JP2007149358A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に形成された第1流路(21A)と、裏面に形成された第2流路(22A)と、を備えた燃料電池用セパレータ(12A)であって、第1流路(21A)は、複数の第1メイン流路(71A)と、その第1メイン流路(71A、71A)間を流体が流れるように連絡する第1サブ流路と、を有する。第2流路(22A)は、複数の第2メイン流路(81A)と、その第2メイン流路(81A,81A)間を流体が流れるように連絡する第2サブ流路と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明の第2の目的は、冷媒の流路においてその流れの均一性を高めることができる燃料電池用セパレータを提供することにある。
反応ガスが流れる第1メイン流路及び第1サブ流路は、MEAが面するセパレータの面に形成されるとよい。こうすることで、第1サブ流路を形成しない構成に比べて、MEAの反応ガスのガス拡散性及び第1メイン流路における排水性を向上することができる。
一方、冷媒が流れる第2メイン流路及び第2サブ流路は、MEAとは反対側のセパレータの面に形成されるとよい。こうすることで、第2サブ流路を形成しない構成に比べて、第2メイン流路間の冷媒の熱分布を均一化させることができる。
本発明の第2の燃料電池用セパレータによれば、冷媒の流路においてその流れの均一性を高めることができる。
燃料電池1は、基本単位である多数の単セル2を積層した積層スタック構造を有する。燃料電池1は、スタック構造の両端に位置する単セル2の外側に、順次、出力端子4付きの集電板5、絶縁板6およびエンドプレート7を各々配置して構成されている。燃料電池1は、例えば、両エンドプレート7間を架け渡すようにして設けられたテンションプレートが各エンドプレート7にボルト固定されることで、単セル2の積層方向に所定の圧縮力がかかった状態となっている。
単セル2は、MEA11と、これを挟持する一対のセパレータ12A、12Bと、で構成されている。MEA11は、イオン交換膜からなる電解質膜15と、電解質膜15を挟んだ一対の電極(アノードおよびカソード)16A,16Bと、で構成されている。そして、電極16Aの外面にセパレータ12Aが面し、電極16Bの外面にセパレータ12Bが面している。
セパレータ12Bは、電極16Bに面する表面に形成されたガス流路21Bと、この表面と反対の裏面に形成された冷媒流路22Bと、を有している。
冷媒流路22A,22Bは、冷却水に代表される冷媒を燃料電池1内部に通流させるための流路である。冷媒流路22A,22Bを流れる冷媒は、起電力を得る電気化学反応で発生した熱を低減し、燃料電池1の温度上昇を抑制する。
隣接する単セル2,2間では、冷媒流路22Aと冷媒流路22Bとの少なくとも一部分が連通するよう、セパレータ12Aとセパレータ12Bとが設けられる。好ましくは、冷媒流路22Aの幅と冷媒流路22Bの幅とがセル積層方向視で略一致するように両者は対向する。こうすれば、セパレータ12A,12B間の導通性と、冷媒流路の確保とを両立できる。
セパレータ12Aは、平面視矩形状に形成されている。セパレータ12Aは、一平面内において、冷媒流路22A(表面ではガス流路21A)がある発電対応エリアと、発電対応エリアの四周を囲うようにある非発電対応エリアと、を有している。セパレータ12Aの表面における発電対応エリアは、電極16Aに面する領域であり、セパレータ12Aの表面における非発電対応エリアは、電極16Aに面しない或いは一部が僅かに面する領域である。
水素ガスのサブ流路72Aと酸素ガスのサブ流路72Bとは、MEA11を挟んでセル積層方向において位置ずれすることなく対向する。かかる位置関係に設定することで、単セル2を積層化する上で有用となる。
セパレータ12Aの凸部91Aには水素ガスのサブ流路72Aが形成され、セパレータ12Bの凸部91Bには酸素ガスのサブ流路72Bが形成されている。このため、セル面に局部的フラッディングが生じて一つのメイン流路71A又は71Bが閉塞しても、水素ガス又は酸素ガスはサブ流路72A又は72Bを通って隣のメイン流路71A又は71Bに流れることができる。
Claims (12)
- 表面に形成された第1流路と、
裏面に形成された第2流路と、を備えた燃料電池用セパレータであって、
前記第1流路は、複数の第1メイン流路と、その第1メイン流路間を流体が流れるように連絡する第1サブ流路と、を有し、
前記第2流路は、複数の第2メイン流路と、その第2メイン流路間を流体が流れるように連絡する第2サブ流路と、を有する燃料電池用セパレータ。 - 前記第1メイン流路と前記第1サブ流路とは、流路断面積が異なる請求項1に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記第1サブ流路は、前記第1メイン流路よりも流路断面積が小さい請求項2に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記第1サブ流路は、前記第1メイン流路よりも流体抵抗が大きい請求項1ないし3のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記第1流路及び前記第2流路の一方は、冷媒流路である請求項1ないし4のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
- 表面に形成され、冷媒が流れる第1流路と、
裏面に形成された第2流路と、を備えた燃料電池用セパレータであって、
前記第1流路は、複数の第1メイン流路と、その第1メイン流路間を冷媒が流れるように連絡する第1サブ流路と、を有し、
前記第1サブ流路は、前記第1メイン流路よりも流路断面積が小さい燃料電池用セパレータ。 - 前記第1サブ流路は、前記第1メイン流路間を複数箇所で連絡する請求項1ないし6のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記第2サブ流路は、前記第2メイン流路間を複数箇所で連絡する請求項7に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記第1サブ流路と前記第2サブ流路とは、それらの延在方向から見たとき、当該延在方向に直交する方向に交互に並んでいる請求項8に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記表面から見たときに凹である第1凹部であって、それぞれが前記第1メイン流路を構成する複数の第1凹部と、
前記裏面から見たときに凹であり且つ前記第1凹部間に隣接するように位置する第2凹部であって、それぞれが前記第2メイン流路を構成する複数の第2凹部と、を備え、
前記第1サブ流路は、前記第2凹部の底部背面の一部を凹状に形成することにより構成され、
前記第2サブ流路は、前記第1凹部の底部背面の一部を凹状に形成することにより構成されている請求項1ないし9のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。 - 当該燃料電池用セパレータは、金属で形成されている請求項1ないし10のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記燃料電池は、固体高分子型である請求項1ないし11のいずれか一項に記載の燃料電池用セパレータ。
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