JP4084813B2 - 粉砕機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、テレビのプラスチックケース、パソコンのディスプレー筺体、樹脂製バンパー等の成形不良品等の被粉砕物を再利用又は廃棄処理等するために粉砕する粉砕機に関するものである。
従来、粉砕機として、ケーシングに水平軸心回り回転自在に支持された回転軸に平板状の粉砕刃(ブレード)を複数個取付固定してなる回転刃と、ケーシング側に固定された固定刃とを備え、回転する粉砕刃と固定刃との協働による剪断作用によって被粉砕物を細かく剪断するようにしたロータリ方式の一軸式粉砕機がある(特許文献1参照)。
この一軸式粉砕機にあっては、テレビのプラスチックケースやパソコンのディスプレー筺体等のような比較的大きな被粉砕物を粉砕する場合、外径の小さい(回転軸心から粉砕刃の刃先までの距離の小さい)回転刃では、比較的大きな被粉砕物を食い込ませることができず被粉砕物が跳ね返ってしまうことから、外径の大きい(回転軸心から粉砕刃の刃先までの距離の大きい)回転刃によって被粉砕物に対する食い込み性を確保する必要があるが、外径の大きい回転刃を採用すると、(1)装置が大型化する、(2)重い回転体を回転させるのに大きなエネルギーが必要である、(3)粉砕刃が被粉砕物に最初に食い込む際に大きな衝撃音が生じる、などの問題がある。
そこで、回転軸上に、回転軸心からの刃先までの距離が大きい粗砕刃と、回転軸心から刃先までの距離が小さい粉砕刃とを取付固定して構成された回転刃を設け、粗砕刃で比較的大きな被粉砕物に食い込んで該被粉砕物を粗く剪断すると共に、この粗く剪断された被粉砕物を粉砕刃で所望の大きさに細かく剪断するようにした粉砕機がある(特許文献2、3参照)。
実公平2−44857号公報 特開2000−354781号公報 実公昭55−23638号公報
粗砕刃と粉砕刃とを備えた粉砕機において、粗砕刃と粉砕刃とを回転軸の周方向で位置ズレさせているものにあっては、テレビのプラスチックケースやパソコンのディスプレー筺体等のような比較的大きな被粉砕物を粉砕する場合、投入された被粉砕物に粗砕刃が食い込む際において、該被粉砕物に粗砕刃が突き刺さって該粗砕刃が被粉砕物の壁部を貫通することがあり、この場合、回転刃の回転に伴って粗砕刃の付け根側の固定刃に接触しない位置に至った被粉砕物の一部分が剪断されないで粗砕刃と一緒に連れ回るという問題を生じる。
本発明は、前記問題点に鑑みて、粗砕刃と粉砕刃とを回転軸の周方向で位置ズレさせている粉砕機において、被粉砕物に粗砕刃が突き刺さった場合でも被粉砕物を良好に剪断することのできる粉砕機を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、ケーシングに回転自在に支持された回転刃と、ケーシング側に固定された固定刃との剪断作用によって被粉砕物を剪断するようにした粉砕機であって、
前記回転刃は、被粉砕物を細かく剪断する粉砕刃と、この粉砕刃に対して回転軸心から刃先までの距離が大きい粗砕刃とを、回転方向に位置ズレさせて設けることにより構成され、
前記粗砕刃は前記固定刃との間で被粉砕物を剪断する刃部と回転軸心に近い側の付け根とを有し、前記刃部の回転方向前面は、前記粗砕刃によって突き刺された被粉砕物を引っ掛ける係合部を前記粉砕刃の刃先の回転軌跡よりも径外側に有し、且つこの係合部から前記刃先にかけて遠心方向に行くに従って回転方向に移行する傾斜状に形成していることを特徴とする。
また、他の技術的手段は、前記粗砕刃の回転軸心方向の側面でかつ前記係合部よりも回転軸心に近い位置に、前記刃部の側面とともに前記固定刃との間で、前記粗砕刃によって突き刺された被粉砕物を前記付け根側への移動を規制しながら剪断するための段部を設けていることを特徴とする。
また、回転軸心方向中央から右側の前記粉砕刃の刃先は、回転軸心を軸心とした円柱外周面上にあって、且つ回転軸心方向右側の端部側から中央側に行くに従って回転方向と逆方向に移行する傾斜状に形成され、回転軸心方向中央から左側の前記粉砕刃の刃先は、回転軸心を軸心とした円柱外周面上にあって、且つ回転軸心方向左側の端部側から中央側に行くに従って回転方向と逆方向に移行する傾斜状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、粗砕刃によって突き刺された被粉砕物の粗砕刃付け根側への移動を規制して、該粗砕刃に突き刺された被粉砕物の剪断を良好に行うことができる粉砕機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図2及び図3において、1は、例えば、テレビのプラスチックケース、パソコンのディスプレー筺体、樹脂製バンパー等の成形不良品等の比較的大きな被粉砕物を主として再利用(再生)するために粉砕する一軸式の粉砕機である。
この粉砕機1は、被粉砕物を投入する投入口2と、被粉砕物を剪断して所望の大きさに粉砕する粉砕部3と、投入口2から投入された被粉砕物を粉砕部3に案内するガイドシュート部4と、粉砕部3を駆動する駆動手段としての減速機付モータ5と、移動用の車輪6を備えた架台フレーム7と、粉砕部3で所定の粒度に粉砕された粉砕処理物を収容する受け箱8とを有する。
粉砕部3は架台フレーム7上の前部に設けられ、モータ5は架台フレーム7上の後部に設けられ、受け箱8は上端開口状とされて粉砕部3の下方に配置され、ガイドシュート部4は粉砕部3上に設けられている。
ガイドシュート部4は、左右側壁4aと、正面壁4bと、背面壁4cと、上壁4dとを有していて下端側が開口状とされ、この下端開口の開口面は前方に行くに従って上方に移行する傾斜状とされている。
このガイドシュート部4の左右の一側壁(左側壁)4aの上部は開口状とされ、この一側壁4aの上部側の開口が投入口2とされており、該投入口2の下端側に、被粉砕物を載置する載置台9が設けられている。
また、ガイドシュート部4の背面壁4cの投入口2から下側部分は、下方に行くに従って前方に移行する傾斜状に形成されており、また、ガイドシュート部4の正面壁4bには、蓋体10によって開閉自在に閉塞された点検口11が設けられている。
粉砕部3は、図4及び図5に示すように、ケーシング12と、該ケーシング12内に左右軸回り(水平軸心回り)に回転自在に支持された回転刃13と、ケーシング12側に固定されていて回転刃13と協働して被粉砕物を剪断する固定刃14,15と、回転刃13及び固定刃14,15によって所望の大きさに剪断された粉砕処理物のみを通過させるスクリーン装置16とから主構成されている。
ケーシング12は、左右方向に間隔をおいて配置された左右のサイドフレーム17と、左右サイドフレーム17の前上部を連結する前連結フレーム18と、この前連結フレーム18よりも下位に位置していて左右サイドフレーム17の後部側を連結する後連結フレーム19と、サイドフレーム17間の前面下部側の開口を開閉自在に閉塞する本体扉20とを有していて、該ケーシング12は上下開口状とされていると共に、上端開口部の開口面は、前方に行くに従って上方に移行する傾斜面とされており、該上端開口部は、ガイドシュート部4の下端開口と連通している。
回転刃13は、左右方向の回転軸心Jを有する回転軸21と、この回転軸21の回転軸心J方向(左右方向)の2位置に取り付けられ且つ前記各取付位置においてそれぞれ2個(したがって計4個)設けられた粗砕刃22L,22Rと、左側の粗砕刃22Lの取付位置の左右両側位置と、右側の粗砕刃22Rの取付位置の左右両側位置とに取り付けられ且つ前記各取付位置においてそれぞれ2個(したがって計8個)設けられた粉砕刃23L,23Rとから主構成されている。
回転軸21は、左右のサイドフレーム17にわたって設けられていると共に、左右両側に、各サイドフレーム17を貫通する支軸部24が設けられ、左右各支軸部24は各サイドフレーム17の左右方向外側において軸受装置25によって左右方向の軸心回りに回転自在に支持されている(これによって回転刃13がケーシング12に左右軸回りに回転自在に支持されている)。
また、回転軸21の左側の支軸部24は軸受装置25から左右方向外方に突出し、この突出部分に従動プーリ26が固定されており、この従動プーリ26は前記モータ5によって回転駆動される駆動プーリ27からベルト28を介して動力伝達されて回転駆動され、これによって回転軸21が矢示A方向に回転駆動されるよう構成されている。
また、図5及び図7に示すように、回転軸21には、粗砕刃22L,22R又は粉砕刃23L,23Rの回転軸心J方向の各取付位置に、粗砕刃22L,22R又は粉砕刃を取り付けるための取付座29,30が周方向(回転軸心J回りに)2カ所に凹設して形成されており、粗砕刃22L,22R及び粉砕刃23L,23Rの、左右方向の各取付位置における周方向2カ所の取付座29,30は、回転軸心Jを中心とする対称位置に形成されており、各取付座29,30には粗砕刃22L,22R又は粉砕刃23L,23Rの取付用のボルトがねじ込まれるネジ穴が形成されている。
粗砕刃22L,22Rは、粉砕刃23L,23Rに対して回転軸心Jから刃先32までの距離が大きく形成されていて、比較的大きな被粉砕物に食い込んで該被粉砕物を粗く剪断するものであり、図1、図4、図5〜8に示すように、該粗砕刃22L,22Rは厚板材によって形成されていて板厚方向が左右方向となるように配置され、粗砕刃用取付座29にボルト固定されている。
また、左側の一対の粗砕刃22Lと右側の一対の粗砕刃22Rとは、それぞれ回転軸心Jを中心とする対称位置に設けられていると共に、左側の粗砕刃22Lと、右側の粗砕刃22Rとは、回転軸21の周方向(回転方向A)に90°位置をずらせて設けられている。
この粗砕刃22L,22Rは、図8に示すように、被粉砕物を剪断する刃部31と、粗砕刃用取付座29にボルト固定された付け根(取付基部)33とから主構成され、回転方向A後面から粗砕刃用取付座29に向けて段付き状のボルト挿通孔40が回転方向Aに並ぶように3つ貫通形成されている。
また、該粗砕刃22L,22Rは、刃部31の板厚に対して付け根33の板厚が若干厚く形成されていて、取付座29と刃先32との中途部において左右両側面が段付き状となるように形成されており、粗砕刃22L,22Rの回転軸心J方向両側面に段部35が形成されており、この段部35は、回転軸心Jを中心とする円弧状で且つ粉砕刃23L,23Rの刃先34の回転軌跡Cよりも若干径小の円弧状に形成されている。
この段部35により、粗砕刃22L,22Rによって突き刺された被粉砕物が付け根33側の固定刃14,15に接触しない位置へ移動するのが規制されると共に、段部35及び刃部31の側面と固定刃15とで、粗砕刃22L,22Rに突き刺された被粉砕物が確実に剪断され、粗砕刃22L,22Rに対する被粉砕物の絡みつきを防止することができる。
また、粗砕刃22L,22Rの刃部31の回転方向A前面には、粉砕刃23L,23Rの刃先34の回転軌跡Cよりも外方側で且つ付け根33寄りに位置する係合部36が形成されている。
この係合部36は、円弧状に凹設されていると共に、粗砕刃22L,22Rの板幅方向に亘って形成されており、刃部31の回転方向A前面の、係合部36から刃先32にかけては、遠心方向に行くに従って回転方向Aに移行する傾斜状に形成されている。
また、該傾斜部分に対応する、刃部31の回転方向A後面は、円弧状に形成されていて、刃部31の先端側部分が刃先32に向けて板幅が漸次先細りとなるように形成されており、刃部31は回転軸心に平行な鋭利な刃先32を有する。
前記係合部36に、粗砕刃22L,22Rによって突き刺された被粉砕物が引っ掛かることにより、該被粉砕物が粗砕刃22L,22Rの付け根33側に行くのが阻止され、該被粉砕物を確実に剪断することができる。
なお、図6において、符号Bは粗砕刃22L,22Rの刃先32の回転軌跡を示す。
また、図6及び図11に示すように、前記ケーシング12の前連結フレーム18及び後連結フレーム19には、粗砕刃22L,22Rの刃部31との干渉を避け、該粗砕刃22L,22Rの刃部31の通過を許容する通過溝37,38がそれぞれ形成されている。
粉砕刃23L,23Rは、粗砕刃22L,22Rに対して回転軸心Jから刃先34までの距離が小さく形成されていて、粗砕刃22L,22Rで剪断した被粉砕物を所望の大きさに細かく剪断するものであり、図4、図5〜7、図9に示すように、該粉砕刃23L,23Rは板幅方向が左右方向となるように配置された厚板材によって形成され、粉砕刃用取付座30にボルト固定されている。
また、各粉砕刃23L,23Rは、回転軸心Jから刃先34までの距離をアジャストボルト39によって調整できるように構成されている。
また、粉砕刃23L,23Rは前述したように回転軸心J方向の4位置にそれぞれ2個ずつ設けられているが、この回転軸心J方向の各取付位置における一対の粉砕刃23L,23Rは、回転軸心Jを中心とする対称位置に設けられていると共に、回転軸心J方向の端部側の粉砕刃23L,23Rに対して、該端部側から1つ中央側の粉砕刃23L,23Rは、回転方向Aと逆方向に30°位置をずらせて設けられている。
また、回転軸心J方向の各取付位置における粗砕刃22L,22Rに対して、その左右両側に位置する粉砕刃23L,23Rは、周方向に位置ズレさせて設けられている。
これによって、各粗砕刃22L,22R及び各粉砕刃23L,23Rがそれぞれバラバラに被粉砕物に接当して剪断し、被粉砕物を剪断する際の負荷を分散して、該負荷の軽減を図っている。
また、回転軸心J方向中央から右側の粉砕刃23Rの刃先34は、回転軸心Jを軸心とした円柱外周面上にあって、且つ回転軸心J方向右側の端部側から中央側に行くに従って回転方向Aと逆方向に移行する傾斜状に形成され、回転軸心J方向中央から左側の粉砕刃23Lの刃先34は、回転軸心Jを軸心とした円柱外周面上にあって、且つ回転軸心J方向左側の端部側から中央側に行くに従って回転方向Aと逆方向に移行する傾斜状に形成されていて、回転するに連れて被粉砕物に対する剪断位置が回転軸心J方向端部側から中央側に向けて徐々に移行するように構成されていると共に、被粉砕物を剪断する際に該被粉砕物を回転軸心J方向中央側に寄せるように剪断する。
図9に示す粉砕刃23Rは、回転軸心J方向中央から右側の粉砕刃23Rを示し、左側の粉砕刃23Lは、該右側の粉砕刃23Rと反対勝手のものとして形成される。
図1、図4、図6、図10に示すように、固定刃14,15は、前連結フレーム18に取り付けられた固定刃14(これを前固定刃という)と、後連結フレーム19に取り付けられた固定刃15(これを後固定刃という)とを備えている。
図4、図6、図11(c),(d)に示すように、ケーシング12の前連結フレーム18の下面後部側には、前固定刃14が取り付けられる前固定刃用取付座43が凹設されて形成されている。
この前固定刃用取付座43は、前連結フレーム18に形成された左右の通過溝37間と、右側の通過溝37の右側と、左側の通過溝37の左側にそれぞれ形成されている。
また、この前固定刃用取付座43は、後方に行くに従って下方に移行する傾斜面とされており、該前固定刃用取付座43には、前固定刃14を取り付けるためのボルトがねじ込まれるネジ穴が形成されている。
図10に示すように、前固定刃14は厚板材によって形成され、板厚方向が前固定刃用取付座43に直交する方向となるように配置されており、各前固定刃用取付座43に対応する左右幅に形成され且つ対応する幅の各前固定刃用取付座43にボルト固定された3枚の前固定刃14を備えており、各前固定刃14間を粗砕刃22L,22Rの刃部31が通過可能とされている。
各前固定刃14の刃先44は、後下端に回転軸心Jと平行状に形成されており、この前固定刃14の刃先44と粉砕刃23L,23Rの刃先34との剪断作用で被粉砕物が細かく剪断される。
また、左右方向で対向する前固定刃14の対向面の下端側のエッジ部分45と、粗砕刃22L,22Rの刃部31との剪断作用によっても、被粉砕物が剪断される。
なお、前記前固定刃14は、アジャストボルト48によって前後に出退調整自在とされ、前後方向に関する取付位置が変更可能とされている。
図4、図6、図11(a),(b)に示すように、ケーシング12の後連結フレーム19の正面側には、後固定刃15が取り付けられる後固定刃用取付座49が左右方向に亘って凹設されて形成されている。
この後固定刃用取付座49は、前方に行くに従って下方に移行する傾斜面とされており、該後固定刃用取付座49には、後固定刃15を取り付けるためのボルトがねじ込まれるネジ穴が形成されている。
図1、図4、図6に示すように、後固定刃15は厚板材によって形成され、板厚方向が後固定刃用取付座49に直交する方向となるように配置されて後固定刃用取付座49にボルト固定されており、後連結フレーム19の左右の通過溝38間に配置される中央側の後固定刃15Aと、この中央側の後固定刃15Aの左右両側に位置する左右の後固定刃15Bとの、3枚の後固定刃15A,15Bを備えている。
中央側の後固定刃15Aは矩形状に形成され、左右の通過溝38の左右方向内方側の縁部間に合致する板幅に形成されている(中央側の後固定刃15Aの左右両側縁部15aが左右の通過溝38の左右方向内方側の縁部に沿っている)。
また、左右の後固定刃15Bの、左右方向内方側の端部側には、通過溝38の左右方向外方側縁部及び上端側縁部に沿うようにして形成されたL字形の切欠部50が形成されていて、このL字形の切欠部50と中央側の後固定刃15Aの左右の側縁部15aとで、これら後固定刃15A,15B間に粗砕刃22L,22Rの先端側が通過するコ字形溝51が形成されている。
また、各後固定刃15A,15Bには、正面下端側に回転軸心Jと平行状に刃先52が形成されており、この後固定刃15A,15Bの刃先52と粉砕刃23L,23Rの刃先34との剪断作用で被粉砕物が細かく剪断される。
また、中央側の後固定刃15Aと左右の後固定刃15Bとで形成された前記コ字形溝51の正面側のエッジ部分と、粗砕刃22L,22Rの刃部31との剪断作用によって被粉砕物が粗く剪断される。
スクリーン装置16は、図4及び図5に示すように、フレーム54とスクリーン55とから主構成されている。
フレーム54は、ケーシング12の前連結フレーム18の下面に接当する前枠部56と、ケーシング12の後連結フレーム19の下面に接当する後枠部57と、粗砕刃22L,22Rの左右方向の2カ所の取付位置に対応する位置に配置されていて前枠部56と後枠部57とを連結する左右一対の中途部連結枠部58と、ケーシング12の左右の各サイドフレーム17の内面側に配置されていて前枠部56と後枠部57とを連結する左右一対の端部連結枠部59とを有する。
左右各中途部連結枠部58と左右各端部連結枠部59とは、回転軸21の軸心Jを中心とする円弧状に形成され、左右各中途部連結枠部58には、粗砕刃22L,22Rとの干渉を避けるべく粗砕刃22L,22Rの刃部31が通過する円弧溝60が形成されている。
また、前枠部56及び後枠部57にも粗砕刃22L,22Rとの干渉を避けるべく粗砕刃22L,22Rの刃部31が通過する逃がし溝が形成されている。
スクリーン55は、多数の孔が形成されたパンチングメタルによって構成され、粉砕刃23L,23Rの刃先34の回転軌跡Cよりも若干径大の円弧状に湾曲形成され、左右各端部連結枠部59と左右方向で同じ側にある中途部連結枠部58との間、及び、左右中途部連結枠部58間にそれぞれ設けられていて、粉砕刃23L,23Rに対応する位置で且つ該粉砕刃23L,23Rに近接して設けられている。
また、このスクリーン装置16は、フレーム54の後枠部57が後連結フレーム19に枢軸61を介して左右軸回りに回動自在に枢支されていると共に前枠部56が前連結フレーム18にボルト固定されることでケーシング12に取り付けられており、ケーシング12の本体扉20を開くと共に前連結フレーム18に対する前枠部56のボルト固定を外してフレーム54を枢軸61回りに下方に揺動させることにより、ケーシング12内のメンテナンスが行えるように構成されている。
図4及び図5に示すように、左右各サイドフレーム17の左右方向の内面には、板材によって形成された掻落しピース62が設けられている。
サイドフレーム17の左右方向内面と、粉砕刃23L,23Rとの間の隙間を狭くしても、該隙間には剪断された被粉砕物が挟み込まれて詰まり、粉砕処理後に該隙間に挟まった被粉砕物を取り除かねばならないが、サイドフレーム17の左右方向の内面に掻落しピース62を設けることにより、サイドフレーム17の左右方向内面と、粉砕刃23L,23Rとの間に挟まった被粉砕物を、粉砕刃23L,23Rが回転する度に掻き落とすことができる。
前記構成の粉砕機1にあっては、回転刃13は減速機付モータ5によって低速で回転され、投入口2から投入された被粉砕物はガイドシュート部4内を通って粉砕部3のケーシング12の上端開口からケーシング12内に入り、矢示A方向に回転する粗砕刃22L,22Rによって後連結フレーム19へと押しやられ粗砕刃22L,22Rが後固定刃15間のコ字形溝51を通過する際に該被粉砕物が粗く剪断される。
このとき、投入された被粉砕物に粗砕刃22L,22Rが突き刺さって該粗砕刃22L,22Rが被粉砕物を貫通した場合、もし、粗砕刃22L,22Rに段部35が設けられていないと、図12に示すように、被粉砕物K(被粉砕物の一部)が、粗砕刃22L,22Rの付け根33側の後固定刃15及び前固定刃14に接触しない位置に絡みつき、該被粉砕物Kが粗砕刃22L,22Rと一緒に連れ回って剪断されないことがあるが、粗砕刃22L,22Rに段部35が設けられていることにより、粗砕刃22L,22Rに突き刺された被粉砕物は、段部35に引っ掛かって、粗砕刃22L,22Rの付け根33側の後固定刃15に接触しない位置への移動が規制されると共に、該粗砕刃22L,22Rに突き刺された被粉砕物は、段部35と後固定刃15との間で剪断され、被粉砕物の粗砕刃22L,22Rに対する絡みつきが防止される。
また、粗砕刃22L,22Rによって剪断されて前連結フレーム18と後連結フレーム19との間に位置する被粉砕物は、粉砕刃23L,23Rと後固定刃15とによって細かく剪断され、スクリーン装置16の上面側へと落下した被粉砕物のうち、スクリーン55の孔を通過する大きさに剪断された粉砕処理物はスクリーン55を通過して落下し下方の受け箱8内に収容され、スクリーン55の孔を通過しない大きさの被粉砕物は、粉砕刃23L,23R及び粗砕刃22L,22Rによって掻き上げられて、粉砕刃23L,23R及び粗砕刃22L,22Rと前固定刃14等とで細かく剪断され、スクリーン55の孔を通過する大きさに剪断されると、スクリーン55を通過して落下して下方の受け箱8内に収容される。
本実施の形態の粉砕機1にあっては、粗砕刃22L,22Rが被粉砕物に局部的に食い込むので、大きな負荷が作用するのが回避され、粗剪断と細剪断とを粗砕刃22L,22Rと粉砕刃23L,23Rとで分業させているので、粉砕の効率化を実現し、粉砕時の低騒音と省エネルギー化を可能にしている。
なお、前記構成の粉砕機1によって、プラスチックランナー、スプール等の比較的小さな被粉砕物を剪断することもできる。
(a)は図4のD矢示図、(b)はM部の拡大図である。 粉砕機の側面図である。 粉砕機の正面図である。 粉砕部の側面断面図である。 粉砕部の正面断面図である。 粉砕部の側面断面概略図である。 (a)は図5のF−F線矢示断面図、(b)は図5のG−G線矢示断面図、(c)は図5のH−H線矢示断面図、(d)は図5のI−I線矢示断面図である。 (a)は粗砕刃の側面図、(b)は(a)の粗砕刃を上側からみた図である。 (a)は粉砕刃の正面図、(b)は粉砕刃の平面図、(c)は粉砕刃の側面図である。 図4のE矢示図である。 (a)は後連結フレームの正面図、(b)は後連結フレームの側面、(c)は前連結フレームの底面図、(d)は(c)の前連結フレームを右側からみた図である。 比較例に係る図1に対応する図である。
符号の説明
12 ケーシング
13 回転刃
14 前固定刃
15 後固定刃
22L 粗砕刃
22R 粗砕刃
23L 粉砕刃
23R 粉砕刃
32 刃先
33 付け根
34 刃先
35 段部
36 係合部
62 掻落しピース
A 回転方向
C 回転軌跡
J 回転軸心

Claims (3)

  1. ケーシング(12)に回転自在に支持された回転刃(13)と、ケーシング(12)側に固定された固定刃(14,15)との剪断作用によって被粉砕物を剪断するようにした粉砕機であって、
    前記回転刃(13)は、被粉砕物を細かく剪断する粉砕刃(23L,23R)と、この粉砕刃(23L,23R)に対して回転軸心(J)から刃先(32)までの距離が大きい粗砕刃(22L,22R)とを、回転方向(A)に位置ズレさせて設けることにより構成され、
    前記粗砕刃(22L,22R)は前記固定刃(15)との間で被粉砕物を剪断する刃部(31)と回転軸心(J)に近い側の付け根(33)とを有し、前記刃部(31)の回転方向(A)前面は、前記粗砕刃(22L,22R)によって突き刺された被粉砕物を引っ掛ける係合部(36)を前記粉砕刃(23L,23R)の刃先(34)の回転軌跡(C)よりも径外側に有し、且つこの係合部(36)から前記刃先(32)にかけて遠心方向に行くに従って回転方向(A)に移行する傾斜状に形成していることを特徴とする粉砕機。
  2. 前記粗砕刃(22L,22R)の回転軸心(J)方向の側面でかつ前記係合部(36)よりも回転軸心(J)に近い位置に、前記刃部(31)の側面とともに前記固定刃(15)との間で、前記粗砕刃(22L,22R)によって突き刺された被粉砕物を前記付け根(33)側への移動を規制しながら剪断するための段部(35)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
  3. 回転軸心(J)方向中央から右側の前記粉砕刃(23R)の刃先(34)は、回転軸心(J)を軸心とした円柱外周面上にあって、且つ回転軸心(J)方向右側の端部側から中央側に行くに従って回転方向(A)と逆方向に移行する傾斜状に形成され、回転軸心(J)方向中央から左側の前記粉砕刃(23L)の刃先(34)は、回転軸心(J)を軸心とした円柱外周面上にあって、且つ回転軸心(J)方向左側の端部側から中央側に行くに従って回転方向(A)と逆方向に移行する傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉砕機。
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