JP2009016110A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】連通路による円滑なガスの拡散を実現するとともに、冷却水流路の圧力損失を低減させて冷却性能を確保することができる。
【解決手段】本発明は、膜電極接合体11への対向面に形成され、反応ガスが流れる複数の溝状の反応ガス流路24と、同じく膜電極接合体11への対向面に形成され、隣り合う反応ガス流路24同士を連通する連通路27と、膜電極接合体11への対向面の背面に反応ガス流路24と並列に形成され、冷却水流路51の一部を構成する複数の溝状の冷却水流路形成路26とを備えた燃料電池用セパレータ20であって、膜電極接合体11から連通路27の底面27aまでの距離が、膜電極接合体11から反応ガス流路24の底面24aまでの距離よりも短いことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は燃料電池用セパレータに関する。
従来の燃料電池用セパレータは、電解質膜に設けられたアノード電極と接する面に、複数のアノードガス(燃料ガス)流路を形成していた。また、電解質膜に設けられたカソード電極と接する面には、アノードガス通路におけるガス流れ方向と逆向きにカソードガス(酸化剤ガス)を流すための複数のカソードガス流路を形成していた。そして、各ガス流路の後半には、隣り合うガス流路同士を連通する連通路を形成し、ガス流路後半でのガスの拡散を促進していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−250568号公報
しかしながら、金属セパレータのように、ガス流路を形成するリブの裏に冷却水が流れる構造となっている場合、連通路を設けることによってリブの裏の冷却水流路が狭くなってしまう。そうすると、圧力損失が上昇して冷却水流量が減ってしまい、セルの冷却性能が低下するという問題点があった。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、円滑なガスの拡散を実現するとともに、冷却水流路の圧力損失を低減させて冷却性能を確保することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、膜電極接合体(11)への対向面に形成され、反応ガスが流れる複数の溝状の反応ガス流路(24,34)と、同じく前記膜電極接合体(11)への対向面に形成され、隣り合う前記反応ガス流路(24,34)同士を連通する連通路(27,37)と、前記膜電極接合体(11)への対向面の背面に前記反応ガス流路(24,34)と並列に形成され、冷却水流路(51)の一部を構成する複数の溝状の冷却水流路形成路(26,36)とを備えた燃料電池用セパレータ(20,30)であって、前記膜電極接合体(11)から前記連通路(27,37)の底面(27a,37a)までの距離が、前記膜電極接合体(11)から前記反応ガス流路(24,34)の底面(24a,34a)までの距離よりも短いことを特徴とする。
膜電極接合体から連通路の底面までの距離を、膜電極接合体から反応ガス流路の底面までの距離よりも短くしたので、連通路による円滑なガスの拡散を実現するとともに、冷却水流路の圧力損失を低減させて冷却性能を確保することができる。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
燃料電池システムは、燃料が有する化学エネルギを直接電気エネルギに変換するシステムである。燃料電池システムは、固体高分子電解質膜(以下「電解質膜」という)をアノード電極(陽極)とカソード電極(陰極)とで挟み、アノード電極に水素を含有する燃料ガスを供給し、カソード電極に酸素を含有する酸化剤ガスを供給する。これにより、アノード電極及びカソード電極の電解質膜側の表面で生じる以下の電気化学反応を利用して、電極から電気エネルギを取り出す。
アノード反応:H2 → 2H+ + 2e- ・・・(1)
カソード反応:2H+ + 2e- + (1/2)O2→ H2O ・・・(2)
図1は、このような燃料電池システムとして、自動車などの移動車両に用いられる燃料電池スタック10の斜視図である。
燃料電池スタック10は、積層された複数の単セル1と、一対の集電板2a,2bと、一対の絶縁板3a,3bと、一対のエンドプレート4a,4bと、図示しない4本のテンションロッドに螺合するナット5とを有する。
単セル1は、起電力を生じる固体高分子型燃料電池の単位セルである。単セル1は、1ボルト程度の起電圧を生じる。単セル1の構成の詳細については後述する。
一対の集電板2a,2bは、積層された複数の単セル1の外側にそれぞれ配置される。集電板2a,2bは、ガス不透過性の導電性部材で形成され、例えば、緻密質カーボンによって形成される。集電板2a,2bは、上辺の一部に出力端子6を備える。燃料電池スタック10は、出力端子6によって、各単セル1で生じた電子e-を取り出して出力する。
一対の絶縁板3a,3bは、集電板2a,2bの外側にそれぞれ配置される。絶縁板3a,3bは、絶縁性の部材で形成され、例えばゴムなどで形成される。
一対のエンドプレート4a,4bは、絶縁板3a,3bの外側にそれぞれ配置される。エンドプレート4a,4bは、剛性を備える金属性の材料で形成され、例えば鋼などで形成される。
一対のエンドプレート4a,4bのうち、一方のエンドプレート4aには、冷却水の入口孔41a及び出口孔41bと、アノードガスの入口孔42a及び出口孔42bと、カソードガスの入口孔43a及び出口孔43bとが形成される。なお、冷却水入口孔41a、アノードガス出口孔42b及びカソードガス入口孔43aは、エンドプレート4aの一端側(図中右側)に形成され、冷却水出口孔41b、アノードガス入口孔42a及びカソードガス出口孔43bは、他端側(図中左側)に形成される。
ここで、アノードガス入口孔42aに燃料ガスとしての水素を供給する方法としては、例えば水素ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法又は水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法がある。なお、水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンク等がある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリン等が考えられる。また、カソードガス入口孔43aに供給する酸化剤ガスとしては、一般的に空気が利用される。
ナット5は、燃料電池スタック10の内部を貫通する図示しない4本のテンションロッドの両端部に形成された雄ねじ部に螺合する。テンションロッドにナット5を螺合締結することで、燃料電池スタック10を積層方向に締め付ける。テンションロッドは、剛性を備えた金属材料で形成され、例えば鋼などで形成される。テンションロッドの表面には絶縁処理が施され、単セル1同士の電気短絡を防止している。
以下では、図2〜4を参照して、単セル1の構成の詳細について説明する。
図2は、図1のII-II線に沿う方向から見た単セル1の断面の一部を示す図である。
単セル1は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;以下「MEA」という)11を、アノードセパレータ20とカソードセパレータ30とで挟持して構成する。
MEA11は、電解質膜11aと、アノード電極11bと、カソード電極11cとを有する。MEA11は、電解質膜11aの一方の面にアノード電極11bを有し、他方の面にカソード電極11cを有する。
電解質膜11aは、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜である。電解質膜11aは、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。そのため、電解質膜11aの性能を引き出して発電効率を向上させるためには、電解質膜11aの水分状態を最適に保つ必要がある。そこで、本実施形態では、燃料電池スタック10に導入するアノードガスやカソードガスを加湿している。なお、電解質膜11aの水分状態を最適に保つための水には純水を用いる必要がある。これは不純物が混入した水を燃料電池スタック10に導入した場合には電解質膜11aに不純物が蓄積し、発電効率が低下するためである。
アノード電極11b及びカソード電極11cは、ガス拡散層、撥水層、及び触媒層から構成される。ガス拡散層は、充分なガス拡散性および導電性を有する部材によって形成され、例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスで形成される。撥水層は、ポリエチレンフルオロエチレンと炭素材を含む層である。触媒層は、白金が担持されたカーボンブラック粒子から形成される。
アノードセパレータ20は、アノード電極11bと接する。アノードセパレータ20は、アノード電極11bと接する側に、アノード電極11bにアノードガスを供給するためのガス流路24を有する。そして、アノード電極11bと直接接する面(後述するリブ25の頂面)25aの反対面に、発電により暖められた燃料電池スタック10を冷却する冷却水が流れる冷却水流路26を有する。
カソードセパレータ30も同様に、カソード電極11cと接する側に、カソード電極11cにカソードガスを供給するためのガス流路34を有し、カソード電極11cと接する面(後述するリブ35の頂面)35aの反対面に冷却水流路36を有する。
なお、隣接するアノードセパレータ20とカソードセパレータ30とに設けられたそれぞれの冷却水流路26,36は、互いに向き合うように形成されており、この冷却水流路26,36によって1つの冷却水流路51が形成される。
また、ガス流路24を流れるアノードガスと、ガス流路34を流れるカソードガスとは、MEA11を介して互いに逆向きに流れている。本実施形態では、ガス流路24を流れるアノードガスは紙面奥から手前へ流れており、ガス流路34を流れるカソードガスは紙面手前から奥へ流れている。
アノードセパレータ20及びカソードセパレータ30は、金属又はカーボンを材料としたセパレータである。
次に図3を参照して、本実施形態によるアノードセパレータ20について詳しく説明する。図3(A)は、本実施形態によるアノードセパレータ20をアノード電極側から見た平面図である。図3(B)は、図3(A)のB−B線に沿う断面図である。
図3(A)に示すように、アノードセパレータ20の一端(図中左側)には、上から順に、カソードガス出口孔43b、冷却水出口孔41b、アノードガス入口孔42aが形成される。一方、アノードセパレータ20の他端(図中右側)には、上から順に、アノードガス出口孔42b、冷却水入口孔41a、カソードガス入口孔43aが形成される。
また、アノードセパレータ20の表面には、複数の溝状のガス流路24が形成される。
ガス流路24は、ガス流路底面24aからアノード電極側へ突出してアノード電極と接する複数のリブ25の間に形成される流路である。なお、リブ25の背面が、前述した冷却水流路26となっている。リブ25の側面25bはテーパ状となっており、リブ頂面25aからガス流路底面24aへ向けて一定の角度で傾斜している。これにより、ガス流路24を流れるガス及び冷却水流路26を流れる冷却水の余分な乱流を抑制して圧力損失を低減している。
ガス流路24は、流路の後半に、隣り合うガス流路同士を連通する連通路27が所定の間隔でリブ25に形成された連通路部28を有する。なお、以下では、ガス流路24の後半に形成された連通路部28と区別するため、リブ25に連通路27が設けられていないガス流路24の前半を直線流路部29という。本実施形態では、直線流路部29と連通路部28との長さの割合はおおよそ7:3となっている。
図3(B)に示すように、連通路27は、連通路底面27aの高さがガス流路底面24aの高さよりも高くなるように形成される。
本実施形態では、リブ幅及びガス流路幅は同一に形成され、連通路幅はそれらの幅の半分となっている。
続いて、図4を参照して本実施形態によるカソードセパレータ30について詳しく説明する。図4(A)は、本実施形態によるカソードセパレータ30をカソード電極11c側から見た平面図である。図4(B)は、図4(A)のB−B線に沿う断面図である。
カソードセパレータ30は、アノードセパレータ20と同様の構成を有しており、ガス流路34と、リブ35と、連通路37とを有する。ガス流路34は、流路前半に直線流路部39を有し、流路後半に連通路部38を有する。リブ35の側面35bは、テーパ状に形成され、連通路底面37aの高さは、ガス流路底面34aの高さよりも高くなるように形成される。
カソードセパレータ30は、MEA11を介してアノードセパレータ20と対向しているため、カソードセパレータ30の一端側(図中左側)は、アノードセパレータ20の他端側(図3の右側)となる。そして、カソードセパレータ30の他端側(図中右側)が、アノードセパレータ20の一端側(図3の左側)となる。
したがって、カソードセパレータ30の一端側(図中左側)に、アノードセパレータ20の他端側に形成されていたアノードガス出口孔42b、冷却水入口孔41a、カソードガス入口孔43aが形成される。そして、カソードセパレータ30の他端側(図中右側)に、アノードセパレータ20の一端側に形成されていたカソードガス出口孔43b、冷却水出口孔41b、アノードガス入口孔42aが形成される。
次に、本実施形態によるアノードセパレータ20及びカソードセパレータ30の作用について、図1〜図4を参照して説明する。
冷却水は、冷却水入口孔41aから燃料電池スタック内へ流れ込み、冷却水流路26、36で形成される冷却水流路51を流れる。この冷却水は冷却水流路51を流れながら、アノードセパレータ20及びカソードセパレータ30の熱を吸収する。熱を吸収した冷却水は冷却水出口孔41bから外部へ排出される。
アノードガスは、アノードガス入口孔42aからアノードセパレータ20に形成されたガス流路24に流れ込む。アノードガスはガス流路24を流れながらアノード電極11bと接する。これにより、アノード電極11bでは、上記した式(1)の反応が生じる。ガス流路24を流れ、反応に利用されなかった余剰のアノードガスは、アノードガス出口孔42bから外部へ排出される。
一方、カソードガスは、カソードガス入口孔43aからカソードセパレータ30に形成されたガス流路34に流れ込む。カソードガスはガス流路34を流れながらカソード電極11cと接する。カソード電極11cでは、カソードガスと、式(1)の反応で生じたプロトンH+、電子e-とから、式(2)の反応が生じる。
カソード反応によって生じた水は、反応に利用されなかった余剰のカソードガスとともにガス流路34を流れてカソードガス出口孔43bから外部へ排出される。そのため、ガス流路後半になるほど水分量が増加する。その結果、カソードガス出口孔43bの付近で水詰まりが発生することがある。そうすると、ガス流路34におけるカソードガスの流れが阻害されて、カソード電極11cへのカソードガスの供給量が不十分となる。その結果、濃度過電圧が上昇するフラッディングという現象が起きて発電効率が低下する。
また、カソード反応で発生した水は、MEA11を通じて、アノードセパレータ20に形成されたガス流路24にも拡散していくので、アノード側でもフラッディングが起きて発電効率が低下する。
そこで、本実施形態によるアノードセパレータ20及びカソードセパレータ30は、ガス流路24,34の後半にそれぞれ連通路部28,38を設けて、カソード反応によって発生した水によるガス流路24,34の閉塞を防止している。
しかしながら、リブ25,35の背面に冷却水流路51を形成しているため、リブ25,35に単純にガス流路24,34を連通する連通路を設けてしまうと、冷却水流路51はその分狭くなる。そうすると、冷却水流路51の圧力損失が上昇して冷却水が流れ難くなってしまうので、単セル1の冷却性能が低下する。その結果、ガス流路24,34の雰囲気温度が上昇することになり、カソード反応によって発生した水が水蒸気となって、カソードガス中の水蒸気の分圧が増加し、酸素の分圧が低下する。そうすると、カソード電極11cへの酸素の供給量が不十分となり、結局フラッディングが起きて発電効率が低下することになる。
そこで、本実施形態によるアノードセパレータ20及びカソードセパレータ30は、単セル1の冷却性能をも確保できる形状とした。
具体的には、リブ25,35に設けた連通路27,37の底面27a,37aの高さを、ガス流路底面24a,34aの高さよりも高くした。換言すれば、MEA11から連通路底面27a,37aまでの距離を、MEA11からガス流路底面24a,34aまでの距離よりも短くして、連通路背面の冷却水流路51の断面積を拡げた。これにより、冷却水流路51の圧力損失の上昇を抑制して冷却水流路51を流れる冷却水の流量を増加させ、冷却性能を確保した。その結果、ガス流路24,34の雰囲気温度の上昇を抑えることができるので、カソードガス中の酸素分圧の低下を抑制でき、フラッディングによる発電効率の低下を防止できる。
図5は、図1のV-V線に沿う方向から見た単セル1の断面(図3及び図4のV-V線に沿う断面)の一部を示す図であり、前述したアノードセパレータ20の連通路27を含む断面の一部を示す図である。
図5に示すように、MEA11から連通路底面27aまでの距離(連通路27の高さ)は、MEA11からガス流路底面24aまでの距離(ガス流路24の高さ)よりも短くなっている。このように、連通路27の高さを、カソード反応によって発生した水によるガス流路24の閉塞を防止するため、換言すればアノードガスを拡散させるために必要な最低限の高さに制限することで、背面に形成される冷却水流路51が狭くなることを抑制している。これにより、冷却水流路51の圧力損失の上昇を抑制して冷却性能を確保できる。なお、本実施形態では、連通路27の高さは、ガス流路24の高さの半分となっている。連通路27の高さをガス流路24の高さの半分以下にすれば、より冷却性能の向上が図れる。
なお、図6に示すように、実際にはアノード電極11b及びカソード電極11cは、燃料電池スタックの組み立てのときに積層方向に締め付けられることで、リブ頂面25aに押さえつけられていない部分がセパレータ側にはみ出ている(テンティング)。
テンティング量y(mm)は、連通路幅及びガス流路幅のうち広いほうの幅x(mm)に対して線形に増加することが発明者らの実験により確認されている。具体的には、リブ幅が1mm、ガス流路幅が1mm、連通路幅が0.5mmのとき、テンティング量は、y=0.01x+0.03となることが確認されている。したがって、連通路27の高さは、このような知見から連通路幅及びガス流路幅のうち広いほうの幅に基づいて、テンティングによって連通路27が塞がれない高さに設定される。これにより、テンティングによる連通路27の閉塞を防止して、ガスの拡散不足によるフラッディングの発生を防止できる。
以上説明した本実施形態によれば、アノードセパレータ20及びカソードセパレータ30の形状を、単セル1の冷却性能を確保しつつ、アノードガス及びカソードガスの円滑な拡散を実現できる形状とした。
具体的には、ガス流路24,34の後半に連通路部28,38を設けた。これにより、カソード反応によって発生した水によるガス流路24,34の閉塞を防止し、アノードガス及びカソードガスの円滑な拡散を実現した。その結果、ガス流路24,34を流れるガスの流れが阻害されず、ガスが十分に拡散するので、フラッディングの発生を防止できる。
そしてさらに、連通路部28,38に形成された連通路27,37の高さを、テンティングを考慮したアノードガス及びカソードガスを拡散させるために必要な最低限の高さとした。これにより、連通路27,37の背面に形成される冷却水流路51の断面積を拡げて圧力損失の上昇を抑制して冷却性能を確保した。その結果、ガス流路24,34の雰囲気温度の上昇を抑えることができるので、カソードガス中の酸素分圧の低下を抑制でき、フラッディングの発生を防止できる。
また、リブ25,35の側面25b,35bをテーパ状に形成したことで、冷却水流路51を流れる冷却水の余分な乱流を抑制できるので圧力損失を低減でき、冷却性能を向上できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図7を参照して説明する。本実施形態は、連通路27の背面の冷却水流路51の断面積を拡大した点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。なお、以下に示す各実施形態では前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を用いて重複する説明を適宜省略する。
図7は、本実施形態によるアノードセパレータ220とカソードセパレータ230とで狭持された単セル1の断面の一部を示す図であり、アノードセパレータ220の連通路27を含む部位の断面図である。
単セル1の冷却性能を重要視するときは、冷却水流路51の圧力損失を低減して冷却水を流れやすくする必要がある。そこで、本実施形態によるアノードセパレータ220は、連通路27の底面27aのリブ25の幅が、ガス流路24の幅よりも広くなるように形成される。これにより、連通路27の背面に形成される冷却水流路51の幅も広くなり、圧力損失が低減して冷却性能が向上する。アノードセパレータ220に併せて、カソードセパレータ230のガス流路34の幅も狭くされる。
なお、連通路27の幅は、連通路27の背面の冷却水流路51の断面積が、直線流路部の冷却水流路51の断面積(図2で示されている冷却水流路51の断面積)と同等となるように拡げられている。
以上説明した本実施形態によれば、連通路27の背面の冷却水流路51の断面積を、直線流路部の冷却水流路51の断面積と同等にした。具体的には、連通路27の底面27aのリブ25の幅が、ガス流路24の幅よりも広くなるようにアノードセパレータ220を形成した。これにより、冷却水流路51の圧力損失を低減して、冷却性能を向上できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図8を参照して説明する。本実施形態は、連通路27と隣り合うガス流路底面24bの高さを、ガス流路底面24aの高さよりも高くした点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
図8は、本実施形態によるアノードセパレータ320の一部をアノード電極側から見た斜視図である。
前述したように、単セル1の冷却性能を重要視するときは、冷却水流路51の圧力損失を低減して冷却水を流れやすくする必要がある。そこで本実施形態では、連通路27と隣り合うガス流路底面24bの高さを、ガス流路底面24aの高さよりも高くして、連通路底面27aの高さと同等となるように、アノードセパレータ320を形成した。
このように、連通路27と隣り合うガス流路底面24bの高さを、ガス流路底面24aの高さよりも高くすることで、ガス流路底面24bの背面にも冷却水を流すことができる。これにより、冷却水流路51の圧力損失を低減して、冷却性能を向上できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、上記各実施形態では、ガス流れ方向と同方向のリブ25の側面(ガス流路24の側壁)25bだけをテーパ形状としたが、ガス流れ方向と鉛直方向のリブ25の側面(連通路27の側壁)25cをテーパ形状としてもよい。これにより、リブ25の背面に形成される冷却水流路51の圧力損失を低減することができる。
また、上記各実施形態では、ガス流路24及びガス流路34を流れるガス流れ方向が反対方向であったが、ガス流れ方向を同じ方向とした場合には、隣接するアノードセパレータ20の連通路部28と、カソードセパレータ30の連通路部38とが重なり合うことになる。そうすると、図9に示すように、アノードセパレータ20の連通路底面27aの背面に形成された冷却水流路26と、カソードセパレータ30の連通路底面37aの背面に形成された冷却水流路36とで冷却水流路51が形成されることがある。この場合、冷却水流路51の断面積が極端に狭くなってしまう。
そこで、隣接するアノードセパレータ20の連通路部28と、カソードセパレータ30の連通路部38とが重なり合う場合には、連通路27と連通路37の位置を相互にずらして連通路27の背面には連通路37が位置しないようにする。これにより、冷却水流路51の圧力損失を低減することができる。
燃料電池スタックの斜視図である。 図1のII-II線に沿う方向から見た単セルの断面の一部を示す図である。 本発明の第1実施形態によるアノードセパレータを示す図である。 本発明の第1実施形態によるカソードセパレータを示す図である。 図1のV-V線に沿う方向から見た単セルの断面の一部を示す図であり、アノードセパレータの連通路を含む断面の一部を示す図である。 テンティングについて説明する図である。 本発明の第2実施形態によるアノードセパレータとカソードセパレータとで狭持された単セルの断面の一部を示す図であり、アノードセパレータの連通路を含む断面の一部を示す図である。 本発明の第3実施形態によるアノードセパレータの一部をアノード電極側から見た斜視図である。 アノードセパレータの連通路底面の背面に形成された冷却水流路と、カソードセパレータの連通路底面の背面に形成された冷却水流路とで冷却水流路が形成された例を示した図である。
符号の説明
11 膜電極接合体
20 アノードセパレータ(燃料電池用セパレータ)
24 ガス流路(反応ガス流路)
24a ガス流路底面
25b リブ側面(ガス流路側壁)
25c リブ側面(連通路側壁)
26 冷却水流路(冷却水流路形成路)
27 連通路
27a 連通路底面
30 カソードセパレータ(燃料電池用セパレータ)
34 ガス流路(反応ガス流路)
35b リブ側面(ガス流路側壁)
35c リブ側面(連通路側壁)
36 冷却水流路(冷却水流路形成路)
37 連通路
37a 連通路底面
51 冷却水流路

Claims (9)

  1. 膜電極接合体への対向面に形成され、反応ガスが流れる複数の溝状の反応ガス流路と、
    同じく前記膜電極接合体への対向面に形成され、隣り合う前記反応ガス流路同士を連通する連通路と、
    前記膜電極接合体への対向面の背面に前記反応ガス流路と並列に形成され、冷却水流路の一部を構成する複数の溝状の冷却水流路形成路と、
    を備え、
    前記膜電極接合体から前記連通路の底面までの距離が、前記膜電極接合体から前記反応ガス流路の底面までの距離よりも短い
    ことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 前記反応ガス流路及び前記連通路の幅のうち広いほうの幅に基づいて、その幅が広くなるほど前記膜電極接合体から前記連通路の底面までの距離を長くした
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用セパレータ。
  3. 一の前記燃料電池用セパレータの背面に形成された前記冷却水流路形成路と、他の前記燃料電池用セパレータの背面に形成された前記冷却水流路形成路とを、互いに向かい合わせることで形成される冷却水流路の断面積を、前記連通路を形成した部位の背面の冷却水流路の断面積と、前記連通路を形成した部位以外の背面の冷却水流路の断面積とで対比したときに、両断面積が略同一となるように、前記連通路を形成した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池用セパレータ。
  4. 前記反応ガス流路を流れるガスのガス流れ方向に対して鉛直方向の前記連通路の底面の幅は、前記反応ガス流路の幅よりも広く、その連通路を形成した部位の背面の冷却水流路の断面積と、その連通路を形成した部位以外の背面の冷却水流路の断面積とが略同一である
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池用セパレータ。
  5. 前記膜電極接合体から前記連通路の底面までの距離は、前記膜電極接合体から前記反応ガス流路の底面までの空間の距離の半分以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池用セパレータ。
  6. 前記反応ガス流路の側壁は、一定の角度で傾斜したテーパ状である
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータ。
  7. 前記連通路の側壁は、一定の角度で傾斜したテーパ状である
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータ。
  8. 前記連通路は、前記反応ガス流路の流路後半に形成される
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータ。
  9. 前記冷却水流路を形成したときに、一の前記燃料電池用セパレータに形成された連通路の背面の冷却水流路形成路と、他の前記燃料電池用セパレータに形成された連通路の背面の冷却水流路形成路とが、対向しないように両連通路の位置を互いにずらして構成された
    ことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータを用いた燃料電池スタック。
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