JP2007152254A - 樹脂粉砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉砕樹脂の粒径分布を小さくし、且つ、騒音が小さくなり、樹脂粉砕機の小型化を図る。
【解決手段】一対の粉砕ロール3,4はモータ16により同期回転し、各ロール外周面には、多数のリング状突部23,24をロール軸方向に所定間隙有して形成する。又、該粉砕ロール3,4は互いに平行に配設し、一方の多数のリング状突部23間には、他方の多数のリング状突部24を遊嵌状態で互い違い状に配置する。各リング状突部23,24の外周面には、多数の凹凸部25,26を所定ピッチで円周方向に並ぶように形成する。シート切断端材等の被粉砕物W1は、前記粉砕ロール3,4間を通過する際に、凹凸部25,26により剪断力を受けて所定細片状に粉砕される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂粉砕機に関するものであり、特に、樹脂シートの切断端材等の被粉砕物を所定細片状に粉砕できるようにした樹脂粉砕機に関するものである。
従来、樹脂シートの成形にはロール押出し成形法、射出成形法などがある。これら成形法では、例えば、図7に示すように、樹脂シート30を所定方向に押し出して成形する場合、樹脂シート30の周辺部分に厚み不均一、転写不良などの成形不良が発生するため、該周辺部分31を切断する(該切断端材は「耳」とも呼ばれる)。また、樹脂シート30を所定のカットラインLに沿って製品32の形状寸法に切断する工程では、切断分離された部分は破片として回収処理される。
これら樹脂シートの切断端材や破片、或いは、転写不良などの欠陥により不適合となった不良成形品は、コストダウンもしくは環境保護の観点からリサイクル使用される。この場合、前記樹脂シートの切断端材、破片及び不良成形品は、樹脂シートの材料として再利用することがコスト面等から最も有利である。実際に、樹脂シートの材料として再利用する場合、前記切断端材、破片及び不良成形品(以下、これらを被粉砕物という)は、樹脂粉砕機によって粉砕された後に樹脂成形機に投入される。
従来の樹脂粉砕機は、被粉砕物が投入される粉砕室に、円板状の回転刃を回転駆動可能に設け、該回転刃を高速回転(約800〜1000rpm)させることにより、該回転刃と粉砕室の内壁エッジ部とで協働して、被粉砕物を細かく粉砕するように構成されている(特許文献1参照)。
特開2005−279358号
従来の上記樹脂粉砕機は、回転刃を高速回転させて、樹脂シート切断端材等の被粉砕物を回転衝撃力で粉砕する方式であるので、次のような問題を有する。即ち、被粉砕物を回転衝撃により粉砕する際に、回転刃が高速回転して被粉砕物に大なる衝撃力が作用するために、大きな騒音を発生する欠点がある。この場合、粉砕された樹脂(粉砕処理物)が、再び回転刃に反復衝突するので、被粉砕物を粉砕室に投入しない時でも大きな音が発生する。
又、被粉砕物は回転衝撃力で粉砕されるため、該粉砕された処理物の粒径分布に大きなばらつきが生じ易い。該粉砕処理物の粒径分布のばらつきが大きくなると、樹脂成形機のスクリューによる粉砕樹脂の噛み込みが安定しなくなる。また粒径が比較的大きな粉砕樹脂が高速で飛散するため、飛散防止のための厚い保護カバーを取り付ける必要がある。
更に、該粉砕処理物の一部は数回に及んで回転刃に衝突するので、衝突する回数に応じて粒径も小さくなり、細かい粉末状の粉砕樹脂が多く生じる。この粉末状の粉砕樹脂は周囲に飛散するため、飛散防止のための密閉された保護カバーを取り付ける必要がある。
更に又、樹脂シート切断端材の被粉砕物を回転衝撃力で粉砕するためには、回転刃の周速もしくは回転モーメントを大きくする必要があるので、回転刃の直径も必然的に大きく設定しなければならず、装置全体として構造が大型化するという問題があった。
そこで、粉砕処理物の粒径分布のばらつきを小さくし、且つ、騒音の発生を抑制し、装置の小型化を実現するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、相互に並設されて成る一対の粉砕ロールであって、該一対の粉砕ロールはその周面に多数の凹凸部が形成された多数のリング状突部が所定間隔を有して突設されて成り、且つ、片方の粉砕ロールのリング状突部間に他方の粉砕ロールのリング状突部が遊嵌して相互に回転されるように構成されて成り、前記一対の粉砕ロール間を樹脂シート切断端材等の被粉砕物が通過する際に、該被粉砕物は前記リング状突部の凹凸部により剪断力を受けて所定細片状に粉砕されるように構成して成る樹脂粉砕機を提供する。
この構成によれば、一対の粉砕ロールは駆動手段により互いに反対方向に同期回転し、該一対の粉砕ロールの間を被粉砕物が通過する際に、該被粉砕物は、リング状突部外周の凹凸部により一定の剪断力を受けて、所定サイズの細片状に噛み砕かれると同時に、一方の粉砕ロール外面と他方の粉砕ロール側の凹凸部との間に生じる間隙(粉砕用間隙)に応じて、略一定の粉砕粒径に揃う。
請求項2記載の発明は、上記被粉砕物は、一対の粉砕ロールの真上に設けた一対の搬入ロールにより供給するように構成されている請求項1記載の樹脂粉砕機を提供する。
この構成によれば、被粉砕物は一対の搬入ロールにより所定の速さで供給され、この後、該搬入ロール下側の一対の粉砕ロール間にて目的サイズの細片状に粉砕される。
請求項3記載の発明は、上記一対の粉砕ロールは、該粉砕ロール間の隙間を調整できるように設けられている請求項1又は2記載の樹脂粉砕機を提供する。
この構成によれば、一対の粉砕ロール間の隙間は、被粉砕物の厚さや粉砕処理済物の目的粒径などの条件に応じて適宜変更調整される。
請求項4記載の発明は、上記被粉砕物は、厚みが5mm以下の樹脂シートである請求項1又は2記載の樹脂粉砕機を提供する。
この構成によれば、被粉砕物としての樹脂シートの厚みが5mmを越えると、所要の剪断力を確保すべく粉砕ロールの直径を大きくする必要があるが、該シート厚みが5mm以下であると、粉砕ロールの直径を大きくする必要がない。
請求項5記載の発明は、上記粉砕ロールは、回転速度20rpm以下、且つ、直径200mm以下である請求項1,2又は3記載の樹脂粉砕機を提供する。
この構成によれば、粉砕ロールの回転速度が20rpm以下であるので、ロール回転時における発生音が小さくなる。又、粉砕ロールの直径が200mm以下であるので、該粉砕ロールを収容する粉砕室が小さくなる。
請求項1記載の発明は、樹脂シート切断端材等の被粉砕物は一対の粉砕ロール間の粉砕用間隙に応じて、粉砕樹脂の粒径が略一定の大きさに揃うので、押し出し成形機や射出成形機等のスクリューによる粉砕樹脂の噛み込みが安定化し、該粉砕樹脂の円滑なスクリュー送りが確保されるという効果を有する。
又、被粉砕物は剪断力で粉砕されるので、従来のように、大きな回転衝撃力を得るために粉砕ロールを高速回転させる必要がなく、騒音を小さく抑えることができる。更に、粉砕ロールの直径を小さくでき、大きな飛散防止用保護カバーが不要になり、装置全体が小型化し、保守点検や清掃も容易になる。
請求項2記載の発明は、被粉砕物は一対の搬入ロールにより所定の速さで供給されるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、一対の粉砕ロール間への被粉砕物の移送が安定化し、一対の粉砕ロールによる円滑な粉砕処理が効率良く行われ、粉砕処理済物の粒径分布のばらつきが一層小さくなるというメリットを有する。
請求項3記載の発明は、一対の粉砕ロール間の隙間は適宜変更調整することができるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、被粉砕物の厚さや大きさなどの条件変更に柔軟に対応でき、所望の粒径サイズを容易に得ることができるという効果を奏する。
請求項4記載の発明は、被粉砕物の厚みが5mm以下であるから、粉砕ロールの直径を小さくでき、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、樹脂粉砕機の一層の小型化が可能になる。
請求項5記載の発明は、粉砕ロールの発生音が抑制され、且つ、粉砕室が小さくなるので、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、樹脂粉砕機の静粛性が向上すると共に、樹脂粉砕機の更なるコンパクト化が図られる。
本発明は、粉砕処理済物の粒径分布を小さくし、且つ、騒音が小さくなり、粉砕機の小型化が図られるようにするという目的を、相互に並設されて成る一対の粉砕ロールであって、該一対の粉砕ロールはその周面に多数の凹凸部が形成された多数のリング状突部が所定間隔を有して突設されて成り、且つ、片方の粉砕ロールのリング状突部間に他方の粉砕ロールのリング状突部が遊嵌して相互に回転されるように構成されて成り、前記一対の粉砕ロール間を樹脂シート切断端材等の被粉砕物が通過する際に、該被粉砕物は前記リング状突部の凹凸部により剪断力を受けて所定細片状に粉砕されるように構成したことによって実現した。
以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図6に従って説明する。図1は本実施例に係る樹脂粉砕機を示す一部切欠正面図、図2はホッパーの平面図、図3は図1に示す樹脂粉砕機の一部切欠側面図、図4は粉砕ロールの上面図、図5は粉砕ロールに形成されているリング状突部の一部切欠拡大平面図、図6は粉砕ロールの噛み合い状態を示す一部切欠拡大正面図である。
図1に示すように、樹脂粉砕機1は、樹脂シート切断端材等の被粉砕物W1が投入されるホッパー2と、該ホッパー2の下側に設けられ、且つ、第1の粉砕ロール3及び第2の粉砕ロール4が並設された粉砕室5と、該粉砕室5の下底部6に設置された風圧輸送機構(移送機構)7とから概略構成されている。該風圧輸送機構7は、本実施例では、図示しない押出し成形機の投入口に連通接続され、粉砕処理済物W2を押出し成形機側に自動輸送できるように構成されている。尚、樹脂粉砕機1上部のホッパー2と樹脂シート切断機(図示省略)とを移送用通路で接続し、該樹脂シート切断機で切断された樹脂シート切断端材等をホッパー2に自動投入するように構成することもできる。
図2に示すように、ホッパー2内には一対の搬入ロール(引取ロール)8,9が互いに平行に配置され、該一対の搬入ロール8,9は互いに同一寸法に形成されている。又、該搬入ロール8,9の外周面には網目状の滑り止め模様(ローレット)が刻設されている。更に、搬入ロール8は、カップリング10を介して減速機付きモータ11に連結され、該モータ11により回転駆動される。尚、符号8a,9aは、搬入ロール8,9を回転自在に保持するベアリングである。
前記搬入ロール9の両軸端部にはネジ駆動式の位置調整機構12,12が連結され、該位置調整機構12,12により搬入ロール9をロール軸直角方向の任意位置に変位させることができる。従って、搬入ロール9をロール軸直角方向の位置を調整することにより、搬入ロール8,9間の隙間を適宜変更することができる。又、ホッパー2に投入された被粉砕物W1は、一対の搬入ロール8,9間の隙間を通過する際に、該隙間に応じたサイズに被粉砕物W1が粗く粉砕された後に、ホッパー2下側の粉砕室5に送られる。
前記第1及び第2の粉砕ロール3,4は、互いに同一寸法を有し、且つ、水平方向に相互に並設されて、前記一対の搬入ロール8,9の真下に配置されている。従って、一対の搬入ロール8,9間の隙間を通過した被粉砕物W1は、第1及び第2の粉砕ロール3,4間の隙間に自動的に落下する。
第1及び第2の各粉砕ロール3,4はベアリング13を介して、粉砕室5側壁のフレーム部材14に回転自在に設けられ、図3に示すように、第2の粉砕ロール4の一側軸端部にはスプロケット15が取り付けられている。又、第2の粉砕ロール4の側方にはモータ(回転駆動手段)16が配設され、該モータ16と前記スプロケット15の間に無端チェーン17が巻装されて、該モータ16の駆動により、無端チェーン17を介して第2の粉砕ロール4が回転駆動される。尚、符号27は軸止め輪である。
図4に示すように、第2の粉砕ロール4の他側軸端部にはギア18が設けられ、該ギア18は、上記第1の粉砕ロール3の他側軸端部に設けたギア28に噛合連結されている。従って、モータ16により第2の粉砕ロール4を回転駆動すると、第1の粉砕ロール(従動ロール)3は第2の粉砕ロール(駆動ロール)4の回転方向と反対方向に同期回転する。
図1において、第1の粉砕ロール3は第2の粉砕ロール4に対して、位置調整機構19によりロール軸直角方向Vに位置調整できるように構成されている。本実施例では、位置調整機構19の構成は、第1の粉砕ロール3の両軸端部を支持し、且つ、粉砕室5のフレーム部材20にロール軸直角方向Vに移動可能に設けられた水平支持アーム21と、該水平支持アーム21先端部に回動可能に連結され、且つ、フレーム部材20外側面に固着したナット20aに螺合する位置調整用ボルト22とから成る。
前記第1の粉砕ロール3は、前記ボルト22を回動操作することにより、ロール軸直角方向Vにおける任意位置に調整できる。従って、第1の粉砕ロール3と第2の粉砕ロール4間の隙間は、第1の粉砕ロール3をロール軸直角方向Vの任意位置を調整することにより、被粉砕物W1の厚さ等に応じて適宜設定変更することができる。
第1の粉砕ロール3の外周面には第1のリング状突部23が多数突設され、該第1のリング状突部23は、第1の粉砕ロール3のロール軸方向Rに所定間隔有して設けられている。同様に、第2の粉砕ロール4の外周面には、第2のリング状突部24が多数突設され、第2のリング状突部24は、第2の粉砕ロール4のロール軸方向Rに所定間隔有して設けられている。
第1のリング状突部23と第2のリング状突部24とは、互いに同一の寸法形状に形成され、且つ、互い違い状に遊嵌できるように設けられている(この状態を噛み合いと称する)。即ち、多数の第1のリング状突部23間には、多数の第2のリング状突部24が相互に噛み合って回転するように構成される。これら第1のリング状突部23と第2のリング状突部24とが互い違い状に噛み合う角度(ロール軸方向から見た噛み合い角度θ)及び噛み合い寸法Dは、粉砕条件等に応じて最適角度に設定される。特に、前記噛み合い寸法Dは5mm以下に設定するのが好ましい。
第1のリング状突部23の外周面には第1の凹凸部25が多数形成され、該第1の凹凸部25は、第1のリング状突部23の円周方向に所定ピッチPで交互に並んで設けられている(図5参照)。同様に、第2のリング状突部24の外周面には第2の凹凸部26が多数形成され、該第2の凹凸部26は、第2のリング状突部24の円周方向に所定ピッチPで交互に並ぶように設けられている。図示例では、該第1及び第2の凹凸部25,26の外周形状は、多数の矩形が連続的に繰り返す波状に形成しているが、必要に応じて他の凹凸外周形状に形成することもできる。
前記第1及び第2の凹凸部25,26のピッチP、深さdなどは、樹脂シート切断端材等の被粉砕物W1の厚さ、目的粒径サイズなどに応じて、最適値に設定変更できる。一例として、第1及び第2の粉砕ロール3,4の直径が100mm程度である場合、第1及び第2の凹凸部25,26のピッチPは4mm程度、深さdは6mm程度に設定するのが好ましい。
更に、前記第1及び第2の粉砕ロール3,4の回転数は10rpm(周速約5m/分)程度に設定するのが好ましい。尚、前記第1及び第2のリング状突部23,24の噛み合い寸法Dは、前記第1及び第2の粉砕ロール3,4の間の間隔を位置調整機構19で変更することにより、所望値に適宜調整することができる。
上記樹脂粉砕機1において、樹脂シート切断端材等の被粉砕物W1を粉砕する場合、被粉砕物W1はホッパー2に投入され、一対の搬入ロール8,9間の隙間を通過する。その際、被粉砕物W1は、粉砕ロールの周速とほぼ同じ速さで搬入ロールによって粉砕ロールへ供給される。そして一対の第1及び第2の粉砕ロール3,4間の隙間を通る際に、第1及び第2のリング状突部23,24の凹凸部25,26で剪断力を受けて粉砕される。
具体的には、被粉砕物W1は、第1のリング状突部23と第2の粉砕ロール4外周面との間の隙間T、或いは、第2のリング状突部24と第1の粉砕ロール3外周面との間の隙間Tに落下して、該隙間Tを通過する。被粉砕物W1が隙間Tを通過する際、被粉砕物W1は、第1及び第2のリング状突部23,24の凹凸部25,26により剪断力を受けて、所定サイズの細片状に粉砕される。
第1及び第2の粉砕ロール3,4間の隙間Tは位置調整機構19で変更することにより、所望値に適宜調整することができる。従って、該隙間Tを所望値に設定変更することによって、被粉砕物W1の厚さに応じて所望値に変更することができる。また、第1のリング状突部23と第2のリング状突部24とのロール軸方向Rの隙間は、接触による摩擦抵抗が無視できる限り0であるのが望ましく、0でない場合にもなるべく小さいのが、発生する剪断力の点で好ましい。
この後、粉砕された処理済物W2は粉砕室5の下底部6に落下するが、本実施例では、該下底部6には、押出し成形機の投入口に連通接続された風圧輸送機構7を設けているので、粉砕処理済物W2は、風圧力により風圧輸送機構7を介して押出し成形機の投入口に向かって輸送され、再び押出し成形の材料として利用される。
本実施例によれば、被粉砕物W1は搬入ロール8,9により所定の速さで粉砕室5の第1及び第2の粉砕ロール3,4間に安定供給されるので、第1及び第2の粉砕ロール3,4による円滑な連続粉砕が常に確保される。その結果、粉砕処理済物W2の粒径が一層均一化し、従来機と異なり、押出し成形機のスクリューによる粉砕処理済物W2の噛み込みが安定する。
又、本実施例によれば、被粉砕物W1は、第1及び第2の粉砕ロール3,4間の隙間Tを通過する際に、所定細状片に効率良く砕かれる。この時、粉砕処理済物W2の粒径は、前記隙間T及の凹凸部25,26のピッチPに対応して細かくなり、従来に比べ粒径分布のばらつきが低減する。換言すれば、第1及び第2の粉砕ロール3,4間の隙間T等は、粉砕処理済物W2の粒径に対して一種の粒径フィルタの役目を果たす。
被粉砕物W1が前記隙間Tを通過する時に必ず1回で粉砕されるので、従来のように2回以上繰り返して粉砕されることがない。そのため、飛散し易い細かい粉末状に砕かれる虞がなく、粉砕処理済物W2の粒径サイズが略一定に揃うようになる。
又、第1及び第2の粉砕ロール3,4は20rpm以下の低速回転に設定され、従来のように高速回転800〜1000rpmに設定する必要がないので、第1及び第2の粉砕ロール3,4の回転時における騒音の発生が小さく抑えられる。
更に、第1及び第2の粉砕ロール3,4の直径を大きく設定しなくとも、粉砕処理済物W2を所望粒径に粉砕でき、樹脂粉砕機1全体として構成を小型化できる。この場合、粉砕処理済物W2は、高速で飛散せず、また細かい粉状物とは異なり周辺に飛散しないので、従来のように、大型の飛散防止用保護カバーを設ける必要がなく、簡単な小型カバーで代用できる。
本実施例に係る樹脂粉砕機1は剪断応力で被粉砕物W1を粉砕するので、アクリル樹脂、スチレン樹脂、その他共重合体樹脂などの熱可塑性樹脂を粉砕するときに好適に使用できる。被粉砕物W1としては、特に、シート厚み5mm以下の樹脂シートが好ましい。その理由はシート厚みが5mmを越えた場合、被粉砕物W1を効果的に粉砕するには、第1及び第2の粉砕ロール3,4の直径を所定値以上に大きくする必要があるからである。
逆に言えば、樹脂シート厚が5mm以下であれば、第1及び第2の粉砕ロール3,4の直径を従来に比べ小さくできるので、樹脂粉砕機1の更なる小型化が図れる。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本実施例に係る樹脂粉砕機を示す一部切欠正面図。 ホッパーの平面図。 図1に示す樹脂粉砕機の一部切欠側面図。 粉砕ロールの上面図。 粉砕ロールに形成されているリング状突部の一部切欠拡大平面図。 粉砕ロールの噛み合い状態を示す一部切欠拡大正面図。 樹脂シートを製品寸法に切断する時の工程を示す説明図。
符号の説明
1 樹脂粉砕機
2 ホッパー
3 第1の粉砕ロール
4 第2の粉砕ロール
5 粉砕室
6 下底部
7 風圧輸送機構(移送機構)
8,9 搬入ロール
10 カップリング
11 モータ
12 搬入ロール用位置調整機構
13 ベアリング
14 フレーム部材
15 スプロケット
16 モータ(回転駆動手段)
17 無端チェーン
18 ギア
19 粉砕ロール用位置調整機構
20 フレーム部材
21 水平支持アーム
22 位置調整用ボルト
23 第1のリング状突部
24 第2のリング状突部
25 第1の凹凸部
26 第2の凹凸部
27 軸止め輪
28 ギア
W1 被粉砕物
W2 粉砕処理済物


Claims (5)

  1. 相互に並設されて成る一対の粉砕ロールであって、該一対の粉砕ロールはその周面に多数の凹凸部が形成された多数のリング状突部が所定間隔を有して突設されて成り、且つ、片方の粉砕ロールのリング状突部間に他方の粉砕ロールのリング状突部が遊嵌して相互に回転されるように構成されて成り、前記一対の粉砕ロール間を樹脂シート切断端材等の被粉砕物が通過する際に、該被粉砕物は前記リング状突部の凹凸部により剪断力を受けて所定細片状に粉砕されるように構成したことを特徴とする樹脂粉砕機。
  2. 上記被粉砕物は、上記一対の粉砕ロールの真上に設けた一対の搬入ロールにより供給するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂粉砕機。
  3. 上記一対の粉砕ロールは、該一対の粉砕ロール間の隙間を調整できるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の樹脂粉砕機。
  4. 上記被粉砕物は、厚みが5mm以下の樹脂シートであることを特徴とする請求項1又は2記載の樹脂粉砕機。
  5. 上記粉砕ロールは、回転速度20rpm以下、且つ、直径200mm以下である請求項1,2又は3記載の樹脂粉砕機。
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