JP2009272994A - 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリスキャンを行わずに原稿の読み取りと略同時に読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行う場合に、原稿の特性にできるだけ影響されることなく外光領域を適切に排除して精度良く原稿領域を抽出することができるようにする。
【解決手段】カバーを開いたままで原稿を読み取って得られた画像から原稿外領域を消去する枠消し処理部34が、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出部43と、注目画素が外光か否かを判定する外光判定部51と、注目画素が網点か否かを判定する網点判定部52と、注目画素が色地か否かを判定する色地判定部53とを備え、外光判定部により外光と判定されると共に、網点判定部により網点でないと判定され、また色地判定部により色地でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、原稿端候補検出部による原稿端候補点の設定を無効化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿台を覆うカバーを開いたままで原稿台に載置された原稿の画像を読み取って得られた読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行う画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像読取装置(ドキュメントスキャナなど)あるいは画像形成装置(ファクシミリ、複写機など)では、書籍などの厚みのある原稿を読み取る際に、原稿を覆うプラテンカバーを完全に閉じることができないため、このような状態で読み取りが行われると、実際の原稿の読取面に対応する画像の周囲に黒色の枠領域が形成されて、印刷物が見苦しくなるばかりでなく、トナーの消費量が増えてしまうことから、原稿の周囲の枠領域を除去する枠消し処理機能を備えたものがある。
このような枠消し処理機能を備えた装置では、天井に設置した蛍光灯等などの照明による外光が原稿台に入射する状況で読み取りが行われると、外光が強く入射した部分が、原稿領域と同様に、読取画像上に明度の高い領域として現れるため、この外光領域を原稿の一部と誤って抽出してしまうという問題があった。
この外光の問題に対しては、原稿領域の抽出のためにプリスキャンを行わなう場合には、プリスキャンで得た全体画像を対象にして外接推定処理により原稿領域を正確に検出することができるが、プリスキャンを行わない場合には、僅かなライン数の画素データで原稿領域を抽出する必要がある。
このようなプリスキャンを行わずに原稿の読み取りと略同時に読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行う技術に関して、濃度変化量に基づいて検出された原稿領域の端と想定される原稿端候補点のうち、その出現状況から外光領域の端と考えられるものを除外して、外光に影響されることのない原稿領域の抽出を可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002―252747号公報
しかるに、地色が白色あるいは淡色の原稿の場合には、原稿領域の端で濃度が急に変化するのに対して、外光領域では境界が不明瞭で濃度が徐々に変化するため、濃度変化量の大小で原稿領域の端か外光領域の端かを精度良く判別することができる。
ところが、端に濃度の比較的高い部分が存在する原稿や、地色が比較的濃い色の原稿の場合には、原稿領域の端での濃度変化量が小さくなるため、濃度変化量のみによる判断で外光領域を除外しようとすると、原稿を外光と誤判断して、読取画像から除外されてしまうという問題が生じる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、プリスキャンを行わずに原稿の読み取りと略同時に読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行う場合に、原稿の特性にできるだけ影響されることなく外光領域を適切に排除して精度良く原稿領域を抽出することができる画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置は、原稿が載置される原稿台と、この原稿台を覆う開閉可能なカバーと、前記原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取手段と、前記カバーを開いたままで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記画像読取手段に読み取らせて出力される画像から原稿外領域を消去する枠消し処理手段と、を有し、この枠消し処理手段は、注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出手段と、注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定手段と、注目画素の近傍の複数の画素相互の明度を比較して、その注目画素が網点か否かを判定する網点判定手段と、を備え、前記外光判定手段により外光と想定されるものと判定され、且つ前記網点判定手段により網点でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、前記原稿端候補検出手段による原稿端候補点の設定を無効化する構成とする。
また、本発明の画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置は、原稿が載置される原稿台と、この原稿台を覆う開閉可能なカバーと、前記原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取手段と、前記カバーを開いたままで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記画像読取手段に読み取らせて出力される画像から原稿外領域を消去する枠消し処理手段と、を有し、この枠消し処理手段は、注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出手段と、注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定手段と、注目画素の彩度に基づいて、その注目画素が色地か否かを判定する色地判定手段と、を備え、前記外光判定手段により外光と想定されるものと判定され、且つ前記色地判定手段により色地でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、前記原稿端候補検出手段による原稿端候補点の設定を無効化する構成とする。
本発明によれば、端に濃度の比較的高い部分が存在する網点原稿や、地色が比較的濃い色の色地原稿の場合に、外光と誤って判定されることを避けることができ、原稿の特性にできるだけ影響されることなく外光領域を排除して精度良く原稿領域を抽出することができる。
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、原稿が載置される原稿台と、この原稿台を覆う開閉可能なカバーと、前記原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取手段と、前記カバーを開いたままで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記画像読取手段に読み取らせて出力される画像から原稿外領域を消去する枠消し処理手段と、を有し、この枠消し処理手段は、注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出手段と、注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定手段と、注目画素の近傍の複数の画素相互の明度を比較して、その注目画素が網点か否かを判定する網点判定手段と、を備え、前記外光判定手段により外光と想定されるものと判定され、且つ前記網点判定手段により網点でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、前記原稿端候補検出手段による原稿端候補点の設定を無効化する構成とする。
これによると、端に濃度の比較的高い部分が存在する網点原稿の場合に、外光と誤って判定されることを避けることができ、原稿の特性にできるだけ影響されることなく外光領域を排除して精度良く原稿領域を抽出することができる。
前記課題を解決するためになされた第2の発明は、前記第1の発明において、前記網点判定手段は、注目画素に対して主走査方向の直前に位置する2つの画素間の明度差が所定の閾値より大きい場合に、その注目画素を網点と判定する構成とする。
これによると、網点判定が2つの画素間の明度差で行われるため、処理が簡単であり、また実用上十分な精度で判定することができる。
前記課題を解決するためになされた第3の発明は、原稿が載置される原稿台と、この原稿台を覆う開閉可能なカバーと、前記原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取手段と、前記カバーを開いたままで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記画像読取手段に読み取らせて出力される画像から原稿外領域を消去する枠消し処理手段と、を有し、この枠消し処理手段は、注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出手段と、注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定手段と、注目画素の彩度に基づいて、その注目画素が色地か否かを判定する色地判定手段と、を備え、前記外光判定手段により外光と想定されるものと判定され、且つ前記色地判定手段により色地でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、前記原稿端候補検出手段による原稿端候補点の設定を無効化する構成とする。
これによると、地色が比較的濃い色の色地原稿の場合に、外光と誤って判定されることを避けることができ、原稿の特性にできるだけ影響されることなく外光領域を排除して精度良く原稿領域を抽出することができる。
前記課題を解決するためになされた第4の発明は、前記第3の発明において、前記色地判定手段は、注目画素の彩度が外光の色相範囲を考慮した所定の閾値より大きい場合に、その注目画素を色地と判定する構成とする。
これによると、例えば蛍光灯の場合のように外光が緑色系となるために、注目画素が外光であるにも関わらず、色地と誤判定されることを避けることができる。
前記課題を解決するためになされた第5の発明は、前記第1〜第4の発明において、前記外光判定手段は、注目画素を中心とした主走査方向の前後の判定領域相互の明度変化量が所定の閾値より小さく、且つ注目画素を中心とした副走査方向の前後の判定領域相互の明度変化量が所定の閾値より小さい場合に、その注目画素が外光と想定されるものと判定する構成とする。
これによると、原稿との境界部分では明度が急に変化するのに対して、外光領域では境界部分での明度変化が緩やかで明度変化量が小さいため、外光判定を精度良く行うことができる。
この場合、原稿端候補検出手段は、注目画素及びこの注目画素に対して主走査方向の後側の所定数の後続画素からなる判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出するものとすると良い。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による画像形成装置の概略構成を示す模式図である。この画像形成装置は、原稿台1上に載置された原稿Aの画像を読み取る画像読取部2と、この画像読取部2により得られた読取画像に対して所要の処理を行う読取画像処理部3と、この読取画像処理部3により得られた画像を格納するページメモリ4と、このページメモリ4に格納された画像に基づいて記録紙上に画像を形成する画像形成部5と、この画像形成部5による画像形成が適切に行われるように所要の処理を行う記録画像処理部6と、これら各部の動作を制御する制御部7と、これら各部の動作を指示する操作パネル8とを有している。
画像読取部2は、ランプ11により照明された原稿からの反射光をミラー12によりCCDユニット(画像読取手段)13に導いて画像を読み取るものであり、CCDユニット13からの画像信号が読取画像処理部3に入力される。またこの画像読取部2には、原稿台1を覆う開閉可能なプラテンカバー15と、その開閉状態を検出する開閉センサ16とが設けられており、その出力信号が制御部7に入力され、これに応じて制御部7から読取画像処理部3に入力される開閉信号にしたがって、読取画像処理部3において読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理が実行される。
画像形成部5では、記録画像処理部6からの画像データに基づいてLSU(レーザスキャニングユニット)21が動作し、このLSU21からのレーザ光の露光により感光体ドラム22の作像面に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器23から供給されるトナーにより現像される。そして感光体ドラム22上のトナー像が転写ローラ24により記録紙に転写され、定着器25による加熱定着を経て、記録済みの記録紙が外部に排出される。
図2は、図1に示した読取画像処理部3の概略構成を示すブロック図である。読取画像処理部3は、前処理部31と、色空間変換部32と、画像メモリ33と、枠消し処理部(枠消し処理手段)34とを有している。前処理部31では、CCDユニット13から入力された画素信号に対して、画素間のばらつきの補正を行うシェーディング補正などが行われる。色空間変換部32では、RGBの画素信号をL*a*b*の画素信号に変換する処理が行われる。画像メモリ33では、枠消し処理部34での処理に要する所要のライン数の画素データが記憶される。
枠消し処理部34は、プラテンカバー15を開いたままで原稿台1に載置された原稿の画像をCCDユニット13により読み取らせて得られた読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行うものであり、彩度2値化部41と、明度2値化部42と、原稿端候補検出部(原稿端候補検出手段)43と、明度変化量算出部44と、外光無効化処理部45と、原稿端決定部46と、白マスク処理部47とを有している。
彩度2値化部41では、画素ごとの色度a*・b*から彩度C*を求めて、この画素ごとの彩度C*を所定の閾値で2値化する処理が行われる。明度2値化部42では、画素ごとの明度L*を所定の閾値で2値化する処理が行われる。明度変化量算出部44では、注目画素の周囲の明度変化量を算出する処理が行われる。
なお、彩度(クロマ)C*は色度a*・b*から次式により求められる。
C*=(a*+b*(1/2)
ここで、平方根の計算を省略するようにしても良い。
原稿端候補検出部43では、注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する処理が行われる。
外光無効化処理部45は、外光判定部(外光判定手段)51と、網点判定部(網点判定手段)52と、色地判定部(色地判定手段)53とを有している。外光判定部51では、注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する処理が行われる。網点判定部52では、注目画素の近傍の複数の画素相互の明度を比較して、その注目画素が網点か否かを判定する処理が行われる。色地判定部53では、注目画素の彩度に基づいて、その注目画素が色地か否かを判定する処理が行われる。
この外光無効化処理部45では、外光判定部51により外光と想定されるものと判定され、且つ網点判定部52により網点でないと判定され、さらに必要に応じて色地判定部53により色地でないと判定された場合に、当該注目画素を外光によるものと判断して、原稿端候補検出部43による原稿端候補点の設定を無効化する無効化信号を出力する。
原稿端決定部46では、原稿端候補検出部43から出力された原稿端エッジ検出信号を、外光無効化処理部45から出力される無効化信号に応じて無効化し、無効化信号がない場合には原稿端候補検出部43から出力された原稿端エッジ検出信号をそのまま確定信号として出力する。白マスク処理部47では、原稿端決定部46から出力された原稿端エッジ確定信号に基づいて原稿外の画像データを白色に設定する処理が行われる。
図3は、図2に示した枠消し処理部34での枠消し処理の状況を示している。プラテンカバー15を開いたままで読み取りを行うと、実際の原稿の読取面に対応する原稿領域の周囲に、原稿外領域が黒画素の連続領域として現れ、この原稿外領域が枠消し処理により除去される。
この枠消し処理が正常に行われると、原稿領域のみの画像が得られるが、天井に設置した蛍光灯等などの照明による外光が原稿台1に入射する状況で読み取りが行われると、外光が強く入射した部分が読取画像上に明度の高い領域として現れ、この外光領域を原稿の一部と誤検出すると、出力画像は、外光領域と、この外光領域と原稿領域との間の黒色の原稿外領域を含む状態となる。そこで、以下に説明するような外光無効化処理が行われる。
図4・図5・図6は、図3に示した外光が入射する状況で原稿を読み取った際の画素信号の変化状況を示している。図4は、モノクロ原稿で白色の地に黒色の像が存在する場合である。図5・図6は、カラー原稿で濃い青色の地に濃色の像が存在する場合であり、図5は明度の変化状況を、図6は彩度の変化状況をそれぞれ示している。
図4に示すように、モノクロ原稿で白色の地に黒色の像が存在する場合には、原稿領域の端及び黒色の像の端で明度が大きく変化し、明度差で原稿端候補点を正確に検出することができる。
図5に示すように、明度が低い濃い青色地のカラー原稿に黒色の像が存在する場合には、図4の例と同様に、原稿領域の端及び黒色の像の端で明度が変化するが、その差はわずかであり、明度差による原稿端候補点の検出は難しい。一方、図6に示すように、彩度は、原稿領域の端及び黒色の像の端で比較的大きく変化し、彩度差で原稿端候補点を正確に検出することができる。
また、外光が入射する外光領域では、図4・図5に示すように、原稿領域と同様に、外光領域を除く原稿外領域と明度が大きく異なるが、この外光領域では、原稿領域と異なり、明度が次第に高くなる特性を有している。一方、外光領域の彩度は、図6に示すように、低くなっている。
図7は、図2に示した枠消し処理部34での処理の手順を示すフロー図である。図8は、図2に示した原稿端候補検出部43での処理の要領を説明する模式図である。図9は、図2に示した外光判定部51での処理の要領を説明する模式図である。図10は、図2に示した網点判定部52での処理の要領を説明する模式図である。図11は、図2に示した色地判定部53での処理の要領を説明する模式図である。
枠消し処理部34では、まず、原稿端候補検出部43にて、注目画素及びこの注目画素に対して主走査方向の後側の所定数の後続画素からなる判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布が算出され(ステップ101)、ついで、その出現分布に基づいて、注目画素が原稿領域の端に位置する画素、すなわち原稿端候補点となり得るか否かを判定する原稿端候補判定(連続性判定)が行われる(ステップ102)。
ここでは、明度2値化部42にて所定の閾値により画素ごとの明度が2値化されて、白画素と黒画素のいずれかに区別された後、図8に示すように、注目画素を始点とした所定画素数の判定領域内での黒画素及び白画素の出現割合で注目画素が原稿端画素(エッジ画素)の候補となり得るか否かが判定される。すなわち、原稿の左端(白エッジ画素)の検出では、図8(A)の検出例1〜3のように、注目画素が白画素で、且つ判定領域内の白画素が半分以上を占める場合には注目画素を原稿端候補とする。また、原稿の右端(黒エッジ画素)の検出では、図8(B)の検出例1〜3のように、注目画素が黒画素で、且つ判定領域内の黒画素が半分以上を占める場合には注目画素を原稿端候補とする。
また、彩度2値化部41にて所定の閾値により画素ごとの彩度が2値化されて、無彩色の白画素及び黒画素と有彩色の色画素のいずれかに区別された後、明度と同様にして、注目画素を始点とした所定画素数の判定領域内での色画素及び白画素の出現割合に基づいて注目画素が原稿端画素(エッジ画素)の候補となり得るか否かが判定される。明度の低いカラー原稿、例えば図5・図6に示したように地色が濃い青色の原稿の場合には、明度のみでは原稿端候補の検出ができない場合があるが、彩度でみると原稿端候補の検出が可能になる。
この明度及び彩度のいずれか一方で原稿端候補条件が成立すれば、原稿端エッジ検出信号(DET_W)を発生する(ステップ103)。そして、外光無効化処理(ステップ106〜112)に関する設定が有効か無効かの判定が行われ(ステップ104)、その設定が有効となっていれば、外光無効化処理の処理結果に応じて、原稿端エッジ検出信号(DET_W)を確定信号(DET_EW)に補正する処理が原稿端決定部46にて行われる(ステップ105)。一方、外光無効化処理に関する設定が無効となっていれば、外光無効化処理の処理結果に関係なく、原稿端エッジ検出信号(DET_W)を確定信号(DET_EW)とする処理が原稿端決定部46にて行われる。
また、原稿端候補判定(ステップ102)で、明度及び彩度のいずれでも原稿端候補条件が成立しなければ、主走査方向の次の画素の判定に進み、次の画素を注目画素として同様の処理が行われる。
一方、原稿端候補判定(ステップ102)と並行して、外光無効化処理部45にて、注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定(ステップ107)と、注目画素が原稿領域内の網点画像か否かを判定する網点判定(ステップ108)と、注目画素が原稿領域内の色地画像か否かを判定する色地判定(ステップ110)とが行われ、これらの判定を経て、注目画素が外光と判断されると、原稿端候補判定(ステップ102)で行われた原稿端候補の設定を無効化する無効化信号を発生させる(ステップ111)。
ここでは、まず、図9(A)に示すように、注目画素を中心とした上下(副走査方向の前後)の判定領域相互の明度変化量と、図9(B)に示すように、注目画素を中心とした左右(主走査方向の前後)の判定領域相互の明度変化量とが明度変化量算出部44にて算出され(ステップ106)、ついで、上下の判定領域相互の明度変化量及び左右の判定領域相互の明度変化量が所定の閾値より大か否かの判定が行われる(ステップ107)。
ここで、上下の判定領域相互の明度変化量が閾値以上であるか、あるいは左右の判定領域相互の明度変化量が閾値以上であれば、注目画素が外光ではないものと判断して、無効化信号を発生させない(ステップ112)。一方、上下の判定領域相互の明度変化量が閾値未満であり、且つ左右の判定領域相互の明度変化量が閾値未満であれば、注目画素が外光と想定されるものと判断して、次の網点判定(ステップ108)に進む。
判定領域相互の明度変化量の算出では、判定領域内の画素ごとの明度の単純平均、あるいは加重平均、すなわち注目画素に対する位置に応じた重み付け係数を画素ごとの明度値に乗じたうえで加算して判定領域の画素数により平均化するものとすれば良い。なお、画素数により平均化せずに加算値のままで判定を行うことも可能である。
外光領域では境界が不明瞭で明度が徐々に変化するため、注目画素を中心とした上下の判定領域相互の明度変化量、及び注目画素を中心とした左右の判定領域相互の明度変化量が小さくなり、この明度変化量をみることで、注目画素が外光か否かを判別することができるが、注目画素が原稿領域内の網点画像である場合や、注目画素が原稿領域内の色地画像である場合も、同様に明度変化量が小さくなり、明度変化量のみでは誤判定が生じる可能性があるため、以下に示すように、網点判定(ステップ108)及び色地判定(ステップ110)を行い、いずれにも該当しない場合に注目画素を外光と判断する。
網点判定(ステップ108)では、図10に示すように、左端の白エッジ(黒から白への変化)を検出する際において網点を外光と誤判定しないように、注目画素に対して主走査方向の直前に位置する2つの画素(前画素及び前々画素)間の明度差を求め、この直前の2画素の明度差が所定の閾値以上であれば、その注目画素が原稿領域内の網点画像と判断し、無効化信号を発生させない(ステップ112)。一方、直前の2画素の明度差が閾値未満であれば、網点画像でないものと判断し、次の判定(ステップ109)に進む。
網点画像では、画素が網点上にあるか否かで明度が大きく異なり、外光判定(ステップ107)のように多くの画素を含む判定領域の比較では、画素ごとの明度が平均化されることで明度差が小さくなるが、隣接する2つの画素の比較では明度差が大きくなる。一方、外光領域では、境界が不明瞭で明度が徐々に変化するため、隣接2画素の明度差は小さくなり、隣接2画素の比較で、網点か外光かを実用上十分な精度で判別することができる。
網点判定(ステップ108)で、網点画像でないと判定されると、次に色情報の使用に関する設定が有効か無効かの判定が行われ(ステップ109)、その設定が有効となっていれば、次の色地判定(ステップ110)に進む。一方、色情報の使用に関する設定が無効となっていれば、以上の判定で注目画素が外光と判断して、無効化信号を発生させる(ステップ111)。
色地判定(ステップ110)では、前記と同様にして注目画素の色度から彩度(クロマ)が算出され、この注目画素の彩度が所定の閾値以上であれば、原稿領域内の色地領域の端に位置する画素(色原稿エッジ)と判断して、無効化信号を発生させない(ステップ112)。一方、注目画素の彩度が閾値未満であれば、注目画素を外光と判断して、無効化信号を発生させる(ステップ111)。
ここでは、図11に示すように、彩度の閾値により有彩色と無彩色(黒色、白色、及び灰色)とに区別され、注目画素の彩度が閾値以上、すなわち有彩色であれば、注目画素が色地領域の端に位置する画素と判断する。なお、彩度の閾値は明度に応じて設定を行うことも可能である。これにより、色地領域及び外光領域の検出をより正確に行うことができる。
無彩色の照明光が画像読取装置等に外光として入射されると有彩色となる場合があり(例えば、照明が蛍光灯の場合には緑色系となる場合がある)、有彩色と無彩色との区別により適切な判定ができない場合は、閾値より小さい彩度領域に例えば緑色系が含まれるように、外光の色相範囲を考慮した閾値が用いられる。これにより外光が有彩色となるために、外光が色地と誤判定されて、外光領域を含む態様で原稿領域が抽出されることを避けることができる。
本発明にかかる画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置は、プリスキャンを行わずに原稿を読み取りながら読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行う場合に、外光の影響を受けることなく、さらに網点原稿や色地原稿の場合にも、正確に原稿領域を抽出することができる効果を有し、原稿台を覆うカバーを開いたままで原稿台に載置された原稿の画像を読み取って得られた読取画像内の原稿外領域を消去する枠消し処理を行う画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置などとして有用である。
本発明による画像形成装置の概略構成を示す模式図 図1に示した読取画像処理部の概略構成を示すブロック図 図2に示した枠消し処理部での枠消し処理の状況を示す図 図3に示した外光が入射する状況で原稿を読み取った際の画素信号の変化状況を示す図 図3に示した外光が入射する状況で原稿を読み取った際の画素信号の変化状況を示す図 図3に示した外光が入射する状況で原稿を読み取った際の画素信号の変化状況を示す図 図2に示した枠消し処理部での処理の手順を示すフロー図 図2に示した原稿端候補検出部での処理の要領を説明する模式図 図2に示した外光判定部での処理の要領を説明する模式図 図2に示した網点判定部での処理の要領を説明する模式図 図2に示した色地判定部での処理の要領を説明する模式図
符号の説明
1 原稿台
2 画像読取部
3 読取画像処理部
13 CCDユニット(画像読取手段)
15 プラテンカバー
31 前処理部
32 色空間変換部
33 画像メモリ
34 枠消し処理部(枠消し処理手段)
41 彩度2値化部
42 明度2値化部
43 原稿端候補検出部(原稿端候補検出手段)
44 明度変化量算出部
45 外光無効化処理部
46 原稿端決定部
47 白マスク処理部
51 外光判定部(外光判定手段)
52 網点判定部(網点判定手段)
53 色地判定部(色地判定手段)

Claims (6)

  1. 原稿が載置される原稿台と、
    この原稿台を覆う開閉可能なカバーと、
    前記原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記カバーを開いたままで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記画像読取手段に読み取らせて出力される画像から原稿外領域を消去する枠消し処理手段と、を有し、
    この枠消し処理手段は、
    注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出手段と、
    注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定手段と、
    注目画素の近傍の複数の画素相互の明度を比較して、その注目画素が網点か否かを判定する網点判定手段と、を備え、
    前記外光判定手段により外光と想定されるものと判定され、且つ前記網点判定手段により網点でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、前記原稿端候補検出手段による原稿端候補点の設定を無効化することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記網点判定手段は、注目画素に対して主走査方向の直前に位置する2つの画素間の明度差が所定の閾値より大きい場合に、その注目画素を網点と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 原稿が載置される原稿台と、
    この原稿台を覆う開閉可能なカバーと、
    前記原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記カバーを開いたままで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記画像読取手段に読み取らせて出力される画像から原稿外領域を消去する枠消し処理手段と、を有し、
    この枠消し処理手段は、
    注目画素を基準とした判定領域における明度及び彩度に関する値が高い画素と低い画素との出現分布に基づいて、原稿領域の端に位置する画素を原稿端候補点として検出する原稿端候補検出手段と、
    注目画素の周囲の複数の画素からなる判定領域相互の明度を比較して、その注目画素が外光と想定されるか否かを判定する外光判定手段と、
    注目画素の彩度に基づいて、その注目画素が色地か否かを判定する色地判定手段と、を備え、
    前記外光判定手段により外光と想定されるものと判定され、且つ前記色地判定手段により色地でないと判定された場合には、当該注目画素を外光によるものと判断して、前記原稿端候補検出手段による原稿端候補点の設定を無効化することを特徴とする画像読取装置。
  4. 前記色地判定手段は、注目画素の彩度が外光の色相範囲を考慮した所定の閾値より大きい場合に、その注目画素を色地と判定することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記外光判定手段は、注目画素を中心とした主走査方向の前後の判定領域相互の明度変化量が所定の閾値より小さく、且つ注目画素を中心とした副走査方向の前後の判定領域相互の明度変化量が所定の閾値より小さい場合に、その注目画素が外光と想定されるものと判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106341565A (zh) * 2015-07-10 2017-01-18 株式会社东芝 图像形成装置和图像形成方法
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