JP2007152382A - 鋳造金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のスライド型5,6を有する2個取り鋳造金型装置に、スライド負荷を大きくすることなく、作動の安定したスライド機構を設ける。
【解決手段】第1金型1の内側スライド型5と、第2金型2の外側スライド型6とが、その型閉じ時及び型開き時に当該両金型並設方向の同じ方向にスライドするように設けられている。内側スライド型5及び外側スライド型6の両者を上記金型並設方向にスライドさせるための、第2金型2の外側に配置されたシリンダ装置13を備えている。このシリンダ装置13の駆動力を内側スライド型5及び外側スライド型6の両者に対してスライド開始時期が相異なるように伝達する伝達機構28を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、鋳造金型装置に関する。
金型一対を並設して鋳物品を2個取りすることは一般に知られている。例えば特許文献1には、エンジンのシリンダヘッドを2個取りする鋳造金型装置が記載されている。この鋳造金型装置は並設された第1金型と第2金型とを備え、各金型は、シリンダヘッドの頂面を形成する上型と、シリンダヘッドの下面を形成する下型と、両金型間に配置されシリンダヘッドの一方の側面を形成するた内側の固定砂型と、この固定砂型に対向するように外側に配置されシリンダヘッドの他方の側面を形成する外側スライド型と、シリンダヘッドの両端面各々を形成する端部スライド型とによって構成されている。各スライド型はシリンダ装置によって型閉じ方向及び型開き方向にスライドさせるようになっている。この鋳造金型装置では両金型間に配置された内側の型が固定砂型であるが、これを両金型間で金型並設方向にスライドする内側スライド型とすることも一般に知られている。
特開2000−312961号公報
上述の如き内側スライド型を有する2個取り鋳造金型装置においては、この内側スライド型にも駆動手段(スライド手段)を設ける必要がある。その場合、他のスライド型と同じくシリンダ装置を採用すると、このシリンダ装置の配設のために第1と第2の両金型間を広くとる必要がある。そのことは、当該装置のコンパクト化や、金型からの熱の逃げを少なくする(エネルギー損失を少なくする)観点から好ましくない。すなわち、両金型間はできるだけ狭くすることが望まれる。
これに対して、ラック・ピニオンによる伝動手段を採用すれば、両金型間に広いスペースを要することなく、2つの内側スライドを同時にスライドさせることができる。すなわち、それは、両金型各々の内側スライド型の側面に金型並設方向に延びるラックギヤを固定するとともに、上下方向に延びる駆動用ラックギヤ1本を配置し、この駆動用ラックギヤの進退動を2つの内側スライド型のラックギヤにピニオンを介して伝達するというものである。
しかし、多気筒エンジンのシリンダヘッドのような大きくて長い鋳物になると、それに応じて内側スライド型も長いものになるから、上記ラック・ピニオン伝動手段を内側スライド型の左右両端に一対配置する必要がある。そうすると、左右の駆動用ラックギヤを同時に上下動させるための連結部材やガイド部材が必要になり、部品点数が多くなるとともに、装置全体が大掛かりになってくる。しかも、駆動力が当該左右で均等に伝達されないと、スムーズに作動しなくなり、さらに、ラックギヤとピニオンとの噛み合い部にごみ、その他の異物が噛み込む、という問題もあり、ピニオンやそのシャフトの作動不良、破損を招き易い。
そこで、本発明は、2個取り鋳造金型装置の内側スライド型をスライドさせるための、作動の安定したスライド駆動機構を提供すること、そして、そのシンプル化及び耐久性の向上を図ることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、外側スライド型を作動させる駆動手段を利用して、簡単な伝達機構により内側スライド型を作動させるようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、各々上型と下型と複数のスライド型とを有する第1及び第2の金型一対が並設され、該両金型により鋳物品を2個取りする鋳造金型装置において、
上記第1金型の上記第2金型側に配置された内側スライド型と、上記第2金型の上記第1金型とは反対の外側に配置された外側スライド型とが、その型閉じ時及び型開き時に当該両金型並設方向の同じ方向にスライドするように設けられていて、
上記内側スライド型及び外側スライド型の両者を上記金型並設方向にスライドさせるための、上記第2金型の外側に配置された駆動手段と、
上記駆動手段の駆動力を上記内側スライド型及び外側スライド型の両者に対してスライド開始時期が相異なるように伝達する伝達機構とを備えていることを特徴とする。
従って、内側スライド型と外側スライド型とを同じ駆動手段によって駆動するから、各々に専用の駆動手段を設ける必要がなく、構造が簡単になる。しかも、この駆動手段は、第2金型の外側に配置され、伝達機構を介して第1金型の内側スライド型を作動させるから、両金型間に広いスペースを確保する必要がない。
また、内側スライド型と外側スライド型とはその型閉じ方向及び型開き方向が同じであるから、駆動手段はその駆動力を当該金型並設方向に発生させるものであれば足りる。すなわち、歯車等を利用して力の伝達方向を変換する必要がなく、そのため、異物の噛み込み等による作動不良は懸念されず、安定した作動を得る上で有利になる。
その上、伝達機構は、駆動手段の駆動力を上記内側スライド型及び外側スライド型の両者に対してスライド開始時期が相異なるように伝達するから、駆動手段は型開き時の負荷が大きくならない。すなわち、内側スライド型と外側スライド型とを同時に離型させないから、大きな力は必要でなく、作動が安定する。そして、駆動手段を大型にする必要がないから、鋳造金型装置のコンパクト化にも有利になる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記内側スライド型のスライド量は上記外側スライド型のスライド量よりも小さく設定され、
上記伝達機構は、上記駆動手段の駆動力を上記外側スライド型に遅れて上記内側スライド型に伝達することを特徴とする。
すなわち、内側スライド型のスライド量が外側スライド型のスライド量よりも小さく設定されているから、上記両金型間のスペースを広くとる必要がなく、鋳造金型装置のコンパクト化に有利になる。そうして、伝達機構が、駆動手段の駆動力を外側スライド型に遅れて内側スライド型に伝達するから、外側スライド型を内側スライド型よりも大きくスライドさせることができるものである。また、外側スライド型の方が内側スライドよりも離型に大きな力を必要とする場合でも、先に外側スライド型を単独で離型させるから、その離型を確実に行なう上で有利になる。この場合、その後、内側スライド型を離型させるときは、外側スライド型も同時にスライドさせることになるものの、内側スライド型の離型に要する力は小さいから、その離型には支障がない。
請求項3にかかる発明は、請求項2において、
上記伝達機構は、上記駆動手段の作動部と上記外側スライド型とを連結するとともに、該外側スライド型の両側方に突出した両端にガイド部を有する連結部材と、
一端部が上記両ガイド部各々に上記金型並設方向へ所定量だけ相対移動するように係合し、他端部が上記内側スライド型の側部に結合され、上記駆動手段の駆動によって上記連結部材が移動するときに、この連結部材の移動に対して上記所定量の移動遅れをもって上記駆動力を上記内側スライド型に伝達する一対の伝達部材とを備えていることを特徴とする。
従って、伝達機構を実質的に連結部材と一対の伝達部材とによって構成することができ、その構造が簡単になり、鋳造金型装置のコンパクト化に有利になるとともに、スライド作動も安定したものにすることができる。
以上のように本発明によれば、第1金型の第2金型側に配置された内側スライド型と、第2金型の第1金型とは反対の外側に配置された外側スライド型とが、その型閉じ時及び型開き時に当該両金型並設方向の同じ方向にスライドするように設けられていて、第2金型の外側に配置された駆動手段の駆動力を内側スライド型及び外側スライド型の両者に対してスライド開始時期が相異なるように伝達機構によって伝達するようにしたから、内外の各スライド型に専用の駆動手段を設ける必要がなく、構造が簡単になるとともに、駆動手段を当該内外のスライド型に兼用させても、型開き時の負荷が大きくならず、安定した作動が得られ、しかも、鋳造金型装置のコンパクト化にも有利になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<全体構成>
図1は多気筒エンジンのシリンダヘッドを2個取りする低圧鋳造金型装置を示す。この鋳造金型装置は、各々シリンダヘッドを鋳造する並設された第1金型1と第2金型2とを備えている。金型1,2の各々は、シリンダヘッドの頂面を形成する上型3と、シリンダヘッドの下面を形成する下型4と、シリンダヘッドの長手方向に延びる一方の側面を形成する内側スライド型5と、シリンダヘッドの他方の側面を形成する外側スライド型6とを備え、さらに、図2に示すように、シリンダヘッドの長手方向の両端面をそれぞれ形成する端部スライド型7,7を備えている。
内外のスライド型5,6は両金型1,2の並設方向にスライドし、端部スライド型7は当該並設方向と直交する方向にスライドする。従って、第1金型1の内側スライド型5と第2金型2の外側スライド型6とは、その型閉じ時及び型開き時に当該両金型並設方向の同じ方向にスライドし、第2金型2の内側スライド型5と第1金型2の外側スライド型6とは、その型閉じ時及び型開き時に当該両金型並設方向の同じ方向にスライドすることになる。
なお、各金型1,2において、隣の金型側に配設されているものを内側スライド型5、隣の金型とは反対の外側に配設されているものを外側スライド型6と称している。
図3に示すように、金型1,2の上型3及び内外のスライド型5,6は昇降する可動上型装置8に設けられ、下型4及び端部スライド型7は固定下側装置9に設けられている。
すなわち、上型装置8のダイベース11に上型ホルダー12が固定され、この上型ホルダー12に一対の上型3,3が設けられている。ダイベース11の両側にはスライド型駆動手段としてのシリンダ装置13,13が相対向するようにブラケット14によって支持され、各シリンダ装置13により後述の駆動力伝達機構を介して内外のスライド型5,6が駆動されるようになっている。上型ホルダー12はエジェクタ機構15が設けられている。
また、下型装置9のダイベース16に下型ホルダー17が固定され、この下型ホルダー17に一対の下型4,4が設けられている。図2に示すように、ダイベース16の両端にはスライド型駆動手段としてのシリンダ装置18,18が対向するように支持され、各シリンダ装置18により端部スライド型7が駆動されるようになっている。また、各下型4に湯口21を形成する湯口金物22が取り付けられている。さらに、両下型4,4の中間に内側スライド型5,5を鋳造キャビティ形成位置に位置決めするストッパ23が固定されている。このストッパ23については後に具体的に説明する。
下型4には吸排気ポートを形成するためのボート用中子24を支持する中子支持部が形成され、外側スライド型6にはポート用中子24に嵌合する嵌合部が形成されている。なお、他のジャケット中子、その他の中子については図示を省略している。また、中子は鋳物砂によって形成されている。
<内外スライド型の駆動力伝達機構>
次に内外スライド型5,6の駆動力伝達機構について説明する。図4は上型装置8を下面側から見た図である。本発明の特徴とするところは、第1金型1側に設けられたシリンダ装置13は、第1金型1の外側スライド型6と第2金型2の内側スライド型5とを駆動力伝達機構によって駆動し、第2金型2側に設けられたシリンダ装置13は、第2金型1の外側スライド型6と第1金型1の内側スライド型5とを駆動力伝達機構によって駆動することである。以下、具体的に説明する。
ダイベース11に固定されたブラケット14は金型並設方向と直交する方向に延び、その中央に金型並設方向に延びるシリンダ装置13のシリンダ部が固定され、その両側には金型並設方向に延びるガイド筒25,25が固定されている。シリンダ装置13のピストンロッド及びガイド筒25に挿入されたガイドロッド26は、ブラケット14を貫通して外側スライド型6の方へ突出し、それらの先端は連結部材27に結合されている。連結部材27はガイド筒25とガイドロッド26とよりなるガイド手段によって上記金型並設方向の移動が案内される。
第1金型1側の連結部材27には第1金型1の外側スライド型6が結合され、さらに、この連結部材27に伝達部材28を介して第2金型2の内側スライド型5が支持されている。一方、第2金型2側の連結部材27には第2金型2の外側スライド型6が結合され、さらに、この連結部材27に伝達部材28を介して第1金型1の内側スライド型5が支持されている。
連結部材27は、ブラケット14と平行に延びるベースプレート31と、このベースプレート31の両端部前面(外側スライド型6側の面)に結合された支持部材32とを備えてなる。支持部材32は、図5に示すように、クランプピン33とクランププレート34とによってベースプレート31に結合されている。
クランプピン33は、ベースプレート31に結合されて前方へ突出し、その中間部に径が絞られてなる小径部33aが形成されている。クランププレート34は、ブラケット14と平行に延び、図6に示すように、端部に連結孔35が形成されている。連結孔35は、クランプピン33を通す大径孔部とクランプピン33の小径部33aが嵌まる小径孔部とがオーバラップして達磨形になったものである。
支持部材32は、直方体状の基部と、該基部より側方へ延びて外側スライド型6の側方へ突出したガイド部37とを備えてなる。基部にはベースプレート31側に開口したピン穴38が形成されているとともに、このピン穴38に交差してブラケット14と平行に延びるプレート用貫通孔39とが形成されている。
そうして、支持部材32はボルト41によって外側スライド型6に結合され、この外型スライド型6に結合された支持部材32にベースプレート31がクランプピン33とクランププレート34とによって結合されている。すなわち、プレート用貫通孔39にクランププレート34を通し連結孔35の大径孔部をピン穴38に位置付けた状態で、このピン穴38より大径孔部にクランプピン33を差し込み、クランププレート34を側方へ移動させて連結孔35の小径孔部をクランプピン33の小径部33aに嵌め込むことにより、支持部材32とベースプレート31とが結合されている。
クランププレート34のプレート用貫通孔39より突出した端部には抜け止め溝(又は孔)42が形成されている。この抜け止め溝42に抜け止め部材43を差し込んで支持部材32に固定することにより、クランププレート34がプレート用貫通孔39から抜けることを阻止するようになっている。
次に上記連結部材27の支持部材32と内側スライド型5との関係を説明する。支持部材32のガイド部37にはシリンダ装置13の駆動力を内側スライド型5に伝達する伝達部材28が上記金型並設方向に所定量だけ移動できるように係合している。
まず、図5に示すように、ガイド部37には支持部材32を金型並設方向に貫通するガイド孔46が形成されている。すなわち、ガイド部37には、上記金型並設方向に延びて該ガイド部37の前面から後面に抜け、且つガイド部37の側面に開口した溝が形成されており、この開口を塞ぐようにカバー45がガイド部37に結合されて上記ガイド孔46が形成されている。そして、このガイド孔46に上記金型並設方向に延びる伝達部材28の後部が同方向に移動できるように通されて当該ガイド部37に支持されている。
伝達部材28には、前進することによってガイド部37の後面に当たる後部ストッパ47と、後退することによってガイド部37の前面に当たる前部ストッパ48とが設けられて、該伝達部材28の金型並設方向の移動が上記所定量に規制されている。後部ストッパ47は伝達部材28に対して位置調整可能に設けられ、そのことによって上記所定量を変更できるようになされている。
伝達部材28は、図1に示すように、その中間部が上型ホルダー12にガイド49によって移動自在に支持されている。そして、第1金型1側の伝達部材28は、この第1金型1の内側スライド型5を越えて第2金型2側へ延び、その前端がこの第2金型2の内側スライド型5に結合されている。同様に、第2金型2側の伝達部材28は、この第2金型2の内側スライド型5を越えて第1金型1側へ延び、その前端がこの第1金型1の内側スライド型5に結合されている。第1金型1側の伝達部材28と第2金型2側の伝達部材28とは、互いに干渉しないように、各々の前部同士が上下(又は左右)に逸れている。
従って、図4に示すように、第1及び第2の金型1,2各々の外側スライド型6は、連結部材27に直接支持され、シリンダ装置13の駆動力を連結部材27によって直接的に受けて金型並設方向にスライドする。一方、この金型1,2各々の内側スライド型5は、左右の両伝達部材28,28を介して上型ホルダー12及び連結部材27に支持され、シリンダ装置13の駆動力を連結部材27から伝達部材28を介して受けて金型並設方向にスライドする。そして、この伝達部材28が連結部材27に対して所定量だけ相対移動するように設けられているから、内側スライド型5は、シリンダ装置13の作動により、外側スライド型6に遅れて型閉じ方向にスライドし、また、外側スライド型6に遅れて型開き方向にスライドする。このことは、内側スライド型5の型閉じ時及び型開き時のスライド量が外側スライド型6のスライド量よりも小さいことも意味する。
図1及び図3に示すように、内側スライド型5,5各々の対向する面には、上方へ行くに従って互いに相手側へ近づくように傾斜したガイド面51,51が設けられている。一方、下型装置9には下型4より上方へ突出したストッパ23が設けられており、上型装置8の下降により、ガイド面51,51がストッパ23に接触して内側スライド型5,5が鋳造キャビティの形成位置に位置決めされるようになっている。ストッパ23のガイド面51,51に接触する両側面は、ガイド面51,51の傾斜に対応して同様に傾斜している。
<型閉じ・型開き>
鋳造時には、型開き状態で下型装置9の下型4に中子24をセットし、シリンダ装置18を型閉じ方向に作動させて端部スライド型7,7をキャビティ形成位置に位置付ける。一方、上型装置8のシリンダ装置13を型閉じ方向に作動させて外側スライド型6,6をキャビティ形成位置に位置付ける。このとき、外側スライド型6,6がキャビティ形成位置の直前までスライドした時点で、連結部材27のガイド部37が伝達部材28の前部ストッパ48に当たり、伝達部材28が連結部材27に押されて内側スライド型5,5が型閉じ方向へスライドする。なお、端部スライド型7は内外のスライド型5,6と同時に又は該スライド型5,6のスライド後にキャビティ形成位置にスライドさせてもよい。
次いで、上型装置8を下降させて、上型3及び内外スライド型5,6と、下型4及び端部スライド型7,7とを合わせる。このとき、下型装置9のストッパ23が内側スライド型5,5のガイド面51,51間に差し込まれ、内側スライド型5,5はストッパ23によって型閉じ方向へ微小移動してキャビティ形成位置に位置決めされる。この状態で湯口21より溶湯を加圧注入して鋳造を行なう。
鋳造後は、下型装置9のシリンダ装置18を型開き方向に作動させて端部スライド型7,7の離型を行なう。次いで、上型装置8を上昇させることにより、鋳物品を下型4から離型させて上昇させ、上型装置8と下型装置9との間に鋳物品受けを挿入する。その状態で、シリンダ装置13を型開き方向に作動させる。これにより、まず、外側スライド型6がシリンダ装置13の作動に同期して鋳物品から離れる。次いで、連結部材27のガイド部37が伝達部材28の後部ストッパ47に当たり、この伝達部材28と共に内側スライド型5,5が鋳物品から離れる。しかる後に、エジェクタ機構15を作動させて鋳物品を上型3から離型させて鋳物品受けに受ける。
以上のように、型開き時には、シリンダ装置13を内外スライド型5,6のスライドに共用しているにも拘わらず、外側スライド型6が鋳物品から離れた後に内側スライド型5が鋳物品から離れるから、離型時のスライド負荷は大きくならない。よって、シリンダ装置13の能力を大きくしなくても、安定した作動を期待することができ、鋳造金型装置のコンパクト化にも有利になる。また、内外のスライド型5,6各々に専用の駆動手段を設ける必要がないから、構造が簡単になり、しかも、このシリンダ装置13は、第2金型2の外側に配置され、伝達部材28を介して第1金型1の内側スライド型5を作動させるから、両金型間に広いスペースを確保する必要がない。
その上、1つのシリンダ装置13によって駆動する内側スライド型5と外側スライド型6とはその型閉じ方向及び型開き方向が同じであるから、伝達部材28によってシリンダ装置13の駆動力の方向を変える必要がない。つまり、歯車等を利用して力の伝達方向を変換する必要がなく、そのため、伝達部材28の構造が簡単になるとともに、異物の噛み込み等による作動不良は懸念されず、安定した作動を得る上で有利になる。
また、内側スライド型5のスライド量が外側スライド型6のスライド量よりも小さく設定されているから、上記両金型1,2間のスペースを広くとる必要がなく、鋳造金型装置のコンパクト化に有利になる。
本発明の実施形態に係る鋳造金型装置を一部断面にして示す正面図である。 同装置を一部断面にして示す側面図である。 同装置を型開き状態で示す正面図である。 同装置の上型装置の底面図である。 図4のA部の拡大断面図である。 同装置の支持部材とクランププレートとの関係を示す正面図である。
符号の説明
1 第1金型
2 第2金型
3 上型
4 下型
5 内側スライド型
6 外側スライド型
13 シリンダ装置(駆動手段)
27 連結部材
28 伝達部材

Claims (3)

  1. 各々上型と下型と複数のスライド型とを有する第1及び第2の金型一対が並設され、該両金型により鋳物品を2個取りする鋳造金型装置において、
    上記第1金型の上記第2金型側に配置された内側スライド型と、上記第2金型の上記第1金型とは反対の外側に配置された外側スライド型とが、その型閉じ時及び型開き時に当該両金型並設方向の同じ方向にスライドするように設けられていて、
    上記内側スライド型及び外側スライド型の両者を上記金型並設方向にスライドさせるための、上記第2金型の外側に配置された駆動手段と、
    上記駆動手段の駆動力を上記内側スライド型及び外側スライド型の両者に対してスライド開始時期が相異なるように伝達する伝達機構とを備えていることを特徴とする鋳造金型装置。
  2. 請求項1において、
    上記内側スライド型のスライド量は上記外側スライド型のスライド量よりも小さく設定され、
    上記伝達機構は、上記駆動手段の駆動力を上記外側スライド型に遅れて上記内側スライド型に伝達することを特徴とする鋳造金型装置。
  3. 請求項2において、
    上記伝達機構は、上記駆動手段の作動部と上記外側スライド型とを連結するとともに、該外側スライド型の両側方に突出した両端にガイド部を有する連結部材と、
    一端部が上記両ガイド部各々に上記金型並設方向へ所定量だけ相対移動するように係合し、他端部が上記内側スライド型の側部に結合され、上記駆動手段の駆動によって上記連結部材が移動するときに、この連結部材の移動に対して上記所定量の移動遅れをもって上記駆動力を上記内側スライド型に伝達する一対の伝達部材とを備えていることを特徴とする鋳造金型装置。
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