JP2007145658A - Li系フェライト焼結体の製造方法及びLi系フェライト焼結体 - Google Patents
Li系フェライト焼結体の製造方法及びLi系フェライト焼結体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007145658A JP2007145658A JP2005343456A JP2005343456A JP2007145658A JP 2007145658 A JP2007145658 A JP 2007145658A JP 2005343456 A JP2005343456 A JP 2005343456A JP 2005343456 A JP2005343456 A JP 2005343456A JP 2007145658 A JP2007145658 A JP 2007145658A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sintered body
- based ferrite
- raw material
- ferrite sintered
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Ceramics (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
【課題】Li系フェライト焼結体のΔHを低減することを課題とする。
【解決手段】Fe2O3原料、MnO原料、ZnO原料及びTiO2原料の1種又は2種を含む混合物を出発原料とし、この出発原料から第1の反応物を得る第1の仮焼工程と、第1の反応物に、Li2O原料を添加した混合物を第1の仮焼工程よりも低い温度で加熱保持することにより第2の反応物を得る第2の仮焼工程と、第2の反応物を所定形状に成形する成形工程と、成形工程で得られた成形体を焼結する焼成工程と、を備えることを特徴とするLi系フェライト焼結体の製造方法。
【選択図】図1
Description
しかし、データ通信においてはさらなる高伝送レートが求められており、そのためには通信帯域の広帯域化が必要となる。しかし、周波数一定の条件で広帯域化する事は周波数管理の面から一定周波数での広帯域化は難しく、比帯域一定の条件下では高周波化が有効と考えられてきた。
また本発明のLi系フェライト焼結体の製造方法において、Li2O原料を添加した混合物は、水を分散媒とする湿式混合で得ることができる。
さらに、本発明のLi系フェライト焼結体の製造方法によりLi2O:2.5〜5.2wt%、Fe2O3:80〜94wt%、MnO:3〜3.6wt%、ZnO:12wt%以下及びTiO2:12wt%以下の1種又は2種を主成分とする焼結体からなり、焼結体におけるFeのCV値が20%以下であるLi系フェライト焼結体を得ることができる。このLi系フェライト焼結体は、Feのみならず、前記主成分を構成する元素の分散度合いが高いという特徴がある。
図1は、本実施の形態によるLi系フェライト焼結体の製造方法を示すフローチャートである。図1に示すように、本実施の形態によるLi系フェライト焼結体は、出発原料の混合、第1の仮焼、反応物へのLi2CO3の添加、第2の仮焼、反応物への焼結助剤の添加、造粒、成形及び焼成の各工程を経ることにより製造される。以下、各工程について順次説明する。
出発原料であるFe2O3原料、MnO原料、ZnO原料及び/又はTiO2原料としては、当該酸化物または加熱により当該酸化物となる化合物の粉末を用いる。具体的には、Fe2O3粉末、MnCO3粉末、ZnO粉末、TiO2粉末等を用いることができる。各原料粉末の平均粒径は0.1〜3μmの範囲で適宜選択すればよい。
出発原料を湿式で混合する。湿式混合は、ボールミルを用い、分散媒を水として行うことができる。ボールミルを用いた湿式混合により、各出発原料は粉砕されつつ混合される。
本発明によれば、第1の反応物にLi2O原料であるLi2CO3粉末を添加する形態を採用することにより、湿式混合の分散媒として水を用いても、乾燥時におけるLi2CO3原料偏析の影響を排除できる。したがって、本発明によれば、非水溶性の分散媒を用いる必要がないという効果を奏する。なお、湿式混合の分散媒として水を用いても、乾燥時におけるLi2CO3原料偏析の影響を排除できることの理由は、現時点では明確になっていない。
焼成は、950〜1100℃の温度範囲で行うことが好ましい。焼成温度が950℃未満では緻密な焼結体を得ることが困難であり、1100℃を超えると焼結体中に異相であるLiFeO2が生成して、ΔH、Msの特性が劣化するからである。さらに好ましい焼成温度は970〜1100℃、より好ましい焼成温度は1000〜1100℃である。
焼成の安定時間は、1〜10時間とすればよい。また、焼成は酸素(O2)雰囲気とすることが好ましい。焼成雰囲気を酸素(O2)とするのは、Fe2+の生成を抑制することにより、損失を改善するためである。
本発明は、Li0.5Fe2.5O4の一般式で示されるスピネル型のLi系フェライトを基本とする。このLi0.5Fe2.5O4の、Liサイト、FeサイトをZn及びTiの1種又は2種で置換することにより、飽和磁化(Ms)を制御することができる。通常、Liサイト、FeサイトをTiで置換する量が多くなると、飽和磁化(Ms)が低くなる。逆に、FeサイトをZnOで置換する量が多くなると、飽和磁化(Ms)が高くなる。また、Li0.5Fe2.5O4の一般式で示されるスピネル型のLi系フェライトは、Mnを添加することにより、誘電体損失係数(tanδ)を、無添加の材料に比べて小さくすることができる。
Fe2O3:80〜94wt%、より好ましくは80〜90wt%、さらに好ましくは81〜88wt%
Li2O:2.5〜5.2wt%、より好ましくは2.7〜4.7wt%、さらに好ましくは3〜4.5wt%
MnO:3〜3.6wt%、より好ましくは3.1〜3.5wt%、さらに好ましくは3.2〜3.45wt%
ZnO:12wt%以下及びTiO2:12wt%以下の1種又は2種、より好ましくはZnO:2〜10wt%及びTiO2:2〜10wt%の1種又は2種、さらに好ましくはZnO:3〜8wt%及びTiO2:3〜8wt%の1種又は2種
Fe2O3粉末(比表面積2.63m2/g)を84.6wt%、MnCO3粉末(比表面積12.14m2/g)を5.1wt%、ZnO粉末(比表面積1.34m2/g)を10.3wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはイオン交換水を使用した。原料粉末、後述する焼結助剤は、以下の実施例、比較例においても同様のものを使用した。
この混合材料を大気中、1200℃で2時間仮焼し反応物を得た。この反応物にLi2CO3粉末(比表面積0.50m2/g)を6.5wt%加え1Lのミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた後、大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。なお、Li2CO3を6.5wt%加えたことを考慮した各組成物の重量比率を表1に示す。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSM(振動式磁力計)により飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。さらに、アルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を79.2wt%、MnCO3粉末を4.8wt%、Li2CO3粉末を6.4wt%、ZnO粉末を9.6wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはエタノールを使用した。
この混合材料を大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.2wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。その後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を84.9wt%、TiO2粉末(比表面積2.46m2/g)を5.7wt%、MnCO3粉末を5.5wt%、ZnO粉末を3.9wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して 混合材料を得た。混合用の分散媒にはイオン交換水を使用した。
この混合材料を大気中、1200℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物にLi2CO3を9.4wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた後、大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3を0.2wt%加えイオン交換水を混合用の分散媒とし、1Lのボールミルにて4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。その後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を77.1wt%、TiO2粉末を5.2wt%、MnCO3粉末を5.0wt%、ZnO粉末を3.5wt%、Li2CO3粉末を9.2wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。
混合用の分散媒にはエタノールを使用した。この混合材料を大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.2wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。この後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を90.6wt%、TiO2粉末を3.9wt%、MnCO3粉末を5.5wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはイオン交換水を使用した。
この出発原料を大気中、1200℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物にLi2CO3粉末を9.9wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた後、大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.2wt%加えイオン交換水を混合用の分散媒とし、1Lのボールミルにて4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。その後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を81.8wt%、TiO2粉末を3.5wt%、MnCO3粉末を5.0wt%、Li2CO3粉末を9.7wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはエタノールを使用した。
この混合材料を大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.2wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。この後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を87.3wt%、TiO2粉末を7.0wt%、MnCO3粉末を5.7wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはイオン交換水を使用した。
この混合材料を大気中、1200℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物にLi2CO3粉末を10.6wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた後、大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.2wt%加えイオン交換水を混合用の分散媒とし、 1Lのボールミルにて4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。この後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を78.2wt%、TiO2粉末を6.3wt%、MnCO3粉末を5.1wt%、Li2CO3粉末を10.4wt%主成分とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。
混合用の分散媒にはエタノールを使用した。これを大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.2wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。この後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を83.1wt%、TiO2粉末を11.2wt%、MnCO3粉末を5.7wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはイオン交換水を使用した。
この混合材料を大気中、1200℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物にLi2CO3粉末を11.6wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた後、大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.21wt%加えイオン交換水を混合用の分散媒とし、1Lのボールミルにて4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。この後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHを測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
Fe2O3粉末を73.7wt%、TiO2粉末を9.9wt%、MnCO3粉末を5.1wt%、Li2CO3粉末を11.3wt%とした出発原料200gを1Lのボールミルにて3時間湿式混合して混合材料を得た。混合用の分散媒にはエタノールを使用した。
この混合材料を大気中、850℃で2時間仮焼し反応物を得た。
この反応物に焼結助剤としてBi2O3粉末を0.21wt%加え1Lのボールミルにてイオン交換水を混合用の分散媒とし4時間湿式混合し、乾燥機で乾燥させた。その後、バインダーとしてPVA(ポリビニルアルコール)6%水溶液を10wt%添加して顆粒化した。
この顆粒を1ton/cm2の圧力で目的形状に成形し、酸素雰囲気中、1050℃で4時間焼成して 特性測定用サンプルとなるLi系フェライト焼結体を得た。
Li系フェライト焼結体をφ6mm×2mmの円柱状に加工し、VSMにて飽和磁化(Ms)を測定した。
また、Li系フェライト焼結体をφ1mmの球状に加工してΔHをJIS C2565にしたがって測定した。またアルキメデス法にて密度(ρ)を測定した。
以上の測定結果を表2に示す。なお、表2には、焼結体における主成分の組成も示している。
表2には、ΔHの改善率(%)を示している。このΔHの改善率(%)は、実施例のΔHをΔHE、比較例におけるΔHをΔHCとした場合、以下の式で求められる値である。
ΔHの改善率(%)=(ΔHC−ΔHE)/ΔHC×100
EPMA:日本電子株式会社製 JSM−5400LV
加速電圧:20kV
ビームサイズ:1μm
照射電流:0.041μA
照射時間:10msec/点
測定点:X→256ポイント(0.400μmステップ)
Y→256ポイント(0.400μmステップ)
範囲:102.4μm×102.4μm
倍率:500倍
Claims (4)
- Fe2O3原料、MnO原料、ZnO原料及びTiO2原料の1種又は2種を含む混合物を出発原料とし、この出発原料から第1の反応物を得る第1の仮焼工程と、
前記第1の反応物に、Li2O原料を添加した混合物を前記第1の仮焼工程よりも低い温度で加熱保持することにより第2の反応物を得る第2の仮焼工程と、
前記第2の反応物を所定形状に成形する成形工程と、
前記成形工程で得られた成形体を焼結する焼成工程と、
を備えることを特徴とするLi系フェライト焼結体の製造方法。 - 前記第1の仮焼工程を1100〜1300℃の温度域で行い、
前記第2の仮焼工程を800〜1000℃の温度域で行うことを特徴とする請求項1に記載のLi系フェライト焼結体の製造方法。 - 前記Li2O原料を添加した前記混合物は、水を分散媒とする湿式混合で得られることを特徴とする請求項1又は2に記載のLi系フェライト焼結体の製造方法。
- Li2O:2.5〜5.2wt%、
Fe2O3:80〜94wt%、
MnO:3〜3.6wt%、
ZnO:12wt%以下及びTiO2:12wt%以下の1種又は2種を主成分とする焼結体からなり、
前記焼結体におけるFeのCV値が20%以下であることを特徴とするLi系フェライト焼結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005343456A JP4706837B2 (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | Li系フェライト焼結体の製造方法及びLi系フェライト焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005343456A JP4706837B2 (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | Li系フェライト焼結体の製造方法及びLi系フェライト焼結体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007145658A true JP2007145658A (ja) | 2007-06-14 |
JP4706837B2 JP4706837B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
ID=38207510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005343456A Active JP4706837B2 (ja) | 2005-11-29 | 2005-11-29 | Li系フェライト焼結体の製造方法及びLi系フェライト焼結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4706837B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101552072B (zh) * | 2008-12-31 | 2012-02-01 | 电子科技大学 | 移相器用低损耗LiZn铁氧体材料及制备方法 |
CN112239358A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-19 | 成都子之源绿能科技有限公司 | 微波LiZnTiMn旋磁铁氧体材料及其制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6076107A (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-30 | エヌ・ベ−・フイリツプス・フル−イランペンフアブリケン | リチウム−亜鉛−マンガンフエライトに基づく磁心およびその製造方法 |
JPH03215908A (ja) * | 1990-01-19 | 1991-09-20 | Murata Mfg Co Ltd | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
JPH03215907A (ja) * | 1990-01-19 | 1991-09-20 | Murata Mfg Co Ltd | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
JP2003267779A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Tdk Corp | 圧電磁器の製造方法 |
-
2005
- 2005-11-29 JP JP2005343456A patent/JP4706837B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6076107A (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-30 | エヌ・ベ−・フイリツプス・フル−イランペンフアブリケン | リチウム−亜鉛−マンガンフエライトに基づく磁心およびその製造方法 |
JPH03215908A (ja) * | 1990-01-19 | 1991-09-20 | Murata Mfg Co Ltd | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
JPH03215907A (ja) * | 1990-01-19 | 1991-09-20 | Murata Mfg Co Ltd | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
JP2003267779A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Tdk Corp | 圧電磁器の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101552072B (zh) * | 2008-12-31 | 2012-02-01 | 电子科技大学 | 移相器用低损耗LiZn铁氧体材料及制备方法 |
CN112239358A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-01-19 | 成都子之源绿能科技有限公司 | 微波LiZnTiMn旋磁铁氧体材料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4706837B2 (ja) | 2011-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109563640B (zh) | 温度不敏感介电常数石榴石 | |
KR101904269B1 (ko) | 전자 애플리케이션을 위한 조성 및 물질에서 희토류 금속에 대한 효과적인 치환 | |
JP2017001945A (ja) | 合成ガーネット材料、改質された合成ガーネット組成物、および合成ガーネットを製造する方法 | |
JP3108803B2 (ja) | Mn−Znフェライト | |
CN102603279A (zh) | 一种高强度高Bs镍锌铁氧体及其制备方法 | |
CN111848149A (zh) | 一种高介电常数微波铁氧体材料、制备方法和器件 | |
CN111499369B (zh) | 一种Ku波段用高功率旋矩铁氧体材料及其制备方法 | |
US20240308916A1 (en) | Microwave ferrite material for third-order intermodulation circulator and preparation method therefor | |
TW202012312A (zh) | 具有高居里溫度及介電常數之磁性材料 | |
CN104078183A (zh) | 近场用电波吸收片材及其制造方法 | |
Vinaykumar et al. | Low-temperature sintering of SrCo1. 5Ti1. 5Fe9O19 ferrite and its characterization for X-band antenna application | |
Huo et al. | Microstructure, magnetic, and power loss characteristics of low‐sintered NiCuZn ferrites with La2O3‐Bi2O3 additives | |
JP4706837B2 (ja) | Li系フェライト焼結体の製造方法及びLi系フェライト焼結体 | |
Zhang et al. | Enhanced gyromagnetic properties of low temperature-sintered NiCuZn ferrites with Bi2O3 additive | |
CN113845359A (zh) | 一种低损耗LiZnTiMn旋磁铁氧体材料及制备方法 | |
JP2022059859A (ja) | MnZn系フェライト、及びその製造方法 | |
CN116621571B (zh) | 微波铁氧体材料及制备方法和介电常数调节方法 | |
JP2015030630A (ja) | Z型六方晶フェライト | |
JP6064315B2 (ja) | 磁性酸化物焼結体、並びにこれを用いたアンテナ及び無線通信機器 | |
JP2006206384A (ja) | 非可逆回路素子用セラミック材料及びその製造方法 | |
CN108892501B (zh) | 一种铁氧体材料及其制备方法 | |
JPH09306718A (ja) | フェライト磁性材料とその製造方法 | |
JP2006024980A (ja) | 非可逆回路素子 | |
JP6718144B2 (ja) | 六方晶フェライト焼結体、及びこれを用いた高周波磁性部品 | |
Wang et al. | Investigation on adjustment effect of V 2 O 5 on the microstructure, magnetic and dielectric properties of M-type barium ferrites |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4706837 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |