JP2007152159A - 建築板の塗装装置 - Google Patents

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【課題】塗装ヘッドや建築板がミストになったインクや建築板で跳ね返ったインクにより汚れないようにすることができると共に、建築板の搬送に伴って生じる空気の流れがインクの噴射方向に悪影響を及ぼすのを防止して、建築板の所定箇所に所定のインクを正確に噴射して塗装することができる建築板の塗装装置を提供する。
【解決手段】建築板を一方向に搬送する搬送手段2と、インク3を噴射するインクノズル4を設けて形成される塗装ヘッド5とを具備する。前記搬送手段2によって建築板を搬送しながら前記塗装ヘッド5によってインクジェット方式で塗装するようにした建築板の塗装装置に関する。建築板の上方において下向きの帯電防止用気流20を発生させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、外壁材等の建築板をインクジェット方式で塗装する建築板の塗装装置に関するものである。
従来より、外壁材等の建築板1の美観を高めるために、建築板1の表面にフルカラーで印刷することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。このような印刷を行うにあたっては、図7に示すように、建築板1を一方向に搬送する搬送手段2と、インク3を噴射するインクノズル4を設けて形成される塗装ヘッド5とを具備する塗装装置が用いられており、前記搬送手段2によって建築板1を搬送しながら前記塗装ヘッド5によってインクジェット方式で塗装するようにしている。このように、従来の塗装装置では、建築板1を搬送しながら塗装するようにしているので、フルカラーで印刷された建築板1の生産効率を高めることができるものである。
しかし、塗装ヘッド5を通過する前に建築板1は乾燥工程などのためにその塗装面が高温になっている場合では、図8に矢印で示すように、建築板1から上昇気流が発生することがあり、この上昇気流によりインクのミストが舞い上がったり建築板1でインクの跳ね返りが発生しやすくなって、このインクが塗装ヘッドや建築板に付着して汚れるという問題があった。また、建築板1の搬送(矢印Aの向き)に伴ってその表面に、図7に矢印ハで示すような空気の流れが生じる。そうすると、この空気の流れは、インクノズル4から噴射されるインク3の方向を変えてしまい、本来塗布すべき箇所18から離れた箇所19にインク3が塗布されることとなって、その結果、フルカラーによる印刷がずれてしまうという問題があった。
特開2005−74686号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、塗装ヘッドや建築板がミストになったインクや建築板で跳ね返ったインクにより汚れないようにすることができると共に、建築板の搬送に伴って生じる空気の流れがインクの噴射方向に悪影響を及ぼすのを防止して、建築板の所定箇所に所定のインクを正確に噴射して塗装することができる建築板の塗装装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る建築板の塗装装置は、建築板1を一方向に搬送する搬送手段2と、インク3を噴射するインクノズル4を設けて形成される塗装ヘッド5とを具備し、前記搬送手段2によって建築板1を搬送しながら前記塗装ヘッド5によってインクジェット方式で塗装するようにした建築板の塗装装置において、建築板1の上方において下向きの帯電防止用気流20を発生させることを特徴とするものである。
本発明にあっては、インクノズル4からのインク3の噴射時に下向きの帯電防止用気流20を送風するための送風手段21を塗装ヘッド5の上方に設け、インクノズル4からのインク3の噴射時に搬送手段2の上側空間に排気作用を及ぼすための吸気手段22を搬送手段2の下方に配設することができる。
本発明にあっては、インクノズル4に対して建築板1の搬送方向の上流側に帯電防止用気流20によるエアーカーテン6aを形成するためのエアー噴出口7aを設けて塗装ヘッド5を形成することができる。
また、本発明にあっては、インクノズル4に対して建築板1の搬送方向の下流側に帯電防止用気流20によるエアーカーテン6bを形成するエアー噴出口7bを設けて塗装ヘッド5を形成することができる。
また、本発明にあっては、インクノズル4の周囲に帯電防止用気流20によるエアーカーテン6を形成するエアー噴出口7を設けて塗装ヘッド5を形成することができる。
また、本発明にあっては、エアー噴出口7の外側に吸引口8を設けて塗装ヘッド5を形成することができる。
また、本発明にあっては、エアー噴出口7とインクノズル4との間に吸引口8を設けて塗装ヘッド5を形成することができる。
また、本発明にあっては、エアー噴出口7を外側に向けて塗装ヘッド5を形成することができる。
また、本発明にあっては、建築板1の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテン6aの温度が20〜60℃であると共に、建築板1の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテン6bの温度が60〜90℃であることが好ましい。
本発明によれば、建築板の上方において発生させた下向きの帯電防止用気流により、建築板の搬送に伴って生じる空気の流れがインクの噴射方向に悪影響を及ぼすのを防止して、建築板の所定箇所に所定のインクを正確に噴射して塗装することができるものである。また、建築板からの上昇気流とは反対向きの空気の流れを発生させて上昇気流の発生を抑えることができ、インクのミストの発生や建築板によるインクの跳ね返りの発生を少なくして、これらによる塗装ヘッドや建築板の汚れを防止することができるものである。また、建築板に空気との摩擦などによる静電気の発生を帯電防止気流により防止することができ、インクが建築板の思わぬ場所に付着したり粉塵が付着したりするのを防止することができるものである。
また、本発明によれば、送風手段による送風と吸気手段による排気(送り出し)とによって、搬送手段で搬送される建築板からの上昇気流とは反対向きの空気の流れを発生させて上昇気流の発生を抑えることができる。
また、本発明によれば、建築板の搬送に伴って生じる空気の流れがインクの噴射方向に悪影響を及ぼすのを防止して、建築板の所定箇所に所定のインクを正確に噴射して塗装することができるものである。
また、本発明によれば、建築板の搬送方向と平行な方向に生じる空気の流れを遮断することができるものである。
また、本発明によれば、建築板の搬送に伴って生じる空気の流れがインクの噴射方向に悪影響を及ぼすのを防止して、建築板の所定箇所に所定のインクを正確に噴射して塗装することができるものである。建築板の搬送方向と平行な方向に生じる空気の流れのみならず、その他の方向に生じる空気の流れをも遮断することができるものである。
また、本発明によれば、建築板の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテンによって、塗装前に建築板に付着している異物を剥ぎ取り、この異物を吸引口によって吸引して除去することができるものである。また、建築板の搬送方向の下流側にエアーカーテンを形成する場合には、このエアーカーテンによって、建築板に塗布されたインクを押さえ付け、建築板に対するインクの密着性を高く得ることができるものである。
また、本発明によれば、エアーカーテンの内側に浮遊している余分なインクのミストを吸引して除去することができるものである。
また、本発明によれば、建築板の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテンによって、塗装前に建築板に付着している異物を剥ぎ取り、この異物を吸引口によって吸引して除去することができるものである。また、建築板の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテンによって、建築板に塗布されたインクを押さえ付け、建築板に対するインクの密着性を高く得ることができるものである。
また、本発明によれば、建築板の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテンの温度よりも、建築板の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテンの温度を高く設定することによって、建築板に塗布されたインクが固化するのを促進することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本実施形態の建築板1の塗装装置は、図2に示すように、一方向に建築板1を搬送する搬送手段2と、搬送手段2の上方に配設され建築板1の塗装面である上面に対してインクを噴射する塗装ヘッド5を塗装手段として有するものであって、塗装面を建築板1の幅方向(建築板1の搬送方向Aと直交する方向)の全長に亘ってインクジェット方式で塗装するものである。塗装ヘッド5としては例えばラインヘッドを用いることができる。
建築板1としては、セメント成分を固形分として含有する原料スラリーを抄造、押出しまたは注型し、成形、前養生し、オートクレーブ養生することにより得られる窯業系の無機質板を例示することができる。このとき、原料スラリーの組成や、抄造、押出しまたは注型の条件、成形条件、前養生、オートクレーブ養生などの条件は特に限定されず、無機質板の製造において通常用いられる組成や条件を適用すればよい。また、建築板1の塗装面(上面)にはインクジェットのインクが定着しやすいように、受理層(受容層)を形成することができる。
搬送手段2は、一対の回転軸40に孔あきベルト11を無端ループ状に掛架して形成されるものである。孔あきベルト11には全面に亘って厚み方向に貫通する多数個の貫通孔11aが形成されている。このような孔あきベルト11を用いることによって、後述のような吸気手段22による排気作用を孔あきベルト11の上側の空間に及ぼすことができる。尚、搬送手段2は建築板1を矢印Aの方向に搬送するものである。
本実施形態では、カラー塗装が可能な塗装装置を例示しており、塗装手段としては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインクをそれぞれ噴射する4台の塗装ヘッド5を有している(図1、2では左端から順にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)。各塗装ヘッド5は、それぞれ多数のノズルを有したノズルアレイ(図示せず)を備え、各色のインクをノズルアレイに供給するインクタンク(図示せず)に接続された構成を有する。ノズルアレイは、ピエゾ素子(図示せず)を使用してインクの液滴を各ノズルから噴射するものである。また、ノズルアレイにはインクの噴射の制御を行うノズル制御手段(図示せず)が接続されており、ノズル制御手段は、塗装のデザインのデータを有した塗装制御手段(図示せず)からのノズル制御信号を受けてインクを噴射させるものである。
図1に示すように、送風手段21は帯電防止用気流20の発生源(図示省略)と接続された送風ダクト21aで形成されており、この送風ダクト21aは塗装ヘッド5の上方に配置されている。送風ダクト21aの下面には複数本のスリット状の送風口21bが形成されており、送風口21bから強制的に帯電防止用気流20が下方に向って噴出するように形成されている。送風ダクト21aは建築板1の搬送方向Aと同方向に並べられた全ての塗装ヘッド5、5…の上方を覆うように配置されており、複数本の送風口21bは建築板1の搬送方向Aと同方向に並べて設けられている。送風口21bから吹き出される帯電防止用気流20は、一般的な帯電防止に用いられる正負のイオン気流(正負の各種イオンを含む空気)でよい。例えば、除電器との距離が300mmの場合で、+2000Vを+20Vに除電する時間が1〜2秒程度のイオン気流が用いられる。そのような帯電防止用気流20の発生源としては、市販のイオナイザー等を用いることができる。
吸気手段22は真空・減圧ポンプ(図示省略)と接続される複数個の真空・減圧ボックス22aで形成されており、搬送手段2の下方に配設されている。すなわち、真空・減圧ボックス22aは、搬送手段2の孔あきベルト11の回転軸40よりも上側に位置する部分の下面に近接して設けられており、これにより、孔11aを通じて孔あきベルト11の上側空間の空気等を吸引して排気作用を及ぼすことできるものである。
以下に、上述した塗装装置の動作を説明する。
まず、建築板1をその厚み方向の一面である塗装面を上側にして孔あきベルト11に載置する。この後、建築板1を孔あきベルト11に進行により矢印Aの方向に搬送し、塗装ヘッド5の下側を通過させることにより、塗装ヘッド5のインクノズル4からインクを下方の建築板1に向って噴出してインクジェット方式で塗装するものである。そして、本発明では、塗装ヘッド5のインクノズル4からインクを下方の建築板1に向って噴出している時に、図1、2に矢印で示すように、送風手段2による帯電防止用気流20の送風を塗装ヘッド5の上方から下向きに行うと共に吸気手段22による吸気を搬送手段2の孔あきベルト11の下側から行うものである。これにより、搬送手段2に載置された建築板1からの上昇気流とは反対向きの帯電防止用気流20の流れを発生させて上昇気流の発生を抑えることができ、インクのミストの発生や建築板1によるインクの跳ね返りの発生を少なくし、塗装ヘッド5や建築板1の汚れを防止することができる。本発明では建築板1が全部の塗装ヘッド5を通過する間中、送風手段2による帯電防止用気流20の送風と吸気手段22による吸気とを常時行うのが好ましい。また、建築板1には搬送による空気との摩擦などにより静電気が生じやすくなるが、帯電防止用気流20により建築板1が静電気で帯電するのを防止することができ、建築板1にインクのミストや粉塵が吸引されにくくなって、建築板の思わぬ部分にインクが付着したり粉塵が付着したりするのを防止することができ、建築板1の汚れを防止することができる。
尚、本発明では、孔あきベルト11の代わりに、ローラコンベアを用いることができ、この場合、多孔ベルトの場合と同様に、吸気手段22による排気作用をローラコンベアの上側の空間に及ぼすことができる。
上記のような本発明の塗装装置において、塗装ヘッド5には、図3に示すように、インクノズル4に対して建築板1の搬送方向(矢印Aの向き)の上流側にエアー噴出口7aを設けることができる。エアー噴出口7aは、インクノズル4と同じ向きに開口しており、帯電防止用気流20の発生源(図示省略)から供給された帯電防止用気流20によって、インク3の噴射方向と平行な方向にエアーカーテン6aを形成するものである。また、図3に示すものでは、エアー噴出口7aに連通するエアー供給路23aは、インクノズル4に連通するインク供給路24に直に隣接させずに、発泡ウレタン等の断熱材25を介して設けてある。これにより、エアー供給路23aを通過する帯電防止用気流20の温度が高くても、インク供給路24を通過するインク3が固化しないようにすることができ、インクノズル4の詰まりを防止することができるものである。
そして、図1、2に示すように、前記搬送手段2によって建築板1を搬送しながら前記塗装ヘッド5によってインクジェット方式で塗装することができるものであるが、前記のような建築板の塗装装置によれば、建築板1の搬送に伴って生じる空気の流れがインク3の噴射方向に悪影響を及ぼすのを防止することができるものである。すなわち、建築板1の搬送に伴ってその表面に空気の流れが生じるが、この空気の流れは、矢印イで示すようにエアーカーテン6aによって跳ね返され、エアーカーテン6aの内側には侵入しなくなる。よって、インクノズル4から噴射されるインク3の方向は変わらないので、建築板1の所定箇所に所定のインク3を正確に噴射して塗装することができるものである。
また、図3に示す塗装ヘッド5には、インクノズル4に対して建築板1の搬送方向の下流側にもエアー噴出口7bを設けることができる。このエアー噴出口7bも、インクノズル4と同じ向きに開口しており、帯電防止用気流20の発生源(図示省略)から供給された帯電防止用気流20によって、インク3の噴射方向と平行な方向にエアーカーテン6bを形成するものである。また、前記と同様に、エアー供給路23bは、インク供給路24に直に隣接させずに、発泡ウレタン等の断熱材25を介して設けてある。このように、インクノズル4に対して建築板1の搬送方向の上流側及び下流側の両方にエアー噴出口7a,7bを設けることによって、上流側のみならず下流側にも空気の流れが生じても、これらの空気の流れは、矢印イ及び矢印ロで示すように、上流側及び下流側のエアーカーテン6a,6bによって跳ね返され、エアーカーテン6a,6bの内側には侵入しなくなる。つまり、建築板1の搬送方向と平行な方向に生じる空気の流れを遮断することができるものである。よって、インクノズル4から噴射されるインク3の方向は変わらないので、建築板1の所定箇所に所定のインク3をより正確に噴射して塗装することができるものである。
また、図3に示す塗装ヘッド5には、インクノズル4に対して建築板1の搬送方向の上流側及び下流側だけでなく、インクノズル4の周囲全体にエアー噴出口7を設けてもよい。このエアー噴出口7も、インクノズル4と同じ向きに開口しており、帯電防止用気流20の発生源(図示省略)から供給された帯電防止用気流20によって、インク3の噴射方向と平行な方向にエアーカーテン6を形成するものであるが、このエアーカーテン6は、インクノズル4から噴射されるインク3を包囲するように筒状に形成されることとなる。また、この場合も前記と同様に、エアー供給路23は、インク供給路24に直に隣接させずに、発泡ウレタン等の断熱材25を介して設けてある。
そして、図1に示すように、前記搬送手段2によって建築板1を搬送しながら前記塗装ヘッド5によってインクジェット方式で塗装することができるものであるが、前記のような建築板の塗装装置によれば、建築板1の搬送に伴って生じる空気の流れがインク3の噴射方向に悪影響を及ぼすのをより確実に防止することができるものである。すなわち、建築板1の搬送に伴ってその表面に空気の流れが生じるが、この空気の流れは、矢印イ及び矢印ロで示すようにエアーカーテン6によって跳ね返され、エアーカーテン6の内側には侵入しなくなる。しかも、エアー噴出口7は、インクノズル4の周囲に設けてあるので、エアーカーテン6は筒状に形成されることとなり、これにより、建築板1の搬送方向と平行な方向に生じる空気の流れのみならず、その他の方向に生じる空気の流れをも遮断することができるものである。よって、インクノズル4から噴射されるインク3の方向は変わらないので、建築板1の所定箇所に所定のインク3を最も正確に噴射して塗装することができるものである。
図4は塗装ヘッド5の他の一例を示すものであり、この塗装ヘッド5においては、エアー噴出口7a,7bの外側に吸引口8を設けてある。この吸引口8は、吸引ダクト26で吸引装置(図示省略)と連通しており、主としてエアーを吸引するものである。そして、エアーカーテン6a,6bを形成した状態で吸引口8によるエアーの引きを強くしていくと、下向きに形成されていたエアーカーテン6a,6bの裾の部分が、図4に示すように、外側に向かって広がるようになる。そうすると、建築板1の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテン6aの裾の部分によって、図4に示すように、塗装前に建築板1に付着している異物17を剥ぎ取ることができ、この異物17を吸引口8によって吸引して除去することができるものである。一方、建築板1の搬送方向の下流側にエアーカーテン6bを形成する場合には、このエアーカーテン6bの裾の部分によって、図4に示すように、建築板1に塗布されたインク3を押さえ付けることができ、建築板1に対するインク3の密着性を高く得ることができるものである。
図5は塗装ヘッド5の他の一例を示すものであり、この塗装ヘッド5においては、エアー噴出口7a,7bとインクノズル4との間に吸引口8を設けてある。この吸引口8も、前記と同様に、吸引ダクト26で吸引装置(図示省略)と連通しており、主としてエアーを吸引するものである。また、吸引ダクト26は、インク供給路24に直に隣接させずに、発泡ウレタン等の断熱材25を介して設けてある。これにより、吸引ダクト26を通過するエアーの温度が高くても、インク供給路24を通過するインク3が固化しないようにすることができ、インクノズル4の詰まりを防止することができるものである。
そして、図5に示すものでは、エアーカーテン6a,6bの外側の空気は矢印イ及び矢印ロで示すように内側に侵入させないことができるが、インクノズル4から噴射されたインク3のうち、一部のインク3がミスト(図示省略)としてエアーカーテン6a,6bの内側に浮遊する場合がある。特に、筒状のエアーカーテン6を形成するような場合には、このエアーカーテン6で包囲される空間内にインク3のミストが滞留してしまい、このミスト状のインク3が、塗布すべきでない箇所に付着してしまう可能性が高くなる。しかし、図5に示すものでは、エアー噴出口7a,7bとインクノズル4との間に吸引口8を設けてあるので、エアーカーテン6の内側に浮遊している余分なインク3のミストを吸引口8で吸引して除去することができるものである。
図6は塗装ヘッド5の他の一例を示すものであり、この塗装ヘッド5においては、図5に示すものと同様に、エアー噴出口7a,7bとインクノズル4との間に吸引口8を設けてあるが、さらに、エアー噴出口7a,7bを外側に向けている。前記の図5に示すものでは、エアー噴出口7a,7bが下方に向いていたが、このような場合、吸引口8によるエアーの引きが強くなると、下向きに形成されていたエアーカーテン6の裾の部分が、内側に向かって狭まるおそれがある。そこで、図6に示すものでは、エアー供給路23a,13bの先端部分を斜めに切り落とすなどして、エアー噴出口7a,7bが斜め下方外側を向くようにしてある。これにより、前記の図4に示すものと同様に、図6に示すものでも、エアーカーテン6a,6bの裾の部分が、外側に向かって広がるようになる。そうすると、建築板1の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテン6aの裾の部分によって、図6に示すように、塗装前に建築板1に付着している異物17を剥ぎ取ることができるものである。一方、建築板1の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテン6bの裾の部分によって、建築板1に塗布されたインク3を押さえ付けることができ、建築板1に対するインク3の密着性を高く得ることができるものである。
ここで、本発明において、建築板1の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテン6aの温度は20〜60℃であると共に、建築板1の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテン6bの温度は60〜90℃であることが好ましい。このように、建築板1の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテン6aの温度よりも、建築板1の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテン6bの温度を高く設定することによって、建築板1に塗布されたインク3が固化するのを促進することができるものである。しかし、建築板1の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテン6aの温度が20℃より低いと、塗装前に建築板1が冷えてしまい、インク3の乗りが悪くなるおそれがあり、逆に60℃より高いと、塗装前に建築板1が熱くなってしまい、エアーカーテン6の内側に浮遊するミスト状のインク3が、塗布すべきでない箇所に付着してしまう可能性が高くなる。一方、建築板1の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテン6bの温度が60℃より低いと、建築板1に塗布されたインク3が固化するのを促進することができないおそれがあり、逆に90℃より高いと、建築板1に塗布されたインク3が焼けて変色するおそれがある。
本発明の実施の形態の一例を示し、一部が破断した概略の斜視図である。 同上の概略の側面図である。 同上の実施の形態の一例を示す概略断面図である。 同上の他の一例を示す概略断面図である。 同上の他の一例を示す概略断面図である。 同上の他の一例を示す概略断面図である。 従来例を示す概略断面図である。 建築板からの上昇気流の発生状態を示す概略図である。
符号の説明
1 建築板
2 搬送手段
3 インク
4 インクノズル
5 塗装ヘッド
6 エアーカーテン
7 エアー噴出口
8 吸引口
20 帯電防止用気流
21 送風手段
22 吸気手段

Claims (9)

  1. 建築板を一方向に搬送する搬送手段と、インクを噴射するインクノズルを設けて形成される塗装ヘッドとを具備し、前記搬送手段によって建築板を搬送しながら前記塗装ヘッドによってインクジェット方式で塗装するようにした建築板の塗装装置において、建築板の上方において下向きの帯電防止用気流を発生させることを特徴とする建築板の塗装装置。
  2. インクノズルからのインクの噴射時に下向きの帯電防止用気流を送風するための送風手段を塗装ヘッドの上方に設け、インクノズルからのインクの噴射時に搬送手段の上側空間に排気作用を及ぼすための吸気手段を搬送手段の下方に配設して成ることを特徴とする請求項1に記載の建築板の塗装装置。
  3. インクノズルに対して建築板の搬送方向の上流側に帯電防止用気流によるエアーカーテンを形成するためのエアー噴出口を設けて塗装ヘッドを形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築板の塗装装置。
  4. インクノズルに対して建築板の搬送方向の下流側に帯電防止用気流によるエアーカーテンを形成するエアー噴出口を設けて塗装ヘッドを形成して成ることを特徴とする請求項3に記載の建築板の塗装装置。
  5. インクノズルの周囲に帯電防止用気流によるエアーカーテンを形成するエアー噴出口を設けて塗装ヘッドを形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築板の塗装装置。
  6. エアー噴出口の外側に吸引口を設けて塗装ヘッドを形成して成ることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の建築板の塗装装置。
  7. エアー噴出口とインクノズルとの間に吸引口を設けて塗装ヘッドを形成して成ることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の建築板の塗装装置。
  8. エアー噴出口を外側に向けて塗装ヘッドを形成して成ることを特徴とする請求項7に記載の建築板の塗装装置。
  9. 建築板の搬送方向の上流側に形成されるエアーカーテンの温度が20〜60℃であると共に、建築板の搬送方向の下流側に形成されるエアーカーテンの温度が60〜90℃であることを特徴とする請求項3乃至8のいずれかに記載の建築板の塗装装置。
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