JP2007145127A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタによってチェック弁の弁体のリフト量を設定できるとともに、フィルタの組み付けに際して傷付き不具合を抑制でき、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁を提供する。
【解決手段】第2流路h2の流路径が大きく設定されてなる第2弁体室r2aが、弁座部品15aの先端側の端面15oから内部側に向って形成され、先端側と内部側の流体圧力差により可動し、第2流路h2を開閉する第2弁体b2が、第2弁体室r2aに挿入して配置され、濾過部fと、濾過部fを保持する少なくとも一方の端面tiが平坦な円環状の鍔部taとを有するフィルタ36aが、平坦な端面tiを弁座部品15aの先端側の端面15oに当接して配置され、第2弁体室r2aの開口部が、鍔部taにより蓋されて、第2弁体b2が、第2弁体室r2a内に閉じ込められてなる電磁弁10aとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁弁に関するもので、特に、ABS(Anti-lock Braking System)等の車両のブレーキアシスト制御を実現する液圧ブレーキ装置に好適な電磁弁(ソレノイドバルブ)に関する。
ABS等の車両のブレーキアシスト制御を実現する液圧ブレーキ装置に用いられる電磁弁が、例えば、特開2000−142353号公報(特許文献1)に開示されている。
図3は、車両のブレーキシステムに用いられている油圧回路100を示す図である。
図3に示す油圧回路は、マスタシリンダ(以下「M/C」という)、破線で囲った液圧ブレーキ装置(ブレーキアクチュエータ)1、および前後左右の4輪に対応した4つのホイールシリンダ(以下「W/C」という)からなる。また、液圧ブレーキ装置1は、4つのW/Cの4系統のブレーキ油流路に対応した図の上段に示す4つの保持電磁弁10と下段に示す4つの減圧電磁弁11、および2系統のポンプPとリザーバRからなる。
図3に示す油圧回路100では、油圧経路を3つのモード(増圧・保持・減圧)に切り替えて、4輪の油圧制御を行う。
図4は、特許文献1に開示された、図3に示す電磁弁10の概略構成を表す断面図である。
図4に示す電磁弁10は、自動車のブレーキ制御一般に使われる増圧制御用の電磁弁で主として、電磁石装置11、プランジャ12、シャフト13、弁体14、シートバルブ15などを備えている。
電磁石装置11は、ガイド16、ソレノイド17、ヨーク18等から構成されている。ガイド16は、磁性体製であり、上下方向の貫通孔21を有している。この貫通孔21は、上部が小径に形成され、下部が大径に形成されている。ガイド16は固定子に相当し、ソレノイド17が通電されると電磁石装置11に磁路が形成されて、ガイド16が電磁石として機能する。
プランジャ12は、磁性体製であり、上下動できるように配置されている。
シャフト13は、非磁性体製であり、ガイド16の貫通孔21のうち小径部分に上下方向に摺動可能に配置されている。このシャフト13の下部は、貫通孔21の大径部分に配置されており、シャフト13の下端には、ボール状の弁体14が、例えば溶接あるいはかしめ等により一体的に接合されている。プランジャ12及びシャフト13は、共に弁体14と連動して、ガイド16の貫通孔21に沿ってストロークするものであり、可動子に相当する。
シートバルブ15は、磁性体又は非磁性体製であり、ガイド16の貫通孔21の大径部分に圧入されている。この貫通孔21の大径部分のうち、シートバルブ15の上部空間は、弁室30となっている。シートバルブ15には、上流側通路31とチェック弁付き通路32が形成されている。上流側通路31は、フィルタ36を介してM/Cのブレーキ油を弁室30に供給するための通路であり、シートバルブ15を上下方向に貫通している。この上流側通路31における弁室側の開口部31aの手前には、M/CからW/Cへ流れるブレーキ油の流量を規制する、オリフィス31bが形成されている。また、上流側通路31の弁室側の開口部31aは、弁室30に向かって広がるテーパ状のシート面として形成されている。この開口部31aは、弁体14に対向する位置にあり、閉弁時にはこの弁体14によって閉鎖される。チェック弁付き通路32は、上流側通路31と略平行に形成されており、チェック弁33は、弁室30の油圧が上流側通路31の油圧を上回ったときに開弁して、弁室30の圧力を低下させる役割を果たす。
下流側通路35は、フィルタ37を介して、弁室30のブレーキ油をW/Cに供給するための通路であり、弁室30から水平方向にガイド16を貫通するように形成されている。下流側通路35は2方向に設けられているが、両下流側通路35から送出されるブレーキ油は、フィルタ37を通過した後、一つにまとめられてW/Cに供給される。
このように電磁弁10は、ブレーキ油が上流側通路31から弁室30を経て下流側通路35へ至るように形成された流路を備えている。
電磁石装置11のソレノイド17に通電されていない時には、シャフト13及びプランジャ12の上下に設けられたスプリングの付勢力のバランスにより、弁体14、シャフト13及びプランジャ12は、図4に示すように、弁体14が開口部31aを開放するように保持されている。
特開2000−142353号公報
図5(a)は、図4に示す従来の電磁弁10の先端部を拡大した断面図である。尚、図5(a)と図4では、上下を逆転して電磁弁10を図示している。また、図5(b)は、フィルタ36を拡大して示した上面図と側面図である。
図5(a)に示すように、電磁弁10のチェック弁33は、以下に示す構造となっている。すなわち、シートバルブ15には、通路32の流路径が内部側に較べて大きく設定された第2弁体室r2が、先端側の端面から内部側に向って形成されている。また、先端側と内部側の流体圧力差により可動し、通路32を開閉するボール状の第2弁体b2が、第2弁体室r2に挿入して配置されている。
図5(b)に示すように、フィルタ36は、以下に示す構造となっている。すなわち、フィルタ36は、網状の濾過部fと、濾過部fを保持する円環状の鍔部tを有している。また、鍔部tの両端面には、上流のM/C側に向って突き出た柱状部tmと、下流のW/C側に向って突き出た柱状部twが形成されている。
図5(a)に示すように、フィルタ36は、柱状部twが第2弁体室r2に挿入されるようにして、鍔部tの端面をシートバルブ15の先端側の端面に当接して配置される。フィルタ36では、図からわかるように、フィルタ36の鍔部tに形成された柱状部twによって、ボール状の第2弁体b2のリフト量が決められている。一方、反対側に形成された柱状部tmは、フィルタ36の表裏を判定するためのものである。
図5(a)に示す電磁弁10では、フィルタ36の柱状部twによって第2弁体b2のリフト量が設定される反面、フィルタ36を組み付けるに際して、柱状部twの第2弁体室r2への回転方向の位置決めが必要である。このため、フィルタ36の組み付け工数が増し、製造コストが増大する。また、位置決めが悪いと、柱状部twが第2弁体室r2の角部によって傷付けられる不具合が発生する。
そこで本発明の目的は、上記した従来の電磁弁の問題点を解消し、フィルタによってチェック弁の弁体のリフト量を設定できるとともに、フィルタの組み付けに際して傷付き不具合を抑制でき、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁を提供することにある。
請求項1に記載の電磁弁は、円筒状のハウジング先端部の内側が、流体の流路をなし、前記流路を仕切る円柱状の弁座部品が、前記ハウジング先端部の内側に配置されてなり、前記弁座部品に、両側の端面を貫通する前記流体の第1流路と第2流路が、略平行に形成されてなり、電磁力により可動し、前記第1流路を開閉する第1弁体が、前記弁座部品の内部側の端面における第1流路の開口部に対向して配置され、前記第2流路の流路径が内部側に較べて大きく設定されてなる第2弁体室が、前記弁座部品の先端側の端面から内部側に向って形成され、先端側と内部側の流体圧力差により可動し、前記第2流路を開閉するボール状の第2弁体が、前記第2弁体室に挿入して配置され、網状の濾過部と、前記濾過部を保持する少なくとも一方の端面が平坦な円環状の鍔部とを有するフィルタが、前記鍔部の平坦な端面を前記弁座部品の先端側の端面に当接して配置され、前記弁座部品の先端側の端面における第2弁体室の開口部が、前記鍔部により蓋されて、前記第2弁体が、第2弁体室内に閉じ込められてなることを特徴としている。
上記電磁弁においては、フィルタの鍔部により第2弁体室の開口部が蓋されて、チェック弁の弁体である第2弁体が第2弁体室内に閉じ込められている。従って、第2弁体室の先端側の端面から内部側に向う奥行きを適宜設定することで、第2弁体のリフト量を所定の値に設定することができる。また、開口部を蓋するフィルタの鍔部が平坦な端面となっているため、位置決め精度によらず、フィルタの組み付けに際して、従来の柱状部を有するフィルタのような傷付き不具合の発生を抑制することができる。このため、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁とすることができる。
請求項2に記載のように、上記電磁弁においては、前記第1流路が、前記円柱の中心に配置され、前記第2流路が、前記円柱の外周付近に配置されてなることが好ましい。
これにより、鍔部の幅を小さくして、流路面積に占めるフィルタの鍔部の面積を小さくすることができる。この場合には、フィルタの濾過部に対して、鍔部の面積が小さくなるため、鍔部によるフィルタの濾過効率の低下を抑制することができる。
請求項3に記載のように、上記電磁弁においては、前記フィルタの鍔部が、前記円環の中心に向う突起を有してなり、前記弁座部品の先端側の端面における第2弁体室の開口部が、前記突起により蓋されて、前記第2弁体が、第2弁体室内に閉じ込められてなる構成とすることが好ましい。
当該電磁弁においては、フィルタの鍔部に円環の中心に向う突起を形成して、第2弁体室の開口部を蓋するフィルタの鍔部を、前記突起に限定している。従って、この場合にも、鍔部の幅を小さくして、流路面積に占めるフィルタの鍔部の面積を小さくすることができ、鍔部によるフィルタの濾過効率の低下を抑制することができる。尚、この場合には、強度を確保するための鍔部の幅と第2弁体室の開口部を蓋する突起の面積および配置を適宜設定することで、フィルタの強度確保と濾過効率の確保を好適に両立させることができる。
上記電磁弁においては、請求項4に記載のように、前記突起が複数であり、前記弁座部品の先端側の端面における第2弁体室の開口部が、いずれかの前記突起により蓋されて、前記第2弁体が、第2弁体室内に閉じ込められてなることが好ましい。
当該電磁弁においては、複数の突起を適宜配置することで、フィルタを組み付けるに際して、回転方向の位置決めを不要とすることができる。このため、フィルタの組み付け工数が低減し、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁とすることができる。
上記電磁弁においては、請求項5に記載のように、前記複数の突起が、前記円環の中心に対して、回転対称に配置されてなることが好ましい。
これによれば、回転方向の位置決めを不要とすると共に、フィルタの鍔部の強度を均等に設定することができる。
上記電磁弁においては、請求項6に記載のように、前記円環の中心から、前記弁座部品の先端側の端面における円の中心から前記第2弁体室の中心までの距離を半径とする円周上において、隣接する前記突起部で切り取られる円弧の長さが、前記第2弁体のボールの直径より小さく設定されてなるように構成することで、回転方向の位置決めが不要となる。
請求項7に記載のように、上記電磁弁においては、前記フィルタの鍔部の両端面が、平坦であってもよい。
この場合には、フィルタの表裏判定を不要とすることができ、これによっても、フィルタの組み付け工数が低減し、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁とすることができる。
上記電磁弁は、電磁力により可動する第1弁体と流体圧力差により可動する第2弁体を有する小型の電磁弁であって、組み付けが容易で安価に製造できる。このため、請求項8に記載のように、上記電磁弁は、車両の液圧ブレーキ装置に用いられて好適である。上記電磁弁においては、フィルタによってチェック弁の弁体のリフト量を適宜設定でき、これによって、液圧ブレーキ装置の応答速度を所定の値に設定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の電磁弁の一例で、図1(a)は、電磁弁10aの先端部を示した断面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示すフィルタ36aを拡大して示した上面図と側面図である。尚、図1(a),(b)は、本発明の電磁弁10aの先端部およびフィルタ36aを図5(a),(b)に示す従来の電磁弁10の先端部およびフィルタ36と比較して示した図で、図1(a)に示す電磁弁10aの先端部以外の構造は、図4に示す電磁弁10と同様である。
図1(a)に示す電磁弁10aは、自動車のブレーキ制御一般に使われる増圧制御用の電磁弁で、円筒状のハウジング先端部16aの内側が、流体(ブレーキ油)の流路となっている。ハウジング先端部16aの内側には、流体の流路を仕切る、円柱状の弁座部品15aが配置されている。また、弁座部品15aには、両側の端面15i,15oを貫通する流体の第1流路h1と第2流路h2が、略平行に形成されている。尚、図1(a)に示す電磁弁10のハウジング先端部16a、弁座部品15a、第1流路h1および第2流路h2は、それぞれ、図4の電磁弁10におけるガイド16の先端部、シートバルブ15、上流側通路31およびチェック弁付き通路32に対応している。
図1(a)の電磁弁10aでは、電磁力により可動し、第1流路h1を開閉する第1弁体b1が、弁座部品15aの内部側の端面15iにおける第1流路h1の開口部に対向して配置されている。また、第2流路h2の流路径が内部側に較べて大きく設定された第2弁体室r2aが、弁座部品15aの先端側の端面15oから内部側に向って形成されている。また、先端側と内部側の流体圧力差により可動し、第2流路h2を開閉するボール状の第2弁体b2が、第2弁体室r2a内に挿入して配置されている。尚、図1(a)に示す電磁弁10の第1弁体b1は、図4の電磁弁10におけるボール状の弁体14と同じものである。
図1(a)の電磁弁10aでは、図5(a)に示す電磁弁10と異なり、図1(b)に示す網状の濾過部fと、濾過部fを保持する一方の端面tiが平坦な円環状の鍔部taとを有するフィルタ36aが、用いられている。フィルタ36aの鍔部taは、図1(b)に示すように、鍔部taの円環の中心に向う1つの突起takを有している。
図1(a)に示すように、フィルタ36aは、鍔部taの平坦な端面tiを弁座部品15aの先端側の端面15oに当接するようにして、配置される。これによって、電磁弁10aでは、弁座部品15aの先端側の端面15oにおける第2弁体室r2aの開口部が、フィルタ36aの鍔部taの突起takにより蓋されて、第2弁体b2が、第2弁体室r2a内に閉じ込められる構造となっている。尚、フィルタ36aの平坦な端面tiの反対側に形成された柱状部tmは、フィルタ36aの表裏を判定するためのもので、図4に示すフィルタ36の柱状部tmと同じものである。後述するように、フィルタの表裏判定が不要である場合には、柱状部tmを削除して、鍔部の両端面が平坦なフィルタとしてもよい。
図1(a)に示す電磁弁10aにおいては、フィルタ36aの鍔部taにより第2弁体室r2aの開口部が蓋されて、チェック弁の弁体である第2弁体b2が第2弁体室r2a内に閉じ込められている。従って、第2弁体室r2aの先端側の端面15oから内部側に向う奥行きdを適宜設定することで、第2弁体b2のリフト量を所定の値に設定することができる。
また、開口部を蓋するフィルタ36aの鍔部taが平坦な端面tiとなっているため、位置決め精度によらず、フィルタ36aの組み付けに際して、図5に示した従来の柱状部twを有するフィルタ36のような傷付き不具合の発生を抑制することができる。このため、図1(a)の電磁弁10aは、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁とすることができる。
尚、図1(a)に示す電磁弁10aにおいては、第1流路h1が、弁座部品15aの円柱の中心に配置され、第2流路h2が、弁座部品15aの円柱の外周付近に配置されている。これにより、フィルタ36aの鍔部taの幅wを小さくして、流路面積に占めるフィルタ36aの鍔部taの面積を小さくすることができる。この場合には、フィルタ36aの濾過部fに対して、鍔部taの面積が小さくなるため、鍔部taによるフィルタ36aの濾過効率の低下を抑制することができる。
以上のように、第1流路h1は、弁座部品15aの円柱の中心に配置され、第2流路h2は、弁座部品15aの円柱の外周付近に配置されていることが好ましい。しかしながら、本発明における電磁弁はこれに限らず、第1流路h1と第2流路h2が、円柱状の弁座部品15aに対して、別の配置関係になっていてもよい。
また、図1(a)の電磁弁10aにおいては、フィルタ36aの鍔部taに円環の中心に向う突起takを形成して、第2弁体室r2aの開口部を蓋するフィルタ36aの鍔部taを、突起takに限定している。従って、これによっても、鍔部taの幅wを小さくして、流路面積に占めるフィルタ36aの鍔部taの面積を小さくすることができ、鍔部taによるフィルタ36aの濾過効率の低下を抑制することができる。尚、この場合には、強度を確保するための鍔部taの幅wと第2弁体室r2aの開口部を蓋する突起takの面積および配置を適宜設定することで、フィルタ36aの強度確保と濾過効率の確保を好適に両立させることができる。
以上のように、フィルタ36aの鍔部taに円環の中心に向う突起takを形成し、第2弁体室b2の開口部を突起takで蓋することが好ましい。しかしながら、本発明における電磁弁はこれに限らず、鍔部の幅wの部分で第2弁体室b2の開口部を蓋するようにしてもよい。
図2は、本発明における電磁弁の別の例で、図2(a)は、電磁弁10bの先端部を示した断面図である。また、図2(b)は、図2(a)に示すフィルタ36bを拡大して示した上面図と側面図である。尚、図2(a)に示す電磁弁10aについても、先端部以外の構造は、図4に示す電磁弁10と同様である。また、図2(a)に示す電磁弁10bの先端部において、図1(a)に示す電磁弁10aの先端部と同様の部分については、同じ符号を付した。
図2(a)に示す電磁弁10bも、自動車のブレーキ制御一般に使われる増圧制御用の電磁弁で、円筒状のハウジング先端部16bの内側が、流体(ブレーキ油)の流路となっている。
図2(a)の電磁弁10bに用いられているフィルタ36bは、図1(a)の電磁弁10aに用いられているフィルタ36aと異なり、鍔部tbの両端面tiが、平坦である。また、図1(a)の電磁弁10aに用いられているフィルタ36aは、鍔部taに円環の中心に向う1つの突起takが形成されていたが、電磁弁10bに用いられているフィルタ36bの鍔部tbは、図2(b)に示すように、円環の中心に向う複数の突起tbkを有している。図2(a)に示す電磁弁10bでは、弁座部品15aの先端側の端面15oにおける第2弁体室r2aの開口部が、フィルタ36bの鍔部tbのいずれかの突起tbkにより蓋されて、第2弁体b2が、第2弁体室r2a内に閉じ込められる構造となっている。
図2(a)の電磁弁10bにおいては、複数の突起tbkが、鍔部tbの円環の中心に対して、回転対称に配置されており、これによって、フィルタ36bの鍔部tbの強度が均等になるように設定されている。また、電磁弁10bにおいては、図2(b)に示すように、鍔部tbの円環の中心から、図2(a)に示す弁座部品15aの先端側の端面15oにおける円の中心から第2弁体室r2aの中心までの距離Rを半径とする円周上において、隣接する突起部tbkで切り取られる円弧の長さLが、第2弁体b2のボールの直径D2より小さく設定されている。これによって、第2弁体b2のフィルタ36bの濾過部fへの入り込みがなくなるため、フィルタ36bの組みつけに際して、回転方向の位置決めが不要となる。尚、この場合、組み付け状態での第2弁体室r2aの開口部に対する突起部tbkの配置によって、第2弁体b2のリフト量はわずかに異なるが、チェック弁の応答性としては、ほとんど変わらない。
以上のようにして、図2(a)の電磁弁10bでは、フィルタ36bの組み付けに際して、フィルタ36bの位置決めが不要になると共に、フィルタ36bの表裏判定も不要となる。このため、図2(a)の電磁弁10bは、図1(a)の電磁弁10aに較べて、フィルタ36bの組み付け工数が低減し、組み付けが容易で安価に製造できる電磁弁とすることができる。
以上示したように、図1と図2で説明した本発明の電磁弁10a,10bは、電磁力により可動する第1弁体b1と流体圧力差により可動する第2弁体b2を有する小型の電磁弁であって、組み付けが容易で安価に製造できる。このため、電磁弁10a,10bは、車両の液圧ブレーキ装置に用いられて好適である。電磁弁10a,10bにおいては、フィルタ36a,36bによってチェック弁の弁体b2のリフト量を適宜設定でき、これによって、液圧ブレーキ装置の応答速度を所定の値に設定することができる。また、図5で説明した従来の電磁弁10の問題点を解消し、フィルタ36a,36bの組み付けに際して傷付き不具合を抑制した電磁弁となっている。
本発明の電磁弁の一例で、(a)は、電磁弁10aの先端部を示した断面図である。また、(b)は、(a)に示すフィルタ36aを拡大して示した上面図と側面図である。 本発明における電磁弁の別の例で、(a)は、電磁弁10bの先端部を示した断面図である。また、(b)は、(a)に示すフィルタ36bを拡大して示した上面図と側面図である。 車両のブレーキシステムに用いられている油圧回路100を示す図である。 特許文献1に開示された、図3に示す電磁弁10の概略構成を表す断面図である。 (a)は、図4に示す従来の電磁弁10の先端部を拡大した断面図である。また、(b)は、フィルタ36を拡大して示した上面図と側面図である。
符号の説明
10,10a,10b 電磁弁
15a 弁座部品
15i 内部側の端面
15o 先端側の端面
h1 第1流路
b1 第1弁体
h2 第2流路
r2,r2a 第2弁体室
b2 第2弁体
16a,16b ハウジング先端部
36,36a,36b フィルタ
f 濾過部
ta,tb 鍔部
tak,tbk 突起
ti 端面

Claims (8)

  1. 円筒状のハウジング先端部の内側が、流体の流路をなし、前記流路を仕切る円柱状の弁座部品が、前記ハウジング先端部の内側に配置されてなり、
    前記弁座部品に、両側の端面を貫通する前記流体の第1流路と第2流路が、略平行に形成されてなり、
    電磁力により可動し、前記第1流路を開閉する第1弁体が、前記弁座部品の内部側の端面における第1流路の開口部に対向して配置され、
    前記第2流路の流路径が内部側に較べて大きく設定されてなる第2弁体室が、前記弁座部品の先端側の端面から内部側に向って形成され、
    先端側と内部側の流体圧力差により可動し、前記第2流路を開閉するボール状の第2弁体が、前記第2弁体室に挿入して配置され、
    網状の濾過部と、前記濾過部を保持する少なくとも一方の端面が平坦な円環状の鍔部とを有するフィルタが、前記鍔部の平坦な端面を前記弁座部品の先端側の端面に当接して配置され、
    前記弁座部品の先端側の端面における第2弁体室の開口部が、前記鍔部により蓋されて、前記第2弁体が、第2弁体室内に閉じ込められてなることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記第1流路が、前記円柱の中心に配置され、前記第2流路が、前記円柱の外周付近に配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記フィルタの鍔部が、前記円環の中心に向う突起を有してなり、
    前記弁座部品の先端側の端面における第2弁体室の開口部が、前記突起により蓋されて、前記第2弁体が、第2弁体室内に閉じ込められてなることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁。
  4. 前記突起が複数であり、
    前記弁座部品の先端側の端面における第2弁体室の開口部が、いずれかの前記突起により蓋されて、前記第2弁体が、第2弁体室内に閉じ込められてなることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記複数の突起が、前記円環の中心に対して、回転対称に配置されてなることを特徴とする請求項4に記載の電磁弁。
  6. 前記円環の中心から、前記弁座部品の先端側の端面における円の中心から前記第2弁体室の中心までの距離を半径とする円周上において、
    隣接する前記突起部で切り取られる円弧の長さが、前記第2弁体のボールの直径より小さく設定されてなることを特徴とする請求項4または5に記載の電磁弁。
  7. 前記フィルタの鍔部の両端面が、平坦であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電磁弁。
  8. 前記電磁弁が、車両の液圧ブレーキ装置に用いられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電磁弁。
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