JP2007150849A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取られた画像データから、原稿外の画像であるベタ黒画像を正確に抽出して消去することで、トナー消費の経済性を向上させると共に、最適な印刷物を得る。
【解決手段】開閉検出スイッチ500によって原稿カバーが開いていることが検出された状態で、原稿読取部100に読取画像データが取得され、画像メモリ30に記憶されると、ベタ黒領域検出部42が当該読取画像データからベタ黒領域を検出する。直線性判定部43が、ベタ黒領域検出部42によって検出されたベタ黒領域と非ベタ黒領域との境界が直線状であると判定した場合は、ベタ黒領域除去部44が、この直線状の境界を有するベタ黒領域の黒画素を白画素に変換して、当該ベタ黒領域を読取画像データから除去する。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来から、原稿読取位置に載置された原稿の画像を、CCD等の光電子変換素子によって電気信号に変換し、原稿画像のデータを生成する画像読取装置が知られている。この画像読取装置による画像読取動作は、通常、スキャナが下方に設けられたフラットベッドからなる原稿読取位置に原稿を載置し、この原稿の上から無地白色の原稿カバーを閉じて原稿を覆った状態で行われる。この時、読取対象となる原稿のサイズが上記原稿読取位置のサイズより小さくても、原稿外の領域は無地白色の原稿カバーにて覆われているため、この原稿外の領域の画像は白色として読み取られ、記録紙には白色の画像が印刷される(すなわち、何も印刷されない)。
しかし、読取対象が厚みのあるブック原稿の場合等は、上記原稿カバーを閉じることができず、原稿外の領域は何もない空間として読み取られ、この領域の画像は全て黒画素で構成されるベタ黒の画像データとして生成される。このベタ黒の画像データが記録紙に印刷されると、原稿画像以外の画像が記録紙に印刷されることになり画像品質を悪化させ、トナーを余分に消費することにもなる。そのため、特許文献1に示されるように、ベタ黒画像に対応する信号領域を画像信号処理回路が白レベル信号に変換することによって、ベタ黒の画像データを印刷しないようにした電子写真装置が提案されている。
特開平9−214732号公報
しかしながら、上記特許文献1に示される電子写真装置は、スキャナユニットによって読み取られた原稿画像のデータに含まれるベタ黒画像を、画像信号処理回路が単に白レベル信号に置換するだけであり、ベタ黒画像が原稿外の領域の画像であるか、原稿内の画像であるかに関わらず白レベル信号に変換されてしまうため、必要な原稿画像まで白レベル信号に変換されてしまって記録紙に印刷されない事態も生じ得る。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、読み取られた画像データから、原稿外の画像であるベタ黒画像を正確に抽出して消去することで、トナー消費の経済性を向上させると共に、最適な印刷物を得ることを目的としている。
本発明の請求項1に記載の発明は、原稿読取位置にセットされた原稿を覆う原稿カバーの開閉状態を検出する開閉検出手段と、
前記原稿読取位置にセットされた原稿の画像を読み取る原稿読取手段と、
前記原稿読取手段によって読み取られた原稿画像のデータを一時的に記憶する画像データ記憶手段と、
前記開閉検出手段によって前記原稿カバーが開いていることが検出された状態で、前記原稿読取手段によって原稿画像が読み取られた場合に、前記画像データ記憶手段に記憶されている当該読み取られた原稿画像のデータについて、黒画素で構成されるベタ黒領域を検出するベタ黒領域検出手段と、
前記ベタ黒領域検出手段によって検出されたベタ黒領域が、前記原稿読取手段によって読み取られた原稿画像の端部位置に存在しているか否かを判定する位置判定手段と、
前記ベタ黒領域検出手段によって検出されたベタ黒領域と、当該ベタ黒領域以外の非ベタ黒領域との境界が直線状であるか否かを判定する直線性判定手段と、
前記位置判定手段によって、前記ベタ黒領域が前記原稿画像の端部位置に存在していると判定され、かつ、前記直線性判定手段によって当該ベタ黒領域の前記境界が直線状であると判定された場合には、前記画像データ記憶手段に記憶されている原稿画像のデータのうち、当該直線状の境界を有するベタ黒領域の黒画素を白画素に変換する変換手段と
を備える画像読取装置である。
この構成では、開閉手段によって原稿カバーが開いていることが検出された状態で、原稿読取手段によって原稿画像が読み取られると、ベタ黒領域検出手段が、画像データ記憶手段に記憶されている当該読み取られた原稿画像のデータからベタ黒領域を検出し、このベタ黒領域が、原稿読取手段によって読み取られた原稿画像の端部位置に存在しているか否かを位置判定手段が判定し、かつ、当該ベタ黒領域と非ベタ黒領域との境界が直線状であると直線性判定手段が判定した場合には、変換手段が、この直線状の境界を有するベタ黒領域の黒画素を白画素に変換する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記ベタ黒領域検出手段によって検出されたベタ黒領域の両側方に、前記直線性判定手段によって直線状であると判定された境界を有するベタ黒領域が存在する場合には、前記位置判定手段及び直線性判定手段の判定結果に拘わらず、前記直線状であると判定された境界を有するベタ黒領域に挟まれたベタ黒領域を構成する黒画素を、前記変換手段が白画素に変換するものである。
この構成では、ベタ黒領域検出手段によってベタ黒領域が検出された場合、当該検出されたベタ黒領域の両側方に、直線状であると判定された境界を有する別のベタ黒領域が存在するときは、位置判定手段及び直線性判定手段の判定結果に拘わらず、変換手段が、前記直線状であると判定された境界を有するベタ黒領域に挟まれたベタ黒領域の黒画素を白画素に変換する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置であって、写真画像に適した画像処理を行う写真モード、又は文字画像に適した画像処理を行う文字画像モードのいずれかを設定するモード設定手段を備え、
前記変換手段は、前記モード設定手段によって前記写真モードが設定されている場合には、前記白画素への変換を行わないものである。
この構成では、変換手段は、写真モード設定時には、ベタ黒領域の黒画素を白画素に変換しないようにして、被写体として直線的な輪郭を有する黒画像が存在していることも多い写真原稿を読み取った場合であっても、このような被写体の黒画像が、白画素に変換されないようにしている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、原稿画像の端部に存在し、かつ、直線状の境界を有するベタ黒領域を構成する黒画素が白画素に変換されるので、原稿読取位置に載置された原稿の外側領域を表したと想定される画像を正確に抽出して白画素に変換することができる。これにより、記録紙に無駄な画像が印刷される事態を防止して最適な印刷物を得ることができ、またトナー消費の経済性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、直線状の境界を有するベタ黒領域が両側方に存在するベタ黒領域の黒画素は、位置判定手段及び直線性判定手段の判定結果に拘わらず、白画素に変換されるので、例えば、ブック原稿を原稿読取手段で読み取った場合に、ブックの中央付近の凹み部分が読取画像にベタ黒として表れ、しかも当該ベタ黒画像が直線状の境界を有しない場合であっても、必要でない画像として的確に抽出して白画素に変換することができる。
請求項3に記載の発明によれば、写真モード設定時には、ベタ黒領域の黒画素が白画素に変換されないので、被写体として直線的な輪郭を有する黒画像が存在していることも多い写真原稿を読み取った場合であっても、このような被写体の黒画像が、白画素に変換されないようにすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明が有する効果を発揮する。
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の外観斜視図を示している。画像形成装置1は、本体部200と、本体部200の上側に配設された原稿読取部(原稿読取手段)100と、本体部200の側面に配設された用紙後処理部300と、原稿読取部100の前面に配設された操作部400とを備えている。
原稿読取部100は、読み取り対象の原稿が載置される原稿載置位置となるコンタクトガラス120と、コンタクトガラス120に対して、矢符Aで示す方向に開閉自在に取り付けられた原稿カバー110と、図1には示していないが内部に原稿上の画像を読み取るスキャナ等の原稿読取部(原稿読取手段)を備えている。また、コンタクトガラス(原稿載置部)120における、原稿カバー110が回動自在に取り付けられている箇所の近傍には、原稿カバー110の開閉状態を検出する検出スイッチ(開閉検出手段)500が配設されている。
操作部400は、原稿読み取り動作を開始させるスタートキー及びテンキー等を備える操作キー部401と、種々の操作画面を表示すると共に、ユーザが種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等が表示されたタッチパネル402とを備えている。本体部200の下部には、記録紙が収納される3つの給紙カセット201が配設されている。
図2は、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図、図3は、直線性判定処理における基点O、点A、点B、点Cの採取例を示す図である。画像形成装置1は、図2に示すように、原稿読取部100、A/D変換部20、画像メモリ30、画像処理部40、操作部400、印刷部70、開閉検出スイッチ500及び制御部80を備えている。
原稿読取部100は、原稿読取部100の一部をなすものであり、制御部80の制御の下、コンタクトガラス120上に載置された原稿の画像をスキャナ等により光学的に読み取って、当該原稿の画像データを取得する。
A/D変換部20は、原稿読取部100によって取得された原稿のアナログの画像データを例えば1画素ずつ順次読み出して、デジタルの画像データに変換し、画像メモリ30に順次格納していく。画像メモリ(画像データ記憶手段)30は、RAM等の揮発性記憶素子から構成される。
画像処理部40は、シェーディング補正部41、ベタ黒領域検出部42、直線性判定部43、ベタ黒領域除去部44、及び位置判定部45を備えている。
シェーディング補正部41は、原稿読取部100に読み取られた原稿の画像データに対しシェーディング補正を施す。
ベタ黒領域検出部(ベタ黒領域検出手段)42は、開閉検出スイッチ500によって原稿カバー110が開いていることが検出されている時に、原稿読取部100によって原稿画像が読み取られると、画像メモリ30に記憶されている当該読み取られた原稿の画像データから、黒画素で構成されるベタ黒領域を検出する。例えば、ベタ黒領域検出部42は、画像メモリ30に格納されている画像データを1走査ライン毎に読み出し、当該走査ラインの各画素の濃度が、予め定められた黒レベルを示す閾値(例えば画素濃度が0〜255の数値で表される場合、200を当該閾値とする)に達しているかを判定し、この結果を各画素について記録する。そして、閾値に達している濃度の画素の連続が途切れ、閾値に達していない濃度の画素が所定数連続して並び始めた場合、この閾値に達している画素群をベタ黒領域内とし、閾値に達していない画素群を非ベタ黒領域とする。また、閾値に達している画素の最終画素と、閾値に達していない画素の最初の画素の間を、主走査ライン方向における黒ベタ領域と非黒ベタ領域との境界部(黒ベタ領域終了部)として記録する。
また、連続して並び始めた閾値に達していない濃度の画素が途切れ、再び閾値に達した画素が所定数並び始めた場合は、この閾値に達していない画素群を非ベタ黒領域内とし、閾値に達している画素群をベタ黒領域とする。閾値に達していない画素の最終画素と、閾値に達している画素の最初の画素の間を、主走査ライン方向における非黒ベタ領域と黒ベタ領域との境界部(黒ベタ領域開始部)として記録する。なお、走査ラインの最初の画素から、閾値に達する画素が連続し、閾値に達していない画素が上記所定数連続しないまま、総ライン最終画素まで至った場合は、閾値に達した全ての画素群をベタ黒領域とする。
位置判定部(位置判定手段)45は、ベタ黒領域検出部42によって検出されたベタ黒領域が、原稿読取部100によって取得された原稿画像の端部位置に存在しているか否かを判定する。位置判定部45による当該判定は、以下のようにして行う。例えば、位置判定部45は、(1)上記ベタ黒領域検出部42で得られたベタ黒領域の最初及び最後の主走査方向位置を、副走査方向に並ぶ全ての主走査ラインについて取得し、(2)当該ベタ黒領域の最初又は最後の主走査方向位置が、原稿読取部100による主走査方向における読取可能範囲の端部(又は当該端部から予め定められた一定範囲内)となっているかを判断する。(3)そして、位置判定部45は、当該読取可能範囲の端部(又は当該端部から予め定められた一定範囲内)となっている主走査ラインが、予め定められた所定数存在するか否かを判断し、当該所定数存在する場合は、ベタ黒領域検出部42によって検出されたベタ黒領域が、原稿読取部100によって取得された原稿画像の端部位置に存在していると判定する。
直線性判定部(直線性判定手段)43は、ベタ黒領域検出部42によって検出されたベタ黒領域と、当該ベタ黒領域以外の非ベタ黒領域との境界が直線状であるか否かを判定する。直線性判定部43は、主走査方向及び副走査方向の両方向におけるベタ黒領域と非ベタ黒領域との境界の直線性を判定する。例えば、直線性判定部43は、上記ベタ黒領域検出部42で得られた主走査方向における境界部の位置情報を、副走査方向に並ぶ全ての主走査ラインについて取得し、これら境界部の位置情報が、主走査方向において所定の範囲内に収まっているかを判定し、所定の範囲内に収まっている場合には、副走査方向の境界が直線状となっていると判定する。
或いは、図3に示すように、直線性判定部43は、ベタ黒領域検出部42によって検出された黒ベタ領域と非黒ベタ領域の境界部上に、境界部始まりとして基点Oを採る。例えば、主走査ライン全ての画素が閾値に達していない主走査ラインが存在し、当該主走査ラインの次の主走査ラインにおいて、その主走査方向端部に上記閾値に達する画素が出現した場合に、その閾値に達する画素の主走査方向位置を、当該基点Oとする。
そして、直線性判定部43は、上記基点Oを有する主走査ラインの次ライン以降の複数の主走査ラインにおいて、主走査ライン方向における非黒ベタ領域と黒ベタ領域との境界部(黒ベタ領域開始部)を、それぞれ点A、点B、点C…と定める。基点Oと点Aとを結ぶ直線、基点Oと点Bとを結ぶ直線、基点Oと点Cとを結ぶ直線をそれぞれ想定し、基点Oから各点までの主走査方向の画素数と、副走査方向の画素数とを検出する。そして、これら主走査方向及び副走査方向の画素数に基づいて、基点Oを中心として、上記各直線と、画像読取領域の端縁部の副走査方向に延びる直線とで形成される角の角度を算出する。この角度をそれぞれθA、θB、θC…とする。これらθA、θB、θC…のそれぞれの角度を示す値が所定の範囲内に収まれば、点A、点B、点C…は同一直線状にあると判定する。これにより、原稿読取部100による非黒ベタ領域と黒ベタ領域との境界部が直線をなすか否かを判断することができる。
操作部400は、操作者から各種の操作指示の入力を受け付けるが、操作部400は、印刷部70による印刷モードの設定指示の入力も受け付けるようになっている。制御部(モード設定手段)80は、印刷モードとして、写真画像の印刷に適した写真モード、文字印刷に適した文字モード、写真及び文字が混在する画像の印刷に適した写真/文字混在モード等を設定するようにしている。例えば、文字モードの場合、文字の輪郭をシャープにするためにエッジ強調等の処理を行う等のようにして、印刷対象となる画像の種類に応じた最適な画像処理が行われる。制御部80は、操作部400で設定指示された印刷モードに応じて、画像処理部40にそれぞれの印刷モードに応じた画像処理を行わせ、それぞれの画像処理後の画像データを印刷部70に印刷させる。
印刷部70は、例えば、電子写真方式の画像形成機構からなり、転写ローラ、感光体ドラム、現像装置、露光装置等を備え、制御部80の制御の下、原稿読取部100によって読み取られ、画像処理部40による上記各処理を経た画像データを記録紙に印刷する。
制御部80は、画像形成装置1の各プログラムの動作制御を司るものである。制御部80は、CPU(中央演算装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)及び専用のハードウェア回路等から構成される。
次に、画像形成装置1によるベタ黒画像除去処理の第1実施形態を説明する。図4は画像形成装置1によるベタ黒画像除去処理の第1実施形態を示すフローチャートである。図5(a)は読取画像データを模式的に示す図、(b)はベタ黒領域除去後の画像データを模式的に示す図である。図6(a)は原稿が原稿載置位置に斜めに載置された場合における読取画像データを模式的に示す図、(b)は原稿が原稿載置位置に斜めに載置された場合におけるベタ黒領域除去後の画像データを模式的に示す図である。
操作者による操作部400のスタートボタン操作により、原稿画像読取指示が入力されると(S1でYES)、制御部80は、原稿読取部100に、コンタクトガラス120からなる原稿読取位置に載置されている原稿の読取を行わせる(S2)。この原稿読取により原稿読取部100に取得された当該画像データは、原稿読取部100が画像メモリ30に書き込み、この画像メモリ30に書込まれた画像データに対して、画像処理部40がシェーディング補正等の印刷に必要な画像処理を行う(S3)。
ここで、開閉検出スイッチ500から原稿カバー110が閉じていることを示す信号が送られてきている場合は(S4でNO)、制御部80は、この時点で画像メモリ30に書き込まれている画像データを印刷部70に印刷させる(S13)。
一方、開閉検出スイッチ500から原稿カバー110が開いていることを示す信号が送られてきている場合(S4でYES)、画像処理部40のベタ黒領域検出部42が、画像メモリ30に記憶されている画像データにベタ黒領域が存在する否かを検出する(S5)。
ベタ黒領域検出部42によってベタ黒領域が検出された場合(S6でYES)、位置判定部45によって、検出されたベタ黒領域が、印字対象となる画像の端部に存在しているか否か(原稿読取部100によって取得された原稿画像の端部位置に存在しているか否か)が判定される(S7)。
ここで、位置判定部45によって、検出されたベタ黒領域が、印字対象となる画像の端部に存在していると判定された場合は(S8でYES)、直線性判定部43が、検出されたベタ黒領域について、非ベタ黒領域との境界が直線状であるか否かを判定する(S9)。直線性判定部43によって非ベタ黒領域との境界が直線であると判定されたベタ黒領域は(S10でYES)、ベタ黒領域除去部44が、当該ベタ黒領域を構成する画素を白画素に変換して、当該ベタ黒領域を除去する(S11)。
なお、位置判定部45によって、検出されたベタ黒領域が、印字対象となる画像の端部に存在していると判定されなかったベタ黒領域(S8でNO)、及び、直線性判定部43によって非ベタ黒領域との境界が直線であると判定されなかったベタ黒領域は(S10でYES)、ベタ黒領域除去部44によるベタ黒領域除去処理は行われない。
上記ベタ黒領域の位置判定処理、直線性判定処理及びベタ黒領域除去処理は、検出された全てのベタ黒領域に対して行われる(S12)。この処理後の画像データを、制御部80が印刷部70に印刷させる(S13)。
なお、ベタ黒領域検出部42によってベタ黒領域が検出されなかった場合は(S6でNO)、制御部80は、その時点で画像メモリ30に書き込まれている画像データを印刷部70に印刷させる(S13)。例えば、原稿カバー110が閉じられてはいないが、コンタクトガラス(原稿読取位置)の原稿読取領域全域に大きな原稿が載置され、原稿読取部100で読み取られた場合等である。
上記のように、非ベタ黒領域との境界が直線状であるベタ黒領域を除去することにより、原稿画像以外の領域の画像を正確に抽出して、当該原稿画像以外の領域の画像を除去することができる。例えば図5(a)のように、コンタクトガラス(原稿読取位置)120上に載置された原稿以外の部分が黒画素のデータとして原稿読取部100に取得された場合であっても、図5(b)に示すように、この黒画素を白画素に変換して除去することにより、原稿以外の部分が印刷されないようにすることができる。
また、原稿がコンタクトガラス120上に斜めに置かれ、例えば、図6(a)に示すようにして、原稿以外の部分が黒画素のデータとして原稿読取部100に取得された場合であっても、的確に原稿画像の領域か、原稿画像以外の領域かを正確に判断して、図6(b)に示すように、この黒画素を白画素に変換して除去することにより、原稿以外の部分が印刷されないようにすることができる。
次に、画像形成装置1によるベタ黒画像除去処理の第2実施形態を説明する。図7は画像形成装置1によるベタ黒画像除去処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、図7では、図4に示した第1実施形態と同様の処理は同符号を付して処理の説明を省略する。
この第2実施形態では、原稿カバー110が開いていると開閉検出スイッチ500によって検出されている場合であっても(S4でYES)、操作者によって印刷モードが写真モードに設定されている場合は、S5乃至S12のベタ黒検出処理、位置判定処理、直線性判定処理、及びベタ黒除去処理を行わない(S21でYES)。読取及び印刷の印刷対象となる原稿が写真の場合、写真内の被写体画像が直線を有した黒画像であることも多いが、この第2実施形態によれば、被写体画像である黒画像を除去しないようにすることができる。
次に、画像形成装置1によるベタ黒画像除去処理の第3実施形態を説明する図8は画像形成装置1によるベタ黒画像除去処理の第3実施形態を示すフローチャートである。なお、図8では、図4及び図7に示した第1及び第2実施形態と同様の処理は同符号を付して説明を省略する。
この第3実施形態ではS7乃至S12における位置判定処理、直線性判定処理及びベタ黒領域除去処理を終えると、制御部80が、除去されずに残ったべタ黒領域の位置を示す情報と、除去されたベタ黒領域の位置を示す情報とからなる位置情報を記憶する(S30)。制御部80は、S30で記憶した位置情報に基づいて、主走査方向における両側方、又は副走査方向における両側方に、直線性判定部43によって直線状の境界を有すると判定されたベタ黒領域を有していたベタ黒領域が存在するか否かを判断する(S31)。
制御部80が、上記のようなベタ黒領域が存在すると判断した場合は(S31でYES)、ベタ黒領域除去部44が、当該ベタ黒領域を除去する(S32)。これにより、例えば、ブック原稿が原稿読取部100で読み取られ、ブックの中央付近の凹み部分が読取画像データにべタ黒として表れ、しかも当該ベタ黒画像が直線状の境界を有しない場合であっても、当該ベタ黒画像を必要でない画像として的確に抽出して除去することができる。
なお、図8では、写真モードであるか否かに応じてS5乃至S32のべタ黒検出処理、位置判定処理、直線性判定処理及びベタ黒除去処理を行うか否かを制御しているが、当該写真モードか否かに応じた制御は、行っても行わなくてもよい。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を画像形成装置1として説明しているが、本発明は、スキャナ等の画像読取装置にも適用可能である。本発明を画像読取装置とする場合、例えば、図2に示した画像形成装置1の構成の印刷部70を除いた構成が概略構成となり、また、図4、図7及び図8では、制御部80は、S1の印刷部70による印刷処理を行わせずに、S5以降の処理を終えた画像データを、内蔵のハードディスクや、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータの記憶部等に保存する処理を行う。
本発明に係る画像形成装置の外観斜視図を示している。 画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 直線性判定処理における基点O、点A、点B、点Cの採取例を示す図である。 画像形成装置によるベタ黒画像除去処理の第1実施形態を示すフローチャートである。 (a)は読取画像データを模式的に示す図、(b)はベタ黒領域除去後の画像データを模式的に示す図である。 (a)は原稿が原稿載置位置に斜めに載置された場合における読取画像データを模式的に示す図、(b)は原稿が原稿載置位置に斜めに載置された場合におけるベタ黒領域除去後の画像データを模式的に示す図である。 画像形成装置によるベタ黒画像除去処理の第2実施形態を示すフローチャートである。 画像形成装置によるベタ黒画像除去処理の第3実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
40 画像処理部
42 ベタ黒領域検出部
43 直線性判定部
44 ベタ黒領域除去部
45 位置判定部
70 印刷部
80 制御部
100 原稿読取部
110 原稿カバー
120 コンタクトガラス
500 開閉検出スイッチ

Claims (4)

  1. 原稿読取位置にセットされた原稿を覆う原稿カバーの開閉状態を検出する開閉検出手段と、
    前記原稿読取位置にセットされた原稿の画像を読み取る原稿読取手段と、
    前記原稿読取手段によって読み取られた原稿画像のデータを一時的に記憶する画像データ記憶手段と、
    前記開閉検出手段によって前記原稿カバーが開いていることが検出された状態で、前記原稿読取手段によって原稿画像が読み取られた場合に、前記画像データ記憶手段に記憶されている当該読み取られた原稿画像のデータについて、黒画素で構成されるベタ黒領域を検出するベタ黒領域検出手段と、
    前記ベタ黒領域検出手段によって検出されたベタ黒領域が、前記原稿読取手段によって読み取られた原稿画像の端部位置に存在しているか否かを判定する位置判定手段と、
    前記ベタ黒領域検出手段によって検出されたベタ黒領域と、当該ベタ黒領域以外の非ベタ黒領域との境界が直線状であるか否かを判定する直線性判定手段と、
    前記位置判定手段によって、前記ベタ黒領域が前記原稿画像の端部位置に存在していると判定され、かつ、前記直線性判定手段によって当該ベタ黒領域の前記境界が直線状であると判定された場合には、前記画像データ記憶手段に記憶されている原稿画像のデータのうち、当該直線状の境界を有するベタ黒領域の黒画素を白画素に変換する変換手段と
    を備える画像読取装置。
  2. 前記ベタ黒領域検出手段によって検出されたベタ黒領域の両側方に、前記直線性判定手段によって直線状であると判定された境界を有するベタ黒領域が存在する場合には、前記位置判定手段及び直線性判定手段の判定結果に拘わらず、前記直線状であると判定された境界を有するベタ黒領域に挟まれたベタ黒領域を構成する黒画素を、前記変換手段が白画素に変換する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 写真画像に適した画像処理を行う写真モード、又は文字画像に適した画像処理を行う文字画像モードのいずれかを設定するモード設定手段を備え、
    前記変換手段は、前記モード設定手段によって前記写真モードが設定されている場合には、前記白画素への変換を行わない請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置。
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