JP2007146527A - 可動間仕切の施工方法及び可動間仕切 - Google Patents

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Abstract

【課題】大音響や振動の発生要因となる工程を切り離して、平日昼間にでも可動間仕切を支障なく納品することを可能にする可動間仕切の施工方法を提供する。
【解決手段】下補助レール3を床Fに仮固定し上補助レール2を天井Cに本固定して、両補助レール2、3間にパネル1を傾倒しないように保持させる前工程のみで仮施工を完了し、事後的に幅木レール12を本固定するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築構造物の内部空間を必要に応じて間仕切る際に利用される可動間仕切の施工方法及び可動間仕切に関するものである。
可動間仕切は、例えば特許文献1に示されるように、上下レール(上下枠)をそれぞれ床及び天井に配置し、これらのレール間にパネルを取り付けるのが通例である。その際、両レールを当初から床及び天井にアンカー固定し、これらのレールを始めとして化粧用の幅木や笠木等の各種パーツも、現場にて採寸し、電動工具を用いて所要長さにカットするようにしていた。
特開2005−9263
ところが、このような構造であると、オフィスビル等において可動間仕切を施工する際、床へのアンカー固定や各種パーツのカット時に大音量や振動が発生するため、他の階における執務の妨げになってしまう。このため、一般執務時間で工事をすることができず、可動間仕切の納品は土日・あるいは平日深夜に集中して行なうことを余儀なくされている。また、アンカー固定や各種パーツのカットに労力と時間を要するため、施工時間全体の長時間化を招いているという問題もある。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る可動間仕切の施工方法は、パネルを上下の補助レールを介して床と天井の間に取り付けるに際して、先ず下補助レールを床に仮固定するとともに上補助レールを天井に本固定し、次に上下の補助レール間にパネルを傾倒しないように保持させ、しかる後、パネル下端を床に本固定するようにしたことを特徴とする。
このようにすれば、大音響や振動の原因となる床への本固定の工程を切り離して、先ずは大音響や振動を発生させない作業のみからなる工程で間仕切の仮施工を完了することができ、本固定の工程を切り離すことで作業時間の短縮化も図れる。このため、大音響や振動の原因とならない作業を平日日中に短時間で行うことを可能にするとともに、大音響や振動の原因となる作業のみを深夜や休日等に短時間で終わらせて無理なく所要の施工強度を担保することが可能となる。
下補助レール周辺の好ましい実施の方法としては、床に面ファスナや両面テープ等の仮固定具を介して下補助レールを接着し、この下補助レールにパネル下端をパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させるようにしているものが挙げられる。
本固定の簡便な方法としては、パネル下端と床との入り隅部に固定具を配置し、この固定具の一部をパネル下端に固定し他の一部を床にアンカー固定することにより本固定を行うようにしているものが挙げられる。
上補助レール周辺の好ましい実施の方法としては、天井に上補助レールを本固定し、この上補助レールにパネル上端をパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させるようにしているものが挙げられる。
レベル調整等を有効に行うとともに、仮施工工程を確実なものにするためには、パネル側縁にジャッキ手段を備えた支柱を配置し、支柱側縁及びパネル側縁に設けた凹凸係合部を係合させて支柱をジャッキアップすることにより、支柱とパネルの間の前後左右及び上下の相対的な位置決めをなすようにしていることが望ましい。
特に、支柱上端及びパネル上端を支柱本体及びパネル本体に対して上下動可能とし、これら支柱上端及びパネル上端を圧縮バネで上方に付勢したり、パネル下端をパネル本体に対して上下動可能とし、このパネル下端を自重により下方に付勢する方法が有効となる。
上下の補助レールの好ましい取扱い方法としては、パネル幅よりも長尺なものを用意して施工時に手動剪断具に操作力を加えて所定長さに切断するようにしているものが挙げられる。
本発明は、以上説明した構成であるから、大音響や振動の発生要因のみを切り離して後工程で行なうことができ、これにより平日昼間であっても可動間仕切を簡潔な作業を通じて短時間のうちに支障なく納品することを可能にする優れた可動間仕切の施工方法及び当該可動間仕切を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この可動間仕切は、テナントビル等の建築構造物に適用されるもので、図1に示すように、パネル1を上下の補助レール2、3を介して床Fと天井Cの間に取り付け、これにより内部空間を必要に応じて間仕切るものである。そして、その作業を、図2に示すように下補助レール3を仮固定具5を介し床Fに仮固定するとともに上補助レール2を固定具たるねじV1を介し天井Cに本固定して、両補助レール2、3間にパネル1を傾倒しないように保持させる前工程と、図3に示すようにパネル下端をなす幅木レール12を本固定具4を用いて床Fに本固定する後工程とに分けて行い得るようにしている。
具体的に説明すると、図1及び図2に示すように、パネル1はパネル本体10の上下にパネル上端をなす天レール11及びパネル下端をなす幅木レール12を備える。これら両レール11、12はパネル単位で割り付けられている。
パネル本体10は構造枠体10aのパネル厚み方向に沿った両面に面材10bを取り付けた構造をなすもので、その構造枠体10aの側枠材10a1に外側方に向けて凹凸係合部たる係合爪10cを下向きに屈曲させて設けている。幅木レール12は、図4に示すように面材10bの下端部間に上下動可能に配されるもので、横断面上向きチャネル状をなし、下面に長手方向に沿って横断面方形状に凹む溝12aと、上端に外方に向けてアングル状に折れ曲がる係合片12bとを設けている。この幅木レール12は、外力が加わらなければ図4に矢印で示すように自重により降下して構造枠体10aの下方に折り曲げて形成した受け10axに係止される位置にあり、床Fから垂直抗力を受ければ構造枠体10aの下枠材10a2に当接する位置まで上動して停止される。
天レール11は、図5に示すように面材10bの上端部間に上下動可能に配されるもので、上向きチャネル状の内レール材11aと、この内レール材11aの外壁に密着して設けられ上端が内向きアングル状に折れ曲がる外レール材11bとからなる。内レール材11aには、構造枠体10aの上枠材10a3に固設したボルト10dの軸部が貫通させてあり、そのボルト10dの軸部に圧縮バネ10eを外装して構造枠体10aの上枠材10a3と内レール材11aの底面とに弾接させ、これにより天レール11を上方に向けて付勢している。この天レール11は、外力が加わらなければボルト10dの頭部によって規制される図5の上動位置にあり、ボルト10eを中心として上動位置規制構造をなしている。
下補助レール3は、図4に示すように仮固定具5を介して床Fに仮固定される概略チャネル状のもので、前記幅木レール12の溝12aに嵌合する横断面形状及びパネル幅よりも長尺な寸法を有し、金切ばさみ等の手動剪断具に操作力を加えて切断し得る範囲で剛性を有する素材からなる。この下補助レール3を床Fに仮固定するための仮固定具5には、面ファスナや両面テープ等が使用される。また、上補助レール2は、図5に示すようにねじV1を介して天井Cにアンカー固定されるもので、前記天レール11を構成する外レール材10bの内法間に嵌合する横断面形状及びパネル幅よりも長尺な寸法を有し、同じく金切ばさみ等の手動剪断具に操作力を加えて切断し得る範囲で剛性を有する素材からなる。
そして、本実施形態はかかるパネル1を、図2に示すようにパネル側縁に配置した支柱6に支持させるようにしている。支柱6は、支柱本体60の上下に支柱上端をなす上カバー材61及び支柱下端をなす下ベース材62を備えている。支柱本体60は剛性のある角パイプ材からなるもので、その両側壁に前記係合爪10cを水平に受け入れた後に相対的に降下させることによって前後左右及び上下に緊密に係合可能な凹凸係合部たるフック孔60aを設けている。下ベース材62及び上カバー材61は、支柱本体60の前後壁の上端部間及び下端部間に上下動可能に配されるもので、横断面下向きチャネル状又は上向きチャネル状をなしている。下ベース62の下面には長手方向に沿って前記パネル1の溝12aと同様の溝62xが設けてある。上カバー材61と支柱本体60との間には圧縮バネ63が弾接させてあり、これにより上カバー材61を上方に向けて付勢している。この上カバー材61にも、天レール11と同様の上動位置規制構造を採り入れてもよい。
そして本実施形態は、図2及び図6に示すように、支柱本体60と下ベース材62との間にジャッキ手段64を組み込んでいる。このジャッキ手段64は、外部からの操作力で下ベース材62を足場に支柱本体60を持ち上げ得るようにしたもので、下ベース材62の水平部に設けたねじ孔62axを有するナット部材62aにねじ送り可能に螺合された昇降軸64aと、この昇降軸64aに軸着された傘歯車64bと、支柱本体60の前壁に回転可能に設けられた操作軸64cと、この操作軸64cのうち前記傘歯車64bに噛合する位置に軸着された傘歯車64dとを具備する。そして、操作軸64cの端部がレンチ等で回転操作されると、傘歯車64d、64bを介して昇降軸64aが回転し、ねじ孔62axを介しこの昇降軸64aが傘歯車64d、64b同士の噛合状態を保ったまま操作軸64cとともに昇降して、支柱本体60をジャッキアップするようにしている。操作軸64cの端部は、図7に示すように左右のパネル1の側縁間に形成される目地mを通して操作可能なように外部に表出させてある。
本固定具4は、図1及び図3に示すように、幅木レール12と床Fとの入り隅部に配置される三角柱状の固定具本体41と、この固定具本体41に装着されるカバー42とからなるもので、固定具本体41には、立面に水平にねじ挿通孔41aが開口し、斜面に斜めにねじ挿通孔41bが開口している。
なお、この実施形態では、パネル本体10が図2に示すように上パネル要素10及び下パネル要素10に分割して構成され、天レール11が上パネル要素10に、幅木レール12が下パネル要素10にそれぞれ付帯していて、各々のパネル要素10、10の係合爪10cを支柱6のフック孔60aに係合させた状態でパネル要素10、10同士を凹凸係合構造Xを介して厚み方向に位置決め状態で上下に嵌合するように構成してあるが、パネル本体10を一体的に構成しても勿論構わない。
ここで、本実施形態に係る可動間仕切の施工方法について説明する。先ず、図2に示すように、建築構造物の内部空間であって間仕切りを要する部位の床F及び天井Cにそれぞれ下補助レール3及び上補助レール2を取り付ける。下補助レール3は前述したように仮固定具5を介して床Fに仮固定し、上補助レール11はねじV1により天井Cに本固定する。
次に、これら上下の補助レール11、12間にパネル1を取り付ける。それに先だって、パネル1を配置すべき場所の隣接位置に支柱6を配置する。具体的には、支柱6の上カバー材61を上補助レール2の外側に呑み込ませるように係合させ、下ベース材62の溝62xを下補助レール3に嵌合させて、必要であればジャッキ手段64の操作軸64cを操作して支柱6が上下の補助レール2、3間に圧縮バネ63を圧縮しつつある程度突っ張った状態で自立するようにセットする。そして、支柱6の側縁にパネル1の側縁を隣接させて、パネル1の係合爪10cを支柱6のフック孔60aに係合させる。このとき、天レール11を上補助レール2を呑み込ませるようにして当該上補助レール2に外嵌させて係合させ、幅木レール12の溝12aを下補助レール3に嵌合させる。そして、ジャッキ手段64を操作して、支柱6をパネル1とともにジャッキアップする。これにより、支柱6及びパネル1に配した圧縮バネ63、10eが圧縮されつつ、図9(a)→(b)に示すように支柱本体60がパネル本体10とともに上昇して、支柱6全体の天井Cと床Fとの間の突っ張り度を増すと同時に、パネル1に設けた係合爪10cが支柱6のフック孔60aにより深く係合し、パネル1はこの支柱6に強固に保持される。パネル1は図8(a)→(b)に示すように圧縮バネ10eを圧縮しながらこれに追従し、天レール11をパネル本体10内に没入させながら、天レール11を介して上補助レール2とより深く係合する。この間、幅木レール12はパネル本体10に対して相対的に昇降可能であるから、パネル本体10が上昇しても自重により支柱6の下ベース材62とともに床Fに接地した状態を維持する。
なお、本実施形態では、前述したようにパネル本体10が上パネル要素10と下パネル要素10に分離している。このため、先ず下パネル要素10の係合爪10cを支柱6のフック孔60aに凹凸係合させて下補助レール3に係合させ、しかる後、上パネル要素10をけんどん方式で上補助レール2と下パネル要素10とに係合させつつ上パネル要素10の係合爪10cを支柱6のフック孔60aに凹凸係合させることとなる。勿論、パネル本体10を一体ものとすることもでき、この場合はパネル本体10をけんどん方式で上補助レール2と下補助レール3に係合させ、その間、或いはその後において支柱6のフック孔60aにパネル1の係合爪10cを係合させることとなる。
この実施形態では、幅木レール12のパネル本体10に対する上動位置が規制されており、幅木レール12を最大限に呑み込んだ状態でパネル本体10を幅木レール12を介して床Fに載荷させることもできるため、先にパネル1を配置し、その後に支柱6を隣接させてパネル1の係合爪10cに支柱6のフック孔60aを係合させる手順も可能である。この場合も、その後にジャッキ手段64を用いてジャッキアップすれば、上記と同様の結果となる。
何れにせよ、本実施形態はこのような手順を終えた段階で仮施工を完了するものである。そして、後工程として、図3に示すように、本固定具4のねじ挿通孔41aにねじV2を挿通して幅木レール12に締着し、ねじ挿通孔41bにねじV3を挿通して床Fにアンカー固定すれば、全ての作業が完了することとなる。
以上のように、本実施形態に係る可動間仕切の施工方法は、下補助レール3を床Fに仮固定し上補助レール2を天井Cに本固定して、両補助レール2、3間にパネル1を傾倒しないように保持させる前工程と、パネル下端をなす幅木レール12を本固定具4を用いて床に本固定する後工程とに工程を分けて実施し得るようにしたものである。
このため、前工程では、階下への大音響や振動の原因となる床Fのスラブ材へのアンカー固定等を回避することができ、上補助レール2の天井Cへのアンカー固定等は、スラブ材等に対するものではないため階上に響き難く、当初より本固定を支障なく行なうことができる。このようにして、上下の補助レール2、3間にパネル1を傾倒しないように保持させた状態で一旦施工を終えれば、上下の補助レール2、3等を現場でカットすることを不要にした点も相まって、大音響や振動を発生させることなく大半の施工を前工程で短時間のうちに簡潔に完了することができる。このため、この前工程を平日日中であっても有効に行なうことが可能となる。また、後工程である本固定具4の床Fへのアンカー固定は大音響や振動の原因となる可能性があるが、後工程は基本的にこの本固定具4による固定作業のみからなるため、この作業を深夜や休日等に短時間で終わらせることができ、簡単にして所要の施工強度を有効に担保することが可能となる。
特に、床Fに仮固定具5を介して下補助レール3を取着し、この下補助レール3にパネル下端をなす幅木レール12をパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させるようにしているので、下補助レール3の床Fへの取り付け作業が簡素となり、しかも下補助レール3に幅木レール12を凹凸係合させることでパネル1、1同士の位置決め手段としても有効に活用することが可能となる。
そして、下補助レール12と床Fとの入り隅部に本固定具4を配置し、この本固定具4の一部をパネル下端をなす幅木レール12に固定し他の一部を床Fにアンカー固定することにより本固定を行うようにしているので、仮施工状態から一部の解体作業等を要さずして簡単に本固定作業を行なうことができ、後工程の迅速的確性も有効に担保することができる。
また、天井Cに上補助レール2を本固定し、この上補助レール2にパネル上端をなす天レール11をパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させるようにしているので、仮施工の状態でも上補助レール2にパネル1を転倒し得ないように有効に保持させることができ、しかも上補助レール2に天レール11を凹凸係合させることでパネル1、1同士の位置決め手段としても有効に活用することが可能となる。
さらに、パネル側縁にジャッキ手段64を備えた支柱6を配置し、パネル側縁に設けた凹凸係合部たる係合爪10cと支柱側縁に設けた凹凸係合部たるフック孔60aとを係合させて支柱6をジャッキアップすることにより、支柱6とパネル1を前後左右及び上下に相対的に位置決めした状態で連結するようにしているので、パネルの仮施工時の強度が確保され、本固定箇所を減らして後工程を一層スムーズに行なうことが可能となる。
この場合、支柱上端をなす上カバー材61及びパネル上端をなす天レール11をそれぞれ支柱本体60及びパネル本体10に対して上下動可能とし、これら上カバー材61及び天レール11を圧縮バネ63、10eで上方に付勢するようにしているので、レベル調整を有効に行なうことができると同時に、ジャッキアップにつれて床Fと天井Cの間の突っ張り力を有効に高めることができる。特に、これら上カバー材61及び天レール11を上補助レール2にパネル厚み方向に係合させてジャッキアップを行うようにしているので、ジャッキアップの前後に亘って支柱6及びパネル1の転倒を有効に防止することが可能となる。また、これら上カバー材61及び天レール11を当初よりパネル単位で割り付けているため、騒音の原因となる現場カットも不要にすることができる。
さらに、パネル下端をなす幅木レール12をパネル本体10に対して上下動可能とし、この幅木レール12を自重により下方に付勢しているので、ジャッキアップによってパネル1が浮き上がっても幅木レール12の接地状態を維持することができ、これにより外観の毀損を有効に防止することができる。特に、幅木レール12を下補助レール3にパネル厚み方向に係合させてジャッキアップを行うようにしているので、ジャッキアップの前後に亘ってパネル1をふらつかせることなく保持することができる。また、幅木レール12を当初よりパネル単位で割り付けているため、騒音の原因となる現場カットも不要ならしめるものである。
これに対して、位置決めや係合等に必要な上下の補助レール2、3だけは、現場対応とする必要があるためにパネル幅よりも長尺なものを用意し、現場にて採寸し所定長さに切断するようにしているが、本実施形態ではこれらを手動剪断具に操作力を加えて切断し得るものにしており、電動工具を用いずに作業を行なえるようにしているので、大音響や振動の原因となることをこの点においても有効に回避し、施工時間の一層の短縮を図ることも可能となる。
以上のように施工される本実施形態の可動間仕切は、仮施工状態で、パネル上端たる天レール11をパネル厚み方向へ位置ずれしないように係合させる上補助レール2と、この上補助レール2を天井Cに本固定する固定具たるねじV1と、パネル下端たる幅木レール12をパネル厚み方向へ位置ずれしないように係合させる下補助レール3と、この下補助レール3を床Fに仮固定する仮固定具5とを備え、施工完了状態で、幅木レール12を床Fにアンカー固定する本固定具4を更に備えることとなる。
仮固定具5は上記のように接着により下補助レール3を床Fに仮固定するものであるため作業を極めて簡便ならしめるものであり、ジャッキ手段64を通じて付与される突っ張り力も手伝って有効な仮施工状態も維持し得るものである。また、本固定具4は、幅木レール12と床Fとの入り隅部に配置されて、一部を幅木レール12に固定し他の一部を床Fに固定するものであるから、仮施工後に簡単に本固定を行なうことができ、また邪魔にならない位置にコンパクトに配置しておけるものである。この本固定具4は、必要に応じてパネル1の面材10bに対して直交する位置にある幅木レール12の端面に対して取り付けることは、支柱6の下ベース材62の前後壁に取り付けること等も有効である。
なお、レベル調整が不要であり、かつパネルと支柱とを落とし込んで前後左右及び上下に係合させることができれば、ジャッキ手段64を用いない態様で実施することも可能である。また、凹凸係合部は、上記実施形態とは逆に支柱側に係合爪を、パネル側にフック孔を設けてものであってもよい。
その他、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る間仕切を施工完了状態で示す断面図。 同実施形態に係る施工方法の前工程を示す概略的な斜視図。 同実施形態に係る施工方法の後工程を示す斜視図。 パネル下端及び下補助ベースの構造を示す部分断面図。 パネル上端及び上補助ベースの構造を示す部分断面図。 ジャッキ手段を示す部分断面図。 ジャッキ手段の操作部分を示す部分正面図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
1…パネル
2…上補助レール
3…下補助レール
4…本固定具
5…仮固定具
6…支柱
10c…凹凸係合部(係合爪)
10e、63…圧縮バネ
11…パネル上端(天レール)
12…パネル下端(幅木レール)
60a…凹凸係合部(フック孔)
64…ジャッキ手段
C…天井
F…床
V1…上固定具(ねじ)

Claims (10)

  1. パネルを上下の補助レールを介して床と天井の間に取り付けるに際して、先ず下補助レールを床に仮固定するとともに上補助レールを天井に本固定し、次に上下の補助レール間にパネルを傾倒しないように保持させ、しかる後、パネル下端を床に本固定するようにしたことを特徴とする可動間仕切の施工方法。
  2. 床に仮固定具を介して下補助レールを接着し、この下補助レールにパネル下端をパネル厚み方向へ移動しないように凹凸係合させるようにしている請求項1記載の可動間仕切の施工方法。
  3. パネル下端と床との入り隅部に固定具を配置し、この固定具の一部をパネル下端に固定し他の一部を床にアンカー固定することにより本固定を行うようにしている請求項1又は2記載の可動間仕切の施工方法。
  4. パネル側縁にジャッキ手段を備えた支柱を配置し、支柱側縁及びパネル側縁に設けた凹凸係合部を係合させて支柱をジャッキアップすることにより、支柱とパネルの間の前後左右及び上下の相対的な位置決めをなすようにしている請求項1〜3記載の可動間仕切の施工方法。
  5. 支柱上端及びパネル上端を支柱本体及びパネル本体に対して上下動可能とし、これら支柱上端及びパネル上端を圧縮バネで上方に付勢している請求項4記載の可動間仕切の施工方法。
  6. パネル下端をパネル本体に対して上下動可能とし、このパネル下端を自重により下方に付勢している請求項4又は5記載の可動間仕切の施工方法。
  7. 仮施工状態で、パネル上端をパネル厚み方向へ位置ずれしないように係合させる上補助レールと、この上補助レールを天井に本固定する上固定具と、パネル下端をパネル厚み方向へ位置ずれしないように係合させる下補助レールと、この下補助レールを床に仮固定する仮固定具とを備えることを特徴とする可動間仕切。
  8. 施工完了状態で、パネル下端を床にアンカー固定する本固定具を更に備えることを特徴とする請求項7記載の可動間仕切。
  9. 仮固定具が接着により下補助レールを床に仮固定するものである請求項7又は8記載の可動間仕切。
  10. 本固定具が、パネル下端と床との入り隅部に配置されるものであり、この本固定具の一部をパネル下端に固定し他の一部を床に固定している請求項7〜9記載の可動間仕切。

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