JP2007146773A - 内燃機関のブローバイガス換気装置 - Google Patents

内燃機関のブローバイガス換気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エアクリーナからの清浄な空気を導く新気導入管が、機関本体のクランク室内に生じるブローバイガスを換気すべく機関本体内に清浄な空気を送りこむようにして機関本体に接続される内燃機関のブローバイガス換気装置において、クランク室内を清浄な空気で換気するにあたり、ブローバイガスの燃焼室への導入を避けてより安定した混合比を得ることを可能とする。
【解決手段】機関本体11内に送り込まれる清浄な空気に同伴するブローバイガスを導くブローバイガス導出経路74が、機関本体11の排気ポート22に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エアクリーナからの清浄な空気を導く新気導入管が、機関本体のクランク室内に生じるブローバイガスを換気すべく機関本体内に清浄な空気を送りこむようにして機関本体に接続される内燃機関のブローバイガス換気装置に関する。
エアクリーナからの清浄な空気を、クランク室内で生じるブローバイガスを換気すべく機関本体に導入し、機関本体から導出されるブローバイガスをエアクリーナに導くようにしたものが、たとえば特許文献1によって知られている。
特開2005−121008号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたブローバイガス換気装置によれば、ブローバイガスが混合気とともに吸気系を経て燃焼室に導かれることになり、燃焼室内でのより安定した混合比を得るためにはブローバイガスの燃焼室への導入を避けることが望まれる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クランク室内を清浄な空気で換気するにあたり、ブローバイガスの燃焼室への導入を避け、より安定した混合比を得ることを可能とした内燃機関のブローバイガス換気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、エアクリーナからの清浄な空気を導く新気導入管が、機関本体のクランク室内に生じるブローバイガスを換気すべく機関本体内に清浄な空気を送りこむようにして機関本体に接続される内燃機関のブローバイガス換気装置において、前記機関本体内に送り込まれる清浄な空気に同伴するブローバイガスを導くブローバイガス導出経路が、前記機関本体の排気ポートに接続されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ブローバイガス導出経路の上流端が前記クランク室に通じて前記機関本体のクランクケースに接続され、前記新気導入管の下流端が、前記機関本体のシリンダヘッド側から前記クランク室に清浄な空気を送り込むようにして前記機関本体に接続されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記ブローバイガス導出経路が、前記エアクリーナで浄化された空気をブローバイガス中に混入させるように構成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記ブローバイガス導出経路が、ブローバイガスの一部を前記エアクリーナを含む吸気装置側に導入すべく構成されることを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記エアクリーナのクリーナケース内に、外部からの空気が導入される未浄化室と、該未浄化室との間にクリーナエレメントを介在させた浄化室とが形成されるとともに、前記クリーナケースに設けられる隔壁を前記浄化室との間に介在させたブリージングチャンバが前記ブローバイガス導出経路の一部を構成するようにして形成され、前記隔壁に、浄化室および前記ブリージングチャンバ間を結ぶ連通路が設けられることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、クランク室に生じたブローバイガスが、換気のために機関本体に導入された清浄な空気とともに排気ポートに導かれるので、機関本体の燃焼室にブローバイガスが導入されるのを避けて、より安定した混合比を得ることが可能となり、しかも排気ポートから排出される排ガス中にブローバイガスを含む清浄な空気を供給するので、排気マフラー内でHC等を燃焼させて排ガス性状の向上を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、換気のために機関本体内に供給される清浄な空気がシリンダヘッドを経由することで温められた後にクランク室に導入されることになり、ブローバイガス中に含まれる水分の凝縮を防止し、クランク室内の下部に貯留されるオイルへの水分の混入を効果的に防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、ブローバイガス導出経路で導かれるブローバイガスに清浄な空気がさらに混入されることにより、排気ポートから排出される排ガスをより効果的に浄化することができる。
請求項4記載の発明によれば、ブローバイガスの一部が吸気装置側に導かれるようにブローバイガス導出経路が構成されることで、ブローバイガスを排気ポートに導くことが機関の運転に応じて停止されたときには、吸気装置側にブローバイガスを導くようにして、クランク室からのブローバイガスの連続した排出が可能となる。
さらに請求項5記載の発明によれば、エアクリーナ以外の部品を用いることのない簡単な構造で、機関の運転に応じてブリージングチェンバへの清浄な空気の混入、ならびにブリージングチェンバから浄化室へのブローバイガスの一部の導出が切換えられることになり、ブローバイガス導出経路で導かれるブローバイガスに清浄な空気をさらに混入するようにして排気ポートからの排ガスをより効果的に浄化することが可能となるとともに、ブローバイガスを排気ポートに導くことが機関の運転に応じて停止されたときにはブローバイガスの一部をエアクリーナの浄化室側に導くようにしてクランク室からのブローバイガスの連続した排出とを可能とし、クランク室からのブローバイガスの導出が円滑に行われることになる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は内燃機関の一部切欠き側面図、図2は機関本体のヘッドカバーおよびエアクリーナのカバーを外した状態での内燃機関の平面図、図3は気化器の縦断面図、図4は図1の4−4線断面図である。
先ず図1において、この内燃機関の機関本体11は、クランクケース12と、クランクケース12の上部に結合されるシリンダブロック13と、シリンダブロック13の上部に結合されるシリンダヘッド14と、シリンダヘッド14の上部に結合されるヘッドカバー15とを備え、シリンダブロック13に形成されたシリンダボア16に摺動自在に嵌合されるピストン17が、前記クランクケース12に回転自在に支承されるクランクシャフト18にコネクティングロッド19を介して連結される。
シリンダブロック13およびシリンダヘッド14間には前記ピストン17の頂部を臨ませる燃焼室20が形成されており、シリンダヘッド14の相互に反対側の側壁には吸気ポート21および排気ポート22が設けられる。またシリンダヘッド14には、前記吸気ポート21から燃焼室20への混合気の流入を制御する吸気弁23と、前記燃焼室20から前記排気ポート22への排ガスの流出を制御する排気弁24とが開閉作動可能に配設される。
図2を併せて参照して、シリンダヘッド14およびヘッドカバー15間には動弁機構30を収容する動弁室31が形成されるものであり、前記動弁機構30は、吸気弁23および排気弁24に共通なカムシャフト25と、該カムシャフト25に設けられる吸気側カム26に従動して揺動することで吸気弁23を開閉駆動する吸気側ロッカアーム27と、前記カムシャフト25に設けられる排気側カム28に従動して揺動することで排気弁24を開閉駆動する排気側ロッカアーム29とを備える。
前記カムシャフト25の一端およびクランクシャフト18の一端間にはカムチェーン32を有する調時伝動機構33が、クランクシャフト18の回転動力を1/2に減速して前記カムシャフト25に伝達するようにして設けられており、シリンダボア16に通じてクランクケース12内に形成されるクランク室34および前記動弁室31間を結ぶ通路35が、前記カムチェーン32を走行させるようにして前記シリンダブロック13および前記シリンダヘッド14に設けられ、クランク室34は前記通路35を介して前記動弁室31に連通する。
シリンダヘッド14の吸気ポート21には、エアクリーナ38、コネクティングチューブ39、気化器40および吸気管41を上流側から順に有する吸気装置42が接続される。
エアクリーナ38のクリーナケース43は、上方に開いた函状のケース主体44と、該ケース主体44の上部に結合されるカバー45とから成り、クリーナケース43内は、ケース主体44およびカバー45間に挟持されるクリーナエレメント46を相互間に挟んで未浄化室47および浄化室48が形成され、未浄化室47には、前記カバー45に取付けられた吸入管49から外部の空気が吸入される。またコネクティングチューブ39は、該コネクティングチューブ39の上流端を浄化室48内に開口するようにしてクリーナケース43のケース主体44を気密に貫通するものであり、クリーナエレメント46を通過することで浄化された清浄な空気は浄化室48からコネクティングチューブ39を経て気化器40側に導かれる。
図3において、気化器40は、前記コネクティングチューブ39に通じる吸気通路50が設けられる気化器本体51と、気化器本体51の下部に結合されるフロート室体52と、気化器本体51が一体に備える絞り弁案内筒53で案内されるようにして吸気通路50を横切る方向に摺動し得る摺動絞り弁54と、絞り弁案内筒53の上端を覆うキャップ55および摺動絞り弁54間に縮設されて吸気通路50の開度を小さくする方向に摺動絞り弁54を付勢するスプリング56と、前記摺動絞り弁54よりも上流側で吸気通路50に配設されるチョーク弁57とを備え、前記キャップ55を貫通するスロットルワイヤ58が摺動絞り弁54に連結される。
前記摺動絞り弁54に対応する位置で気化器本体51には、フロート室体52内に突出する筒状部51aが一体に設けられており、吸気通路50の下部内面に一端を臨ませるニードルジェット59ならびに該ニードルジェット59の下部に連なるエアブリード管60が筒状部51aに挿入され、エアブリード管60の下端に接続されるようにして筒状部51aの下部に燃料ジェット61が螺合される。而して筒状部51aおよびエアブリード管60間には環状室62が形成されており、この環状室62を吸気通路50の上流端に通じさせる空気導入路63が気化器本体51に設けられる。
また摺動絞り弁54には、前記ニードルジェット59およびエアブリード管60内に挿入されるジェットニードル64が保持されており、フロート室体52内に貯留された燃料ガソリンが、環状室62からエアブリード管60内に空気が吸入されることによって生じる気泡とともに、ニードルジェット59およびジェットニードル64間の間隙から吸気通路50に吸い出されることになる。
ところで、燃焼室20内で生じた燃焼生成物の一部はブローバイガスとしてピストン17およびシリンダボア16間からクランク室34側に漏れるものであり、このブローバイガスがクランク室34内に滞留すると、ブローバイガス中に含まれる水分やガソリン成分が凝縮し、クランク室34内の下部に貯留されるオイルに混入してオイル劣化の原因となる。そこでエアクリーナ38からの清浄な空気を導く新気導入管67が、機関本体11におけるクランクケース12のクランク室34内に生じるブローバイガスを換気すべく機関本体11に接続されるものであり、クランク室34内に生じたブローバイガスは清浄な空気で換気されることで、クランク室34内に滞留することなく速やかに排出される。
ところで新気導入管67の下流端は、ヘッドカバー15およびシリンダヘッド14間に形成される動弁室31からシリンダヘッド14を経てクランク室34側に清浄な空気を送り込むようにして、機関本体11に接続されるのであるが、動弁室31内に収容された動弁機構30の潤滑のために動弁機構30の周囲にはオイルの飛沫が浮遊しており、導入された清浄な空気にオイル飛沫が混入してしまうことを避けるために、ヘッドカバー15には、図4で示すように、動弁室31との間を遮る遮蔽板68が取付けられる。この遮蔽板68およびヘッドカバー15間には、動弁室31には通じるものの動弁機構30側からのオイルの飛沫が入り込むことは遮蔽板68で遮られるようにした空気ため込み室69が形成され、新気導入管67は空気ため込み室69に通じるようにして機関本体11のヘッドカバー15に接続される。而して新気導入管67から空気ため込み室69に導入される清浄な空気は、空気ため込み室69に一旦ため込まれた後、動弁室31から通路35を経てクランク室34に導かれることになる。
一方、エアクリーナ38のクリーナケース43におけるケース主体44には、浄化室48に通じるようにして空気導管70の上端が接続されており、この空気導管70の下流端は、該空気導管70側からの流通だけを許容するリードバルブ71を介して新気導入管67の上流端に接続される。すなわち空気ため込み室69側の圧力がエアクリーナ38の浄化室48側の圧力よりも低いときにリードバルブ71が開弁し、浄化室48からの清浄な空気が空気ため込み室69に導入されることになる。
クランクケース12の上部にはクランク室34内に通じる迷路状のブリーザ迷路室72が形成される。またシリンダヘッド14およびヘッドカバー15には排気ポート22に下流端を開口せしめた二次空気通路73が設けられており、空気ため込み室69から動弁室31および通路35を経てクランク室34内に送り込まれる清浄な空気に同伴するブローバイガスは、前記ブリーザ迷路室72に通じるようにしてクランクケース12の上部に上流端が接続されるブローバイガス導出経路74によってブリーザ迷路室72から導出され、該ブローバイガス導出経路74の下流端は前記二次空気通路73に通じるようにしてヘッドカバー15に接続される。
前記ブローバイガス導出経路74は、前記エアクリーナ38で浄化された空気をブローバイガス中に混入させるとともに、ブローバイガスの一部を吸気装置43側に導入すべく構成されるものであり、前記浄化室48に連通するようにして前記エアクリーナ38のクリーナケース43内に形成されるブリージングチャンンバ75で、前記ブローバイガス導出経路74の一部が構成される。
エアクリーナ38のクリーナケース43におけるケース主体44の側壁と、該ケース主体44に設けられる隔壁76と、カバー45とで、前記隔壁76を浄化室48との間に介在させた前記ブリージングチャンバ75が形成されるものであり、このブリージングチャンバ75は、空気導管70のケース主体44への接続部近傍でクリーナケース43内に形成される。
ブローバイガス導出経路74は、上流端をブリーザ迷路室72に通じさせてクランクケース12の上部に接続されるとともに下流端をブリージングチャンバ75に通じさせてクリーナケース43のケース主体44に下流端が接続される第1導管77と、前記ブリージングチャンバ75内に通じるようにして上流端が前記ケース主体44に接続される第2導管78と、第2導管78の下流端に接続される制御弁79と、上流端が制御弁79に接続される第3導管80と、前記二次空気通路73に通じるようにしてヘッドカバー15に下流端が接続されるとともに上流端が第3導管80の下流端に接続される第4導管81とを備える。
図2に注目して、第1導管77の下流端および第2導管78の上流端は相互に隣接した位置でブリージングチャンバ75に通じるようにしてケース主体44に接続される。またケース主体44に設けられた隔壁76の上端には、浄化室48およびブリージングチャンバ75間を結ぶ溝状の連通路82が設けられ、前記第1導管77の下流端からブリージングチャンバ75に導入されたブローバイガスが前記連通路82側に直接向かうのを邪魔すべくブリージングチャンバ75側に突出する邪魔板部76aが前記隔壁76に一体に形成される。
前記制御弁79は、吸気管41内の負圧が大となるのに応じて開度を小さくする負圧制御式の開度制御弁であり、吸気管41の負圧を取り出す負圧取り出し管83が制御弁79に接続される。また制御弁79内には、第2導管78から第3導管80側、すなわちブリージングチャンバ75から排気ポート22側への流通だけを許容するリードバルブが内蔵される。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、エアクリーナ38からの清浄な空気を導く新気導入管67が、機関本体11のクランク室34内に生じるブローバイガスを換気すべく機関本体11内に清浄な空気を送りこむようにして機関本体11に接続されるものであり、機関本体11内に送り込まれる清浄な空気に同伴するブローバイガスを導くブローバイガス導出経路74が、機関本体11のシリンダヘッド14に設けられる排気ポート22に接続されるので、クランク室34に生じたブローバイガスが清浄な空気とともに排気ポート22に導かれることになり、機関本体11の燃焼室20にブローバイガスが導入されるのを避けて、より安定した混合比を得ることが可能となり、しかも排気ポート22から排出される排ガス中にブローバイガスを含む清浄な空気を供給するので、排気マフラー内でHC等を燃焼させて排ガス性状の向上を図ることができる。
またブローバイガス導出経路74の上流端は機関本体11のクランクケース12に接続され、新気導入管67の下流端は、シリンダヘッド14側からクランク室34に清浄な空気を送り込むようにして機関本体11のヘッドカバー15に接続されるので、換気のために機関本体11内に供給される清浄な空気がシリンダヘッド14を経由することで温められた後にクランク室34に導入されることになり、ブローバイガス中に含まれる水分の凝縮を防止し、クランク室34内の下部に貯留されるオイルへの水分の混入を効果的に防止することができる。
またブローバイガス導出経路74は、エアクリーナ38で浄化された空気をブローバイガス中に混入させるように構成されるものであり、ブローバイガス導出経路74で導かれるブローバイガスに清浄な空気がさらに混入されることにより、排気ポート22から排出される排ガスをより効果的に浄化することができる。またブローバイガス導出経路74が、ブローバイガスの一部をエアクリーナ38を含む吸気装置42側に導入すべく構成されるので、ブローバイガスを排気ポート22に導くことが機関の運転に応じて停止されたときには、吸気装置42側にブローバイガスを導くようにして、クランク室34からのブローバイガスの連続した排出が可能となる。
さらにエアクリーナ38のクリーナケース43内には、外部からの空気が導入される未浄化室48と、該未浄化室48との間にクリーナエレメント46を介在させた浄化室48とが形成されるとともに、クリーナケース43に設けられる隔壁76を浄化室48との間に介在させたブリージングチャンバ75がブローバイガス導出経路744の一部を構成するようにして形成され、その隔壁76に、浄化室48およびブリージングチャンバ75間を結ぶ連通路82が設けられるので、エアクリーナ38以外の部品を用いることのない簡単な構造で、機関の運転に応じてブリージングチェンバ75への清浄な空気の混入、ならびにブリージングチェンバ75から浄化室48へのブローバイガスの一部の導出が切換えられることになり、ブローバイガス導出経路74で導かれるブローバイガスに清浄な空気をさらに混入するようにして排気ポート22からの排ガスをより効果的に浄化することが可能となるとともに、ブローバイガスを排気ポート22に導くことが機関の運転に応じて停止されたときにはブローバイガスの一部をエアクリーナ38の浄化室48側に導くようにしてクランク室34からのブローバイガスの連続した排出とを可能とし、クランク室34からのブローバイガスの導出が円滑に行われることになる。
図5〜図7は本発明の第2実施例を示すものであり、図5は第1実施例の図2に対応した平面図、図6は新気導入制御弁および気化器の絞り弁開度を制御するための制御系を示す図、図7は新気導入制御弁の作動状態を順次説明するための縦断面図である。
なお図5〜図7で示す第2実施例の大部分は、上述の図1〜図4で示した第1実施例と同様に構成されるものであり、第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
先ず図5において、新気導入管67の上流端が接続されるリードバルブ71は、下流側空気導管86、新気導入制御弁87および上流側空気導管88を介してエアクリーナ38の浄化室48に接続される。
図6を併せて参照して、新気導入制御弁86は、両端を閉じた円筒状である弁ハウジング89と、該弁ハウジング89内に摺動可能に嵌合される円筒状の弁体90と、前記弁ハウジング89の一端壁89aおよび前記弁体90間に縮設されて前記弁体90を軸方向他方側に付勢する戻しばね91とを備える。
前記弁ハウジング89の軸方向中間部には、上流側空気導管88を介してエアクリーナ38の浄化室48に通じる入口92と、下流側空気導管86を介してリードバルブ71に接続される出口93とが相互に対応して設けられる。一方、弁体90の外周には、軸方向一方側から順に、弁ハウジング89の内面に摺接する環状の第1〜第4シール部材94,95,96,97が相互間に間隔をあけて装着されており、第1および第2シール部材94,95間の間隔、第2および第3シール部材95,96間の間隔、ならびに第3および第4シール部材96,97間の間隔は、前記入口92および出口93の直径よりも大きく設定される。また第2および第3シール部材95,96間で弁体90の外周には環状凹部98が設けられており、この環状凹部98は、第2および第3シール部材95,96間に入口92および出口93が位置するように弁体90の軸方向位置が定められたときに、入口92および出口93間を連通する。
前記弁体90の軸方向中間部における内面には半径方向内方に張り出す鍔部90aが設けられており、前記戻しばね91は、弁ハウジング89の一端壁89aおよび前記鍔部90a間に縮設される。
ところでスロットル操作部材であるスロットルグリップ99とともに回動するドラム100に一端部が巻き掛け、連結されるワイヤ101による牽引力は、ジャンクションボックス102に内蔵される伝動機構を介して一対のスロットルワイヤ58,103に伝達されるものであり、一方のスロットルワイヤ58は気化器40の摺動絞り弁54に連結され、他方のスロットルワイヤ103は、新気導入制御弁87における弁ハウジング89の一端壁89aを貫通して弁体90に連結される。
而して前記ジャンクションボックス102に内蔵される伝動機構は、スロットルグリップ99の回動操作量に応じて気化器40における吸気通路50の開度を変化させるべく摺動絞り弁54を摺動させる牽引力をスロットルワイヤ58に伝達し、他方のスロットルワイヤ103には、新気導入制御弁87における弁体90をスロットルグリップ99の回動操作量に応じて図7で示すように摺動させる牽引力を伝達する。
すなわち気化器40の摺動絞り弁54をアイドル開度とするようにスロットルグリップ99を操作したときには、図7(A)で示すように、新気導入制御弁87における弁体90の軸方向位置は、入口92および出口93を第1および第2シール部材94,95間に対応させた位置となり、入口92および出口93間は弁体90で遮断される。また前記摺動絞り弁54を中間開度とするようにスロットルグリップ99を操作したときには、図7(B)で示すように、新気導入制御弁87における弁体90の軸方向位置は、環状凹部98を入口92および出口93間に対応させた位置となり、入口92および出口93間は弁体90の環状凹部98を介して連通する。さらに前記摺動絞り弁54を全開開度とするようにスロットルグリップ99を操作したときには、図7(C)で示すように、新気導入制御弁87における弁体90の軸方向位置は、入口92および出口93を第3および第4シール部材96,97間に対応させた位置となり、入口92および出口93間は弁体90で遮断される。
この第2実施例によれば、ブローバイガスを換気するための清浄な空気が、機関の運転に応じて制御されて機関本体11に送り込まれることになる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例の内燃機関の一部切欠き側面図である。 機関本体のヘッドカバーおよびエアクリーナのカバーを外した状態での内燃機関の平面図である。 気化器の縦断面図である。 図1の4−4線断面図である。 第2実施例の図2に対応した平面図である。 新気導入制御弁および気化器の絞り弁開度を制御するための制御系を示す図である。 新気導入制御弁の作動状態を順次説明するための縦断面図である。
符号の説明
11・・・機関本体
12・・・クランクケース
14・・・シリンダヘッド
15・・・ヘッドカバー
22・・・排気ポート
31・・・動弁室
34・・・クランク室
38・・・エアクリーナ
43・・・クリーナケース
46・・・クリーナエレメント
47・・・未浄化室
48・・・浄化室
67・・・新気導入管
74・・・ブローバイガス導出経路
75・・・ブリージングチャンバ
76・・・隔壁
82・・・連通路

Claims (5)

  1. エアクリーナ(38)からの清浄な空気を導く新気導入管(67)が、機関本体(11)のクランク室(34)内に生じるブローバイガスを換気すべく機関本体(11)内に清浄な空気を送りこむようにして機関本体(11)に接続される内燃機関のブローバイガス換気装置において、前記機関本体(11)内に送り込まれる清浄な空気に同伴するブローバイガスを導くブローバイガス導出経路(74)が、前記機関本体(11)の排気ポート(22)に接続されることを特徴とする内燃機関のブローバイガス換気装置。
  2. 前記ブローバイガス導出経路(74)の上流端が前記クランク室(34)に通じて前記機関本体(11)のクランクケース(12)に接続され、前記新気導入管(67)の下流端が、前記機関本体(11)のシリンダヘッド(14)側から前記クランク室(34)に清浄な空気を送り込むようにして前記機関本体(11)に接続されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
  3. 前記ブローバイガス導出経路(74)が、前記エアクリーナ(38)で浄化された空気をブローバイガス中に混入させるように構成されることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
  4. 前記ブローバイガス導出経路(74)が、ブローバイガスの一部を前記エアクリーナ(38)を含む吸気装置(42)側に導入すべく構成されることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
  5. 前記エアクリーナ(38)のクリーナケース(43)内に、外部からの空気が導入される未浄化室(47)と、該未浄化室(47)との間にクリーナエレメント(46)を介在させた浄化室(48)とが形成されるとともに、前記クリーナケース(43)に設けられる隔壁(76)を前記浄化室(48)との間に介在させたブリージングチャンバ(75)が前記ブローバイガス導出経路(74)の一部を構成するようにして形成され、前記隔壁(76)に、浄化室(48)および前記ブリージングチャンバ(75)間を結ぶ連通路(82)が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
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