JP2007146446A - 掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法 - Google Patents

掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低振動、低騒音で掘削作業ができるようにした掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法を提供する。
【解決手段】
掘削装置1は、作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより、掘削装置本体2の掘削側へ進退して掘削を行うビット41,42を備えている。ビット41,42は掘削装置本体2よりも小さくなって複数設けてあり、ビット41,42は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されている。掘削装置1は、ビット41,42による掘削で生じた掘削孔93に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備えている
【選択図】図1

Description

本発明は、掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法に関する。
更に詳しくは、低振動、低騒音で掘削作業ができるようにした掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法に関する。
また、掘削作業で形成した地中空隙部に対する土質補強材または/及び固結材の供給作業の効率化を図ると共に、掘削装置の引き上げ時の地中空隙部の崩壊を防止できるようにした掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法に関する。
土木や建築の分野において、主に岩盤、転石、コンクリート等がある硬質の地盤の掘削に「ダウンザホールハンマ」と称される掘削装置が使用されている。ダウンザホールハンマは、圧縮空気を供給して内部のピストンを駆動させることにより、先端のハンマビットを上下動させ、その打撃によって掘削を行うものである(例えば特許文献1参照)。
なお、らせん形の錐で孔を掘削する「アースオーガ」と称される掘削装置もあるが、アースオーガは上記したダウンザホールハンマと比べ、岩盤、転石、コンクリート等が存在する硬質の地盤の掘削には適していない。
特開平9−328983号公報(第1図)
また近年、地盤に掘削孔を穿孔して基礎杭を埋め込む土木基礎工事等において、ダウンザホールハンマの先端部付近からセメントミルク類を供給できるようにしたものを使用して穿孔作業を行う工法が提案されている。
このダウンザホールハンマを使用することにより、穿孔後のダウンザホールハンマの引き上げ作業と同時に、掘削孔の内部にセメントミルク類を供給することができる。これによって、掘削孔の穿孔作業と、掘削孔にセメントミルク類を流し込む作業がそれぞれ別工程だった従来工法と比べ、作業の効率化が図れると共に、ダウンザホールハンマの引き上げる際に掘削孔が崩壊して基礎杭を挿入できないといった問題を防止できる。
しかしながら、上記した従来のダウンザホールハンマでは、特許文献1の第1図に示すように、掘削する孔とほぼ同じ径のハンマビットを上下動させて地盤を打撃するため、一回の打撃ごとに受ける地面の衝撃が大きく、掘削時に激しい騒音と振動が発生していた。このため、より低振動、低騒音での作業が望まれる例えば住宅密集地や都市部のオフィス街での使用には、適していなかった。
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、低振動、低騒音で掘削作業ができるようにした掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法を提供することにある。
本発明の他の目的は、掘削作業で形成した地中空隙部に対する土質補強材または/及び固結材の供給作業の効率化を図ると共に、掘削装置の引き上げ時の地中空隙部の崩壊を防止できるようにした掘削装置、掘削装置を備えた回転式掘削機及び回転駆動装置、地中掘削工法を提供することにある。
その他の本発明の目的は以下の説明から明らかになろう。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
なお、後述する作用の説明の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、各構成要件を図面記載のものに限定するものではない。
第1の発明にあっては、
作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備えた地中掘削用の掘削装置であって、
ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されており、
該ビット(41,42)による掘削で生じた地中空隙部(93)に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備えていることを特徴とする、
掘削装置である。
第2の発明にあっては、
作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備え、土質補強材または/及び固結材の供給路を備えた軸部材(7)の先部側に連結して使用できる地中掘削用の掘削装置であって、
ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されており、
該ビット(41,42)による掘削で生じた地中空隙部(93)に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備え、
該土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段は、
掘削装置本体(2)の掘削側に設けてある土質補強材または/及び固結材の排出口(94,94)と、
該排出口(94,94)と上記軸部材(7)の供給路とを連通する土質補強材または/及び固結材の流路と、
を有していることを特徴とする、
掘削装置である。
第3の発明にあっては、
外周に螺旋羽根(38)を有していることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る掘削装置である。
第4の発明にあっては、
掘削側にビット(41,42)が設けてあると共に、作動流体のエネルギーによって該ビット(41,42)に打撃力を与えるピストンを内蔵するピストンケース(22)を備え、
該ピストンケース(22)は、掘削装置本体(2)内に上記ビット(41,42)の数に対応して複数収容されていることを特徴とする、
第1ないし第3のいずれかの発明に係る掘削装置である。
第5の発明にあっては、
掘削装置本体(2)には、ピストンケース(22)の周りを囲むようにして防振材または/及び防音材(230)が設けてあることを特徴とする、
第1ないし第4のいずれかの発明に係る掘削装置である。
第6の発明にあっては、
土質補強材または/及び固結材の供給路を備えた軸部材(7)と、
該軸部材(7)の先部側に連結して使用すると共に、上記供給路から土質補強材または/及び固結材の供給を受ける請求項1ないし5のいずれかに記載の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、
を備えていることを特徴とする、
軸部材を備えた掘削装置である。
第7の発明にあっては、
作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備えた地中掘削用の掘削装置であって、
該掘削装置の外周に螺旋羽根(38)を有しており、ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されていることを特徴とする、
掘削装置である。
第8の発明にあっては、
第1ないし第6のいずれかの発明に係る掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、該掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えることができる回転駆動装置(5)と、を備えたことを特徴とする、
回転式掘削機である。
第9の発明にあっては、
第8の発明に係る回転式掘削機(6)を構成することを特徴とする、
回転駆動装置である。
第10の発明にあっては、
第1ないし第6のいずれかの発明に係る掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)を用いた地中掘削工法であって、
掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)による掘削作業時または/及び掘削作業後の掘削装置の引き上げ時に、該掘削作業で形成された掘削孔(93)に掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)から土質補強材(94)または/及び固結材(95)を施すまたは供給することによって孔壁の崩壊を防止するようにしたことを特徴とする、
地中掘削工法である。
作動流体としては、エア(例えば圧搾空気)等の気体や、水、油等といった液体を採用することができる。
本明細書及び明細書中にいう「土質補強材または/及び固結材」には、土質補強材または固結材のいずれか一方を含む場合もあるし、あるいは土質補強材及び固結材の両方を含む場合もある。土質補強材としては、ベントナイト等の粘土鉱物を挙げることができる。また固結材としては、セメントミルク類やセメントモルタルやその他の薬剤等を挙げることができる。
掘削装置の外周には螺旋羽根を設けることができる。螺旋羽根は、掘削装置全体に渡って設けることもできるし、掘削装置の一部に部分的に設けることもできる。また、この螺旋羽根を中空状に形成し、その中空部を土質補強材または/及び固結材の流路として使用することもできる。
本明細書及び特許請求の範囲にいう「防振材または/及び防音材」には、防振材または防音材のいずれか一方を含む場合もあるし、あるいは防振材及び防音材の両方(防振及び防音の両方の作用を備えたものも含む)を含む場合もある。
掘削装置に連結して使用する軸部材としては、スクリュー軸やケリーロッド等を挙げることができる。
(作 用)
本発明に係る掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は次のように作用する。
掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)のビット(41,42)は、作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることで、掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行う。ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動する。したがって、ビット(41,42)の一回の打撃ごとに受ける地盤の衝撃は小さい。
また土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備えている掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、ビット(41,42)による掘削で生じた孔壁等の地中空隙部(93)に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する。これにより、掘削作業で形成された掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)の引き上げた後に地中空隙部(93)の崩壊を防止できる。
更に軸部材(7)の先部側に連結して使用できる掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、軸部材(7)の供給路より、土質補強材または/及び固結材が掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に供給される。更に土質補強材または/及び固結材は、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)の流路を流れて掘削装置本体(2)の掘削側に設けてある排出口(94,94)から排出される。
外周に螺旋羽根(38)を有している掘削装置(1c)は、螺旋羽根(38)によって、掘削時に発生する粉砕した岩盤や土砂(スライム)をより効率的に地表面へ送り出すことができる(排土することができる)。
作動流体のエネルギーによってビット(41,42)に打撃力を与えるピストンを内蔵するピストンケース(22)を備えているものでは、ピストンがピストンケース(22)で覆われていると共に、更にこのピストンケース(22)が掘削装置本体(2)内にビット(41,42)の数に対応して複数収容されている。これにより、ピストンの駆動時に発生する振動や音は外に漏れたり伝わりにくい。
掘削装置本体(2)にピストンケース(22)の周りを囲むようにして防振材または/及び防音材(230)が設けてあるものでは、ピストンの駆動時に発生する振動や音を防振材または/及び防音材(230)が緩和する。
本発明に係る回転式掘削機は、地中掘削用の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、回転駆動装置(5)とを備え、次のように作用する。
掘削作業は、回転駆動装置(5)によって掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えながら行う。回転運動を与えることにより、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)が有するビッド(42)の掘削位置が掘削面に対して移動する。これにより、ビッド(41,42)が掘削面全体を満遍なく打撃する。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る掘削装置によれば、ビットが掘削装置本体よりも小さくなって複数設けてあり、該ビットは互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されている。よって、掘削する孔とほぼ同じ径のハンマビットを上下動させて地盤を打撃していた従来のダウンザホールハンマに比べて、ビット一回の打撃ごとに受ける地盤の衝撃は小さく、低振動、低騒音で掘削作業ができる。したがって、より低振動、低騒音での作業が望まれる住宅密集地や都市部のオフィス街などでの使用に適している。
(b)また上記したように、従来では、掘削する孔とほぼ同じ大きな径のハンマビットを駆動させる必要があったため、必然的にハンマビットを上下動させるために必要なエアの消費量が多く、比較的大きなエアコンプレッサーが必要であった。
これに対し、本発明では、比較的小さなビットを駆動させれば良いので、一つのビットを進退させるための作動流体(例えばエア)の消費量が小さく、その結果、作動流体を供給する供給装置(例えば、作動流体がエアの場合にはエアコンプレッサー)を小型化できる。よって、供給装置の設置面積も小さくて済み、住宅密集地や都市部のオフィス街等といったスペースの限られた場所での施工に好適である。
また供給装置の小型化により、供給装置を駆動させるエンジン等の駆動手段の小型化も可能となるので、駆動手段から発生する振動や騒音も低く抑えることができる。
(c)また土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備えている掘削装置では、ビットによる掘削で生じた掘削孔等の地中空隙部に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給することができる。これにより、掘削作業と、地中空隙部にセメントミルク類等の固結材を流し込む作業とがそれぞれ別工程だった従来工法と比べ、作業の効率化が図れると共に、掘削装置の引き上げ時の地中空隙部の崩壊を防止できる。
(d)外周に螺旋羽根を有している掘削装置は、螺旋羽根によって、掘削時に発生する粉砕した岩盤や土砂(スライム)をより効率的に地表面へ送り出すことができる(排土することができる)。
(e)作動流体のエネルギーによってビットに打撃力を与えるピストンを内蔵するピストンケースを備えている掘削装置では、ピストンがピストンケースで覆われていると共に、更にこのピストンケースが掘削装置本体内にビットの数に対応して複数収容されている。これにより、ピストンの駆動時に発生する振動や音が外に漏れたり伝わることをできるだけ防止してより低振動、低騒音化を図ることができる。
(f)掘削装置本体にピストンケースの周りを囲むようにして防振材または/及び防音材が設けてある掘削装置では、ピストンの駆動時に発生する振動や音が外に漏れたり伝わることをより効果的に防止できる。
(g)本発明に係る回転式掘削機は、地中掘削用の掘削装置と、回転駆動装置とを備えており、回転駆動装置によって掘削装置に回転運動を与えながら掘削作業が行えるように構成されている。回転運動を与えることにより、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)が有するビッド(42)の掘削位置が掘削面に対して移動する。これにより、ビッド(41,42)が掘削面全体を満遍なく打撃できる。
(h)本発明に係る地中掘削工法によれば、掘削装置による掘削作業時または/及び掘削作業後の掘削装置の引き上げ時に、該掘削作業で形成された掘削孔に掘削装置から土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給することによって孔壁の崩壊を防止できる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1ないし図4は、本発明に係る掘削装置の第1の実施例を説明するための図である。
図1は、掘削装置1を底面斜視方向(掘削側である先部斜視方向)から見た説明図、
図2は、図1に示す掘削装置1の縦断面説明図、
図3は、図2に示す掘削装置1を平面方向(掘削側と反対方向)から見た掘削装置の基部側の部分説明図、
図4は、図1に示す掘削装置1の分解斜視説明図であり、エアタンク部材3から取り外した掘削ビット部材2を分解した状態を示している。
図5は、図1に示した掘削装置1と回転駆動装置5とで主に構成される回転式掘削機6を示す側面視説明図である。
なお、図4において、図面上方に表したエアタンク部材3の基部側は省略すると共に、図2では表した掘削ビット部材2の流通管262を省略している。
図5に示す回転式掘削機6は、上記したように、図1に示す地中掘削用の掘削装置1と、掘削装置1に回転運動を与えることができる回転駆動装置5とを備えている。
まず、掘削装置1について詳細に説明し、その後、回転駆動装置5について説明する。
[掘削装置1]
図1、図2及び図4を主に参照する。
掘削装置1はその全体が略円柱状に形成されている。掘削装置1は、掘削側(先部側)に位置する掘削装置本体である掘削ビット部材2と、掘削側と反対側(基部側)に位置するエアタンク部材3を備えている。
エアタンク部材3は、固着具であるボルト32とナット31により、掘削ビット部材2の基部側に着脱可能に接続されている。詳しくは、掘削ビット部材2(後述するピストンケース取付体23)の基端側の接合面側に、固着具であるボルト32(図4参照)が所要固定されている。本実施例では、ボルト32は等間隔で五箇所(図2では一箇所、図4では二箇所表れているが、その他は隠れて表れず)設けてある。そして、掘削ビット部材2のボルト32をエアタンク部材3のボルト孔311に通しナット31で締め付け固定することで、エアタンク部材3と掘削ビット部材2とを接続することができる。
掘削ビット部材2は、その先端側に複数のビット41,42を備えている。ビット41,42は、作動流体であるエアのエネルギーによって打撃力が与えられることにより、掘削装置本体2の掘削側へ進退して掘削を行う。ビット41,42は、掘削ビット部材2よりも小さくなって複数設けてあり、ビット41,42は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されている。
本実施例では、図1に示すように、ビット41,42は、掘削ビット部材2の軸心部に一箇所(符号41で示す)、軸心部を中心とする円周上に等間隔で五箇所(符号42で示す)の合計で六ヶ所配置されている。各ビット41,42は、同時でなく互いに時間をずらして高速(一つのビット当たり1分間に1200〜1300回、全体で1分間に7200〜7800回)で打撃振動し(上下動または進退し)地盤を掘削する。
詳しくは、ビット41とビット42は同時でなく互いに時間をずらして打撃駆動し、五箇所に設けてある各ビット42,42,42,42,42も同時でなく互いに時間をずらして打撃駆動する。各ビット41,42の進退ストロークは、例えば約1〜3センチである。エアタンク部材3には、ビット41,42を駆動させる作動流体であるエアを高圧状態で貯留できる。
掘削装置1は、ビット41,42による地中掘削で生じた地中空隙部に土質補強材または/及び固結物質(以下、「土質補強材等」という場合がある)を施すまたは供給する手段を備えている。図5に示すように、掘削装置1は、土質補強材等の供給路を内蔵する軸部材であるスクリュー軸7の先部側に連結して使用できるようになっている。スクリュー軸7の作用は、後述する。
図2に示すように、土質補強材等を施すまたは供給する手段は、掘削ビット部材2のビット41,42側(掘削側)に設けてある土質補強材等の排出口44と、この排出口44と上記したスクリュー軸7の供給路とを連通する土質補強材等の流路である内部流路と、を備えている。内部流路の詳細については後述する。
土質補強材等は、図5に示すスクリュー軸7から掘削装置1の内部に供給される。更に掘削装置1の内部流路を流れ、最後に圧によって開放される開閉弁45(図2参照)を通じて排出口44から掘削装置1の外へ排出される。図1に示すように、排出口44(破線で示す)は、後述するチャックガイド25の先端面のうち、ビット42とビット42の間の所要の位置に所要数(本実施例では複数、二箇所)設けてある。
図2に示すように、排出口44,44を開閉する開閉弁45は、内部流路の一端部に配置され、軸部451を中心として外方に開閉する。開閉弁45の表面には、硬合金製のボタンチップ412が多数設けてある。開閉弁45は、掘削ビット部材2の内部流路に土質補強材等の供給圧がかかったときに開放されるように構成されている。
以下、図1ないし図4を参照しながら、掘削装置1の各構成部材について順を追って詳しく説明する。
上記したように、掘削装置1は、掘削側(先部側)に位置する掘削ビット部材2と、基部側に位置するエアタンク部材3を備えている。
(掘削ビット部材2)
図4に示すように、掘削ビット部材2は、上から順に、接続体21を備えると共にピストンを含む駆動手段等を収容したピストンケース22、ピストンケース取付体23、ドライブチャック24、チャックガイド25、ビット41,42等を備えている。
ピストンケース22は金属製で円筒形状である。ピストンケース22の基端部(図4で上部)には接続体21が螺合されている。ピストンケース22の先端部(図4で下部)には、ドライブチャック24、チャックガイド25を介してビット41,42が接続される。ピストンケース22は、ビット41,42と同じ数(本実施例では複数、六ヶ所)設けられている。
ピストンケース22には、ビット41,42を作動させるピストンを含む駆動手段等が収容されている。駆動手段は、ピストンの他、シリンダー、チェックバルブ、エアディストリビータ、バルブスプリング、メイクアップリング、O−リング、ピストンリタイナーリング、ビットリティーナリング等、公知のダウンザホールハンマの駆動機構(例えば特開昭61−92288号公報記載)を採用できる。
この駆動機構の作用を簡単に説明すると、ピストンケース22に導入されたエアがピストンの下部側にまわることでピストンを引き上げ、次にピストンの上昇に伴ってエアがピストンの上部側にまわり、引き上げたピストンを引き下げる。この繰り返しによってピストンが上下動し、掘削側のビット41,42に対して衝撃力を与える。
ピストンケース22の基端部に位置する接続体21は、作動流体の経路である孔211(図4では見えず、図2を参照)を有し、基端側が断面凸状に形成されている。その凸状部分が差込部222を構成し、差込部222がエアタンク部材3へ差し入れられて装着される。そうして、エアタンク部材3から接続体21の差込部222を介して送られるエアによって、ピストンケース22内の駆動手段が駆動する。差込部222の周方向には、エアタンク部材3から送られてくるエアの気密性を保てるようにO−リング223が所要数(本実施例では複数)設けてある。
各ピストンケース22(本実施例では5本)は、略円柱形状の取付体であるピストンケース取付体23(図4参照)に着脱可能に取り付けられる。ピストンケース取付体23は、筒状本体231(図2参照)と、筒状本体231の先部側の開口部に固着されているカバー体233(以下、「先部カバー体233」という)と、筒状本体231の基部側の開口部に固着されているカバー体234(以下、「基部カバー体234」という)で主に構成されている。
更にピストンケース取付体23の内部には、円筒形状で細長いケーシングであるピストンケースケーシング232(図2参照)が収容されている。このピストンケースケーシング232に、ピストンケース22が差し入れられた状態で取り付けられる。ピストンケースケーシング232はピストンケース22と同じ数設けられており、その軸心方向がピストンケース取付体23の長手方向と同じになるように設けてある。
先部カバー体233及び基部カバー体234は所要の厚みを有し、ピストンケース22を挿設するための孔である挿通孔235,236がそれぞれ設けられている。本実施例では、挿通孔235,236は中央部に一箇所、中央部を中心とする円周上に等間隔で五箇所の合計で六ヶ所配置されている。
図2に示すように、この上下二つのカバー体233,234によって挟まれた状態で、上記したピストンケースケーシング232が固着され、筒状本体231内に収容されている。ピストンケースケーシング232の先端側の孔(符号省略)は、先部カバー体233の挿通孔235と連通している。ピストンケースケーシング232の基端側の孔(符号省略)は、基部カバー体234の挿通孔236と連通している。
更に、ピストンケース取付体23(筒状本体231)内のピストンケース22,22間に形成されている地中空隙部分には、防振材または/及び防音材として砂230(図2参照)が充填されている。
また、ピストンケース22の先端部は、先部カバー体233から一部突出している。この突出部分の孔(符号省略)に、図4に示す略筒状のドライブチャック24の基端側がややきつく押し込まれた状態で取り付けられる。ドライブチャック24の先端側の孔241には、チャックガイド25を介しビット41,42の基部側が進退自在に収納される。
チャックガイド25は平面視略円形状で所要の厚みを有し、ピストンケース取付体23の先端(先部カバー体233)に固着されている。チャックガイド25の固着には、チャックガイド25に固定してある固着具であるボルト251と、ピストンケース取付体23側から取り付けられるナット252が使用されている。
本実施例では、ボルト251は、チャックガイド25の基部側に等間隔で五箇所(図2では一箇所、図4では二箇所表れているが、その他のボルト251は隠れて表れず)設けてある。そして、チャックガイド25のボルト251をピストンケース取付体23のボルト孔237に通してナット252で締め付け固定することで、チャックガイド25をピストンケース取付体23に取り付けることができる。
チャックガイド25の先部側には、中央に底面視円形の凹部253と、凹部253を取り囲むようにして底面視V字状の溝である凹部254が放射状に設けてある。凹部253には、底面視円形状のヘッド部411を備えたビット41が配置される。凹部254には、底面視三角形状のヘッド部421を備えたビット42が配置される。各ビット41,42のヘッド部411,421には、超硬合金製のボタンチップ412が多数設けてある。
チャックガイド25には、ビット41,42と同じ数の孔で構成された取付部である取付孔255が設けてある。取付孔255は上記した凹部253と凹部254内に位置している。この取付孔255の基部側にはドライブチャック24の先端部が嵌め入れられる。
ドライブチャック24は六角ナット状の回り止め部242を有し、チャックガイド25の取付孔255には回り止め部242が嵌め入れられる六角状の凹部256(図2参照)が成されている。
ビット41,42の基部側はスプライン軸として形成され、この基部側が取付孔255の先端部から嵌め入れられることにより、内周壁に凹凸の係合用の溝条(図示省略)を形成したドライブチャック24の内部に装着されている。ビット41,42の基部側は、上記したビットリティーナリングとO−リングにより、ドライブチャック24側から外れないように装着される。
また図1に示すように、ピストンケース取付体23の外周には軸方向に沿って突条であるフラットバー26が所要数設けられている。本実施例では、フラットバー26は周方向に所要の間隔をおいて複数(合計で六箇所)設けてある。そして、地盤の掘削作業時に掘削した孔の内部に発生する粉砕した岩盤や土砂(スライム)は、掘削ビット部材2(チャックガイド25)の先部側から噴射されるエアによって掘削した孔とフラットバー26,26間との隙間を通って地表面へ送り出される。
(エアタンク部材3)
図4に示すように、エアタンク部材3の先部側には、掘削ビット部材2の基端部(ピストンケース22上部の差込部222)と連結するための連結体33が設けられている。
エアタンク部材3の基端部(図2参照、図2で上端部)には、図5に示すスクリュー軸7を連結すると共に、スクリュー軸7からエアと土質補強材または/及び固結材を導入するための連結ジョイント34が設けてある。連結ジョイント34には、エア流通経路340,340(図3も参照)が平行に並設されている。エア流通経路340,340の間には、土質補強材または/及び固結材の内部流路の一部を構成する流通孔37が設けてある。
連結ジョイント34から導入されたエアは、平面視円形状の板体で構成された区画体341によって区画されたエア貯留部30内に貯留される。符号340は連結ジョイント34の吹き出し口を示している。そして、エアホース351,352と連結体33内に形成された流通孔331とで構成されるエア流通経路を通って、連結体33に接続された各ピストンケース22にエアが送られる。流通孔331はピストンケース22の差込部222の孔211と繋がっている。
なお、図示の便宜上、図2ではすべてのエアホースを図示はしてないが、エアホース351,352はピストンケース22と同じ数(本実施例では5本)設けられている。そして、各エアホース351,352の一端部は区画体341に設けてあるいずれかの接続孔342と接続されており、エアホース351,352の基端部は接続体21のいずれかの流通孔331の口部と接続されている。
ここで、各エアホース351,352の長さはすべて同じではなく、それぞれ異なる長さに設定されている。これにより、送り出されたエアは、エア貯留部30から各ピストンケース22に到達するまでに要する時間は同じではなく、それぞれ異なっている。その結果、ピストンケース22の先端部に装着されたビット41,42は、同時でなく互いに時間がずれながら上下動して地盤を掘削できるようになっている。
図2に示すように、エアタンク部材3の基部側は、連結体33をほぼ境にして基端部にむかってややすぼまって形成されている。この連結体33よりもやや径小に形成された径小部分36の外径は、後述する回転駆動装置5(図5参照)に設けてある筒状のドライブブッシュ51の内径と合うように作られている。そして、掘削装置1を立てた状態で、掘削装置1の基端部からドライブブッシュ51を嵌め込んで落とし込むと、ドライブブッシュ51はエアタンク部材3の径大となっている部分(連結体33付近)で止まり、下に落ちない。これについての詳しい作用は、後述する。また土質補強材または/及び固結材の内部流路37の説明についても後述する。
更に、図1に示すように、エアタンク部材3の外周には軸方向に沿って突条であるフラットバー361が所要数設けられている。本実施例では、フラットバー361は複数(合計で六箇所)設けてある。そして、掘削作業時に、このフラットバー361が後述する回転テーブル(ロータリテーブル)を備えた回転駆動装置5(図5参照)のドライブブッシュ51の内壁部に設けてある係合溝に係合し、ドライブブッシュ51の回転駆動力(回転運動)が掘削装置1に伝達される。
以上のような構成により、掘削作業時に連結ジョイント34から供給されたエアは、エアタンク部材3のエアホース351,352を通って掘削ビット部材2のピストンケース22内に導入され、ピストンケース22内部のピストンを駆動して、先端のビット41,42を上下動させる。
(掘削用装置1の内部流路)
次に、図2を主に参照しながら、掘削用装置1に設けてある土質補強材または/及び固結材の内部流路について説明する。なお、以下、説明の便宜上、エアタンク部材3に設けてある内部流路を「第一内部流路」とし、掘削ビット部材2に設けてある内部流路を「第二内部流路」とする。
エアタンク部材3に設けてある第一内部流路は、上記した連結ジョイント34の第一流通孔371と、エア貯留部30を通り区画体341を貫通して設けてある流通管372と、連結体33を貫通して設けてある第二流通孔373で主に構成されている。
流通管372の基端部(図2で上端部)は流通孔371内に挿設されている。更に流通管372の他端側は二股に分岐し、その他端部は二箇所設けられた各第二流通孔373(図2で流通孔373の一つは隠れて表れず)と連通している。
一方、掘削ビット部材2に設けてある第二内部流路は、第一内部流路の流通孔373,373の数に対応して所要数(本実施例では二箇所、第二内部流路の一つは隠れて表れず)設けてある。
第二内部流路は、基部側(図2で上方)のカバー体234に貫通して設けてある第一流通孔261と、筒状本体231内に架設された流通管262と、先部側カバー体233を貫通して設けてある第二流通孔263と、チャックガイド25に貫通して設けある第三流通孔264で主に構成されている。流通管262は、その基端部が第一流通孔261と連通し、他端部が第二流通孔263と連通している。第三流通孔264は、上記した土質補強材等の排出口44と連通している。
掘削ビット部材2の組み立て時(図4も参照)において、ピストンケース取付体23のカバー体233にチャックガイド25を接続すると、第二流通孔263と第三流通孔46が連通する。そうして、エアタンク部材3と掘削ビット部材2を連結すると、第一内部流路と第二内部流路とが連通して、掘削ビット部材2を縦貫する内部流路が形成される。
以上のような構成により、連結ジョイント34から土質補強材等が供給されると、土質補強材等は、掘削ビット部材2の内部流路を通り、開閉弁45を通じて排出口44,44から掘削装置1の外へ排出される。
[回転駆動装置5]
一方、図5に示す回転駆動装置5は、上記したように掘削装置1に回転運動を与えるものである。回転駆動装置5は、回転駆動装置本体50と、回転駆動装置本体50を支えるアウトリガ52を備えている。上記したように、回転駆動装置本体50は、ドライブブッシュ51を介して掘削装置1を装着でき、掘削装置1に回転運動を与える回転テーブル(図5では隠れて表れない)を備えている。回転駆動装置5は公知技術を採用しているので、その構造についての詳細な説明は省略する。
(作 用)
図6は、図1に示す掘削装置1を用いた地中掘削工法を説明するための図である。
図1ないし図5を参照しながら、掘削用装置1及び回転式掘削機6の作用について説明する。
なお、本実施例では、H形鋼のような基礎杭用の孔を地中(地盤)に掘削する場合を例に挙げて、掘削用装置1及び回転式掘削機6の作用を説明する。H形鋼のような基礎杭は、例えば土木基礎工事において地中に土留め用の連続壁を板部材と共に形成するために使用するものである。
まず、掘削用装置1と共に回転式掘削機6を構成する回転駆動装置5は、図5に示すように、例えばH鋼等で組んだ仮設足場600上に載置される。一方、掘削装置1の基端部に、地盤に掘削する孔の長さに応じてスクリュー軸7を所要数(必要数)接続する。
本実施例では、スクリュー軸7を一つ繋げているが、二以上(複数)接続しても良い。スクリュー軸7はエア供給管と土質補強材等の供給路を内蔵している。スクリュー軸7と掘削装置1はピン、ボルト、ナット等からなる固着具(図示省略)で固着される。スクリュー軸7は螺旋羽根75を備えている。螺旋羽根75には回転駆動装置5のドライブブッシュ51の内壁部に設けてある係止部に係合する切欠部(図示省略)が所要の位置に設けてある。スクリュー軸7を備えた掘削装置1は、クレーン(図面では表れず)によって懸吊される。図5で符号73は、クレーンに接続されたワイヤを示している。
そして、回転駆動装置5の回転テーブル(図5では隠れて表れない)にドライブブッシュ51をセットする。更にクレーンで懸吊しながら、掘削装置1のエアタンク部材3のフラットバー361をドライブブッシュ51の内壁の溝である係合溝に係合させる。そうして、クレーンにより掘削装置1を吊り降ろしながら掘削を開始する。
掘削時において、回転テーブルからドライブブッシュ51に伝達される回転駆動力はエアタンク部材3に伝達されて掘削装置1が回転する。ケリーロッド7の上端には、クレーンにより懸吊するための吊下軸71が設けてある。この吊下軸71に、スクリュー軸7を介して掘削装置1にエアを供給する供給管である第一供給管72と、土質補強材等を供給する第二供給管74が接続されている。また吊下軸71にはエアスイベル(図示省略)が設けてある。
第一供給管72から送られるエアは、ケリーロッド7のエア供給管を通って掘削装置1に送られる。掘削装置1に送られたエアは、図2に示す連結ジョイント34を介してエア貯留部30に貯留される。更に、エアタンク部材3(図2参照)のエアホース351,352を通って各ピストンケース22に導入されてピストン等の駆動手段を駆動し、先端のビット41,42を上下動させる。
そして、長さが異なるエアホース351,352により、各ピストンケース22毎にエアが導入される時間にズレが生じるため、各ビット41,42は互いに時間がずれながら上下動し、同時に地盤を打撃することはない。更に、ビット41,42は掘削する孔に対して径小のものを使用しているため、ビット41,42一回の打撃ごとに受ける地面の衝撃は小さい。
更に、回転駆動装置5によって掘削装置1に回転運動が与えられることで、掘削装置1が有するビット42の掘削位置が掘削面に対して移動する。これにより、ビット41,42が掘削面全体を満遍なく打撃する。
このビット41,42による掘削によって掘削孔が形成され、掘削装置1は地中内を掘り進んで行く。更に掘削作業が進むにつれて、図5に示すスクリュー軸7がドライブブッシュ51の位置まで降りてくると、スクリュー軸7の螺旋羽根75に設けてある切欠部がドライブブッシュ51の内壁部に係合するようになる。そして、回転テーブルからドライブブッシュ51に伝達される回転駆動力が螺旋羽根75を介してスクリュー軸7に伝達される。
また掘削時に発生する粉砕した岩盤や土砂(スライム)がスクリュー軸7の螺旋羽根75を伝って円滑に地表面へ送り出される(排土することができる)。
また図2に示すように、ビット41,42を作動させるピストン等の駆動手段はピストンケース22内に収容され、更に筒状のピストンケースケーシング232によって覆われており、更には防振材または/及び防音材である砂230が充填された筒状本体231内に収容されている。これにより、駆動手段の駆動時に発生する音や振動が外部に漏れたり伝わることが防止し、低騒音・低振動化を可能としている。
以上のようなことから、掘削する孔とほぼ同じ径の一つのハンマビットを上下動させて地面を打撃していた従来のダウンザホールハンマを比べ、低騒音、低振動で掘削作業ができる。したがって、住宅密集地や都市部のオフィス街等での使用に好適である。
また本実施例では、回転駆動装置5がアウトリガ52を備えているので、アウトリガ52によって掘削作業時の安定性が向上するだけでなく、回転駆動装置本体50を接地面に直接載置して掘削を行う場合に比べ、回転駆動装置本体50から接地面に伝わる振動が緩和される。これにより、より効果的に低振動、低騒音化を図ることができる。
更に上記したように、従来では、掘削する孔とほぼ同じ大きな径のハンマビットを駆動させる必要があったため、必然的にハンマビットを上下動させるために必要なエアの消費量が多く、比較的大きなエアコンプレッサーが必要であった。
これに対し、本実施例では、掘削する孔に対して径小のビット41,42を駆動させれば良いので、一つのビットを上下動させるためのエアの消費量が小さく、その結果、使用するエアコンプレッサーを小型化できる。よって、エアコンプレッサーの設置面積も小さくて済み、住宅密集地や都市部のオフィス街等といったスペースの限られた場所での施工に好適である。またエアコンプレッサーの小型化により、エアコンプレッサーを駆動させる原動機の小型化も可能になるので、原動機から発生する振動や騒音も低く抑えることができる。
更に掘削装置1による掘削作業時には、図5に示す第二供給管74からベントナイト等の土質補強材をスクリュー軸7に供給する。これにより、図6(a)に示すように、掘削装置1は掘削作業を進めながら、同時に掘削装置1の掘削側の排出口44,44(図1参照)から土質補強材を排出する。これにより、ビット41,42による掘削で生じた地中空隙部である掘削孔93の周壁に土質補強材94が施されるまたは供給される。
次に、掘削作業が終わったら、図5に示す第二供給管74からセメントミルク類等の固結材を供給できるように切り替える。そして、掘削作業後の掘削装置1の引き上げ時に、スクリュー軸7に固結材を供給することにより、図6(b)に示すように、掘削装置1の排出口44,44(図1参照)から開閉弁45,45を通じて固結材95を排出する。これにより、ビット41,42による掘削で生じた掘削孔93の底に固結材95が施されるまたは供給される。固結材95の供給量は掘削孔93の深さの約1/3程度である。
その後、掘削装置1の引き上げ、H形鋼のような基礎杭を挿入して根固めを行い、最後に掘削孔93を土砂等で埋める。このように、掘削作業で形成された掘削孔93に掘削装置1から土質補強材94と固結材95を施すまたは供給することによって、掘削装置1の引き上げ時の孔壁の崩壊を防止できる。
なお、本実施例ではビット41,42を合計で六ヶ所設けた掘削ビット部材2を使用しているが、特にその数を限定するものではない。本実施例では、掘削ビット部材2の直径は例えば450〜700mmである。
本実施例とは相違して、例えばビットを五箇所設けて掘削ビット部材2を構成した場合(軸心部に一箇所、その周りに四箇所)では、掘削ビット部材2の直径を例えば450mm以下とすることができる。更に、例えばビットを六〜七箇所設けて掘削ビット部材2を構成した場合(軸心部に一箇所、その周りに五箇所または六箇所)では、掘削ビット部材2の直径は例えば700mm以上とすることができる。
また、掘削装置1はエアタンク部材3の内部にエア貯留部30を備えているが、掘削装置1の外部(例えばケリーロッド7内)にエア貯留部30設けることもできる。ケリーロッド7内にエア貯留部30を設けた場合には、エアホース351,352の先端側を掘削装置1からケリーロッド7内のエア貯留部30に接続させれば良い。なお、スクリュー軸7の代わりに、エア供給管及び土質補強材等の供給路を有するケリーロッドを使用することもできる。
図7は、本発明に係る掘削装置の第2の実施例を示す縦断面説明図である。
なお、実施例1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、実施例1で説明した箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。これについては、後述する実施例3以降についても同じである。
本実施例に係る掘削装置1aでは、実施例1(図2参照)と相違して、エアタンク部材3内に設けてあるエアホース352a,353aの形状が異なっている。なお、図示の便宜上、図7ではすべてのエアホースを図示はしてないが、エアホースはピストンケース22と同じ数(本実施例では5つ)設けられている。
即ち、実施例1では、エアホース351,352の長さを変えることにより、エア貯留部30からピストンケース22に導入されるエアの到達時間にズレを生じさせていたが、本実施例では、屈曲させたエアホース352a,353aを用いると共に、その形状を変えることで、エアの到達時間を変えている。その他の作用及び効果は、実施例1と同じか大体において同じであるため、説明を省略する。
図8は、本発明に係る掘削装置の第3の実施例を示す縦断面説明図、
図9は、図8に示す掘削装置のエア貯留部30に配置されるエアの流れ方向を制御するエア流通制御部材8を示す斜視説明図である。
本実施例に係る掘削装置1bでは、実施例1(図2参照)と相違して、エアタンク部材3の内部に区画体とエアホースは設けられていない。その変わりに、エア貯留部30内に連結ジョイント34から供給されるエアの流れ方向を制御するエア流通制御部材8が連結体33の上面部に固着されている。
図9に示すように、エア流通制御部材8は、あたかも盃(さかずき)のような形をしている。詳しくは、エア流通制御部材8は、連結ジョイント34の吹き出し口340からエアを直接受けるボール状の受部81と、受部81を支える略円錐状の支持体82を有している。支持体82は、その周面部にエアを通す流通孔821を所要数(本実施例では複数、四箇所)設けられている。エア流通制御部材8は、支持体82の軸中心が中央のピストンケース22の流通孔331の上に位置するように配置されている。
以上のような構成により、連結ジョイント34から供給されたエアは、エア流通制御部材8の受部81に当たって跳ね返ると共にエア貯留部30内を旋回する。そして、その一部はエア流通制御部材8の支持体82の流通孔821を通って中央の流通孔331からピストンケース22へ導入される。また、残りのエアは、エア流通制御部材8の横を抜けて、外周寄りに設けられた流通孔331からピストンケース22へ導入される。
このように、エア貯留部30内のエアの流れを変えることにより、エア貯留部30からピストンケース22に導入されるエアの到達時間を変えることができる。
図9に示すように、本実施例では、エア貯留部30に配置された流通管372(二点鎖線で示す)がエア流通制御部材8を貫通するように設けてある。詳しくは、ボール状の受部81に設けてある貫通孔811と、略円錐状の支持体82に二箇所設けてある貫通孔822(図9では貫通孔822の一つは隠れて表れず)を流通管372が貫通するように設けてある。これにより、流通管372を通る土質補強材等の流れがエア流通制御部材8によって妨げられないようになっている。
また流通管372の構造は、図8及び図9に示すものに限定するものではない。例えば、エア貯留部30内のエアの流れをできるだけ乱さないように、エア貯留部30の内壁に沿って配置することもできる。
なお、図10に示すように、エア流通制御部材8の受部81aの形状を平らにすることもできるし、楕円形状、長方形状や正方形状、あるいはその他の多角形や異形状(不規則な形状)にすることもできる。
その他の作用及び効果は、実施例1と同じか大体において同じであるため、説明を省略する。
図11は、本発明に係る掘削装置の第4の実施例を示す一部断面説明図である。
なお、実施例3と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、実施例3で説明した箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
本実施例に係る掘削装置1cでは、実施例1(図2参照)と相違して、エアタンク部材3の外周に螺旋羽根38が設けてある。これにより、掘削時に発生する粉砕した岩盤や土砂(スライム)をより効率的に地表面へ送り出すことができる(排土することができる)。
なお、螺旋羽根38は、掘削ビット部材2の外周にも設けることができる。この螺旋羽根38は、上記した実施例1及び2の掘削装置1,1aに設けることができることは言うまでもない。また、各掘削装置1,1a,1b,1cに設けてある土質補強材等を施すまたは供給する手段を省略することもできる。
また本明細書中において、記載のない技術的事項については公知または周知慣用技術が使用される。
本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
本発明に係る掘削装置の第1の実施例を示しており、掘削装置1を底面斜視方向から見た説明図。 図1に示す掘削装置1の縦断面説明図。 図2に示す掘削装置1を平面方向から見た掘削装置の基部側の部分説明図。 図1に示す掘削装置1の分解斜視説明図。 図1に示した掘削装置1と回転駆動装置5とで主に構成される回転式掘削機6を示す側面視説明図。 図1に示す掘削装置1を用いた地中掘削工法を説明するための図。 本発明に係る掘削装置の第2の実施例を示す縦断面説明図。 本発明に係る掘削装置の第3の実施例を示す縦断面説明図。 図8に示す掘削装置のエア貯留部30に配置されるエアの流れ方向を制御するエア流通制御部材8を示す斜視説明図。 エア流通制御部材の他の実施例を示す斜視説明図。 本発明に係る掘削装置の第4の実施例を示す一部断面説明図。
符号の説明
1,1a,1b,1c 掘削装置
2 掘削ビット部材
3 エアタンク部材
5 回転駆動装置
6 回転式掘削機
7 ケリーロッド
8,9 エア流通制御部材
21 接続体
22 ピストンケース
23 ピストンケース取付体
24 ドライブチャック
25 チャックガイド
26 フラットバー
30 エア貯留部
31 ナット
32 ボルト
33 連結体
34 連結ジョイント
36 フラットバー
41,42 ビット
50 回転駆動装置本体
51 ドライブブッシュ
52 アウトリガ
71 支持軸
72 供給管
73 ワイヤ
81 受部
82 支持体
91 回転体
92 軸体
92 軸部
211 孔
222 差込部
223 リング
223 差込部
230 砂
231 筒状本体
232 ピストンケースケーシング
233,234 カバー体
235,236 挿通孔
237 ボルト孔
241 孔
242 回り止め部
251 ボルト
252 ナット
253 凹部
254 凹部
255 取付孔
256 凹部
261 第一流通孔
262 流通管
263 第二流通孔
264 第三流通孔
31 流通孔
311 ボルト孔
34 連結ジョイント
340 吹き出し口
341 区画体
342 接続孔
351,352 エアホース
37 流通孔
371 第一流通孔
372 流通管
373 第二流通孔
38 螺旋羽根
411,421 ヘッド部
412 ボタンチップ
44 排出口
45 開閉弁
451 軸部
600 仮設足場
7 スクリュー軸
71 吊下軸
811 貫通孔
822 貫通孔
821 流通孔
911 羽根体
921 連通孔
93 掘削孔
94 土質補強材
95 固結材

Claims (10)

  1. 作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備えた地中掘削用の掘削装置であって、
    ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されており、
    該ビット(41,42)による掘削で生じた地中空隙部(93)に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備えていることを特徴とする、
    掘削装置。
  2. 作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備え、土質補強材または/及び固結材の供給路を備えた軸部材(7)の先部側に連結して使用できる地中掘削用の掘削装置であって、
    ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されており、
    該ビット(41,42)による掘削で生じた地中空隙部(93)に土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段を備え、
    該土質補強材または/及び固結材を施すまたは供給する手段は、
    掘削装置本体(2)の掘削側に設けてある土質補強材または/及び固結材の排出口(94,94)と、
    該排出口(94,94)と上記軸部材(7)の供給路とを連通する土質補強材または/及び固結材の流路と、
    を有していることを特徴とする、
    掘削装置。
  3. 外周に螺旋羽根(38)を有していることを特徴とする、
    請求項1または2記載の掘削装置。
  4. 掘削側にビット(41,42)が設けてあると共に、作動流体のエネルギーによって該ビット(41,42)に打撃力を与えるピストンを内蔵するピストンケース(22)を備え、
    該ピストンケース(22)は、掘削装置本体(2)内に上記ビット(41,42)の数に対応して複数収容されていることを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の掘削装置。
  5. 掘削装置本体(2)には、ピストンケース(22)の周りを囲むようにして防振材または/及び防音材(230)が設けてあることを特徴とする、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の掘削装置。
  6. 土質補強材または/及び固結材の供給路を備えた軸部材(7)と、
    該軸部材(7)の先部側に連結して使用すると共に、上記供給路から土質補強材または/及び固結材の供給を受ける請求項1ないし5のいずれかに記載の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、
    を備えていることを特徴とする、
    軸部材を備えた掘削装置。
  7. 作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備えた地中掘削用の掘削装置であって、
    該掘削装置の外周に螺旋羽根(38)を有しており、ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されていることを特徴とする、
    掘削装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、該掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えることができる回転駆動装置(5)と、を備えたことを特徴とする、
    回転式掘削機。
  9. 請求項8記載の回転式掘削機(6)を構成することを特徴とする、
    回転駆動装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれかに記載の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)を用いた地中掘削工法であって、
    掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)による掘削作業時または/及び掘削作業後の掘削装置の引き上げ時に、該掘削作業で形成された掘削孔(93)に掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)から土質補強材(94)または/及び固結材(95)を施すまたは供給することによって孔壁の崩壊を防止するようにしたことを特徴とする、
    地中掘削工法。
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