JP2007150016A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007150016A
JP2007150016A JP2005343303A JP2005343303A JP2007150016A JP 2007150016 A JP2007150016 A JP 2007150016A JP 2005343303 A JP2005343303 A JP 2005343303A JP 2005343303 A JP2005343303 A JP 2005343303A JP 2007150016 A JP2007150016 A JP 2007150016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
layer
gate electrode
semiconductor layer
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005343303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4626500B2 (ja
Inventor
Juri Kato
樹理 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005343303A priority Critical patent/JP4626500B2/ja
Publication of JP2007150016A publication Critical patent/JP2007150016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4626500B2 publication Critical patent/JP4626500B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】電界効果型トランジスタが形成される半導体層の結晶性の劣化を抑制しつつ、バックゲート電極によるしきい値制御性を向上させる。
【解決手段】半導体基板31および半導体層33、35の熱酸化を行うことにより、半導体基板31と半導体層33との間の空洞部57aに埋め込み絶縁層32を形成するとともに、半導体層33、35間の空洞部57bに埋め込み絶縁層34を形成した後、レジストパターンRおよびゲート電極42を通してAs、P、B、BF2などの不純物のイオン注入IPを半導体層33に行うことにより、ゲート電極42下の半導体層33に自己整合的に配置された不純物導入層50を形成する。
【選択図】図9

Description

本発明は半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、バックゲート電極が設けられたSOI(Silicon On Insulator)トランジスタに適用して好適なものである。
SOI(Silicon On Insulator)基板上に形成された電界効果型トランジスタは、素子分離の容易性、ラッチアップフリー、ソース/ドレイン接合容量が小さいなどの点から、その有用性が注目されている。
また、例えば、特許文献1には、大面積の絶縁膜上に結晶性および均一性の良いシリコン薄膜を形成するために、絶縁膜上に成膜された非晶質もしくは多結晶シリコン層に紫外線ビームをパルス状に照射することにより、正方形に近い単結晶粒が碁盤の目状に配列された多結晶シリコン膜を絶縁膜上に形成し、この多結晶シリコン膜の表面をCMP(化学的機械的研磨)にて平坦化する方法が開示されている。
特開平10−261799号公報
しかしながら、絶縁膜上に形成されたシリコン薄膜には、グレインバウンダリ、マイクロツイン、その他様々の微小欠陥が存在する。このため、このようなシリコン薄膜に形成された電界効果型トランジスタは、完全単結晶シリコンに形成された電界効果型トランジスタに比べて、トランジスタ特性が劣るという問題があった。
また、シリコン薄膜に形成された電界効果型トランジスタを積層する場合、電界効果型トランジスタが下層に存在する。このため、上層のシリコン薄膜が形成される下地絶縁膜の平坦性が劣化するとともに、上層のシリコン薄膜を形成する際の熱処理条件などに制約がかかり、上層のシリコン薄膜の結晶性は下層のシリコン薄膜の結晶性に比べて劣るという問題があった。
さらに、従来の半導体集積回路では、トランジスタの微細化に伴ってチャネル長が短くなると、サブスレショルド領域のドレイン電流の立ち上がり特性が劣化する。このため、トランジスタの低電圧動作の妨げになるとともに、オフ時のリーク電流が増加し、動作時や待機時の消費電力が増大するだけでなく、トランジスタの破壊要因にもなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、電界効果型トランジスタが形成される半導体層の結晶性の劣化を抑制しつつ、バックゲート電極によるしきい値制御性を向上させることが可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、第1絶縁層上に形成された第1半導体層からなるバックゲート電極と、前記第1半導体層上に形成された第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に形成された第2半導体層と、前記第2半導体層上に形成されたゲート電極と、前記第2半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、前記第2半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備え、前記ソース層および前記ドレイン層下の第1半導体層の不純物濃度が、前記ゲート電極下のバックゲート電極の不純物濃度よりも低いことを特徴とする

更に、SOI−MOSFETのチャネル領域下には、自己整合的にバックゲート電極が配置され、該MOSFETのソース・ドレイン領域下には、絶縁層に囲まれたイントリンジックあるいは低濃度不純物を有する半導体層が配置ている。このため、SOIトランジスタのアクティブ領域の電位をバックゲート電極にて制御することが可能となり、サブスレショルド領域のドレイン電流の立ち上がり特性を向上させることが可能となるとともに、ドレイン側のチャネル端の電界を緩和することができる。従って、トランジスタの低電圧動作を可能としつつ、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、SOIトランジスタの耐圧を向上させることができる。
また、ソース層およびドレイン層下のバックゲート電極の不純物濃度を、ゲート電極下のバックゲート電極の不純物濃度よりも低く、あるいは、イントリンジック化することにより、SOIトランジスタのアクティブ領域の電位をバックゲート電極にて効率よく制御することを可能としつつ、ソース層およびドレイン層下のバックゲート電極に形成される空乏層を広げることが可能となり、ソース層およびドレイン層の寄生容量を減らすことができる。このため、サブスレショルド領域のドレイン電流の立ち上がり特性を向上させることが可能となるとともに、ソース層およびドレイン層下にバックゲート電極を有する半導体層が配置された場合においても、ソース層およびドレイン層の寄生容量の充放電にかかる時間を削減することができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることを可能としつつ、SOIトランジスタの高速化を達成することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記ゲート電極下のバックゲート電極は、前記第1半導体層において、前記ゲート電極に自己整合的に導入された不純物導入層をさらに備えることを特徴とする。
これにより、高濃度不純物を有するバックゲート電極は、前記ゲート電極と共に、自己整合的にSOI層チャネル領域を挟んで、表裏に形成できる。
また、ソース層およびドレイン層下のバックゲート半導体層の不純物濃度が高くなることを防止しつつ、ゲート電極下のバックゲート電極の不純物濃度を高くすることが可能となり、ソース層およびドレイン層下にバックゲート半導体層が配置された場合においても、ソース層およびドレイン層の寄生容量を削減することができる。
また、高濃度不純物を有する、低抵抗バックゲート電極を、自己整合的にSOI層チャネル下に配置できることから、バックゲート電極のSOIトランジスタ制御能力が向上する。バックゲート電極と前記ゲート電極を独立して制御する場合には、低電圧のバックゲート印加で該SOIトランジスタの閾値をダイナミックに制御できる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記バックゲート電極と前記ゲート電極とを電気的に接続する配線層をさらに備えることを特徴とする。
これにより、バックゲート電極とゲート電極とが同電位となるように制御することができ、チャネル領域の深い部分のポテンシャルの支配力を向上させ、サブスレッショルド領域ドレイン電流の立ち上がりを急峻にすることができる。このため、チップサイズの増大を抑制しつつ、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、電界効果型トランジスタの高耐圧化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上に第1半導体層を成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層と同等のエッチングレートを持つ第3半導体層を前記第2半導体層上に成膜する工程と、前記第2半導体層と同等のエッチングレートを持つ第4半導体層を前記第3半導体層上に成膜する工程と、前記第1から第4半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1溝を形成する工程と、前記半導体基板上で前記第2および第4半導体層を支持する支持体を前記第1溝内に形成する工程と、前記支持体が形成された前記第1および第3半導体層の少なくとも一部を前記第2および第4半導体層から露出させる第2溝を形成する工程と、前記第2溝を介して第1および第3半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1および第3半導体層がそれぞれ除去された第1および第2空洞部を形成する工程と、前記第1および第2空洞部にそれぞれ埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第4半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を通して前記第2半導体層にイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極下の第2半導体層に自己整合的に配置された不純物導入層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1および第3半導体層上に第2および第4半導体層がそれぞれ積層された場合においても、第2溝を介してエッチング液またはエッチングガスを第1および第3半導体層に接触させることが可能となり、第2および第4半導体層を残したまま、第1および第3半導体層を除去することが可能となるとともに、第2および第4半導体層下の第1および第2空洞部内にそれぞれ埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成することができる。また、第1溝に埋め込まれた支持体を形成することにより、第2および第4半導体層下に第1および第2空洞部がそれぞれ形成された場合においても、第2および第4半導体層を半導体基板上に支持することが可能となる。
このため、第2および第4半導体層の欠陥の発生を低減させつつ、第2および第4半導体層を埋め込み絶縁層上に配置することが可能となり、SOI基板を用いることなく、SOIトランジスタを第4半導体層に形成することが可能となるとともに、SOIトランジスタ下にバックゲート電極を配置することが可能となる。
また、ゲート電極を通して第2半導体層にイオン注入を行うことにより、ゲート電極下の第2半導体層に自己整合的に配置された不純物導入層を形成することができ、ソース層およびドレイン層下のバックゲート電極の不純物濃度をゲート電極下のバックゲート電極の不純物濃度よりも低くすることができる。この結果、バックゲート電極によるしきい値制御性を向上させることを可能としつつ、ソース層およびドレイン層の寄生容量を減らすことができ、コストアップを抑制しつつ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、SOIトランジスタの高速化を実現することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、前記半導体基板および前記第2および第4半導体層は単結晶Si、前記第1および第3半導体層は単結晶SiGeであることを特徴とする。
これにより、半導体基板、第1から第4半導体層間の格子整合をとることを可能としつつ、半導体基板、第2および第4半導体層よりも第1および第3半導体層のエッチングレートを大きくすることが可能となる。このため、結晶品質の良い第2および第4半導体層を第1および第3半導体層上に形それぞれ形成することが可能となり、第2および第4半導体層の品質を損なうことなく、第2および第4半導体層と半導体基板との間の絶縁を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜図11(a)は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図、図1(b)〜図11(b)は、図1(a)〜図11(a)のA1−A1´〜A11−A11´線でそれぞれ切断した断面図、図1(c)〜図11(c)は、図1(a)〜図11(a)のB1−B1´〜B11−B11´線でそれぞれ切断した断面図である。
図1において、半導体基板31上には、半導体層51、33、52、35がエピタキシャル成長にて順次積層されている。ここで、半導体層51の膜厚は半導体層52の膜厚よりも厚くすることができる。また、半導体層51、52は、半導体基板31および半導体層33、35よりもエッチングレートが大きな材質を用いることができ、半導体基板31、半導体層51、33、52、35の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどの中から選択された組み合わせを用いることができる。特に、半導体基板31がSiの場合、半導体層51、52としてSiGe、半導体層33、35としてSiを用いることが好ましい。これにより、半導体層51、52と半導体層33、35との間の格子整合をとることを可能としつつ、半導体層51、52と半導体層33、35との間の選択比を確保することができる。また、半導体層51、33、52、35しては、単結晶半導体層の他、多結晶半導体層、アモルファス半導体層または多孔質半導体層を用いるようにしてもよい。また、半導体層51、52の代わり、単結晶半導体層をエピタキシャル成長にて成膜可能なγ−酸化アルミニウムなどの金属酸化膜を用いるようにしてもよい。また、半導体層51、33、52、35の膜厚は、例えば、1〜100nm程度とすることができる。また、半導体層33,35は不純物がドーピングされていないイントリンジック半導体を用いることが好ましい。
そして、半導体層35の熱酸化やCVD法により半導体層35の表面を保護する下地酸化膜53を形成する。そして、CVDなどの方法により、下地酸化膜53上の全面に酸化防止膜54を形成する。なお、酸化防止膜54としては、例えば、シリコン窒化膜を用いることができる。
次に、図2に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、酸化防止膜54、下地酸化膜53、半導体層35、52、33、51をパターニングすることにより、半導体基板31の一部を露出させる溝36を所定の方向に沿って形成する。なお、溝36の配置位置は、半導体層33の素子分離領域の一部に対応させることができる。また、半導体基板31の一部を露出させる場合、半導体基板31の表面でエッチングを止めるようにしてもよいし、半導体基板31をオーバーエッチングして半導体基板31に凹部を形成するようにしてもよい。
さらに、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、酸化防止膜54、下地酸化膜53、半導体層35、52をパターニングすることにより、溝36と重なるように配置された溝36よりも幅の広い溝37を形成する。ここで、溝37の配置位置は、半導体層35の素子分離領域に対応させることができる。
次に、図3に示すように、CVDなどの方法により、溝36、37内に埋め込まれ、半導体層33、35を半導体基板31上で支持する支持体56を半導体基板31上の全面に形成する。なお、支持体56の材質としてはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜あるいはシリコン酸窒化膜などの絶縁体を用いることができる。あるいは、支持体56の材質として、結晶半導体層の他、多結晶半導体層、アモルファス半導体層などを用いるようにしてもよい。ここで、半導体基板31上の全面を覆うように形成された支持体56は、半導体層33、35の撓み等を抑制して、平坦性を保ったまま半導体層33、35を支持する必要がある。そのため、その機械的な強度を確保する意味で、最小素子分離幅より厚い膜厚にすることが好ましい。
次に、図4に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて酸化防止膜54、下地酸化膜53、半導体層35、52、33、51をパターニングすることにより、半導体層51の一部を露出させる溝38を溝36と直交する方向に沿って形成する。なお、溝38の配置位置は、半導体層33、35の素子分離領域に対応させることができる。また、半導体層51の一部を露出させる場合、半導体層51の表面でエッチングを止めるようにしてもよいし、半導体層51をオーバーエッチングして半導体層51に凹部を形成するようにしてもよい。あるいは、溝38内の半導体層51を貫通させて半導体基板31の表面を露出させるようにしてもよい。
次に、図5に示すように、溝38を介してエッチングガスまたはエッチング液を半導体層51、52に接触させることにより、半導体層51、52をエッチング除去し、半導体基板31と半導体層33との間に空洞部57aを形成するとともに、半導体層33、35間に空洞部57bを形成する。
ここで、溝36、37内に支持体56を設けることにより、半導体層51、52が除去された場合においても、半導体層33、35を半導体基板31上で支持することが可能となるとともに、溝36、37とは別に溝38を設けることにより、半導体層33、35下にそれぞれ配置された半導体層51、52にエッチングガスまたはエッチング液を接触させることが可能となる。このため、半導体層33、35の結晶品質を損なうことなく、半導体層33、35と半導体基板31との間の絶縁を図ることが可能となる。
なお、半導体基板31、半導体層33、35がSi、半導体層51、52がSiGeの場合、半導体層51、52のエッチング液としてフッ硝酸を用いることが好ましい。これにより、SiとSiGeの選択比として1:100〜1000程度を得ることができ、半導体基板31および半導体層33、35のオーバーエッチングを抑制しつつ、半導体層51、52を除去することが可能となる。また、半導体層51、52のエッチング液としてフッ硝酸過水、アンモニア過水、あるいはフッ酢酸過水などを用いても良い。
また、半導体層51、52をエッチング除去する前に、陽極酸化などの方法により半導体層51、52を多孔質化するようにしてもよいし、半導体層51、52にイオン注入を行うことにより、半導体層51、52をアモルファス化するようにしてもよいし、半導体基板51としてP型半導体基板を用いるようにしてもよい。これにより、半導体層51、52のエッチングレートを増大させることが可能となり、半導体層51、52のエッチング面積を拡大することができる。
次に、図6に示すように、半導体基板31および半導体層33、35の熱酸化を行うことにより、半導体基板31と半導体層33との間の空洞部57aに埋め込み絶縁層32を形成するとともに、半導体層33、35間の空洞部57bに埋め込み絶縁層34を形成する。なお、半導体基板31および半導体層33、35の熱酸化にて埋め込み絶縁層32、34を形成する場合、埋め込み性を向上させるために、反応律速となる低温のウェット酸化を用いることが好ましい。ここで、半導体基板31および半導体層33、35の熱酸化にて埋め込み絶縁層32、34を形成する場合、溝38内の半導体基板31および半導体層33、35が酸化され、溝38内の側壁に酸化膜39が形成される。
これにより、エピタキシャル成長時の半導体層33、35の膜厚および半導体層33、35の熱酸化時に形成された埋め込み絶縁層32、34の膜厚により、素子分離後の半導体層33、35の膜厚をそれぞれ規定することができる。このため、半導体層33、35の膜厚を精度よく制御することができ、半導体層33、35の膜厚のバラツキを低減させることを可能としつつ、半導体層33、35を薄膜化することができる。また、半導体層35上に酸化防止膜54を設けることで、半導体層35の表面が熱酸化されることを防止しつつ、半導体層35の裏面側に埋め込み絶縁層34を形成することが可能となる。
なお、空洞部57a、57bに埋め込み絶縁層32、34をそれぞれ形成した後、1100℃以上の高温アニールを行うようにしてもよい。これにより、埋め込み絶縁層32、34をリフローさせることが可能となり、埋め込み絶縁層32、34のストレスを緩和させることが可能となるとともに、第2半導体層4との境界における界面準位を減らすことができる。また、埋め込み絶縁層32、34は空洞部57a、57bを全て埋めるように形成しても良いし、空洞部57a、57bが一部残るように形成しても良い。
また、図6の方法では、半導体基板31および半導体層33、35の熱酸化を行うことにより、半導体基板31と半導体層33との間の空洞部57aに埋め込み絶縁層32を形成するとともに、半導体層33、35間の空洞部57bに埋め込み絶縁層34を形成する方法について説明したが、CVD法にて半導体基板31と半導体層33、35との間の空洞部57a、57bに絶縁膜を成膜させることにより、半導体基板31と半導体層33、35との間の空洞部57a、57b全体を埋め込み絶縁層で埋め込むようにしてもよい。
これにより、半導体層33、35の膜減りを防止しつつ、半導体基板31と半導体層33、35との間の空洞部57a、57bを酸化膜以外の材料で埋め込むことが可能となる。このため、半導体層33、35の裏面側にそれぞれ配置される埋め込み絶縁層32、34の厚膜化を図ることが可能となるとともに、半導体層33、35の裏面側の寄生容量を低減させることができる。
なお、空洞部57a、57bに埋め込まれる埋め込み絶縁層の材質としては、例えば、シリコン酸化膜の他、FSG(フッ化シリケードグラス)膜やシリコン窒化膜など、High−K膜やLow−K膜などを用いるようにしてもよい。
次に、図7に示すように、CVDなどの方法により、溝38内が埋め込まれるようにして、支持体56上に埋め込み絶縁体45を堆積する。なお、埋め込み絶縁体45の材質としてはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜あるいはシリコン酸窒化膜などの絶縁体を用いることができる。
次に、図8に示すように、CMP(化学的機械的研磨)などの方法を用いて埋め込み絶縁体45および支持体56を薄膜化するとともに、酸化防止膜54および下地酸化膜53を除去することにより、半導体層35の表面を露出させる。なお、酸化防止膜54は、CMPなどの方法にて埋め込み絶縁体45および支持体56を薄膜化する時のストッパー層として用いることができる。
次に、図9に示すように、半導体層35の表面の熱酸化を行うことにより、半導体層35の表面にゲート絶縁膜41を形成する。そして、CVDなどの方法により、ゲート絶縁膜41が形成された半導体層35上に多結晶シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術を用いてレジストパターンRを多結晶シリコン層上に形成し、レジストパターンRをマスクとして多結晶シリコン層をエッチングすることにより、半導体層35上にゲート電極42を形成する。
そして、レジストパターンRおよびゲート電極42を通してAs、P、B、BF2などの不純物のイオン注入IPを半導体層33に行うことにより、ゲート電極42下の半導体層33に自己整合的に配置された不純物導入層50(バックゲート電極)を形成する。ここで、レジストパターンRの膜厚およびイオン注入IP時のエネルギーは、ゲート電極42下では、不純物濃度のピークRP1が半導体層33の深さ方向の中央付近あるいは下方に来るとともに、図11のソース層43aおよびドレイン層43b下では、不純物濃度のピークRP2が半導体基板31内に来るように設定することが好ましい。
これにより、ゲート電極42下の半導体層33に自己整合的に配置された不純物導入層50(バックゲート電極)を形成することができ、ソース層43aおよびドレイン層43b下の半導体層33の不純物濃度をゲート電極42下のバックゲート電極領域の半導体層33の不純物濃度よりも低くすることができる。
次に、図10に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いてゲート電極42をパターニングすることにより、半導体層33の段差にかかっている部分のゲート電極42を除去する。
次に、図11に示すように、ゲート電極42をマスクとして、As、P、B、BF2などの不純物を半導体層35内にイオン注入することにより、ゲート電極42の側方に配置された低濃度不純物導入層からなるLDD層を半導体層35に形成する。そして、CVDなどの方法により、LDD層が形成された半導体層35上に絶縁層を形成し、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲート電極42の側壁にサイドウォール44を形成する。そして、ゲート電極42およびサイドウォール44をマスクとして、As、P、B、BF2などの不純物を半導体層35内にイオン注入することにより、サイドウォール44の側方にそれぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース層43aおよびドレイン層43bを半導体層35に形成する。
そして、CVDなどの方法により、ゲート電極42上に層間絶縁層46を堆積する。そして、層間絶縁層46および支持体56に埋め込まれ、半導体層33に接続されたバックゲートコンタクト電極C4を層間絶縁層46上に形成するとともに、層間絶縁層46に埋め込まれ、ゲート電極42、ソース層43aおよびドレイン層43bにそれぞれ接続されたゲートコンタクト電極C1、ソースコンタクト電極C2およびドレインコンタクト電極C3を層間絶縁層46上に形成する。
これにより、半導体層33、35の欠陥の発生を低減させつつ、半導体層33、35を埋め込み絶縁層32、34上にそれぞれ配置することが可能となり、SOI基板を用いることなく、SOIトランジスタを半導体層35に形成することが可能となるとともに、SOIトランジスタ下にバックゲート電極を配置することが可能となる。また、ゲート電極42を通して半導体層33にイオン注入を行うことにより、ゲート電極42下の半導体層33に自己整合的に配置された不純物導入層50を形成することができ、ソース層43aおよびドレイン層43b下の半導体層33の不純物濃度をゲート電極42下のバックゲート電極50の不純物濃度よりも低くすることができる。このため、SOIトランジスタのアクティブ領域の電位をバックゲート電極50にて効率よく制御することを可能としつつ、ソース層43aおよびドレイン層43b下の半導体層33に形成される空乏層を広げることが可能となり、ソース層43aおよびドレイン層43bの寄生容量を減らすことができる。このため、低電圧でのバックゲート電極50による閾値制御能力を向上させることが可能となるとともに、ソース層43aおよびドレイン層43b下にバックゲート電極が形成された半導体層が配置された場合においても、ソース層43aおよびドレイン層43bの寄生容量の充放電にかかる時間を削減することができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることを可能としつつ、SOIトランジスタの高速化を達成することができる。
なお、バックゲートコンタクト電極C4を介してゲート電極42と半導体層35とを電気的に接続するようにしてもよい。これにより、バックゲート電極とゲート電極42とが同電位となるように制御することができ、チャネル領域のポテンシャルの支配力を向上させ、サブスレショルド領域のドレイン電流立ち上がりを急峻にすることができる。このため、チップサイズの増大を抑制しつつ、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、電界効果型トランジスタの高耐圧化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。
符号の説明
31 半導体基板、 33、35 第2半導体層、51、52 第1半導体層、41 ゲート絶縁膜、42 ゲート電極、43a ソース層、43b ドレイン層、36、37、38 溝、46 層間絶縁層、32、34 埋め込み絶縁層、39 酸化膜、45 埋め込み絶縁体、50 不純物導入層、53 下地酸化膜、54 酸化防止膜、56 支持体、57a、57b 空洞部、44 サイドウォール、R レジストパターン、C1 ゲートコンタクト電極、C2 ソースコンタクト電極、C3 ドレインコンタクト電極、C4 バックゲートコンタクト電極

Claims (5)

  1. 第1絶縁層上に形成された第1半導体層からなるバックゲート電極と、
    前記第1半導体層上に形成された第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に形成された第2半導体層と、
    前記第2半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記第2半導体層に形成され、前記ゲート電極の一方の側に配置されたソース層と、
    前記第2半導体層に形成され、前記ゲート電極の他方の側に配置されたドレイン層とを備え、
    前記ソース層および前記ドレイン層下の第1半導体層の不純物濃度が、前記ゲート電極下のバックゲート電極の不純物濃度よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート電極下のバックゲート電極は、前記第1半導体層において、前記ゲート電極に自己整合的に導入された不純物導入層からなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記バックゲート電極と前記ゲート電極とを電気的に接続する配線層をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 半導体基板上に第1半導体層を成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層と同等のエッチングレートを持つ第3半導体層を前記第2半導体層上に成膜する工程と、
    前記第2半導体層と同等のエッチングレートを持つ第4半導体層を前記第3半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1から第4半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1溝を形成する工程と、
    前記半導体基板上で前記第2および第4半導体層を支持する支持体を前記第1溝内に形成する工程と、
    前記支持体が形成された前記第1および第3半導体層の少なくとも一部を前記第2および第4半導体層から露出させる第2溝を形成する工程と、
    前記第2溝を介して第1および第3半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記第1および第3半導体層がそれぞれ除去された第1および第2空洞部を形成する工程と、
    前記第1および第2空洞部にそれぞれ埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第4半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を通して前記第2半導体層にイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極下の第2半導体層に自己整合的に配置された不純物導入層を形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板および前記第2および第4半導体層は単結晶Si、前記第1および第3半導体層は単結晶SiGeであることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
JP2005343303A 2005-11-29 2005-11-29 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4626500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343303A JP4626500B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343303A JP4626500B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007150016A true JP2007150016A (ja) 2007-06-14
JP4626500B2 JP4626500B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=38211044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005343303A Expired - Fee Related JP4626500B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4626500B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009252814A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2011515020A (ja) * 2008-02-19 2011-05-12 コミサリヤ・ア・レネルジ・アトミク・エ・オ・エネルジ・アルテルナテイブ 埋め込み型トラッピング層によるトランジスタの閾値電圧の調整方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000196090A (ja) * 1998-12-26 2000-07-14 Hyundai Electronics Ind Co Ltd ダブルゲ―ト構造を持つsoi素子及びその製造方法
JP2003188383A (ja) * 2001-12-14 2003-07-04 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP2003324200A (ja) * 2002-05-02 2003-11-14 Tokyo Inst Of Technol 電界効果トランジスタ及びその製造方法
WO2005036638A1 (ja) * 2003-10-10 2005-04-21 Tokyo Institute Of Technology 半導体基板、半導体装置及び半導体基板の作製方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000196090A (ja) * 1998-12-26 2000-07-14 Hyundai Electronics Ind Co Ltd ダブルゲ―ト構造を持つsoi素子及びその製造方法
JP2003188383A (ja) * 2001-12-14 2003-07-04 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP2003324200A (ja) * 2002-05-02 2003-11-14 Tokyo Inst Of Technol 電界効果トランジスタ及びその製造方法
WO2005036638A1 (ja) * 2003-10-10 2005-04-21 Tokyo Institute Of Technology 半導体基板、半導体装置及び半導体基板の作製方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515020A (ja) * 2008-02-19 2011-05-12 コミサリヤ・ア・レネルジ・アトミク・エ・オ・エネルジ・アルテルナテイブ 埋め込み型トラッピング層によるトランジスタの閾値電圧の調整方法
JP2009252814A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4626500B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4644577B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
KR102330115B1 (ko) 절연체 상 반도체(soi) 기판을 형성하는 방법
US20120104498A1 (en) Semiconductor device having localized extremely thin silicon on insulator channel region
US20130020640A1 (en) Semiconductor device structure insulated from a bulk silicon substrate and method of forming the same
WO2012055201A1 (zh) 半导体结构及其制造方法
JP2010010215A (ja) 半導体装置の製造方法
CN108122976B (zh) 半导体结构及其形成方法、以及sram
JP2007027232A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4940797B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4231909B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20070029617A1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2009111046A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4626500B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR20070095062A (ko) 핀 전계 효과 트랜지스터 및 그 제조방법
JP4797495B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7491609B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP2007123827A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2006278632A (ja) 半導体基板、半導体装置、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法
JP2005332995A (ja) 半導体装置、及びその製造方法
JP4696821B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004207528A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4696518B2 (ja) 半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法
JP4670490B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2007194315A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2007042877A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070405

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees