JP4076551B2 - 回転式掘削機 - Google Patents
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Description
そこで本発明の目的は、低振動、低騒音で掘削作業ができるようにした回転式掘削機を提供することにある。
なお、後述する作用の説明の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、各構成要件を図面記載のものに限定するものではない。
地中掘削用の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、該掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えることができる回転駆動装置(5)とを備えた回転式掘削機であって、
上記掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより、掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備え、該ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されていることを特徴とする、
回転式掘削機である。
地中掘削用の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、回転駆動装置(5)とを備えた回転式掘削機であって、
上記掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより、掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備え、該ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されており、
上記回転駆動装置(5)は、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)が有するビッド(42)の掘削位置が掘削面に対して移動するように、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えることができるように構成されていることを特徴とする、
回転式掘削機である。
掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、作動流体のエネルギーによってビット(41,42)に打撃力を与えるピストンを内蔵するピストンケース(22)を備え、
該ピストンケース(22)は、掘削装置本体(2)内にビット(41,42)の数に対応して複数収容されていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係る回転式掘削機である。
掘削装置本体(2)には、ピストンケース(22)の周りを囲むようにして防振材または/及び防音材(230)が設けてあることを特徴とする、
第3の発明に係る回転式掘削機である。
回転駆動装置(5)は、
掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)を装着でき、該掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与える回転駆動装置本体(50)と、
回転駆動装置本体(50)を支えるアウトリガ(52)と、
を備えていることを特徴とする、
第1ないし第4のいずれかの発明に係る回転式掘削機である。
本発明に係る回転式掘削機は、地中掘削用の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、回転駆動装置(5)とを備え、次のように作用する。
掘削作業は、回転駆動装置(5)によって掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えながら行う。回転運動を与えることにより、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)が有するビッド(42)の掘削位置が掘削面に対して移動する。これにより、ビッド(41,42)が掘削面全体を満遍なく打撃する。
(a)本発明に係る回転式掘削機は、地中掘削用の掘削装置と、回転駆動装置とを備えており、回転駆動装置によって掘削装置に回転運動を与えながら掘削作業が行えるように構成されている。そして、掘削装置が有するビットは掘削装置本体よりも小さくなって複数設けてあり、該ビットは互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されている。よって、掘削する孔とほぼ同じ径のハンマビットを上下動させて地盤を打撃していた従来のダウンザホールハンマに比べて、ビット一回の打撃ごとに受ける地盤の衝撃は小さく、低振動、低騒音で掘削作業ができる。したがって、より低振動、低騒音での作業が望まれる住宅密集地や都市部のオフィス街などでの使用に適している。
したがって、供給装置の設置面積も小さくて済み、住宅密集地や都市部のオフィス街等といったスペースの限られた場所での施工に好適である。更に供給装置の小型化により、供給装置を駆動させるエンジン等の駆動手段の小型化も可能となるので、駆動手段から発生する振動や騒音も低く抑えることができる。
本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は、回転式掘削機を構成する掘削装置1を示し、掘削装置1を底面斜視方向から見た説明図、
図2は、図1に示す掘削装置1の縦断面説明図、
図3は、図1に示す掘削装置1の分解斜視説明図であり、エアタンク部材3から取り外した掘削ビット部材2を分解した状態を示している。
図4は、回転駆動装置5と図1に示した掘削装置1で主に構成される回転式掘削機6を示す側面視説明図である。
なお、図3において上方に表したエアタンク部材3の基部側は省略している。
まず、掘削装置1について詳細に説明し、その後、回転駆動装置5について説明する。
図1及び図2に示すように、掘削装置1はその全体が略円柱状に形成されている。掘削装置1は、掘削側(先部側)に位置する掘削装置本体である掘削ビット部材2と、基部側に位置するエアタンク部材3を備えている。エアタンク部材3は、固着具であるボルト31とナット32(図1では隠れて見えず、図2を参照)により掘削ビット部材2の基部側に着脱可能に接続されている。
図3に示すように、掘削ビット部材2は、上から順に、接続体21を備えると共にピストンを含む駆動手段等を収容したピストンケース22、ピストンケース取付体23、ドライブチャック24、チャックガイド25、ビット41,42等を備えている。
ドライブチャック24は六角ナット状の回り止め部242を有し、チャックガイド25の取付孔255には回り止め部242が嵌め入れられる六角状の凹部256(図2参照)が成されている。
図3に示すように、エアタンク部材3の先部側には、掘削ビット部材2の基端部(ピストンケース22上部の差込部222)と連結するための連結体33が設けられている。
一方、図4に示す回転駆動装置5は、上記したように掘削装置1に回転運動を与えるものである。回転駆動装置5は、回転駆動装置本体50と、回転駆動装置本体50を支えるアウトリガ52を備えている。上記したように、回転駆動装置本体50は、ドライブブッシュ51を介して掘削装置1を装着でき、掘削装置1に回転運動を与える回転テーブル(図4では隠れて表れない)を備えている。回転駆動装置5は公知技術を採用しているので、その構造についての詳細な説明は省略する。
図1ないし図4を参照しながら、回転式掘削機6の作用について説明する。
なお、本実施例では、地盤に杭用の孔を掘削する場合を例に挙げて、回転式掘削機6の作用を説明する。
上記した掘削装置1を使用して掘削作業を行い、振動と騒音がどの程度低減されているかについて実験を行った。実験は、掘削装置から3m離れた地点での振動と騒音の大きさを振動測定器と騒音測定器を用いて測定することによって行った(測定時間5分)。振動の測定結果を図5に、騒音の測定結果を図6にそれぞれ示す。図5において横軸は時間、縦軸は振動データ(dB)であり、図6において横軸は時間、縦軸は騒音データ(dB)である。
なお、実施例1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、実施例1で説明した箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。これについては、後述する実施例3以降についても同じである。
図11は、図10に示す掘削装置のエア貯留部30に配置されるエアの流れ方向を制御するエア流通制御部材8を示す斜視説明図である。
図14は、図13に示す掘削装置1cのエア貯留部30に配置されるエアの流通を制御するエア流通制御部材9を示す斜視説明図である。
2 掘削ビット部材
3 エアタンク部材
5 回転駆動装置
6 回転式掘削機
7 ケリーロッド
8,9 エア流通制御部材
21 接続体
22 ピストンケース
23 ピストンケース取付体
24 ドライブチャック
25 チャックガイド
26 フラットバー
30 エア貯留部
31 ボルト
32 ナット
33 連結体
34 連結ジョイント
36 フラットバー
41,42 ビット
50 回転駆動装置本体
51 ドライブブッシュ
52 アウトリガ
71 支持軸
72 供給管
73 ワイヤ
81 受部
82 支持体
91 回転体
92 軸体
92 軸部
211 孔
222 差込部
223 リング
223 差込部
230 砂
231 筒状本体
232 ピストンケースケーシング
233,234 カバー体
235,236 挿通孔
241 孔
242 回り止め部
251 ボルト
252 ナット
253 凹部
254 凹部
255 取付孔
256 凹部
331 流通孔
340 吹き出し口
341 区画体
342 接続孔
351,352 エアホース
411,421 ヘッド部
412 ボタンチップ
600 仮設足場
821 流通孔
911 羽根体
921 連通孔
Claims (5)
- 地中掘削用の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、該掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えることができる回転駆動装置(5)とを備えた回転式掘削機であって、
上記掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより、掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備え、該ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されていることを特徴とする、
回転式掘削機。 - 地中掘削用の掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)と、回転駆動装置(5)とを備えた回転式掘削機であって、
上記掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、作動流体のエネルギーによって打撃力が与えられることにより、掘削装置本体(2)の掘削側へ進退して掘削を行うビット(41,42)を備え、該ビット(41,42)は掘削装置本体(2)よりも小さくなって複数設けてあり、該ビット(41,42)は互いに時間をずらして打撃駆動するように構成されており、
上記回転駆動装置(5)は、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)が有するビッド(42)の掘削位置が掘削面に対して移動するように、掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与えることができるように構成されていることを特徴とする、
回転式掘削機。 - 掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)は、作動流体のエネルギーによってビット(41,42)に打撃力を与えるピストンを内蔵するピストンケース(22)を備え、
該ピストンケース(22)は、掘削装置本体(2)内にビット(41,42)の数に対応して複数収容されていることを特徴とする、
請求項1または2記載の回転式掘削機。 - 掘削装置本体(2)には、ピストンケース(22)の周りを囲むようにして防振材または/及び防音材(230)が設けてあることを特徴とする、
請求項3に記載の回転式掘削機。 - 回転駆動装置(5)は、
掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)を装着でき、該掘削装置(1)(1a)(1b)(1c)に回転運動を与える回転駆動装置本体(50)と、
該回転駆動装置本体(50)を支えるアウトリガ(52)と、
を備えていることを特徴とする、
請求項1ないし4のいずれかに記載の回転式掘削機。
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