JP2007151361A - モータ付直交軸減速機、直交軸減速機、及び、ロボットの関節構造 - Google Patents

モータ付直交軸減速機、直交軸減速機、及び、ロボットの関節構造 Download PDF

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Abstract

【課題】設置スペースを小さくすることができるモータ付直交軸減速機並びに直交軸減速機、及び、小型化を図ることができるロボットの関節構造を提供すること。
【解決手段】モータ付直交軸減速機1は、モータ取付け面部7a1と筺体支持面部7b1とが筺体4の同一面側に設けられているので、筺体4を相手部材に支持させる場合に、相手部材に支持させる面とは異なるいずれかの面側にモータ2が突出してしまうことを防止することができる。その結果、モータ付直交軸減速機を小型化できるので、設置スペースを小さくすることができる。また、モータ2が第1アーム30に包含されると共に第1アームがモータ付直交軸減速機1に外接されるので、ロボットの関節部分においてモータ付直交軸減速機1を露出させることができる。よって、アームの形状を簡略化することができるので、ロボットの関節構造の小型化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ付直交軸減速機及び直交軸減速機に関し、特に、設置スペースを小さくすることができるモータ付直交軸減速機並びに直交軸減速機、及び、小型化を図ることができるロボットの関節構造に関するものである。
従来、モータから入力された回転速度を減速すると共に入力される回転軸の方向を90°変換して出力するための装置としてモータ付直交軸減速機が知られている(例えば、特許文献1)。
このモータ付直交軸減速機は、回転駆動力を発生するモータと、そのモータの取着面として構成されるモータ取付け面部を有する筺体と、その筺体に格納される歯車装置とを備え、モータから入力された回転駆動力が歯車装置を介して伝達されることにより、入力された回転速度を減速すると共に入力される回転軸の方向を90°変換して出力することができる。
なお、上述したモータ付直交軸減速機の筺体は、筺体を相手部材に支持させる支持面として構成される筺体支持面部を備えており、この筺体支持面部によりモータ付直交軸減速機が相手部材に支持されることで、モータから入力された回転駆動力に伴って発生する振動により設置した場所から移動してしまうことを防止したり、出力される回転駆動力の回転方向に回転されようとする力(回転モーメント)に対抗することができる。
また、従来、ロボットの関節部分としては、バックラッシを小さく抑えなければならないという理由から、撓み噛み合い式歯車機構や遊星減速機構などの減速機、即ち、入力軸線と出力軸線とが平行に位置する平行軸減速機が用いられてきた。ここで、図5を参照して、従来のロボットの関節構造について説明する。
図5は、平行軸減速機100に連結された第1アーム110と、平行軸減速機100の出力軸100aに連結された第2アーム120とを平行に相対回転させる従来のロボットの関節構造の断面図である。なお、図5では、第1アーム110及び第2アーム120の長手方向(図5左右方向)を省略して図示している。
従来のロボットの関節構造は、図5に示すように、第1アーム110と第2アーム120とを平行に相対回転させるために、出力軸100aの軸線(出力軸線)を第1アーム110に直交させなければならなかった。このため、モータ101が第1アーム110の幅方向(図5上方向)に突出してしまい、その突出したモータ101が周囲の設備や設備配線と干渉してしまうという問題点があった。また、モータ101が露出されているので、モータ101の防水性能を十分に確保しなければならないという問題点があった。
これら問題点に対しては、モータ101を第1アーム110の内部に包含させることにより対処可能であるが、この場合には、第1アーム110の幅が不必要に大きくなり、その結果、ロボットの関節構造が大型化してしまうという問題点があった。
一方、ロボットの関節部分として、入力軸線と出力軸線とが直交して位置する直交軸減速機を用いる場合には、出力軸100aの軸線(出力軸線)を第1アーム110に直交させる必要がない。即ち、モータ101を第1アーム110の長手方向(図5左右方向)に沿って配設できるので、平行軸減速機100を用いる場合と比較して、モータ101が第1アーム110の幅方向(図5上方向)に突出する突出量を抑制することができる。これにより、モータ101を第1アーム110の内部に包含させる場合においても、第1アーム110の幅が不必要に大きくなることがないので、ロボットの関節構造の小型化を図ることができる。
このため、近年では、直交軸減速機の歯車装置や筐体等の加工精度を上げることでバックラッシを小さく抑えたモータ付直交軸減速機をロボットの関節部分として用いる種々の試みが行われている。
特開平11−178275号公報
しかしながら、従来のモータ付直交軸減速機は、筺体支持面部がモータ取付け面部を有する面とは異なる面側に備えられていた。即ち、筺体支持面部がモータ取付け面部を有する面と直交する面側、或いは、モータ取付け面部を有する面と対向する面側に備えられていた。
このため、筺体を相手部材に支持させる際に、相手部材に支持させる面とは異なるいずれかの面側にモータが突出してしまうという問題点があった。その結果、モータ付直交軸減速機が大型化してしまい、その分、大きな設置スペースが必要になるという問題点があった。
また、従来のモータ付直交軸減速機(例えば、筐体支持面部が出力軸と同一面側に備えられているモータ付直交軸減速機)をロボットの関節として用いる場合には、モータ付直交軸減速機全体、即ち、モータや筐体などのモータ付直交軸減速機を構成する全ての構成要素をアームの内部に包含させなければならないので、ロボットの関節構造が大型化してしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、設置スペースを小さくすることができるモータ付直交軸減速機並びに直交軸減速機、及び、小型化を図ることができるロボットの関節構造を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載のモータ付直交軸減速機は、回転駆動力を発生するモータと、前記モータから入力された回転速度を減速しつつ前記モータから入力される回転軸の方向を90°変換して出力する直交軸減速機とを備えるモータ付直交軸減速機において、前記直交軸減速機は、ハイポイド歯車を少なくとも含む歯車装置と、前記歯車装置を格納する筺体とを備え、前記筺体は、前記モータの取着面として構成されるモータ取付け面部と、前記筺体を相手部材に支持させる支持面として構成される筺体支持面部とを備えると共に、前記モータ取付け面部と前記筺体支持面部とが前記筺体の同一面側に設けられている。
この請求項1記載のモータ付直交軸減速機によれば、モータ取付け面部と筺体支持面部とが筺体の同一面側に設けられているので、筺体を相手部材に支持させる場合に、相手部材に支持させる面とは異なるいずれかの面側にモータが突出してしまうことを防止することができる。その結果、モータ付直交軸減速機を小型化できるので、その分、設置スペースを小さくすることができる。
また、歯車装置がハイポイド歯車により構成されているので、ウォーム歯車やベベル歯車で構成する場合に比べ、同一のモータ容量でも出力する回転トルクの増大を図ることができる。
請求項2記載の直交軸減速機は、請求項1記載のモータ付直交軸減速機に使用されるものである。
この請求項2記載の直交軸減速機によれば、請求項1記載のモータ付直交軸減速機に使用される直交軸減速機と同様の効果を奏することができる。
請求項3記載のロボットの関節構造は、請求項1記載のモータ付直交軸減速機又は請求項2記載の直交軸減速機の前記筐体支持面部に第1アームが連結されると共に、前記モータ付直交軸減速機又は前記直交軸減速機の出力軸に第2アームが連結される。
この請求項3記載のロボットの関節構造によれば、モータが第1アームの内部に包含されると共に、第1アーム及び第2アームがモータ付直交軸減速機又は直交軸減速機に外接される。これにより、ロボットの関節部分においてモータ付直交軸減速機又は直交軸減速機を露出させることができる。
ところで、近年のロボット、例えば、産業用ロボットや娯楽用としてのロボットにおいては、製造コストや組立コストによるコスト削減が要請されており、上述したモータ付直交軸減速機又は直交軸減速機をロボットの関節部分として用いればコスト削減に対して有効となる。
具体的には、従来のロボットは、使用用途や使用場所に合わせて鋳物成型されたアームの内部に歯車装置を組み込むことで関節部分が構成されているので、予め歯車装置が組み込まれたモータ付直交軸減速機又は直交軸減速機を関節部分として用いれば歯車装置の組立コストを不要とすることができる。
そこで、本発明におけるモータ付直交軸減速機又は直交軸減速をロボットの関節部分として用いる場合には、上述したように、モータ付直交軸減速機又は直交軸減速機を露出させることができるので、モータ付直交軸減速機全体、即ち、モータや筐体などのモータ付直交軸減速機を構成する全ての構成要素を第1アームの内部に包含させる必要がなく、ロボットの関節構造の小型化を図ることができる。
また、上述したように、モータ取付け面部と筺体支持面部とが筺体の同一面側に設けられているので、筺体支持面部が出力軸と同一面側に設けられることを回避して、筺体支持面部と第2アームとの干渉を防止することができる。これにより、第2アームの揺動及び回動範囲が規制されなくなるので、その分、ロボットの関節構造の小型化を図ることができる。
請求項4記載のロボットの関節構造は、請求項3記載のロボットの関節構造において、前記第1アームが金属管又は中空の金属柱により構成されている。
この請求項4記載のロボットの関節構造によれば、安価で汎用性のある既製部材、例えば、金属パイプ、アルミの引き抜き材、又は、アルミの押し出し材を第1アームとして使用することができる。これにより、第1アームを使用用途や使用場所に合わせて個別に鋳造成形する必要がないので、鋳造コストが不要となり、ロボットの関節構造の低コスト化を図ることができる。
また、既製部材を使用することで、第1アームの長さに対する設計の自由度を向上させることができる。
請求項5記載のロボットの関節構造は、請求項3又は4に記載のロボットの関節構造において、前記モータ付直交軸減速機又は前記直交軸減速機と前記第1アームとがシール材を介して連結されている。
この請求項5記載のロボットの関節構造によれば、モータに対する防水性能の向上を図ることができる。
本発明におけるモータ付直交軸減速機又は直交軸減速機によれば、モータ取付け面部と筺体支持面部とが筺体の同一面側に設けられているので、モータ付直交軸減速機又は直交軸減速機の設置スペースを小さくすることができるという効果がある。また、筺体支持面部が出力軸と同一面側に設けられることを回避したので、筺体支持面部と出力軸との干渉範囲を小さくして、モータ付直交軸減速機又は直交軸減速機の小型化を図ることができるという効果がある。
また、本発明におけるモータ付直交軸減速機又は直交軸減速機を用いたロボットの関節構造によれば、アームの形状を簡略化することができるので、その分、小型化を図ることができるという効果がある。
また、安価で汎用性のある既製部材を使用することができるので、低コスト化を図ることができると共に、アームの長さに対する設計の自由度を向上させることができるという効果がある。
更に、簡単な構成(シール材)により、防水性能を向上を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるモータ付直交軸減速機1の斜視図である。また、図2(a)は、直交軸減速機3の正面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線における直交軸減速機3の断面図である。なお、図2(b)では、ピニオン6の一部が図示されていると共に、ピニオン6及び第1歯車14が模式的に図示されている。また、図2(b)では、歯先円を実線で、ピッチ円を2点鎖線で、歯底円を細線で示し、歯形の図示を省略している。
モータ付直交軸減速機1は、モータ2から入力された回転速度を減速すると共に入力される回転軸O(図2(b)参照)の方向を90°変換して出力するための装置であり、図1に示すように、モータ2と直交軸減速機3とを主に備えている。
モータ2は、回転駆動力を発生する同期型のACサーボモータであり、回転軸O回りに回転する駆動軸と、その駆動軸に固着される永久磁石と、その永久磁石の外周部に離間して巻回するコイルとを主に備えている(いずれも図示せず)。このモータ2によれば、コイルに電流が付与され励磁されることで起磁力が発生し、その発生した起磁力と対抗して永久磁石が回転軸O回りに回転されるので、駆動軸が回転して回転駆動力を発生することができる。
直交軸減速機3は、モータ2から入力された回転速度を減速すると共に入力される回転軸Oの方向を90°変換して出力するための装置であり、筺体4と歯車装置5(図2(b)参照)とを主に備えている。なお、モータ2の回転駆動力は、モータ2の駆動軸に形成されたピニオン6(図2(b)参照)を介して直交軸減速機3に入力される。
筺体4は、直交軸減速機3の外形をなす部材であり、開口面を有して内部空間を形成する容器状の枠体7と、その枠体7の開口面を閉封する蓋8とを備え、蓋8が枠体7にボルト9により螺設されることで枠体7の内部空間内に歯車装置5が格納されるように構成されている。
枠体7は、図2(a)及び図2(b)に示すように、凸状部7aとフランジ部7bと嵌合部7cとを主に備えている。凸状部7aは、モータ2を取着する部分であり、モータ2の取着面となるモータ取付け面部7a1と4のネジ部10と貫通部11とを備えている。
ネジ部10は、ボルト12(図1参照)が螺着されるネジ溝(雌ネジ)であり、モータ2がボルト12によりモータ取付け面部7a1に螺設されるので、モータ2を枠体7に取着することができる。また、貫通部11は、モータ2の駆動軸を挿通させるために枠体7の外部と内部空間とを貫通する貫通孔であり、モータ2の駆動軸が枠体7の内部空間内に挿通されるので、モータ2の回転駆動力を歯車装置5に入力することができる。
フランジ部7bは、枠体7、即ち、筐体4を相手部材(例えば、図4に示す鋼管30などの部材)に支持させるための部分であり、筺体4を相手部材に支持させる支持面となる筐体支持面部7b1と4の貫通部13を備えている。
筐体支持面部7b1は、後述する鋼管30が固着されるように凸状部7aを取り囲む円盤状の平面として形成されており、この筐体支持面部7b1と上述したモータ取付け面部7a1とが筺体4の同一面側に設けられている。
貫通部13は、枠体7、即ち、筐体4を相手部材に支持させるための固定部材(例えば、図4に示すボルト31などの固定部材)が挿通される貫通孔であり、枠体7が筺体支持面部7b1の裏面側から挿通された固定部材により相手部材に固着されるので、筺体4を相手部材に支持させることができる。
このように、枠体7、即ち、筐体4が筺体支持面部7b1の裏面側から固定部材を挿通可能なフランジ部7bを備えているので、相手部材側から筐体4を支持させることが不可能な場合、例えば、工具を使用するための作業スペースがない場合でも、確実に筐体4を相手部材に支持させることができる。
また、本実施の形態では、図2(a)に示すように、凸状部7aのネジ部10がモータ2の輪郭形状よりも内側に位置している、即ち、モータ取付け面部7a1にボルト12の座面を余分に設ける必要がないので、その分、モータ取付け面部7a1を小さくすることができる。これにより、円盤状の筺体支持面部7b1の内径を小さくすることができるので、例えば、鋼管30を相手部材として支持させる場合には、筺体支持面部7b1の内径を小さくすることができる分だけ、直径の小さい鋼管30が使用可能となる。その結果、モータ付直交軸減速機1の設置スペースを小さくすることができる。
嵌合部7cは、上述したように筺体4を相手部材に支持させる際、或いは、支持させた後に筺体4と相手部材との位置ずれを防止するための印籠であり、フランジ部7bに立設し凸状部7aを取り囲む円筒状に形成されている。
上述したように、本実施の形態におけるモータ付直交軸減速機1は、モータ取付け面部7a1と筺体支持面部7b1とが筺体4の同一面側に設けられているので、筺体4を相手部材に支持させる場合に、相手部材に支持させる面とは異なるいずれかの面側にモータ2が突出してしまうことを防止することができる。その結果、モータ付直交軸減速機を小型化できるので、その分、設置スペースを小さくすることができる。
歯車装置5は、モータ2が発生する回転駆動力を伝達するための伝達装置であり、図2(b)に示すように、第1歯車14と第2歯車15と第3歯車16とを主に備えている。
第1歯車14は、モータ2の回転駆動力が入力されるハイポイド歯車であり、第1ピニオン軸17を介して筺体4に回転可能に軸支されている。なお、図2(b)では、紙面裏側からモータ2の回転駆動力が入力されているので、歯形の図示を省略している。第1ピニオン軸17は、モータ2から第1歯車14に入力された回転駆動力を第2歯車15へ伝達するためのピニオンであり、第1歯車14とキー嵌合(図示せず)されつつ圧着されていると共に第2歯車15に噛合されている。なお、第1ピニオン軸17の摩擦抵抗による回転負荷を軽減するため、第1ピニオン軸17はボールベアリング(図示せず)を介して筺体4に軸支されている。
この第1歯車14により、モータ2から入力された回転速度を減速すると共に入力される回転軸Oの方向を回転軸Aの方向へ90°変換することができる。なお、本実施の形態のように第1歯車14をハイポイド歯車により構成することで、ウォーム歯車やベベル歯車により構成する場合に比べ、同一のモータ容量でも出力する回転トルクの増大を図ることができる。
また、第1歯車14をハイポイド歯車により構成することで、第2歯車15や第3歯車16をハイポイド歯車で構成する場合に比べ、ハイポイド歯車に付与される回転トルクを小さく抑えることができるので、強度を確保しようとして不必要にハイポイド歯車が大型化し、モータ付直交軸減速機1が大型化してしまうことを防止することができる。
第2歯車15は、第1歯車14の回転駆動力が入力される平歯車であり、第2ピニオン軸18を介して筺体4に回転可能に軸支されている。第2ピニオン軸18は、第1歯車14から第2歯車15に入力された回転駆動力を第3歯車16へ伝達するためのピニオンであり、第2歯車15とキー嵌合(図示せず)されつつ圧着されていると共に第3歯車16に噛合されている。なお、第2ピニオン軸18の摩擦抵抗による回転負荷を軽減するため、第2ピニオン軸18はボールベアリング(図示せず)を介して筺体4に軸支されている。この第2歯車15により、第1歯車14から伝達されたモータ2の回転速度を更に減速することができる。
第3歯車16は、第2歯車15の回転駆動力が入力される平歯車であり、出力軸19を介して筺体4に回転可能に軸支されている。出力軸19は、第2歯車15から第3歯車16に入力された回転駆動力を筺体4の外部へ出力するための部材であり、第3歯車16とキー嵌合(図示せず)されつつ圧着されている。
また、出力軸19は、図1に示すように、中空の出力軸として構成されており、6のネジ部20を備えている。ネジ部20は、ボルト(図示せず)が螺着されるネジ溝(雌ネジ)であり、出力された回転駆動力を伝達する伝達部材(図示せず)が出力軸19の中空部分に嵌合され位置決めされると共にボルトにより螺設されるので、伝達部材を出力軸19に取着することができる。
なお、出力軸19の回転軸Bはモータ2の回転軸Oの軸上に位置するように配設されている。また、出力軸19の摩擦抵抗による回転負荷を軽減するため、出力軸19はボールベアリング(図示せず)を介して筺体4に軸支されている。
この第3歯車16により、第2歯車15から伝達されたモータ2の回転速度を更に減速することができる。なお、本実施の形態では、第1歯車、第2歯車及び第3歯車によりモータ2から入力された回転速度を1/200の回転速度に減速することができる。
ところで、近年のロボット、例えば、産業用ロボットや娯楽用としてのロボットにおいては、製造コストや組立コストによるコスト削減が要請されており、上述したモータ付直交軸減速機1がロボットの関節部分に利用されればコスト削減に対して有効となる。
ここで、図3及び図4を参照して、本実施の形態におけるモータ付直交軸減速機1をロボットの関節部分として用いたロボットの関節構造について説明する。図3はモータ付直交軸減速機1を用いたロボットの関節構造の斜視図である。また、図4(a)は第1アーム30をモータ付直交軸減速機1に連結したロボットの関節構造の斜視図であり、図4(b)は図4(a)の一部分を拡大したロボットの関節構造の部分拡大断面図である。なお、図4(a)では、第1アーム30の一部が断面視されていると共に、第1アーム30の長手方向(図4(a)右方向)を省略して図示している。
具体的には、従来のロボットは、使用用途や使用場所に合わせて鋳物成型されたアームの内部に歯車装置を組み込むことで関節部分が構成されているので、図3に示すように、予め歯車装置5が組み込まれたモータ付直交軸減速機1を関節部分として用いれば歯車装置の組立コストを不要とすることができる。
第1アーム30は、モータ付直交軸減速機1に連結される金属パイプであり、図4に示すように、内周面に窪み部35(図4(b)参照)と、端面にネジ部32とを備えている。窪み部35は、ゴム状弾性体から断面円形状かつ環状に形成されるシール材34を配設するための部位であり、嵌合部7cと当接する部分に凹設されている。
ネジ部32は、筐体4を支持する固定部材としてのボルト31が螺着されるネジ溝(雌ネジ)であり、モータ付直交軸減速機1の筐体4がボルト31により第1アーム30に螺設されるので、窪み部35に配設されたシール材34を介して、第1アーム30をモータ付直交軸減速機1に連結させることができる。
これにより、モータ2が第1アーム30に包含されると共に、第1アームがモータ付直交軸減速機1に外接されるので、ロボットの関節部分においてモータ付直交軸減速機1を露出させることができる(図3参照)。よって、モータ付直交軸減速機1全体、即ち、モータ2や筐体4などのモータ付直交軸減速機1を構成する全ての構成要素を第1アーム30の内部に包含させる必要がなくアームの形状を簡略化することができるので、その分、ロボットの関節構造の小型化を図ることができる。
また、上述したように、モータ取付け面部7a1と筺体支持面部7b1とが筺体4の同一面側に設けられているので、筺体支持面部7b1が出力軸19と同一面側に設けられることを回避して、筺体支持面部7b1と第2アーム33(図3参照)との干渉を防止することができる。その結果、第2アーム33の揺動及び回動範囲が規制されることなく、その分、ロボットの関節構造の小型化を図ることができる。
更に、安価で汎用性のある既製部材、例えば、金属パイプ、アルミの引き抜き材、又は、アルミの押し出し材を第1アーム30として使用することができる。これにより、第1アーム30を使用用途や使用場所に合わせて個別に鋳造成形する必要がないので、鋳造コストが不要となり、ロボットの関節構造の低コスト化を図ることができる。
また、既製部材を使用することで、第1アーム30の長さに対する設計の自由度を向上させることができる。
また、シール材34により、モータ2に対する防水性能の向上を図ることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される物ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態では、モータ2が同期型のACサーボモータとして構成されていたが、誘導型のACサーボモータやDCサーボモータにより構成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、筺体支持面部7b1が凸状部7aを取り囲む円盤状の平面として形成されていたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、既製の部材、例えば、中空の金属柱が連結可能なように凸状部7aを取り囲む矩形状の平面として形成してもよい。つまり、筺体支持面部7b1の形状に限定される趣旨ではなく、モータ取付け面部7a1と筺体支持面部7b1とが筺体4の同一面側に設けられるように構成されている趣旨である。この場合にも、中空の金属柱の内部にモータ2を包含することができるので、モータ2が突出してしまうことを防止することができる。
更に、上記実施の形態では、筐体4をボルト31で第1アーム30に連結するように構成されていたが、リベットやピンなどの固定部材により支持させたり、溶接などの接合により支持させるように構成してもよい。また、例えば、嵌合部7cの外周側面部に第1アーム30が螺着されるネジ溝としてのネジ部を備え、第1アーム30が嵌合部7cに螺設されることにより筐体4を第1アーム30に連結するように構成してもよい。
更に、上記実施の形態では、歯車装置5が第1歯車14と第2歯車15と第3歯車16とにより構成されていたが、必ずしも3の歯車で構成すべきであると限定されるものではなく、1、2又は4以上の歯車で構成してもよい。
また、上記実施の形態では、第1歯車14がハイポイド歯車により構成されていたが、第1歯車をウォーム歯車やベベル歯車で構成してもよい。更に、ハイポイド歯車を出力軸19に圧着される第3歯車として構成してもよい。
また、上記実施の形態では、出力軸19の回転軸Bがモータ2の回転軸Oの軸上に位置して配設されるように構成されていたが、回転軸Bが回転軸Oの軸上からオフセットして配設されるように構成してもよい。
更に、上記実施の形態では、出力軸19が中空の出力軸として構成されていたが、中実の出力軸として構成してもよい。
本発明の一実施の形態におけるモータ付直交軸減速機の斜視図である。 (a)は直交軸減速機の正面図であり、(b)は図2(a)のIIb−IIb線における直交軸減速機の断面図である。 本実施の形態におけるモータ付直交軸減速機を用いたロボットの関節構造の斜視図である。 (a)は第1アームをモータ付直交軸減速機に連結したロボットの関節構造の斜視図であり、(b)は図4(a)の一部分を拡大したロボットの関節構造の部分拡大断面図である。 従来のロボットの関節構造の断面図である。
符号の説明
1 モータ付直交軸減速機
2 モータ
3 直交軸減速機
4 筺体
5 歯車装置
7 枠体(筺体の一部)
7a1 モータ取付け面部
7b1 筺体支持面部
8 蓋(筺体の一部)
14 第1歯車(ハイポイド歯車、歯車装置の一部)
15 第2歯車(歯車装置の一部)
16 第3歯車(歯車装置の一部)
30 第1アーム
33 第2アーム
34 シール材

Claims (5)

  1. 回転駆動力を発生するモータと、前記モータから入力された回転速度を減速しつつ前記モータから入力される回転軸の方向を90°変換して出力する直交軸減速機とを備えるモータ付直交軸減速機において、
    前記直交軸減速機は、ハイポイド歯車を少なくとも含む歯車装置と、前記歯車装置を格納する筺体とを備え、
    前記筺体は、前記モータの取着面として構成されるモータ取付け面部と、前記筺体を相手部材に支持させる支持面として構成される筺体支持面部とを備えると共に、
    前記モータ取付け面部と前記筺体支持面部とが前記筺体の同一面側に設けられていることを特徴とするモータ付直交軸減速機。
  2. 請求項1記載のモータ付直交軸減速機に使用されるものであることを特徴とする直交軸減速機。
  3. 請求項1記載のモータ付直交軸減速機の前記筐体支持面部又は請求項2記載の直交軸減速機の前記筐体支持面部に第1アームを連結すると共に、前記モータ付直交軸減速機の出力軸又は前記直交軸減速機の出力軸に第2アームを連結するように構成されていることを特徴とするロボットの関節構造。
  4. 前記第1アームが金属管又は中空の金属柱により構成されていることを特徴とする請求項3記載のロボットの関節構造。
  5. 前記モータ付直交軸減速機又は前記直交軸減速機と前記第1アームとがシール材を介して連結されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のロボットの関節構造。
























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