JP2020004345A - 画像照合システム、画像照合方法、及びプログラム - Google Patents

画像照合システム、画像照合方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷物の検査における誤判定を抑制し得る画像照合システム、画像照合方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】原稿画像データ(10A)を取得する原稿画像データ取得部(160)、複数の印刷物(14)のそれぞれの電子化データ(18)を取得する電子化データ取得部(162)、複数の電子化データからマスター画像データ(20)を選択するマスター画像データ選択部(164)、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定部(166)、及び原稿画像データと一致していると判定されたマスター画像データと複数の印刷物の電子化データとを照合する照合部(168)と、を備える。【選択図】図16

Description

本発明は画像照合システム、画像照合方法、及びプログラムに関する。
原稿画像データと、原稿画像データに基づいて印刷された印刷物とを比較して、印刷物が正しく印刷されたものであるか否かを判定する検査は、オペレータによる目視検査が主流であった。目視検査に代わり、印刷物を電子化し、印刷物の電子化データと原稿画像データとを照合する検査が採用されている。
印刷物の電子化の例として、スキャナ装置、及び撮像装置等の電子化機器を用いて印刷物を撮像し、撮像データに対して規定の画像処理を施し、印刷物の電子化データを生成する例が挙げられる。
特許文献1に記載の複写機は、数百枚の連続画像形成を行う前処理として、サンプル画像を一枚出力し、サンプル画像をユーザが目視でチェックをする。例えば、赤の色味が足りないとユーザが判断した場合、赤味を増す調整が実施される。
特許文献1に記載の複写機は、調整後、再びサンプル画像を出力する。ユーザが要求する品質のサンプル画像が得られた場合、このサンプル画像を良品画像として基準画像データ取得モードをスタートさせる。基準画像データ取得モードでは、センサユニットを用いて良品画像が形成された転写紙を読み取り、基準画像データを取得する。前処理が終了した後に、基準画像データを用いた画質判定を行いながら連続画像形成が実施される。
印刷物を電子化する際に、電子化データには様々な変化が発生し得る。原稿画像データと印刷物の電子化データとを単純に比較する照合では、電子化データの変化に起因する誤判定の発生が懸念される。誤判定の発生は規定の検査精度が得られないという問題を生じる。
印刷物を電子化する段階における電子化データの変化の度合いは、印刷物に使用される媒体の種類、電子化に用いられる機器の個体差、及び印刷物の経時劣化などの影響を受けるため単純な計算では補正が難しい。そこで、印刷物を電子化する段階の変化を計算で補正するのではなく、同一機器を用いて同一時期に電子化した電子化データ同士を照合することで電子化データ同士の同一性を確認する方法が採用されている。かかる方法は、同一の原稿画像データから複数枚の印刷物を作成する場合に有効である。
特許文献2は、複数の用紙上に形成された画像を読み取り、読み取られた複数の画像のいずれかを基準画像とし、その他を検査画像として、基準画像の特徴量と検査画像の特徴量とを照合して検査画像の良否を判定する画像形成装置が記載されている。
特許第5168651号公報 特開2016−1415号公報
しかしながら、同一の印刷物を大量に印刷して、全ての印刷物について原稿画像データが正しく印刷されているかを検査する際に、原稿画像データと全ての印刷物の電子化データとを照合すると、電子化機器に起因する印刷物と電子化データとの間に生じる変化が影響して、原稿画像データと電子化データとの判定精度を出すことが困難である。
特許文献1に記載の複写機は、オペレータが正しい印刷物の電子化データを事前に準備してサンプル画像として登録している。サンプル画像の作成と目視チェックとを繰り返した後に基準データと照合するなど、運用が煩雑である。
特許文献2に記載の画像形成装置は、同一の原稿画像データから複数枚の印刷物を作成する場合の検査に有効であるものの、基準画像として選択された画像が原稿画像データと一致している可能性は100パーセントではない。
一方、特許文献2に記載の画像形成装置は、基準画像が原稿画像データと一致していることを前提としている。そうすると、基準画像として選択された画像が原稿画像と一致していない場合に誤判定を生じ得る。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、印刷物の検査における誤判定を抑制し得る画像照合システム、画像照合方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
第1態様に係る画像照合システムは、原稿画像データを取得する原稿画像データ取得部と、原稿画像データに基づく複数の印刷物のそれぞれの電子化データを取得する電子化データ取得部と、複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択部と、原稿画像データとマスター画像データとを照合して、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定部と、判定部を用いて原稿画像データと一致していると判定されたマスター画像データと複数の印刷物の電子化データとを照合する照合部と、を備えた画像照合システムである。
第1態様によれば、印刷物の電子化データのいずれかをマスター画像データとして、印刷物の電子化データを照合する際に、マスター画像データが印刷物の原稿画像データと一致しているか否かを判定する。これにより、印刷物の原稿画像データと一致するマスター画像データを用いた印刷物の照合が可能となる。
印刷物は、原稿画像データに基づいて画像等が形成された媒体を表す。画像等は、写真、絵、模様、図形、及び文字等を含み得る。
印刷物の電子化データとは、コンピュータ等の処理装置を用いて、規定の処理を施し得るデータの形式を表す。
一致とは、完全一致だけでなく、厳密には不一致であるものの許容範囲の誤差が含まれる実質的な一致を含み得る。
第2態様は、第1態様の画像照合システムにおいて、マスター画像データを表すマスター画像、及び原稿画像データを表す原稿画像を、表示装置に表示させる表示制御部を備えた構成としてもよい。
第2態様によれば、表示装置に表示されたマスター画像が原稿画像と一致するか否かを目視により判定し得る。
表示制御部は、マスター画像データを表す信号、及び原稿画像データを表す信号を表示装置へ送信し得る。
第3態様は、第2態様の画像照合システムにおいて、表示装置に表示されたマスター画像と、原稿画像とが一致しているか否かを表す判定情報を取得する判定情報取得部を備え、照合部は、判定情報取得部を用いて、マスター画像が原稿画像と一致していることを表す判定情報を取得した場合、マスター画像データと複数の印刷物の電子化データとを照合する構成としてもよい。
第3態様によれば、マスター画像が原稿画像と一致していることを表す判定情報を取得した場合に、マスター画像データと印刷物の電子化データとの照合が実施される。
判定情報は、入力装置を用いてオペレータが入力し得る。
第4態様は、第2態様の画像照合システムにおいて、判定部は、マスター画像データが原稿画像データと一致するか否かを段階的に判定し、表示制御部は、判定の段階に応じて、表示装置へ表示させる判定結果の表示内容を変更する構成としてもよい。
第4態様によれば、段階的な判定結果に応じた表示を実施し得る。
第5態様は、第4態様の画像照合システムにおいて、判定部は、マスター画像データが原稿画像データと一致する確率を算出し、表示制御部は、判定部を用いて算出した確率に応じて、表示装置へ表示させる判定結果の表示内容を変更する構成としてもよい。
第5態様によれば、マスター画像データが原稿画像データと一致する確率に応じた表示を実施し得る。
第6態様は、第5態様の画像照合システムにおいて、判定部は、確率が規定の閾値以上の場合に、マスター画像データが原稿画像データと一致すると判定する構成としてもよい。
第6態様によれば、マスター画像データが原稿画像データと一致する確率に基づいて、マスター画像データが原稿画像データと一致するか否かを判定し得る。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか一態様の画像照合システムにおいて、原稿画像データに補正処理を施す補正処理部を備え、判定部は、マスター画像データと、補正処理部を用いて補正処理が施された原稿画像データとを照合する構成としてもよい。
第7態様によれば、マスター画像データと原稿画像データとの間の画像解析を実施し得る。
第8態様は、第1態様から第7態様のいずれか一態様の画像照合システムにおいて、原稿画像データと類似する類似原稿画像データを取得する類似原稿画像データ取得部を備え、判定部は、マスター画像データと類似原稿画像データとを照合して、マスター画像データが類似原稿画像データと一致しているか否かを判定し、照合部は、判定部を用いて、原稿画像データと一致し、かつ、類似原稿画像データと不一致と判定されたマスター画像データと、複数の印刷物の電子化データと照合する構成としてもよい。
第8態様によれば、類似原稿画像データと一致しないマスター画像データと、印刷物の電子化データとの照合が可能となる。
類似原稿画像データ取得部は、複数の類似原稿画像データを取得し得る。
類似原稿画像データの取得は、複数の候補画像を取得し、複数の候補画像から一つ以上の類似原稿画像データを選択する態様が含まれ得る。また、類似原稿画像データの取得は、予め決められた類似原稿画像データを取得する態様が含まれ得る。
第9態様は、第8態様の画像照合システムにおいて、類似原稿画像データ取得部が、類似原稿画像データの候補となる複数の候補画像データを取得した場合に、複数の候補画像データのそれぞれについて、原稿画像データとの類似度を算出する類似度算出部と、類似度算出部を用いて算出された複数の候補画像データのそれぞれにおける原稿画像データとの類似度に基づいて、複数の候補画像データから類似原稿画像データを選択する類似原稿画像データ選択部と、を備えた構成としてもよい。
第9態様によれば、類似原稿画像データを特定する際に処理範囲を限定し得る。これにより、処理期間の短縮が見込まれる。
類似度の一例として、複数の候補画像データのそれぞれと原稿画像データとのアベレージハッシュ値の差分値を適用し得る。
第10態様は、第8態様の画像照合システムにおいて、類似原稿画像データ取得部は、外部コンピュータを用いて類似原稿画像データの候補となる複数の候補画像データの中から選択された類似原稿画像データを取得する構成としてもよい。
第10態様によれば、外部コンピュータを用いて類似原稿画像データの選択処理を実施することで、画像照合システムにおける類似原稿画像データとマスター画像データとの照合までの処理期間の長期間化を抑制し得る。特に、多数の候補画像データが存在する場合に有効である。
第11態様は、第8態様から第10態様のいずれいか一態様の画像照合システムにおいて、判定部は、マスター画像データと類似原稿画像データとが一致するか否かを段階的に判定する構成としてもよい。
第11態様によれば、マスター画像データが類似原稿画像データと一致するか否かを段階的に判定し得る。
第11態様において、マスター画像データと類似原稿画像データとの一致確率を算出し、一致確率を規定の閾値と比較して、マスター画像データが類似原稿画像データと一致するか否かを判定し得る。
第12態様は、第8態様から第11態様のいずれか一態様の画像照合システムにおいて、原稿画像データに含まれる領域から、類似原稿画像データと一致せずに類似する領域を第一類似領域として検出する類似領域検出部を備え、判定部は、マスター画像データにおいて第一類似領域に対応する第二類似領域を検出し、第一類似領域と第二類似領域とを解析して、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定する構成としてもよい。
第12態様によれば、マスター画像データと原稿画像データとが一致するか否かを判定する際に処理範囲を限定し得る。これにより、処理期間の短縮が見込まれる。
第13態様は、第12態様の画像照合システムにおいて、判定部は、類似原稿画像データとマスター画像データとの類似度として、第一類似領域と第二類似領域とが一致するか否かを段階的に判定する構成としてもよい。
第13態様によれば、第一類似領域と第二類似領域とが一致するか否かを段階的に判定し得る。
第13態様において、第一類似領域と第二類似領域とが一致する確率に基づいて、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定し得る。
第13態様において、第一類似領域と第二類似領域とが一致する確率が規定の閾値以上の場合に、マスター画像データが原稿画像データと一致すると判定し得る。
第14態様は、第12態様又は第13態様の画像照合システムにおいて、判定部は、第一類似領域と第二類似領域との照合、及びマスター画像データの全体と原稿画像データの全体との照合を併用する構成としてもよい。
第14態様によれば、マスター画像データが原稿画像データと一致するか否かの判定精度が向上し得る。
第15態様は、第12態様から第14態様のいずれか一態様の画像照合システムにおいて、照合部は、第二類似領域と、第二類似領域に対応する電子化データにおける領域とを照合する構成としてもよい。
第15態様によれば、マスター画像データと電子化データとの照合の際に処理範囲を限定し得る。これにより、処理期間の短縮が見込まれる。
第16態様は、第15態様の画像照合システムにおいて、照合部は、第二類似領域と、第二類似領域に対応する電子化データにおける領域との照合、及びマスター画像データの全体と印刷物の電子化データの全体との照合を併用する構成としてもよい。
第16態様によれば、マスター画像データと電子化データとの照合の精度が向上し得る。
第17態様は、第1態様から第16態様のいずれか一態様の画像照合システムにおいて、マスター画像データ選択部は、複数の印刷物のうち一枚目の印刷物の電子化データをマスター画像データとして選択し、照合部は、複数の印刷物のうち二枚目以降の印刷物の電子化データをマスター画像データと照合する構成としてもよい。
第17態様によれば、印刷物を電子化する際の変化の影響を受けずに、電子化データのマスター画像データとの照合が可能となる。
第18態様に係る画像照合方法は、原稿画像データを取得する原稿画像データ取得工程と、原稿画像データに基づく複数の印刷物のそれぞれの電子化データを取得する電子化データ取得工程と、複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択工程と、原稿画像データとマスター画像データとを比較して、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定工程と、判定工程において原稿画像データと一致していると判定されたマスター画像データと複数の印刷物の電子化データとを照合する照合工程と、を含む画像照合方法である。
第18態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることが可能である。
第18態様において、第2態様から第17態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、画像照合システムにおいて特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担う画像照合方法の構成要素として把握することができる。
第19態様に係るプログラムは、コンピュータに、原稿画像データを取得する原稿画像データ取得機能、原稿画像データに基づく複数の印刷物のそれぞれの電子化データを取得する電子化データ取得機能、複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択機能、原稿画像データとマスター画像データとを比較して、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定機能、及び判定機能を用いて原稿画像データと一致していると判定されたマスター画像データと複数の印刷物の電子化データとを照合する照合機能を実現させるプログラムである。
第19態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることが可能である。
第19態様において、第2態様から第17態様で特定した事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、画像照合システムにおいて特定される処理や機能を担う構成要素は、これに対応する処理や機能を担うプログラムの構成要素として把握することができる。
本発明によれば、印刷物の電子化データのいずれかをマスター画像データとして、印刷物の電子化データを照合する際に、マスター画像データが印刷物の原稿画像データと一致しているか否かを判定する。これにより、印刷物の原稿画像データと一致するマスター画像データを用いた印刷物の照合が可能となる。
図1は印刷物の電子化データの説明図である。 図2は実施形態に係る画像照合方法の模式図である。 図3は従来例に係る画像照合方法の模式図である。 図4はマスター画像データの照合の模式図である。 図5は照合画面の構成例の説明図である。 図6は判定結果表示画面の第一例の説明図である。 図7は判定結果表示画面の第二例の説明図である。 図8は判定結果表示画面の第三例の説明図である。 図9は第三実施形態に係るマスター画像データの照合の模式図である。 図10は類似原稿画像データの判定例を示す模式図である。 図11は第四実施形態に係るマスター画像データの照合の模式図である。 図12は類似原稿画像の具体例を示す図である。 図13は類似領域の拡大図である。 図14は画像照合システムの全体構成図である。 図15は図14に示す画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図16は図14に示す画像照合システムの機能ブロック図である。 図17は実施形態に係る画像照合方法の手順を示すフローチャートである。 図18は第一実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順を示すフローチャートである。 図19は第二実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順を示すフローチャートである。 図20は第三実施形態に係る画像照合システムの機能ブロック図である。 図21は第三実施形態の変形例に係る画像照合システムの機能ブロック図である。 図22は第三実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順を示すフローチャートである。 図23は図22に示す類似原稿画像データ取得工程の手順を示すフローチャートである。 図24は図17に示すマスター画像データ照合工程の他の例における手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。本明細書では、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
[画像照合システムの概略]
図1は印刷物の電子化データの説明図である。図1に示すように、原稿画像10を表す原稿画像データ10Aに基づき、印刷機12を使用して複数の印刷物14が生成される場合、複数の印刷物14が原稿画像データ10Aのとおりに正しく印刷されているか否かを確認する必要がある。
従来は、原稿画像10と印刷物14とを目視により確認していたが、作業者の不注意等に起因するミスが発生するなど、一定の精度を得るには限界があった。そこで、電子化機器16を用いて印刷物14を電子化データ18として、電子化データ18と原稿画像データ10Aとを照合する方法が考えられる。
ここで、図1に示す印刷物14の枝番号、及び電子化データ18の枝番号は、何枚目の印刷物であるかを表す。nは1以上の整数である。電子化機器16の一例として、画像スキャン装置が挙げられる。画像スキャン装置は、イメージセンサなどの撮像素子を用いて印刷物14を撮像し、印刷物のスキャンデータを生成し得る。印刷物のスキャンデータは、電子化データ18の一例である。
イメージセンサの例として、CCDイメージセンサ、及びCMOSなどが挙げられる。CCDは、Charge-Coupled Deviceの省略語である。CMOSは、Complementary Metal Oxide Semiconductorの省略語である。
図2は実施形態に係る画像照合方法の模式図である。本実施形態に示す画像照合方法は、電子化機器16を用いて連続して印刷物14を電子化する過程で生成される最初の電子化データ18−1を自動的にマスター画像データ20として用いる。そして、二枚目以降の電子化データ18をマスター画像データ20と照合する。最初の電子化データ18−1は一枚目の印刷物の電子化データの一例に相当する。
一般に、同一の注文番号の複数の印刷物14を連続して電子化する際に、最初の電子化データ18−1は抽出が簡単である。そこで、本実施形態では、最初の印刷物14の電子化データ18−1をマスター画像データ20としている。
この方法では、電子化データ18同士が照合されるので、電子化機器16を用いる電子化の過程で生じる画像の変化を補正する必要がなく、非常に安価にシステムを開発することが可能となる。また、電子化データ18同士の照合のため、照合の精度向上が可能となる。さらに、原稿画像データ10Aと電子化データ18との間の補正処理が不要となり、全体の処理期間を短縮し得る。
図3は従来例に係る画像照合方法の模式図である。図3に示すように、原稿画像データ10Aと電子化データ18とを照合する方法が従来は一般的であった。しかし、原稿画像データ10Aと電子化データ18とを照合する場合、一定の照合の精度を確保するためには、技術的難易度が非常に高くなる。
そこで、本実施形態に係る画像照合方法では、原稿画像データ10Aに代わり一枚目の印刷物14−1の電子化データ18−1をマスター画像データ20とし、マスター画像データ20と二枚目の印刷物14−2以降の印刷物14の電子化データ18とを照合する。
図4はマスター画像データの照合の模式図である。以下、マスター画像データの照合とは、図2に示すマスター画像データ20と、図3に示す原稿画像データ10Aとの照合を表すこととする。
図4に示すように、マスター画像データ20として用いた電子化データ18−1と原稿画像データ10Aとを照合して、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否かが確認される。これにより、全ての印刷物14に対して原稿画像10との照合が可能となる。マスター画像データ20の照合では、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの類似度合いを算出してもよい。類似度合いとして両者が一致する確率を算出し得る。以下に、マスター画像データ20の照合について詳細に説明する。
[第一実施形態に係るマスター画像データの照合]
図5は照合画面の構成例の説明図である。第一実施形態に係るマスター画像データ20の照合では、オペレータによる目視を適用する。
図5に示す表示装置22は、マスター画像データ照合画面23が表示される。マスター画像データ照合画面23は、原稿画像10、及びマスター画像21が並べて表示される。オペレータは、表示装置22に表示されたマスター画像データ照合画面23を目視して、原稿画像10とマスター画像21との一致、又は不一致を確認し得る。
オペレータは、図5に図示しない入力装置を用いて、マスター画像データ20の照合結果を入力し得る。入力装置は、キーボード、及びマウス等を適用し得る。タッチパネル方式の表示装置22を適用して、入力装置と表示装置22とを兼用してもよい。なお、入力装置は、符号105を付して図14に図示する。
目視を適用したマスター画像データ20の照合の他の例として、印刷装置を用いて原稿画像データ10Aを印刷し、原稿画像データ10Aの印刷物と表示装置22を用いて表示したマスター画像21とを目視する例が挙げられる。
例えば、ロット単位で複数の印刷物14を管理する際に用いられる帳票に原稿画像10のサムネイル画像を印刷する。オペレータは、ロット単位で複数の印刷物14の検品を実施する際に、マスター画像データ照合画面23に表示されたマスター画像データ20と、帳票に印刷された原稿画像10のサムネイル画像とを目視して照合し得る。
[第一実施形態に係るマスター画像データの照合の作用効果]
第一実施形態に係るマスター画像データの照合によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
電子化機器16を用いて、複数の印刷物14を一括して電子化する過程において、原稿画像データ10Aに代わり最初の電子化データ18−1をマスター画像データ20とする。マスター画像データ20と二枚目以降の印刷物14の電子化データ18とを照合する。これにより、電子化機器16を用いて印刷物14を電子化する過程で生じる画像の変化を補正する必要がなくなり、安価で照合の精度が高い印刷物の照合を実現し得る。その際に、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと照合される。これにより、全ての印刷物14は、原稿画像データ10Aとの照合されたものとして取り扱うことが可能である。以下に説明する他の実施形態についても同様の作用効果を得ることが可能である。
〔2〕
マスター画像データ20の照合は、マスター画像データに対応するマスター画像21の目視を適用する。これにより、マスター画像データ20の照合に費やす期間を短縮することができる。また、表示装置、及び入力装置を用いたマスター画像データ20の照合を実現し得る。
[第二実施形態に係るマスター画像データの照合]
第二実施形態に係るマスター画像データ20の照合は、画像解析を適用する。マスター画像データ20の照合に画像解析を適用する場合、電子化機器16の性能に起因する印刷物14と電子化データ18との間に生じる画像の変化を補正する必要がある。
画像の変化の例として、電子化の際の色の変化、印刷物14の大きさに起因する印刷範囲の変化、及び電子化データ18を生成する際の傾きなどが挙げられる。そこで、原稿画像データ10Aに対して、色の補正、位置合わせ、及び傾きの補正等の補正処理を実施した後に、マスター画像データ20の照合を実施する。これにより、オペレータの目視による照合の精度を挙げる効果を奏する。
なお、原稿画像データ10Aの補正に代わり、電子化データ18を補正してもよいし、原稿画像データ10A、及び電子化データ18の両者を補正してもよい。
本実施形態に示すマスター画像データ20の照合では、原稿画像データ10Aとマスター画像データ20との一致している部分の度合いを算出する。算出結果には、原稿画像データ10A、及びマスター画像データ20のどの位置が一致しているかを表す位置情報が含まれる。例えば、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの画素ごと、又は領域ごとの対応付けを行い、対応付けがされた画素ごと、又は領域ごとに一致の度合いを算出してもよい。マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致の度合いとして、原稿画像データ10Aとマスター画像データ20との一致確率を算出してもよい。
本実施形態に係るマスター画像データ20の照合では、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの照合における判定結果を表示する際に、原稿画像データ10Aとマスター画像データ20との一致確率に応じて表示内容が変更される。
図6は判定結果の表示画面の第一例の説明図である。図6に示す第一判定結果表示画面30は、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致すると判定された場合に適用される。図6に示す第一判定結果表示画面30は、原稿画像10、及びマスター画像21が並べて表示される。また、第一判定結果表示画面30は判定結果を表す第一文字情報32、及びオーケーボタン24が表示される。
図6に示す第一文字情報32は、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致することを表している。また、第一文字情報32は、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率が含まれている。
図6に示す原稿は原稿画像10を表す。図7、及び図8についても同様である。マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率を表すXは、0パーセントを超え100パーセント未満の任意の数値を表す。
マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率Xが第一閾値を超える場合に、表示装置22は第一判定結果表示画面30を表示し得る。マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致することを表す第一判定結果表示画面30は、マスター画像データ20、及び原稿画像データ10Aの表示を省略し得る。オーケーボタン24のクリックにより、マスター画像データ20の照合における判定結果を表す信号を送信し得る。図7、及び図8に示す例についても同様である。
図7は判定結果表示画面の第二例の説明図である。図7に示す第二判定結果表示画面30Aは判定結果を表す第二文字情報32Aが表示される。第二文字情報32Aは、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致する確率が相対的に低い場合に適用し得る。図7に示す一致確率Yは、図6に示す一致確率X未満であり、後述する一致確率Z以上の任意の数値である。すなわち、第二閾値を第一閾値未満とすると、一致確率Yが第二閾値以上であり第一閾値未満の場合に、表示装置22は第二判定結果表示画面30Aを表示する。
図8は判定結果表示画面の第三例の説明図である。図8に示す第三判定結果表示画面30Bは判定結果を表す第三文字情報32Bが表示される。第三文字情報32Bは、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致する確率がさらに低い場合に適用し得る。図8に示す一致確率Zは、図7に示す一致確率Y未満の任意の数値である。すなわち、一致確率Zが第二閾値未満の場合に、表示装置22は第三判定結果表示画面30Bを表示する。
[第二実施形態に係るマスター画像データの照合の作用効果]
第二実施形態に係るマスター画像データの照合によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
マスター画像データ20の照合に画像処理を適用し、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致する度合いを算出する。判定結果として、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致度合いを表示する。これにより、目視によるマスター画像データ20の照合をアシストし得る。
〔2〕
一致する度合いとして、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致する確率を適用する。これにより、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率に基づく判定が可能となる。
〔3〕
一致する度合いに応じて、判定結果を表す文字情報の内容を変更する。これにより、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率に基づく判定をアシストし得る。
[第二実施形態の応用例]
第二実施形態に係るマスター画像データの照合に適用される画像処理に基づいて導出されたマスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致度合いを、判定結果としてもよい。
すなわち、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致度合いが規定の閾値以上の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと一致すると判定する。一方、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致度合いが規定の閾値未満の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと不一致と判定する。
判定結果は、図5等に示す表示装置22に表示し得る。また、判定結果は、自動送信し得る。
[第三実施形態に係るマスター画像データの照合]
図9は第三実施形態に係るマスター画像データの照合の模式図である。第三実施形態に係るマスター画像データ20の照合では、誤って印刷される可能性がある原稿画像データ同士を照合して類似度を算出し、マスター画像データ20の照合に利用する。
ここで、誤って印刷される可能性がある原稿画像データとは、間違って印刷された印刷物が、正しく印刷された印刷物に混在する可能性がある範囲の画像データである。例えば、誤って印刷される可能性がある原稿画像データは、印刷物が同一期間に連続して印刷される単位であるロットにおける複数の原稿画像データなどが該当する。すなわち、誤って印刷される可能性がある原稿画像データとは、正規の原稿画像データと取り違えが起こり得る、正規の原稿画像データと異なる原稿画像データである。
誤って印刷される可能性がある原稿画像データの範囲を限定することで、誤って印刷される可能性がある原稿画像データ同士の類似度の算出が際限なく実施されることを防止し得る。
誤って印刷される可能性がある原稿画像データ同士の類似度の算出は、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの照合の事前に実施される。誤って印刷される可能性がある原稿画像データ同士の類似度の算出の結果から、類似原稿画像データ40が存在するか否かを判定する。類似原稿画像データ40の一例として、誤って印刷される可能性がある原稿画像データのうち、原稿画像データ10Aとの類似度が最も高いものが挙げられる。複数の類似原稿画像データ40が存在してもよい。例えば、原稿画像データ10Aとの類似度が規定の閾値を超えるものを、類似原稿画像データ40とし得る。
類似原稿画像データ40が存在する場合、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの照合に加えて、マスター画像データ20と類似原稿画像データ40との照合を実施する。照合結果として一致確率等の一致の度合いを適用し得る。
下記の表1にマスター画像データ20の照合における判定結果の例を示す。
Figure 2020004345
上記の表1に示す第三閾値は0パーセントを超え100パーセント未満の任意の値を適用し得る。例えば、第三閾値を90パーセントとし得る。なお、原稿画像データ10Aとの一致確率の判定閾値と、類似原稿画像データ40との一致確率の判定閾値とを個別に設定してもよい。
マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率が第三閾値以上であり、マスター画像データ20と類似原稿画像データ40との一致確率が第三閾値未満の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと一致すると判定し得る。すなわち、マスター画像データが原稿画像データ10Aと一致する確率が高く、かつ、マスター画像データが類似原稿画像データ40と一致する確率が低い場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと一致すると判定し得る。
マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率が第三閾値未満であり、マスター画像データ20と類似原稿画像データ40との一致確率が第三閾値以上の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと不一致であると判定し得る。
すなわち、マスター画像データが原稿画像データ10Aと一致する確率が低く、かつ、マスター画像データが類似原稿画像データ40と一致する確率が高い場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと不一致であると判定し得る。
マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率が第三閾値以上であり、マスター画像データ20と類似原稿画像データ40との一致確率が第三閾値以上の場合は判定不能とし得る。
すなわち、マスター画像データ20が、原稿画像データ10A、及び類似原稿画像データ40の両者と一致する確率が高い場合は判定不能とし得る。
図10は類似原稿画像データの判定例を示す模式図である。図10には類似度を表す指標としてアベレージハッシュ値を適用する例を示す。アベレージハッシュ値の算出では、処理対象の画像データを縮小化し、グレースケール化し、画素値の平均値を算出し、画素値が平均値以上の場合を1、画素値が平均値未満の場合を0としてハッシュ化する。
図10に示す例では、原稿画像データ10Aのアベレージハッシュ値がabc123であり、原稿画像データ10Bのアベレージハッシュ値がabc124であり、原稿画像データ10Cのアベレージハッシュ値がxgf328であるとする。このような場合は、原稿画像データ10Aと最も近いアベレージハッシュ値の原稿画像データ10Bが類似原稿画像データ40と判定し得る。
類似原稿画像データ40が存在する場合の例として、同じロット内に二種類以上の原稿画像が存在する場合が挙げられる。同じロット内に二種類以上の原稿画像が存在する場合として、絵柄が同一であり、文字情報が異なるポストカードが挙げられる。文字情報が異なる場合には、文字情報の有無が含まれ得る。
類似原稿画像データ40の選択は、原稿画像データ10A等が管理されている画像処理装置の外部コンピュータにおいて実施してもよいし、上記のように、複数の原稿画像データを画像処理装置に転送し、画像処理装置において実施してもよい。ここでいう画像処理装置とは、図16に示す画像処理装置102、図20に示す画像処理装置102A、及び図21に示す画像処理装置102B等を示す。なお、外部コンピュータは符号190を付して図21に図示する。
[第三実施形態に係るマスター画像データの照合の作用効果]
第三実施形態に係るマスター画像データの照合によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
誤って印刷される可能性がある原稿画像データ同士を照合し、類似度を算出する。算出された類似度に基づいて、原稿画像データ10Aと類似する類似原稿画像データ40を特定する。マスター画像データ20の照合に、マスター画像データ20と類似原稿画像データ40との照合を併用する。これにより、マスター画像データ20の照合の判定をより詳細に分類することが可能となる。
〔2〕
類似度としてアベレージハッシュ値を適用する。これにより、類似原稿画像データ40の特定が正確であり、容易である。
[第四実施形態に係るマスター画像データの照合]
図11は第四実施形態に係るマスター画像データの照合の模式図である。第四実施形態に係るマスター画像データの照合では、画像解析技術を用いて原稿画像データ同士の類似領域の位置を検出し、類似領域を高密度に解析し、解析結果に基づく照合の判定を実施する。
ここで、類似領域とは、原稿画像データ同士の間において、一致せず類似する領域を意味する。すなわち、原稿画像データ10Aと類似原稿画像データ40とは、類似領域だけが相違している。
また、マスター画像データ20を原稿画像データ10Aと照合する際に、全体照合を実施し、かつ、両者の類似領域を高密度に解析することで、マスター画像データ20の照合精度が向上し得る。
まず、原稿画像データ10Aから第一類似領域50が検出される。また、類似原稿画像データ40から第四類似領域52が検出される。第一類似領域50、及び第四類似領域52の検出は、公知の画像解析処理を適用し得る。例えば、原稿画像データ10Aと類似原稿画像データ40との対応する画素同士の画素値を比較して、第一類似領域50、及び第四類似領域52を検出し得る。第一類似領域50、及び第四類似領域52は、両者が同数であれば複数であってもよい。
マスター画像データ20の照合の際に、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの全体照合を実施する。また、原稿画像データ10Aの第一類似領域50の位置の情報を用いてマスター画像データ20における第二類似領域53を検出する。
第一類似領域50と第二類似領域53とを高密度度に解析する。全体照合の結果、及び第一類似領域50と第二類似領域53との解析結果に基づいて、マスター画像データ20の判定結果を導出する。全体照合の結果、及び類似領域同士の解析結果は、一致確率を適用し得る。下記の表2に、判定結果の例を示す。
Figure 2020004345
上記の表2に示す第四閾値、及び第五閾値は、それぞれ0パーセントを超え100パーセント未満の任意の値を適用し得る。例えば、第四閾値を90パーセントと得る。第五閾値は、90パーセント未満としてもよいし、90パーセント以上としてもよい。なお、全体照合の一致確率の判定閾値と、類似領域照合の一致確率の判定閾値とは、同一の値に設定してもよい。
全体照合、及び類似領域照合を併用する場合、全体照合の一致確率が第四閾値以上であり、類似領域照合の一致確率が第五閾値以上の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと一致すると判定し得る。なお、類似領域照合は上記した類似領域同士の解析の一例である。
全体照合の一致確率が第四閾値以上であり、類似領域照合の一致確率が第五閾値以下の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと不一致と判定し得る。また、全体照合の一致確率が第四閾値以下であり、類似領域照合の一致確率が第五閾値以上の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと不一致と判定し得る。さらに、全体照合の一致確率が第四閾値以下であり、類似領域照合の一致確率が第五閾値以下の場合は、マスター画像データ20は原稿画像データ10Aと不一致と判定し得る。
図12は類似原稿画像の具体例を示す図である。図13は類似領域の拡大図である。図12に示す原稿画像10は第一類似領域50が含まれる。類似原稿画像データ40に対応する類似原稿画像41は第四類似領域52が含まれる。第四類似領域52は文字情報が含まれているのに対して、第一類似領域50は文字情報が含まれていない。
類似領域を高密度に解析する照合は、マスター画像データ20と電子化データ18との照合にも適用し得る。マスター画像データ20の第二類似領域53と電子化データ18の第三類似領域とを照合して、マスター画像データ20と電子化データ18とが一致するか否かを判定し得る。これにより、マスター画像データ20と電子化データ18との照合についても、照合の高精度化、及び処理の高速化が可能となる。
[第四実施形態に係るマスター画像データの照合の作用効果]
第四実施形態に係るマスター画像データの照合によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
〔1〕
全体照合と類似領域照合とを併用する。これにより、照合の高精度化、及び処理の高速化が可能となる。
〔2〕
類似領域照合の併用をマスター画像データと電子化データ18との照合に適用する。これにより、マスター画像データと電子化データ18との照合において、照合の高精度化、及び処理の高速化が可能となる。
本実施形態では、全体照合と類似領域照合とを併用する態様を例示したが、類似領域照合のみを適用して、一定の照合処理の精度を確保し、かつ、さらなる照合処理の高速化を実現することが可能である。
[画像照合システムの全体構成]
図14は画像照合システムの全体構成図である。画像照合システム100は、画像処理装置102、表示装置104、スキャナ装置106、及びバーコードリーダ108を備える。
画像処理装置102は、図3に示す印刷物14の電子化データ18の照合を行う。画像処理装置102は電子化データ18を取得し、マスター画像データ20を用いて電子化データ18の照合を行う。また、画像処理装置102は、マスター画像データ20の照合を実施する。
表示装置104は、図5等に示す表示装置22として機能する。表示装置104は、図5に示すマスター画像データ照合画面23、図6に示す第一判定結果表示画面30など、印刷物14の電子化データ18の照合の際に使用される画面を表示する。
画像処理装置102は、入力装置105が接続される。図14には、入力装置105として、キーボード105A、及びマウス105Bを示す。オペレータは入力装置105を操作して、選択情報等の情報を画像処理装置102へ送信し得る。
スキャナ装置106は、印刷物14の電子化データ18を生成する。スキャナ装置106を用いて生成された電子化データ18は、画像処理装置102へ送信される。スキャナ装置106は、図1に示した電子化機器16の一例に相当する。
バーコードリーダ108は、印刷物14に添付される帳票に記載のバーコードを読み取り、バーコードが表す情報を画像処理装置102へ送信する。バーコードが表す情報の例として、印刷物14の識別番号が挙げられる。印刷物14の識別番号の例として、同一の原稿画像データを用いて作成された複数の印刷物に付与される注文番号、及び同一期間に連続して印刷される単位を表すロット番号等が挙げられる。
[画像処理装置の構成]
〔ハードウェア構成〕
図15は図14に示す画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図14に示す画像照合システム100は、図15に示す画像処理装置102を用いて、規定のプログラムを実行して、画像照合システム100の各種機能を実現し得る。
画像処理装置102は、制御部120、メモリ122、ストレージ装置124、ネットワークコントローラ126、電源装置128、ディスプレイコントローラ130、入出力インターフェース132、及び入力コントローラ134を備える。なお、図15に示すI/Oは入出力インターフェースを表す。
制御部120、メモリ122、ストレージ装置124、及びネットワークコントローラ126、ディスプレイコントローラ130、及び入出力インターフェース132は、バス136を介してデータ通信が可能に接続される。
〈制御部〉
制御部120は、画像処理装置102の全体制御部、各種演算部、及び記憶制御部として機能する。制御部120は、メモリ122に具備されるROM(read only memory)に記憶されているプログラムを実行する。
制御部120は、ネットワークコントローラ126を介して、外部の記憶装置からプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを実行してもよい。外部の記憶装置は、ネットワーク140を介して画像処理装置102と通信可能に接続されていてもよい。
制御部120は、メモリ122に具備されるRAM(random access memory)を演算領域とし、各種プログラムと協働して、各種処理を実行する。これにより、画像照合システム100の各種機能が実現される。
制御部120は、ストレージ装置124からのデータの読み出し、及びストレージ装置124へのデータの書き込みを制御する。制御部120は、ネットワークコントローラ126を介して、外部の記憶装置から各種データを取得してもよい。制御部120は、取得した各種データを用いて、演算等の各種処理を実行可能である。
制御部120は、一つ、又は二つ以上のプロセッサ(processor)が含まれてもよい。プロセッサの一例として、FPGA(Field Programmable Gate Array)、及びPLD(Programmable Logic Device)等が挙げられる。FPGA、及びPLDは、製造後に回路構成を変更し得るデバイスである。
プロセッサの他の例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。ASICは、特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を備える。
制御部120は、同じ種類の二つ以上のプロセッサを適用可能である。例えば、制御部120は二つ以上のFPGAを用いてもよいし、二つのPLDを用いてもよい。制御部120は、異なる種類の二つ以上プロセッサを適用してもよい。例えば、制御部120は一つ以上のFPGAと一つ以上のASICとを適用してもよい。
複数の制御部120を備える場合、複数の制御部120は一つのプロセッサを用いて構成してもよい。複数の制御部120を一つのプロセッサで構成する一例として、一つ以上のCPU(Central Processing Unit)とソフトウェアとの組合せを用いて一つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の制御部120として機能する形態がある。なお、本明細書におけるソフトウェアはプログラムと同義である。
複数の制御部120を一つのプロセッサで構成する他の例として、複数の制御部120を含むシステム全体の機能を一つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態が挙げられる。複数の制御部120を含むシステム全体の機能を一つのICチップで実現するプロセッサの代表例として、SoC(System On Chip)が挙げられる。なお、ICは、Integrated Circuitの省略語である。
このように、制御部120は、ハードウェア的な構造として、各種のプロセッサを一つ以上用いて構成される。
〈メモリ〉
メモリ122は、図示しないROM、及び図示しないRAMを備える。ROMは、画像照合システム100において実行される各種プログラムを記憶する。ROMは、各種プログラムの実行に用いられるパラメータ、及びファイル等を記憶する。RAMは、データの一時記憶領域、及び制御部120のワーク領域等として機能する。
〈ストレージ装置〉
ストレージ装置124は、各種データを非一時的に記憶する。ストレージ装置124は、画像処理装置102の外部に外付けされてもよい。ストレージ装置124に代わり、又はこれと併用して、大容量の半導体メモリ装置を適用してもよい。
〈ネットワークコントローラ〉
ネットワークコントローラ126は、外部装置との間のデータ通信を制御する。データ通信の制御は、データ通信のトラフィックの管理が含まれてもよい。ネットワークコントローラ126を介して接続されるネットワーク140は、LAN(Local Area Network)などの公知のネットワークを適用し得る。
〈電源装置〉
電源装置128は、UPS(Uninterruptible Power Supply)などの大容量型の電源装置が適用される。電源装置128は停電等に起因して商用電源が遮断された際に、画像処理装置102の各部へ電源を供給する。
〈ディスプレイコントローラ〉
ディスプレイコントローラ130は、制御部120から送信される指令信号に基づいて表示装置104を制御するディスプレイドライバーとして機能する。
〈入出力インターフェース〉
入出力インターフェース132は、画像処理装置102と外部機器との通信可能に接続する。入出力インターフェース132は、USB(Universal Serial Bus)などの通信規格を適用し得る。
〈入力コントローラ〉
入力コントローラ134は、入力装置105を用いて入力された信号の形式を画像処理装置102の処理に適した形式に変換する。入力コントローラ134を介して入力装置105から入力された情報は、制御部120を介して各部へ送信される。
なお、図15に示す画像処理装置102のハードウェア構成は一例であり、適宜、追加、削除、及び変更が可能である。
〔画像照合システムの機能ブロック〕
図16は図14に示す画像照合システムの機能ブロック図である。画像処理装置102は、原稿画像データ取得部160、電子化データ取得部162、マスター画像データ選択部164、マスター画像データ照合部166、電子化データ照合部168、及び表示制御部170を備える。なお、図16には入力装置105を二つ図示したが、いずれも図14に示す入力装置105に相当する。
〈原稿画像データ取得部〉
原稿画像データ取得部160は、バーコードリーダ108を用いて読み取られた印刷物14の識別番号を取得する。原稿画像データ取得部160は、ホストコンピュータ180にアクセスし、印刷物14の識別番号に基づいて、ホストコンピュータ180から印刷物14の原稿画像データ10Aを取得する。
原稿画像データ取得部160は、印刷物14の原稿画像データ10Aをマスター画像データ照合部166へ送信する。原稿画像データ取得部160は、図示しない原稿画像データ記憶部へ原稿画像データを記憶してもよい。
〈電子化データ取得部〉
電子化データ取得部162は、スキャナ装置106から印刷物14の電子化データ18を取得する。電子化データ取得部162は、取得した電子化データ18をマスター画像データ選択部164へ送信する。電子化データ取得部162は、図示しない電子化データ記憶部へ電子化データを記憶してもよい。
〈マスター画像データ選択部〉
マスター画像データ選択部164は、複数の電子化データ18の中からマスター画像データ20を選択する。本実施形態では、最初の印刷物の電子化データ18をマスター画像データ20として選択する。
マスター画像データ20は、最初の印刷物の電子化データ18に限定されない。マスター画像データ選択部164は、予め規定されたマスター画像データ20の選択条件に基づいて、二枚目以降の印刷物14の電子化データ18の中から任意の一つをマスター画像データ20としてもよい。
例えば、一枚目から十枚目までの印刷物14の電子化データ18を取得し、これらに対応する画像を表示装置104に表示させ、表示装置104に表示された各電子化データ18に対応する各画像から、入力装置105を用いてオペレータが選択してもよい。
〈マスター画像データ照合部〉
マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20の照合を行う。マスター画像データ20の照合の説明は上記のとおりである。ここでは、マスター画像データ20の照合の説明は省略する。実施形態におけるマスター画像データ照合部166は、マスター画像データが原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定部の一例である。
マスター画像データ照合部166は、図5に示すマスター画像データ照合画面23を表示装置104に表示させるために、原稿画像データ10A、及びマスター画像データ20を表示制御部170へ送信する。
また、マスター画像データ照合部166は、電子化データ18の照合のために、原稿画像データ10Aとの一致が確認されたマスター画像データ20を電子化データ照合部168へ送信する。
さらに、マスター画像データ照合部166は、入力装置105から送信されるマスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致しているか否かを表す情報を取得する。マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致している場合、マスター画像データ選択部164は、マスター画像データ20をマスター画像データ照合部166へ送信する。
実施形態におけるマスター画像データ照合部166は、マスター画像と原稿画像とが一致しているか否かを表す判定情報を取得する判定情報取得部の一例である。また、実施形態におけるマスター画像データ照合部166は、マスター画像データが原稿画像データと一致するか否かを段階的に判定する判定部の一例である。
マスター画像データ照合部166は、画像処理部167を備え得る。画像処理部167は、原稿画像データ10Aについて、印刷物14から電子化データ18を生成する際に生じる変化を補正する。また画像処理部167は、マスター画像データ20と補正後の原稿画像データ10Aとの一致確率を算出する。画像処理部167は、画像照合に関する各種の画像処理を実施し得る。実施形態における画像処理部167は、原稿画像データに補正処理を施す補正処理部の一例である。
マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率を、表示制御部170を介して表示装置104へ表示させる。
〈電子化データ照合部〉
電子化データ照合部168は、原稿画像データ10Aとの一致が確認されたマスター画像データ20を用いて、電子化データ18の照合を実施する。電子化データ照合部168は、入力装置105から送信された情報を用いて、電子化データ18の照合を実施してもよい。
電子化データ照合部168は、電子化データ18の照合結果を表示制御部170へ送信し、表示装置104に電子化データ18の照合結果を表示させ得る。例えば、電子化データ18がマスター画像データ20と一致しない場合に、表示装置104にエラーメッセージを表示させ得る。
〈表示制御部〉
表示制御部170は、表示装置104を制御する。表示制御部170は図15に示すディスプレイコントローラ130が含まれる。表示制御部170は、マスター画像データ照合部166、及び電子化データ照合部168から取得した情報を表示装置104に表示させる。実施形態における表示制御部170は、判定の段階に応じて、表示装置へ表示させる判定結果の表示内容を変更する表示制御部の一例である。
[画像照合方法の手順]
図17は実施形態に係る画像照合方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態に示す画像照合方法は、原稿画像データ取得工程S10、電子化データ取得工程S12、マスター画像データ選択工程S14、マスター画像データ照合工程S16、一致判定工程S18、電子化データ照合工程S20、印刷枚数判定工程S22、及び枚数超過判定工程S24を含む。
原稿画像データ取得工程S10では、図16に示す原稿画像データ取得部160は、印刷物14の帳票に記載のバーコードを読み取り、印刷物14の識別番号として印刷物14の注文番号、及び注文番号に対応する注文枚数を取得する。
原稿画像データ取得工程S10では、原稿画像データ取得部160は、印刷物14の注文番号をインデックスとして、ホストコンピュータ180から原稿画像データ10Aを読み出す。原稿画像データ取得工程S10は、図示しない原稿画像データ記憶部へ、ホストコンピュータ180から読み出した原稿画像データ10Aを記憶する原稿画像データ記憶工程が含まれてもよい。
また、原稿画像データ取得工程S10では、原稿画像データ取得部160は原稿画像データ10Aをマスター画像データ照合部166へ送信する。
電子化データ取得工程S12では、電子化データ取得部162は、スキャナ装置106を用いて読み取られた印刷物14の電子化データ18、及び電子化データ18の数を取得する。電子化データ取得工程S12には、オペレータが印刷物14をスキャナ装置106にセットする印刷物セット工程が含まれ得る。
また、電子化データ取得工程S12には、スキャナ装置106を用いて印刷物14を読み取る印刷物読取工程、及びスキャナ装置106から印刷物14の電子化データ18を送信する電子化データ送信工程が含まれ得る。なお、原稿画像データ取得工程S10と電子化データ取得工程S12とは、順番を入れ替えてもよいし、両者を並行して実施してもよい。
マスター画像データ選択工程S14では、マスター画像データ選択部164は、電子化データ取得工程S12において取得した電子化データ18の中からマスター画像データ20を選択する。また、マスター画像データ選択工程S14では、マスター画像データ選択部164は、マスター画像データ20をマスター画像データ照合部166へ送信する。
マスター画像データ照合工程S16では、マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20の照合を実施する。一致判定工程S18では、マスター画像データ20の照合に基づいて、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否かを判定する。
マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致しない場合はNo判定となる。No判定の場合は、枚数超過判定工程S24へ進む。No判定の場合、マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致しないことを表す文字情報を表示装置104に表示させてもよい。
一方、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致する場合はYes判定となる。Yes判定の場合は、マスター画像データ照合部166はマスター画像データ20を電子化データ照合部168へ送信する。Yes判定の場合は、電子化データ照合工程S20へ進む。
電子化データ照合工程S20では、電子化データ照合部168は、同一の注文番号に含まれる複数の電子化データ18のそれぞれについて、マスター画像データ20との照合を実施する。電子化データ18とマスター画像データ20との照合は、公知の画像処理を適用し得る。例えば、電子化データ18、及びマスター画像データ20を複数の領域に分割し、領域ごとに特徴量を比較する処理が挙げられる。
電子化データ照合工程S20では、マスター画像データ20と一致しない電子化データ18が発見された場合に、不合格品があることを表す警告画面を表示装置104に表示させてもよい。電子化データ照合工程S20では、マスター画像データ20と一致しない電子化データ18が発見された場合に、電子化データ18とマスター画像データ20との照合を中止してもよい。
印刷枚数判定工程S22では、電子化データ照合部168は、マスター画像データ20と照合された電子化データ18の数と注文枚数とを比較する。マスター画像データ20と照合された電子化データ18の数が注文枚数未満の場合はNo判定となる。No判定の場合は、印刷枚数判定工程S22においてYes判定となるまで、電子化データ照合工程S20、及び印刷枚数判定工程S22が繰り返し実施される。
一方、印刷枚数判定工程S22において、マスター画像データ20と照合された電子化データ18の数が注文枚数以上の場合はYes判定となる。Yes判定の場合は、枚数超過判定工程S24へ進む。枚数超過判定工程S24では、電子化データ照合部168は電子化データ取得工程S12において取得した電子化データ18の数が注文枚数と一致するか否かを判定する。
枚数超過判定工程S24において、電子化データ18の取得数が注文枚数と一致せず、電子化データ18の取得数が注文枚数を超える場合はNo判定となる。No判定の場合はエラー報知工程S26へ進む。
エラー報知工程S26では、電子化データ照合部168は電子化データ18の取得数が注文枚数を超過していることを表すエラーを報知する。エラー報知の例として、表示装置104に文字情報を表示する態様、及び図示しないスピーカーから音を発生させる態様等が挙げられる。エラー報知工程S26の後に、画像照合方法は終了される。
一方、枚数超過判定工程S24において、電子化データ18の取得数が注文枚数と一致する場合はYes判定となる。Yes判定の場合は、画像照合方法は終了される。なお、枚数超過判定工程S24、及びエラー報知工程S26は、電子化データ照合工程S20を実施する前の工程として実施してもよい。
印刷枚数判定工程S22において、全ての照合対象の電子化データ18がマスター画像データ20と照合され、かつ、全ての照合対象の電子化データ18がマスター画像データ20と一致し、枚数超過判定工程S24において、電子化データ18の取得数が注文枚数と一致する場合に、表示装置104に全数合格等の情報を表示してもよい。
[第一実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順]
図18は第一実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順を示すフローチャートである。第一実施形態に係る画像照合方法では、図17に示すマスター画像データ照合工程S16は、表示工程S100、入力情報取得判定工程S102が含まれる。
表示工程S100では、マスター画像データ照合部166は、表示制御部170を介してマスター画像データ20と原稿画像データ10Aとを並べて表示装置104に表示させる。表示装置104は、図5に示すマスター画像データ照合画面23が表示される。オペレータは、入力装置105を用いて、マスター画像データ照合画面23に表示されたマスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否かを表す情報を入力し得る。
また、オペレータは、帳票に印刷された印刷物14のサムネイル画像とマスター画像データ照合画面23に表示されたマスター画像データ20と照合し、両者が一致するか否かを表す情報を入力してもよい。
入力情報取得判定工程S102では、マスター画像データ照合部166は、入力装置105からマスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否かを表す情報が入力されたか否かを判定する。入力情報取得判定工程S102において、マスター画像データ照合部166が入力装置105からの入力情報を取得していない場合はNo判定となる。No判定の場合は、入力情報取得判定工程S102においてYes判定となるまで、入力情報取得判定工程S102が継続される。
一方、入力情報取得判定工程S102において、マスター画像データ照合部166が入力装置105からの入力情報を取得した場合はYes判定となる。Yes判定の場合は、マスター画像データ照合工程S16を終了し、図17に示す一致判定工程S18へ進む。
一致判定工程S18では、マスター画像データ照合部166は、入力装置105から取得した入力情報に基づいて、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否かを判定する。
[第二実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順]
図19は第二実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順を示すフローチャートである。マスター画像データ照合工程S16の照合に一致確率を適用した場合、図17に示すマスター画像データ照合工程S16は、図19に示す画像処理工程S120、一致確率算出工程S122、表示工程S124、及び入力情報取得判定工程S126を含む。
画像処理工程S120は、画像処理部167は、原稿画像データ10Aについて、マスター画像データ20となる電子化データ18を作成する際に生じる変化を補正する処理を実施する。
補正処理は、色補正、印刷範囲の変更、及び傾きの補正の少なくともいずれかが含まれ得る。なお、電子化データ18を作成する際に生じる変化が無視できる場合は、画像処理工程S120は省略し得る。
一致確率算出工程S122は、画像処理部167は、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率を算出する。マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率の算出は既述のとおりである。ここでの説明は省略する。
表示工程S124では、マスター画像データ照合部166は、図6に示す第一判定結果表示画面30、図7に示す第二判定結果表示画面30A、及び図8に示す第三判定結果表示画面30Bのいずれかを表示装置104へ表示させる。
入力情報取得判定工程S126は図18に示す入力情報取得判定工程S102と同様である。ここでの説明は省略する。
[第三実施形態に係る画像照合システム]
〈機能ブロックの説明〉
図20は第三実施形態に係る画像照合システムの機能ブロック図である。図20に示す画像照合システム100Aにおける画像処理装置102Aは、図16に示す画像処理装置102に対して、類似原稿画像データ取得部172が追加されている。
類似原稿画像データ取得部172は、図9に示す類似原稿画像データ40を取得する。類似原稿画像データ40の取得の一例として、複数の候補画像データを取得し、類似原稿画像データ選択部174を用いて、これらの中から一つ以上の類似原稿画像データ40を選択する例が挙げられる。
類似原稿画像データ40の取得の他の一例として、印刷物14の識別情報に基づいて、ホストコンピュータ180から事前に選択された類似原稿画像データ40を取得する例が挙げられる。なお、類似原稿画像データ選択部174は省略可能である。
かかる場合は、画像処理装置102Aの外部のコンピュータにおいて、印刷物のロットごとに候補画像データの類似度算出、及び類似度に基づく類似原稿画像データ40の選択が実施され、類似原稿画像データ40がホストコンピュータ180に記憶される。
類似原稿画像データ取得部172は、類似原稿画像データ40を画像処理部167へ送信する。画像処理部167は、マスター画像データ20の照合の際に、類似原稿画像データ40を利用する。
〈変形例〉
図21は第三実施形態の変形例に係る画像照合システムの機能ブロック図である。図21に示す画像照合システム100Bは、画像処理装置102Bを備える。画像処理装置102Bは、図20に示す類似原稿画像データ選択部174を備えていない。
すなわち、外部コンピュータ190が、図20に示す類似原稿画像データ選択部174に対応する類似原稿画像データ選択部196を備える。外部コンピュータ190は、データ入出力部192を介してホストコンピュータ180から類似原稿画像データ40の候補画像データを取得する。
外部コンピュータ190は、類似度算出部194を用いて候補画像データの類似度を算出する。外部コンピュータ190は、類似原稿画像データ選択部196を用いて、類似原稿画像データ40を選択する。外部コンピュータ190は、データ入出力部192を用いて類似原稿画像データ40、又はホストコンピュータ180に記憶される類似原稿画像データ40の特定に必要な情報をホストコンピュータ180へ送信する。
画像処理装置102Bは、類似原稿画像データ取得部172を介して、ホストコンピュータ180から類似原稿画像データ40を取得する。
多数の候補画像データが存在する場合、類似度の計算、及び類似原稿画像データの選択が長期間化し、類似原稿画像データ40とマスター画像データ20との照合が始まらないという課題が存在する。そこで、外部コンピュータ190を用いて、類似度の計算、及び類似原稿画像データの選択を実施し、類似原稿画像データを画像処理装置102が取得する。これにより、画像処理装置102において、類似原稿画像データ40を取得すると直ちに、類似原稿画像データ40とマスター画像データ20との照合を実施することが可能となる。
〈マスター画像データ照合工程の手順〉
図22は第二実施形態に係る画像照合方法におけるマスター画像データ照合工程の手順を示すフローチャートである。図17に示すマスター画像データ照合工程は、図22に示す類似原稿画像データ取得工程S140、原稿画像データ一致確率算出工程S142、類似原稿画像データ一致確率算出工程S144、判定工程S146、及び判定結果表示工程S148を含む。
類似原稿画像データ取得工程S140では、図20に示す類似原稿画像データ取得部172は類似原稿画像データ40を取得する。原稿画像データ一致確率算出工程S142では、画像処理部167は、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの一致確率を算出する。
類似原稿画像データ一致確率算出工程S144では、画像処理部167はマスター画像データ20と類似原稿画像データ40との一致確率を算出する。なお、原稿画像データ一致確率算出工程S142と類似原稿画像データ一致確率算出工程S144とは、順番を入れ替えてもよいし、両者を並行して実施してもよい。
判定工程S146では、マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否か、及びマスター画像データ20が類似原稿画像データ40と一致するか否かを判定する。判定工程S146における判定例は、上記の表1に示すとおりである。
判定結果表示工程S148では、マスター画像データ照合部166は、判定工程S146における判定結果を表示装置104へ表示させる。図22に示すマスター画像データ照合工程では、マスター画像データ照合部166は、例えば、上記の表1における判定が一致の場合に、図17に示す一致判定工程S18へ手順を進ませ得る。
〈類似原稿画像データ取得工程の手順〉
図23は図22に示す類似原稿画像データ取得工程の一例の手順を示すフローチャートである。図23に示すフローチャートは、第三実施形態、及び第四実施形態に係る類似原稿画像データの取得に適用し得る。図22示す類似原稿画像データ取得工程S140は、図23に示す候補画像データ取得工程S160、類似度算出工程S162、及び類似原稿画像データ設定工程S164を含む。
候補画像データ取得工程S160では、類似原稿画像データ取得部172は、類似原稿画像データ40の候補となる候補画像データを取得する。候補画像データ取得工程S160では、原稿画像データ取得部160は、複数の候補画像データを取得し得る。
類似度算出工程S162では、類似原稿画像データ選択部174は、候補画像データの類似度を算出する。類似度の一例として、原稿画像データのアベレージハッシュ値から、候補画像データのアベレージハッシュ値を減算したアベレージハッシュ値の差分値を適用し得る。実施形態における類似原稿画像データ選択部174は、複数の候補画像データのそれぞれについて、原稿画像データとの類似度を算出する類似度算出部の一例である。また、実施形態における類似原稿画像データ選択部174は類似原稿画像データ取得部の構成要素の一例である。
すなわち、類似度算出工程S162は、原稿画像データのアベレージハッシュ値、及び候補画像データのアベレージハッシュ値を算出するアベレージハッシュ値算出工程を含み得る。また、類似度算出工程S162は、原稿画像データのアベレージハッシュ値から、候補画像データのアベレージハッシュ値を減算したアベレージハッシュ値の差分値を算出する差分算出工程を含み得る。
類似原稿画像データ設定工程S164では、類似原稿画像データ選択部174は、原稿画像データ10Aとの類似度が規定の閾値を超える一つ以上の候補画像データを、類似原稿画像データ40として選択する。なお、候補画像データが一つの場合、類似度算出工程S162を実施せずに、類似原稿画像データ設定工程S164において、候補画像データを類似原稿画像データ40として選択し得る。
類似原稿画像データ設定工程S164において、類似原稿画像データ40が選択された後に、類似原稿画像データ取得工程は終了される。類似原稿画像データ設定工程S164では、全ての候補画像が原稿画像データ10Aとの類似度が規定の閾値以下の場合、類似原稿画像データ選択部174は、類似原稿画像データ40を選択せずに類似原稿画像データ設定工程S164を終了する。類似原稿画像データ40が設定されていない場合、マスター画像データ照合部166は、図22に示すマスター画像データ照合工程を実施せずに、図17に示すマスター画像データ照合工程S16を実施する。
なお、予め類似原稿画像データ40がホストコンピュータ180に記憶される場合、候補画像データ取得工程S160、類似度算出工程S162、及び類似原稿画像データ設定工程S164は、外部のコンピュータにおいて実施される。かかる場合、図22に示す類似原稿画像データ取得工程S140では、類似原稿画像データ取得部172は、印刷物14の識別情報に基づいて、ホストコンピュータ180から類似原稿画像データ40を取得する。
〈マスター画像データ照合工程の他の例における手順〉
図24は図17に示すマスター画像データ照合工程の他の例における手順を示すフローチャートである。図24に示すフローチャートは、第四実施形態に係る画像照合方法に適用される。
図17に示すマスター画像データ照合工程S16は、図24に示す類似原稿画像データ取得工程S180、類似領域検出工程S182、全体照合工程S184、類似領域照合工程S186、及び判定工程S188を含む。
類似原稿画像データ取得工程S180では、類似原稿画像データ取得部172は類似原稿画像データ40を取得する。類似原稿画像データ取得工程S180は、図23に示した手順を適用し得る。
類似領域検出工程S182では、マスター画像データ照合部166は原稿画像データ10Aから第一類似領域50を検出し、原稿画像データ10Aにおける第一類似領域50の位置情報を用いて、マスター画像データ20から第二類似領域53を検出する。
全体照合工程S184では、マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとの全体照合を実施する。類似領域照合工程S186では、マスター画像データ照合部166は、マスター画像データ20から第二類似領域53を検出し、第一類似領域50と第二類似領域53との照合を実施する。
判定工程S188では、マスター画像データ照合部166は、全体照合工程S184における全体照合の結果、及び類似領域照合工程S186における類似領域照合の結果に基づき、マスター画像データ20が原稿画像データ10Aと一致するか否かを表す判定結果を導出する。
判定工程S188では、マスター画像データ20と原稿画像データ10Aとが一致するか否かを段階的に判定し得る。また、判定工程S188では第一類似領域50が第二類似領域53と類似するか否かを段階的に判定し得る。段階的な判定の例として、照合対象の一致確率を算出し、規定の閾値を用いた判定が挙げられる。実施形態におけるマスター画像データ照合部166は、第一類似領域と第二類似領域とが一致するか否かを段階的に判定する判定部の一例である。
類似領域検出工程S182における第一類似領域50の検出、及び類似領域照合工程S186における第二類似領域53の検出は、画像処理部167を用いて実施してもよい。実施形態におけるマスター画像データ照合部166は、類似領域検出部の一例である。
[プログラムへの適用例]
上記した画像照合システム100の各部の機能、画像照合方法の各工程の機能は、コンピュータを用いてプログラムを実行することにより実現し得る。例えば、コンピュータに、原稿画像データ10Aを取得する原稿画像データ取得機能、原稿画像データに基づく複数の印刷物の電子化データを取得する電子化データ取得機能、複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択機能、原稿画像データとマスター画像データとを比較して、マスター画像データが原稿画像データと一致するか否かを判定する判定機能、及び原稿画像データと一致していると判定されたマスター画像データと、複数の電子化データを照合する照合機能を実現させるプログラムを構成し得る。
[実施形態の組み合わせについて]
上記した第一実施形態から第四実施形態は、適宜組み合わせることが可能である。
[用語について]
一致とは、完全一致ではないものの、一致とみなし得る範囲の誤差を有する実質的な一致を含み得る。
画像データとは、画像を表す電子データを意味する。電子データとは、コンピュータ等を用いて処理し得る情報形態を意味する。画像とは、印刷物に表されたオブジェクト、表示装置を用いて表示されたオブジェクトを表す。画像は、文字、図形、及び模様等が含まれ得る。なお、本明細書では、画像と画像データとを相互に読み替えてよい場合がある。
データの取得とは、データの入力部を介してデータを取得する態様だけでなく、記憶部に記憶されているデータを読み出す態様が含まれ得る。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有するものにより、多くの変形が可能である。
10 原稿画像
10A 原稿画像データ
10B 原稿画像データ
10C 原稿画像データ
12 印刷機
14 印刷物
16 電子化機器
18 電子化データ
20 マスター画像データ
21 マスター画像
22 表示装置
23 マスター画像データ照合画面
24 オーケーボタン
30 第一判定結果表示画面
30A 第二判定結果表示画面
30B 第三判定結果表示画面
40 類似原稿画像データ
41 類似原稿画像
50 第一類似領域
52 第四類似領域
53 第二類似領域
100 画像照合システム
100A 画像照合システム
100B 画像照合システム
102 画像処理装置
102A 画像処理装置
102B 画像処理装置
104 表示装置
105 入力装置
105A キーボード
105B マウス
106 スキャナ装置
108 バーコードリーダ
120 制御部
122 メモリ
124 ストレージ装置
126 ネットワークコントローラ
128 電源装置
130 ディスプレイコントローラ
132 入出力インターフェース
134 入力コントローラ
136 バス
140 ネットワーク
160 原稿画像データ取得部
162 電子化データ取得部
164 マスター画像データ選択部
166 マスター画像データ照合部
167 画像処理部
168 電子化データ照合部
170 表示制御部
180 ホストコンピュータ
190 外部コンピュータ
192 データ入出力部
194 類似度算出部
196 類似原稿画像データ選択部
S10からS188 画像照合方法の各工程

Claims (19)

  1. 原稿画像データを取得する原稿画像データ取得部と、
    前記原稿画像データに基づく複数の印刷物のそれぞれの電子化データを取得する電子化データ取得部と、
    前記複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択部と、
    前記原稿画像データと前記マスター画像データとを照合して、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部を用いて前記原稿画像データと一致していると判定された前記マスター画像データと前記複数の印刷物の電子化データとを照合する照合部と、
    を備えた画像照合システム。
  2. 前記マスター画像データを表すマスター画像、及び前記原稿画像データを表す原稿画像を、表示装置に表示させる表示制御部を備えた請求項1に記載の画像照合システム。
  3. 前記表示装置に表示された前記マスター画像と、前記原稿画像とが一致しているか否かを表す判定情報を取得する判定情報取得部を備え、
    前記照合部は、前記判定情報取得部を用いて、前記マスター画像が前記原稿画像と一致していることを表す判定情報を取得した場合、前記マスター画像データと前記複数の印刷物の電子化データとを照合する請求項2に記載の画像照合システム。
  4. 前記判定部は、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致するか否かを段階的に判定し、
    前記表示制御部は、前記判定の段階に応じて、前記表示装置へ表示させる判定結果の表示内容を変更する請求項2に記載の画像照合システム。
  5. 前記判定部は、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致する確率を算出し、
    前記表示制御部は、前記判定部を用いて算出した前記確率に応じて、前記表示装置へ表示させる判定結果の表示内容を変更する請求項4に記載の画像照合システム。
  6. 前記判定部は、前記確率が規定の閾値以上の場合に、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致すると判定する請求項5に記載の画像照合システム。
  7. 前記原稿画像データに補正処理を施す補正処理部を備え、
    前記判定部は、前記マスター画像データと、前記補正処理部を用いて補正処理が施された前記原稿画像データとを照合する請求項1から6のいずれか一項に記載の画像照合システム。
  8. 前記原稿画像データと類似する類似原稿画像データを取得する類似原稿画像データ取得部を備え、
    前記判定部は、前記マスター画像データと前記類似原稿画像データとを照合して、前記マスター画像データが前記類似原稿画像データと一致しているか否かを判定し、
    前記照合部は、前記判定部を用いて、前記原稿画像データと一致し、かつ、前記類似原稿画像データと不一致と判定された前記マスター画像データと、前記複数の印刷物の電子化データと照合する請求項1から7のいずれか一項に記載の画像照合システム。
  9. 前記類似原稿画像データ取得部が、類似原稿画像データの候補となる複数の候補画像データを取得した場合に、前記複数の候補画像データのそれぞれについて、前記原稿画像データとの類似度を算出する類似度算出部と、
    前記類似度算出部を用いて算出された前記複数の候補画像データのそれぞれにおける前記原稿画像データとの類似度に基づいて、前記複数の候補画像データから前記類似原稿画像データを選択する類似原稿画像データ選択部と、
    を備えた請求項8に記載の画像照合システム。
  10. 前記類似原稿画像データ取得部は、類似原稿画像データの候補となる複数の候補画像データの中から、外部コンピュータを用いて選択された類似原稿画像データを取得する請求項8に記載の画像照合システム。
  11. 前記判定部は、前記マスター画像データと前記類似原稿画像データとが一致するか否かを段階的に判定する請求項8から10のいずれか一項に記載の画像照合システム。
  12. 前記原稿画像データに含まれる領域から、前記類似原稿画像データと一致せずに類似する領域を第一類似領域として検出する類似領域検出部を備え、
    前記判定部は、前記マスター画像データにおいて前記第一類似領域に対応する第二類似領域を検出し、前記第一類似領域と前記第二類似領域とを解析して、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致しているか否かを判定する請求項8から11のいずれか一項に記載の画像照合システム。
  13. 前記判定部は、前記類似原稿画像データと前記マスター画像データとの類似度として、前記第一類似領域と前記第二類似領域とが一致するか否かを段階的に判定する請求項12に記載の画像照合システム。
  14. 前記判定部は、前記第一類似領域と前記第二類似領域との照合、及び前記マスター画像データの全体と前記原稿画像データの全体との照合を併用する請求項12又は13に記載の画像照合システム。
  15. 前記照合部は、前記第二類似領域と、前記第二類似領域に対応する前記電子化データにおける領域とを照合する請求項12から14のいずれか一項に記載の画像照合システム。
  16. 前記照合部は、前記第二類似領域と、前記第二類似領域に対応する前記電子化データにおける領域との照合、及び前記マスター画像データの全体と前記印刷物の電子化データの全体との照合を併用する請求項15に記載の画像照合システム。
  17. 前記マスター画像データ選択部は、前記複数の印刷物のうち一枚目の印刷物の電子化データを前記マスター画像データとして選択し、
    前記照合部は、前記複数の印刷物のうち二枚目以降の印刷物の電子化データを前記マスター画像データと照合する請求項1から16のいずれか一項に記載の画像照合システム。
  18. 原稿画像データを取得する原稿画像データ取得工程と、
    前記原稿画像データに基づく複数の印刷物のそれぞれの電子化データを取得する電子化データ取得工程と、
    前記複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択工程と、
    前記原稿画像データと前記マスター画像データとを比較して、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において前記原稿画像データと一致していると判定された前記マスター画像データと前記複数の印刷物の電子化データとを照合する照合工程と、
    を含む画像照合方法。
  19. コンピュータに、
    原稿画像データを取得する原稿画像データ取得機能、
    前記原稿画像データに基づく複数の印刷物のそれぞれの電子化データを取得する電子化データ取得機能、
    前記複数の電子化データからマスター画像データを選択するマスター画像データ選択機能、
    前記原稿画像データと前記マスター画像データとを比較して、前記マスター画像データが前記原稿画像データと一致しているか否かを判定する判定機能、及び
    前記判定機能を用いて前記原稿画像データと一致していると判定された前記マスター画像データと前記複数の印刷物の電子化データとを照合する照合機能を実現させるプログラム。
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