影して得る検査画像データを取得する手段と、
正常に印刷された画像の検査画像データが取得されているか判断する手段と、
前記検査画像データの前記撮影に伴う歪みを補正する手段と、前記補正された検査画像データと前記原稿データを照合して、正常に印刷されたかの検査を行う手段と、
正常画像の検査画像データが取得された後には、正常画像の検査画像データと取得した検査画像データとを照合して、印刷された画像の検査を行う手段と、
してコンピュータを機能させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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