JP2007146021A - 硬化性樹脂組成物および層間絶縁膜 - Google Patents
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Abstract
Description
(ガラス転移温度Tg)
セイコーインスツルメンツ社製DSC(示差走査熱量計)により測定した。
(硬化収縮率)
硬化性樹脂組成物の比重aを比重瓶にて測定し、硬化物の比重bを水中置換法で測定し、次式により硬化収縮率を求めた。
硬化収縮率(%)=[1−(b/a)]×100
硬化性樹脂組成物をコーターを用いて脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板の銅(張り)面に約30μmの厚さに塗布した後に、光若しくは熱によって硬化させた絶縁層を形成した。上記絶縁層を形成した基板を膨潤液(シプレイ社製)に50℃で15分、過マンガン酸カリウム/水酸化ナトリウムの混合溶液に70℃で5分間浸漬して絶縁層の表面を粗面化し、その後中和溶液(シプレイ社製)に浸漬して水洗した。
次に、絶縁層の表面が粗面化された基板にパラジウム触媒(シプレイ社製)層を形成し、アクセラレータ(シプレイ社製)により表面を活性化させた後に無電解めっき液(シプレイ社製)に30分間浸漬してさらに電解めっき液(硫酸銅)に1A/dmの電流を流しながら2時間浸漬して厚さ25μmの銅めっきを施し、基板を得た。絶縁層と銅めっき層との接着強度をJIS C 6481に従って測定した。
硬化物に電子部品の金属部分が接触するように配置し、50℃で相対湿度95%の環境下で1週間放置した後に、金属部分の腐蝕状態による変色の有無を観察した。
○:変色なし
×:金属腐蝕による変色あり
ジメチルカーボネートとテトラヒドロベンジルアルコールとをエステル交換反応させることにより得られた構造式(2)の化合物(遊離の塩素分の含有率:5ppm)200g、および酢酸エチル200gを仕込み、窒素を気相部に吹き込みながら、反応系内の温度を40℃になるように3.5時間かけて実質的に無水の過酢酸573g(過酢酸濃度;29.7%)を滴下した。過酢酸滴下終了後、40℃で3Hr熟成し反応を終了した。さらに40℃で反応終了液をイオン交換水で水洗し、酢酸エチルなどの低沸点成分を減圧留去してエポキシ化合物を185g得た。得られたエポキシ化合物をイオンクロマトグラフにより分析した遊離の塩素分の含有率は3ppmであった。
合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100部とダイセル・ユーシービー(株)製光カチオン重合開始剤「UVACURE1591」3部を40℃に保持しながら20分間撹拌して光硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tg(DSC法)と硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射硬化し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層との接着強度を測定した。
合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100部と三新化学工業(株)製熱カチオン重合開始剤「SI−100L」0.6部を配合し、30℃に保持しながら20分間撹拌して熱硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、65℃で2時間、さらに150℃で1時間加熱し硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、65℃で2時間、続いて150℃で1時間加熱し硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層との接着強度を測定した。
合成例1で得られた脂環式エポキシ化合物100部と新日本理化(株)製酸無水物「MH−700」を101部、さらにエチレングリコール1部、トリフェニルホスフィン0.5部を配合し、40℃に保持して20分間撹拌して熱硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、110℃で2時間、続いて180℃で2時間加熱し硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、110℃で2時間、続いて180℃で2時間加熱し硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層の接着強度を測定した。
ダイセル化学工業(株)製脂環式エポキシ「CEL2021 P」(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)を100部とダイセル・ユーシービー(株)製光カチオン重合開始剤「UVACURE591」を3部、40℃に保持して20分間撹拌して光硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層との接着強度を測定した。
ダイセル化学工業(株)製脂環式エポキシ「CEL2021 P」を100部と三新化学工業(株)製熱カチオン重合開始剤「SI−100L」0.6部を配合し、30℃に保持して20分間撹拌して熱硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、65℃で2時間、さらに150℃で1時間加熱し硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、65℃で2時間、続いて150℃で1時間加熱し硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層の接着強度を測定した。
ダイセル化学工業(株)製脂環式エポキシ「CEL2021 P」を100部と新日本理化(株)製酸無水物「MH−700」を128部、さらにエチレングリコール1部、トリフェニルホスフィン0.5部配合し、40℃に保持して20分間撹拌して熱硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、110℃で2時間、続いて180℃で2時間加熱し硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、110℃で2時間、続いて180℃で2時間加熱し硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層の接着強度を測定した。
ダイセル化学工業(株)製脂環式エポキシ「CEL2021 P」を100部とビニルシクロヘキセンを合成例1に準じて過酢酸でエポキシ化した「EVCH」(ビニルシクロヘキセンジオキシド)を20部、さらにダイセル・ユーシービー(株)製光カチオン重合開始剤「UVACURE1591」3部を40℃に保持して20分間撹拌して光硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層との接着強度を測定した。
ダイセル化学工業(株)製脂環式エポキシ「CEL2021 P」 を100部とビニルシクロヘキセンを合成例1に準じて過酢酸でエポキシ化した「EVCH」(ビニルシクロヘキセンジオキシド)を20部、ナガセケムテックス(株)製「デナレックスR−45EPT」(ポリブタジエンジグリシジルエーテル)を20部、さらにダイセル・ユーシービー(株)製光カチオン重合開始剤「UVACURE1591」3部を40℃に保持して20分間撹拌して光硬化性樹脂組成物を得た。離型フィルムで覆った基材に、得られた組成物をコーターで約30μmの厚さに塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、硬化物を離型フィルムから剥がし、硬化物のガラス転移温度Tgと硬化収縮率を測定した。さらに、得られた組成物をコーターで脱脂洗浄した銅張りガラスエポキシ基板に約30μmの厚さで塗布し、高圧水銀ランプで250mJ/cm2を照射し、さらに150℃で1時間硬化させた。その後、銅メッキを施して硬化絶縁層と銅めっき層との接着強度を測定した。
米国特許第3275661号明細書に記載されているようなフォスゲンを使用する製造方法によって得られた脂環式オレフィン化合物をエポキシ化した脂環式エポキシ化合物(塩素濃度約500ppm)を用いた以外は実施例1〜3と同様に硬化性樹脂組成物を調製して硬化物を作製し、実施例1〜3と同様に各特性を測定した。表2に硬化物の物性値をまとめて示す。
CEL2021 P:ダイセル化学工業(株)製 脂環式エポキシ化合物
EVCH:他のエポキシ化合物(ビニルシクロヘキセンジオキシド)
R−45EPT:他のエポキシ化合物(ナガセケムテックス(株)製、ポリブタジエンジグリシジルエーテル)
UVACURE1591:ダイセル・ユーシービー(株)製の光カチオン重合開始剤
SI−100L:三新化学工業(株)製の熱カチオン重合開始剤
MH−700:新日本理化(株)製のメチルヘキサヒドロ無水フタル酸
1)EG:エチレングリコール
2)TPP:トリフェニルホスフィン
Claims (6)
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JP2005343331A JP2007146021A (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | 硬化性樹脂組成物および層間絶縁膜 |
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