JP2007147706A - 定着機構 - Google Patents

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Hironaga Motokawa
浩永 本川
Shigeji Okano
茂治 岡野
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Abstract

【課題】 この発明の課題は、定着ローラ対の定着部に媒体先端が進入するときのショック目振動を防止し、また媒体の種類や厚みに応じた定着条件の変化に対応可能な安価で高耐久な定着機構を提供することにある。
【解決手段】 定着ローラ対のローラ間ギャップを規制するローラ間ギャップ規制手段と、ローラ間ギャップの規制量を媒体の厚さや種類に応じて変更可能なギャップ規制量変更手段と、定着条件に変更が生じてもギャップイニシャル位置を再検出可能なギャップイニシャル位置検出手段とを備えた構成とする。
ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対の摩擦力によって一方の定着ローラが従動回転することで定着ローラ対のギャップ規制量が変化する偏心カムを備え、ギャップ規制量の増加により定着ローラ対の摩擦力がなくなり従動回転側の定着ローラが停止する偏心カム位置をギャップイニシャル位置とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子写真プリンタの媒体へのトナー画像の定着に関し、加熱定着時に一対の定着ローラにより圧力を付加して定着を行う場合に、不必要に高い圧力を付加する事で、媒体先端が定着ローラ対に進入するときに発生する圧痕により、定着ローラ表面材料劣化による定着ローラの寿命の短命化を軽減する定着機構を実現する技術に関するものである。
従来、電子写真プリンタにおいてトナー画像の媒体への定着は、定着ローラをヒーターにより加熱し、この定着ローラに媒体を接触させることで加熱することによって、トナーの樹脂成分を溶融させることで行われていた。
この加熱定着時に、強固な定着強度を得るためには、トナー樹脂成分の溶融時に定着ローラ対により付圧をかけることで、媒体表面の微小な凹凸に溶融したトナーを浸透させること、即ちアンカー効果が必要である。
また溶融時に加えられる圧力は、トナー粒子間の結合を促進しトナーの自己凝集力をあげて定着強度を向上させる効果もあることが知られている。
しかし、定着ローラによる媒体への圧力を上げると、媒体先端が定着ローラ対の定着部であるニップ部に進入するとき及び媒体後端が定着ローラ対のニップ部を出るときにショック目と呼ばれる振動が発生し、定着光沢ムラの原因となったり、定着ローラ表面に媒体の先端エッジ進入による圧痕が発生し、定着ローラ表面材料劣化による定着ローラ寿命の短命化の原因となったりしていた。
このような問題に対し、ローラ対のニップ部に媒体が進入するときにローラ間ギャップを一時的に広げることでショック目を軽減する装置や、ローラ間ギャップを工場出荷時の定着条件を前提としてローラ間ギャップのギャップイニシャル位置を固定し、この位置を基準としてローラ間ギャップを媒体の厚さに応じて変化させ、印刷媒体がローラ対の定着部に進入してもギャップ変動を起こさないようにしてショック目を軽減する装置が考案されている(特許文献1を参照)。
しかし、ローラ対のニップ部に媒体が進入するときにローラ間ギャップを一時的に広げることでショック目を軽減する装置の場合には、一般的に十分なアンカー効果及びトナー粒子間結合力を確保するには0.3MPa以上(3kg/cm2以上)の高圧力が必要であり、媒体先端のみにローラ退避及び接触を行うためには高出力な退避接触機構が必要であったり、また、媒体進入時のショック目は軽減されるがローラ退避接触によるローラ振動発生は避けられなかった。
この退避接触に伴うローラ振動発生は、特願2001−110729に示すような分散剤を有する不揮発性トナーの溶融転写定着のように、非常に高圧力(望ましくは10〜60kg/cm2)を付加する方式の場合に特に顕著であった。
また、ローラ間ギャップを工場出荷時の定着条件を前提としてローラ間ギャップのギャップイニシャル位置を固定し、この位置を基準としてローラ間ギャップを媒体の厚さに応じて変化させ、印刷媒体がローラ対の定着部に進入してもギャップ変動を起こさないようにしてショック目を軽減する装置の場合には、工場出荷時と同様な一定の定着条件(ローラ温度条件や経年変化によるローラ表面ゴム材の収縮)のときはローラ間ギャップの設定量を媒体の厚さに応じて変更することで対応可能であるが、媒体の種類や厚さに応じて定着条件(ローラ温度条件や経年変化によるローラ表面ゴム材の収縮)も変化させたり、変化してしまったりした場合、ローラ径の熱膨張及び加熱による定着ローラ表面ゴム材料の硬度変化や、経年変化によるローラ表面ゴム材の収縮によって、製造時に設定したギャップイニシャル位置が変化するため、一定圧力を発生させるためのローラ間ギャップの規制量の絶対値が変わってしまうという問題に対応することはできなかった。
具体的には、図12の(a)に示すように、例えば、工場出荷時の定着条件である定着ローラ50のローラ温度を所定の温度になるようヒーター51により加熱し、このときの定着ローラ50がちょうど接するようなローラ間ギャップ規制手段52の位置をギャップイニシャル位置として固定して決めた場合、媒体の厚さや種類の特性に応じて、より確実にトナー画像を媒体に定着できるように、定着条件であるローラ温度を上げたようなときに、図12の(b)に示すように、定着ローラ50の径が熱により膨張し、定着ローラ50の対が互いに食い込んだ状態となり、このような状態をギャップイニシャル位置として媒体の厚さに応じてローラ間ギャップの規制量を変化させても、適切なローラ間ギャップを得られないという問題がある。
特開2004−333632号公報
前記のごとく、従来の技術では次のような問題点がある。
電子写真プリンタにおいて、トナー画像の媒体への定着には、定着ローラをヒーターにより加熱し、定着部にてトナーの樹脂成分を溶融するとともに、十分な定着強度を得るために媒体に圧力を加えていた。
この圧力を十分に定着強度を確保できるように上げていくと、媒体が定着ローラ対の定着部であるニップ部に進入するとき、ショック目と呼ばれる振動が発生し、ローラ表面に媒体の先端エッジ進入による圧痕が発生して定着ローラ表面材料劣化による定着ローラ寿命の短命化の原因となっていた。
このようなショック目と呼ばれる振動を軽減するために、媒体が定着部に進入するときにローラ間ギャップを一時的に広げる装置や、工場出荷時の定着条件を前提としてローラ間ギャップのギャップイニシャル位置を固定し、この位置を基準としてローラ間ギャップを媒体の厚さに応じて変化させ、媒体が定着部に進入してもギャップ変動を起こさないように制御する装置が考案されている。
しかし、媒体が定着部に進入するときにローラ間ギャップを一時的に広げる装置では、ローラの退避接触には高出力な退避接触機構が必要であったり、退避接触時にローラに振動が発生してしまったりという問題があり、また、工場出荷時の定着条件を前提としてローラ間ギャップのギャップイニシャル位置を固定し、この位置を基準としてローラ間ギャップを媒体の厚さに応じて変化させ、媒体が定着部に進入してもギャップ変動を起こさないように制御する装置では、一定の定着条件(ローラ温度条件や経年変化によるローラ表面ゴム材の収縮)に対しては対応できても、定着条件も変化させたり、変化してしまったりした場合にはローラ間ギャップの規制量の絶対値が変わってしまい、これに対応できないという問題があった。
この発明の課題は、定着ローラ対の定着部に媒体先端が進入するときのショック目振動を防止し、かつローラ表面に媒体の先端エッジの進入による圧痕が発生することなく、かつ媒体の種類や厚みに応じた定着条件の変化に対応可能な安価で高耐久な定着機構を提供することにある。
前記の問題点を解決するために、この発明では次に示す手段を取った。
定着ローラ対のローラ間ギャップを規制するローラ間ギャップ規制手段と、ローラ間ギャップの規制量を媒体の厚さや種類に応じて変更可能なギャップ規制量変更手段と、定着条件に変更が生じてもギャップイニシャル位置を再検出可能なギャップイニシャル位置検出手段とを備えた構成とする。
前記ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対の摩擦力によって一方の定着ローラが従動回転することで定着ローラ対のギャップ規制量が変化する偏心カムを備え、ギャップ規制量の増加により定着ローラ対の摩擦力がなくなり従動回転側の定着ローラが停止する偏心カム位置をギャップイニシャル位置とし、前記ギャップ規制量変更手段により、このギャップイニシャル位置から媒体の厚さや種類に応じてローラ間ギャップの規制量を変更する構成とする。
前記ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対のローラ間ギャップ規制量が変化する偏心カムからなるローラ間ギャップ規制手段を備え、かつ前記偏心カムは摩擦力によって前記ギャップ規制量変更手段と連結されており、かつ前記ギャップ規制量変更手段の片方の回転方向に対しては前記偏心カムと前記ギャップ規制量変更手段は一体になって供回りする回転規制手段を備え、前記偏心カムが前記ギャップ規制量変更手段により回転され、対向するローラもしくは対向するローラに取り付けられた同心円カムに接触して前記摩擦力以上の力が加わり、空回りした位置から前記ギャップ規制量変更手段により前記偏心カムを、偏心カムの左右対称な位置まで逆回転させた位置をギャップイニシャル位置とし、前記ギャップ規制量変更手段により、このギャップイニシャル位置から媒体の厚さや種類に応じてローラ間ギャップの規制量を変更する構成としても良い。
この発明により、以下に示すような効果が期待できる。
電子写真プリンタにおいて、トナー画像を媒体に定着させるためには、定着ローラをヒーターにより加熱し、この定着ローラの熱によりトナーの樹脂成分を溶融して定着させる加熱定着が行われている。
この加熱定着により十分に定着強度を得るためには、溶融されたトナー樹脂成分が、媒体の微細な凹凸に浸透し、アンカー効果を発揮するように定着ローラにより媒体に圧力を付加する必要があるが、圧力を付加するための定着ローラ対の定着部に媒体が進入するとき、ショック目と呼ばれる振動が発生し、定着ローラ表面に媒体先端エッジ進入による圧痕が発生し、定着ローラ表面材料劣化による定着ローラの寿命の短命化の原因となっていた。
このような問題を解決するため、工場出荷時の定着条件を前提としてローラ間ギャップのギャップイニシャル位置を固定し、この位置を基準としてローラ間ギャップを媒体の厚さに応じて変化させ、媒体が定着部に進入してもギャップ変動を起こさないように制御する装置が考案されているが、媒体の厚さや種類に応じて定着条件(ローラ温度条件や経年変化によるローラ表面材料の収縮)も変化させたり、変化してしまったりした場合にはローラ間ギャップの規制量の絶対値が変わってしまい、これに対応できないという問題があった。
本発明を利用することにより、より確実な定着を行うために、媒体の厚さや種類に応じて定着条件を変化させたり、経年変化によりローラ表面材料の収縮が発生したりすることで、基準となるギャップイニシャル位置が変化してしまうという問題に対し、印刷処理前に変化したギャップイニシャル位置を検出することができ、上記のような問題を解消する定着機構を提供することができるようになる。
この発明は、次に示す実施の形態を取った。
定着ローラ対のローラ間ギャップを規制するローラ間ギャップ規制手段と、ローラ間ギャップの規制量を媒体の厚さや種類に応じて変更可能なギャップ規制量変更手段と、定着条件に変更が生じてもギャップイニシャル位置を再検出可能なギャップイニシャル位置検出手段とを備えた構成とする。
これにより、媒体の厚さや種類が変わった場合でも、より確実にトナー画像の定着を行うために、定着条件(ローラ温度条件)を変えることにより、定着ローラの径が熱膨張などにより変化し、ローラ間ギャップの規制量の基準となるギャップイニシャル位置が変化したときにも、ギャップイニシャル位置検出手段により変化後のギャップイニシャル位置を検出することで、媒体が定着ローラ対の定着部に進入するときにショック目振動などが発生しない適切なローラ間ギャップの規制量を確保することができるようになる。
前記ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対の摩擦力によって一方の定着ローラが従動回転することで定着ローラ対のギャップ規制量が変化する偏心カムを備え、ギャップ規制量の増加により定着ローラ対の摩擦力がなくなり従動回転側の定着ローラが停止する偏心カム位置をギャップイニシャル位置として検出する機構とし、前記ギャップ規制量変更手段により、このギャップイニシャル位置から媒体の厚さや種類に応じてローラ間ギャップの規制量を変更する構成とする。
これにより、偏心カムという単純な機構を用いて定着条件の変化による、ギャップイニシャル位置の変化を、印刷処理前に変化後のギャップイニシャル位置を検出することができ、これを基準としてローラ間ギャップの規制量を制御することで、媒体の厚さや種類に応じた適切なローラ間ギャップの変更ができるようになる。
前記ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対のローラ間ギャップ規制量が変化する偏心カムからなるローラ間ギャップ規制手段を備え、かつ前記偏心カムは摩擦力によって前記ギャップ規制量変更手段と連結されており、かつ前記ギャップ規制量変更手段の片方の回転方向に対しては前記偏心カムと前記ギャップ規制量変更手段は一体になって供回りする回転規制手段を備え、前記偏心カムが前記ギャップ規制量変更手段により回転され、対向するローラもしくは対向するローラに取り付けられた同心円カムに接触して前記摩擦力以上の力が加わり、空回りした位置から前記ギャップ規制量変更手段により前記偏心カムを、偏心カムの左右対称な位置まで逆回転させた位置をギャップイニシャル位置とし、前記ギャップ規制量変更手段により、このギャップイニシャル位置から媒体の厚さや種類に応じてローラ間ギャップの規制量を変更する構成としても良い。
これによっても、偏心カムという単純な機構を用いて定着条件の変化による、ギャップイニシャル位置の変化を、印刷処理前に変化後のギャップイニシャル位置を検出することができ、これを基準としてローラ間ギャップの規制量を制御することで、媒体の厚さや種類に応じた適切なローラ間ギャップの変更ができるようになる。
この発明による代表的な実施例を図によって説明する。なお、以下において、同じ箇所は同一の符号を付してあり、詳細な説明を省略することがある。
図1は本発明の実施例を示す。
本発明の定着機構は、図1に示すように、ヒーター2により加熱された定着ローラ1a、定着ローラ1bのローラ間に、トナー画像が転写された媒体4を通過させることで、トナー樹脂成分を溶融し、ローラ間を通過するときに付加される圧力により媒体4の微細な凹凸にトナー粒子を浸透させ、アンカー効果を発揮させることで、トナー画像が十分に媒体4に定着するように構成している。
定着ローラ1bには、定着ローラ駆動モータ5が備えられており、これにより定着ローラ1bは自立回転し、媒体4は定着ローラ1a、定着ローラ1b間に搬送され、このときに発生する摩擦力により定着ローラ1aも従動回転するように構成している。
定着ローラ1a、定着ローラ1b間のローラ間ギャップがなく、ローラどうしが接触した状態で媒体4がローラ間に進入してくると、ショック目振動と呼ばれる振動が発生し、ローラ表面に媒体の先端エッジ進入による圧痕が発生して定着ローラ表面材料劣化による定着ローラ寿命の短命化の原因となる。
そこで、本発明の定着機構では、図1、図2に示すように、定着ローラ1a、定着ローラ1bの側面にローラ間ギャップ規制手段として、偏心カム3と同心円カム6を対向して接触するように構成しており、図3に示すように、媒体4の厚さや種類に応じて定着ローラ1a、定着ローラ1bのローラ間ギャップを適切に確保するように、偏心カム3をギャップ規制量変更手段7(モータ等)により回転させることで、ローラ間ギャップを変化させて保持するようにしている。
これにより、媒体4に転写されていたトナー画像は、媒体4に十分な強度をもって定着されるとともに、媒体4の先端エッジが定着ローラ1a、定着ローラ1bの定着部に進入するときにショック目振動を発生することなく、よって、ローラ表面に媒体の先端エッジ進入による圧痕も発生せず、定着ローラの高耐久化も実現できるようにしている。
しかし、偏心カム3を回転させることで定着ローラ1a、定着ローラ1bのローラ間ギャップを確保するためのギャップ規制量変更手段7による偏心カム3の回転量は、あくまで図4に示すように、定着ローラ1a、定着ローラ1bのローラ間ギャップが0mmのときの偏心カム3のギャップイニシャル位置を基準として、媒体4の厚さや種類に応じてギャップ規制量変更手段7によりどれだけ偏心カム3を回転させることでローラ間ギャップを確保するか算出しているので、ギャップイニシャル位置がずれた場合には、適切なローラ間ギャップを確保することができない。
このギャップイニシャル位置のずれが発生する原因としては、媒体4の厚さや種類に応じて、より確実にトナー画像の定着を行うために、定着条件である定着ローラ1a、定着ローラ1bの温度条件を例えば上げることにより、定着ローラの径が熱膨張により拡大するような場合や、経年変化によりローラ表面ゴム材が収縮し定着ローラの径が縮小するような場合が考えられる。
そこで、本発明の定着機構では、図5に示すように、定着ローラ1a、定着ローラ1bが最も密着する偏心カム3の位置(経年変化によるローラ径の縮小を考慮してもローラどうしが接触するように偏心量を設計してあるものとする)から、定着ローラ1bを定着ローラ駆動モータ5により、媒体搬送方向とは逆回転するように制御する。
ローラ間ギャップ規制手段である偏心カム3にはワンウェイクラッチが挿入されており、定着ローラ1aが媒体搬送方向に回転する場合には空回りするが、定着ローラ1aが媒体搬送方向と逆回転する場合には供回りすることでギャップ規制量が変化するように構成している。
これにより、定着ローラ1bを定着ローラ駆動モータ5により、媒体搬送方向とは逆回転させていくと、これに伴って偏心カム3も回転し、しだいに定着ローラ1aと定着ローラ1bのローラ間隔は拡がっていき、定着ローラ対の摩擦力がなくなり、定着ローラ1aおよび偏心カム3が停止することとなる。
このときの偏心カム3の位置をギャップイニシャル位置として検出し、このギャップイニシャル位置を基準として、媒体4の厚さや種類に応じて適切なローラ間ギャップが得られるようにローラ間ギャップ規制手段である偏心カム3の回転量を算出し、ギャップ規制量変更手段7により偏心カム3を回転させることで、定着条件であるローラ温度条件の変化や、経年変化によるローラ径の変化にかかわらず、所定のローラ間ギャップを得られるようにしている。
また、別のギャップイニシャル位置検出手段である実施例2としては、図6に示すように、ギャップ規制量変更手段7として、モータなどの駆動原とギアにより直接偏心カム3を回転させ、ローラ間ギャップの規制量を変更するのではなく、ギャップ規制量変更手段7として、ギャップ規制量変更手段モータ7aとギャップ規制量変更手段ギア列7bとで構成されるようにし、ギャップ規制量変更手段ギア列7bにより、間接的にローラ間ギャップを規制する偏心カム3を回転させるように構成する。
偏心カム3には、図に示すように、回転方向規制手段8(例えばワンウェイクラッチ)が挿入されており、ギャップ規制量変更手段モータ7aの片方の回転方向、例えば図8のA方向に対しては偏心カム3とギャップ規制量変更手段7(ギャップ規制量変更手段モータ7aとギャップ規制量変更手段ギア列7b)は一体になって供回りする構造である。
また、図6に示すようにB方向に回ると偏心カム3とギャップ規制量変更手段ギア列7bは摩擦力によってのみ供回りする構造である。
なお、このとき偏心カム3とギャップ規制量変更手段ギア列7bは直接接触させて摩擦力を発生させても良いが、図6に示すように、摩擦発生部材9を偏心カム3とギャップ規制量変更手段ギア列7bとの間に挟みこむことで、より適正な摩擦力を発生させるように構成しても良い。
このような構造の装置としておき、まず、定着ローラ1bに取り付けられた同心円カム6を停止させた状態にし、図6に示すようにギャップ規制量変更手段7により、偏心カム3をB方向に回転させ、図7に示すように偏心カム3が対向する定着ローラ1bに取り付けられた同心円カム6に接触して、偏心カム3とギャップ規制量変更手段ギア列7bとの摩擦力以上の力が加わると偏心カム3は停止してギャップ規制量変更手段7のみ滑り回転する。
なお、ここでは定着ローラ1bに同心円カム6を備えた構成で説明しているが、同心円カム6を備えずに定着ローラ1bに直接偏心カム3が接触するような構成としても良い。
次に図8に示すように、偏心カム3が空回り停止した位置からギャップ規制量変更手段7をA方向に逆回転させると、偏心カム3とギャップ規制量変更手段7は回転方向規制手段8(ワンウェイクラッチなど)の作用により一体になって供回りする。
図8の破線で示した側面から見て左右対称の位置まで偏心カム3を回転させて、その位置を図9に示すような、定着ローラ1aと定着ローラ1bが接するギャップイニシャル位置として検出する。
このような側面から見て左右対称な位置までギャップ規制量変更手段7(ギャップ規制量変更手段モータ7aとギャップ規制量変更手段ギア列7b)により偏心カム3を回転させる方法として、図10に示すように、偏心カム3の偏心量が最大となる偏心頂点部に遮蔽板11を備え、定着ローラ1aの真上に備えられたセンサー10がこの遮蔽板11を検出するまでのギャップ規制量変更手段モータ7aのパルス数や回転時間を計測し、これと同じだけのパルス数や回転時間だけギャップ規制量変更手段モータ7aを回転駆動させることで、偏心カム3を側面から見て左右対称な位置までもってくるようにしている。
このようにしてギャップイニシャル位置を検出し、このギャップイニシャル位置を基準として、媒体4の厚さや種類に応じて適切なローラ間ギャップが得られるようにローラ間ギャップ規制手段である偏心カム3の回転量を算出し、ギャップ規制量変更手段7により図11に示すように、偏心カム3をA方向に回転させることで、定着条件であるローラ温度条件の変化や、経年変化によるローラ径の変化にかかわらず、所定のローラ間ギャップを得られるようにしている。
本発明の実施例の全体構成図である。 定着ローラ正面から見た実施例の構成図である。 ギャップ規制量変更手段の説明図である。 ギャップイニシャル位置の説明図である。 ギャップイニシャル位置の検出処理説明図である。 ギャップイニシャル位置検出手段の実施例2の説明図1である。 ギャップイニシャル位置検出手段の実施例2の説明図2である。 ギャップイニシャル位置検出手段の実施例2の説明図3である。 ギャップイニシャル位置検出手段の実施例2の説明図4である。 偏心カムを側面から見て左右対称位置まで回転させる処理説明図である。 ギャップイニシャル位置検出手段の実施例2の説明図5である。 従来機構の定着条件変化によるギャップイニシャル位置の変化説明図である。
符号の説明
1a:定着ローラ
1b:定着ローラ
2:ヒーター
3:偏心カム
4:媒体
5:定着ローラ駆動モータ
6:同心円カム
7:ギャップ規制量変更手段
7a:ギャップ規制量変更手段モータ
7b:ギャップ規制量変更手段ギア列
8:回転方向規制手段
9:摩擦発生部材
10:センサー
11:遮蔽板

Claims (3)

  1. 電子写真プリンタの定着機構において、
    定着ローラ対のローラ間ギャップを規制するローラ間ギャップ規制手段と、
    ローラ間ギャップの規制量を媒体の厚さや種類に応じて変更可能なギャップ規制量変更手段と、
    定着条件に変更が生じてもギャップイニシャル位置を再検出可能なギャップイニシャル位置検出手段とを備えた、
    ことを特徴とする定着機構。
  2. 電子写真プリンタの定着機構において、
    前記ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対の摩擦力によって一方の定着ローラが従動回転することで定着ローラ対のギャップ規制量が変化する偏心カムを備え、ギャップ規制量の増加により定着ローラ対の摩擦力がなくなり従動回転側の定着ローラが停止する偏心カム位置をギャップイニシャル位置として検出する機構とし、
    前記ギャップ規制量変更手段により、このギャップイニシャル位置から媒体の厚さや種類に応じてローラ間ギャップの規制量を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着機構。
  3. 電子写真プリンタの定着機構において、
    前記ギャップイニシャル位置検出手段として、定着ローラ対のローラ間ギャップ規制量が変化する偏心カムからなるローラ間ギャップ規制手段を備え、
    かつ前記偏心カムは摩擦力によって前記ギャップ規制量変更手段と連結されており、
    かつ前記ギャップ規制量変更手段の片方の回転方向に対しては前記偏心カムと前記ギャップ規制量変更手段は一体になって供回りする回転規制手段を備え、
    前記偏心カムが前記ギャップ規制量変更手段により回転され、対向するローラもしくは対向するローラに取り付けられた同心円カムに接触して前記摩擦力以上の力が加わり、空回りした位置から前記ギャップ規制量変更手段により前記偏心カムを、偏心カムの左右対称な位置まで逆回転させた位置をギャップイニシャル位置として検出する機構とし、
    前記ギャップ規制量変更手段により、このギャップイニシャル位置から媒体の厚さや種類に応じてローラ間ギャップの規制量を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着機構。
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