JP2007147090A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣り合う2つの扉の内一方の扉に設けた回転仕切を本体側に設けたガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫にあって、上記回転仕切に剛性がなかった為に大型冷蔵庫の扉(回転仕切の長さ寸法が大きい)には使うことが出来なかった。
【解決手段】隣り合う2つの扉の内一方の扉に設けた回転仕切を本体側に設けたガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫に於いて、パッキング受面を形成する鉄板の立上りフランジを樹脂製仕切体の両側から離すと共に、上記パッキング受面を形成する鉄板に捩れ防止用の補強部材を設けたものである。
【選択図】図5

Description

本発明は隣り合う2つの扉の内一方の扉に設けた回転仕切を本体側に設けたガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫に関するものである。
従来のこの種冷蔵庫を図9〜図12に於いて説明する。
図9は従来冷蔵庫の正面図であり、図10は図9のC−C断面図であり、図11は図10の回転仕切の拡大断面図であり、図12は図11の回転仕切と扉パッキングとの接触関係を示す図である。
図に於いて、51は冷蔵庫本体、この冷蔵庫本体51は正面に2つの扉を有している。所謂観音開き式扉である。
この隣り合う2つの扉52、53の中央パッキングシール面は図10の如く形成されている。
即ち、扉52側に扉53の中央パッキング54のシール面を形成する回転仕切56を備えている。勿論この回転仕切56は扉52側の中央パッキング55のシール面をも形成する。
上記回転仕切56は扉52の内板52aにヒンジ57をもって図に示す如く回転仕切56を回動自在に枢軸している。
そしてこの回転仕切り56は扉52を閉じている時には実線で示す如く取付位置に対し90度開いた状態に保持され、扉52を開いている時には一点鎖線で示す如く取付位置(破線の位置)に閉する(戻る)よう構成されている。
この回転仕切56を開閉させる案内ガイドは図には示してないが冷蔵庫本体1の内箱51a側に取付けられている。通常この案内ガイドは内箱51aの底面、或いは上面の何れか一面に取付けられている。
換言すると、上記回転仕切56は常に上記案内ガイドとの間で捩り動作をしていると云うことになる、所が、この回転仕切56は図11にも示す如く、射出成形或いは押出成形等で作られた仕切体58に薄板鉄板59を嵌め込み、内部にスチロフォーム等より成る断熱材60を配して構成されたものである為、この捩れが出やすいものであった。
何故ならば仕切体58に於いては成形時の歪みで捩れ傾向が出やすい他、薄板鉄板59はパッキング61内のゴム磁石61aが着磁し、ある程度の保持力が出れば良いと云うことで0.5mm位の板厚しか有していないので、薄板鉄板は上記捩れ対策の補強部材となっていなかった。
即ち、上記薄板鉄板は回転仕切の捩れを阻止する強度メンバーとなるべき部材であるが、従来の回転仕切にあっては図11にも示す如く、フランジ59aが仕切体58の側面58aと接触するよう配設されていた為、仕切体58が冷蔵室等で冷されると、この仕切体58に接触しているフランジ59aより上記熱が着磁面59bに伝導され、この着磁面59bに結露を生じさせてしまうと云うことになる。
この為、従来冷蔵庫に於いては、出来るだけこのフランジ59aの長さを小さく押えようとしていた。その結果上記フランジ59aが回転仕切58の捩れ防止の役目を果さないと云う問題につながっていた。
加えて、回転仕切に使われる断熱材が予じめ発泡成形されたスチロフォームのブロックであった為、仕切体58断熱材60、薄板鉄板59とが一体化されず別々に捩れに対し、対抗しなければならなかった。
以上の要因の積み上げにより従来の回転仕切は捩れに対し、非常に弱く図9に示すような扉、即ち扉のH寸法が小さい冷蔵庫にのみ使われていた。
尚、上記回転仕切56に一旦捩れ現象が出てしまうと扉52、53のパッキング61と62と回転仕切56とは図12に示す如きパッキング当接関係となりパッキング当接位置より室内冷気が漏洩し、省エネに反することは勿論、回転仕切部への露付等の原因を招くものである。
この種従来の回転仕切は樹脂製仕切体とパッキング受面を形成する薄板鉄板との間にスチロフォーム等の断面ブロックを配して、それらを組み合せたものである。
尚、上記薄板鉄板の捩れを防止するフランジの高さ寸法も、室内側からの熱の移動を考慮し、短めに作られているのが普通であった。
即ち上記パッキング受面を成形する薄板鉄板は回転仕切自体の補強部材を兼ね備えるものではなかった。
従って、上記仕切体に樹脂成形時の歪みが残り、仕切体が捩れているようなことがあると、組み立てられた回転仕切が捩れパッキン受面の基準面を逸脱してしまい、パッキングによる十分な密封効果が得られないと云う問題があった。
これは仕切体の成形時の問題にとどまらず、冷蔵庫の使用時に於いても発生することであった。即ち、観音開き式扉の一方の扉に取付けた回転仕切を本体側に取付けたガイド部材に係合させ、回転仕切を開閉させる為には案内ガイド部に於いて無理に回転仕切を捩る動作を加えることとなる。従って永年使用していると、該回転仕切が長手方向で捩れ現象が生じる。この捩れが回転仕切に発生すると、図12に示す如くパッキング受面の基準面を逸脱してしまうと云う可能性があった。このような現象が出ると、パッキングによる十分な密封効果が得られないと云うことである。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものである。
即ち、隣り合う2つの扉の内一方の扉に回転仕切を設け本体側に設けたガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫に於いて、パッキング受面を形成する鉄板の立上りフランジを樹脂製仕切体の両側から離すと共に、上記パッキング受面を形成する鉄板に捩れ防止用の補強部材を設けたものであるから、パッキング受面を形成する鉄板部を通し冷凍室或いは冷蔵室等の熱を外部に放熱することがなく、仕切体の成形時の歪み(捩れ)を補強部材により押えることが出来る他、使用時の回転仕切の捩れも押えられパッキング部に於いては常に良好なシール効果が得られるものである。
又、薄板鉄板の立上りフランジを仕切体の裏面に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に回転仕切内の断熱材に発泡断熱材を使用したものであるから特別な補強部材を設けなくとも回転仕切の捩れを押えることが出来ることは勿論立上りフランジを通しての熱の移動を防止することが出来るものである。
又、発泡断熱材自身の持つ接着力により薄板鉄板と仕切体とは強固に接着され一体化するものである。
又、薄板鉄板の立上りフランジを仕切体の裏面に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に上記立上りフランジの高さ寸法H4の合計がパッキング受面のW寸法の1/2以上としたものであるから特別な補強部材を設けなくとも回転仕切の捩れを防止することが出来ることは勿論、立上りフランジを通しての熱の移動を防止することが出来るものである。
又、薄板鉄板の立上りフランジを仕切体に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に、該薄板鉄板の裏側に補強部材となる補強鉄板を設けたものであるから、補強部材(鉄板)と薄板鉄板とが一体となり強力な磁性体受となるものである。又、立上りフランジを通しての熱の移動を防止することが出来るものである。
又、柱状の仕切体の正面部をパッキング受面とし、その裏側に薄板鉄板を配設し磁石入りパッキングの着磁面を形成するようにしたものであるから熱の移動等を最小にすることが出来、仕切体の正面部への露付等を防止することが出来るものである。
又、冷蔵庫の高さ寸法Hが1700mm以上で隣り合う観音開き扉の高さ寸法Hが900mm以上で回転仕切の高さ寸法Hが800mm以上の大型扉に採用するようにしたものであるから、大型冷蔵庫の使い勝手の向上、或いは大型冷蔵庫の商品計画範囲を拡大出来るものである。
本発明は以上説明した如き構造を有するものであるから、次の如き効果を有するものである。即ち、隣り合う2つの扉の一方の扉に本体側に設けた回転仕切をガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫に於いて、パッキング受面を形成する鉄板の立上りフランジを樹脂製仕切体の両側から離すと共に、上記パッキング受面を形成する鉄板に捩れ防止用の補強部材を設けたものであるから、パッキング受面を形成する鉄板部を通し冷凍室或いは冷蔵室内等の熱を外部に放熱することがなく、仕切体の成形時の歪み(捩れ)を補強部材により押えることが出来る他、使用時の回転仕切の捩れも押えられパッキング部に於いては常に良好なシール効果が得られるものである。
以下本発明の詳細を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を備えた冷蔵庫の正面図であり、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1のB−B断面図であり、図4は図3の一方の扉を開する途中を示す図であり、図5は図3に使われている回転仕切の拡大断面図であり、図6は図5とは異なる実施例を示す図である。
先ず図1、図2に於いて、1は冷蔵庫本体、この冷蔵庫本体1の高さ寸法Hは1700mm以上を有するものである。この冷蔵庫本体1は上部に冷凍室を下部に冷蔵室を有す2温度式の冷凍冷蔵庫である。
3は上記冷凍室2の前面開口部を閉塞する冷凍室扉である。
この冷凍室2の後部には冷却機室4が構成されており、その中には冷却器5、冷気強制循環用ファン6、除湿用ヒータ7等が設置されている。
8は冷凍室2と冷却機室4とを区画するファンガードである。このファンガード8には冷気吹き出し口9と冷気吸込口10とが設けられ、冷気強制循環用ファン6により冷凍室2に吹出される冷却器5を経た冷気は、該冷気吹出し口9より冷凍室2に吹き出され、冷凍室2内を冷却後、冷気吸込口10より冷却器5下方に吸い込まれるものである。これを繰り返し行うことにより、冷凍室2内は所定の温度、例えば−18〜−20℃になるよう冷却するものである。
11は冷蔵室であり、12は冷蔵室扉(L)であり、13は冷蔵室扉(R)である。これらの扉12、13により先の冷蔵室11の前面開口部は閉塞される。
尚この冷蔵室11の冷却は冷気強制循環用ファン6に依って冷蔵室11に向けて吹き出される冷気に依って行われる。
即ち冷却機室4から冷蔵室11に向けて送風されてくる冷気は、冷蔵室11内の温度を設定温度に保持するダンパ−サーモ14を経て冷蔵室11内に吹き出され、冷蔵室11内の食器を冷却後、冷気戻り通路15より矢印の如く冷却室4に戻される。これを繰り返すことにより冷蔵室11内は一定の温度に調整されるものである。16は圧縮機、この圧縮機16は図には示してないが凝縮器、キャピラリチューブ、冷却器5等と直列にしかも環状に接続され冷凍サイクルを構成している。
17は回転仕切、この回転仕切17は冷蔵室扉12、13の何れか一方の扉に回動自在に枢軸されている。例えば扉13側に取付けられている時には、回転仕切17を回転させることにより他側扉12のパッキング受面を構成する。
そして、この回転仕切17は冷蔵室11の天井部に設けられた案内ガイド18と回転仕切17側の回転溝19が係合し合って開閉するものである。
尚ここで云う回転仕切17の開とは他側扉のパッキング受面を構成する状態(図3の状態)を云い、回転仕切17の閉とは、回転仕切17が取付けられた側の扉を開いた時の位置(図4の状態)にある時を云う。これを図3、図4をもって説明する。
12は冷蔵室扉(L)、13は冷蔵室扉(R)、17は回転仕切、18は案内ガイド、19は回転溝である。先ず図3に於いて、13aは冷蔵室扉(R)の内板、12aは冷蔵室扉(L)の内板、20は回転仕切17を冷蔵室扉(R)の内板に枢軸するヒンジである。21は冷蔵室扉(L)側に設けられたパッキングであり、22は冷蔵室扉(R)側に設けられたパッキングである。
図3は両扉12、13を閉めている時の回転仕切17の位置を示すものである。即ち回転仕切17は冷蔵室扉(L)12のパッキング受面を形成すべく開している状態である。
一方図4は一方の扉13を開する途中を示している図であり、即ち冷蔵室扉(R)13のハンドルを持って開しようとすると、回転仕切17は案内ガイド18と回転溝19との関係でヒンジ20を軸にして図4の如く回動する。このことに依って回転仕切17は他扉12のパッキング21受面を解除すると共に扉13側のパッキング22受面を解除し閉状態となる。
扉13を閉する時はこの逆の動作を行ない図3の状態に戻るものである。
以上の如く回転仕切17は回転溝19と案内ガイド18との係合関係の解除、或いは係合により回動するものであるから、回転仕切17の長手方向には常に捩り力が仂く。
この捩り力に打ち勝つ回転仕切17の構造が必要となる。特に図1に示す如く回転仕切17のH寸法で800mm以上を超えるものにあっては、このことは特に要求される。
これを具現化するのが図5、図6の本発明を備えた回転仕切17構造である。
即ち図5、図6に示す回転仕切17は筒状の仕切体23パッキング21、22側のゴム磁石の着磁面を形成する薄板鉄板24、露付き防止ヒータ25、発泡断熱材26等より成り、上記仕切体23、薄板鉄板24は発泡断熱材26(ウレタンフォーム)のもつ接着力により一体に固着されている。
又、仕切体23は射出成形或いは押出成形等で樹脂成形されている。そして薄板鉄板24は板厚0.5mm〜1.0mm程度の薄板鉄板である。この鉄板24は図に示す如く、仕切体23の内側に取付けられている。従って上記ゴム磁石は仕切体23を介して鉄板24に着磁するものである。
又、上記鉄板24の着磁面24a(幅W)は仕切体23の幅Wより小さく作られており鉄板24の立上りフランジ24bと仕切体23との間には発泡断熱材が介在している。
このことによりフランジ24bが冷蔵室内の熱を拾って着磁面24aに運び仕切体23の前面23aを冷却し結露が生じるのを防止している。
換言するとパッキング21とパッキング22間の寸法に鉄板24はほぼ作られ、仕切体23幅Wはこの寸法より図5の如く大きく作られていると云うことである。
更に上記鉄板24のフランジ24bのH4寸法は回転仕切17の厚みH5の半分以上の位置に至っているものである。ただこの時フランジ24bの先端Pと仕切体23との間には距離を取っておくものである。何故ならば先端Pが仕切体23に接触するようなことがあるとこのフランジ24bを通して着磁面24a或いは仕切体23の前面23aに露付等が生じる恐れがある為である。このように上記薄板鉄板24のフランジ24bと仕切体23の側面23bとフランジ24bの側面24c及び先端Pと仕切体23何れも間にウレタンフォーム等の発泡断熱材26を介在させるようにしたことによりフランジ24bが仕切体23の側面23bに接触し、仕切体23の熱を着磁面24a及び仕切体23の前面23aに運び着磁面24a或いは前面23aに結露を発生させると云うことがないものである。
本発明に於いては、この回転仕切17の厚みH5の1/2を超えた部分を補強部材と称す。
又、上記フランジ24bの両フランジ長さを加算した寸法を、パッキング21、22受面となる着磁面寸法W寸法の1/2以上とすることにより回転仕切17の捩れ方向に仂く力を両フランジが受け、着磁面が捩れるのを防止するものである。
尚、冷蔵庫の運転条件により先の着磁面24a或いは前面23aに結露することも考えられるので本発明の回転仕切17内には図に示す如き露付防止用ヒータ25が設けられている。
この露付防止用ヒータ27の発熱は冷蔵庫が運転される時で運転を停止している時には発熱を中止する回路構成に作られている。又、このヒータ27の発熱容量は通常3〜5Wであるが、構造を検討することにより1〜2Wに低減させることも可能である。
以上の如く構成された回転仕切17は仕切体23こそ合成樹脂材であるが、ほぼ3面を薄板鉄板24で補強する形になることより、上記回転仕切17に扉開閉時、捩れ応力が加わっても、該回転仕切17が永久変形を起し従来の如く、パッキン着磁基準面をズラシ、パッキンによる扉と本体間のシールが出来ないと云うことがないものである。
勿論上記薄板鉄板24は、仕切体23の射出成形、或いは押出成形時に出来る歪み(捩れ)をも矯正することが出来るものである。
次に図6に於いて、この図に示すものは、基本構造は図5の回転仕切17と同じもので違いは薄板鉄板24の形状だけである。
即ち図6に示す薄板鉄板24は図に示す如く、フランジ24bの効果を更に拡大するものである。このフランジ24bを長くすることは、回転仕切17の捩れを防止する点では最大効果を有するものであるがあまり長くすると、当然フランジ24bの先端Pが仕切体23に当接してしまう。
図6は、この当接を防ぐ意味から、図に示す如く断熱材26側に折り返したものである。このような折り返しを薄板鉄板24に設けることにより、ウレタンフォーム等の発泡断熱材26との接着力が増し、回転仕切17は更に剛性アップが図れ、使用時の回転仕切17の捩れを防止することが出来るものである。
次に図5、図6とは異なる回転仕切17の例を図7、図8をもって説明する。
図7は図6とは異なる実施例を示す図であり、図8は図7とは異なる実施例を示す図である。
図に於いて、17は回転仕切、21は冷蔵室扉(L)側のパッキング、22は冷蔵室扉(R)側のパッキング、23は仕切体、24は薄板鉄板、24aは着磁面、24bはフランジ、25は露付防止ヒータ、26はウレタンフォーム等の発泡断熱材である。
先ず図7は、図5、図6で筒状の仕切体23としていたものを正面側が開口した仕切体23とし、この開口に薄板鉄板24を取付け回転仕切17とした例である。
そして、このものは薄板鉄板24のフランジ24bを短かくし、代りに補強部材たる補強鉄板27を追加したものである。この補強鉄板27の板厚は1.0mm以上とすることにより回転仕切17の剛性強度は一段と向上すると共に着磁面24aの板厚が増したと同じことになるのでゴム磁石着磁時の着磁力はアップし、冷気シールは確実となるものである。
勿論上記補強鉄板27を含む回転仕切17構成部材はウレタンフォーム等の発泡断熱材により接着固化され、一体化するものである。
こうすることにより、回転仕切17の使用時の変形(捩れ)歪みは防止されパッキングによる冷気シールは常に良好となるものである。
又、図5、図6と違いゴム磁石と着磁する薄板鉄板24は間に仕切体23を介在しないので、図5、図6に使うゴム磁石の磁力より弱いものですむものである。
次に図8に於いて、この例は薄板鉄板24のフランジ24bの先端Pを回転仕切17の中央側に折り曲げ、ウレタン発泡断熱材26との接着力を更に確保しようとしたものである。
薄板鉄板24のフランジ24bを図8に示す如く、回転仕切17の中央側に折り曲げる構造とすることによりフランジ24bの長さを回転仕切17の厚み以上に長くし、剛性確保することも可能となる他、この先端部P仕切体23から熱を拾うと云う問題も解除出来るものである。
本発明は上記実施例1、2で説明した如く、回転仕切17自体の剛性を薄板鉄板24、或いは補強鉄板27の採用、更にはウレタンフォーム等の接着力を有す発泡断熱材の採用により向上し、回転仕切17自体を長くした時に現われやすい捩れ等を発生させないようにしてパッキングによる冷気シールを確実に行なうようにしたものである。
更には、回転仕切17を構成する仕切体23の室内側に位置する面に薄板鉄板24のフランジを接触させないようにすることによりパッキング21、22の着磁面等に露が付くのを防止するようにしたものである。
本発明は以上説明した如き構造を有するものであるから、次の効果を有するものである。
即ち、隣り合う2つの扉の内一方の扉に回転仕切を設け本体側に設けたガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫に於いて、パッキング受面を形成する鉄板の立上りフランジを樹脂製仕切体の両側から離すと共に、上記パッキング受面を形成する鉄板に捩れ防止用の補強部材を設けたものであるから、パッキング受面を形成する鉄板部を通し冷凍室或いは冷蔵室内等の熱を外部に放熱することがなく、仕切体の成形時の歪み(捩り)を補強部材により押えることが出来る他、使用時の回転仕切の捩れも押えられパッキング部に於いては常に良好なシール効果が得られるものである。
又、薄板鉄板の立上りフランジを仕切体の裏面に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に回転仕切内の断熱材に発泡断熱材を使用したものであるから特別な補強部材を設けなくとも回転仕切の捩れを押えることが出来ることは勿論立上りフランジを通しての熱の移動を防止することが出来るものである。又発泡断熱材自身の持つ接着力により薄板鉄板と仕切体とは強固に接着され一体化するものである。
又、薄板鉄板の立ち上がりフランジを仕切体の裏面に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に上記立上りフランジの高さ寸法H4の合計がパッキング受面のW寸法の1/2以上としたものであるから特別な補強部材を設けなくとも回転仕切の捩れを防止することが出来ることは勿論、立上りフランジを通しての熱の移動を防止することが出来るものである。
又、薄板鉄板の立上りフランジを仕切体に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に、該薄板鉄板の裏側に補強部材となる補強鉄板を設けたものであるから、補強部材(鉄板)と薄板鉄板とが一体となり強力な磁性体となるものである。又立上りフランジを通しての熱の移動を防止することが出来るものである。
又、柱状の仕切体の正面部をパッキング受面とし、その裏側に薄板鉄板を配設し磁石入りパッキングの着磁面を形成するようにしたものであるから熱の移動等を最小にすることが出来、仕切体の正面部への露付等を防止することが出来るものである。
又、冷蔵庫の高さ寸法Hが1700mm以上で隣り合う観音開き扉の高さ寸法Hが900mm以上で回転仕切の高さ寸法Hが800mm以上の大型扉としたものであるから、大型冷蔵庫の使い勝手の向上、或いは大型冷蔵庫の商品計画範囲を大幅に拡大出来るものである。
本発明を備えた冷蔵庫の正面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 図3の一方の扉を開する途中を示す図。 図3に使われている回転仕切の拡大断面図。 図5とは異なる実施例を示す図。 図6とは異なる実施例を示す図。 図7とは異なる実施例を示す図。 従来の冷蔵庫正面図。 図9のC−C断面図。 図10の回転仕切の拡大断面図。 図11の回転仕切と扉パッキングとの接触関係を示す図。
符号の説明
1…冷蔵庫本体、2…冷凍室、3…冷凍室扉、4…冷却機室、5…冷却器、6…冷気強制循環用ファン、7…除霜用ヒータ、8…ファンガード、9…冷気吹出口、10…冷気吸込口、11…冷蔵室、12…冷蔵室扉(L)、12a…冷蔵室扉(L)の内板、13…冷蔵室扉(R)、13a…冷蔵室扉(R)の内板、14…ダンパーサーモ、15…冷気戻り通路、16…圧縮機、17…回転仕切、18…案内ガイド、19…回転溝、20…ヒンジ、21…パッキング、22…パッキング、23…仕切体、23a…前面、23b…側面、24…薄板鉄板、24a…着磁面、24b…フランジ、24c…側面、25…露付防止ヒータ、26…断熱材、27…補強鉄板。

Claims (6)

  1. 隣り合う2つの扉の内一方の扉に設けた回転仕切を本体側に設けたガイド部材に依って回動し、他方扉のパッキング受面を形成するようにした観音開き式扉を備えた冷蔵庫に於いて、パッキング受面を形成する鉄板の立上りフランジを樹脂製仕切体の両側から離すと共に、上記パッキング受面を形成する鉄板に捩れ防止用の補強部材を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 薄板鉄板の立上りフランジを仕切体の裏面に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に回転仕切内の断熱材に発泡断熱材を使用したことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 薄板鉄板の立上りフランジを仕切体の裏面に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に上記立上りフランジの高さ寸法H4の合計がパッキング受面のW寸法の1/2以上としたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 薄板鉄板の立上りフランジを仕切体に当接しない範囲で延長し、その部分を補強部材とすると共に、該薄板鉄板の裏側に補強部材となる補強鉄板を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  5. 柱状の仕切体の正面部をパッキング受面とし、その裏側に薄板鉄板を配設し磁石入パッキングの着磁面を形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  6. 冷蔵庫の高さ寸法Hが1700mm以上で隣り合う観音開き扉の高さ寸法Hが900mm以上で回転仕切の高さ寸法Hが800mm以上の大型扉としたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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