JP2007149849A - 光送信器 - Google Patents
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Abstract
【課題】光信号のクロストークが生じないように半導体レーザを冷却することができ、また低コストで構成することができる光送信器を提供する。
【解決手段】波長多重方式にて送信される複数の光信号を生成するために、異なる光発振波長の光を発する第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を筐体1内に配してなる光送信器において、筐体1に筐体吸気孔1c及び筐体排気孔1dを形成し、筐体1内に空気を吸排気することで第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を空冷するファン2と、第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2の温度を検出する第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3と、各温度検出部13,23,33,…,N3が検出した温度に基づいて、ファン2の回転数を制御する制御部5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】波長多重方式にて送信される複数の光信号を生成するために、異なる光発振波長の光を発する第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を筐体1内に配してなる光送信器において、筐体1に筐体吸気孔1c及び筐体排気孔1dを形成し、筐体1内に空気を吸排気することで第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を空冷するファン2と、第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2の温度を検出する第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3と、各温度検出部13,23,33,…,N3が検出した温度に基づいて、ファン2の回転数を制御する制御部5とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、波長多重方式にて送信される複数の光信号を生成するために、光発振波長が異なる複数の発光素子を備える光送信器に関する。
長距離光増幅中継システム、例えばFTTH(Fiber To The Home)は、加入者宅側及び局側にそれぞれ設置されており、光信号を送受信する光送受信器、及び光増幅及び波長多重することにより光信号を1心光ファイバで中継するWDM(Wavelength Division Multiplexing)中継器から構成されている。
WDM中継器は、レーザ光の光発振波長が異なる複数の半導体レーザを備えており、加入者宅側の送受信器から送信された複数の信号に基づいて、各レーザ光をそれぞれ光変調することによって、異なる周波数の光信号を生成する。生成された光信号は、光合波器によって合波、つまり波長多重され、合波された光信号は、1心光ファイバを通じて、局側へ送信される。また、中継器は、局側から合波されて送信された光信号を光分波器によって、分波し、分波した光信号を所定周波数の光信号に変換して、加入者宅側へ送信する。
ところで、半導体レーザの光発振波長は半導体レーザの温度に依存する。
図5は、半導体レーザに係る光発振波長の温度特性を示すグラフである。図5に示すように、半導体レーザの光発振波長は、温度に比例して長くなる。半導体レーザの温度が変化した場合、波長多重される光信号の光発振波長が変化し、光信号のクロストークが生ずるおそれがある。
図5は、半導体レーザに係る光発振波長の温度特性を示すグラフである。図5に示すように、半導体レーザの光発振波長は、温度に比例して長くなる。半導体レーザの温度が変化した場合、波長多重される光信号の光発振波長が変化し、光信号のクロストークが生ずるおそれがある。
従来のWDM中継器においては、光信号のクロストークを防ぐために、各半導体レーザの温度を検出する温度検出部、半導体レーザ夫々を冷却するペルチェ素子、温度検出部が検出した温度に基づいて、半導体レーザの温度を所定温度以下に制御する制御部を備えている(例えば、特許文献1)。
このように構成されたWDM中継器においては、光信号のクロストークを効果的に抑えて、光信号を波長多重中継することができる。
特開平5−63282号公報
特開2001−230486号公報
特開2002−248729号公報
しかしながら、従来のWDM中継器は、複数の半導体レーザ夫々をペルチェ素子にて冷却する構成であるため、コスト高であるという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、光発振波長が異なる複数の発光素子を空冷するためのファンを備え、温度検出手段の検出結果に基づいてファンの回転数を制御するように構成することにより、光信号のクロストークが生じないように発光素子を空冷することができ、また低コストで製造することができる光送信器を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、温度検出手段が検出した温度のうち、最も高い温度に基づいて、ファンの回転数を制御するように構成することにより、各発光素子の温度を所定温度範囲に空冷することができるファンの回転数を簡易に特定して、光信号のクロストークが生じないように発光素子を空冷することができる光送信器を提供することにある。
本発明の他の目的は、光発振波長の差が小さい程、発光素子同士が近接するように構成することにより、光発振波長の差が小さい程、各発光素子の温度差を小さくし、光信号のクロストークを効果的に防ぐことができる光送信器を提供することにある。
本発明の他の目的は、光発振波長の隣接する発光素子同士が装置内において隣接するように構成することにより、光発振波長の隣接している発光素子同士の温度差を小さくし、光信号のクロストークを効果的に防ぐことができる光送信器を提供することにある。
第1発明に係る光送信器は、波長多重方式にて送信される複数の光信号を生成するために、光発振波長が異なる複数の発光素子を筐体内に配してなる光送信器において、前記筐体内に空気を吸排気することで前記複数の発光素子を空冷するファンと、前記複数の発光素子の夫々の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段が検出した夫々の温度に基づいて、前記ファンの回転数を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
第1発明にあっては、温度検出手段が検出した発光素子の夫々の温度に基づいて、制御手段は、ファンの回転数を制御し、発光素子の温度を所定温度範囲に保つ。発光素子の温度が所定温度範囲にある場合、該発光素子は、所定範囲内にある光発振波長の光を発する。
従って、発光素子が発する光を光変調及び波長多重した場合に生ずる光信号のクロストークを防ぐことができる。
また、ファンを用いて複数の発光素子を空冷するため、ペルチェ素子のような冷却素子を各発光素子に備える場合に比べて、上述の効果を有する光送信器を低コストで構成することができる。
従って、発光素子が発する光を光変調及び波長多重した場合に生ずる光信号のクロストークを防ぐことができる。
また、ファンを用いて複数の発光素子を空冷するため、ペルチェ素子のような冷却素子を各発光素子に備える場合に比べて、上述の効果を有する光送信器を低コストで構成することができる。
第2発明に係る光送信器は、前記温度検出手段が検出した温度を比較することにより、最も高い温度を特定する特定手段を備え、前記制御手段は、前記温度検出手段が検出し、前記特定手段が特定した温度に基づいて、前記ファンの回転数を制御するようにしてあることを特徴とする。
第2発明にあっては、制御手段は、特定手段が特定した発光素子の最も高い温度に基づいて、ファンの回転数を制御する。最も高温の発光素子を、所定温度範囲に空冷するようにした場合、他の発光素子も共に所定温度範囲に空冷される。従って、簡易な処理で、各発光素子を所定温度範囲に空冷するファンの回転数を特定し、各発光素子を空冷することができる。
第3発明に係る光送信器は、前記複数の発光素子が、光発振波長の差が小さい程、近接するように前記筐体内に配されていることを特徴とする。
第3発明にあっては、発光素子同士が近接している程、該発光素子の光発振波長の差は小さく、また各発光素子同士の温度差も小さい。発光素子同士の温度差が小さい場合、温度による各発光素子の光発振波長のずれも同程度であるため、クロストークが生ずる虞が低い。
第4発明に係る光送信器は、前記複数の発光素子が、光発振波長の隣接する前記発光素子同士が隣接するように、前記筐体内に配されていることを特徴とする。
第4発明にあっては、光発振波長の隣接している発光素子同士が互いに隣接している。隣接している該発光素子同士の温度差は、隣接していない他の発光素子同士の温度差に比べて小さい。発光素子同士の温度差が小さい場合、温度による各発光素子の光発振波長のずれも同程度であるため、クロストークが生ずる虞が低い。
第1発明によれば、光信号のクロストークが生じないように発光素子を空冷することができ、また低コストで光送信器を製造することができる。
第2発明によれば、最も高温の発光素子及び他の発光素子の温度を所定温度範囲に空冷することができるファンの回転数を簡易に特定して、光信号のクロストークが生じないように発光素子を空冷することができる。
第3発明によれば、光発振波長の差が小さい程、各発光素子の温度差が小さくなるように該発光素子を配し、光信号のクロストークを効果的に防ぐことができる。
第4発明によれば、光発振波長の隣接する発光素子同士の温度差が小さくなるように装置内構成において該発光素子を配し、光信号のクロストークを効果的に防ぐことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るWDM中継器Aの略示平面断面図、図2は、WDM中継器Aを備えた長距離光増幅中継システムを示すブロック図である。
長距離光増幅中継システムは、加入者宅側及び局側にそれぞれ設置されており、光信号を送受信する宅側光送受信器D,…,D及び局側光送受信器E,…,E、並びに宅側光送受信器D,…,D及び局側光送受信器E,…,Eの間を、波長多重することにより1心光ファイバCで中継する加入者宅側及び局側のWDM中継器A,Bから構成されている。
図1は、本発明の実施の形態に係るWDM中継器Aの略示平面断面図、図2は、WDM中継器Aを備えた長距離光増幅中継システムを示すブロック図である。
長距離光増幅中継システムは、加入者宅側及び局側にそれぞれ設置されており、光信号を送受信する宅側光送受信器D,…,D及び局側光送受信器E,…,E、並びに宅側光送受信器D,…,D及び局側光送受信器E,…,Eの間を、波長多重することにより1心光ファイバCで中継する加入者宅側及び局側のWDM中継器A,Bから構成されている。
WDM中継器Aは、宅側光送受信器D,…,Dとの間で異なる光発振波長λ01=1310nm及びλ10=1490nmで送受信し、局側のWDM中継器Bとの間で異なる光発振波長λ1,λ2,λ3,λ4,λ5,λ6,…,λ2N−1,λ2N(但し、Nは2以上の自然数)で光信号を送受信する第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1、各トランスポンダ11,21,31,…,N1が送受信する光信号を合波又は分波する光合分波器3、各トランスポンダ11,21,31,…,N1が接続されるコネクタパネル4、及び筐体1を備えている。光発振波長λ1,λ2,λ3,λ4,λ5,λ6,…,λ2N−1,λ2Nは、例えば1471nmを基準に、20nmずつ長くなるように設定されている。
筐体1は、略直方体形状であり、矩形の底面部1a、底面部1aに周設された筐体側壁部1b,…,1b、筐体側壁部1b,…,1bの上端に形成された図示しない天面部を備えている。略平行な2枚の筐体側壁部1b,1bの横方向一端側には、それぞれ筐体吸気孔1c及び筐体排気孔1dが対角をなすように形成されている。筐体排気孔1dには、ファン2、及びファン2を駆動するファン駆動部2aが設けられており(図3参照)、ファン2の回転によって、空気が筐体吸気孔1cから吸気され、筐体1内部、特に第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1を通流して、筐体排気孔1dから排気されるように構成されている。
第1トランスポンダ11は、宅側光送受信器D,…,Dから送信された光発振波長λ01の光信号を、光発振波長λ1の光信号に変換して局側のWDM中継器Bへ中継するために、宅側光送受信器D,…,Dから送信された光信号を電気信号にO/E変換するフォトダイオード、光発振波長λ1のレーザ光を発する第1半導体レーザ12、及びO/E変換された電気信号に基づいて、光発振波長λ1のレーザ光を光変調する光変調器を備えている。
また、第1トランスポンダ11は、局側のWDM中継器Bから送信され、光合分波器3にて分波された光発振波長λ2の光信号を電気信号にO/E変換するフォトダイオード、光発振波長λ10のレーザ光を発する図示しない半導体レーザ、及びO/E変換された電気信号に基づいて、光発振波長λ10のレーザ光を光変調する変調器を備えている。
なお、宅側光送受信器D,…,DとWDM中継器A間は、1心の光ファイバで光信号を送受信するように構成されている。
また、第1トランスポンダ11は、局側のWDM中継器Bから送信され、光合分波器3にて分波された光発振波長λ2の光信号を電気信号にO/E変換するフォトダイオード、光発振波長λ10のレーザ光を発する図示しない半導体レーザ、及びO/E変換された電気信号に基づいて、光発振波長λ10のレーザ光を光変調する変調器を備えている。
なお、宅側光送受信器D,…,DとWDM中継器A間は、1心の光ファイバで光信号を送受信するように構成されている。
更に、第1トランスポンダ11は、第1半導体レーザ12の温度を検出するサーミスタのような第1温度検出部13を備えており、第1半導体レーザ12、第1温度検出部13等は、略直方体形状の収容体14の略中央部に収容されている。
第1トランスポンダ11の収容体14は、収容体14を構成する一の側壁部が筐体吸気孔1cを有する筐体側壁部1bに対向するように筐体1内に配されており、前記側壁部には、筐体吸気孔1cに対向するように吸気孔15が形成されている。また、前記側壁部には、収容体14に吸気された空気を第1半導体レーザ12側へ案内する案内板16が形成されている。また、前記側壁部に略垂直であり、ファン2側の側壁部には排気孔17が形成されている。更に、吸気孔15が形成された側壁部に対向している側壁部には、吸気孔15に対向するように通気孔18が形成されている。
また、第1トランスポンダ11の通気孔18側には、第1トランスポンダ11と同様の吸気孔25、排気孔27、通気孔28及び案内板26を形成した収容体24を有する第2トランスポンダ21が、面接触するように配されている。第2トランスポンダ21は、光発振波長λ3のレーザ光を発する第2半導体レーザ22、第2半導体レーザ22の温度を検出する第2温度検出部23等を備えており、宅側光送受信器D,…,Dから送信された光発振波長λ01の光信号を光発振波長λ3の光信号に変換し、局側のWDM中継器Bから送信された光発振波長λ4の光信号を光発振波長λ10の光信号に変換して、宅側光送受信器D,…,Dへ送信するように構成してある。
第2トランスポンダ21の通気孔28側には、第1トランスポンダ11と同様の吸気孔35、排気孔37、通気孔38、及び案内板36を形成した収容体34を有する第3トランスポンダ31が配されている。以下同様にして、第3トランスポンダ31の通気孔38側には、第1トランスポンダ11と同様の第4乃至第(N−1)トランスポンダが順に配されている。
第(N−1)トランスポンダの通気孔側には、第1トランスポンダ11と同様の吸気孔N5、排気孔N7、通気孔N8及び案内板N6を形成した収容体N4を有する第NトランスポンダN1が配されている。
第NトランプポンダN1は、側壁部の外側に、通気孔N8から排気された空気を、筐体排気孔1d及び光合分波器3側へ案内する案内板N9が形成されている。
第NトランプポンダN1は、側壁部の外側に、通気孔N8から排気された空気を、筐体排気孔1d及び光合分波器3側へ案内する案内板N9が形成されている。
第3乃至第Nトランスポンダ31,…,N1は、それぞれ光発振波長λ5,…,λ2N−1のレーザ光を発する第3乃至第N半導体レーザ32,…,N2、第3乃至第N半導体レーザ32,…,N2の温度を夫々検出する第3乃至第N温度検出部33,…,N3等を備えており、宅側光送受信器D,…,Dから送信された光発振波長λ01の光信号を光発振波長λ5,…,λNの光信号に変換し、局側のWDM中継器Bから送信された光発振波長λ6,…,λ2Nの光信号を光発振波長λ10の光信号に変換して、宅側光送受信器D,…,Dへ送信するように構成してある。
第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1の第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2の光発振波長λ1、λ3、λ5、…,λ2N−1は、この順に長く、第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1は、筐体吸気孔1c側から筐体排気孔1d側へこの順で配されている。
つまり、各半導体レーザ12,22,32,…,N2は、光発振波長が、筐体吸気孔1c側から筐体排気孔1d側へ昇順になるように配されている。
別の観点によれば、各半導体レーザ12,22,32,…,N2は、光発振波長の差が小さい程、近接するように筐体1内に配されている。
つまり、各半導体レーザ12,22,32,…,N2は、光発振波長が、筐体吸気孔1c側から筐体排気孔1d側へ昇順になるように配されている。
別の観点によれば、各半導体レーザ12,22,32,…,N2は、光発振波長の差が小さい程、近接するように筐体1内に配されている。
光合分波器3は、例えば複数の誘電体多層膜フィルタを備えており、第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1にて光変調された光発振波長λ1,λ3,λ5,…,λ2N−1の光信号を合波し、またWDM中継器Bから送信された光信号を光発振波長λ2,λ4,λ6,…,λ2Nの光信号に分波する。光合分波器3で合波された光信号は、1心光ファイバCを通じて局側のWDM中継器Bへ送信される。また、1心光ファイバCを通じて局側のWDM中継器Bから送信された光信号は、光合分波器3で分波され、分波された光発振波長λ2,λ4,λ6,…,λ2Nの光信号は、それぞれ第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1に入力する。
図3は、WDM中継器Aの構成を示すブロック図である。
WDM中継器Aは、第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3の検出結果と、各半導体レーザ12,22,32,…,N2の温度を、各半導体レーザ12,22,32,…,N2が規定光発振波長のレーザ光を発する温度範囲に保つことができるファン2の回転数とを対応付けたテーブル6を備えている。テーブル6は、例えばファン2の回転数が、温度に対して増加関数となるような回転数及び温度を記憶している。なお、温度とファン2の回転数との対応関係は、実験によって特定する。
WDM中継器Aは、第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3の検出結果と、各半導体レーザ12,22,32,…,N2の温度を、各半導体レーザ12,22,32,…,N2が規定光発振波長のレーザ光を発する温度範囲に保つことができるファン2の回転数とを対応付けたテーブル6を備えている。テーブル6は、例えばファン2の回転数が、温度に対して増加関数となるような回転数及び温度を記憶している。なお、温度とファン2の回転数との対応関係は、実験によって特定する。
また、WDM中継器Aは、第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3の検出結果と、テーブル6とに基づいて、ファン2の回転数を制御する制御部5を備えている。制御部5は、図示しないCPU、ファン2の回転数制御に必要なコンピュータプログラムを記憶したROM、RAM等を備えており、CPUは、ROMから前記コンピュータプログラムをRAMに展開して実行することにより、ファン2の回転数を制御するように構成されている。
図4は、ファン2の回転数制御に係る制御部5の処理手順を示すフローチャートである。
電源が投入され、光信号の中継機能が動作している場合、制御部5は、第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3の検出結果を取得する(ステップS1)。そして、制御部5は、検出された温度を比較することにより、最も高い温度を特定する(ステップS2)。
電源が投入され、光信号の中継機能が動作している場合、制御部5は、第1乃至第N温度検出部13,23,33,…,N3の検出結果を取得する(ステップS1)。そして、制御部5は、検出された温度を比較することにより、最も高い温度を特定する(ステップS2)。
次いで、制御部5は、テーブル6を読み出し(ステップS3)、ステップS2で特定した温度と、ステップS3で読み出したテーブル6とに基づいて、ファン2の回転数を特定する(ステップS4)。
そして、制御部5は、ファン駆動部2aに制御信号を与えることにより、ステップS4で特定された回転数でファン2を回転させる(ステップS5)。
そして、制御部5は、ファン駆動部2aに制御信号を与えることにより、ステップS4で特定された回転数でファン2を回転させる(ステップS5)。
このように構成されたWDM中継器Aにあっては、図1の白矢印で示すように、ファン2が回転した場合、筐体吸気孔1cから吸気された空気は、第1トランスポンダ11の吸気孔15から収容体14内に吸気され、収容体14内部を通流して、排気孔17から排気されるため、通流する空気によって、第1半導体レーザ12は空冷される。また、収容体14内に吸気された空気の一部は、通気孔18及び吸気孔25を通じて、収容体24に吸気され、排気孔27から排出されるため、第2半導体レーザ22は空冷される。以下、同様にして、第3乃至第N収容体34,…,N4の内部を空気が通流することによって、第3乃至第N半導体レーザ32,N2は空冷される。
従って、単一のファン2によって、第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2が空冷されるため、各半導体レーザ12,22,32,…,N2にペルチェ素子を設けて、冷却する場合に比べて、低コストで第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を空冷することができ、光信号のクロストークを効果的に抑えることができる。
従って、単一のファン2によって、第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2が空冷されるため、各半導体レーザ12,22,32,…,N2にペルチェ素子を設けて、冷却する場合に比べて、低コストで第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を空冷することができ、光信号のクロストークを効果的に抑えることができる。
また、最も温度が高い第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2の温度に基づいて、ファン2の回転数を特定するように構成しているため、簡単な処理で第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2を空冷することができる。
更に、第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1は、光発振波長の差が小さい程、近接している。また、互いに近接している程、第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2の温度差が小さく、光発振波長のずれも同程度になる。従って、第1乃至第Nトランスポンダ11,21,31,…,N1の配置によって、クロストークが生ずるおそれのある光信号に係るレーザ光の光発振波長が、温度によって同程度ずれるようにすることができ、簡易に光信号のクロストークを抑えることができる。
更にまた、案内板16,26,36,…,N6を備えることにより、空気を第1乃至第N半導体レーザ12,22,32,…,N2側へ案内して、各半導体レーザ12,22,32,…,N2を効果的に空冷することができる。
なお、実施の形態として第1乃至第Nトランスポンダ、及び光合分波器を備えたWDM中継器を説明したが、光合分波器を別体とした光通信装置、又は光送信器に、本発明を適用しても良い。
また、実施の形態にあっては、複数の半導体レーザの温度を比較することで、最も高い温度を特定し、該温度に基づいてファンの回転数を制御するように構成しているが、該温度及び他の半導体レーザの温度を用いて、ファンの回転数を特定するように構成しても良い。例えば、実験によって、複数の温度と、各半導体レーザを所定温度以下に空冷するためのファンの回転数とを対応付けたテーブルを備えると良い。複数の温度を用いてファンの回転数を特定した場合、より適当なファンの回転数を特定することができる。
更に、第1乃至第N温度検出部の一例として、サーミスタを説明したが、各半導体レーザの温度を検出することができるのであれば、これに限定されない。例えば、ダイオード、温度センサー付きポテンショメータ等を温度検出部として備えても良い。
更にまた、発光素子として、半導体素子からなるレーザを備えているが、光通信用の光発振波長を生成することができ、且つ光発振波長が温度に依存するような発光素子であれば、半導体素子に限定されない。
A WDM中継器
B WDM中継器
C 光ファイバ
D 宅側光送受信器
E 局側光送受信器
1 筐体
1a 底面部
1b 筐体側壁部
1c 筐体吸気孔
1d 筐体排気孔
2 ファン
2a ファン駆動部
3 光合分波器
4 コネクタパネル
5 制御部
6 テーブル
11,…,N1 第1乃至第Nトランスポンダ
12,…,N2 第1乃至第N半導体レーザ
13,…,N3 第1乃至第N温度検出部
14,…,N4 収容体
15,…,N5 吸気孔
16,…,N6 案内板
17,…,N7 排気孔
18,…,N8 通気孔
B WDM中継器
C 光ファイバ
D 宅側光送受信器
E 局側光送受信器
1 筐体
1a 底面部
1b 筐体側壁部
1c 筐体吸気孔
1d 筐体排気孔
2 ファン
2a ファン駆動部
3 光合分波器
4 コネクタパネル
5 制御部
6 テーブル
11,…,N1 第1乃至第Nトランスポンダ
12,…,N2 第1乃至第N半導体レーザ
13,…,N3 第1乃至第N温度検出部
14,…,N4 収容体
15,…,N5 吸気孔
16,…,N6 案内板
17,…,N7 排気孔
18,…,N8 通気孔
Claims (4)
- 波長多重方式にて送信される複数の光信号を生成するために、光発振波長が異なる複数の発光素子を筐体内に配してなる光送信器において、
前記筐体内に空気を吸排気することで前記複数の発光素子を空冷するファンと、
前記複数の発光素子の夫々の温度を検出する温度検出手段と、
該温度検出手段が検出した夫々の温度に基づいて、前記ファンの回転数を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする光送信器。 - 前記温度検出手段が検出した温度を比較することにより、最も高い温度を特定する特定手段を備え、
前記制御手段は、
前記温度検出手段が検出し、前記特定手段が特定した温度に基づいて、前記ファンの回転数を制御するようにしてある
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。 - 前記複数の発光素子は、
光発振波長の差が小さい程、近接するように前記筐体内に配されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光送信器。 - 前記複数の発光素子は、
光発振波長の隣接する前記発光素子同士が隣接するように、前記筐体内に配されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光送信器。
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---|---|---|---|
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JP2005340512A JP2007149849A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 光送信器 |
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