JPH09247473A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09247473A
JPH09247473A JP8050163A JP5016396A JPH09247473A JP H09247473 A JPH09247473 A JP H09247473A JP 8050163 A JP8050163 A JP 8050163A JP 5016396 A JP5016396 A JP 5016396A JP H09247473 A JPH09247473 A JP H09247473A
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image data
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JP8050163A
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English (en)
Inventor
Kentaro Katori
健太郎 鹿取
Yoshinobu Namita
芳伸 波田
Masahiro Mitsusaki
雅弘 光崎
Yukihiko Okuno
幸彦 奥野
Katsuyuki Hirata
勝行 平田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration by the use of local operators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現画像に画像欠損や残留ノイズが生じない
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 原稿をCCDセンサ14で読み取って得
られた赤、緑、青の各色成分の画像データは、シェーデ
ィング補正部52でシェーディング補正された後、HV
C変換部53においてマンセル色空間上の色領域信号H
*,V,C*に変換され、このVの変化から領域判別部5
4でエッジ部か濃度平坦部かを判別し、ノイズ処理部5
6において上記濃度平坦部と判別された画像データのH
*,V,C*の色領域信号について適切な平滑化処理を行
ってノイズ除去を行い、このノイズ除去された色領域信
号をrgb変換部57により、赤、緑、青の画像データ
に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を色分解して
得られた画像データに基づいてカラー画像を再現するデ
ジタルカラー複写機やカラーファクシミリなどの画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿をスキャナで読み取って得た画像デ
ータに基づき、画像の再現を行う複写機などにおいて
は、原稿から読み取った赤、緑、青のデジタル画像デー
タR,G,Bを色再現のためのシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)のデータに変換して画像を再現
する。
【0003】このため、原稿を走査して得られたR,
G,Bの3色のデジタルデータを画像再現のためのC,
M,Yの3色のデジタルデータに変換するデータ処理が
画像信号処理部において行われる。しかしながら、スキ
ャナの読み取り精度の問題や、プリンタ部における発色
再現性の問題などによって画像ノイズが発生して画像劣
化が生じ、これを補正する手段が必要となる。
【0004】特に、フルカラーの再生画像においては、
濃度平坦部における滑らかな濃度変化が要請され、そこ
に少しでもノイズがあると大変目障りであり、画像全体
の印象が悪くなる。そこで、従来から、原稿を読み取っ
て得られた各色成分ごとの画像データに対してフィルタ
による平滑化処理を施すことにより画像のノイズを軽減
し、画質の劣化を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような画像ノイズの軽減方法において、実際に再現され
た画像を見ると、不必要に画像データが欠落したり、ま
たはノイズ軽減が不十分であるために目に付くノイズが
残留したりする場合がある。これは、従来のノイズ処理
が、色が再現される以前のR,G,Bの各色成分の画像
データに対してなされたものであって、実際に再現され
る色彩についての被視感度に対するノイズ処理ではない
ため適正な平滑化処理ができず、不必要な平滑化処理に
より再現されるべき微妙な画像データが脱落したり、反
対に、ノイズ処理の効果が十分再現画像に反映されず、
R,G,Bの画像データの段階では許容範囲内の微小な
ノイズであっても、色再現の際に互いのノイズが重なっ
て大きなノイズとなることに起因するものと考えられ
る。
【0006】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであって、ノイズ除去を適切に行うことによ
り、微妙な画像データを再現する一方、画質劣化を招く
ノイズを的確に除去することができる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、原稿を色分解して読み取った画像データ
に画像信号処理手段において補正を加え、この補正され
た画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置で
あって、前記画像信号処理手段は、前記画像データを均
等色空間上の色領域信号に変換する第1のデータ変換手
段と、前記変換された色領域信号についてノイズ除去処
理を行うノイズ除去手段と、前記ノイズ除去された色領
域信号を色成分で示される画像データに変換する第2の
データ変換手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタルカラー複写機を例にして説明
する。 (1)第1の実施の形態 (1−1)デジタルカラー複写機全体の構成 図1は、本発明に係るデジタルカラー複写機の全体の構
成を示す図である。
【0009】デジタルカラー複写機は、大きく原稿画像
を読み取るイメージリーダ部10と、このイメージリー
ダ部10で読み取った画像を再現するプリンタ部20と
に分けられる。イメージリーダ部10におけるスキャナ
部11は、原稿を照射する露光ランプ12と、当該原稿
からの反射光を集光するロッドレンズアレー13と、集
光された光を電気信号に変換する密着型のCCDカラー
イメージセンサ(以下、単に「CCDセンサ」とい
う。)14を備えている。
【0010】原稿押さえ19は、その一辺を軸にして上
下方向に開放可能であって(図2参照)、スキャン時に
原稿ガラス板16上に載置された原稿が動かないように
固定すると共に露光ランプ12の光が外部に逃げないよ
うにする。図2は、当該原稿押さえ19を開放した状態
でイメージリーダ部10を上方から見た図であって、ス
キャナ部11には、図の矢印方句(副走査方向)に対し
て直交する方向に、ほぼ原稿ガラス板16の幅に等しい
長さを有する露光ランプ12、CCDセンサ14などが
平行に配設されている。また、原稿ガラス板16の左側
には、後述するシェーディング補正に使用される白基準
板17が配設される。
【0011】原稿読み取り時にスキャナ部11は、モー
タ15により駆動されて、矢印の方向に移動し、透明な
原稿ガラス板16上に載置された原稿をイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各再現色に対応して4回スキャンする。CCD
センサ14には、図示しない赤(R)、緑(G)、青
(B)のフィルターが設けられており、一度のスキャン
で3色の読取りを行う。
【0012】スキャナ部11の露光ランプ12で照射さ
れた原稿面の画像は、CCDセンサ14において光電変
換され、これにより得られた赤(R)、緑(G)、青
(B)の多値電気信号は、制御部100における画像信
号処理部120(図3)において、後述する処理を受け
て、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各濃度データに変換される。
【0013】これらの濃度データは、同じく制御部10
0のプリンタ制御部130(図3)において、感光体の
階調特性に応じた補正(γ補正)やディザ処理が施され
て、レーザーダイオードを内蔵するプリントヘッド部2
1(図1)に出力制御信号として出力され、プリントヘ
ッド部21は、当該出力制御信号に基づいて濃度データ
に応じた強度のレーザ光を発して、各再現色ごとに感光
体ドラム22の表面を露光する。
【0014】感光体ドラム22は、上記露光を受ける前
にクリーナ23で感光体表面の残留トナーを除去され、
さらにイレーサランプ24に照射されて除電された後、
帯電チャージャ25により一様に帯電されており、この
ように一様に帯電した状態で露光を受けると、感光体ド
ラム22表面の感光体に静電潜像が形成される。マゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー現像器
26a〜26dを備えたトナー現像部26は、感光体ド
ラム22の回転に同期して図示しない昇降装置により上
下駆動され、上記トナー現像器26a〜26dのうち上
記静電潜像が形成された色成分のものが選択され、当該
感光体ドラム22表面上の静電潜像を現像する。
【0015】一方、転写ドラム28には、各用紙カセッ
ト32、33に設けられた、光電センサなどからなる用
紙サイズ検出センサ321、331からの検出信号に基
づき、プリンタ制御部130により用紙カセット32、
33のいずれかが選択されて必要なサイズの複写紙(図
示せず)が供給され、この複写紙の先端が、転写ドラム
28上のチャッキング機構34により把持されると共
に、吸着用チャージャ35によって静電的に吸着され
て、位置ずれが生じない状態で巻き取られており、上記
感光体ドラム22に現像された像は、転写チャージャ2
7により上記転写ドラム28上に巻き取られた複写紙に
転写される。
【0016】このような印字行程は、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの各色について繰り返して行わ
れ、全ての色について印字が終了すると、分離爪29を
作動させて、複写紙を転写ドラム28の表面から分離さ
れる。複写紙に転写されたトナー像は、触れるとすぐに
剥がれる不安定な状態であるので、定着装置30におい
て加熱しながら押圧することによりトナーを紙の繊維の
間に固定して定着させ、排紙トレー31上に排出する。
【0017】なお、イメージリーダ部10の前面の操作
しやすい位置には、図1の点線で示すように操作パネル
18が設けられており、コピー枚数を入力するテンキー
やコピー開始を指示するコピーキーなどが設けられてい
る。次に、上記デジタルカラー複写機における制御部1
00の構成を図3のブロック図により説明する。
【0018】当該制御部100は、イメージリーダ制御
部110と、画像信号処理部120と、プリンタ制御部
130とからなる。イメージリーダ制御部110は、原
稿読み取り時におけるイメージリーダ部10の各動作、
すなわち、CCDセンサ14や露光ランプ12のON/
OFFの切替や、モータ15を駆動してスキャナ部11
のスキャン動作を制御する。
【0019】画像信号処理部120は、スキャナ部11
のCCDセンサ14から送られてきた赤(R),緑
(G),青(B)の画像信号を後述する方法で処理し
て、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),
黒(K)の再現色の画像データに変換して、最適な再現
画像が得られるようにする(以下、赤、緑、青の各色成
分を単に「R,G,B」もしくは「r,g,b」と表
し、同様に、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの
各再現色を、それぞれ「Y,M,C,K」と表す。)。
【0020】プリンタ制御部130は、プリンタ部20
の各部の動作を制御するものであって、上記画像信号処
理部120から出力された画像データについて、γ補正
を行い、さらに階調表現法として多値化ディザ法を用い
る場合にはディザ処理を施して、プリントヘッド部21
の出力を制御し、また、用紙カセット32、33からの
給紙動作、感光体ドラム22や転写ドラム28の回転動
作、トナー現像器26の上下動、各チャージャへ電荷の
供給などの各動作を同期をとりながら統一的に制御す
る。
【0021】(1−2)画像信号処理部の構成 次に、上記画像信号処理部120の構成を図4のブロッ
ク図に基づいて説明する。スキャナ部11のCCDセン
サ14により光電変換された画像信号は、A/D変換部
51で、R,G,Bの多値デジタル画像データに変換さ
れる。
【0022】A/D変換された画像データは、シェーデ
ィング補正部52で所定のシェーディング補正を施され
る。このシェーディング補正は、露光ランプ12の照射
ムラやCCDセンサ14の感度ムラを解消するものであ
って、プレスキャン時に原稿ガラス板16の端に設置さ
れた白色基準板17(図1)を読み取って、このときの
読み取った画像データから各画素の乗算比率を決めて内
部メモリに記憶させておき、原稿読み取り時、各画素デ
ータに上記内部メモリに記憶した乗算比率を乗算してシ
ェーディング補正した画像データを得る。
【0023】シェーディング補正後の画像データは、H
VC変換部53に入力され、次のようにしてマンセル表
色系における均等色空間(以下「マンセル色空間」とい
う)における色領域信号である色相角(H*)、明度
(V)、彩度(C*)のデータに変換される。r,g,
bの画像データは、まず、次の数1によりv,α,βの
信号値に変換される。
【0024】
【数1】 この数1において、a11〜a33の3X3の要素から
なる変換係数は、色分解用のフィルタの透過特性などに
基づいて予め設定されたものであって、次の数2はその
一例である。
【0025】
【数2】 図5は、上記マンセル色空間における座標系を示すもの
であって、縦軸は、明度に関係し、そして他の直交する
2つの水平軸は、色調に関係する軸であって、正の方向
の座標が赤味、負の方向が緑味を表すα軸と、正の方向
の座標が黄味、負の方向が青味を表すβ軸とからなり、
色空間上の点Pの明度(V)は、vに等しく、他の彩度
(C*)、色相角(H*)は、同図から明らかなように、
それぞれ、次の数3、数4の各式によって算出される。
【0026】
【数3】
【0027】
【数4】 なお、色相角(H*)は、通常、0度から360度まで
の角度で示されるが、数3の式においては、これに(2
56/360)の係数を乗算することにより256段階
(8ビット)で表示できるようにしている。これらの式
を用いて、HVC変換部53は、r,g,bの色成分ご
との画像データを、彩度(C*)、明度(V)、色相角
(H*)の各色領域信号に変換し、領域判別部54とノ
イズ処理部56のそれぞれに出力される。
【0028】領域判別部54では、変換された画像デー
タが、原稿の画像における濃度平坦部の領域ものである
か、エッジ部の領域のものであるかを判別する。そのた
め、領域判別部54では、まず、注目画素の明度(V)
値について、図6で示されるラプラシアンフィルタ54
1を用いて、注目画素とその周辺画素の明度のデータに
ついて2次元のフィルタ処理を行って、ラプラシアン出
力ΔVを得る。このラプラシアンフィルタは、2次微分
フィルタとも呼ばれ、入力画像のエッジ成分に対して特
異な値を示す。したがって、このラプラシアン出力ΔV
が予め設定された所定の閾値Vthを超える場合に、当
該画像データがエッジ部の領域のものであると判断で
き、反対に当該閾値以下の場合には、濃度平坦部(非エ
ッジ部)の領域の画像データであると判断でき、これら
の判断の結果は、領域判別情報EGとしてCPU55に
出力される。
【0029】CPU55は、当該領域判別情報EGに基
づき、濃度平坦部(非エッジ部)であると判別された画
像データについて、ノイズ処理部56に対して平滑化処
理してノイズ除去するように指示する。ノイズ処理部5
6は、上記指示を受けて空間フィルタを使用して、当該
画像データの色領域信号に対して平滑化処理を行う。す
なわち、2次元のスムージングフィルタを用いて、注目
画素に対する周辺画素の画像データについて重み付け加
算による移動平均を行って画像ノイズを低減させ、これ
により画質の滑らかな画像を再現する。
【0030】そのため、ノイズ処理部56には、例え
ば、図8に示すような3種類のスムージングフィルタ5
61、562、563が設定されており(この順に平滑
化処理の程度が高くなる)、このうち一つのフィルタを
選択して平滑化処理を行うが、どのフィルタを選択する
かは、原稿となる画像の質により予め操作者により設定
されている。
【0031】このように均等色空間上における色領域信
号、すなわち、実際の被視感度に近い色相角や明度、彩
度などに対して、適切なスムージングフィルタにより平
滑化処理を行うため、従来のように色再現前の色成分ご
と平滑化処理する場合に比べて、ノイズ除去を的確に行
うことができ、残留ノイズを効果的に軽減すると共に、
微妙な表現の画像データも失われることもない。
【0032】ノイズ処理部56でノイズ除去された各色
領域信号は、次段のrgb変換部57において、上述の
HVC変換部53における数1と逆の変換、すなわち、
次の数5で示される演算を施されて、r,g,bの色成
分ごとの画像データに逆変換され、濃度変換部58に出
力される。
【0033】
【数5】 この濃度変換部58には、シェーディング補正部52か
ら平滑化処理前のr,g,bの画像データも直接入力さ
れているが、上記CPU55からの指示を受けて内部の
セレクターによりどちらかの画像データを選択して、こ
れを濃度データに変換する。
【0034】すなわち、CPU55からの指示により当
該画像データが濃度平坦部のものであると判明した場合
には、濃度変換部58は、内部セレクターによりrgb
変換部57から出力された画像データを選択して濃度変
換処理を行い、反対にエッジ部の画像データである場合
には、シェーディング補正部52から直接出力された画
像データを選択して濃度変換処理を行う。
【0035】このように濃度変換処理が必要なのは、シ
ェーディング補正された段階での画像データ(ノイズ処
理部56でノイズ除去されてr,g,bのデータに逆変
換された画像データも含む)は、まだ、原稿の反射率デ
ータであるため、再現色のデータに変換するにあたり、
実際の画像の濃度データに変換する必要があるからであ
る。
【0036】CCDセンサ14の出力データは、入射強
度(原稿反射率)に対してリニアな光電変換特性を有し
ているが、この原稿反射率と原稿濃度とはリニアな関係
になく、所定のlog曲線で示される対応関係を有す
る。図7は、当該log曲線の一例を示す図であって、
横軸が反射率データの大きさを、縦軸が濃度データの大
きさをそれぞれ示しており、この変換曲線に基づき、最
小値v1から最大値v2までの反射率データを、255
を最大濃度階調とする濃度データに変換し、これにより
人間の眼から見たリニアな原稿濃度データDr,Dg,
Dbを得る。
【0037】このように生成された濃度データは、色補
正部59に入力される。色補正部59では、上述のR,
G,Bの濃度データDr,Dg,Dbに基づきまず、真
の黒の濃度データK’を生成する。ここで、黒の濃度デ
ータの生成を行うのは、フルカラー再現のために必要な
C,M,Yを重ね合わせて黒を再現しても、各トナーの
分光特性の影響により、鮮明な黒の再現が難しいためで
ある。そのため、各色の濃度データから予め黒濃度を求
めておいて、この濃度値に基づいてKのトナーを用いて
鮮明な黒色を再現するようにしている。
【0038】黒の濃度データK’は、DR,DG,DR
の共通部分(図9参照)であるから、その補色関係にあ
るC,M,Yの各濃度データは、理論的には上記DR、
DG、DBの各濃度データから黒データK’を差し引い
た値になるはずであるが、そうすると、図9の例からも
分かるように、各色成分の濃度が極端に低下すると共
に、黒成分だけが目立って極めて彩度が低い黒ずんだ画
像が再生されてしまうことになる。
【0039】そこで、DR、DG,DBの濃度データよ
りp・K’を減算してC,M,Yの濃度データC’,
M’,Y’とすると共に、黒の濃度データをq・K’と
して、これらの係数p、qの値により各濃度値を調整し
ている。前者の処理を、下色除去処理(UCR処理)、
後者の処理を墨加刷処理(BP処理)といい、数式で示
すと次のようになる。 (UCR処理) C’=Dr−p・K’ M’=Dg−p・K’ Y’=Db−p・K’ (BP処理) K=q・K’ これらの式において、係数pをUCR比率といい、これ
が高いほど、色データ値が低くなる。また、係数qをB
P比率といい、これが高いほど、黒データ値が高くな
る。
【0040】したがって、UCR比率、BP比率は、色
再現の彩度と無彩色の鮮明度に対して影響を持つことに
なり、予め目的の画像の再現に適切な値が色補正部59
内に設定されている。このようにして生成された、C,
M,Yの再現色の濃度データC’、M’、Y’につい
て、次にマスキング処理を行う。
【0041】上述のようにR,G,BとC,M,Yは、
相互に補色の関係にあり濃度は等しい筈であるが、実際
は、CCDセンサ14内のフィルタR,G,Bの透過特
性とプリンタ部の各トナーC,M,Yの反射特性は、そ
れぞれリニアには変化しないので、色再現性が理想に近
い特性になるようにさらに補正を加えて両特性をマッチ
ングさせる必要がある。これがマスキング処理である。
【0042】上記UCR処理により求められた、濃度デ
ータC’,M’,Y’は、それぞれDR,DG,DBの
濃度値から一定割合のKの濃度を差し引いて求めただけ
なので、上述のようなマスキング処理の必要がある。そ
こで、次の数6で示されるマスキング係数Mを用いて数
7のマスキング方程式により線形補正を加える。
【0043】
【数6】
【0044】
【数7】 なお、数6のマスキング係数Mにおけるm11〜m33
の各要素は、上記フィルタの透過特性と各トナーの反射
特性に基づいて決定されるものである。黒濃度データK
は、上記BP処理により理論的に求められたものなの
で、特に変換する必要はない。
【0045】このようにして、色補正部59において必
要な色補正を施されて求められたC,M,Y,Kの各濃
度データが画像データとして次段のエッジ強調処理部6
0に出力される。このエッジ強調処理部60は、CPU
55からの指示を受け、当該入力された濃度データが濃
度平坦部のものである場合には、エッジ強調処理を施さ
ずそのまま出力し、反対にエッジ部のものである場合に
は、図10に示すようなエッジ強調フィルタ601を用
いて、注目画素の濃度を強調するエッジ強調処理を施し
た後に出力する。
【0046】このようなエッジ強調処理部60から出力
された画像データは、変倍部・移動部61で、予め操作
者により指定された倍率に変倍され、もしくは所定の位
置に移動された後、カラーバランス部62においてカラ
ーバランスの調整を受けて、プリンタ制御部130に出
力される。なお、上述のノイズ処理部56におけるノイ
ズ除去処理や、エッジ強調処理部60におけるエッジ強
調処理は、それぞれ画素単位の画像データを2次元フィ
ルタを用いて空間的に補正処理するため、一般に、MT
F補正(空間周波数補正)処理と呼ばれている。
【0047】次に、図11のフローチャートに基づき、
上記MTF補正処理におけるCPU55による制御動作
について説明する。CPU55は、まず、領域判別部5
4(図4)から、領域判別情報EGを取り込み、これに
より当該画像データがエッジ部の領域のものか濃度平坦
部の領域のものかを判断し、濃度平坦部のものであれ
ば、ノイズ処理部56に対して、HVC変換された画像
データについて平滑化処理を行うように指示し(ステッ
プS1、S2,S3)、次いで濃度変換部58に、上記
ノイズ除去処理されrgb変換部57で変換された画像
データr’,g’,b’を選択して濃度変換するように
指示する(ステップS4)と共に、エッジ強調処理部6
0に、当該画像データに対してエッジ強調せずに出力す
るように指示する(ステップS5)。
【0048】一方、当該画像データが、領域判別情報E
Gによりエッジ部のものであると判明した場合には、C
PU55は、ノイズ処理部56に対して、HVC変換さ
れた画像データについて平滑化処理の実行を禁止し(ス
テップS2,S6)、濃度変換部58には、シェーディ
ング補正部52から直接出力されたrgbの画像データ
を選択して濃度変換するように指示する(ステップS
7)と共に、エッジ強調処理部60に、当該画像データ
に対してエッジ強調して出力するように指示する(ステ
ップS8)。
【0049】このようなMTF補正の制御動作を、読み
取った全画像データについて繰り返して行うが、これに
より、原稿の濃度平坦部の画像データについては、均等
色領域空間におけるH*,V,C*の信号に変換後、当該
色空間上で平滑化処理すると共に、原稿のエッジ部の画
像データについては、HVC変換しない色成分ごとの画
像データについてエッジ強調処理を行うことができ、濃
度平坦部において画像ノイズが適切に除去されて滑らか
な画像になると共に、エッジ部では、そのエッジ成分が
強調され、滑らかさと高解像度性を備えた極めて再現性
のよい画像を形成することができる。 (2)第2の実施の形態 上述の第1の実施の形態に係るデジタルカラー複写機に
おいては、画像信号処理部において濃度平坦部の3原色
の画像データをHVC変換部で均等色空間上の色領域信
号に変換し、当該信号に平滑化処理後に再び、3原色の
画像データに逆変換したが、本実施の形態においては、
3原色の画像データに逆変換するのではなく、直接再現
色C,M,YおよびKの濃度データに変換するようにな
っている。
【0050】したがって、本実施の形態に係るデジタル
カラー複写機全体の構成については、第1の実施の形態
と同じであり、画像信号処理部の構成のみが異なる。図
12は、本実施に形態における画像信号処理部121の
ブロック図である。本図において、図4と同じ符号を付
したものは、同じ構成要素を示すので、これらについて
の詳細な説明は省略する。
【0051】スキャナ部11のCCDセンサ14により
光電変換された画像信号は、A/D変換部51で、R,
G,Bの多値デジタル画像データに変換される。A/D
変換された画像データは、シェーディング補正部52で
所定のシェーディング補正を施され、HVC変換部53
に入力されて、マンセル色空間における色領域信号であ
る、色相角(H*)、明度(V)、彩度(C*)のデータ
に変換され、領域判別部54とノイズ処理部56のそれ
ぞれに出力される。
【0052】領域判別部54では、第1の実施の形態で
述べたのと同様にして、当該画像データが、原稿の画像
における濃度平坦部のものであるか、エッジ部のもので
あるかを判別し、その判別結果を領域判別情報EGとし
てCPU55に送る。CPU55は、当該領域判別情報
EGを受け、当該画像データが濃度平坦部のものである
場合には、ノイズ処理部56に対し、平滑化の処理を行
うように指示する。
【0053】この指示を受けてノイズ処理部56は、ス
ムージングフィルタを用いて、注目画素に対する周辺画
素の色領域信号のデータについて重み付け加算による移
動平均を行って画像ノイズを低減させて平滑化処理を実
行し、次段のCMY変換部57に出力する。このCMY
変換部57は、上記平滑化処理によりノイズ除去された
*,V,C*の各データに基づいて、CMY及びKの再
現色の濃度データを生成する。
【0054】具体的には、CMY変換部57内部に、図
13に示すようにH*,V,C*の値に対応してC,M,
Y,Kの各濃度値が設定されたルックアップテーブル
(以下、「LUT」という。)571が格納されてお
り、このLUT571を参照しながら、C,M,Y,K
の各濃度値を決定する。なお、LUT571の左側のH
*,V,C*の各欄における数値は、8ビット(256段
階)で示された各色領域信号値について、その範囲を4
ビット(16段階)の幅で示した場合の下限値を示すも
のであって、例えば、H*欄における「224」は、当
該H*のデータ値が、「224以上240未満」の範囲
内にあることを示している。
【0055】また、右側のC,M,Y,Kの各欄の数字
は、それぞれの再現色成分の濃度値、しかも上述した色
補正(UCR処理、BP処理、およびマスキング処理)
後の濃度データ値が、予め求められて設定されているの
で、第1の実施の形態におけるように、ノイズ除去処理
後のH*,V,C*の色領域信号を再びR,G,Bの反射
率データに逆変換し、これを濃度データに変換した後、
さらに色補正するという迂遠な処理を経ずに、直接再現
色の濃度データへの変換が可能となる。
【0056】このようにして求められたC,M,Y,K
の各濃度データは、色補正部65内部のセレクター(図
示せず)に入力される。一方、このセレクターには、シ
ェーディング補正部52から出力され、濃度変換部64
で濃度データに変換されたDr,Dg,Dbも入力され
ており、CPU55から当該画像データが濃度平坦部の
ものである旨の知らせを受けると、上記セレクターは、
CMY変換部63から出力されたC,M,Y,Kの各濃
度データを選択して、これらをそのまま、次のエッジ強
調処理部60に送る。
【0057】一方、CPU55から、当該画像データ
が、エッジ部のものであるとの知らせを受けると、濃度
変換部64から出力された濃度データDr,Dg,Db
を選択し、第1の実施の形態で説明した色補正(UCR
処理、BP処理、およびマスキング処理)を施してC,
M,Y,Kの各濃度データを生成し、これらを次のエッ
ジ強調処理部60に送る。
【0058】このエッジ強調処理部60は、CPU55
からの指示を受け、当該入力された濃度データが濃度平
坦部のものである場合には、エッジ強調処理を施さずそ
のまま出力し、反対にエッジ部のものである場合には、
上述のエッジ強調フィルタによりエッジ強調処理を施し
た後に出力する。このようなエッジ強調処理部60から
出力された画像データは、変倍部・移動部61で、予め
操作者により指定された倍率に変倍され、もしくは所定
の位置に移動された後、カラーバランス部62において
カラーバランスの調整を受けて、プリンタ制御部130
に出力される。
【0059】次に、図14のフローチャートに基づき、
上記画像信号処理部121の動作のうち、CPU55に
よる上記MTF補正処理(ノイズ除去、エッジ強調)に
対する制御動作について説明する。CPU55は、ま
ず、領域判別部54から、領域判別情報EGを取り込
み、これにより当該画像データがエッジ部のものか濃度
平坦部のものかを判断し、濃度平坦部のものであれば、
ノイズ処理部56に対して、HVC変換された画像デー
タについて平滑化処理を行うように指示し(ステップS
11、S12,S13)、さらに色補正部65に、CM
Y変換部63から出力されたノイズ除去済みの画像デー
タを選択してそのままエッジ強調処理部60に出力する
ように指示すると共に、エッジ強調処理部60に、当該
画像データに対してエッジ強調せずに出力するように指
示する(ステップS14、S15)。
【0060】一方、当該画像データが、領域判別情報E
Gによりエッジ部のものであると判明した場合には、ノ
イズ処理部56に対して、HVCに変換された画像デー
タについて平滑化処理の実行を禁止し(ステップS1
2,S16)、色補正部65には、シェーディング補正
部52から直接出力されたrgbの画像データを選択し
て濃度変換するように指示すると共に、エッジ強調処理
部60に、当該画像データに対してエッジ強調処理する
ように指示する(ステップS17、S18)。
【0061】このようなMTF補正の制御動作を、読み
取った全画像データについて繰り返して行うことによ
り、第1の実施の形態と同様、濃度平坦部においては画
像ノイズが適切に除去されて滑らかな画像になると共
に、エッジ部では、そのエッジ成分が強調され、滑らか
さと高解像度性を備えた極めて再現性のよい画像を形成
することができる。
【0062】しかもノイズ除去後の画像データは、CM
Y変換部において直接再現色のC,M,Y,Kの濃度デ
ータに変換されるので、データ処理が迅速に行えるとい
う利点がある。 (3)変形例 以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、
本発明の内容が、上述の実施の形態に限定されないのは
勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
【0063】(3−1) 上記実施の形態においては、
領域判別部54において、明度(V)について、ラプラ
シアンフィルタによるフィルタ処理によって得られたラ
プラシアン出力を用いたが、図15に示すような縦方向
および横方向の一次微分フィルタ542、543を用い
てそれぞれの方向の一次微分データΔVvとΔVhを求
め、これによりその平均値ΔV=(ΔVv+ΔVh)/
2を算定して、このΔVと所定の閾値を比較することに
より、エッジ部の判別をしてもよい。
【0064】(3−2) さらに、次のようにしてエッ
ジ部の判別を行ってもよい。すなわち、R,G,Bの濃
度データを平均して得られた平均濃度データについて、
上記(3ー1)と同様の一次微分フィルタを用いて、一
次微分値ΔDを求める。この濃度の一次微分値ΔDと、
エッジ強度の関係は、一般に、図16に示すようなエッ
ジ強度特性曲線Ln(n=1、2、3、・・・)で示さ
れる。同図において、横軸は、上記1次微分データΔD
の大きさを示し、縦軸は、エッジ部と判定し得る程度
(エッジ強度)の大きさを示している。
【0065】ここで、当該特性曲線を示す関数をgとす
ると、g(ΔD)>0の場合に当該画像データがエッジ
部に属する画素の画像データであると判別される。この
ような特性曲線Lnは、統計的・実験的に予め求められ
るものであって、当該複写機の画像解像度や原稿の画質
などによって定まり、それに応じて閾値an(n=1、
2、3、・・・)が設定され、この閾値が大きくなるほ
どエッジ部としての認定が困難になる。
【0066】したがって、例えば原稿画像にノイズが多
い場合には、閾値anを大きくすることにより、濃度平
坦部が誤ってエッジ部と判別されないようにすることが
できる。そこで、領域判別部54は、このような特性曲
線Lnを示す関数g(ΔD)に当該濃度の一次微分デー
タ値を代入し、g(ΔD)>0である場合には、当該画
像データがエッジ部の領域のものでると判断し、それ以
外の場合には、濃度平坦部の領域のものであると判断
し、この結果を領域判別情報として、CPU55に出力
すればよい。
【0067】(3−3) 上記、実施の形態において
は、エッジ強調処理のために、注目画素の濃度を強調す
るエッジ強調フィルタを用いてフィルタ処理を行った
が、所定の関数を用いて濃度補正を行うことによっても
同様にエッジ強調処理が行える。当該エッジ強調関数と
して例えば、次式を用いる。 D’j=Dj*(f(ΔV)*g(ΔD)) 上式において、j=C,M,Y,Kであって、D’j
は、エッジ強調処理後の各再現色の濃度値、Djは、上
記色補正部59から得られた各再現色の濃度値を示す。
【0068】また、ΔDは、上記(3−2)に述べた濃
度データの一次微分値であって、同じくg(ΔD)は、
図16のエッジ強度曲線における縦軸のエッジ強度を示
す。一方、ΔVは、上記実施の形態の領域判別部54に
おいてエッジ部判定のために使用される明度データのラ
プラシアン出力であり、f(ΔV)は、ΔVに対して図
17のような関係を有する特別な関数である。
【0069】したがって、上式の右辺の(f(ΔV)*
g(ΔD))の値により濃度補正係数が決定され、この
係数を濃度データDjに乗算することにより、エッジ部
の濃度がΔV、ΔDと関連付けられて強調されるように
なっている。このようなエッジ強調の手法によれば、同
一のフィルタによりエッジ強調する場合に比べて、エッ
ジ強度の必要性に応じたきめ細やかな処理が行えるとい
う利点がある。
【0070】(3−4) 上記ノイズ処理部56におい
ては、スムージングフィルタを用いて平滑化処理を行っ
ているが、次のような手法を用いることによりノイズ除
去の効果をさらに高めることができる。すなわち、上述
のようなスムージングフィルタによる処理においては、
注目画素の周囲にノイズとなる画素が存在した場合で
も、機械的に重み付け加算してしまうので、当該ノイズ
の影響がどうしても残るおそれがある。
【0071】そこで、注目画素の周囲の画素すべてにつ
いて平滑化処理の基礎にするのではなく、例えば、注目
画素を中心とした5X5の周囲画素のうち、そのH*
V,C*の各データ値と当該注目画素のH*,V,C*
各データ値をそれぞれ比較して、それらの差が所定の許
容範囲dh、dv,dc以内の周辺画素のみを抽出し、
これらの抽出された画素のH*,V,C*の平均値を取っ
て、これを注目画素のデータとすることにより平滑化処
理を行う。
【0072】通常、ノイズの画素は、通常の画素に比べ
て特異なHVC値を有すると考えられるので、上述の方
法によりノイズ画素を排除した平滑化処理が可能となっ
て、よりノイズの影響を抑えたより滑らかな再現画像が
生成できる。なお、この場合の平滑化処理の強弱は、上
記許容範囲dh、dv,dcの大きさによって決まり、
一般的に、その値を大きくすれば、より多くの周辺画素
の平均値を取ることができ、平滑化処理の強度は向上す
る(この際、許容範囲を多少大きくとっても、ノイズ部
の画素のHVC値は、注目画素に比較して飛び抜けてい
ると考えられるので、所定の範囲内である限り、当該ノ
イズ部の画素が濃度平均の対象となる心配はない。)。
【0073】さらに、次のような方法によってノイズ除
去処理を行ってもよい。すなわち、所定の大きさのフィ
ルタ、例えば、5X5の範囲のフィルタ内のデータを、
そのデータ値の大きさの順に並べ変えてDT1〜DT2
5とし、その中間のDT13のデータ値を注目画素のデ
ータ値として採用することにより、ノイズ除去が達成さ
れる。
【0074】このようにデータ値をその大きさの順に並
べ変えて中間値を求めるフィルタを一般にメディアンフ
ィルタという。 (3−5) 上記ノイズ処理部56では、HVC変換部
53より得られたマンセル色空間におけるH*,V,C*
の色領域信号に対してフィルタによる平滑化処理により
ノイズ除去を達成したが、他の方法によるノイズ除去で
あってもよい。
【0075】また、ノイズ除去のために変換される色空
間は、上述のマンセル色空間に限られず、これと等価な
色空間、例えば、L***やL***の表色系で示さ
れる均等色空間であってもよい。 (3−6) 本実施の形態においては、カラーデジタル
複写器における画像処理について述べたが、本発明は、
その他の画像形成装置、例えば、カラーファクシミリ装
置においても適用可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、前記画像データを均等色空間上の色領域信号に変換
して、この変換された色領域信号についてノイズ除去処
理を行った上で、色成分で示される画像データに変換し
て画像を形成するので、被視感度を有する色領域信号上
で適切なノイズ除去処理を行うことができ、実際の再現
画像において、不必要に画像データが欠落したり、ある
いは画像ノイズが残留するといった不都合がなくなっ
て、極めて再現性のよい画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカラー複写機の第1の実
施の形態の全体の構成を示す図である。
【図2】上記デジタルカラー複写機のイメージリーダ部
の平面図である。
【図3】上記デジタルカラー複写機における制御部のブ
ロック図である。
【図4】上記制御部の画像信号処理部のブロック図であ
る。
【図5】マンセル色空間の座標系を示す図である。
【図6】上記画像信号処理部の領域判別部においてエッ
ジ部検出のために用いられるラプラシアンフィルタの例
を示す図である。
【図7】反射率データと濃度データとの関係を表す特性
曲線を示す図である。
【図8】上記画像信号処理部のノイズ処理部で使用され
るスムージングフィルタの例を示す図である。
【図9】赤、緑、青の濃度データから、黒の濃度を求め
るための説明図である。
【図10】上記画像信号処理部のエッジ強調処理部で使
用されるエッジ強調フィルタの例を示す図である。
【図11】上記画像信号処理部におけるCPUによるM
TF補正の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態における画像信号
処理部のブロック図である。
【図13】上記画像信号処理部のCMY変換部において
設定されるルックアップテーブルの例を示す図である。
【図14】上記画像信号処理部におけるCPUによるM
TF補正の制御動作を示すフローチャートである。
【図15】上記領域判別部において設定される一次微分
フィルタの例を示す図である。
【図16】画像データの明度のラプラシアン出力とエッ
ジ強度の関係を示す図である。
【図17】エッジ強調処理関数における関数f(ΔV)
を示す図である。
【符号の説明】
10 イメージリーダ部 11 スキャナ部 14 CCDセンサ 20 プリンタ部 51 A/D変換部 52 シェーディング補正部 53 HVC変換部 54 領域判別部 55 CPU 56 ノイズ処理部 57 rgb変換部 58、64 濃度変換部 59、65 色補正部 60 エッジ強調処理部 61 変倍・移動部 62 カラーバランス部 63 CMY変換部 120、121 画像信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光崎 雅弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 奥野 幸彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 平田 勝行 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を色分解して読み取った画像データ
    に画像信号処理手段において補正を加え、この補正され
    た画像データに基づいて画像を形成する画像形成装置で
    あって、 前記画像信号処理手段は、 前記画像データを均等色空間上の色領域信号に変換する
    第1のデータ変換手段と、 前記変換された色領域信号についてノイズ除去処理を行
    うノイズ除去手段と、 前記ノイズ除去された色領域信号を色成分で示される画
    像データに変換する第2のデータ変換手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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