JP5317682B2 - 画像加熱装置 - Google Patents
画像加熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5317682B2 JP5317682B2 JP2008328019A JP2008328019A JP5317682B2 JP 5317682 B2 JP5317682 B2 JP 5317682B2 JP 2008328019 A JP2008328019 A JP 2008328019A JP 2008328019 A JP2008328019 A JP 2008328019A JP 5317682 B2 JP5317682 B2 JP 5317682B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heater
- heating belt
- heating
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
前記調整手段は、前記加熱ベルトを所定温度に上昇させるまでのウォームアップ時に前記第1のセンサにより検知された温度Thと前記第2のセンサにより検知された温度Tsを用いて式1により前記ヒータの目標温度Thtgtを算出し、これをウォームアップ終了直後に行われる画像加熱時の前記ヒータの目標温度として設定することを特徴とする。
Tstgtは記録材の種類に応じて予め決められた前記加熱ベルトの目標温度
τsは定数
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
操作パネル28は図11に示すように、普通紙(坪量64g/m2〜105g/m2)、厚紙(坪量106g/m2〜130g/m2)、光沢紙、封筒を選択するためのボタンが設けられる。更に、図1に示す様に、画像形成装置100の外気温度を測定する外気温度センサ29が設けられる。
本発明の画像加熱装置としての定着装置1についてより詳しく説明する。図2に本実施形態の定着装置1の断面図を示す。定着装置1は、ヒータ加圧部材9、ヒータ4、第1のセンサとしてのヒータ温度検知センサ6、第2のセンサとしての加熱ベルト温度検知センサ7、加熱ベルト3、駆動回転体としての加圧ローラ2、などからなる。加熱ベルト3を内側から加熱するヒータ4は、図3に示すようにセラミック基板10の上に抵抗体11を印刷形成したものである。抵抗体11が形成されている面の裏側には、保護層5が設けられ、ヒータ4と記録用紙加熱部材3の間の摩擦を低減している。つまり、ヒータ4の加圧ベルト3に対向する面に保護層5が設けられ、磨耗を軽減している。また、セラミック基板10、抵抗体11、保護層11によって、加熱部が形成される。本実施例では、保護層5は厚さ6μmのポリイミド樹脂である。なお、保護層5のポリイミド樹脂の厚さとしては、熱抵抗と対磨耗性を考慮して3μmから50μmとすると良い。また、熱抵抗を考慮して、保護層5の厚さは3μmから9μmが良い。ヒータ4の取り付け方向は、抵抗体11がヒータホルダー8に面する方向である。ヒータホルダー8とヒータ加圧部9はヒータ4を加圧ローラ2に向けて、つまり、加熱ベルト3と加圧ローラ2に挟まれた定着ニップ部(加熱ニップ部)Nに向けて付勢する部材である。図示されていないがヒータ加圧部材9の両端はバネにより支持されており、約300Nの力でヒータ4を加圧ローラ2に向けて加圧している。加熱ベルト3は、直径25mm、厚さ約35umの金属素管にシリコーンゴムを約300umの厚さで塗布したもので加圧ローラ2の回転につられて従動回転する。加圧ローラ2は、径20mmのアルミニウム製中空円筒の周りに約3mm厚のシリコーンゴムを塗布したものである。この加圧ローラ2にはヒータや温度検知センサは設けられておらず、加熱ベルト3を介してヒータ4からの熱伝導のみによって加熱される。また、加圧ローラ2はモータMにより、ギア列を介して駆動される。
1.制御装置
次に、定着装置1を制御するための制御回路13について説明する。制御回路13は、図1では図示されていないが、図1にて画像形成装置100の背面に設置されている。図4に制御回路13の定着装置1の制御に関する部分を抜き出した概要図を示す。制御回路13は、制御プログラムが書き込まれているMPU14、ヒータ4への電力をon/offするためのTRIAC15などからなる。ヒータ温度センサ6と加熱ベルト温度センサ7は、MPU14に内蔵のAD変換器に接続されていて、ヒータ4や加熱ベルト温度センサ3の温度変化を抵抗変化として読み取る。詳しくは後で説明するが、MPU14では読み取った温度に応じてヒータ4へ通電する時間と通電しない時間との割合を調整する。通電割合に相当する電源交流波形の位相角の時に、TRIAC15をon/offすることで、ヒータ4に投入(供給)される電力を調整し、温度を制御している。
MPU14に組み込まれている制御について説明する。図5に示すフローが定着装置1の立ち上げ時に実施する立ち上げ(ウォームアップ)制御に関する処理を、図6に示すフローが立ち上げ後の定着動作時実施する定着制御に関する処理を表す。また、図8に、以下に説明する本実施形態の立ち上げ制御および後述する定着時制御を行った場合の定着装置1の各部の温度推移を示す。
(i)定着時制御の概要
続いて、図6の定着制御について説明する。定着時制御とは、加熱ベルト3が目標温度Tstgtに到達した後であって、定着ニップ部Nで記録用紙Pに形成されたトナー像を加熱する際の温度制御である。二次転写部24から搬送されてくる記録用紙Pを通紙する間、加熱ベルト3の温度を一定に保つことがこの制御の主な目的である。まず、1枚目の記録用紙が定着装置1を通過する間であるが、ヒータ4の温度Thが図5の立ち上げ制御で決めたThtgtとなるように制御を行う。具体的には、ヒータ4の温度Thを取得し(S11)、ThがThtgtよりも1℃低ければ(高ければ)、ヒータ4への投入電力を2.5%増やす(減らす)という動作を0.1秒毎に繰り返す(S12)。このようにすることで、ヒータ4の温度をThtgtに保つことができる。
をヒータ4の目標温度Thtgtへ足し合わせる(S15)。
2枚目の記録用紙Pが定着装置1を通過する間は、ヒータ4の温度Thが式(1)のようにして決めたThtgt(2)となるようにヒータ4への投入電力を調節する。同様にして、n枚目通紙時のヒータ4の目標温度Thtgt(n)をn−1枚目の記録用紙後端通過時の加熱ベルト3の温度Tsで決める。このようにすることで、定着通紙動作開始から、全ての記録用紙Pの定着が終わるまでの間、加熱ベルト3の温度Tsをほぼ一定の温度に保つことができる。全ての記録用紙Pの定着が完了したら(S16)、ヒータ4への通電をoffとし(S17)、加圧ローラ2の回転も停止する(S18)。以上が定着制御の動作概要である。
本実施例では、Thtgt(1)を次の式(2)に示す方法で決めている。
この演算は、ヒータ4に一定電力で通電して、加熱ベルト温度センサ7の検知温度TsがTstgt−5℃に達した時点で行っている。Th、Ts、dTs/dtはこの時点での
ヒータ温度センサ6の検知温度、加熱ベルト温度センサ7の検知温度、加熱ベルト温度センサ7の検知温度の変化量を時間で微分したものである。また、τsはあらかじめ決まっている定数、Tstgtは加熱ベルト3の目標温度である。dTs/dtの演算は、「(
2)立ち上げ(ウォームアップ)制御」の項で説明した加熱ベルト3の温度記録を使えばよく、本実施例では単純に1秒前の加熱ベルト温度センサ7の検知温度と最新のものの差を取っている。
加熱ベルト3の温度が一定になるようにするためには、次の式(7)の条件となればよい。
この式(7)の条件で、式(3)〜式(6)を解くと、ヒータ4の温度Thを次の式(8)のように推移させれば加熱ベルト3の温度Tsが一定になることがわかる。
この結果から、1枚目のヒータ4の目標温度Thtgt(1)を決めるためには、Ts−Tr(0)を立ち上げ動作中に求めればよいことがわかる。加圧ローラ2に温度センサがついていれば、Ts−Trを測定結果から決めることができてしまうが、本実施例のように加圧ローラ2の温度を直接測れない場合は次のようにする。
式(5)から、一定電力をヒータ4に投入している立ち上げ動作中は式(11)の関係を満たしている。
ThとTsは測定可能であるので、この結果を式(8)に代入すれば、1枚目の目標温度Thtgt(1)を決めることができる。
τs≡CsRsとすれば、式(2)が求まる。
sRsであるので、まずCsとRsの概算値を求める。Csは加熱ベルト3の熱容量であるので、加熱ベルト3の質量と比熱から求める。本実施例においては、Cs=20(J/K)程度である。一方の熱抵抗Rsは、次のようにして求めることができる。まずヒータ4の温度を一定に保つように制御を行う。このときに、ヒータ4に投入されている電力Pと、ヒータ4と加熱ベルト3の温度差Th−Tsを測定する。Rs=(Th-Ts)/P
であるので、Rsをもとめることができる。本実施例では、Th=210(℃)、Ts=150(℃)の時にP=250(W)程度であり、これらの実験結果から、概算値として、τs=4〜5(秒)を得ることができる。
実施例1の「(ii)定着時制御の詳細」で示した式(2)の方法でヒータ4の目標温度Thtgt(1)を決めると加熱ベルト3の温度を安定して制御できることを示した。しかしながら、式(2)では記録用紙によって奪われる熱量を考慮していない。そのため、式(2)の方法では、薄紙や普通紙といった記録用紙の場合は加熱ベルト3の温度を安定して制御することができたが、厚紙など吸熱の大きな記録用紙の場合には加熱ベルト3の温度が下がってしまう。
Tpは、記録用紙が加熱ベルト3から奪う熱量に相当し、表2に示すように記録用紙の種類ごとに異なる。また、式(13)中のTp以外の値は、実施例1で説明した方法で取得する。本実施例では、ヒータ4の目標温度Thtgt(1)を決定するための式が異なる以外は、全て実施例1と同じである。
このようにすることで、記録用紙の種類に応じて適切なヒータ4の目標温度が選ばれ、どのような紙種であっても加熱ベルト3の温度を安定して制御することができる。
2 加圧ローラ
3 加熱ベルト
4 ヒータ
5 保護層
6 ヒータ温度センサ
7 加熱ベルト温度センサ
13 制御部
E 電源
M モータ
Claims (1)
- 記録材上のトナー像をニップ部にて加熱する加熱ベルトと、前記加熱ベルトとの間で前記ニップ部を形成するとともに前記加熱ベルトを回転駆動する駆動回転体と、前記加熱ベルトを介して前記駆動回転体に対向配置され前記加熱ベルトを加熱するヒータと、前記ヒータの温度を検知する第1のセンサと、画像加熱処理時において前記ヒータの温度が目標温度となるように前記第1のセンサの出力に基づいて前記ヒータへ供給する電力を調整する調整手段と、前記加熱ベルトの温度を検知する第2のセンサと、を有する画像加熱装置であって、
前記調整手段は、前記加熱ベルトを所定温度に上昇させるまでのウォームアップ時に前記第1のセンサにより検知された温度Thと前記第2のセンサにより検知された温度Tsを用いて式1により前記ヒータの目標温度Thtgtを算出し、これをウォームアップ終了直後に行われる画像加熱時の前記ヒータの目標温度として設定することを特徴とする画像加熱装置。
Tstgtは記録材の種類に応じて予め決められた前記加熱ベルトの目標温度
τsは定数
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008328019A JP5317682B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 画像加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008328019A JP5317682B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 画像加熱装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010151961A JP2010151961A (ja) | 2010-07-08 |
JP2010151961A5 JP2010151961A5 (ja) | 2012-02-16 |
JP5317682B2 true JP5317682B2 (ja) | 2013-10-16 |
Family
ID=42571148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008328019A Expired - Fee Related JP5317682B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 画像加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5317682B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012058498A (ja) * | 2010-09-09 | 2012-03-22 | Toray Ind Inc | カラーフィルター用感光性着色組成物及びカラーフィルター |
KR20140085118A (ko) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | 삼성전자주식회사 | 정착 장치 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2833088B2 (ja) * | 1990-01-09 | 1998-12-09 | キヤノン株式会社 | 定着装置 |
JP2900604B2 (ja) * | 1990-11-30 | 1999-06-02 | キヤノン株式会社 | 像加熱装置 |
JP2947023B2 (ja) * | 1993-10-15 | 1999-09-13 | セイコーエプソン株式会社 | 定着装置の温度制御方法 |
JPH0836323A (ja) * | 1994-07-22 | 1996-02-06 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JPH096181A (ja) * | 1995-06-23 | 1997-01-10 | Ricoh Co Ltd | 記録装置 |
JPH09319255A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-12-12 | Ricoh Co Ltd | 定着装置の制御方法 |
JP2003263044A (ja) * | 2002-03-08 | 2003-09-19 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2006098998A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Canon Inc | 加熱装置及び加熱装置の制御方法、画像形成装置 |
JP2006178267A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2007199582A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-09 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2009075439A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Canon Inc | 画像加熱装置 |
-
2008
- 2008-12-24 JP JP2008328019A patent/JP5317682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010151961A (ja) | 2010-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001324892A (ja) | 像加熱装置及びそれを有する画像形成装置 | |
US20120294641A1 (en) | Image heating apparatus | |
JP6614966B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5317682B2 (ja) | 画像加熱装置 | |
JP2018141959A (ja) | 画像形成装置 | |
CN110083036B (zh) | 图像加热装置和图像形成装置 | |
JP5945515B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002214961A (ja) | 加熱定着装置及びそれを有する画像形成装置 | |
US10452010B2 (en) | Fuser temperature control in an imaging device | |
US20080145086A1 (en) | Methods and apparatus for compensating for fuser element wear | |
JP2009075439A (ja) | 画像加熱装置 | |
JP2925386B2 (ja) | 像加熱装置 | |
JP2006208509A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2017044953A (ja) | 画像加熱装置 | |
JP2015036773A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5300524B2 (ja) | 像加熱装置 | |
JP4615320B2 (ja) | 画像形成装置および制御方法 | |
JP2006235477A (ja) | 画像形成装置の定着装置 | |
US20190129336A1 (en) | Fuser temperature control in an imaging device | |
JP2020016731A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006011256A (ja) | 定着装置 | |
JP4250426B2 (ja) | 定着装置 | |
JP3313914B2 (ja) | 加熱装置 | |
JP4314129B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009187020A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20100630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111222 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130611 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130709 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5317682 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |