JPH0322605Y2 - - Google Patents

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JPH0322605Y2
JPH0322605Y2 JP19665186U JP19665186U JPH0322605Y2 JP H0322605 Y2 JPH0322605 Y2 JP H0322605Y2 JP 19665186 U JP19665186 U JP 19665186U JP 19665186 U JP19665186 U JP 19665186U JP H0322605 Y2 JPH0322605 Y2 JP H0322605Y2
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pipe
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electromagnetic coil
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車輌のブレーキ圧力制御等の圧力
流体制御に好適な高圧ソレノイドバルブ、詳しく
は、電磁コイル部の圧力流体からの隔離構造に特
徴を有する高圧ソレノイドバルブに関する。
〔従来の技術〕
例えば、車輌のアンチロツクやトラクシヨンコ
ントロール等、電子情報処理装置からの指令に基
づいて高圧のブレーキ圧力を制御する場合の圧力
制御装置としては、電磁コイルを外装したステー
タ、前記コイルを囲撓するフレーム、電磁力に応
動するアーマチユア、流体通路の開閉動作をその
アーマチユアによつて行わしめる弁体手段を具備
したソレノイドバルブが使用されている。
そのソレノイドバルブは、電磁コイルが圧力流
体に晒された場合、リード線取出部の流体封止が
容易でないことから、この電磁コイルをパイプ内
に導入された圧力流体から隔離するのが一般的で
ある。また、アーマチユアの電磁力による移動方
向を特定するため、つまりステータ側への軸方向
移動となすために、一定のサイドギヤツプをアー
マチユアの外周とフレームとの間に確保し、さら
に、アーマチユアを径方向に位置決めすることが
要求される。
そこで、これ等の要求に最も簡便に応え得る構
成として、非磁性体のパイプをフレーム内に挿入
し、そのパイプの一端側としてステータとの間及
び他端側とフレームとの間で各々封止手段を設け
て密封することにより電磁コイルを隔離すると共
に、パイプ内にアーマチユアを収納してパイプ内
面でアーマチユアを径方向に位置決めすることが
既に行われている。その例を第3図に示す。図の
24は電磁コイル23を外装したステータ、25
は高圧の圧力流体が存在する圧力室、31はステ
ータ24の端面に対向させて圧力室25内に収納
したアーマチユア、32は圧力流体の通路を開閉
する弁体手段であり、アーマチユア31とステー
タ24の一部とを囲撓する位置に、内、外径が全
長において共に均一な非磁性のパイプ28が設け
られている。そして、このパイプ28の一端側外
周とフレーム27との間の封止手段としてOリン
グ29が、また、他端側内周とステータ24との
間の封止手段としてOリグ30が各々用いられて
電磁コイルが圧力室25内に存在するる圧力流体
から区画されており、さらに、アーマチユア31
の外周にはパイプ28によつてその肉厚相当分の
一定な磁気的サイドギヤツプが作り出されてい
る。
〔考案がが解決しようとする問題点〕
上述した従来の技術には下記の問題がある。即
ち、 Oリング29の収納溝をフレーム27の内周
に設けているため、その溝の加工とOリング2
9の組付けが容易でない。
サイドギヤツプの半径方向寸法が耐圧部(O
リング29と30の間)と同一であつて不必要
に大きくなつているため、フレーム27とアー
マチユア31間の磁気的抵抗も大きく、電磁力
が低下する。
ステータ24にOリング30の収納溝が設け
られているため、この部分の磁路面積が減少
し、前項同様、アーマチユアの電磁力が低下す
る。
なお、前記の問題は、ステータ24とパイプ
28間の封止を溶接等で行うことによつて解決で
きるが、フレーム27とパイプ28間の封止は、
封止点がフレーム27に形成される深孔の奥所に
あることから、組立工程上、溶接封止法を採用す
ることができない。
一方、前記、の問題対策としては、Oリン
グを使用せず、パイプ28の一端側を圧入により
フレーム27内にテーパ嵌合させる方法が知られ
ているが、この方法は封止の確実性に欠ける。
この考案は、これ等の問題点を解決することを
目的としてなされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、第3図で述べた如く、フレームの
ボア内に非磁性のパイプを挿入し、このパイプの
長手方向の一端とステータとの間及び長手方向の
他端側とフレームとの間を各々封止手段により封
止してステータに外装した電磁コイルを圧力流体
から隔離すると共に、そのパイプによつてアーマ
チユア外周に磁気的ギヤツプを生じさせた高圧ソ
レノイドバルブにおいて、前記パイプを、前記電
磁コイルの内径よりも小さな大外径部と、それよ
りも更に小さな小外径部とを有する段付きパイプ
とし、一方、フレームには、前記大外径部と小外
径部が各々挿入される大径穴部と小径穴部を形成
して両穴部間の段部とパイプの大・小外径部間の
段部との間にOリングを設けてパイプとフレーム
との間と封止すると共に、前記パイプの小外径部
をフレームとアーマチユアとの間に延在せしめて
アーマチユアの移動方向と直角方向の磁束がこの
小外径部を透過して移動する如く構成した。
〔作用〕
パイプとフレーム間の封止用Oリングをボア面
の段部とパイプ外周の段部との間に挿入すれば、
従来必要としたボア奥所のOリング収納溝が不要
になる。
また、Oリングの組付けも、パイプの外周段部
にOリングを予め外嵌してその後にパイプをボア
内に挿入ことが可能なため、極く簡単になる。
さらに、アーマチユア外周のサイドギヤツプを
パイプの薄肉部で作り出しているため、アーマチ
ユアとフレーム間の磁気的抵抗が小さくなり、磁
力が増大する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例を示す。第2図は第
1図の鎖線枠部を拡大した詳細図である。例示の
ソレノイドバルブは、、ポート1,2間で圧力流
体の流れを調整するノーマルクローズ型の2ポー
ト2位置切換弁を示す。
即ち、電磁コイル3を外装したステータ4の軸
心部にポート1と圧力室5を結ぶ圧力流体の通路
6が設けられている。また、ステータ4と電磁コ
イル3を囲撓するフレーム7との間に、第2図を
見て判るように、内径8aは全体に均一で、外周
は段部8bを境に電磁コイル3の内径よりも小さ
な大外径部8cとそれよりも更に小さな小外径部
8dに区画されたパイプ8が設けられている。な
お、このパイプ8の大外径側端部はステータ4の
外周に気密に溶接されている。8eがその溶接部
である。
一方、フレーム7のボアには、圧力室5に臨ん
でパイプ8の小外径部8dを受け入れる小径穴部
7a、パイプ8の大外径部8cを受け入れる大径
穴部7b、両穴部の境界にある段部7cが設けら
れており、その大径穴部7b、段部7c、パイプ
8の小外径部8d、段部8bに囲まれた空間にO
リング9がが設けられて電磁コイル3の存在する
空間が圧力流体の導入される空間から気密に画さ
れている。
また、圧力室5内には、外周がパイプ8の内径
8aに摺動案内され、さらに、スプリング10に
よつてステータ4から離反する方向に付勢された
アーマチユア11が、その一端面をステータの端
面に対向させて設けられている。12は圧力流体
の通路を開閉する弁手段である。この弁手段12
は、アーマチユア11に対して、特に径方向には
相対移動可能に支えられてその軸方向移動に追従
する可動弁体13と、フレーム7に圧入固定され
可動弁体13に対向させた固定弁座14とから成
り、電磁コイル3の非励磁時には、アーマチユア
11がスプリング10の付勢力を受けているため
可動弁体13が固定弁座14に接して圧力室5と
ポート2間の通路を遮断し、一方、電磁コイル3
の励磁時にはステータ4に吸引されたアーマチユ
ア11に可動弁体13が随伴して前記通路を開く
ようになつている。
このほか、ポート2と固定弁座14との間の圧
力流体通路には、フイルター15が設けられてい
る。また、ステータ4とアーマチユア11との間
には非磁性のシム16が設けられて給電停止時の
残留磁束の影響を緩和している。
なお、ポート1と通路6は、ポート2側におい
てポート2から外れた位置でフレーム7に設けて
もよい。
さらに、アーマチユア11の径方向の位置決め
と移動のガイドは、フレーム7とアーマチユア1
1間に周知の板ばね等を介在するなどして間接的
に行つてもよい。
また、パイプ8とステータ間の封止も、第3図
のバルブと同様にOリングを用いて行つてもよ
い。
このほか、例示のバルブは、ポート1,2のい
ずれを導入口とした場合にも電磁コイル3への給
電時に弁手段12が開弁して圧力室5とポート2
間で高圧流体の移動が許容されるが、ポート2を
導入口とする場合には開弁時の電磁力が小さくて
済む反面、力の大きなスプリング10を必要と
し、一方、ポート1を導入口とする場合にはそれ
とは逆のことが云えるので、導入口を1,2のど
ちらにするかは使用条件を考えて決定する。
さらに、この考案は例示した如きノーマルクロ
ーズ型のソレノイドバルブに限定されるものでは
なく、例えば、可動弁体13の向きを180゜反対に
し、固定弁座14をステータ4の圧力室5側端部
に圧入して通常はスプリング10の反力によりり
開弁状態を維持し、電磁コイル3への給電時に閉
弁するようなノーマルオープン型としてもよく、
また、圧力室5と外部を結ぶ連通路をフレーム7
に設けて可動弁体13と固定弁座14とを反対向
きにもう1組追加して固定弁座をステータ4の圧
力室5側端部へ圧入する3ポート2位置弁として
もよい。
〔効果〕
以上の如く構成したこの考案のソレノイドバル
ブは、パイプ8の肉厚が耐圧部で厚く、アーマチ
ユア外周のサイドギヤツプ部で薄くなつているの
で、十分な耐圧強度を有し、さらに、アーマチユ
アとフレーム間の磁気的抵抗が小さくなつて大き
な電磁力が得られる。
また、パイプ8とフレーム7の封止Oリングを
パイプ外周の段部とボアの段部との間に配してい
るため、ボアの奥所にOリング溝を加工する必要
がなく、組立も容易になる。
従つて、従来の問題点は全て解決され、バルブ
の信頼性も向上する。
なお、その効果は、ブレーキ圧力の制御に限ら
ず、高圧の圧力流体を制御する場合の殆んどのケ
ースにおいて発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す断面図、
第2図は第1図の鎖線枠部の拡大断面図、第3図
は従来のソレノイドバルブの一例を示す断面図で
ある。 1,2…ポート、3…電磁コイル、4…ステー
タ、5…圧力室、6…流体通路、7…フレーム、
7a…小径穴部、7b…大径穴部、7c…段部、
8…非磁性パイプ、8a…内径、8b…段部、8
c…大外径穴部、8d…小外径部、8e…溶接
部、9…Oリング、10…スプリング、11…ア
ーマチユア、12…弁手段、13…可動弁体、1
4…固定弁座、15…フイルタ、16…非磁性の
シム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁路を構成するステータと、このステータに
    外装される電磁コイルと、その電磁コイルを囲
    撓して磁路を構成するフレームと、内部に圧力
    流体が存在し、長手方向の一方が前記ステータ
    と、他方が前記フレームとの間で封止手段によ
    り各々密封された非磁性のパイプと、このパイ
    プ内で軸方向移動可能に挿入され、ステータの
    端面に対向されて前記電磁コイルの励磁時にス
    テータの方向へ吸引され、移動するアーマチユ
    アと、このアーマチユアと行動を共にする可動
    弁体及びこれが接離する固定弁座から成る圧力
    流体の通路を開閉する弁手段と、前記アーマチ
    ユアを非励磁時にステータから離反させる方向
    に付勢するスプリング手段とを具備し、前記フ
    レームとアーマチユアとの間のアーマチユアの
    移動方向と直角方向の磁束が両者の間に存在す
    る前記パイプを透過して移動する如く構成され
    た高圧ソレノイドバルブにおいて、前記パイプ
    を、前記電磁コイルの内径よりも小さな大外径
    部とそれよりも更に小さな小外径部とを有する
    段付きパイプとし、一方、前記フレームに、前
    記大外径部と小外径部が各々挿入される大径穴
    部と小径穴部を形成して両穴部間の段部とパイ
    プの大・小外径部間の段部との間にOリングを
    設けてパイプフレームとの間の前記封止手段を
    構成すると共に、前記パイプの小外径部をフレ
    ームとアーマチユアとの間に延在せしめて前記
    アーマチユアの移動方向と直角方向の磁束がこ
    のパイプの小径外部を透過して移動する如く構
    成したことを特徴とする高圧ソレノイドバル
    ブ。 (2) 前記パイプの内径をアーマチユア外径よりも
    僅かに大きくしてパイプ内面をアーマチユアの
    移動ガイド面としたことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第(1)項記載の高圧ソレノイドバ
    ルブ。 (3) 前記パイプの一端側とステータとの間の封止
    手段が溶接であることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項又は第(2)項記載の高圧ソレ
    ノイドバルブ。
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