JP2007151708A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007151708A
JP2007151708A JP2005348789A JP2005348789A JP2007151708A JP 2007151708 A JP2007151708 A JP 2007151708A JP 2005348789 A JP2005348789 A JP 2005348789A JP 2005348789 A JP2005348789 A JP 2005348789A JP 2007151708 A JP2007151708 A JP 2007151708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
reels
symbol
rotation
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005348789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4859190B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Kamitaka
康博 上高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruhon Industry Co Ltd
Original Assignee
Maruhon Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruhon Industry Co Ltd filed Critical Maruhon Industry Co Ltd
Priority to JP2005348789A priority Critical patent/JP4859190B2/ja
Publication of JP2007151708A publication Critical patent/JP2007151708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4859190B2 publication Critical patent/JP4859190B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)

Abstract

【課題】低出力の駆動源によって、リールを左右方向に正確かつ迅速にスライドさせることのできる遊技機を提供する。
【解決手段】所定幅範囲で左右方向へ摺動可能であり、かつリール3a〜3cの回転方向に連係する摺動連係部54,71を介してリール3a〜3cとリール回転用モータ9の出力端61とを連係する。そして、リール3a〜3cを上記所定幅範囲内で左右方向に移動又は停止させるリール移動装置と、該リール移動装置の作動を制御するリール移動制御手段とを設け、リール回転用モータ9の駆動力をリール3a〜3cに伝達しつつ、リール3a〜3cを左右方向に移動可能とする。かかる構成では、リール移動装置は、重いリール回転用モータ9を動かすことなく、軽量のリール3a〜3cのみを左右に移動させることができるため、リール3a〜3cを低出力の駆動源によって正確かつ迅速に移動させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、外周面に沿って図柄列が配されたリールと該リールを回転駆動するリール回転用モータとを備える遊技機に関する。
複数種類の図柄によって構成される図柄列が外周面に沿って配された略円筒形をなし、遊技機本体内部で左右方向に軸支されるリールと、遊技機本体内部に固定される固定支持フレームと、該固定支持フレームに固定されて入力信号に基づいて出力端を回転駆動させるリール回転用モータと、リールとリール回転用モータの出力端とを連係し、リール回転用モータの回転駆動に伴ってリールを回転させる回転伝達機構と、遊技機本体の前面部に形成されて、リールを前方から視認可能とする図柄視認窓とを備えた遊技機が知られている。かかる遊技機の中で最も一般的なものはスロットマシンである。また、パチンコ機の中にも、遊技盤に取り付けられた固定支持フレームにリールやリール回転用モータが配設されると共に、遊技盤の前面部に図柄視認窓が設けられたものがある。
一般的なスロットマシンは、複数(通常3個)のリールとリール回転用モータと固定支持フレームとが一体的に組み付けられてなるリールユニットを備え、該リールユニットの固定支持フレーム部分が遊技機本体内部に固定されることにより、リールは遊技機本体内部で回転可能に保持される。一方、遊技機本体の前面部には、遊技機本体内部を前方から視認し得る図柄視認窓が設けられ、図柄視認窓を通して遊技者がリールの図柄を視認し得るようになっている。
ところで、従来のリールユニットでは、リールは、極めて単純な回転伝達機構を介してリール回転用モータの出力端と固定的に連結されている。このため、リールは、出力端の回転駆動に伴って前方又は後方に回転するのみであり、一般的なスロットマシンでは、図柄視認窓から視認される図柄の動きは上下方向に移動するだけの単調なものであった。
これに対して、リールユニット全体を遊技機本体内部で水平移動可能に保持し、モータの駆動力によってリールユニット全体をスライドさせる構成(特許文献1参照)や、固定支持フレームを遊技機本体に対して移動可能に保持し、モータの駆動力によって固定支持フレームを水平にスライドさせる構成(例えば特許文献2,3参照)が提案されている。かかる構成では、固定支持フレームやリール回転用モータと一緒にリールを遊技機本体内部で水平移動させることによって、図柄視認窓から視認される図柄を水平方向に移動可能となり、より多彩な演出表現を実現できる。
特開2005−125007号公報 特開2004−215843号公報 特開2004−236787号公報
しかしながら、上記構成によってリールの水平移動を可能とした遊技機は実用性に欠け、ほとんど採用されていない。というのは、上記構成では、リールを水平移動する際に、リールと連結しているリール回転用モータも一緒に水平移動させなければならない。一般的に、リールは樹脂からなる軽量なものであるが、コイル等を内蔵するリール回転用モータは重量である。このため、リールを移動・停止する際には大きな慣性力が生じることとなり、リールを所要の速度で迅速に移動開始させたり、所要の位置・タイミングでリールを正確に停止させたりするのが難しく、所望の演出表現を正確に実現できないためである。もちろん、大型で高出力のモータを採用することによってこの問題は解決可能であるが、かかる場合には、当該モータのコストや、設置スペース等の負担が問題となる。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、低出力の駆動源によって、リールを左右方向に正確かつ迅速に移動させ得る遊技機の提供を目的とする。
本発明は、複数種類の図柄によって構成される図柄列が外周面に沿って配された略円筒形をなし、左右方向に軸支されるリールと、遊技機本体内部に固定される固定支持フレームと、該固定支持フレームに固定されて入力信号に基づいて出力端を回転駆動させるリール回転用モータと、リールとリール回転用モータの出力端とを連係し、リール回転用モータの回転駆動に伴ってリールを回転させる回転伝達機構と、遊技機本体の前面部に形成されて、リールを前方から視認可能とする図柄視認窓とを備える遊技機において、回転伝達機構は、所定幅範囲で左右方向へ摺動可能であり、かつリールの回転方向に連係する摺動連係部を介してリールとリール回転用モータの出力端とを連係するものであり、さらに、リールを上記所定幅範囲内で左右方向に移動又は停止させるリール移動装置と、該リール移動装置の作動を制御するリール移動制御手段とを備えることを特徴とする遊技機である。ここで、リールを移動させる「左右方向」とは、遊技機本体前面に対する左右方向を指すものであり、換言すればリールが軸支される方向を指すものである。
かかる構成によれば、摺動連係部を摺動させることによって、回転伝達機構はリール回転用モータの回転駆動をリールに伝達しつつ、リール回転用モータとは独立してリールを左右方向に移動させることが可能となる。このため、本構成に係るリール移動装置は、重いリール回転用モータを動かさずに軽いリールだけを動かすことによってリールを左右方向に移動させることができる。したがって、本構成では、移動させる対象物が従来構成よりも軽量となるため、リール移動装置に具備されるモータ等の駆動源が比較的低出力であっても、リールを迅速かつ正確に移動させることが可能となる。
上記構成にあって、回転伝達機構は、リール回転用モータの出力端に取り付けられた回転伝達部材を備え、摺動連係部は、回転伝達部材とリールのいずれか一方の、回転中心から離間した位置に配設される左右方向の連係雌筒と、他方の、回転中心から離間した位置に配設されて連係雌筒に摺動可能に内嵌する連係雄杆とで構成されることが提案される。
かかる構成によれば、リール回転用モータの出力端の回転駆動に伴って回転伝達部材が回転することとなり、回転伝達部材の回転は、回転伝達部材に配設された連係雌筒又は連係雄杆から、リール内部に配設された連係雄杆又は連係雌筒へと伝達されて、リールが回転することとなる。本構成では、連係雄杆と連係雌筒とを回転伝達部材やリールの回転中心から離間した位置に設けているため、嵌合した連係雄杆と連係雌筒に比較的大きな力が加えることなく、リール回転用モータの駆動力をリールに伝達可能となっている。このため、本構成では、リールの回転時に連係雄杆と連係雌筒の接合面に大きな摩擦力が生じ難く、摺動連係部は、リール回転用モータの回転駆動をリールに伝達しながらでも、左右方向へ円滑に摺動してリールを左右にスライドさせることができる。
また、リール移動装置は、リールを回転自在に保持すると共に、固定支持フレームに対して左右方向に移動可能に装着される可動保持部材と、固定支持フレームに取り付けられたリール移動用モータと、リール移動用モータの回転駆動により、可動保持部材を左右方向へ移動させる歯車機構とを備えてなるものである構成が提案される。かかる構成では、固定支持フレームに移動自在に保持した可動保持部材を、リール移動用モータの駆動力によって左右に移送可能とし、さらに、リールを、回転自在な状態を保ったまま可動保持部材に保持することによって、摺動連係部の摺動し得る幅範囲内で可動保持部材と共にリールを左右に移動可能とするものである。本構成では、リール移動用モータの回転駆動が歯車機構によって伝達されるため、リール移動用モータをステッピングモータ等で構成すれば、リール移動用モータの回転角度制御によってリールの移動幅を精密に制御可能となる。
上述の構成によれば、リールを正確にかつ迅速に左右に移動可能となるため、リール移動制御手段によって、従来構成では困難であった演出表示や遊技態様をスロットマシン等の遊技機で実現可能となる。例えば、既存のスロットマシンでは、入賞役に内部当選した時には、遊技者が、適切なタイミングでリールの停止操作を行えば、当選入賞役に係る図柄を入賞ライン上に揃えることができる。そして、入賞役の当選が報知された場合には、遊技者は、回転するリール上の図柄をそれまでより慎重に視認して入賞ライン上に図柄が停止するようなタイミングでリールの停止操作(以下、目押操作)を行っている。このような遊技機に対して、リールの外周面には、図柄列を構成する図柄の種類に対応する付加指標が、特定種類(一種類又は複数種類)の図柄の側方に配されており、リールは、リール移動装置の作動によって、図柄視認窓から付加指標が視認困難又は視認不能となる定常位置と、図柄視認窓から付加指標が視認容易となる移動位置とに変位可能となっており、リール移動制御手段は、通常は、定常位置にリールを保持しておき、所定の遊技状態となった場合に、移動位置へリールを変位させる制御内容を備えるものである構成が提案される。ここで、付加指標が図柄視認窓から視認困難又は視認不能となる状態とは、例えば、付加指標が図柄視認窓の枠外に移動して枠体等に隠れた状態などが挙げられる。
かかる構成では、所定の遊技状態となった場合に、特定図柄側方の付加指標が図柄視認窓から視認容易となるため、遊技者は、目押操作を行う際に、かかる付加指標を目印として操作タイミングを計ることが可能となり、通常状態よりも目押操作を容易かつ正確に行うことが可能となる。したがって、ここでいう「所定の遊技状態」とは、遊技者が目押操作を行うことによって特定図柄を入賞ライン上に揃え得るような状態であり、具体的には、小役やボーナス役といった特定の入賞役に内部当選した状態が挙げられる。なお、かかる付加指標は、図柄の一側だけでなく両側に設けることも可能である。例えば、ある特定図柄(例えば「7」)の右側に付加指標(例えば「赤丸」)を配すると共に、別の特定図柄(例えば「BAR」)の左側に別の付加指標(例えば「青丸」)を配するといった具合である。この場合、通常状態では、両側の付加指標が視認困難となる中間位置をリールの定常位置とし、「7」を揃えるべき遊技状態ではリールを左方の移動位置へ変位させて「7」の右方の付加指標を視認容易とし、「BAR」を揃えるべき遊技状態ではリールを右方の移動位置へ変位させて「BAR」の左方の付加指標を視認容易とするとよい。かかる場合には、二種類の図柄(「7」,「BAR」)の目押操作を遊技状態に応じて適切に補助することが可能となる。
また、特定種類の図柄が所定態様で図柄視認窓に停止表示された場合に遊技者に付与される利得が、特定の遊技状態で通常付与される利得とは異なる遊技機であって、リールの外周面には、所定の付加指標が前記特定種類の図柄の側方に配されており、リールは、リール移動装置の作動によって、図柄視認窓から付加指標が視認困難又は視認不能となる定常位置と、図柄視認窓から付加指標が視認容易となる移動位置とに変位可能となっており、リール移動制御手段は、通常は、定常位置にリールを保持しておき、遊技状態が前記特定の遊技状態となった場合に、移動位置へリールを変位させる制御内容を備えるものである構成も提案される。なお、ここでいう「特定種類の図柄が所定態様で図柄視認窓に停止表示された場合」とは、一般のスロットマシンにおいては、特定種類の図柄が入賞ライン上に揃った場合を指す。また、「遊技者に付与される利得」とは、一般のスロットマシンにおいては、入賞ライン上に同一図柄が揃った場合に払い出される所定枚数のメダルを指し、「通常付与される利得とは異なる」とは、特定種類の図柄が入賞ライン上に揃った場合において、払い出されるメダルの枚数が通常と異なることを指す。かかる構成では、特定種類の図柄の側方に配された付加指標が視認容易となることによって、遊技者は、特定種類の図柄について利得が変化したことを知ることとなり、付加指標の出現によって遊技者に当該利得の変化を報知することが可能となる。
また、上記構成において、左右方向に複数のリールが列設されており、該リールを全て回転開始させた後に、各リールを個別に回転停止させる遊技機であって、リール移動制御手段は、前記特定の遊技状態において、全リールが回転停止する前に、既に回転停止しているリールを左右方向に振動させておき、全リールが停止した後に、全リールを移動位置へ変位させる制御内容を備える構成が提案される。かかる構成にあっては、全リールの回転停止前に、既に回転停止したリール上の図柄が左右に振動することとなり、これによって、配当用付加指標の付された特定種類の図柄について利得が変化する可能性があることを遊技者に報知することが可能となる。
さらに、リール移動制御手段は、通常はリールを所定の定常位置に保持しておき、所定の遊技状態となった場合に、回転中のリールを定常位置とは異なる移動位置へ変位させ、リールの当該回転が停止する前に、リールを定常位置へ復帰させる制御内容を備えるものである構成も提案される。かかる構成では、リールの回転中に上下方向にぼやけて見える図柄が、さらに左右方向にもブレて見えるため、従来にない演出表示を行うことが可能となると共に、遊技者は図柄を一層視認し難くなるため、目押操作の難易度を向上させることもできる。一方で、リールが停止している間は、リールは定常位置に保持されることとなるため、回転停止中のリールが不自然に移動して遊技者に違和感を与えることもない。もちろん、本構成ではリールを変位させるタイミングを、さらに遊技状態と関連させることができる。例えば特定の入賞役(ボーナス役等)に内部当選した場合、回転中のリールを左右に移動させて当該入賞役の当選を報知すると共に、図柄をさらに視認困難なものとして、当選入賞役に係る図柄を揃い難くしても良い。
以上に述べたように、本発明は、回転伝達機構が、所定幅範囲で左右方向へ摺動可能であり、かつリールの回転方向に連係する摺動連係部を介してリールとリール回転用モータの出力端とを連係するものであり、さらに、リールを上記所定幅範囲内で左右方向に移動又は停止させるリール移動装置と、該リール移動装置の作動を制御するリール移動制御手段とを備えることを特徴とする遊技機であるから、リール回転用モータを動かすことなくリールを左右に動かすことが可能となり、左右に移送する対象物の重量が減少した分だけ、小型で低出力の駆動源からなるリール移動装置であっても迅速かつ正確にリールを移動させることができ、興趣に富んだ演出表示をコンパクトでかつ低コストな構成によって実現できる。
ここで、摺動連係部が、回転伝達部材とリールのいずれか一方の、回転中心から離間した位置に配設される左右方向の連係雌筒と、他方の、回転中心から離間した位置に配設されて連係雌筒に摺動可能に内嵌する連係雄杆とで構成される場合には、連係雄杆と連係雌筒とからなる簡易な構成によって摺動連係部を実現できると共に、リール回転用モータの回転駆動をリールの回転方向に伝達しつつ、リールを左右にスムーズに移動させることができる。
また、リール移動装置が、リールを回転自在に保持する可動保持部材と、固定支持フレームに取り付けられたリール移動用モータと、リール移動用モータの回転駆動によって、可動保持部材を左右方向へ移動させる歯車機構とを備えてなる場合には、リール移動装置を簡易な構成によって実現できる。また、リール移動用モータの回転角度制御によってリールの左右への移動幅を制御できるため、リールを複数の位置へ選択的に移動させ、当該位置で保持することが可能となる。
また、特定種類の図柄の側方に付加指標を配し、通常は、付加指標が視認困難又は視認不能となる定常位置にリールを保持すると共に、所定の遊技状態で、付加指標が視認容易となる移動位置へリールを変位させるようにした場合には、所定の遊技状態において、遊技者は、視認容易となった付加指標を目印として目押操作を行うことができるため、リールの変位に応じて目押操作の難易度を変化させることができ、遊技に変化を与えることができる。また、通常時は付加指標を視認困難又は不能とすることによって、デザイン的に不自然な印象を与えるのを防止できる。
また、特定の遊技状態で付与される利得が、特定種類の図柄について変化する遊技機であって、前記特定種類の図柄の側方に付加指標を配し、通常は、図柄視認窓から付加指標が視認困難又は視認不能となる定常位置にリールを保持すると共に、遊技状態が前記特定の遊技状態となった場合に、図柄視認窓から付加指標が視認容易となる移動位置へリールを変位させるようにした場合には、特定種類の図柄の側方に付加指標を出現させることによって遊技者に当該利得の変化を報知することができるため、付加指標の出現態様や出現タイミングを適切に設定することによって、従来にない興趣に富んだ遊技を実現可能となる。
また、上記構成にあって、特定の遊技状態において、全リールが回転停止する前に、既に回転停止しているリールを左右方向に振動させておき、全リールが停止した後に、全リールを移動位置へ変位させるようにした場合には、全リールの回転停止前に、特定種類の図柄について利得が変化する可能性があることを遊技者に報知することができ、全リールの回転停止前に遊技者の期待感を刺激することができる。
さらに、リール移動制御手段が、回転中のリールを定常位置とは異なる移動位置へ変位させ、リールの当該回転が停止する前に、リールを定常位置へ復帰させるものである場合には、従来にない興趣に富んだ図柄表示態様を違和感なく実現することができる。
本発明の最良の実施形態を、本発明をスロットマシンに適用した各実施例に基づいて説明する。
第一実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、正面矩形状をなす遊技機本体14を備え、その内部には、円筒形状をなす三つのリール3a,3b,3cが左右方向に軸支されて、個別に前方回転するようになっている。各リール3a〜3cの外周面には、図2,3に示すように、複数種類の図柄xからなる図柄列12a〜12cが配されている。遊技機本体14の前面部には、矩形の開口部を樹脂製透明板で塞いでなる三つの図柄視認窓6a,6b,6cが形成されており、各図柄視認窓6a〜6cを通してリール3a〜3cの外周面を前方から視認可能となっている。
図柄xについてさらに詳述すると、図2に示すように、各リール3a〜3cの外周面には、図柄xが等間隔に21図柄ずつ設けられている。この図柄xとしては、例えば「7」、「BAR」、「R(リプレイ)」、「チェリー」、「ベル」、「レモン」があり、リール3a〜3cごとに特徴的な図柄列12a,12b,12cを構成している。また、図柄列12a〜12cを構成する図柄xの中で、特定種類の図柄「7」の右方には、目押操作の目印となる目押用付加指標80aが配されており、別の特定種類の図柄「BAR」の左方にも目押用付加指標80bが配されている。後述するように、図柄「7」はビッグボーナス遊技の開始契機となる図柄であり、図柄「BAR」はレギュラーボーナス遊技の開始契機となる図柄である。また、目押用付加指標80a,80bについても後述する。
図柄視認窓6a〜6cには、図3に示すように、その中央に矩形の入賞領域10が設定されており、この入賞領域10内に、リール3a〜3cの正面に位置する図柄xが縦横三つずつ表示されるようになっている。この入賞領域10には、横方向及び斜め方向の入賞ライン15a〜15eが設定されており、リール3a〜3cが停止した際に、有効な入賞ライン15a〜15eのいずれかに同一種の図柄xが揃うと、前面下部の受皿13に所定数のメダルが供出されたり、遊技者に有利なボーナス遊技等の遊技作動が実行されたりする。なお、本実施例にあっては、リール3a〜3c毎に図柄視認窓6a〜6cを形成しているが、これら三つの図柄視認窓6a〜6cは一体化してもよい。
また、図1に示すように、遊技機本体14の前面のうち、中央左寄り位置には、スタートレバー5が突設されている。このスタートレバー5は、遊技者がリール3a〜3cの回転始動を指令するためのものであって、所定要件下で遊技者がスタートレバー5を押し下げると、リール3a〜3cが前方に一斉に回転始動する構成となっている。リール3a〜3cが回転状態となると、図柄視認窓6a〜6cを介して、リール3a〜3c上の図柄xが上方から下方へと移動するように視認される。
また、左図柄視認窓6aの左斜め下には、ベットボタン7が設けられている。このベットボタン7は、賭数を入力指令するためのものである。一方、右図柄視認窓6cの右斜め下にはメダル投入口8が配設されている。このメダル投入口8へのメダルの投入操作は、賭数を入力指令するための操作となる。かかる構成にあって、遊技者によりベットボタン7が操作されると、又はメダル投入口8に遊技媒体としてのメダルが投入されると、ボタン操作回数、又はメダル投入数に応じて賭数が設定される構成となっている。
また、図柄視認窓6a〜6cの下方には、三つのリール停止ボタン4a,4b,4cが横並びに設けられている。これらのリール停止ボタン4a〜4cは、回転中のリール3a〜3cに対して回転停止を指令するためのものである。すなわち、左位置にある左リール停止ボタン4aを押すと所定タイミングで左のリール3aが、中位置の中リール停止ボタン4bを押すと所定タイミングで中央のリール3bが、右位置の右リール停止ボタン4cを押すと所定タイミングで右のリール3cがそれぞれ回転停止する構成となっている。
これまでに述べた構成にあっては、原則として以下のように遊技が進行する。
遊技者が、メダル投入口8にメダルを投入し、又はベットボタン7をボタン操作すると賭数が設定され、リール3a〜3cを回転始動可能となる。そして、スタートレバー5を操作すると、全リール3a〜3cが一斉に回転し始める。そして、このリール3a〜3cの回転中にリール停止ボタン4a〜4cをボタン操作すると、その操作タイミングに応じてリール停止ボタン4a〜4cに対応するリール3a〜3cが停止して、最終的には、全リール3a〜3cが回転停止する。このとき、図柄視認窓6a〜6cに停止表示された図柄xおいて、有効な入賞ライン15a〜15e上に同種の図柄xが並んでいると入賞となって、遊技者に所定利得が付与される。具体的には、図柄種毎に規定された数のメダルが遊技者に払い出される。また、遊技内容についていえば、「7」が揃った場合には遊技者に有利なビッグボーナス遊技が、「BAR」が揃った場合には遊技者に有利なレギュラーボーナス遊技が実行開始される。一方、各有効入賞ライン15a〜15e上の図柄xが同一種でない場合は、ハズレとなる。なお、入賞が可能であるか否か、すなわち入賞ライン15a〜15e上に同種図柄xを揃えられるか否かは、内部抽選によってリール3a〜3c停止前に決定されている。すなわち、内部抽選の結果、入賞役に当選した場合にのみ、リール停止ボタン4a〜4cをタイミングよく操作することで、当選入賞役に係る図柄xを入賞ライン15a〜15e上に揃えることができる。具体的には、ビッグボーナス役に内部当選した場合には、ビッグボーナス遊技に係る図柄「7」を揃えることが可能となり、レギュラーボーナス役に内部当選した場合には、レギュラーボーナス遊技に係る図柄「BAR」を揃えることが可能となる。本実施例のスロットマシン1では、ビッグボーナス役やレギュラーボーナス役に内部当選すると、遊技者に当選した旨を報知して目押操作を促す構成となっている。
以下に本発明の要部に係る構成について説明する。
図4〜6に示すように、上記三つのリール3a〜3cは、各リール3a〜3cを前方回転駆動する三つのリール回転用モータ9や、それらを支持する部材等と一体のリールユニット2を構成している。
リールユニット2は、図4〜6に示すように、側面C字型をなす金属製ベースフレーム20と、該ベースフレーム20の内部に列設された三つの単位リールユニット18とで構成されるものであり、遊技機本体4の内部に架設されたリールユニット台(図示省略)にベースフレーム20を螺着することによって、図柄視認窓6a〜6cから各リール3a〜3cの前面部が視認可能となる位置に固定されている。単位リールユニット18は夫々が同じ構成をなすものであり、各単位リールユニット18にリール3a〜3cとリール回転用モータ9が一組ずつ配設される。また、ベースフレーム20の背面側には、リール回転用モータ9等と接続するリール制御基板101(図15参照)が配設される。このリール制御基板101は、リール3a〜3cの動きを制御するための電気回路が組み込まれており、後述する主制御基板100からの制御信号に従いリール3a〜3cの移動制御を行う。このリール制御基板101については後述する。
以下、左側のリール3aを備える単位リールユニット18の構成について、図面を参照して説明する。なお、各単位リールユニット18は、具備するリール3a〜3cの図柄列12a〜12c以外の構成が同じであるため、その他の単位リールユニット18の構成については説明を省略する。
単位リールユニット18は、図7に示すように、ベースフレーム20の内部を縦断するように配設される固定支持フレーム21と、該固定支持フレーム21に対して左右方向に摺動自在に保持される可動保持部材22と、固定支持フレーム21に固定されるリール回転用モータ9と、可動保持部材22に回転自在に保持されるリール3aと、リール回転用モータ9の回転駆動をリール3aに伝達するための回転伝達部材24と、可動保持部材22を移動させるためのリール移動用モータ23と、リール3aの回動角度位置を検出するための位置検出スイッチ25とを備えてなる。
固定支持フレーム21は、所定形状に打ち抜いた金属板を折曲げ加工してなるものであり、図7に示すように、ベースフレーム20の底部に被着する下部取付片30と、ベースフレーム20の底部から起立する上部取付片31とからなる正面略L字状をなしている。下部取付片30の前端部と上部取付片31の上端部には、ベースフレーム20と螺合する結合部37a,37bが延成される。固定支持フレーム21はこの結合部37a,37bを介して遊技機本体14の内部に固定される。
上部取付片31は、図7に示すように、その中央部から上部に亘る部分が側面視円形をなしており、当該円形部がリール3aを右方から支持する側方支持部35を構成する。リール回転用モータ9は、この側方支持部35の左側中央位置に螺着される。また、側方支持部35の左側上部には爪状のスイッチ取付部32が形成されており、このスイッチ取付部32に位置検出スイッチ25が螺着される。また、上部取付片31の下部には板状のモータ取付部33が左方に突成されており、このモータ取付部33の下面にリール移動用モータ23が螺着される。
下部取付片30は平面視が矩形状をなすものであり、その上面側には、図7,12に示すように、前後一対の溝状ガイド部34が設けられる。このガイド部34は可動保持部材22の下部を左右方向に摺動自在に保持し得る形状をなしている。また、下部取付片30の中央部には上下方向の軸孔36が形成される。この軸孔36には、一対の軸支ピン39a,39bが取り付けられ、該軸支ピン39a,39bを介して、リール移動用モータ23の駆動力を可動保持部材22へ伝達する移動用ギア27が軸支される。
リール回転用モータ9は、図7〜9に示すように、既存のスロットマシンで用いられるステッピングモータからなるものであり、コイルを内蔵する矩形の本体部60を上記側方支持部35に螺着され、その出力端61を左方に向けた姿勢で固定支持フレーム21に固定される。リール回転用モータ9の出力端61は、左方に突出する杆状の駆動軸63と該駆動軸63の周囲に配された円板状の駆動板64とからなる。リール回転用モータ9は、本体部60の上部に配設されるコネクタ62を介してリール制御基板101(図15参照)と電気的に接続されており、リール制御基板101からパルス状の入力信号を受信すると、これに基づいて駆動軸63を中心に出力端61を回転駆動させる。
回転伝達部材24は、図8,9に示すように、リール回転用モータ9の出力端61に取り付けられる取付板部70と、該取付板部70の周縁から四方に延成される四本の取付腕部72とで構成される。取付板部70は、駆動板64と同程度の大きさの円形状をなすものであり、右面に形成された位置合せ用の取付用凸部74を、駆動板64に形成された切欠状の取付用凹部65に嵌合させた状態で、ネジ38cによって駆動板64に固定される。一方、各取付腕部72は細長板状をなしており、夫々の先端には杆状の連係雄杆71が左方に突設される。かかる構成によれば、リール回転用モータ9の出力端61が回転すると、これに伴って回転伝達部材24が取付板部70を中心にして回転し、連係雄杆71が、回転伝達部材24の回転中心から離間した位置で、取付板部70の周りを回ることとなる。後述するように、連係雄杆71は、リール3aの内部の連係雌筒54に摺動可能に内嵌しており、連係雄杆71の回転はリール3aに伝達されることとなる。また、一本の取付腕部72の先端右側には、リール3aの基準角度検出に用いる検知片73が配設される。この検知片73は、回転伝達部材24が一回転する度に位置検出スイッチ25の検出領域を通過するようになっている。
位置検出スイッチ25はフォトセンサからなるものであり、図7に示すように、ネジ38bによって、その検出領域を左方に向けた姿勢で固定支持フレーム21に固定される。この位置検出スイッチ25は、リール制御基板101(図15参照)と電気的に接続されており、その検出領域を上記検知片73が通過する度に、リール制御基板101に検出信号を送信する。
リール移動用モータ23は、双方向に回転可能なステッピングモータからなるものであり、図12に示すように、固定支持フレーム21のモータ取付部33の下面にネジ38aによって固定される。このリール移動用モータ23の下部の出力端(図示省略)には、可動保持部材22と噛合するモータ用ギア26が固定される。また、下部取付片30に軸支される移動用ギア27が、このモータ用ギア26及び可動保持部材22と噛合しており、リール移動用モータ23の回転駆動に伴ってその駆動力を可動保持部材22に伝達する。
可動保持部材22は、軽量かつ硬質な合成樹脂材よりなる。図10〜12に示すように、可動保持部材22の下部には、固定支持フレーム21のガイド部34に摺動自在に保持されるガイド用側板部43が設けられる。このガイド用側板部43は矩形枠状をなし、その枠内の前後縁には直線状のスライド用歯部44が形成される。このスライド用歯部44には、上記モータ用ギア26と移動用ギア27が噛合しており、リール移動用モータ23が回転駆動してモータ用ギア26と移動用ギア27が回転すると、スライド用歯部44を介して可動保持部材22に左右方向の力が加わることとなる。すなわち、リール移動用モータ23の回転駆動によって可動保持部材22を左右方向に移動させる本発明に係る歯車機構は、このスライド用歯部44及びモータ用ギア26、移動用ギア27によって構成される。また、ガイド用側板部43の右縁には矩形の保持用側板部42が配設され、さらに、保持用側板部42の上端に、リール3a〜3cを左方から保持するための円形の保持部40が設けられる。この保持部40の右側面中央部には、リール3a〜3cの中心部に内嵌する円筒状の保持軸体41が形成され、保持軸体41の右側面には、リール3aを右方から保持する保持円板28が螺着される。
リール3aは、図13に示すように、外周面に図柄列12aが配される短円筒形のリールフレーム50と、該リールフレーム50の左縁部に固着される側方フレーム51とで構成される。側方フレーム51は、図14に示すように、リールフレーム50の左縁部と嵌合する円形フレーム部52と、円形フレーム部52の内側に十字方向に架設される十字フレーム部53とからなる。十字フレーム部53の中央部には円筒形状の保持筒体56が右方に突成され、保持筒体56の右縁部には円形の保持板55が固着される。図10,11に示すように、リール3aは、可動保持部材22の保持軸体41に保持筒体56を外嵌し、保持部40と保持円板28によって左右両側から支持されることによって、回転自在に保持されると共に、可動保持部材22に伴って左右に移動するように保持される。
さらに、十字フレーム部53には、図14に示すように、リール3aの回転中心から離間した四箇所に、円筒形状の連係雌筒54が右方に突設される。この連係雌筒54には、図8に示すように、回転伝達部材24に配設された上述の連係雄杆71が夫々内嵌しており、連係雄杆71と連係雌筒54とは、リール3aの回転方向へ連係しつつ、所定幅範囲内で左右に相互摺動可能となっている。すなわち、本発明に係る摺動連係部はこの連係雌筒54と連係雄杆71とで構成される。
以上の単位リールユニット18では、リール3aとリール回転用モータ9の出力端61とを連係する回転伝達機構が、回転伝達部材24と連係雄杆71と連係雌筒54とで構成され、これらによってリール回転用モータ9の回転駆動がリール3aに伝達される。ここで、連係雄杆71と連係雌筒54とは左右方向に相互摺動可能であるため、リール回転用モータ9の駆動力をリール3aに伝達し得る状態を保ったまま、リール3aの左右移動が所定幅範囲で許容されている。また、これと共に、リール3aは可動保持部材22に左右から保持されており、リール移動用モータ23を駆動させて可動保持部材22が左右に移動させることによって、リール3aを左右に電気的に移動させることができる(図16〜18参照)。
このように、本実施例のリールユニット2では、各リール移動用モータ23の駆動によってリール3a〜3cを左右方向に移動させることができる。ここで、リール3a〜3cはリール回転用モータ9と独立して左右に動くこととなるため、リール移動用モータ23は、リール回転用モータ9を移動させない分だけ従来構成よりもリール3aを迅速かつ正確に移動させることができる。
また、本実施例では、左右方向嵌合して相互摺動する連係雄杆71と連係雌筒54が、回転伝達部材24及びリール3a〜3cの回転中心から離間した位置に配設されているから、連係雄杆71と連係雌筒54との接合面に大きな摩擦力が生じ難く、リール回転用モータ9の駆動力をリール3a〜3cに伝達しつつ、該リール3a〜3cを左右方向にスムーズに移動させることができる。
さらに、本実施例では、リール3a〜3cを回転自在に保持する可動保持部材22と、固定支持フレーム21に取り付けられたリール移動用モータ23と、リール移動用モータ23の回転駆動に伴って可動保持部材22を左右方向へ移動させる歯車機構26,27,44とからなるリール移動装置によって、リール3a〜3cを所定幅範囲内で左右方向に移動・停止させるようにしている。このため、リール移動用モータ23の回転角度制御によってリール3a〜3cを所定の位置α,β,γへ正確に変位させることができる。
次に、本実施例に係るスロットマシン1の遊技作動を制御する制御回路を、図15に従って説明する。
スロットマシン1は、遊技作動等を制御するための基板回路が設けられた主制御基板100を備えている。この主制御基板100の基板回路上には、マイクロコンピュータを構成し、遊技に関する統括的な制御を処理実行する主制御用中央制御装置CPU90が配設されている。
また、この主制御用中央制御装置CPU90には、記憶装置ROM91が、アドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)を介して接続されている。さらに、記憶装置RAM92も、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続されている。ここで、記憶装置ROM91には、演算処理に用いる動作プログラムや各種テーブル等の固定データが記憶保持されている。一方、記憶装置RAM92には、記憶エリアやワークエリア等が設けられている。
また、この主制御基板100の基板回路には、主制御用中央制御装置CPU90が周辺機器とデータ通信を行うための第一I/Oポート93a及び第二I/Oポート93bが設けられている。
第一I/Oポート93aには、スタートスイッチ5a、左リール停止スイッチ94a、中リール停止スイッチ94b、右リール停止スイッチ94c、投入メダル検出センサ8a、ベットスイッチ7aがそれぞれ接続されている。そして、主制御用中央制御装置CPU90が所定の時間間隔でこれらのスイッチ又はセンサから出力される検出信号を調べ、検出信号を受信すると、その情報を記憶装置RAM92に記憶保持する。そして、種々の制御処理を実行する。また、第一I/Oポート93aには、メダル払出装置84、ランプ装置85、及び効果音発生装置86がそれぞれ接続され、主制御用中央制御装置CPU90からの制御指令が、各装置等へ一方向に出力される。
これに対し第二I/Oポート93bには、リールユニット2に配設されたリール制御基板101が接続されており、当該第二I/Oポート93bを介して主制御用中央制御装置CPU90とリール制御基板101とが信号をやり取りしている。
各装置等についてさらに説明する。
スタートスイッチ5aは、スタートレバー5に配設されている。そして、遊技者がスタートレバー5を操作すると、主制御用中央制御装置CPU90が、スタート信号が出力されたと判定すると共に、乱数カウンタから値を取得し、取得値に基づいて各動作を開始する。具体的には、取得値を各テーブルと比較することによって、当選入賞役に係るフラグの設定を行い、リール制御基板101に回転始動信号を送信する。リール制御基板101は、かかる信号に従って、三つのリール3a〜3cを回転始動する。
また、各リール停止スイッチ94a〜94cは、各リール停止ボタン4a〜4cにそれぞれ配設されている。そして、遊技者がリール停止ボタン4a〜4cをボタン操作すると、主制御用中央制御装置CPU90が、それぞれストップ信号が出力されたと判定し、当該ストップ信号に基づいて対応するリール3a〜3cを停止させるようにリール制御基板101に制御信号を送信する。
次に、リール制御基板101について説明する。
リール制御基板101は、各リール回転用モータ9に所定幅のパルスからなる信号を定期的に出力する回転用パルス発生部95と、該回転用パルス発生部95が各リール回転用モータ9へ出力した信号のパルス数を計数する回転用パルス計数部96と、各リール移動用モータ23に所定態様のパルス信号を出力する移動用パルス発生部97とを備えてなる。
ここで、回転用パルス発生部95は、主制御基板100の第二I/Oポート93bと接続すると共に、各リール回転用モータ9と回転用パルス計数部96にそれぞれ接続しており、主制御基板100から送信される制御信号に基づいて、所要のリール回転用モータ9と回転用パルス計数部96にパルス信号を出力する。また、回転用パルス計数部96は第二I/Oポート93bと双方向に接続している。一方、移動用パルス発生部97は、主制御基板100の第二I/Oポート93bと接続すると共に、各リール移動用モータ23にそれぞれ接続しており、主制御基板100から送信される制御信号に基づいて、各リール移動用モータ23にパルス信号を出力する。また、リール制御基板101には、上記位置検出スイッチ25と主制御基板100とを中継する中継回路も配設される。
かかる構成にあって、各位置検出スイッチ25は、回転伝達部材24の検知片73を随時検出すると共に、検出信号を主制御用中央制御装置CPU90に送信する。また、主制御用中央制御装置CPU90からの回転始動信号が回転用パルス発生部95に送信されると、回転用パルス発生部95は、各リール3a〜3cを回転させるためのパルス信号をリール回転用モータ9に出力する。このパルス信号により、各リール回転用モータ9は、各リール3a〜3cを所定回転角度だけ順次回転させて、各リール3a〜3cを前方回転させる。また、回転用パルス計数部96は、入力されるパルス信号を計数し、第二I/Oポート93bに信号を送信する。これにより主制御用中央制御装置CPU90は、各リール3a〜3cが検知片73の検出角度位置からからどれだけ回転しているかを把握し、各リール3a〜3cの回転態様を完全に制御する。また、回転停止信号が回転用パルス発生部95に送信されると、所定回転角度でリール3a〜3cを回転停止させる。例えば、ある特定の図柄xが入賞領域10の所定位置で停止するようにリール3a〜3cを停止させる。なお、かかるリール3a〜3cの回転制御機構は、従来構成のものを好適に用い得る。
一方、主制御用中央制御装置CPU90から移動用パルス発生部97へは、左方移動信号と右方移動信号が送信される。主制御用中央制御装置CPU90からの左方移動用信号が送信されると、移動用パルス発生部97は、各リール移動用モータ23を所定回転方向へ所定角度だけ回転させるためのパルス信号を送信し、各リール3a〜3cを所定幅だけ左方へ変位させる。右方移動用信号が送信された場合には、移動用パルス発生部97は、左方移動信号とは逆方向で同じ角度だけ回転させるためのパルス信号を各リール移動用モータ23へ送信し、各リール3a〜3cを所定幅だけ右方へ変位させる。すなわち、本発明に係るリール移動制御手段は、主制御用中央制御装置CPU90を備える主制御基板100と移動用パルス発生部97を備えるリール制御基板101によって構成される。
投入メダル検出センサ8aは、メダル投入口8に配設されている。そして、遊技者がメダル投入口8へメダルを投入すると、主制御用中央制御装置CPU90が、賭数設定信号が出力されたと判定し、所定のメダル枚数まで(3枚まで)は賭数を増加させる。一方、投入メダル数が所定のメダル枚数を超えると、投入されたメダルをクレジットとして電気的に記憶する。
ベットスイッチ7aは、ベットボタン7に配設されている。そして、遊技者が適正な期間にベットボタン7を操作すると、主制御用中央制御装置CPU90が、そのボタン操作に応じて賭数設定信号を出力されたと判定し、所定の上限数まで(3枚まで)は賭数を増加させると共に、記憶したクレジットを減少させる。
また、有効入賞ライン15a〜15e上に同一図柄xが揃い、遊技者に所定の利得(メダル)を付与する場合には、主制御用中央制御装置CPU90は、規定枚数分だけクレジットの数を増加させる。クレジットがクレジット上限数(例えば50枚)を超えた場合には、超えた数のメダルを払い出すようにメダル払出装置84に払出信号を送信する。また、メダル払出装置84は、送信された払出信号に従って駆動して、所定数のメダルを払い出す。
また、遊技の進行に伴って所定の演出・報知を実行する場合には、主制御用中央制御装置CPU90は、ランプ装置85や効果音発生装置86に演出・報知信号を送信する。そして、ランプ装置85や効果音発生装置86はかかる信号に従ってそれぞれ所要の演出態様で点灯又は鳴音する。
さらに、この主制御用中央制御装置CPU90の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられている。そして主制御用中央制御装置CPU90は、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマも接続されている。このタイマは、クロック装置のクロックと同期してカウントを計数し、このカウントが所定数に達すると、解除信号を出力するものである。なお、解除信号が出力されると、タイマは初期化(リセット)される。
次に、リール3a〜3cの左右への移動態様について説明する。
上述のように、リール移動用モータ23の回転駆動によって、リール3aを所定幅範囲内で左右に移動・停止させることができる。ここで、本実施例では、各リール3a〜3cを、所定の定常位置αと、該定常位置αの左方の左方移動位置βと、定常位置αの右方の右方移動位置γとのいずれかに保持するようになっている。
リール3a〜3cの定常位置αでは、図18(a)及び図19(a)に示すように、図柄xが図柄視認窓6a〜6cの中央に配置される。かかる定常位置αでは、特定図柄「7」,「BAR」の側方に配された目押用付加指標80a,80bは、いずれも図柄視認窓6a〜6cの側縁部に隠れて視認不能となる。
左方移動位置βでは、図18(b)及び図19(b)に示すように、図柄xは図柄視認窓6a〜6cの左寄りに配置される。そしてかかる左方移動位置βでは、特定図柄「7」の右方に配された目押用付加指標が図柄視認窓6a〜6cの右端に現れて、視認容易となる。
右方移動位置γでは、図18(c)及び図19(c)に示すように、図柄xは図柄視認窓6a〜6cの右寄りに配置される。そしてかかる右方移動位置γでは、特定図柄「BAR」の左方に配された目押用付加指標80bが図柄視認窓6a〜6cの左端に現れて、視認容易となる。
本実施例では、各リール3a〜3cは、通常は定常位置αに保持される。したがって、通常の遊技状態では、遊技者は、目押用付加指標80a,80bを視認できないため、図柄列12a〜12cの図柄xのみを目印にして目押操作を行うこととなる。
ここで、ビッグボーナス役に内部当選した場合には、主制御用中央制御装置CPU90が、各リール3a〜3cを左方移動位置βへ変位させる。具体的には、ビッグボーナス役の当選状態では、リール3a〜3cの回転開始直後に、全てのリール3a〜3cを定常位置αから左方移動位置βへ変位させる。これにより、図柄「7」の右方の目押用付加指標80aが図柄視認窓6a〜6cから視認容易となり、遊技者は目押用付加指標80aを目印にして目押操作のタイミングを計ることが可能となる。ここで、いずれかのリール停止ボタン4a〜4cが操作されると、主制御用中央制御装置CPU90は、その操作タイミングに基づいて、対応するリール3a〜3cの回転を停止させる。また、当該リール3a〜3cの回転停止制御と並行して、主制御用中央制御装置CPU90は、当該リール3a〜3cを定常位置αに復帰させる。これにより、回転停止したリール3a〜3cについては目押用付加指標80aを視認不能となる。
一方、レギュラーボーナス役に内部当選した場合には、主制御用中央制御装置CPU90は各リール3a〜3cを右方移動位置γへ変位させる。具体的には、レギュラーボーナス役の当選状態では、リール3a〜3cの回転開始直後に、全てのリール3a〜3cを定常位置αから右方移動位置γへ変位させる。したがって、かかる場合には、図柄「BAR」の左方の目押用付加指標80bが図柄視認窓6a〜6cから視認容易となり、遊技者は目押用付加指標80bを目印にして目押操作のタイミングを計ることが可能となる。また、ビッグボーナス役当選時と同様に、主制御用中央制御装置CPU90は、リール3a〜3cの回転停止制御と並行して、停止させるリール3a〜3cを定常位置αに復帰させる。
このように、本実施例では、ビッグボーナス役に当選した場合には、遊技者は、図柄「7」の右方に現れた目押用付加指標80aを目印にして目押操作のタイミングを計ることができるため、通常よりも容易に図柄「7」を有効入賞ライン上に揃えることができ、また、レギュラーボーナス役に当選した場合には、遊技者は、図柄「BAR」の左方に現れた目押用付加指標80bを目印にして目押操作を行うことで、通常よりも容易に図柄「BAR」を有効入賞ライン上に揃えることができる。
また、本実施例では、リール3a〜3cの回転中にリール3a〜3cを定常位置αから左方移動位置β又は右方移動位置γに変位させ、各リール3a〜3cの当該回転が停止する前に、各リール3a〜3cを定常位置αに復帰させるようにしている。このため、かかる状態では、リール3a〜3cの回転によって上下方向にぼやけて見える図柄xが、さらに左右方向にもブレて見えることとなり、従来にはない図柄変動表示態様によって遊技者を楽しませることができる。また、リール3a〜3cが回転停止している間は、リール3a〜3cは定常位置αに保持されて左右方向へも移動しないため、リール3a〜3cが不自然に左右に移動して遊技者に違和感を与えることがない。
次に、上記第一実施例の構成を変更した第二実施例について説明する。なお、第一実施例と同構成の部分については、符号を共通させて説明を省略する。
本実施例のスロットマシンは、上記第一実施例と同様に、全リール3d〜3fが回転停止した時に図柄視認窓6a〜6c内の入賞ライン15a〜15e上に同種の図柄xが揃っている場合には、図柄種毎に規定された数のメダルが利得として遊技者に払い出される。ただし、本実施例では、特定図柄「ベル」については「通常利得」と「増加利得」の二通りのメダル枚数が規定されており、入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃った場合には、常に一定枚数のメダルが払い出されるのではなく、内部抽選によって「通常利得」と「増加利得」から一方が選択されて、「通常利得」が選択された場合は5枚のメダルが払い出される。一方、「増加利得」が選択された場合には10枚のメダルが払い出される。
具体的には、スタートレバー5の操作後に最初のリール停止ボタン4a〜4cが操作されると、主制御用中央制御装置CPU90が乱数抽選を行い、抽選結果に応じて「通常利得」と「増加利得」のいずれかを決定する。そして、「通常利得」と決定した場合には通常の遊技が行われる。すなわち、全てのリール3d〜3fが停止した後に、主制御用中央制御装置CPU90が、図柄視認窓6a〜6cに停止表示された図柄態様を判定し、有効入賞ライン15a〜15e上に同種の図柄xが並んでいると判定した場合には、メダル払出装置84に制御信号を出力して、図柄種毎に規定された数のメダルを遊技者に払い出す。ここで「ベル」が揃っていると判定された際は5枚のメダルが遊技者に払い出されることとなる。一方、「増加利得」と決定した場合にも、全リール3d〜3fの停止後に、主制御用中央制御装置CPU90が停止表示された図柄態様を判定し、有効入賞ライン15a〜15e上に同種の図柄xが並んでいると判定した場合には、メダル払出装置84に制御信号を出力して、図柄種毎に規定された数のメダルを遊技者に払い出す。この場合に「ベル」が揃っていると判定された際には10枚のメダルが遊技者に払い出されることとなる。
ここで、本実施例では、利得の変化する当該特定図柄「ベル」の側方に付加指標(配当用付加指標)81を配すると共に、「ベル」についての利得変化に合わせてリール3d〜3fを左右に移動して配当用付加指標81の視認性を変化させることによって、当該利得の変化を遊技者に報知するようにしている。
具体的には、図20に示すように、本実施例のリール3d〜3fには、第一実施例と同じ配列の図柄列12a〜12cが外周面に配されており、利得の変化する図柄「ベル」の右方に付加指標(配当用付加指標)81が付されている。各配当用付加指標81は縦に並んだ二つの星型で構成される。これは配当用付加指標81の出現によって払い出されるメダル枚数が倍増することに対応させたものである。そして、リール3d〜3fは、配当用付加指標81が図柄視認窓6a〜6cの側縁部に隠れて視認不能となる定常位置α(図21(a)参照)と、配当用付加指標81が図柄視認窓6a〜6cの右端に現れて視認容易となる左方移動位置β(図21(b)参照)とに移動可能となっており、リール移動用モータ23の作動によって定常位置αと左方移動位置βとに選択的に保持される。
本実施例では、通常の遊技状態、すなわち主制御用中央制御装置CPU90が「増加利得」と決定しない限りは、各リール3d〜3fは定常位置αに保持される。かかる定常位置αでは、配当用付加指標81を視認不能であるため、遊技者は、既存のスロットマシン同様に、図柄列12a〜12cの図柄のみを見て遊技を行うこととなる。
一方、主制御用中央制御装置CPU90が「増加利得」と決定した場合であって、全リール3d〜3fの停止後に、主制御用中央制御装置CPU90が有効入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃っていると判定した場合には、主制御用中央制御装置CPU90は、メダル払出装置84に10枚のメダルを払い出させる前にリール移動用モータ23を作動させて、リール3d〜3fを定常位置αから左方移動位置βに変位させる。これによって、図21(a),(b)に示すように、配当用付加指標81が「ベル」の右方に出現し、遊技者は、全リール3d〜3fが停止してからメダルが払い出される前に、通常より多数のメダルが払い出されることを知ることとなる。なお、有効入賞ライン15a〜15eに「ベル」が揃っていない場合は、リール3d〜3fは定常位置αに保持されたままであり、通常と同様の遊技が行われる。
このように、本実施例によれば、リール3d〜3fの停止後に配当用付加指標81を「ベル」の側方に出現させることによって、通常よりも多量のメダルを付与するか否かを遊技者に報知する。これにより、遊技者は、入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃った後に、さらに利得を増加させる機会が与えられることとなるため、本実施例では、リール3d〜3fの停止後にも、遊技者に遊技の緊張感を楽しんでもらうことができる。
次に、上記第二実施例の構成を変更した第三実施例について説明する。なお、第一、第二実施例と同構成の部分については、符号を共通させて説明を省略する。
本実施例のスロットマシンでは、特定図柄「ベル」については「通常利得」と「第一増加利得」、「第二増加利得」の三通りのメダル枚数が規定されており、入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃った場合には、内部抽選によって「通常利得」、「第一増加利得」、「第二増加利得」のいずれかが選択される。そして、「通常利得」が選択された場合は5枚のメダルが払い出され、「第一増加利得」が選択された場合には10枚のメダルが払い出され、「第二増加利得」が選択された場合には15枚のメダルが払い出される。
具体的には、スタートレバー5が操作されると、主制御用中央制御装置CPU90が乱数抽選を行い、抽選結果に応じて「通常利得」、「第一増加利得」、「第二増加利得」のいずれかを決定する。そして、全リール3g〜3iが回転停止した後に、主制御用中央制御装置CPU90が、図柄視認窓6a〜6cに停止表示された図柄態様を判定し、有効入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃っていると判定した場合には、メダル払出装置84に制御信号を出力して、前記抽選結果に応じた枚数のメダルを遊技者に払い出す。すなわち決定されたのが「通常利得」であれば5枚、「第一増加利得」であれば10枚、「第二増加利得」であれば15枚のメダルが払い出されることとなる。
ここで、本実施例では、利得の変化する当該特定図柄「ベル」の右方に第一配当用付加指標81aを配すると共に、「ベル」の左方に第二配当用付加指標81bを配している。そして、「ベル」についての利得変化に合わせてリール3g〜3iを左右に移動して配当用付加指標81a,81bの視認性を変化させることによって、当該利得の変化を遊技者に報知する。
具体的には、図22に示すように、本実施例のリール3g〜3iには、第二実施例と同様に、「ベル」の右方に第一配当用付加指標81aが配されている。各第一配当用付加指標81aは縦に並んだ二つの星型で構成される。これは第一配当用付加指標81aの出現によって払い出されるメダル枚数が倍増することに対応させたものである。一方、「ベル」の左方には、第二配当用付加指標81bが配されている。後述するように、この第二配当用付加指標81bは、払い出されるメダル枚数が三倍となる「第二増加利得」の時に出現するものであり、メダル枚数の増加率に対応づけるように縦に並んだ三つの星型で構成されている。
リール3g〜3iは、両側の配当用付加指標81a,81bが図柄視認窓6a〜6cの側縁部に隠れて視認不能となる定常位置α(図23(a)参照)と、第一配当用付加指標81aが図柄視認窓6a〜6cの右端に現れて視認容易となる左方移動位置β(図23(b)参照)と、第二配当用付加指標81bが図柄視認窓6a〜6cの左端に現れて視認容易となる右方移動位置γ(図23(c)参照)とに移動可能となっており、リール移動用モータ23の作動によって定常位置αと、左右の移動位置β,γとに選択的に保持される。また、本実施例では、所定条件下でリール移動用モータ23を所定間隔で正逆方向に繰返し回転させることによって、リール3g〜3iを左右方向に継続的に振動させる。
本実施例では、上記第二実施例同様に、通常の遊技状態では各リール3g〜3iは定常位置αに保持される。かかる定常位置αでは配当用付加指標81a,81bを視認不能であるため、遊技者は、既存のスロットマシン同様に、図柄列12a〜12cの図柄のみを見て遊技を行うこととなる。
一方、主制御用中央制御装置CPU90が「第一増加利得」又は「第二増加利得」と決定した場合には、図24に示すようにリール3g〜3iが制御される。すなわち、全リール3g〜3iの回転開始後(図24(a)参照)に、一つ目のリール停止ボタン(ここでは左リール停止ボタン4a)が操作されると、主制御用中央制御装置CPU90は、従来構成同様に、対応する左リール3gの回転を操作タイミングに基づいて停止させる。この時、有効入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が停止していると判定した場合には、主制御用中央制御装置CPU90はリール制御基板101に制御信号を出力して、図24(b)に示すように、回転停止した左リール3gを左右方向に振動させる。
そして、かかる状態から、二つ目のリール停止ボタン(ここでは中リール停止ボタン4b)が操作されると、対応する中リール3hが回転停止する。この時、既に回転停止した左リール3g上の「ベル」と、中リール3h上の「ベル」が有効入賞ライン15a〜15e上に揃っていると、主制御用中央制御装置CPU90はリール制御基板101に制御信号を出力して、図24(c)に示すように、回転停止した中リール3hを、最初に回転停止したリール3g同様に左右方向に振動させる。なお、有効入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃わない場合は、回転停止したリール3g,3hを振動させずに通常の遊技状態に移行する。
そして、最後のリール停止ボタン(ここでは右リール停止ボタン4c)が操作されて対応する右リール3iが回転停止し、有効入賞ライン15a〜15e上に「ベル」が揃った場合、主制御用中央制御装置CPU90は、「第一増加利得」と決定していたのであれば、メダル払出装置84に10枚のメダルを払い出させる前にリール移動用モータ23を作動させて、図23(b)に示すように、全リール3g〜3iを定常位置αから左方移動位置βに変位させる。一方、「第二増加利得」と決定していたのであれば、主制御用中央制御装置CPU90は、15枚のメダルを払い出させる前に、図23(c)に示すように、全リール3g〜3iを定常位置αから右方移動位置γに変位させる。
このように、本実施例では、上記第二実施例同様に、全リール3g〜3iの回転停止後に、配当用付加指標81a,bが「ベル」の側方に出現するか否かによって、遊技者は、「ベル」について通常よりも多量のメダルを獲得できるか否かを知ることとなる。ここで、本実施例では、既に停止したリール3g〜3iを左右方向に振動させることで、全リール3g〜3iの停止前に、「ベル」について利得が変化する可能性を遊技者に示唆することができ、全リール3g〜3iの回転停止前に遊技者の期待感を刺激することができる。なお、本実施例では、「第一増加利得」及び「第二増加利得」と決定された場合に、リール3g〜3iを左右に振動させているが、これに限らず「通常利得」の場合であってもリールを振動させるようにしてもよい。この場合、回転停止したリール3g〜3iは左右に振動した後に定常位置αに保持されることとなる。また、本実施例では、図24(b),(c)に示すように、リール3g〜3iを左右に振動させた際に「ベル」の左右に配された配当用付加指標81a,81bが視認されるようになっているが、リール3g〜3iは、配当用付加指標81a,81bの現れない幅範囲で僅かに振動するだけでもよい。
なお、本発明の遊技機は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、第一実施例では、特定図柄の側方(右側と左側)に同種類の目押用付加指標80a,80bを配しているが、これに限らず、例えば色彩や形状の異なる複数種類の目押用付加指標を配しても良い。もちろん、第二実施例に係る配当用付加指標81についても同様である。
また、上記実施例では、遊技機本体前面部に形成された図柄視認窓6a〜6cは、矩形の開口部を透明板で塞いでなるものであるが、透明板の代わりに透明液晶表示板を用いることも可能である。ただし、かかる構成では、透明液晶表示板のコストが遊技機の遊技機の価格に反映して価格が高くなると共に、遊技者による殴打又は押圧によって透明液晶表示板が損傷し易いといった問題がある。
また、上記実施例では、三つのリール3a〜3cの全てを左右に移動可能としているが、これ以外にも、例えば、左右のリールのみを左右に移動可能とし、中央のリールは左右に移動不能とするなど、一部のリールのみがスライド可能となるような構成とすることもできる。また、実施例では、各リール3a〜3cを別々のリール移動用モータ23によって独立して移動可能としているが、各リール3a〜3cを保持する可動保持部材22を連結し、単一のリール移動用モータによって全てのリール3a〜3cを左右に移動させるようにしてもよい。さらに言えば、リールの数は三個に限らず、遊技内容に応じて適宜増減できる。もちろん、リールが一個であってもかまわない。
実施例では、各リール3a〜3cの右側に各固定支持フレーム21が設けられているが、これに限らず、リール3a〜3cの左側に固定支持フレーム21を設けることもできる。また、実施例では、リール3a〜3cごとに単位リールユニット18が構成され、リール回転用モータ9は各単位リールユニット18の固定支持フレーム21に取り付けられている。しかし、これ以外にも、固定支持フレーム21は、各リール3で共通する一体のものであってもよいし、ベースフレーム20と一体的に形成されていてもよい。
また、実施例では、本発明に係る摺動連係部を、回転伝達部材24に配設された連係雄杆71と、リール3a〜3cの内部に固定した連係雌筒54とで構成している。しかし、摺動連係部は、かかる構成に限られず、所定幅範囲で左右方向へ摺動可能で、かつリールの回転方向に連係させ得る周知の機構全般によって実現することができる。
また、実施例ではリール移動装置の駆動源としてモータを用いているが、モータに替えてソレノイドを用いることも可能である。
また、実施例のリールユニットは、単にリールの回転・停止、及び左右方向の変位を行うだけであるが、既存のリールユニットに見られるようにリールの内部にLED等を配設すれば、図柄視認窓に表示される図柄を点灯することができる。
また、実施例では、リール3a〜3cを、定常位置αから左右の移動位置β,γに変位させることによって遊技を盛り上げているが、これに限らず、回転中にリール3a〜3cを左右に動かし続けるようにしてもよい。かかる場合には、図柄視認窓6a〜6cを通過する図柄xが左右に揺れ続け、遊技者は図柄を判別し難くなるため、リールの移動によって目押操作の難易度を変化させることができる。
また、上記実施例は、スロットマシンの遊技の主要部分に係るリールに対して本発明を適用したものであるが、単なる演出表示用のリールに本発明を適用することもできる。
また、上記実施例は本発明をスロットマシンに適用したものであるが、本発明に係る遊技機はスロットマシンに限定されず、図柄表示手段としてのリールを備えたパチンコ機やその他の遊技機を含む。
第一実施例のスロットマシン1の外観斜視図である。 図柄列12a〜12cを示す説明図である。 スロットマシン1の図柄視認窓6a〜6c部分の拡大正面図である。 リールユニット2の外観斜視図である。 リールユニット2の正面図である。 リールユニット2を縦断して示す正面図である。 単位リールユニット18の分解斜視図である。 リール3aやリール回転用モータ9、回転伝達部材24等を分離して示す斜視図である。 リール回転用モータ9と回転伝達部材24を分離して示す斜視図である。 リール3aと可動保持部材22等を分離して示す斜視図である。 リール3aと可動保持部材22等を分離して示す斜視図である。 固定支持フレーム21と可動保持部材22等を分離して示す斜視図である。 リール3aの分解斜視図である。 側方フレーム51等の斜視図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。 単位リールユニット18の正面図であり、(a)はリール3aが定常位置αにある状態を示し、(b)はリール3aが左方移動位置βにある状態を示す。 単位リールユニット18を縦断して示す正面図であり、(a)はリール3aが定常位置αにある状態を示し、(b)はリール3aが左方移動位置βにある状態を示す。 可動保持部材22の変位態様を示す固定支持フレーム21と可動保持部材22の横断面図であり、(a)はリール3aが定常位置αに保持する状態を示し、(b)はリール3aを左方移動位置βに保持する状態を示し、(c)はリール3aを右方移動位置γに保持する状態を示す。 リール3a〜3cの視認態様を示す図柄視認窓6a〜6cの正面図であり、(a)はリール3a〜3cが定常位置αにある状態を示し、(b)はリール3a〜3cが左方移動位置βにある状態を示し、(c)はリール3a〜3cが右方移動位置γにある状態を示す。 第二実施例の図柄列12a〜12cを示す説明図である。 リール3d〜3fの視認態様を示す図柄視認窓6a〜6cの正面図であり、(a)はリール3d〜3fが定常位置αにある状態を示し、(b)はリール3d〜3fが左方移動位置βにある状態を示す。 第三実施例の図柄列12a〜12cを示す説明図である。 リール3g〜3iの視認態様を示す図柄視認窓6a〜6cの正面図であり、(a)はリール3g〜3iが定常位置αにある状態を示し、(b)はリール3g〜3iが左方移動位置βにある状態を示し、(c)はリール3g〜3iが右方移動位置γにある状態を示す。 第三実施例における、遊技中のリール3g〜3iの移動態様例を示す説明図である。
符号の説明
1 スロットマシン(遊技機)
2 リールユニット
3a〜3i リール
6a〜6c 図柄視認窓
9 リール回転用モータ
12a〜12c 図柄列
14 遊技機本体
18 単位リールユニット
20 ベースフレーム
21 固定支持フレーム
22 可動保持部材
23 リール移動用モータ
24 回転伝達部材
25 位置検出スイッチ
26 モータ用ギア
27 移動用ギア
44 スライド用歯部
54 連係雌筒
61 出力端
71 連係雄杆
80a,80b 目押用付加指標
81,81a,81b 配当用付加指標
100 主制御基板
101 リール制御基板
α 定常位置
β 左方移動位置
γ 右方移動位置
x 図柄

Claims (7)

  1. 複数種類の図柄によって構成される図柄列が外周面に沿って配された略円筒形をなし、左右方向に軸支されるリールと、
    遊技機本体内部に固定される固定支持フレームと、
    該固定支持フレームに固定されて入力信号に基づいて出力端を回転駆動させるリール回転用モータと、
    リールとリール回転用モータの出力端とを連係し、リール回転用モータの回転駆動に伴ってリールを回転させる回転伝達機構と、
    遊技機本体の前面部に形成されて、リールを前方から視認可能とする図柄視認窓と
    を備える遊技機において、
    回転伝達機構は、所定幅範囲で左右方向へ摺動可能であり、かつリールの回転方向に連係する摺動連係部を介してリールとリール回転用モータの出力端とを連係するものであり、
    さらに、リールを上記所定幅範囲内で左右方向に移動又は停止させるリール移動装置と、
    該リール移動装置の作動を制御するリール移動制御手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 回転伝達機構は、リール回転用モータの出力端に取り付けられた回転伝達部材を備え、
    摺動連係部は、回転伝達部材とリールのいずれか一方の、回転中心から離間した位置に配設される左右方向の連係雌筒と、他方の、回転中心から離間した位置に配設されて連係雌筒に摺動可能に内嵌する連係雄杆とで構成されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. リール移動装置は、
    リールを回転自在に保持すると共に、固定支持フレームに対して左右方向に移動可能に装着される可動保持部材と、
    固定支持フレームに取り付けられたリール移動用モータと、
    リール移動用モータの回転駆動により、可動保持部材を左右方向へ移動させる歯車機構
    とを備えてなるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. リールの外周面には、図柄列を構成する図柄の種類に対応する付加指標が、特定種類の図柄の側方に配されており、
    リールは、リール移動装置の作動によって、図柄視認窓から付加指標が視認困難又は視認不能となる定常位置と、図柄視認窓から付加指標が視認容易となる移動位置とに変位可能となっており、
    リール移動制御手段は、通常は、定常位置にリールを保持しておき、所定の遊技状態となった場合に、移動位置へリールを変位させる制御内容を備えるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 特定種類の図柄が所定態様で図柄視認窓に停止表示された場合に遊技者に付与される利得が、特定の遊技状態で通常付与される利得とは異なる遊技機であって、
    リールの外周面には、所定の付加指標が前記特定種類の図柄の側方に配されており、
    リールは、リール移動装置の作動によって、図柄視認窓から付加指標が視認困難又は視認不能となる定常位置と、図柄視認窓から付加指標が視認容易となる移動位置とに変位可能となっており、
    リール移動制御手段は、
    通常は、定常位置にリールを保持しておき、遊技状態が前記特定の遊技状態となった場合に、移動位置へリールを変位させる制御内容を備えるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 左右方向に複数のリールが列設されており、該リールを全て回転開始させた後に、各リールを個別に回転停止させる遊技機であって、
    リール移動制御手段は、前記特定の遊技状態において、全リールが回転停止する前に、既に回転停止しているリールを左右方向に振動させ、全リールが停止した後に、全リールを移動位置へ変位させる制御内容を備えるものであることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
  7. リール移動制御手段は、
    通常はリールを所定の定常位置に保持しておき、所定の遊技状態となった場合に、回転中のリールを定常位置とは異なる移動位置へ変位させ、リールの当該回転が停止する前に、リールを定常位置へ復帰させる制御内容を備えるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
JP2005348789A 2005-12-02 2005-12-02 遊技機 Expired - Fee Related JP4859190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348789A JP4859190B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348789A JP4859190B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007151708A true JP2007151708A (ja) 2007-06-21
JP4859190B2 JP4859190B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=38236819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005348789A Expired - Fee Related JP4859190B2 (ja) 2005-12-02 2005-12-02 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4859190B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056042A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Samii Kk 回胴装置及び遊技機
JP2013017740A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016005657A (ja) * 2015-09-04 2016-01-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017042342A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 株式会社三共 スロットマシン
JP2017060828A (ja) * 2016-11-28 2017-03-30 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018149410A (ja) * 2016-11-28 2018-09-27 株式会社三洋物産 遊技機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001129151A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Aruze Corp 遊技機
JP2005125007A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Olympia:Kk 遊技機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001129151A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Aruze Corp 遊技機
JP2005125007A (ja) * 2003-10-27 2005-05-19 Olympia:Kk 遊技機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056042A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Samii Kk 回胴装置及び遊技機
JP2013017740A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2017042342A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 株式会社三共 スロットマシン
JP2016005657A (ja) * 2015-09-04 2016-01-14 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017060828A (ja) * 2016-11-28 2017-03-30 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018149410A (ja) * 2016-11-28 2018-09-27 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4859190B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4769208B2 (ja) 遊技台
JP5133594B2 (ja) スロットマシン
JP5158946B2 (ja) 遊技機
JP4859190B2 (ja) 遊技機
JP2008119150A (ja) 遊技台
AU2004203353A1 (en) Gaming machine
JP6910651B2 (ja) 遊技機
JP2007020918A (ja) 遊技機
JP5029910B2 (ja) 遊技機
JP2005211555A (ja) 遊技機
JP6055211B2 (ja) 遊技機
JP2009022380A (ja) シャッター部材動作装置及び遊技機
JP4398226B2 (ja) 遊技機
JP2009022378A (ja) シャッター部材動作装置及び遊技機
JP2011200350A (ja) 遊技機
JP2005095415A (ja) 遊技機
JP2011200350A5 (ja)
JP2007151935A (ja) スロットマシン
JP2004209160A (ja) スロットマシン
JP2006175099A (ja) 遊技機
JP2007143977A (ja) 遊技機
JP2008272106A (ja) 遊技機
JP2006175100A (ja) 遊技機
JP6154179B2 (ja) 遊技機
JP2007117410A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees